さがみはら中央区版【6月19日(木)号】

相模原市6月補正予算案 改修遅延への対応など 一般会計1.19億増額

 相模原市は5月29日、市議会6月定例会議に2025年度6月補正予算案を提出した。一般会計を1億1900万円増額し、1年10カ月遅延している北市民健康文化センターの改修整備などに計上した。下水道事業会計は1億7292万円増額した。

 緑区下九沢にある北市民健康文化センター(愛称=LCA国際小学校北の丘センター)は、温水プールなどを有し、年間23万人以上(昨年度)の利用がある。開所から26年が経過し老朽化が進んでいるため、改修が予定されている。

 しかし設計から運営までの一連の業務を発注する民間事業者が決まらないため、事業に1年10カ月の遅れが生じている。

 市は昨年5月に入札を告知。参加申込事業者と対話を行ったが、10月に同事業者が辞退した。市は急激な物価・人件費高騰による事業費の増大が入札不調の主な要因と分析している。今後は事業費の見直しなどにより入札に参加しやすい条件を整える考え。

 来年9月の事業者決定をめざし、選定に関する全体的な支援を外部に委託するため一般財源から897万8千円を補正予算に盛り込んだ。26年度までの間に限度額2235万4千円とする債務負担も設定した。

 緑区太井にある津久井湖観光センターの再整備も進める。同観光センターは中山間地域への玄関口に位置する観光振興の拠点だが、老朽化が課題となっている。市は民間活力の導入可能性を調査するため、一般財源から939万2千円を計上した。

 また、国の補正予算による補助金と一般財源により、訪問介護などのサービスを提供する事業者の人材確保・経営改善に向けた取り組みを補助する。訪問介護を巡っては、昨年4月の基本報酬引き下げや人件費・物価高騰などによる経営状況の悪化が全国的な問題となっている。補正予算には1億63万円を計上した。

 以上3項目による一般会計の補正後予算は3751億1900万円。

下水道調査も

 下水道事業会計としては1億7292万円の増額を行った。補正後の下水道維持管理に関する予算総額は159億6970万7千円。財源は国庫補助金と下水道事業に関する企業債。埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、下水道管路51キロに腐食や破損などがないか調査する。

(上)「先輩」を応援する旗を掲げエールを送る横山小の児童(下)手づくりの応援旗。カラフルな児童の手形が押されている(写真は同校提供)

サッカー俵積田選手 代表選出に地元喜び 相模原出身 児童がエール

 相模原市出身の俵積田晃太選手(FC東京・21)が、サッカー日本代表に初めて選出された。6月5日にオーストラリアで行われた26年W杯北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦ではスタメン出場を果たし、10日に大阪府で行われたインドネシア戦ではゴールを演出するドリブルを見せた。「代表デビュー」を受けて、地元から喜び、応援の声が聞かれた。

「子どもたちの励み」

 「日本代表に選ばれたことを知り、6月の講話朝会で全校児童に紹介をしました。応援の気運が一気に高まり、PTAの協力のもと、応援のメッセージと応援旗を大急ぎで作成しました」。出身校である相模原市立横山小学校(中央区横山台)の佐藤由起校長はそう話す。応援旗には児童の手形を押し、「後輩」たちのエールを可視化した。「子どもたちの応援パワーが込められています。俵積田選手の活躍は子どもたちの励みです。全校で応援しています」

 「スピードとドリブルにもっと期待したい。あとはやっぱり得点だね、1点取ればこれからが見えてくる」。そう望むのは、かつて通った認定こども園よこやま幼稚園(中央区横山台)の佐藤宏明理事長兼園長。「若手はこういう時にチャンスを掴まないといけないと思うので、『食ってやろう』という気持ちで存在感を見せてほしいなと思う。出身幼稚園ということで誇りに思っている。大きく羽ばたいてほしい」

 「(幼稚園の頃)足の速さやボールの扱いなど、どれも(クラブの)記録を一通り塗り替えるくらい秀でていました。小3までは当社が運営するスポーツクラブにも所属していたので、側転なども得意。総合的なバランス能力が長けていました」。少年サッカー時代の所属チーム「ARTE八王子FCジュニア」(株式会社幼体連スポーツクラブ・八王子市小比企町)の佐藤文雄代表取締役専務は当時を振り返る。

 「(代表デビューについて)君が代のシーンでテレビに映っているのを見た段階で涙腺が緩んでしまった。指導者として感動もひとしお。次も期待しています」

市長「市民の誇り」

 一方、今回の代表選出について本村賢太郎相模原市長は一昨年12月、表敬訪問の際に対面したことを回想し「その際『いつか日の丸を背負って、日本代表になって世界で活躍してほしい』とエールを送らせていただきましたが、こんなにも早く実現されたことは、相模原市72万市民の誇りです。これからも、世界中に俵積田選手の名が響くような素晴らしいご活躍を心から期待しています」などとコメントを発表した。

第51代相模原市議会議長に就任した 大槻 和弘さん 南区在住 69歳

挑戦で切り開いていく

 ○…議長になり各地の議会へ挨拶回りの最中。色々な議会を見て「これはすぐに導入したい」と思うほど、常に相模原市議会に還元するアンテナを張っている。今後は全国の議長と交流が増える。「全国の人たちと関わることで相模原市を客観視することができる。この2年はとにかく人脈や経験をしっかり築きたい。大事なのはその後、市民や議会にフィードバックしていくこと」

 ○…父親の仕事の関係で幼少期から北海道や静岡県など転校を繰り返してきた。30代で印刷会社を起業。地域と付き合いが増え40歳で地元自治会の会長を引き受けた。8自治会650人を集めた防災訓練や、当時では珍しい、夏祭りでナイアガラの滝の花火を行うなど地域の活気を主導してきた。「転校を繰り返していた自分にとっての故郷がなかったから、地域の子どもたちへ楽しい故郷の記憶や思い出を作りたかった」

 ○…小学生の頃、絵を描く度に褒められた。描いた絵が校長室に飾られるほど。「美的センスがあったのかな」と照れ笑い。司法を学びたい時期もあったが、次第にものづくりをしたいと思うようになり、美術大学を志した。入学試験で24色の絵の具を持って挑んだが、周囲はスーツケースいっぱいに自分の表現したい色を持っているのを見て「これじゃダメだ」と思った。1年間の浪人の末、多摩美術大学美術学部に入学。

 ○…自治会活動では形骸化する防災訓練の改革や避難所運営のマニュアル作成など、気が付いた地域課題の解決を図ってきた。行政により強く課題を訴えるため議会の場に立つことを決意。無謀だといわれたが51歳で出馬した。「越えるのに不可能な壁はない。みっともない上り方でも先は見える」と意気込む。

相模原市職員に夏のボーナス支給 平均87万円 本村市長には320万円

 相模原市の職員に6月18日、夏の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給された。

 対象は8099人、平均年齢は41.0歳。支給総額は市長など特別職や市議会議員を含め約71億4393万円。一般職の平均支給額は87万717円で、支給月数は2.3月分。

 本村賢太郎市長や市議会議員などの特別職にも支給された。支給額は次の通り。▽市長320万273円▽副市長250万9274円▽教育長217万8679円▽市議会議長207万6037円▽副議長186万5932円▽議員170万5852円

トースト型の時計作りを体験する記者(上右)と見守る北島さん(同左)/完成品(下)

食品サンプルに新需要 個人向けや少数受注

 百貨店のレストラン街や喫茶店のショーケースでよく見かけた――。そんな印象の食品サンプルだが、実は近年新たな需要が広がりつつある。

 食品サンプルの制作や販売、講座を行う「アトリエステラ☆」(中央)主宰の北島さとみさんは「以前はロウで作っていたが、現在は液体樹脂や塩化ビニルが使われるようになり、よりリアルで丈夫になった」と話す。素材の進化により表現の幅が広がったことで、同アトリエでは雑貨やスマホケースなど個人向けの需要が拡大。同時にメーカーが受け付けない1個単位の生産に対応することで、キッチンカーなど新たな層も取り込んでいる。北島さんの手掛ける作品は、映画「国宝」やCMなど幅広い分野で使われている。委託販売先である「和菓子司 杉山本店」(上溝)では「本物みたい」と手に取る人も多く、和菓子と並ぶもう一つの名品として来店客の目を引いている。

 個人需要の高まりを受け、同アトリエでは体験講座を開いている。参加者の中には県外に住んでいる人や海外からのツアー客もいるという。

 この日、記者もトースト型の時計作りに挑戦。シリコン製の型に2種類の液体樹脂を流し込み、化学反応で固めて土台を作る。実際の食品から型を取るため失敗しにくく、その分、色づけに個性が出やすい。色をつけた粘土にニスを塗ると、今にもとろけそうなバターができあがる。トーストの焼き目は、水分を抑えた「パサパサ」の絵の具を小筆で慎重に塗ってつけていく。色加減に苦戦しながらも、完成した作品は本物さながらの仕上がりで、思わずかじりつきたくなるほどだった。社内でも話題を呼び、「話のタネに」という北島さんの言葉が思い出された。

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市社協賛助会員が支える『地域の縁づくり』 相模原市社会福祉協議会
市社協賛助会員が支える『地域の縁づくり』 相模原市社会福祉協議会
市内各地域の福祉課題をもとにした、住民や関係機関による地域づくり活動に活用されている相模原市社会福祉協議会の賛助会費。今回は、市内各区の地域で行われている『... (続きを読む)
株式会社カインズのホームページに掲載されているパンマルシェのイメージ画像

カインズ相模原愛川IC店 28日にパンマルシェ 県内では初 11店舗出店

 カインズ相模原愛川インター店(南区当麻1876)で6月28日(土)、地元のパン屋と社会福祉事業者のパンが勢ぞろいするマルシェが開催される。午前10時から。無くなり次第終了。

 同店を運営する株式会社カインズは、地域住民に地元の魅力を再発見してもらおうと、特産品を集めたマルシェを各地で開催している。今回のマルシェでは、地元スタッフへのアンケートで要望が多かった市内の人気パン屋など11店舗のパンを購入できる。

 担当者は「県内では初のパンマルシェ。店舗数は過去最多で色んな種類を楽しめます」と来場を呼び掛けている。

はやぶさ給食を食べる児童

はやぶさの日 特別給食 児童ペロリ 宇宙テーマのカレー

 小惑星探査機はやぶさの帰還を記念して制定された「はやぶさの日」にあたる6月13日、市立小中学校などで「はやぶさ給食」が提供された。

 この日の献立は宇宙をイメージした星形のハンバーグがのったカレーライスや、スペース・アート・クリエイターの池下章裕さんがデザインした「はやぶさ2」がパッケージに描かれたゼリーなど。横山小学校ではハンバーグなどを美味しそうに頬張る児童たちの姿が見られた。6年3組の太田想杏さんは「ハンバーグもカレーも大好きなのでワクワクしていた。年に一度の楽しみ」などと話しながらあっという間にたいらげた。

 特別給食は7年がかりで小惑星往還を果たしたはやぶさになぞらえ、子どもたちに「諦めない心」や「努力する心」の大切さを伝えようと毎年提供されている。

塗り絵を楽しむ小学生

はやぶさバザール盛況 にこにこ星ふちのべ商店会

 淵野辺駅北口オーロラデッキ下で6月8日、「はやぶさの日(6月13日)」にちなみ、はやぶさバザールが開催された。宇宙にまつわる飲食や物販の店舗が並び賑わいを見せた。

 塗り絵コーナーには淵野辺駅北口と南口に設置されている「はやぶさ2」デザインのマンホール蓋のイラストが用意された。参加した小学生たちは楽しそうに色を塗り、景品の缶バッジを受け取っていた。主催したにこにこ星ふちのべ商店会の佐藤幸一会長は「参加してくれた親子からは、はやぶさデザインのマンホールを初めて知ったなどの声もあり、新たな活気を作ることができた」と話した。

 同商店会では「にこにこバザール」と称し、年に数回季節にちなんだイベントを開催している。

作品について語り合うミドリさん(写真奥)と同センターの職員

在りし日々に思い馳せ 30日まで 千代田で「掛け軸」展

 中央区千代田に暮らし、水彩画などの作品を数多く残した奥野福夫さんのメモリアル展が現在、社会福祉法人悠朋会「千代田7丁目センター」(千代田7の12の13/相生三丁目バス停徒歩1分)で開催されている。日本の花や植物を柔らかく繊細なタッチで丁寧に描いた掛け軸が並び、誰もが過去に思いを馳せながらゆったりとした時間を味わうことができる。6月30日(月)まで。入場無料。

 奥野さんは岡山県に生まれ、1971年に千代田7丁目に移り住んだ。銀行員時代から書を嗜み、家族や友人知人に手紙を贈ることが好きだったという。本格的に水彩画を描き始めたのは60代の頃。絵画だけでなく筆名「奥野権八郎」として私説も出版するなど、2013年に亡くなるまでに多くの作品を残した。

「優しさと芯の強さ」

 作品展の主催は奥野さんの妻、ミドリさん。奥野さんが生前に同法人の前理事長、小林功さんと親交があったことから開催が叶った。ミドリさんは「優しさや芯の強さが出ている絵だと思う。ゆったり見てもらえたら嬉しい」と話している。

 土日休。午前9時〜午後5時。(問)ヘルパーステーション千代田【電話】042・704・0261

警察OBの社員が指導員を務める

受講機関少なく「大渋滞」―― 神奈川トヨタが高齢者講習 ディーラーとしては全国初

 トヨタ車の販売店を展開する神奈川トヨタ自動車株式会社(横浜市)は相模原市内で70歳以上の「高齢者講習」を始めた。神奈川県公安委員会から業務委託を受け、月に2回実施する計画だという。運転免許の更新時に義務付けられている講習を自動車ディーラーが実施するのは全国で初めてとなる。

 高齢者講習が受講できる場所はこれまで、民間の教習所か県警運転免許センター(横浜市)に限られていた。相模原市内には教習所が3カ所しかなく、予約が取りづらい状況で半年待ちとなるケースもあったという。

 同社は「車を販売するだけでなく、販売後もサポートをしていきたい」と2021年に県警察本部交通部との間で高齢運転者等の支援に関する協定を締結。75歳以上の高齢者の免許更新時に受検が義務付けられている「認知機能検査」についても23年から県内の6店舗で実施してきた。今回の高齢者講習もこの流れの一環。

 6月9日には相模原スポーツ・レクリエーションパーク(小山)で初めての講習を開いた。高齢者6人が参加し、座学や視覚検査、実際の自動車を用いた講習などを実施した。パークの駐車場に特設したコースにはアクセルとブレーキの踏み間違い防止を想定した10センチ程の段差を用意。乗り上げてすぐにブレーキを踏み込む課題なども用意された。受講者の一人が「緊張していつもの運転と違ってしまった」と話すと警察OBでこの日の指導を担当した同社社員は「緊張でうまく運転できなくなってしまうことも分かってください。それを踏まえたうえで普段の運転を」と話した。

 今後は相模原市内で月に2回のペースで高齢者講習を開いていく計画。トヨタ車以外のユーザーも受講可能だという。

無料の室内テニス体験 27〜29日 清新と古淵のスクール

 室内コートのテニススクール「Dテニススクール」の相模原校と古淵駅前校で6月27日(金)〜29日(日)、子どもから大人まで無料で楽しめるテニス体験会が開催される。各回45分。日時によって対象年齢が異なる。

 相模原校(中央区清新6の1の20の2階)は【1】27日(金)午後4時15分から(小学生対象)【2】28日(土)午後2時から(小学生、成人初心者対象)の2回。古淵駅前校(南区古淵2の15の5の2階)は29日(日)午前8時から(幼児、小学生、成人初心者対象)。

 要事前申し込み。用具の貸し出し無料。運動しやすい服装とタオル持参。詳細・申込は各校へ。(問)相模原校【電話】042・703・1747、古淵駅前校【電話】042・707・0617。

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税理士会相模原支部 東元体制が始動 「デジタル化推進部」新設

 東京地方税理士会相模原支部の定期総会が6月10日に町田市内で行われ、東元勇樹支部長のもと、新体制が本格的に始動した。今年度はICT化対応強化に向け、「デジタル化推進部」を新たに設置した。

 あいさつに立った東元支部長=写真=は「中小企業にとって税理士の役割は非常に重要な位置付け。期待に応えるべく、研修などを通じて自己研鑽に励み、地域社会に貢献し信頼される税理士をめざしていく」と意気込みを語った。

 同支部は1974年の創立以来、『信頼と貢献』『融和と団結』の精神のもと地域社会の発展に寄与。会員の研鑽の場であるとともに、市民向けの税務や相続に関する相談会、租税教室などを実施している。現在の個人会員数は288人。

 主な役員は次の通り(敬称略)。▽支部長/東元勇樹(税理士法人トラストワン)▽副支部長/石橋琢磨(石橋会計事務所)、森正雄(森会計事務所)、佐野元昭(税理士法人NKS会計事務所)、米山智則(米山税理士事務所)、小形剛央(ON税理士法人)

毎年多くの人でにぎわう(写真は過去開催時、同宮提供)

亀ヶ池で夏越大祓 29日 お稚児さん行列も

 半年間の災いや穢れを祓い清め、暑中厄除け祓いを行い、次の半年を無事に健やかに過ごせるよう祈願する「夏越大祓式」が6月29日(日)、上溝の亀ヶ池八幡宮(根岸浩行宮司)で行われる。午後3時から。

 希望者は事前に社務所で申込を。当日受付は午後2時から。茅で編んだ輪をくぐる「茅の輪くぐり」は29日から約1週間設置され、誰でも自由にくぐることができる。

 同日午前10時からは「お稚児さん行列」も開催。古式ゆかしい装束をまとい、お飾りをつけたお稚児たちが境内を練り歩く姿がみられる。雨天決行。(問)同宮【電話】042・751・1138(午前9時〜午後5時)。

花々で15周年記念ロゴマークを表現した

中央区花手水 花文字で「15」周年祝う 市役所と相模原駅

 市役所本庁舎1階ロビーと相模原駅構内に、カーネーションやバラ、トルコキキョウで中央区誕生15周年記念ロゴマークを表現した花手水が展示されている。

 中央区役所が2022年度から魅力創出などを目的に行っている取り組みの一環。6月27日(金)まで。

 亀ヶ池八幡宮と氷川神社でも旬の花を盛り込んだ花手水を楽しむことができる。

当日の様子。「使うお花は同じなのにできあがりはみんな違って面白い」などの感想があった

初夏の装飾楽しむ

 南区麻溝台の市立市民健康文化センターで5月27日、「初夏のフラワーアレンジメント教室」が開催された。

 市内に店舗を構えるなどする「地元講師」による文化講座のシリーズ。今回担当したのは、中央区中央にある生花店「花屋hanakura(ハナクラ)」の中川光代さん。

 この日は9人の市民が参加し、ガーベラ(パームビーチ)、カーネーション(ユカリライトブルー)、染めカスミソウなどを使って思い思いのアレンジメントを楽しんだ。

富士見4丁目 22日にフリマ 「お宝」盛りだくさん

 富士見4丁目の「ローソン・スリーエフ相模原富士見町店」と台湾料理「昇龍」の間の駐車場で6月22日(日)、フリーマーケットが開かれる。午前9時から午後4時まで。

 当日は古着やハンドメイド商品、ペット用品、おもちゃ、植物など、「掘り出し物のお宝」が盛りだくさん。フードブースには国産蜂蜜専門店「ハニーゴールド」のキッチンカーも出店。限定品の「はちみつがけシルクアイス」も提供されるという。

相模原市で6年ぶりに麻しん(はしか)患者発生 20代女性 感染可能期間に電車利用

 相模原市は6月12日、市内に住む20代女性が麻しん(はしか)と診断されたと発表した。市内での麻しんの発生は2019年に4件の報告があった以来で6年ぶり。

 当該患者は5月30日に職場で麻しん患者と接触。6月11日に発熱があり市内の医療機関を受診。翌12日に麻しんと診断が確定した。予防接種歴はあり、海外渡航歴はない。

 市の保健所が疫学調査を行った結果、この患者が他の人にウイルスを感染させる可能性のある期間に公共交通機関を利用していたことが判明した。乗車状況は以下の通り。

 6月10日 小田急線/小田急相模原駅 (午後0時20分頃) → 海老名駅 (午後0時30分頃)

相鉄線/海老名駅 (午後0時40分頃) → 星川駅 (午後1時10分頃)

相鉄線/星川駅 (午後10時30分頃) → 海老名駅 (午後10時50分頃)

小田急線/海老名駅 (午後11時頃) → 小田急相模原駅 (午後11時10分頃)

 市の疾病対策課は同時刻にこれらの交通機関を利用し、利用後10日前後経ってから発熱や発疹など麻しんを疑われる症状が現れた場合は事前に医療機関に連絡の上、受診するよう呼び掛けている。

麻しん(はしか)とは

 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。空気感染、飛沫感染、接触感染で人から人へ感染が伝播し、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症する。

 感染から約10〜12日後に38℃前後の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れる。少し体温が下がった後、再び39℃以上の高熱と発疹が出現。発疹出現後3〜4日間で解熱し症状が軽快するというのが典型的な発症パターンだ。

ワクチン接種歴の確認を

 厚生労働省の発表ではワクチン接種によって95%程度の人が免疫を獲得できるとされている。日本で主に接種されている麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の定期接種(第1期は1歳、第2期は小学校入学前)を済ませていない場合は接種を推奨している。同課の担当者は「自分の接種歴が分からない人は母子手帳を確認してほしい。それができない人は検査で調べる方法もある」と話す。

渡航後10日前後は注意

 国立健康危機管理研究機構によると、日本全国で25年は129件の麻しん発生が報告され、24年1年間の発生数45件の3倍に迫っている(6月1日時点での暫定値)。同課の担当者は「インバウンド客の増加が影響している可能性がある」と分析。「海外渡航後に麻しんを疑うような症状が出た場合は、受診時に渡航歴を医師に伝えてほしい」と話している。

飛び込み営業防止ステッカーを持つ相模中央建設組合の皆さん

相模中央建設組合が悪質営業防止ステッカーを無料で配布中 6月15日に職人によるイベントも開催

 「近隣で工事中の者ですが、屋根が剥がれています。工事した方がいいですよ」などの嘘をついて不安を煽り、不必要な工事を迫る詐欺の飛び込み営業を抑止しようと、相模中央建設組合(相模原市南区相模台1-14-2)がステッカーを無料で配布している。

 相模中央建設組合は建設業の職人や事業主などが加盟する労働組合。同組合事務局の宮澤徹さんは「怪しい訪問営業がここ1〜2年で増えている」と話し、同組合に加盟している職人仲間から「お客様からトラブルの声を聞いた」との報告を多数受けているという。

 相模原市の消費生活総合センターの担当者も、屋根や外壁といった住宅設備に関する工事やリフォームに関する苦情・相談の件数は「2019年頃から増加傾向にある」と話す。

詐欺被害に遭わないために

 宮澤さんは「屋根の破損やズレは基本的に屋根に上がらないと見えないもの」と話し、「無料で点検します」と言われても「絶対に屋根に上げてはいけない」と注意喚起する。家人が見ていないところで屋根を壊して写真を撮り、修理を促す悪質な手法も報告されているとのこと。

 「万が一、契約の方向で話が進んでも即決は避けて」と宮澤さん。飛び込み営業をしてきた業者から必ず名刺をもらい、一定の条件を満たした業者のみ取得できる建設業許可を取得しているか、ホームページやSNSなどで施工事例や事業内容、口コミを確認するなど、信頼できる業者なのか調べることが大切だと話す。「当組合も含めて建設組合に加入している職人は地元の職人が多いので、組合から紹介してもらう方法もお勧め」。

 ほかに契約前に他の業者との相見積もりをとる、家族や第三者に相談することも大切と話し、 市内の組合員が相談員を務める市民住宅相談の活用を勧める。これは市内の各区役所で月1回開催されているもので、予約不要で相談可能。

「タウンニュースを見た」でステッカープレゼント

 同組合が配布しているステッカーは「飛び込み営業お断り! 工事は地元業者に頼んでいます」と書かれたもので、通常は同組合加盟業者の顧客に配布しているが、同組合で「タウンニュースを見た」と申し出れば無料で配布してもらえる(数量限定)。

 6月15日(日)には職人が無料で相談を受け付ける「第48回住宅デー」を同組合の上部団体である神奈川県建設労働組合連合会が開催する。住宅に関する無料相談のほか、包丁研ぎのサービスも行われる(午後1時30分から午後3時30分受付)。詳しくは同組合【電話】042-746-9845。