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さがみはら中央区 社会

公開日:2025.06.19

受講機関少なく「大渋滞」――
神奈川トヨタが高齢者講習
ディーラーとしては全国初

  • 警察OBの社員が指導員を務める

 トヨタ車の販売店を展開する神奈川トヨタ自動車株式会社(横浜市)は相模原市内で70歳以上の「高齢者講習」を始めた。神奈川県公安委員会から業務委託を受け、月に2回実施する計画だという。運転免許の更新時に義務付けられている講習を自動車ディーラーが実施するのは全国で初めてとなる。

 高齢者講習が受講できる場所はこれまで、民間の教習所か県警運転免許センター(横浜市)に限られていた。相模原市内には教習所が3カ所しかなく、予約が取りづらい状況で半年待ちとなるケースもあったという。

 同社は「車を販売するだけでなく、販売後もサポートをしていきたい」と2021年に県警察本部交通部との間で高齢運転者等の支援に関する協定を締結。75歳以上の高齢者の免許更新時に受検が義務付けられている「認知機能検査」についても23年から県内の6店舗で実施してきた。今回の高齢者講習もこの流れの一環。

 6月9日には相模原スポーツ・レクリエーションパーク(小山)で初めての講習を開いた。高齢者6人が参加し、座学や視覚検査、実際の自動車を用いた講習などを実施した。パークの駐車場に特設したコースにはアクセルとブレーキの踏み間違い防止を想定した10センチ程の段差を用意。乗り上げてすぐにブレーキを踏み込む課題なども用意された。受講者の一人が「緊張していつもの運転と違ってしまった」と話すと警察OBでこの日の指導を担当した同社社員は「緊張でうまく運転できなくなってしまうことも分かってください。それを踏まえたうえで普段の運転を」と話した。

 今後は相模原市内で月に2回のペースで高齢者講習を開いていく計画。トヨタ車以外のユーザーも受講可能だという。

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