横須賀・三浦版【6月27日(金)号】
測定機の上に立ち、足把持力でゲームをプレイ

ニフコ×タイムカプセル 「足把持力」 新市場つかめ 健康増進ゲームを開発

 横須賀市内に拠点を構えるプラスチック工業用ファスナー製造の(株)ニフコとソフトウェア開発のタイムカプセル(株)が共同で足把持力(そくはじりょく)(足の握力)を鍛えるトレーニングゲームを開発した。足把持力は、体幹の安定性と密接な関係があることが近年の研究で判っており、高齢者の転倒予防対策として注目を集めている。その一方で鍛えるための方法などが確立されていないことから、早期に事業参入して新しい市場を開拓していく狙いだ。

 ニフコは既存事業だけなく、新規領域や新製品の創出に意欲的。これまでにも社員の発案で運動靴の脱ぎは履きを簡便化する”結ばない緩まない靴紐”などを商品化している。

 今回の足把持力をアップさせるトレーニングゲームは、同社をはじめとする製造ライン勤務者の多くが立ち仕事で腰痛を抱えていることを知ったのが発端。改善を探る中で、身体の安定や運動パフォーマンスに足把持力が重要な役割を果たしていることが判った。まずは現状の状態を可視化するための測定器「HAJICHECK」を自社で制作。その後、トレーニングを習慣化していくためにゲーム性を取り入れるアイデアが浮上し、横須賀にICT企業の誘致・集積をめざす団体「ヨコスカバレー」で接点があるタイムカプセル社を巻き込んで、健康増進に資する商品を開発することになった。

 トレーニングゲームの「風船パニック」は、HAJICHECKをコントローラーにして行う。風船を足把持力で割る単純な内容で、スピードやプレー時間を調整することで運動強度を変えることができる。二フコでは、高齢者施設などのレクリエーションのほか、スポーツ選手の競技力向上のツールとして利用を提案していく構え。「足把持力を鍛えることを世の中に定着させたい」と開発担当者の渡邉啓さんは意気込んでいる。

 販売価格は30万円(税別)。レンタル対応も行う。ホームページ(https://hajicheck.com/)に詳細情報。

花束を手にして市政運営の続投を喜ぶ上地氏

横須賀市長選 激選制し上地氏3選

 横須賀市長選は6月22日に投開票され、現職で3選を目指した無所属の上地克明氏(71)が、市議を辞して挑んだ無所属の小幡沙央里氏(39)と共産党三浦半島地区常任委員で無所属の為壮稔氏(71)の両新人を抑えて当選を決めた。選挙戦の最中に上地氏が交通違反などによる謝罪会見を開くなど、波乱含みの展開となったが、有権者は上地氏の続投を選択した。投票率は40・60%(前回33・41%)だった。

上地氏「『ヨコスカ復活』精進」

 午後10時40分ごろ、当選を告げる報せが米が浜通の事務所に届くと、上地氏が姿を見せ、支援者らに深々と頭を下げた。「厳しい選挙戦を乗り越えて『ヨコスカ復活』の信任を得たことを確信し、精進していく」と全身から声を絞り出すように言葉を発した。

 上地氏は、年明けの年頭会見で3選をめざす決意を述べ、自民党・公明党の推薦と大半の市議と経済団体などの支援を取り付けて組織選挙を展開。観光客の増加やファミリー世帯の転入超過を2期8年前の実績として強調するなど、経済の果実を福祉に振り向ける独自路線を推し進めることをアピールした。

 盤石に思えた体制に警戒感が高まったのは、一週前の三浦市長選。新人の出口嘉一氏が6選に挑んだ現職の吉田英男氏を打ち破る波乱の結果となり、緊張が走った。これに加え、自身の交通違反と車の車検、自賠責保険が切れていたことが明るみになり、謝罪会見を開くなど、一転して劣勢に追い込まれた。ここから陣営は組織の引き締めを図り、上地氏も街頭で声を張り上げ、「誰もひとりにさせないまち」の理念や経済復興を訴えた。

 当選後、記者団に囲まれ、懸案の追浜日産工場への対応や人口減少への取り組みを問われると、「関連する企業を含め市民を守る。人口も新しい局面を迎えている。観光を入口とした地域振興を図る」と力を込めた。

小幡氏 「政治から身を引く」

 「多くの女性や市民、皆さんにもらった期待に応えられず申し訳ない」-。小幡氏は敗戦が決まると、支援者らに頭を下げ、そう言葉を紡いだ。

 子育て世代や高齢者施策の充実など、福祉政策を最上位に据える市政運営を掲げて市長選に挑んだ。女性立候補者であることや若さもひとつの武器として、SNSなどを駆使して政策をアピールしたが、約1万2千票差で惜敗した。

 今後について「政治の世界からは身を引くが、別の形で横須賀のまちづくりに関わりたい」と政界引退を明かす一方、まちづくりという観点でこれからも市と繋がっていく姿勢を示した。市政に関して「間違ったことは間違っていると声を上げた方がいい。次の選挙にはまた誰かが挑戦してほしい。私は次の人に託したい」と願いを込めた。集まった支援者らは「政治家として10年間、一切信念を曲げず貫いてきた姿勢を見てきた。その経験は決して無駄にはならない」と労った。

為壮氏「市政を注視」

 為壮氏は「力不足。訴えを実現するため、これからも市民と取り組んでいきたい」と頭を下げた。選挙戦では、介護事業所への支援などを打ち出したが、広がりを欠いた。現職の再選について「全ての公約を否定するわけではない。税金をどの立場に対して使うか、注視したい」と述べた。

今後は党の委員として後進の指導に励むとした。

舞台と映像の両方で俳優活動を展開している 橋本 拓也さん 横須賀市富士見町出身 50歳

記憶に残るワンシーンのため

 ○…「厳しくも優しい」「頼りがいがある」─。パパや夫のイメージを体現する役者として、映画・ドラマ・CMで引っ張りだこ。50歳を迎えた役者の現在地だ。だが今回は直球ではなく、ひとひねり。横須賀出身の映画監督、佐向大氏の最新作『中山教頭の人生テスト』では、「教育熱心で娘を溺愛するあまり一癖ある父親」の役を淡々と演じ、ストーリーに絶妙なアクセントを添えた。

 ○…理想の未来を描けずに、モラトリアムの状態にあった大学生時代。深夜に偶然見た劇団の舞台中継に心を鷲掴みにされた。高校時代は野球に打ち込み、演技のバックボーンは持ち合わせていなかったが、身体を使って心の機微や魂を伝える「表現」に強く惹かれた。俳優養成所の門を叩き、大学を休学して芝居に没頭。振り返れば直情的な行動だったが、「人生を捧げられるほど打ち込めるものを見つけることができた」

 ○…華やかな舞台の裏には厳しい現実がある。小劇場のステージを年間8本こなし、生活費を稼ぐためにアルバイト漬けの毎日。20代の頃は電車賃にも困る金欠状態だったが、巡ってきた仕事に全力を注ぐと、次第に評価を得るようになり、役者業が好転し始めた。「パパや夫の役は自分が確立したポジション。最近、離婚される役も多いけど」と笑顔を見せた。

 ○…演出家や監督の要望に応えるのも役者の仕事。だとすると「続ける」ために期待値を超える演技を見せ続けなければならない。幼少期に父親と観た名作映画『チャンプ』の劇的なラストシーンが脳裏に焼き付いている。「自分の演技が誰かの記憶に残る。そんなワンシーンを生み出したい。それが役者としての喜びであり、続ける理由かもしれない」

横須賀市 友好都市との歩み モアーズで記念展示

 横須賀市が友好都市提携している福島県会津若松市と群馬県富岡市の魅力や交流を紹介する展示が横須賀モアーズシティ8階で開かれている。

 両市の概要や交流、友好都市に至った経緯などを紹介する写真やパネルが展示されている。

 会津若松市とは、三浦一族の子孫が会津を統治していたなどの繋がりから2005年に、富岡市とは、富岡製糸場など近代日本の発展に寄与した歴史背景が共通しているとして15年に提携した。

横須賀市立図書館 「広報」でたどる昭和 記録映像の上映なども

 横須賀市立図書館は6月27日(金)から、同館1階ロビーでパネル展「『広報よこすか』でたどる昭和」を開いている。1959年(昭和34年)から市が発行する広報誌に掲載された、60年代ごろの市域図や当時の市議会議員のあいさつ文などを展示している=写真。昭和100年を記念した、自然・人文博物館、教育研究所との連携企画。それぞれの施設が保管する、これまで未公開だった資料などが観覧できる。

 図書館の展示は高度経済成長期の横須賀に主眼を置いたもので、企画展担当の谷合伸介・郷土資料室主査が「特に注目」とアピールするのは、64年1月1日付号の原本。森崎団地の建設に関する記事中に、人口増への対応として同団地を開発するとの告知が当時の地図とともに紹介されている。同年ごろに制作された記録映像「伸びゆく横須賀市」も上映し、貴重な映像で当時の風景を知ることができる。

 谷合主査は「成長と発展を目指すことを伝えるため、当時の市は取り組みを広報してきた。まちがどのような変化の過程を歩んできたか、市民に知ってほしい」と呼びかけている。

 パネル展は8月27日(水)まで。入場無料。開館時間は月曜日を除く午前9時30分から午後5時20分(木・金曜は午後7時20分まで)。問い合わせは同館【電話】046・822・2202。

剱埼灯台(提供:横須賀海上保安部)

剱埼灯台 2代目点灯100年を祝す 7月5日に一般公開

 南下浦町松輪の剱埼灯台が7月5日(土)、横須賀海上保安部の主催で一般公開される。普段は見られない灯台の内部や、大型レンズを間近で見学できる。参加無料。

 東京湾の玄関口である浦賀水道への航路を照らす洋式灯台。現在の灯台は関東大震災の被害を受け、2年後に再建した2代目。今年の7月で点灯100周年となることを記念して、今回の企画が生まれた。房総半島を望む眺望の良さなどもあり、「かながわの景勝50選」にも指定されている。

 先着100人に非売品のオリジナル缶バッジをプレゼントしている。時間は午前10時から午後3時(最終受付は午後2時30分)。駐車場はないため、同保安部はバスなどの公共交通機関での来場を推奨している。雨天中止。

横須賀市議補選 女性2人が議席獲得 海老さんと中川さんが初当選

 横須賀市長選と同じ日程で行われた横須賀市議補選(欠員2)は6月22日に投開票され、2議席を4人で争った戦いは、いずれも無所属で新人の海老綾乃さん(38)と中川早織さん(56)が初当選を決めた。三田希美子さん(26)と内川真樹さん(54)は支持を広げられなかった。投票率は40・58%だった。

災害救助犬と活動、防災啓発

 4人の中で最高得票となる3万6552票を集めた長沢在住の海老さん。深夜12時を過ぎて届いた当確の報に安堵の表情を浮かべ、支援者や駆けつけた応援市議らと喜びを分かち合った。

 横須賀警察犬訓練所で訓練士として活動してきた経歴の持ち主。東日本大震災や能登半島地震では、災害救助犬とともに現場に出向いて捜索活動に参加した。このときの経験を生かし、専門家の見地で防災意識の向上や地域の減災対策を推進していくという。

 2人の子どもを抱える現役の子育て世代でもあり、当事者として政策提案を行っていくほか、スポーツを軸にして地域の絆を深めていくことや動物にやさしい街の実現に取り組む。

「市政の問題意識、共有できた」

 久里浜台在住の会社員で、労働組合の一員として活動してきた中川さん。選挙事務所を設けず、選挙公報とポスターのみで支持を訴える独自の運動を展開した。「できることから始める」をモットーに、監視カメラの増設による犯罪対策や、介護事業所への支援などの公約を掲げた。

 得票数は3万3490票。開票日明けの早朝、知人から「おめでとう」と電話が入り、当選を知った。「市政への問題意識を共有する人が支持してくれた」。感謝の気持ちは議員活動で伝えるという。

 政治は未経験。立候補を決めたのは告示日直前。「市民が不便に感じていることを『自分ごと化』して訴えただけ」と浮かれるそぶりはない。

動物病院ヘルスペットに入居している20歳の老猫

ペットも高齢化 「老犬・老猫ホーム」に脚光

 医療技術の進歩により長寿化が進む現代、恩恵を受けたのは人間だけではない。餌の発達などもあり、ペットの犬や猫も同様に平均寿命は延伸傾向にある。一般社団法人ペットフード協会が一般家庭の犬猫の平均寿命を調査した結果によると、2024年時点で犬は14・90歳(10年比1・03歳増)、猫は15・92歳(同1・56歳増)だった。このような状況下、飼い主とペットが共に高齢になり、「老々介護」に陥るケースも少なくなく、昨今、高齢のペットを有償で預かる「老犬・老猫ホーム」の需要が全国的に高まっている。横須賀・三浦両市の現状はどうか。記者が追った。

10年後の暮らし「飼う前に想像して」

 「飼い主の高齢化による入院、死亡などの理由で相談件数が年々増加しています」--。そう話すのは、横須賀市日の出町の「動物病院ヘルスペット」の愛玩動物看護師、七戸浩花さん。本来は動物の治療や手術を行う病院だったが、10年ほど前から「長期的な預かり」を依頼されることが増えたという。このような事情を抱える人の受け皿となるべく2014年、入院スペースの一画を開放。病院業務と並行して、「老犬・老猫ホーム」の運営を始めた。

 そもそもこの施設はどのようなサービスを提供しているのか。食事や投薬、医療連携、排せつ処置などを行い、看取りまでを全うする。高齢や病気、あるいは飼い主の事情などにより、自宅での飼育、介護が難しくなった老犬を預かり、専門的なケアを提供する施設のことを指す。同院では、終身預かりを主な形態としている。

 人・ペットともに長寿化が進むにつれ、同院では相談件数が年々増加。これまで約10匹のペットを受け入れてきた。七戸さんによると横須賀・三浦両市からだけでなく、都内や横浜などからも要望が増えているという。現在はスタッフの対応が追い付かず、今年7月頃まで受け入れを停止している。

 同院では亡くなった飼い主の親族からの相談が多く、「最期まで看てあげたい」という気持ちもある一方で、この時点でペットも高齢化しており、専門的な知識や体力などを要する介護が必要なケースも多い。七戸さんは「ペットを飼う際は、10〜15年後の自身と動物の姿、暮らしを想像する必要がある」と注意を呼び掛ける。

飼育放棄、多頭飼育崩壊も

 三浦市三崎を拠点に犬猫の保護活動や譲渡会などに取り組むNPO法人Anismaによると、シニア世代の「飼育放棄」、無秩序に繁殖させてしまい世話不能になる「多頭飼育崩壊」が増加傾向にあるという。相談を受けて自宅へ赴くと、50匹を超える犬がいることも。騒音や異臭など、近隣トラブルに発展するケースも多く、「そうなる前に周囲に相談を」と同法人の担当者は話す。

 同法人は昨年6月に三崎動物保護センターと別法人化。独立したことにより、保護スペースが大幅に縮小した。運営する施設「みさきアニマルすまいる」や、一時預かり宅での保護を続けているが、相談は増え続けており、現在は満員状態が続く。「譲渡が追い付かない状況。空き家などを一時的にでも預かり先として貸してくれる人がいれば」と窮状を訴える。

 同法人は現在、第二の保護施設をつくるべく、クラウドファンディングで6月29日(日)まで支援を呼び掛けている。詳細はCFサイトのレディーフォーで。

横須賀海洋クラブ 海の魅力 体験活動で発見 今年度会員募集

 体験活動を通じて海に親しむ「横須賀海洋クラブ」の今年度会員を募集している。対象は市内在住の小中高生で、小4〜中3用の「海洋ディスカバリーコース」、中、高生用の「海洋マスター養成コース」の2通りを用意。「ディスカバリー」では、ドローンを操作して画面越しに海の中を探索したり、天神島の磯に生息する生物を観察したりして横須賀の海について楽しく学ぶ。「マスター」ではフグ毒の抽出や魚のDNAの判別実験など、専門的な研究を行う。実施期間は「ディスカバリー」が7月24日(木)から11月22日(土)までの約4カ月間のうち全5回、「マスター」は7月28日(月)、同30日(水)の全2回。申し込みは登録サイトe―kanagawaから会員登録の上、希望する講座に申し込む。登録無料だが、別途受講料が必要。「マスター」は登録時に書類選考を行う。問い合わせは市経営企画部【電話】046・822・8258。

「ひと涼み運動」の対象施設・金谷郵便局

横須賀市「ひと涼み運動」 暑さに備え先行対策

 横浜地方気象台によると、6月は県内各地で連日30度超えの真夏日が続く時期もあった。梅雨明け後のような異例の暑さに対応しようと、横須賀市は例年より約1カ月早く「ひと涼み運動」を開始した。

 市役所をはじめとする公共施設や、ウスイホーム、かながわ信用金庫など民間事業所の各支店が開放され、施設に用が無い人でも冷房の効いた屋内で涼めるようにする取り組みで、市内217施設が対象となっている。白くまのイラストと「ひと涼みしよう」とのキャッチコピーが書かれたのぼりが目印。施設のリストは市ホームページ上で公開されている。

 横須賀市消防局によると、昨年度は市内で256人が熱中症で救急搬送され、7月は最も多い124人を数えた。市は暑さが厳しさを増す今後に備え、こまめな水分補給や、暑さに身体を慣れさせる「暑熱順化」のために適度な運動を求めるとともに、気温が上がった際は「ひと涼み運動」の対象施設を利用するよう呼びかける。

 市の担当者は「年々暑さを増しているので、今年は準備を早めた。猛暑が厳しくなるので、体調管理を行った上で利用してほしい」と話した。

 気温35度以上などが条件の「熱中症特別警戒アラート」が発表された際は、図書館等に避難できる「クーリングシェルター」の取り組みを並行して行う。

「緑のカーテン」

 また、市は5月12日、「緑のカーテン」の作り方講座を開き、ゴーヤを軒先に吊るして遮熱する方法を紹介した。市によると、ここ数年は60人前後が参加しており、今回は58人が足を運んだという。

 市内ではゴーヤを育てる家庭も散見されるようになった。担当者は「涼しく感じて、エネルギー消費も抑えられる」と強調した。

三志会の(左から)石崎氏、溝川氏、草間氏、下田氏

三浦市議会 新会派「三志会」が発足 無所属4人、第2会派に

 三浦市議会(定数13)に新たな会派「三志会」が6月19日、結成された。構成は、それぞれ無所属だった草間道治氏(代表)、溝川幸二氏、下田剛氏、石崎遊太氏の4人。同市議会において、自由民主党(5人)に次いで第2会派となる。

 会派結成の構想は1年ほど前からあったという。草間代表は20日に開いた記者会見で「無所属は発言の機会が限られる。会派を結成することで、これまで以上に市政のチェックや政策提言に取り組んでいきたい」と狙いと意気込みを話した。会派拘束はしないとしている。

 出口嘉一氏が新市長となり初めての議会となる7月に向け、草間代表は「まずは本人と会い、対等な関係を築き、公約について真意を確かめたい」と話す。先の市長選では4人全員が吉田英男氏を応援していた。
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▲大根の風味とスパイスのマッチングが楽しめる

「Radica」(ラディカ) 新感覚の大根カレー レトルト商品販売

 若者のチャレンジをサポートする団体「合同会社よこすかラボ」(三田希美子代表)は、(当時)高校生が開発した新タイプのカレーレトルト商品の販売を開始した。

 横須賀産の大根を主原料とする新発想。三浦学苑、湘南学院、横須賀学院の生徒らのアイデアを”旅するシェフ”の異名を持つ吉田友則さん(西浦賀出身)がメニューとして具現化した。

 英語表記のRadishとCurryを掛け合わせて「Radica」(ラディカ)と命名。ペースト状の大根を豆乳で伸ばしたポタージュがベースのグリーンカレー風で、口あたり優しいクリーミーなテイストに仕上げた。ルーにワカメとコンブの粉末を混ぜることで和のテイストも融合させている。材料はすべて植物性でアレルギー対応商品。パッケージもクラフト感を前面に押し出すデザインとした。

 1袋700円。「地域で開催されるマルシェなどに出店してPR販売を行っていく」とよこすかラボの佐藤結さん。

読者プレゼント

 「Radica」の商品を5人にプレゼント。希望者は【1】郵便番号【2】住所【3】氏名【4】年齢を記して、メールアドレス(yokosukarabo@gmail.com)に応募。7月5日(土)締切り必着。

詩碑に向って白秋作詞の校歌を熱唱した三崎小の児童ら(昨年)

三崎愛した詩人を追慕 7月2日から白秋まつり

 三崎をこよなく愛した詩人・北原白秋の功績をたたえ、追慕する「第48回みさき白秋まつり」が7月2日(水)に行われる碑前祭を皮切りに開催される。午前10時から城ケ島大橋下・白秋詩碑前で式典が行われ、献花のほか白秋ゆかりの歌などが披露される。三崎白秋会と(一社)三浦市観光協会城ヶ島地区の主催。

 その後は9月20日(土)に城ケ島第2駐車場にて「すすき祭り・白秋スタンプラリー」、10月5日(日)は、三崎のうらりから出港する「港から巡る『白秋文學コース』の船路」、11月1日(土)から30日(日)の間は、城ヶ島の白秋記念館で「白秋特別展」などが予定されている。

 問い合わせは同協会【電話】046・888・0588

活断層調査会の講演会 地震の揺れ どの程度?

 三浦半島の地下構造・地質環境などを調査・研究する「三浦半島活断層調査会」は7月6日(日)、

同会の創立30周年を記念した講演会を横須賀市自然・人文博物館1階で開く。参加無料。

 当日は特別講演として、東京大学地震研究所の三宅弘惠教授と石山達也准教授が登壇。三浦半島断層群の重点的な調査観測や、地震発生時の三浦半島の揺れやすさについて専門家の立場から話す。そのあとは、同会会員3人による講演もある。

 時間は午後1時から4時。申込不要で先着80人。

戦後、米進駐軍により撮影されたとされる風洞

いきいき市民塾 空技廠「謎の風洞」に迫る

 市民活動に取り組む人から始めたきっかけやノウハウを学ぶ「いきいき市民塾」が7月19日(土)、横須賀市本町の市民活動サポートセンターで開かれる。参加無料。

 20回目となる今回のゲストスピーカーは、横須賀の歴史調査や研究、講演会などの活動を行う「横須賀の現在・過去・未来を考える会(GKM)」代表の毛利邦彦さん。

 今回の講演では、先の大戦で追浜地区につくられた日本海軍の航空技術開発拠点「航空技術廠」にあったとされる巨大な「風洞」について話す。ジェットエンジンなどの開発に使われていたと見られるが、その詳細は分かっていない。同会では情報提供を呼び掛けるなど調査を行っており、現状や成果、活動への思いについて説明する。

 午後1時30分から3時。定員30人。希望者は7月18日(金)までに同センター【電話】046・828・3130もしくは【メール】info@yokosuka-supportcenter.jpまで。
©2025 映画『中山教頭の人生テスト』製作委員会

映画『中山教頭の人生テスト』 作品への思いと撮影秘話 舞台挨拶に横須賀勢

 横須賀市大津町出身の佐向大さんがメガホンを取った映画『中山教頭の人生テスト』が劇場公開されている。

 作品の舞台は小学校。複雑な人間模様や課題が渦巻く教室は現代社会の縮図である。児童も教師も不安や悩みを抱え、時には間違えを犯す。そんな人間の心の内を描いたヒューマンドラマ。

 校長になるための昇進試験を控える平凡で少々頼りない教頭先生を俳優の渋川清彦さん、クラスの担任教師を連続テレビ小説『さくら』でヒロインを務めた高野志穂さんが演じている。脇を固めるのは豪華俳優陣。校長先生を石田えりさん、教育委員会の教育長を風間杜夫さんが扮する。さらに同市富士見町出身の橋本拓也さん=人物風土記で紹介=が、PTA会長を好演している。

 6月29日(日)には、本町の横須賀HUMAXシネマズで佐向さん、橋本さんによる舞台挨拶がある。午後2時の回の上映後に、作品への思いや撮影秘話などを語る。

給食はテキサス大学の学生(右)と卓を囲んだ

三浦市三崎小 一緒に給食おいしいな テキサス大学と文化交流

 三浦市三崎小学校(三崎1の20の32)に6月20日、テキサス大学の学生10人が訪れ、児童らと文化交流をした。

 文部科学省から教育課程特例校に指定されている三崎小では、地域の特色や英語を学ぶ独自のカリキュラム「グローバル表現科」を授業に取り入れている。今回は日本の文化研究・調査などで1カ月間来日していた同大とニーズがマッチし、実現に至った。

 この日は、1日を通して交流が行われた。4〜6年生は体育館で、日本の昔遊びや特有の文化とされる上履き、三崎まぐろ、例大祭などを英語を交え、劇仕立てで紹介。観賞していた学生らからは「アメイジングショー」などと拍手が送られた。

 昼食時には、テーブルを囲み、一緒に給食を食べた。児童らは献立の説明を、英語や身振り手振りで伝え、コミュニケーションを取り、両者、笑顔で交流していた。

「スカマチティ」を着る作者の江嶋さん

横須賀愛をTシャツに 地元デザイナーが考案

 追浜出身のデザイナー江嶋仁さん(57)はこのほど、ペリーやネイビーバーガーなど横須賀のイメージを描いたオリジナルTシャツ「スカマチティ」を発売した。横須賀中央駅の観光案内所などで販売しており、江嶋さんは「地元の人も観光客も着用してくれることで、さりげなく横須賀をPRするきっかけになれば」と話している。

 デザインは海をイメージした青を基調に、「横須賀と言えば思いつくもの」を全面に描いた。手に取りやすい価格を意識し、希望小売価格は3300円(税込)に設定。「スカマチティ」を着た写真をインスタグラムに投稿し、「いいね」を20件以上集めるとオリジナル缶バッジがもらえる独自のキャンペーンもスタートさせた。

 幼少期に漫画家を目指したことがきっかけでデザイナーの道に進み、建築デザインを手がけたこともある江嶋さん。昨年、脳出血で緊急入院を経験したばかり。幸い後遺症は無く、現場復帰の第一歩として、地域密着のビジネスである「スカマチティ」の販売を企画した。生まれ育った横須賀の魅力を伝え、地元に恩返しをするため、Tシャツ販売という個人向けの事業を始めた。「『スカマチティ』が新たな観光資源になれば。認知度アップに貢献したい」と語った。

境内には竹灯籠が飾られる(不断寺提供)

横須賀・三浦6寺院 夏夜に浮かぶ幽玄な灯 盆竹灯篭まつり

 温かな明かりに照らされた境内で、伝統的な盆と七夕を過ごす恒例の「三浦半島盆竹灯篭まつり」が7月4日(金)から、横須賀・三浦両市の6寺院でリレー開催される。盆竹灯籠まつり実行委員会(MONKS三浦半島)の主催。

 会場は不断寺(横須賀市長井・7月4日)、福泉寺(三浦市初声町三戸・7月26日(土)、27日(日))、東漸寺(横須賀市武・8月1日(金)、2日(土))、浄楽寺(横須賀市芦名・8月15日(金)、16日(土)、圓福寺(三浦市南下浦町金田・8月23日(土))、満昌寺(横須賀市大矢部・8月31日(日))。

 同まつりに使われる竹灯籠は、若手僧侶を中心に竹の伐採から手作業でつくられたもので、各寺院に300から500個が並ぶ。夜間はライトアップを実施することで幻想的な雰囲気を演出する。それぞれの寺院では、先祖に思いを馳せる手紙参りや盆踊り、縁日、線香花火大会、ジャズやピアノの演奏、バンドライブなど、趣向を凝らした企画でイベントを盛り立てる。

 参加寺院の時間など詳細は、一般社団法人BUSHIDO文化協会ホームページから確認する。

強み結集し県内全域を商圏に イエリスタホールディングス

 県東部を主軸とするウスイホームHD(株)(横須賀市・木部浩一代表)と湘南エリアに根付く(株)ハートグループHD(茅ヶ崎市・島崎亮代表)の両不動産事業者の持株会社として昨年4月から本格始動した「株式会社イエリスタホールディングス」(横浜市)。両社の得意エリア・事業を「融和」し県内全域に商圏を拡大。狙いや展望を両代表に聞いた。

 --統合の利点は。

 「お互いの強い・弱い部分を補完し合える点です。ハートグループが分譲や建築を主軸とする一方、ウスイグループは賃貸を含め幅広い事業を展開しています。例えば、湘南エリアの注文住宅をハートグループが担い、ウスイの強みである仲介部門でそれを販売するといったシナジーを生み出せています」(木部)

 「火災保険やリフォーム事業など、これまで手が届かなった分野でもウスイグループの部隊と連携することで、お客様のニーズに応えられるようになっています」(島崎)

 --顧客から見た統合の利点は。

 「様々なエリアで物件を選びやすくなった点に加え、仲介や分譲、建築といった各分野で選べる商品が増え、選択肢が格段に広がったことです。例えば、ハートグループが手掛ける"湘南スタイル"の新築住宅はウスイには無かったもので、これを提案できることは大きな強みです。お客様にとってプラスに働いていると実感しています」(木部)

 --それぞれのエリアの人口動態を踏まえ、課題や対策、事業展望は。

 「人口減少が進む三浦半島ですが、横須賀市では昨年、ファミリー層が転入超過となりました。しかし高齢化は避けられず、空き家も増加傾向。一対策として、高齢者の住まいを若い人向けに作り変えることで、地域活性化にも貢献できると考えています。特に三浦市では、民泊事業のために中古戸建てを購入しリフォームする動きなどが活発です。民泊業者へのアプローチを強化しています」(木部)

 「藤沢と茅ヶ崎では、子育て世代の流入が目立ちます。今後も湘南エリアの魅力を発信し、これらの層を取り込んでいきます。また、県内のシェアをより拡大するため、昨年9月には海老名駅周辺に出店しました。海老名は駅周辺の再開発や新路線の開業などで人口も増加中。熱視線を浴びるまちです。ここを足がかりに大和市や座間市など、県央エリアへ北上。ウスイグループのノウハウも活用し、市場を広げていく計画です」(島崎)

 --目指す将来像は。

 「端的に言えば、神奈川県ナンバーワンの総合不動産企業になることです。売上や利益はもちろん、様々な指標でトップを目指します。以前、ウスイグループは仲介部門で2013年から10年連続神奈川県内売上ナンバーワンを獲得しています。今度は『総合不動産のイエリスタ』としてのナンバーワンを見据えています。現在、中期経営計画を策定中で第一段階として3年で売上300億円規模を想定、両社で県内全域をカバーする体制を構築しています」(木部)

 「県内1位という目標は揺るぎません。お客様に愛される企業であることはもちろん、従業員が誇りを持って働ける会社、そして地域に貢献する企業を目指します。大工さんやゼネコンなど、多くの取引先からも『イエリスタグループと一緒に仕事をしたい』と思って頂ける企業になるべきです。そうなることで結果的にナンバーワンになれると信じています」(島崎)

 「来年はウスイグループ創業50周年、再来年にはハートグループ30周年を迎え、これを機に100年企業を目指す新たなリスタートと位置付けています」(木部)

参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)