横須賀市長選と同じ日程で行われた横須賀市議補選(欠員2)は6月22日に投開票され、2議席を4人で争った戦いは、いずれも無所属で新人の海老綾乃さん(38)と中川早織さん(56)が初当選を決めた。三田希美子さん(26)と内川真樹さん(54)は支持を広げられなかった。投票率は40・58%だった。
災害救助犬と活動、防災啓発
4人の中で最高得票となる3万6552票を集めた長沢在住の海老さん。深夜12時を過ぎて届いた当確の報に安堵の表情を浮かべ、支援者や駆けつけた応援市議らと喜びを分かち合った。
横須賀警察犬訓練所で訓練士として活動してきた経歴の持ち主。東日本大震災や能登半島地震では、災害救助犬とともに現場に出向いて捜索活動に参加した。このときの経験を生かし、専門家の見地で防災意識の向上や地域の減災対策を推進していくという。
2人の子どもを抱える現役の子育て世代でもあり、当事者として政策提案を行っていくほか、スポーツを軸にして地域の絆を深めていくことや動物にやさしい街の実現に取り組む。
「市政の問題意識、共有できた」
久里浜台在住の会社員で、労働組合の一員として活動してきた中川さん。選挙事務所を設けず、選挙公報とポスターのみで支持を訴える独自の運動を展開した。「できることから始める」をモットーに、監視カメラの増設による犯罪対策や、介護事業所への支援などの公約を掲げた。
得票数は3万3490票。開票日明けの早朝、知人から「おめでとう」と電話が入り、当選を知った。「市政への問題意識を共有する人が支持してくれた」。感謝の気持ちは議員活動で伝えるという。
政治は未経験。立候補を決めたのは告示日直前。「市民が不便に感じていることを『自分ごと化』して訴えただけ」と浮かれるそぶりはない。
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