中区・西区・南区版【8月14日(木)号】

放送2000回を迎える『関内デビル』のマスター・大場英治こと 菊谷 宏樹さん 横浜市内在住 59歳

最後まで「誰か」を楽しませたい

 ○…テレビ神奈川で平日午後11時から放送中の音楽情報バラエティー『関内デビル』が、8月15日で2000回を迎える。2017年の開始から8年、喫茶店「関内デビル」を営むマスター・大場英治に扮し、番組の中心を担ってきた。「実感はないけれど、こんな番組を許してくれた会社、出演者、何よりも支えてくれた視聴者がいたからこそ続けてこられた」と感謝を口にする。

 ○…多彩なゲストを迎え、アイドルグループ私立恵比寿中学のメンバーが週替わりで担当するバイトと常連客(中島来弥さん)とともに「台本、打ち合わせなし」のトークを繰り広げる。アドリブゆえのゆるい空気と出演者が見せる素の表情が人気だ。「あえてゆるくやっているわけではないけれど、その人らしさをうまく引き出せた時はやっぱりうれしい」

 ○…現在、県内33市町村を自ら訪れて撮影した動画を、作詞・作曲したオリジナルソングとともに紹介するコーナー「TO THE SKYかながわ巡礼」を放送中。「山あり川あり海あり、美味しいご飯やお酒もありで、神奈川は改めて資源の宝庫だと気づかされた」という。

 ○…来年定年を迎えることを機に番組が「年度内」で終了することを発表した。それに合わせて大場英治オフィシャルファンクラブが発足し、先日は「激写会」も開催された。会員には担当した前身番組『saku saku』時代からのファンも多く「お互い年をとったなって。でも話すとすぐ昔に戻ってしまう。ちょっとした同窓会みたい」と笑う。「誰かを楽しませたいとテレビの世界に飛び込んで、この年齢になってもそれができていることに感謝の気持ちでいっぱい。まだまだやりたいこともある。最後まで走り抜けたい」

作品『アシタニネガイ Hoping for Tomorrow』を寄贈した和田さん(右)と川俣社長

南区六ツ川在住の和田さん 京急にアート作品を寄贈 身近な電車 毎日描いて

 南区六ツ川在住の和田陽光さん(21)は、8月2日、自身のアート作品を京浜急行電鉄(株)に寄贈した。贈られたのは今年、障害のある作家を対象とした国際賞の最終審査に進出した作品。今後、京急ミュージアム=西区高島=に展示される予定だ。

 和田さんは自閉症、知的障害、強度行動障害がある。2歳からクレヨンで絵を描き始め、6歳で丸と四角を組み合わせて大好きな電車を描けるようになってからは、1日も欠かさず描き続けてきた。絵の約9割は生まれ育った地域を走る京急電車だ。

 今回寄贈されたのは、「HERALBONY Art Prize 2025」で最終選考に残った作品。世界から寄せられた総数2650作品中、65作品に選出された。B5のコピー用紙に京急電車の車体を精緻に描き、16枚を並べて1つの作品にした。鉛筆と色鉛筆、定規を使い、絵の上には「明日見る京急」などの文字が記されている。母の希未子さん(57)は、「その日の思いやスケジュール確認のために描いている。頭の中を整理するための作業にも見える」と話す。

 京急電鉄の川俣幸宏社長は、2022年6月に六ツ川のギャラリーで開催された作品展を訪れ、迫力ある画風と毎日欠かさず描く和田さんのエネルギーに感銘を受けた。

 今回、ファイナリストに選ばれたことを知り、祝いのメッセージを送ると、希未子さんから「寄贈させてもらえないか」という話があり、同社に贈られることになった。

 川俣社長は「京急線を愛し、多くの作品の題材にしていただいていることを光栄に思う。貴重な作品を寄贈いただきありがたい」と話した。

 最寄の弘明寺駅から京急電車に乗って出かけることが日課の和田さん。京急線を見たり、乗ったり、描いたりすることは生活の一部だ。希未子さんは「日々の積み重ねが1つの形となり、同じような電車が好きな方やお子さんの目に触れる機会をいただき感謝の気持ちでいっぱい」と話した。
実証運行する「おでかけ号」

南区 南永田山王台連合町内会 「お出かけ号」が始動 ワゴン型バスで実証運行

 南区の永田・山王台地区で8月1日からワゴン型車両の乗合バス「おでかけ号」の実証運行が始まった。運行に先駆け7月31日、永田地域ケアプラザでお披露目式と試乗会を実施した。南永田山王台連合町内会地域交通委員会(岩田春男委員長)のメンバーや地域住民、行政関係者ら約50人が集まり、念願の実証運行開始を祝った。

 おでかけ号は、従来の「横浜市地域交通サポート事業」の支援内容をさらに拡充させ今年度から始まった「みんなのおでかけ交通事業」を活用する。南区内では三春台・清水ケ丘地区で4月から実証運行が始まった「おおたループバス」に続き2例目。目標とする収支率(支出に対する収入の割合)は、1年目が25%(必要利用人数1日38人)、2年目が35%(同53人)。実証運行は2年間の予定で、利用者数や需要に合った運行内容かなどを検証する。

 車両は乗客定員9人のワゴン型で、国際自動車(株)横浜=六ツ川=のドライバーが運行する。京急弘明寺駅近くの「弘明寺口」と永田地域ケアプラザを結び、1周18か所に停車する。平日の午前9時から午後5時まで運行し、1日14便(30分間隔)。運賃は大人300円(高齢者割引あり)、12歳未満の小児150円。

 同連合町内会内は坂道が多く、日常の買い物や通院に不便を感じる高齢者が多かった。山王台地区は、2001年から路線バスの誘致に向け活動していたが、実施には至らなかった経緯がある。

 19年からは永田地域ケアプラザの「おでかけ会議」のテーマの1つに「公共バス」をあげ、議論を重ねてきた。ようやく24年にコミュニティバスの提案が市からなされ、同連合は地域交通委員会を発足。実証運行に向け本格的な活動を開始した。同委員会の山内佐敏事務局長は「ようやくスタート地点に立った。多くの方に利用していただき、本格運行につなげたい」と話した。

国際高生がデザイン

 運行車両のラッピングデザインは横浜国際高校=六ッ川=美術部のデブナム 凛々子 アーネッタさん(3年)と片山日夏莉さん(同)、同校2年の永江椿さんの3人が手がけた。雲を模したフォントや地域のシンボル・鉄塔山や、蝶・風・夢をモチーフに親しみやすいデザインを心がけたという。お披露目会に代表して参加したデブナムさんは、「大変なこともあったが、楽しんでデザインできた。光栄に思っている」と話した。
会場の涼感スポット「ASHIMIZU」(足水)や砂浜で楽しむ来場者たち

横浜赤レンガ倉庫で「地中海」テーマに海外リゾート気分が味わえるイベント 入場無料で8月31日まで

 横浜赤レンガ倉庫のイベント広場で8 月 31 日(日)まで、「地中海」をテーマにした異国情緒を楽しめるイベント『Red Brick Breeze 2025』(レッドブリックブリーズ)が開催されている。

 同イベントは、横浜赤レンガ倉庫の海を望む開放的なロケーションを活かし、横浜にいながら「異国情緒を味わえる」をコンセプトに毎年実施。横浜の「夏の風物詩」になっている。18 回目となる今年のテーマは、イベント初の「地中海」。会場は、ギリシャ・サントリーニ島をイメージした青と白のカラーが爽やかな「サントリーニ・エリア」、スペイン・イビサ島をイメージした南国ムードが漂う「イビサ・テラス」の2つの地中海リゾートを再現。地中海に面するスペイン、フランス、モロッコ、イタリア、ギリシャ、トルコを代表するローカルグルメも揃い、まるで現地を旅しているかのように、地中海6カ国の本場の味を堪能できる。定番のパエリアやモロッコのタジン料理のほか、熱い砂の上で沸騰するトルココーヒーやザリガニと魚介のブイヤベースなどの変わり種も。

 また、イビサ島に実在するカフェバーをイメージした「CAFE&BAR SALUD」では、小田原市『矢郷農園』の河内晩柑を使用した横浜赤レンガ倉庫限定のオリジナルビールやカクテルを販売。国内外の人気クラブや地元・神奈川を拠点に活動する実力派 DJ たちが日にち限定、日替わりで登場し、イビサ島の観光を代表する“ナイトカルチャー”が体感できる。

 来場者からは、円安物価高で海外旅行へのハードルが高くなる中でも「海沿いで海外リゾート気分を味わえる」と、好評だという。

 入場無料。午前11時から午後10時まで(飲食 L.O. は9時30分)。イベントの詳細は公式HP(https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/144)で確認を。

バスジャックの犯人を制圧

シティアクセス×県警 テロ対策へ訓練実施 アフリカ開発会議見据え

 神奈川県警察本部と戸部警察署、シティアクセス(株)=中区新山下(藤木幸二代表取締役社長)は7月30日、西区みなとみらいの耐震バースでテロ対策合同訓練を実施した。県警の各部隊の隊員や同社の社員ら約50人が参加した。

 訓練は、8月に横浜市で行われる第9回アフリカ開発会議を見据えたもの。乗客を乗せたバスの休憩中に被疑者が侵入し、バスジャック事件が発生した想定で行われた。

 同社社員による警察への通報、高速道路交通警察隊車両や航空隊のヘリコプターでのバスの追跡、乗客の避難誘導、銃器対策部隊による犯人の制圧など、一連の流れを確認した。

 訓練を終え、戸部警察署の重岡康二署長は「こうした事件は各所で連携を図り、迅速かつ円滑に対応できるかが大きなポイント。それができていて心強く感じた」と講評を述べた。同社の藤木社長は「バスに乗っていただく方の安心と安全提供することが我が社の役割。今回の訓練での経験を日常の業務でも役立てていきたい」と話した。

左から「マスター」大場英治さん、桜木心菜さん(バイトネーム「花道」)、中島来弥さん(さわポン)

テレビ神奈川 『関内デビル』が2000回 開始から8年で節目

 テレビ神奈川で平日午後11時から放送中の音楽情報バラエティー『関内デビル』が、8月15日で2000回を迎える。

 番組は2017年4月にスタート。菊谷宏樹ディレクター扮するマスター大場英治さん=人物風土記で紹介=が営む喫茶店「関内デビル」を多彩なゲストが訪れ、アイドルグループ私立恵比寿中学(えびちゅう)のメンバーが週替わりで担当するバイトと常連客のさわポン(中島来弥さん)が「台本、打ち合わせなし」で繰り広げるアドリブトークが人気だ。

 名前だけで生き物を想像して描く「生物創造(想像)」やえびちゅうメンバーが昭和、平成の名曲を歌う「ベストフレンドフォーエバー」(BFF)など、名物コーナーも数多い。

 2000回の節目をともに迎えた出演者は「この番組ならではのアットホームな雰囲気が長く続いてきた理由だと思う」(中島さん)、「最初からいい意味で緊張せずにいられたのはマスターのキャラクターあってこそ。自分の素の部分もたくさん引き出してもらい感謝」(桜木心菜さん)と話していた。

 マスターが来年定年を迎えることを機に番組が「年度内」で終了することが発表されたばかり。「節目ではあるものの、老け込むつもりはない。まだまだ見てくれる人を楽しませたい」と意気込んでいる。

受賞した浅井さん(中央)と川渕さん(右)、賞を創設した石井さん

日枝小4年浅井茉耶さん 「難聴のこと知って」 作文コンクールで受賞

 日枝小学校=南区山王町=4年生の浅井茉耶さんはこのたび、サッカーやフットサルに励む母子家庭の小学生を対象とした作文コンクール「竹内悌三賞」で佳作を受賞した。7月24日に表彰式が日本サッカー協会=東京都=で開かれ、審査委員長を務めた同協会相談役の川淵三郎さんから、記念品が贈られた。

 浅井さんは生まれつきの難聴で、人工内耳を着けて生活するが、内耳を外すとほとんど聞こえないという。1年生で地域のスクールでサッカーを始めたが指示などが聞こえず、「いやなことや困ることがたくさんあった」と振り返る。2年生でデフサッカーを知り、都内のスクールへ。手話やジェスチャー、フラッグなどでコミュニケーションをとるため、「聞くことを頑張らずにサッカーに集中できた」。そこでデフサッカーの日本代表候補選手と一緒にサッカーをプレーする機会があり、「私も将来こうなりたい」と思うようになった。

 作文では、自身の経験を交えデフサッカーへの思いを表現した。「一人でも多くの人に難聴や人工内耳のことを知ってもらい、いろいろ手伝ってくれる人が増えてくれれば」と浅井さん。あわせて11月に東京で開かれるデフリンピックにふれ、「みんなに応援してほしい」と話した。

 審査員長の川渕さんは、浅井さんの作文について「内容が素晴らしかっただけでなく字もとてもきれいでした。将来はデフサッカーの日本代表とはいわず、日本代表のなでしこジャパンを目指して欲しいです」とエールを送った。

 竹内悌三さんは1936年のベルリン五輪サッカー日本代表の主将で、優勝候補を破った「ベルリンの奇跡」のメンバー。娘の石井幹子さんが、自身が母子家庭で育った経験から、2015年に同賞を創設した。

「醜女と花」by Takumi T.Yamasaki2025 STAND Still All Rights reserved

写真で思いを表現 性暴力サバイバーが企画

 市内を中心に活動する性暴力サバイバーの団体「STAND Still」は8月24日(日)、なか区民活動センター=日本大通=で「無理しない当事者活動とその支援」と銘打った企画を行う。

 同団体は、性暴力被害を言えない、言わない選択をしているサバイバーに、写真とキャプションで自由に思いを表現できる場を提供している。

 午前10時から正午までの第1部は、フォトジャーナリストの大藪順子さんをファシリテーターに迎え、メンバーが作品に込めた思いを語る。写真が可視化する当事者視点を学ぶ。午後1時から3時までの第2部は、事前課題の写真を持ち寄りワークショップを体験する。定員は各部30人。参加費500円(両方参加は800円)。

 代表のリーナさんは「抱える思いを写真で表すのは自分との対話の時間。誰でも使えるツールなので、関心のある方はぜひご参加を」と話す。

アップサイクルの絵の具で色を塗る子どもたち

横浜新都市センター 環境配慮したアート体験 小学生ら42人が参加

 横浜新都市センター(株)は7月31日、「サステナブル アート ワークショップ〜こどものアトリエ〜」を同社が管理運営する横浜駅東口の横浜新都市ビル(そごう横浜店)9階で開催した。当日は小学生42人と保護者が参加した。

 同イベントは、サステナビリティがテーマ。ワークショップを始める前に同社は「アートを楽しみながら、自然や環境について考えてみてほしい」と参加者に呼びかけた。アートペイントのワークショップでは、廃棄予定の塗料を無駄にせず活用したアップサイクル塗料が使用された。幅2.6m×高さ1.2mなど2枚の大きな壁紙に湘南育ちのアーティスト・IORI KIKUCHIさんが下絵を描き、子どもたちがそれぞれ紫色などの絵の具で色を塗った。戸塚区に在住する小学5年生は「隙間を作らないように何度も色を塗った。きれいにできたと思う」と感想を話した。完成した絵は、8月21日から横浜ポルタ街内にある階段の壁面に展示される。

「あんな辛い思いはもうしては駄目」と緑さん

忘れられない死の臭い  神之木町在住 緑和子さん(95)

 「学校から家から、横浜中が全部燃えちゃいましたよ」。1945年5月29日の朝、横浜の空は500機以上のB29爆撃機に埋め尽くされた。神奈川区在住の緑和子さん(95)は当時15歳の女学生。伊勢佐木町に住んでいたあの日見た地獄と、戦後の混乱を今も鮮明に記憶している。

 その日、学校では授業が始まる前に先生から「今日は危ないからお家に帰りなさい」と告げられ、緑さんは伊勢佐木町の自宅へと戻った。

 しばらくすると空襲が始まり、街はあっという間に火の海に包まれた。周囲に火の手が迫ってきたことから、隣組の人と一緒に中区と南区の境にあたる駿河橋近くの公園まで逃げた。

 「火が本当に暑かった。川の水も干上がって川底が見えるほどでした」。母と妹とともに、その日は宝生寺=南区堀ノ内町=まで逃げ、本堂で一晩を過ごした。

 関東大震災の経験から多くの市民が安全だと信じて避難した久保山では、山を上がる人々が上から狙い撃ちにされた。中区の小港町に住んでいた同級生は、機銃掃射を避けるために布団を被って海に逃げ、竹筒を咥えて息をしたという。「私も防空壕から出た時、低空飛行の飛行機に狙われました。パイロットの顔が見えるほど近く、撃った弾がすぐ側の地面を『ぴょーん』と跳ねる音がしました」。

 街に戻ると、耐え難い光景が広がっていた。「親族を亡くした人が、焼け跡から遺体を探し出し、川べりで燃やすの。だって火葬場も焼けちゃったんだもの。そのひどい臭いが、あちこちから漂ってくる。あの臭いは忘れられない。本当にさ、恐ろしいね」。多くの犠牲者は身元も分からぬまま大きな穴に埋められ、正確な犠牲者数はいまだに不明だ。

 玉音放送は母の実家があった疎開先の小田原で聞いた。「電波が悪くてよく聞こえなかったけれど、おばあちゃんから『これで負けたんだよ』と聞かされた」。

 終戦後、横浜には進駐軍があふれた。主要なビルは接収され、デパートは米兵専用になった。「私たちは継ぎ接ぎだらけの服なのに、ショーウィンドウには素敵な洋服が飾られていました」。闇市が横行し、一部の人間が横流し品で富を築く一方、多くの国民は貧しい生活を強いられた。「もう戦争はしてはいけません。良いことなんて一つもない」。そう力強く語る。

 戦時中は「鬼畜米英」と教えられたが、敗戦と共に街には横文字の看板が溢れ、これまでのものが否定され、アメリカの文化が礼賛された。「日本にだって良いものがあるんじゃないか」。その思いを抱えた中で、母の実家の蔵で見つけたのが、能の謡(うたい)の本。以来75年、昨年まで舞台に立ち続けた。

大叔母が書いた本を持つ中村さん

ルソン島生き抜いた民間人 大叔母の記録、電子書籍化 「若い世代に読んでほしい」

 中区在住の中村蓉子さん(38)は、大叔母にあたる岡田梅子さんが太平洋戦争末期にフィリピンのルソン島で過ごした日々を記した自費出版本「春菊よ谷のせせらぎよありがとう」を電子書籍化し、7月にリリースした。

 中村さんは大叔母の書いたこの本を、小学生のころから何度も読んでいたという。「生きている間には数えるほどしか会えてないが、不思議と親近感があった。本を読んで、過酷な状況でもポジティブに生きる姿勢に”かっこいい”と感じていた」と振り返る。

 数年前、フィリピンのバレテ峠の戦いについて知っている人を探しているという新聞記事を読んだ。「語ることができる人が減っていく中で、絶版になってしまった紙の本だけでは後世に伝わらない」と、残された本の貴重さを改めて思った。残る本はわずか数冊だったため、手元にあった同著を文字起こししてデジタル化。「戦争を知らない人のために」の副題をつけて電子書籍化した。同著はAmazonのKindleストアで購入できる(500円)。

戦時下も人の営み

 著者の岡田さんは1918年生まれ。三菱商事に勤務し43年、フィリピン・ルソン島のマニラ支店に配属された。同著は岡田さんの南国での暮らしや仕事、日常生活が、色鮮やかで素直な文体で描かれている。

 ルソン島は20万人以上の日本兵が戦死したといわれる激戦の地。周辺の制空権・制海権を米軍に握られ補給路が失われた中、兵士は本土決戦を遅らせるため、ジャングルの中で自給自足で戦い続けることを強いられた。

 45年1月に米軍が上陸する前の12月、岡田さんはクリスマス前に突如、マニラから避難する旨を告げられる。ルソン島を北上する中、赤痢やマラリヤになったり、近くに砲弾が落ちたりする過酷な状況に遭遇しつつも、懸命に生きようとする姿が記されている。また、陸軍特使看護師としても活動し、現地の人を助けるエピソードなどもある。現在、中区山下町で医院を営む中村さんは、「『できることをやる』という医療の原点が描かれている。医者になった理由の一つにこの本があるかも」と話す。

 「戦争の話というと辛いことが沢山書いてあるイメージがありますが、この本は不思議と悲壮感が少ない。戦時下でも普通の人の営みがあることが感じ取れるのでは」と中村さん。特に戦争を知らない若い世代に読んでほしいと願う。

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横浜みなみ合唱団 ステージメンバー募集 「日本語で歌う第九」

 横浜みなみ合唱団は、2026年1月25日(日)に南公会堂で開催される「第3回 横浜みなみ合唱団演奏会『日本語で歌う第九』」に向けて、「ワンステージメンバー」を募集している。

 この演奏会では、ベートーヴェン作曲交響曲第九番第四楽章を、なかにし礼氏の詩による日本語の歌詞で歌う。指揮は佐久間誠氏、管弦楽は関東学院中学校高等学校オーケストラ部が担当し、合唱は横浜みなみ合唱団と今回募集するワンステージメンバーによって構成。募集人数はテノール・バスが各10名、ソプラノ・アルトが若干名となる。

 参加費は1万円(楽譜代別)。練習は9月12日からビエラスタジオ蒔田などで行われる予定。応募は〒、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、声域、第9の合唱経験の有無など電話で伝える。8月31日締切。申し込みや詳細は【携帯電話】090・9139・9174(鈴木さん)。

「牧選手の豪快なバッティングが好き」と香月さん

ジェイコム湘南・神奈川 始球式に中学生を招待 横浜ベイの冠試合で

 横浜DeNAベイスターズのオフィシャルスポンサー・(株)ジェイコム湘南・神奈川=中区本町=(京克樹代表取締役社長)は、7月29日から31日までの3日間、「キッズSTAR☆NIGHT」のイベントスポンサーを務めた。

 同イベントは、野球を通して子どもたちの心身ともに健全な未来に貢献したいという思いで2016年から開催している。30日には、第10回J:COMCUP学童軟式野球大会2024の優勝チーム「鎌倉レッドサン」に所属していた香月優成さん(中1)=藤沢市在住=を招待し、始球式が行われた。

 香月さんの投げた力強いボールがミットに収まると、観客からは大きな歓声が上がった。

 投球後、香月さんは「横浜スタジアムのマウンドに立つのは初めてで緊張したけど、いい球が投げられたと思う」と表情を緩めた。現在は湘南クラブに所属する。「まずはクラブで日本一になって、甲子園に出場、ベイスターズでプロ野球選手になりたい」と話す香月さんにとって、夢への第一歩の日となった。

 京社長は「ジェイコムは地域とともにある。少年野球含め、これからも地域の人たちを応援していきたい」と話した。

ピザ作りに挑戦する子どもたち

横浜労福協協力会 子どもに夏の思い出を 手作りピザ体験

 横浜労働者福祉協議会 協力会=中区万代町=が主催するこども食堂が7月31日、会員の田中章さんが代表を務める中区本町のイタリアンダイニング「カリーナ」で開かれた。約35人の子どもとその保護者が集まった。

 子どもたちは田中さんの指導で本場のピザ作りに挑戦した。用意された生地を伸ばしてトマトソースを塗り、モッツァレラチーズとバジルをちぎって乗せた。自分で作った、チーズがとろける焼きたてのピザを嬉しそうにほおばっていた。

 鶴見区から参加した齋藤まひろさん(小4)は「家でピザを作ることはないから楽しかった」と笑顔を見せた。

 田中さんがこの企画を実施するのは昨年に続き2回目。「仕事を通じた社会貢献をして、子どもたちに喜んでもらいたい。夏休みの思い出を作ってほしい」とスタートした。

 田中さんの思いに賛同した協力会会員が今年から加わり、規模を拡大しての開催となった。店の中にはスーパーボウルすくいや水風船のゲームコーナーが設けられた。子どもたちは美味しい食事と祭りの屋台の雰囲気を楽しんでいた。

南区役所 フレイル予防健診 9月18日、費用無料 

 「みなみフレイル予防健診」が9月18日(木)、南区役所1階多目的ホールで開催される。南区在住の概ね65歳以上が対象。午前10時〜11時と午後2時〜3時でそれぞれ30人が定員。費用は無料。

 体組成測定やフレイルチェックシート、体力測定を実施。8月12日から受付を開始しており、電話で事前に申し込む。申込・問い合わせは南区高齢・障害支援課【電話】045・341・1140。

1回戦を勝ち、スタンドにあいさつする横浜クラブの選手や監督、コーチら

全日本少年軟式野球大会 横浜クラブが初戦突破 横浜市内中学の選抜チーム

 「中学生の甲子園」とも呼ばれる「第42回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント」が8月11日に横浜スタジアムで始まり、12日に登場した開催地代表の「横浜クラブ」は1回戦で静岡県の東海大学付属静岡翔洋高校中等部と対戦し、2―0で初戦を突破した。

 大会は全国12ブロックの予選を勝ち抜いた16チームによるトーナメント戦で争われている。神奈川県からは、相模原市の「相陽クラブ」と開催地代表の「横浜クラブ」が出場。横浜クラブは市内150校の中学野球部から選抜された選手で構成されている。

2投手の完封リレー

 試合は初回に横浜クラブが小島直輝選手(市場中3年)のタイムリーで1点を先制。4回にも相手のエラーで1点を追加。守っては先発の青木佑真選手(丸山台中3年)が東海大翔洋打線を5回3安打無失点に抑え、捕手の渡部海翔選手(市場中3年)が2、3回に続けて盗塁を阻止するなどして流れを作った。6回からマウンドに上がった2番手の仙水幸人選手(横浜隼人中3年)は最終回(7回)に満塁のピンチを招いたものの、最後までホームを踏ませず、完封リレーで勝利をつかんだ。

 横浜クラブの福元博紀監督(上永谷中教諭)は「戦術が浸透し、早い段階から準備ができていた」と語り、日頃は異なるチームで練習している選手たちの適応力を評価した。

2回戦は優勝候補の星稜と

 13日の2回戦の相手は石川県の星稜中学校。春の全国大会を制した今大会の優勝候補で、12日の1回戦は山口県の周南クラブを相手に13―0で大勝。球速140キロ以上を投げるエースの服部成選手は、相手打線を4回無安打に抑えており、福元監督は「服部投手の映像を見て研究してきた。相手も同じ中学生。無失点でいければ」と語り、2023年大会に続く優勝へ意欲を見せた。

横浜市教委 事件受けて設置した第三者委員会のサイト開設

 横浜市教育委員会は8月8日、市立小学校の教諭が性的な画像の撮影などで逮捕された事件を受けて設置した「児童生徒性暴力等の防止等に関する対策検討委員会」のウェブサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/kyoiku/sesaku/jinji/fushoji/kentoiinkai/iinkai.html)を開設したと発表した。

 検討委員会は、子どもの心理や犯罪学、教育専門家ら5人の有識者が委員を務めている。サイトで委員会の概要や検討状況を市民に公開していく。

中学校長、盗撮疑いで書類送検

 市教委は同日、市立中学校の校長(65)が電車内でスマートフォンを使って女性を動画で撮影したとして、7日に戸部警察署から横浜地方検察庁に書類送検されたことを発表した。

 下田康晴教育長は「教育委員会として、教職員の不祥事の防止に取り組んでいる中、学校経営の責任者である校長がこのような事件を起こしたことは極めて遺憾であり、大変申し訳なく思います」とのコメントを発表した。

 小学校教諭の逮捕を受けた不祥事防止対策として、8月26日に校長を対象にした研修を行うことが予定されている。

REALE DE FRANCE(提供)

9月2日~7日 帆船模型40点を展示 入場無料、同好会が県民センターで

 第47回世界の帆船模型展が9月2日(火)から7日(日)までの期間、かながわ県民センター(神奈川区鶴屋町2の24の2)1階展示場で開催される。横浜帆船模型同好会(濱中聖之進会長)主催。

 東京にあった帆船模型クラブの横浜近郊在住者が「横浜で自分たちの展覧会を開催したい」との思いで1978年に結成した同同好会。模型展は、帆船模型の魅力を広く伝えることが目的で、会場には個性豊かな40作品が展示される予定だ。会期中は入場無料。午前10時から午後5時(最終日は午後1時まで)の時間で自由に閲覧できる。

 模型展に関する詳細・問い合わせは同同好会石丸さん(【電話】090・3577・9344)へ。

 

地元奉仕団体 新会長の横顔 Vol.4

原点回帰をテーマに

 会長職は2度目。1度目は、コロナ禍だった。今年度は会員30人をまとめる立場となり「社会の動きがコロナ以前に戻った中で、クラブの顔ぶれも変わり、より重責を感じています」と襟を正す。「よいことのために手を取りあおう」という国際ロータリーの言葉を念頭に、同クラブでは「原点回帰」をスローガンに掲げた。

 入会3年未満の会員が増える中で「奉仕を通じて、様々な背景を持つ人たちと地域社会でよいことを行うという共通の使命のために活動をしていきたい」と地域に向けては、「みなみわっしょいフェスティバル」の支援などを継続していく。

「誰かの喜びのため」

 掲げたテーマは「よいことのために何をする」。誰かの喜びのために何ができるか、何をするべきかを考え、実行することを主軸とする。

 子ども食堂や映画鑑賞会、クリスマスプレゼントなど、青少年健全育成の取組を継続し、活動を通して「多くの人にロータリーについて知ってもらいたい」と話す。

 昨年度は貧困家庭の親子に長野で体験活動の場を提供した。感謝の手紙をもらい、改めて活動のやりがいを感じた。今年度は農業体験を計画中だ。「子どもにはいろいろな経験をしてほしい。大人になり次の世代に同じように手を差し伸べてくれたら」と語る。