中原区版【8月15日(金)号】
初回の「大戸おそうじ散歩」に参加した保護者と子どもたち

大戸小PTA 親子でおそうじ散歩 「活動に関心持つ機会に」

 親子で一緒に地域を散歩しながらごみ拾い――。大戸小学校PTA(金子高志会長)主催の地育イベント「第1回大戸おそうじ散歩」が8月3日、下小田中公園周辺で行われた。暑さが和らぐ夏の夕方に子どもたちと一緒に街歩きを楽しみながら地域奉仕活動に取り組み、気軽にPTAの行事に参加してもらうことが狙い。

 「地域を育む教育=地育」という観点から企画された同イベント。日が傾きかけた夕刻に、集合場所の下小田中公園には大人11人と子ども12人が集まった。ごみ袋や軍手、トングを各自に配って公園を出発すると、歩道沿いをごみ拾いしながら歩いた。「見つけた」「ここにもあるよ」。まるで宝探しをしているかのように子どもたちの歓声が響いた。

 たばこの吸い殻や空き缶、紙ごみなど、約30分の街歩きで8リットルサイズのポリ袋がごみでいっぱいになった。企画発案者の一人、PTA役員の原友和さん(47)は「初めての試みでこんなに多くの方に参加してもらえ、子どもたちが大人と一緒にボランティア活動することを楽しんでくれた」と喜んだ。

 この日は父親の参加者も多く、夏休みの思い出づくりに親子で仲良く過ごす姿が見られた。企画の背景にはPTA役員を敬遠する保護者が多いことがある。同役員の松倉奏江さん(43)、松浦弘樹さん(43)は「PTA活動は子どもたちと一緒にできる面白さもある。おそうじ散歩がPTA活動に少しでも興味を持ってもらえるきっかけになれば」と期待を込めた。

 道徳の授業で地域の清掃活動を学び、親子で参加した大戸小2年・桑原咲さんは「少し大変だったけど、参加してよかった。こういう機会が増えて、街全体がもっときれいになったらうれしい」と笑顔を見せた。

 次回は8月23日(土)に上小田中南公園周辺で行う。午後6時集合。飛び入り参加も歓迎する。今後も月1回程度を目安に開催していく予定。原さんは「活動の幅を広げ、いつか近隣の小中学校のPTAと合同で実施したい」と意欲を示す。

「カワサキをカイセキ!」の表紙

「カワサキをカイセキ!」 川崎の「若さ」健在 平均年齢の低さなど1位

 政令指定都市や東京都区部の21の自治体の基礎的な統計情報を分かりやすくまとめた「大都市データランキング カワサキをカイセキ!」の2023年度版が7月30日に刊行された。自然増加数や自然増加比率で1位となるなど、前年度に続き「若い川崎」を印象付けるデータが並ぶ。

 「カワサキをカイセキ!」は、大都市統計協議会が毎年発行する「大都市比較統計年表」をもとに、川崎市が主な統計情報をグラフや順位表記などで分かりやすくまとめてリリースしている。

 まず「人口」関連の統計では、自治体の「若さ」を証拠づけるデータが多い。出生数から死亡数を引いた「自然増加数」と、全人口に占める「自然増加数」の割合である「自然増加比率」が21の自治体で1位。20年の国勢調査に基づく「平均年齢」では43・7歳で最も若く、23年度の「死亡率」は最下位だった。

外国人住民は8位

 人口に占める外国人住民の割合は3・32%で8位。1位は大阪市の6・14%、2位は東京都区部の5・63%だった。

 「土地」関連では、市域面積1キロ平方メートルあたりの都市公園数が8・3カ所と最も多く、都市計画法に基づく用途地域における工業専用地域の割合は北九州市、堺市に次いで多かった。

 「商業・農業・貿易」関連では、「入港船舶隻総数」が港湾のある16自治体中10位と、約30年の間に3分の1になった入港船舶の減少傾向をそのまま反映した結果に。一方で、船舶の大型化や機能性の向上などにより、1隻当たりの総トン数は30年で約3倍に増えており、総量では横ばいの可能性もある。

 「経済・財政」では、市内総生産に占める家計最終消費支出(家計が生活に必要とする支出)の項目別割合で、「住宅・電気・ガス・水道」の割合が全体の3分の1を占めて大都市平均を大きく上回った一方で、「保険・金融サービス」が大幅に下回った。家賃の高さや平均年齢の若さが影響したとみられる。

ごみ収集量は最少

 「生活」関連では、人口10万人あたりの生活習慣病による死亡者数が福岡市に次いで少ない。また人口当たりのごみ収集量が最も少なく、世帯当たりのごみ収集量も過去30年で半減するなど、ごみ減量化の取り組みの成果が見られた。

 「カワサキをカイセキ!」は市のウェブサイトに掲載するほか、市の統計情報課や各区役所などで配布している。

川崎のグルメインフルエンサーとして活動する たくぽんさん(本名:佐藤 卓(すぐる)さん) 28歳

人とお店の懸け橋に

 ○...幸区の企業に勤めていた2年前、SNSで川崎の飲食店の紹介を始めた。元々スマホの周辺機器などを発信するアカウントを運用していたが、物の紹介では人とのつながりが生まれにくいのが課題だった。「勤めている場所という縁もあるし、グルメ系なら食べ物を通じて人とつながることができると思った」と振り返る。現在SNSの総フォロワー数は3万7千。登戸の洋食屋から新丸子の和菓子店まで、その投稿は多くの人の元に届き、お腹を満たす一助となっている。

 ○...撮影は食べ物だけでなく、飲食店の内観・外観、スタッフの様子と多岐にわたる。カメラの角度や被写体の色味にも気を遣い、見る人の没入感を高める。もちろん、撮影から編集まですべて一人でこなす。「一番難しいのは投稿し続けること。見てくれている人に情報を届けたい、つながりたいという熱意が大事」と秘訣を語る。フォロワーは市内在住の30〜50代のママ世代が多く、「よくママ会ができる場所を聞かれるんです」と楽しそうに笑う。

 ○...大のサッカー好きで、国内では川崎フロンターレ、海外ではイングランドのリーグをネットで観戦する。中でも強豪リバプールFCのことは、高校生の頃から応援している。「来季は三笘選手、田中碧選手、高井選手とフロンターレ出身の選手が多いリーグになる。今から楽しみ」と目を輝かせる。

 ○...昨年、川崎市が主催するグルメイベント「かわさき推しメシ」のアンバサダーに就任。9月にはフォロワーや支援する飲食店と交流する対面イベントを企画するなど、活動の幅はネットを飛び出して広がっている。「飲食店の認知度向上に貢献しながら、フォロワーには川崎をもっと好きになってほしい」
選手からレシーブを学ぶ中学生

NECレッドロケッツ川崎 中学生に直接指導 市内6校から93人が参加

 NECレッドロケッツ川崎は8月2日、NEC玉川事業場内体育館で「中学生バレーボール教室」を実施し、同チームの選手11人が市内6校の中学バレー部に所属する93人に直接指導した。

 同教室は、2012年度から同チームが実施する地域貢献活動の一つで、現役選手やコーチが部活動に励む子どもたちに直接指導している。

 今回、教室に参加したのは田島中、西高津中、南加瀬中、菅中、宮前平中、平間中の6校の部員たち。1校に2、3人の選手らがつき、見本を見せたり、個別にアドバイスをしながら指導した。一通りの練習を終えた後は中学生対選手らで5点マッチのゲームを実施。ハンデとして、通常6人のコートを選手側は3人で守ることに。中学生は、選手の鋭いスパイクにもくらいつき、ラリーにつなげたほか、フェイントで隙を突き、得点する場面もあり、会場は大いに盛り上がった。その後行われた振り返りでは「狙ったところにサーブを入れるにはどうしたらいいか?」などの質問に、選手は「打ちたい方向に手のひらを向ける」など時間の許す限り丁寧に回答した。

 田島中3年の永田小夏さんは「選手がわかりやすく教えてくれて、この日だけでも成長できた」と笑顔を見せた。地元出身の長谷部奈香選手は「中学生から元気と勇気をもらえて、明日からの練習も頑張ろうと思えた」と話し、自身も中学時代に同教室に参加したことがある甲萌香選手は「この教室は上達するきっかけにもなった。今後も地域のために続けたい」と期待を込めた。

講演を行う西氏

哲学と音楽のサロン 「死を想い、語る」 8月15日 総合自治会館で

 音楽を楽しみながら社会課題に向き合うひととき--。哲学と音楽のサロン「メメント・モリ〜死と魂の目覚め」がきょう8月15日(金)、川崎市総合自治会館ホール(小杉町)で開催される。時間は午後3時から8時。主催はTETSU-ON SALON。

 武蔵新城で気軽に健康相談ができる「暮らしの保健室」の運営を中心に地域活動に取り組む医師・西智弘さん。5月に出版した本『それでも、安楽死の話をするなら』を軸に据えて講演する。音楽サロンにはバイオリンの南條由起さんとピアノの横山歩さんが出演し、ダンスの横井樹ららさんが共演。親しみのある音楽作品とダンスが披露される。主催者の横井史恵さんは「死を想い、語ることで人生の残りの時間をどう生きるか、一緒に考えてみませんか」と呼び掛ける。

 問い合わせはコスギアート・ラ・ファブリカ実行委員会【電話】044・733・5547。

冊子を持つ坂東理事長(右)と中田副理事長

耐震改修の本、市に寄贈 川崎市建築家の会

 川崎市内15社の設計事務所で構成される川崎市建築家の会が『共同住宅の耐震改修(補強)のすすめ』の改訂版を発行した。

 冊子はA4判全63ページ、全9章で構成。地震について耐震診断、耐震改修工事の減税制度など、共同住宅の耐震改修に関して詳しく書かれている。同会の坂東保則理事長は「地震が多い国のため、安全対策に尽力したい」と話す。

 川崎市建築家の会は1993年に発足。「川崎の街をもっと良くしたい」と設立され、坂東さんが初代理事長を務める。建築に関わる仕事には意匠や設計などがある中、同会には、構造に知見がある企業が多く所属していたため、同冊子の作成を市から受けたという。

 同冊子は06年に初版を発行。12年に改訂版を作成し、今回は団体独自で改訂版を発行した。安全・安心対策に役立ててもらおうと川崎市、かわさきマンション管理組合ネットワーク、川崎市住宅供給公社、川崎商工会議所、川崎信用金庫などにこのほど、寄贈した。編集長を務めた同会の中田隆副理事長は「最新の情報を基に耐震診断に役立ててほしい」と願いを込めた。

スズムシを譲り受ける参加者=写真は昨年

8千匹「鈴虫」を配布 8月24日 宮内の常楽寺で

 中原区の夏の風物詩「かわさき鈴虫祭り」が8月24日(日)、常楽寺(通称・まんが寺/宮内4の12の14)で開催される。午前10時から正午。新城鈴虫愛好会(小林政男会長)の主催。川崎市の共催、川崎北ロータリークラブ、川崎北法人会、川崎中原工場協会が協賛。

 毎年夏に行われ、好評を博している同祭り。今年で44回目。同会のボランティアが愛情を込めて、卵からふ化させ、育てたスズムシ8千匹を来場者に無料配布。命の大切さ、いたわり、思いやりの心を育むことを目的に開催されている。

 当日は、虫かごを持参すると雄雌のスズムシを譲り受けることができるほか、川崎市長や市民から寄せられたスズムシに関することや、日常生活、過去の思い出、詩など、思い思いにつづった「すず虫文集」、子どもたちには菓子も配布される予定。

 同会では「スズムシの奉仕活動を続けて58年。毎年、地元だけでなく、遠方からも足を運んでくださる方もいる。ぜひ多くの方に『命のリレー』のバトンを託したい。スズムシの音色をご家庭で楽しんでもらえたら」と話している。

 問い合わせは、同事務局(誠和コンサルティング内)長田さん【電話】044・744・1230。

親子フェスの運営サポート 学生ボラ募集

 親子で楽しめるイベント「なかはら子ども未来フェスタ」を主催する同実行委員会は、11月29日(土)に開催する同フェスタの学生ボランティアスタッフを募集している。

 今年で20回目を迎える同フェスタ。今年も中原市民館などを会場にワークショップやクイズラリーなどを多く企画しているという。実行委員会では、事前準備や当日の会場設営、片付けなどをサポートする学生を募集中。対象は、高校生、大学生、専門学校生等。

 希望者は、事務局(中原区役所地域ケア推進課)【電話】044・744・3239、65keasui@city.kawasaki.jpへ。

日常生活、語学でサポート 国際交流センターで研修

 川崎市国際交流協会は外国人のための「生活にほんごサロン」の新規サポーター養成研修を9月13日(土)に川崎市国際交流センターで実施する。午後1時30分から4時40分。参加無料。

 外国人が日常生活に必要な日本語のコミュニケーション能力を身に付けるために、日本語で考え学ぶ「生活にほんごサロン」。研修では、サポーターに求められるものや具体的な活動方法を学ぶ。先着20人。申込みは同センターウェブサイト。(問)同センター【電話】044・435・7000

日ごろの練習の成果を発表=ウェブサイトより

8月23日まで 体操フェス、参加者募集 「愛好家なら誰でも」

 川崎市体操協会は10月25日(土)にカルッツかわさき大体育室で開催する「第34回体操フェスティバルかわさき2025」(主管=川崎市一般体操連盟)の参加団体を募集している。

 同フェスは、世代を超えた体操愛好家たちが日頃の練習の成果を披露する場。競技やコンテストとは一線を画した、健康と楽しさを目的とする。

 開催当日は、老若男女によるさまざまなパフォーマンスが繰り広げられる予定。時間は午前9時20分から午後3時30分まで。

 演技は1団体6分以内で2作品まで出演可能。参加費用は1人800円、親子体操は子ども1人につき50円追加。参加には川崎市一般体操連盟への登録が条件となる。申し込みは、川崎市一般体操連盟のウェブサイトから。締切は8月23日(土)必着。問い合わせは実行委員会事務局・禰津さん【電話】080・3389・2624。

宮部龍彦氏

市長選 宮部氏が出馬表明 出版社CEO、無所属で

 任期満了に伴い10月26日に投開票される川崎市長選挙に、宮部龍彦氏=座間市在住=が無所属で立候補する意向を示した。

 宮部氏は鳥取県生まれの46歳。信州大学工学部を卒業後、プログラマーやジャーナリストとして活動。ソフトウェア開発会社の代表や、多摩区に所在地を置く出版社「示現舎合同会社」の最高経営責任者(CEO)を務める。

 宮部氏は「川崎区池上町の密集住宅地改良に手を付けたい」とし、さらに「これに象徴される長年放置された川崎市の懸案に対して妥当かつ透明な手法で向き合う」と説明。またIT技術者の経験を生かし「業務の効率化を進め、得た余力を市民サービスの充実、福祉現場などの職員待遇改善、将来の減税へと分配し、まち全体に還元する」と述べた。

 市長選をめぐっては、これまでに新人の國谷涼太氏と現職の福田紀彦氏、新人の野末明美氏が出馬を表明している。(7月31日起稿)

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川崎市子ども会議 夏合宿で楽しく議論 「時間かけて話し合えた」

 川崎市の課題を子どもたち自身が考える「川崎市子ども会議」の夏合宿が、8月2日と3日の2日間、「川崎市青少年の家」(宮前区)で開催され、小学4年生から高校3年生までの計23人が参加した。

 子ども会議の夏合宿は、毎月の定例会議よりもリラックスした雰囲気で議論し、レクリエーションを通じて子ども同士が交流を深める場として毎年開催されてきた。コロナ禍の間は中断したが、一昨年に再開した。

 今年度の子ども会議では、かねて市職員などの大人が決めてきた会議の進め方や議題などを、できる限り子どもたちが決めることに。今回の合宿も、議題やレクリエーションの内容を、子どもたちが考えて決定した。

 話し合いの時間では3チームに分かれた。「本音を言えない子が発言しやすくなる方法」を話し合う「交流チーム」と、子ども会議のテーマ候補だった「きれいなまちづくり」に取り組む方法を考える「環境チーム」、そして子ども会議の拡大版「カワサキ☆U18」の今後の進め方を考える「U18チーム」が、それぞれ白熱した議論を展開した。

 「環境チーム」は会場となった「青少年の家」の職員に、「ごみのことで一番困ること」をインタビュー。通行人のポイ捨てやごみの分別など、職員からの具体的な回答をホワイトボードに書き出し、対処方法を話し合っていた。

 最も人数が多かった「交流チーム」に参加した中学1年の女子生徒は、約2時間の議論を終え、「かなり時間がかかったけれど、みんなで細かいことも意見を出し合って、しっかり話し合えたと思う」と満足げ。中学1年から子ども委員を務める高校3年の女子生徒(麻生区)は、「子ども会議に参加できるのも今年で最後。みんなをリードしつつ、合宿の楽しい雰囲気を楽しみたい」と話した。

文化公園のイメージ(上下とも。DeNA提供)

アーバンスポーツ新拠点 「文化公園」9月に始動 スケボー用設備を新設

 川崎市が「若者文化創造発信拠点」として京急川崎駅前に整備した「カワサキ文化会館」の閉館に伴い、新たな拠点となる「カワサキ文化公園」が9月21日(日)にオープンする。バスケットコートやダンススタジオなど「文化会館」の機能に加え、BMXやスケートボードの設備など、機能を拡充するという。

 バスケットボールやダンスなどを楽しめる空間として地域に定着した「カワサキ文化会館」は、地域の再開発事業のために9月の閉館が決まっている。そのため川崎市は昨年6月に新たな拠点として幸区内の国道用地への移設を決め、今年6月には新拠点を運営する事業者を(株)ディー・エヌ・エー(DeNA、本社・東京)に選定。同社が新施設の整備を進めていた。

著名選手も練習に

 DeNAの担当者によると、「カワサキ文化公園」は約1660平方メートルのスペース内に、屋根付きのセンターコートなど3種類のバスケットエリアと、1度に3人がスケートボードを楽しめる専用設備「ランプ」などを整備する。

 ダンスやブレイキンなどの練習ができる屋内ダンススタジオは大、小3種類の空間を整備し、大スタジオは一部をガラス張りにするため、中の様子が見られる。担当者は「『文化会館』には著名選手もよく練習に来るので、施設全体のアピールにつながると思う」と期待を込める。

 同社は現在、男子バスケットボール・Bリーグ1部の川崎ブレイブサンダースのアリーナを中心とする複合施設の開業を目指す「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」に関しても、京急電鉄と共に事業を推進している。担当者は「5年後の新アリーナの開業を見据え、バスケはもちろんBMXやダンスなど、川崎のアーバンスポーツカルチャーを醸成する拠点にしていきたい」と話している。

国境を越えて楽しくプレー

GO!GO!!フロンターレ

ベトナムでサッカー教室開催!

 川崎フロンターレは7月4日〜6日、ベトナム中部の都市ダナンで行われた「ダナン市日越文化交流フェスティバル2025」に参加し、サッカー教室を開催した。

 サッカーの普及と、アジアにおける同クラブの認知度向上を目的としたもので、今回で7回目。5日に行われたサッカー教室には、地元の小学生75人が参加。同クラブのスクール・普及コーチの指導のもと、ドリブルやパスといった基礎技術の練習や、試合形式のトレーニングで汗をかいた。同日の夕方には、ベトナムプロサッカーリーグ所属の2チームなどとフロンターレのコーチ・スタッフが、7人制の日越サッカー親善試合を実施し、交流を深めた。

 6日はダナン市内にある児童養護施設「SOS村」を訪問。1週間前から同クラブの訪問を楽しみにしていたという30人の子どもたちと、試合を行った。現地の担当者は「これからもベトナムの子どもたちが少しでも笑顔になるような取り組みを継続していきたい」と力強く語った。

画像はいずれも川崎フロンターレ