小田原・箱根・湯河原・真鶴版【8月16日(土)号】
小田原スイミングクラブの4人

市内クラブから5人出場 全国JOC夏季水泳

 8月22日(金)に開幕する「第48回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会」(東京アクアティクスセンター)に、小田原市内のスイミングクラブに所属する5人が出場する。

 この大会は次世代のオリンピック選手などの育成を目的としている。毎年春と夏に開催され、公式・公認競技会で日本水泳連盟が定める標準記録を突破した選手に参加資格が与えられる。

 今シーズン、小田原スイミングクラブ(市内鴨宮)から4人、スポーツプラザ報徳小田原校(市内堀之内)から1人が出場権を獲得した。

小田原スイミングクラブ

 亀山宏紳(こうしん)さん(千代中3年)と山中知子さん(同)、竹井梛都(なつ)さん(酒匂小6年)、亀山美紗希さん(千代小6年)が全国の舞台に挑む。

 亀山宏紳さんは、今大会8種目で標準記録を突破。その中から100m、200m背泳ぎ、200m個人メドレーに出場する。2年前の同大会では100m背泳ぎで3位に入賞しており、「今回も3種目すべてで表彰台を目指したい」と意気込んだ。

 小学4年から同大会に出場を続ける山中さんは50m、100m、200m自由形にエントリー。春の大会では体調不良の中でも全種目で上位16人に入り、B決勝へ進出するなど粘りを見せた。今回は15歳〜16歳クラスでの挑戦となるが「年上に負けない泳ぎで上にいけるように頑張りたい」と語った。

 竹井さんは50m、100m背泳ぎ、200m個人メドレーに出場。春は100m背泳ぎのみ出場し、50m背泳ぎは標準記録まで0・06秒届かず悔しさを味わった。今大会は3種目すべてで自己ベストを更新して出場権を得た。「決勝に残れるよう全力を尽くしたい」と活躍を誓う。

 亀山美紗希さんは、50m、100mバタフライ、200m個人メドレーに出場。春も同じ3種目に挑戦したが、自己ベストに届かず決勝進出もならなかった。「今回はベストを更新して、決勝に残れるよう頑張りたい」と雪辱を期す。

 高橋勝彦コーチは「全力で悔いのないようにレースをしてもらえたら」と話した。

スポーツプラザ報徳小田原校

 今村愛梨さん(山北町立川村小6年)は、100m背泳ぎで4度目の全国出場を決めた。

 昨年の夏は200m個人メドレーで上位9〜16人の選手で競うB決勝を経験。今村さんについて二田周士(しゅうと)コーチは「体が大きくストロークの長さが持ち味」と評価する。最も好きな泳法の「背泳ぎ」で挑む今回、今村さんは「上位8人に残り、決勝に出たい」と目標を掲げている。

観光バスを降り、ロータリーから小田原駅西口へ向かう外国人観光客

訪日客を駅前から街中へ かな西、専門ガイド育成へ

 観光庁が7月30日に公表した「地域観光魅力向上事業(二次公募)」の採択事業に、(一社)かながわ西観光コンベンション・ビューローの事業が選ばれた。小田原駅前に滞留している外国人観光客をガイドが街中に案内し、飲食店等の消費につなげる狙いだ。

 かながわ西観光コンベンション・ビューロー(古川達高代表理事)は、県西2市8町をエリアとして観光地域づくりを担う地域連携DMO。

 同DMOが採択された事業は「東海道小田原宿でのプレミアムなおもてなし〜ガイドプロ集団、アテンジャーズが地域消費を救う!〜」。事業費600万円に対し補助見込額500万円。

 「アテンジャーズ」とは、アテンド(案内)をもじった同DMOの造語で、公募資料では「アテンド+最強のおもてなし=アテンジャーズを結成する」と説明している。

 小田原駅前には多くの外国人観光客がいるものの通過点になっており、街中の観光や消費につながっていないことが地域課題のひとつだ。

 同DMOでは特に、富士山や箱根などの日帰り旅行を終え、夕方に東京に戻るために小田原駅前に滞留している外国人観光客に着目。アテンジャーズは有償で、小田原駅周辺の地元飲食店等を案内するコースを設定。初めてでは入りにくい地元店舗への案内だけでなく、店内でもメニュー選びや店員とのコミュニケーション、マナーや楽しみ方をサポートする。

 今後は希望者を募って研修会などでガイド人材を育成するほか、モニターツアーの実施も予定している。事業開始から当面は旅行会社と連携し、ツアーのオプションとして外国人観光客への情報発信、販路開拓を目指すという。

 同DMO中嶋順専務理事は、「海外から小田原を訪れる多くの方に、文化や食、地元の人との交流を通じて小田原の魅力を感じてもらいたい」と意気込みを語った。

南足柄市郷土資料館で開かれている鉄道模型展に展示品を提供協力した 前橋 栄一さん 小田原市前川在住 64歳

鉄道の今昔に思いはせ

 ○…8月31日(日)まで南足柄市郷土資料館で開催されている「神奈川の鉄道模型展」。500両以上の模型や写真など、展示品のほとんどを貸与した。展示方法にも協力し、時代、鉄道会社、路線などをわかりやすく分けて工夫。かつての御殿場線国府津機関車庫の鉄道模型など、貴重な品も展示されている。「県内の車両にこだわりました。中央線の車両もありますが、なぜだかわかりますか。相模湖・藤野駅は県内にあるのですよ」といたずらっぽく笑う。

 ○…吉祥寺生まれ。「列車の音を聞くと泣き止んだと母から良く聞かされました」という根っからの鉄道好き。東京高専卒業後、当時の国鉄に入社。分割民営化後は、鉄道総合技術研究所で開発に携わった。定年後は博物館、鳥取県の若桜鉄道といった第3セクターで地域振興のため運行する蒸気機関車を技術面で支えた。「最先端の研究を行ってきましたが、昔の列車に触れる機会に恵まれますます鉄道が好きになっています」

 ○…子どものころからとりわけ車両構造に興味を持ち、これまで集めた模型は3000両近い。1つの路線でも時代ごとに様々な車両があり、新幹線やロマンスカーなど、車体を眺めては思いを巡らせていた。「列車、客車とも技術の進歩は素晴らしいものがあります」とうなずく。

 ○…小田原には、海が見えるところを求めて50歳を前に移住した。2016年に復活した山北町のD52の整備運行や、御殿場駅を起点に最盛期は籠坂峠までの約18Kmを運行した「御殿場馬車鉄道研究会」の理事も務め、客車を復元させ馬にひかせる取り組みにも関わる。「この辺りは山北や国府津など、鉄道と関わりが深い地域。私のできることは何でも協力していきたい」と意欲的だ。

スベリィ・マーキュリーさん

スベリィさんが読み聞かせ 8月26日 大井町図書館

 大井町図書館「おはなしのへや」で8月26日(火)、大井町の笑顔特派員で、移住定住コンシェルジュとしても活動するスベリィ・マーキュリーさんによる「よみきかせ笑本ライブ!」が開かれる。午前10時半から11時まで。入場無料。

 「小学生の時、国語の成績で何度も5をとっていた」というスベリィさんによる読み聞かせ。スベリィさんは「夏休み最終日は大井町図書館に集合」と呼び掛けている。

 誰でも参加OK。希望者は当日直接会場へ。

昨年度の調査や実証実験の様子(提供)

箱根DMO 観光庁モデル事業に採択 食品廃棄物を飼料に活用

 観光庁がこのほど、「持続可能な観光推進モデル事業」の結果を発表し、(一財)箱根町観光協会(箱根DMO)が2年連続で採択された。地域の持続可能性の向上に資するモデル実証を支援をするもので、箱根DMOは「環境先進観光地・箱根 食品リサイクル循環プロジェクト」に取り組む。

 これは、2020年に策定された「日本版持続可能な観光ガイドライン」に基づく実践を推進し、国際認証の取得等を通じたモデルケースを創出するための取り組み。今年度は箱根DMOと福井県鯖江市の観光推進団体が選ばれた。

 箱根DMOは箱根町と21年度から観光地としての持続可能なあり方を模索する中で、町内の可燃ごみの8割が事業系で、そのうち半数近くが食品廃棄物という課題に着目。食品リサイクル業者の日本フードエコロジーセンター(相模原市)の協力を得て、食品廃棄物を豚の飼料として再利用するリサイクルの実証に取り組む中で、昨年度の同事業に応募し、活動を進めてきた。

 昨年度は町内の宿泊業者6施設を対象に、食品廃棄物の組成調査やリサイクル実証を実施。分別や品質に問題はなく、排出量の7〜8割がリサイクル可能との結果が得られた。一方で、食品廃棄物を同センターに運ぶ際の運搬費や処分費の増加、狭い道路事情による非効率な輸送体制などの課題も見つかった。

回収体制を再構築

 今年度は、昨年度の課題に基づく解決策の実証実験として、対象施設を湯本エリアの12施設に拡大。小型車で回収後、大型保冷車に積み替えて2日に1回の頻度で同センターに輸送する体制を整える。また、将来的な規模拡大を見据え、広域一般廃棄物事業協同組合に依頼し、複数業者による混載便体制の構築も進めていく。

 事業の社会的受容性を確認するため、観光客の声を活用した意識調査も展開。リサイクルへの理解や共感の有無を把握し、その結果を地域事業者と共有することで、協力体制の早期構築を目指す。箱根DMOの真野剛さんは「食品廃棄物のリサイクルは個別事業者では見られるが、地域全体での取り組みは珍しい。箱根ならではの挑戦として新たなモデルとなるよう、関係者とともに進めていきたい」と話した。

正しい呼吸法を伝える堀内さん

さがみ信金アスリート職員 企業に健康法伝授 堀内迪弥さんが講師に

 さがみ信用金庫で「アスリート職員」として今年1月から勤務する湘南ベルマーレフットサルクラブの堀内迪弥(みちや)選手が7月16日、(株)小笠原プレシジョンラボラトリー(山北町)で呼吸&ストレッチ講座を開いた。

 今回はアスリートならではの強みを活用し、地域企業を健康面からも支えようというさがみ信金の取り組み。堀内選手は1月から6月にかけて、さがみ信金本部や営業店で講座を行っており、今回は初の取引先企業での講座となった。

 講座では動的、静的なストレッチ等を伝えた堀内選手。「ゆっくりと深い呼吸を行い、リラックスした状態で休憩することで健康促進や仕事のパフォーマンス向上が期待できます」と話した。

町重要文化財の「三十六玉子」

箱根町立郷土資料館 文化財で学ぶまちの歴史 9月12日まで開催

 箱根町の文化財を紹介する企画展が、箱根町立郷土資料館(湯本266)で9月12日(金)まで開催されている。午前9時から午後4時30分(最終入館4時)。

 箱根町内で国や県、町に指定・登録されている文化財は、現時点で100件以上にのぼる。企画展ではこれらの文化財を紹介し、町の歴史や文化をひもとく。箱根関所や旧東海道、箱根細工などの解説パネルや、同館に所蔵されている文化財を展示している。

 入館料は大人300円、小中学生150円(町内在住・在学の小中学生は無料)。9月3日(水)、10日(水)は休館。

 問い合わせは町教育委員会生涯学習課【電話】0460・85・7601。

白梅ラインズクラブメンバーと学生会が活動に参加した

小田原白梅ライオンズ 看護学校で今年も献血 学生会も活動に協力

 小田原白梅ライオンズクラブ(浦井謙会長)が7月24日、おだわら看護専門学校で献血活動を行った。

 若者の献血協力者が減少する現状に向き合おうと、同クラブは3年前から若年層の献血を増やすことなどを目的に、同校で献血の呼び掛けを行っている。

 この日は学生約60人が採血を行った。献血活動に参加した浦井会長は「医療の道を志す学生に献血の大切さなどを知っていただく機会にもなっている。今後も継続できたら」と意義を語った。

 献血の呼び掛けなどを行った学生会の脇愛奈会長(2年)は「献血というかたちの地域貢献は大切なこと。学生会としても活動を引き継いでいきたい」と話した。

前立腺疾患の注意症状の話 足柄上病院が市民・町民公開講座

 誰でもかかる可能性がある身近な病気について医師等が解説する神奈川県立足柄上病院(松田町松田惣領866の1)の医学講座が9月6日(土)、同院で開かれる。時間は午後2時から3時半まで。事前予約制で定員50人、参加費無料。

 今回のテーマは「増えてます!前立腺の病気」。頻尿、残尿感、尿勢低下、排尿遅延など、思い当たる症状はないだろうか。当日は、がんと肥大症の違いや注意点などを泌尿器科の三好康秀部長から、前立腺の薬に関しては薬剤科の鈴木功科長が解説していく。高齢男性とその家族らは特に知っておきたいポイントが満載だ。解説の後には、質疑応答のコーナーも予定されている。申し込みは【電話】0465・83・0351、または専用フォームから。

あいさつする高橋会長ときよ子さん

万葉俱楽部高橋会長夫妻 卒寿をお祝い 天成園に100人超

 万葉倶楽部株式会社(本社小田原市、高橋理社長)の高橋弘会長と妻・きよ子さんの「卒寿のお祝い」が7月30日、同社が運営する箱根湯本温泉天成園で開かれた。

 お祝いに集まった100人以上を前に、高橋会長は「今月は私、同じ年に生まれた妻、そして愛犬のエリーも誕生日です」とあいさつし、感謝の言葉を続けた。

 この日はタレントの清水アキラさんも駆けつけものまねや歌を披露したほか、2009年に箱根湯本温泉天成園がグランドオープンした際、高橋会長に誘われ1年間で300日公演した時の思い出話で会場を沸かせた。

 高橋会長は1935年、静岡県熱海市生まれ。高校卒業後に家業の酒店に従事。57年にアルプス写真(現日本ジャンボー)設立。91年に株式上場。97年から温泉施設「万葉の湯」を手掛け、現在は全国に温浴施設、ホテル、商業施設を展開している。

電車に親しむ企画満載 中央図書館で8月31日

 「電車お楽しみ会」が、8月31日(日)に小田原市の中央図書館で開かれる。午前10時30分から正午と午後1時30分から3時の2回制。

 JR東日本の運転士や車掌が乗務員の仕事内容を紹介するほか、子ども駅長制服を着ての記念撮影、車両連結作業時の旗振り体験などができる。電車デザインのしおり作りやクイズ、紙芝居の読み聞かせなども用意される。

 事前申し込み不要で入退室自由。混雑時は待ち時間あり。

 問い合わせは同館【電話】0465・49・7800。

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『瀧口入道』の原稿

劇作家・北條秀司を偲ぶ 小田原文学館で特別展

 戦後間もない時期に活動した小田原ゆかりの劇作家・北條秀司(1902〜96年)にまつわる資料などを公開する特別展が、小田原文学館(南町2の3の4)で開かれている。

 北條は、1945年に小田原在住の学生らが結成した市民劇団「劇団こゆるぎ座」の指導を俳優の多々良純(1917〜2006年)らと担い、第1回公演を成功させた。同館では、神奈川を代表する同劇団の創立80周年にあたり、北條の功績を振り返る特別展を企画した。

 北條が第1回公演のために高山樗牛(1871年〜1902年)の同名小説を朗読用にアレンジした劇詩『瀧口入道』の自筆シナリオ原稿が初公開されるほか、公演ポスター、パンフレット、北條とこゆるぎ座との交流がうかがえる資料などが並ぶ。

 9月15日(月)まで。開館時間は午前10時から午後5時(最終入館4時30分)。月曜(祝日の場合は翌日)休館。入館料250円、小中学生100円。

 問い合わせは中央図書館【電話】0465・49・7800。

講演会のチラシ

障害者の「困り感」実体験 9月24日、ウメコで講演会

 小田原市手をつなぐ育成会と箱根町手をつなぐ育成会が9月24日(水)、講演会「障がいのある人の困り感実体験」を開催。

 おだわら市民交流センターUMECO会議室1で午後0時30分〜3時。参加費/育成会員無料、会員以外500円。

 講師は、障害児の保護者の視点で知的障害・発達障害を伝える講演活動を行っている「座間キャラバン隊」。講演は、障害者の行動や感じ方の疑似体験、関わり方のコツなどを簡単に楽しく理解できるよう構成している。

 参加希望者は申込フォームから予約を(9月17日(水)締切)。

 問い合わせは村松さん、【電話】・【FAX】0465・38・2950、【メール】odawara.ikusei@gmail.com。

小田原北ロータリークラブ

 60周年の節目を迎える今年度。ここ数年力を入れてきた青少年育成は継続に加え、新たな取り組みも実施。周年記念事業として高校生と事業創出に向けた連携を行い、新たに県内で増加する自転車事故防止に向けた啓発にも着手するなど、積極的な姿勢を見せる。

 紡がれた歴史に感謝し、時代にも即応しようとテーマを「60anniversary 変わらぬ志―伝統から未来へ」とした。「RC(ロータリークラブ)を楽しくするも、つまらなくするも自分次第。今年度は60周年をみんなで楽しみたい」と笑顔を見せる。

 運送業に続き、昨年は新たに洗車コーティング事業を立ち上げるなど、充実した日々を送る。

湯河原ロータリークラブ

 クラブ入会から20年の節目に2度目となる会長職を引き受けた。「会員が主体的に関わり、例会や奉仕活動を通じて明るく前向きなクラブ運営を目指していきたい」と意欲を語る。

 静岡県熱海市出身。父の会社を継いだことを機に、湯河原で地域との関わりが始まった。小田原JCや湯河原町商工会で活動する中で、前会長に誘われてクラブに入会。「地域に役立つことができれば」との思いからだった。

 今期の計画にある会員増強では、例会の回数や、服装の自由度など、参加しやすい工夫を重ねる。「人とのつながりを通じて、クラブに関心を持ってもらえたら」

箱根ロータリークラブ

 入会8年目で会長になった。「メンバー内の絆を日々の活動の中で深めて、箱根の発展の一助になれば」と意欲を見せる。

 クラブの活動について「自分たちが楽しく、幸せで、健康でいられてこその奉仕活動」と語る。「その人の成長にもなるし、例会が楽しみだから参加するでも良い」と会員増加にも前向きだ。

 今年から箱根湯本観光協会の会長も務めるなど多忙を極める。そんな中でも、趣味のヘビーメタルのライブに足を運ぶ時間がリフレッシュのひととき。最近はガールズグループ「TWICE」にも夢中で、「ライブが楽しみ」と笑顔をのぞかせた。

レモネードを販売する学生ら

市内NPO レモネードで医療支援 販売収益、小児専門病院へ

 NPO法人日本ゆたかなまちづくり研究会(新田時也理事長)が8月5日、小田原市御幸の浜海水浴場で社会貢献活動のレモネード販売を行った。

 小児がんの子どもを支援するため、売り上げを県立こども医療センター(横浜市)に寄付する目的で3年前から続けている。小児がんを患ったアメリカの少女が治療の研究費を病院寄付しようと、自宅の庭でレモネードを販売して多額の募金を集めたことが活動のきっかけという。

 この日は、おだわら看護専門学校(久野)の1年生が夏休みの課題として取り組むボランティア活動の一環で参加したほか、社会貢献活動に関心のある秦野高校の3年生や一般参加者ら約25人が集まった。海水浴客や外国人観光客が1杯200円のレモネードを買い求めると、学生らはレモン果汁と砂糖、水を混ぜて好みの甘さに調節して手渡した。

 おだわら看護専門学校の杉山葵香さんは「ボランティア経験はないけれど、活動を通して海に遊びに来る人たちとの交流にもなり楽しい」と、同級生と協力しながら販売に精を出した。家族と海外で暮らし、夏休みを利用して帰国中という中学3年生の市川魁人さんも「以前からボランティアに興味があった。誰かのためになる活動はやりがいがある」と笑顔で話した。

 同法人の新田理事長は「学校の単位取得など参加目的はさまざまだが、自発的にこの活動に関心を持ってくれたのはうれしい。今の若者も捨てたもんじゃないということを、多くの人に知ってもらいたい」と、奉仕の精神を養う若者の姿に目を細めた。

会場を埋める観客と打ち上げ花火(酒匂川スポーツ広場)

小田原酒匂川花火大会 1万2千発に歓声

 第36回小田原酒匂川花火大会が8月2日、酒匂川スポーツ広場をメイン会場に開催され、過去最多となる約26万人(主催者発表)が来場した。

 今年は直前の津波警報発令により会場設営が影響を受け、また台風接近により一時開催も危ぶまれた。主催者の小田原市観光協会・外郎藤右衛門会長は開会あいさつで、「これほど気象情報とにらめっこしていた年はありませんでした」と胸中を明かした。

 今年は過去最多の約1万2千発の花火が用意され、会場で声を合わせてのカウントダウンで打ち上げがスタート。音楽や炎、レーザー光線と組み合わせた演出などもあり、次々と小田原の夜空を彩る大輪の花火を観客は笑顔で見上げていた。

箱根ターンパイク とびきりの一枚を募集 フォトコンテスト開催

 箱根ターンパイク(株)は開通60年を記念し、デジタルフォトコンテストを開催している。応募期間は2026年3月まで。

 募集テーマは【1】「ターンパイクの風景」、2025年度に撮影した写真。【2】「ターンパイクでの思い出の一枚」、開通以降に撮影した写真。

 同社ホームページの特設サイトから応募。入賞者には箱根ホテル宿泊券やオリジナルグッズ、かまぼこ詰め合わせなどを贈呈する。

 詳細、問い合わせは同社【電話】0465・23・0381。

富士の大自然 仲間と学ぶ 未来っ子と小学生が登山

 小田原市南鴨宮の認定こども園「未来っ子幼児教育センター」の年長児20人と隣接するジュニアスクール「かくれんぼ村」に通う小学生9人が7月18日、未来っ子で恒例となっている富士登山を行った=写真。

 園児や児童は事前学習として、自然保護に関することや富士山の成り立ちなどを自分たちで調べて登山に挑んだ。

 当日は山頂が見えるほどの晴天。今回は先頭集団を年長組が任され、かくれんぼ村の小学生が後方からサポートする隊列で、海抜2700mの瀬戸館(須走口本六合目)までの道のりを見事踏破した。

 登山に帯同した小嶋晃子施設長は「雲を眼下に見下ろしながら、壮大な富士山の大自然に包まれながら恒例の登山ができました。素晴らしい体験をチーム力で全員経験することができた」と子どもたちの成長につながった成果を話した。

小田原中ロータリークラブ

 昨年度の45周年を経て、次の節目に向けて注力すべきは会員の増強。「風通しの良さや和気あいあいとした小田原中RC(ロータリークラブ)のスタンスを大事にしながら、魅力を伝えたい」と笑顔を見せる。

 クラブに参加して10年以上、奉仕や寄付活動に自然体で携わってきた。「縁の下の力持ち的な存在で地域の役に立つ姿勢を示していきたい」。

 表に見えにくい活動は今どきはやらないかも、と苦笑いするが、年齢問わずに広がった交友関係や共に汗を流す仲間がいるからこそ続けてこられた自負もある。「まずは仕事に精を出し、それぞれの環境に合わせて多くの仲間とこれからも活動に取り組みたい」。

小田原ロータリークラブ

 奉仕を「サービス」と表すRC(ロータリークラブ)の理念と歩を合わせ、テーマを「Better Club&More Service〜より良いクラブ、そしてより多くのサービス〜」とした。「ロータリーが創設された1905年からサービスの意味は広がっている。職業人としてもっと自由に、現代に合った良いサービスを考えたい」と思いを語る。

 建築を学ぶ中で広い視野と価値観を求めて渡米した1990年代。多様な建築文化に加え、奉仕に対する考えも吸収した。本質はコミュニティーに向けたサービスとし、「地域と接点を持ち、関わった方々に『RCがあって良かった』と思われるような活動を続けていきたい」と話す。

パーティーであいさつする志村さん(右端)=提供

志村屋米穀店 力合わせてコメ作り中

 小田原市内の田んぼでコメ作りを行っている志村屋米穀店(小田原市浜町)が、このほど市内曽比の倉庫を会場に慰労のパーティーを開いた。

 限られた期間に人手が必要となるコメ作りで、農作業を手伝っているのは地元の農家のほか、障害福祉サービス事業所ありんこホーム、障がい者支援センターかのんの利用者や報徳更生寮の入寮者、シニアネットワークおだわら&あしがらのメンバーら。

 パーティーは田植えが一段落したことから開催した。同店店主の志村成則さん(52)は、「これからも地元の人の力を借りて、田んぼをつないでいきたい」と笑顔を見せた。

松下会長(左から2人目)と企画書を手にする加藤市長

小田原北RC 市長に今年度の活動報告 60周年記念事業など

 小田原北ロータリークラブ(松下弘樹会長)が先ごろ、小田原市役所で加藤憲一市長に新年度の活動についての報告を行い、同クラブが取り組む60周年記念事業への協力を呼び掛けた。

 クラブは今年10月から記念事業として、中高生と連携してまちづくり貢献事業を創出するプログラムを実施。加藤市長へクラブメンバーが概略を説明し協力などを打診した。加藤市長は「周年事業として地域とともに未来を考える企画は珍しいケースで意欲が伝わる」と語り、関係部署との連携を助言するなど、協力していく姿勢を示した。

蛇口を分解して部品を交換した

スドウ工営 「水の日」に合わせ水道補修 小田原市内の公園巡回

 水道工事などを手掛ける有限会社スドウ工営(小田原市成田・須藤公司代表)が、8月1日の「水の日」に合わせて小田原市内にある公園の水道補修を行った。

 同社が創業30周年を迎えた年から続けている地域貢献事業で、今年で5回目。当日は城山や入生田などにある公園9カ所を巡回し、劣化の度合いを目視で確認しながら必要に応じて蛇口を分解し、パッキンやコマ交換を無償で行った。

 同行した市みどり公園課の職員によると、市内に約160カ所ある公園のうち、同社の協力で50カ所以上の公園が水道の補修を終えたという。職員は「市も点検は実施しているが、マンパワーに限界がある。民間事業者によるこのような取り組みは大変ありがたい」と感謝した。

 炎天下での作業は移動も含めて2時間に及び、補修を担当した村木裕一さん(31)は「子どもたちが公園を快適に使えるきっかけになれば」と話し、「活動を通して、節水への関心も高めてもらえたらうれしい」と額の汗をぬぐった。

小田原城北ロータリークラブ

 50周年の節目に掲げたテーマは「感謝、そして次の世代へとつなごう」。歴史の重みを感じつつ、「良いものは残し、時代の変化に合わないものは変えていく」と、100年クラブに向け変革の一里塚を築く。

 今年度は、岩手県の釜石東ロータリークラブと友好クラブ締結を結ぶほか、小田原駅前に時計台を設置するなどメモリアルな事業が目白押し。「さらなる会員増強も課題。活動を広く発信し、クラブの魅力を伝えたい」と意気込む。

 年代物のバイクを駆ってのツーリングが趣味。「週5日のウオーキングが健康の秘訣」と、公私の充実ぶりが覇気ある表情ににじむ。

イベントのポスター

夏の箱根、芸術で彩る 8月31日まで 27会場で

 アートとカルチャーの祭典「第2回箱根芸術祭」が、箱根町内で8月31日(日)まで開催されている。主催は同芸術祭実行委員会。

 「アートは世界の共通言語。みんなで遊ぼう!」を合言葉に、箱根を大きなキャンバスに見立てて回遊しながら自然とアートを楽しんでもらおうと、2024年に初めて開催された。

 今年は芦ノ湖や仙石原、宮ノ下など町内全域に27の会場が設けられ、アーティストによる絵画や写真、工芸作品の展示のほか、芝居、音楽の演奏などが披露される。期間中はカフェや寺院、ホテルなどが、アートを楽しめる空間として彩られる。

 発起人で写真家の遠藤桂さんは、「箱根の豊かな自然の中で新しい出会いがあれば」とコメントしている。

 現在開催されている会場や発表作品などの詳細は、同芸術祭実行委員会公式ホームページ(https://www.hakone-art-festival.com)から。

 問い合わせは、同芸術祭実行委員会事務局(箱根写真美術館内)【電話】0460・82・2717(火曜日・第3月曜日休館、午前10時〜午後5時)。

過去の開催の様子

ハイハイ速いの誰かな? 9月21日 赤ちゃんダービー

 小田原市体育協会では、9月21日(日)に小田原アリーナで開催する「おだわらスポーツ&レクリエーションフェスティバル」内の「赤ちゃんダービー」に参加する親子を募集している。

 ハイハイができる子から3歳未満を対象に、4クラスに分かれてレースを行う。参加料は千円(参加賞・抽選券付)。各クラス100人先着順。

 申し込みは同協会ホームページから行う。8月22日(金)まで(当日の申込不可)。赤ちゃん1人につき保護者2人の同伴が必要。

 問い合わせは事務局【電話】0465・38・3310。

前回のゴール風景。完走者(中央3人)を途中棄権者や関係者らが出迎えた

走行距離460km 超過酷レース ゴール間近 日本海から小田原目指し

 石川県の日本海沿岸から白山(石川・岐阜)、御嶽山(岐阜・長野)、富士山(山梨・静岡)の日本三霊山を巡り、小田原市本町の「荒久の灯台」を目指す山岳レース「STS」(Sacred Tri-Summits Endurance Race)のゴールが8月16日(土)、17日(日)の見通しとなっている。

 衣食住を背負い、自らの足のみでスタートから三霊山の頂上、ゴールまでを一筆で結ぶ約460Kmの過酷なレース。既に2年に1回開催されている「トランスジャパンアルプスレース」が行われない年のレースとして2023年に初開催されたのがSTSだ。前回大会はトレーニングを積んだ山岳レースを完走できる実力者13人が挑み、完走者は3人だった。

 今回は15人が8月9日に石川県白山市をスタートし、制限時間が設けられたチェックポイントを目指し走行中。レース状況などはSTSの公式フェイスブック、インスタグラムで確認を。

食品ロス削減レシピ募集 皮や芯、食べ残しなど活用

 小田原市は、「食品ロス」の削減につなげようとオリジナルレシピを募集している。

 国内では、まだ食べられるにも関わらず廃棄される「食品ロス」が年間約464万トン発生しているとされる。食材を無駄なく使いきる工夫や余った料理をリメイクするアイデアレシピを通し、ごみの減量や持続可能な社会づくりについて考えるきっかけにしてもらう。

 「使わない部分も活用部門」は、野菜の皮や芯などを活用したレシピが対象。「残った料理をリメイク部門」では、食べ残した料理や余ったおかずを新しい一品に生まれ変わらせるアイデアを募集する。小学生の部と一般の部があり、食品ロス削減の効果や創意工夫、新しいアイデア、実践しやすさ、見た目や美しさなどの項目で審査される。

 応募作品はオリジナルのものに限り、市の啓発目的で使用されることがある。市内在住・在勤・在学者が対象で、市ホームページの専用フォームなどから応募する。期間は9月30日(火)まで。入賞作品は10月30日(木)の「食品ロス削減の日」に合わせて発表され、各部門の優秀作品考案者にはキッチングッズなどの賞品が贈られる。

 応募方法などの詳細は市環境政策課【電話】0465・33・1471。

このほど完成した『片岡日記 明治編』の表紙

小田原史談会 明治の小田原ひもとく 片岡日記三部作が完結

 小田原史談会(荒河純会長)がこのほど、戦前に小田原で活躍した郷土史家、片岡永左衛門の日記を解読してまとめた『片岡日記 明治編』を発刊した。

 片岡は1860(万延元)年に生まれ、町会議員や町長代理、関東貯蓄銀行の監査役などを務めた。今回の冊子は昭和編、大正編に続き3冊目で、これで完結となる。

 明治編では小田原大海(かい)嘯(しょう)発生時の様子やその対策で築堤された大防波堤の工事などについて、当時の写真などと合わせ紹介。同会は「まちの歴史や世相が分かる資料になっている。ぜひご覧いただければ」と話す。A4判(271頁)、1650円。平井書店で販売、同会ホームページ「お問合せ」からも購入可。(問)同会青木さん【電話】090・5566・6969

ウメコでパネル展

 完結記念展示会を8月25日(月)〜31日(日)、おだわら市民交流センターUMECOで実施。約20枚のパネルで紹介、午後5時まで同会メンバー常駐。