小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化
公開日:2025.08.16
市内NPO
レモネードで医療支援
販売収益、小児専門病院へ
NPO法人日本ゆたかなまちづくり研究会(新田時也理事長)が8月5日、小田原市御幸の浜海水浴場で社会貢献活動のレモネード販売を行った。
小児がんの子どもを支援するため、売り上げを県立こども医療センター(横浜市)に寄付する目的で3年前から続けている。小児がんを患ったアメリカの少女が治療の研究費を病院寄付しようと、自宅の庭でレモネードを販売して多額の募金を集めたことが活動のきっかけという。
この日は、おだわら看護専門学校(久野)の1年生が夏休みの課題として取り組むボランティア活動の一環で参加したほか、社会貢献活動に関心のある秦野高校の3年生や一般参加者ら約25人が集まった。海水浴客や外国人観光客が1杯200円のレモネードを買い求めると、学生らはレモン果汁と砂糖、水を混ぜて好みの甘さに調節して手渡した。
おだわら看護専門学校の杉山葵香さんは「ボランティア経験はないけれど、活動を通して海に遊びに来る人たちとの交流にもなり楽しい」と、同級生と協力しながら販売に精を出した。家族と海外で暮らし、夏休みを利用して帰国中という中学3年生の市川魁人さんも「以前からボランティアに興味があった。誰かのためになる活動はやりがいがある」と笑顔で話した。
同法人の新田理事長は「学校の単位取得など参加目的はさまざまだが、自発的にこの活動に関心を持ってくれたのはうれしい。今の若者も捨てたもんじゃないということを、多くの人に知ってもらいたい」と、奉仕の精神を養う若者の姿に目を細めた。
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