さがみはら緑区版【9月18日(木)号】

ふるさと納税 流出超過30億円に迫る 寄付受入額増も差は拡大

 ふるさと納税制度による市税の流出が課題となる中、相模原市の寄付受入額から流出額を差し引いた額が流出超過約29億円に上ることが総務省の調査で分かった。制度に伴う市の2025年度住民税控除額(流出額)は過去最多の約38億円。返礼品や寄付方法の充実で相模原市への「返礼品つき」の寄付額は前年度から約2億円増加したものの、流出額との差は広がっている。

約38億円が流出

 ふるさと納税は、選んだ自治体に寄付することで住民税の控除などが受けられる制度。市場規模は拡大を続けており、自治体間の返礼品競争が激化する一方、特に都市部の自治体で市税流出が課題となっている。

 相模原市の住民税控除額(流出額)は25年度、前年度比4億円以上増の38億3301万円で過去最多を記録した。

 一方で相模原市への24年度の寄付額は9億165万円。市財政課によると、企業からの寄付額も含めると10億5399万円(決算額)という。そのうち「返礼品つき」の寄付額は7億9850万円で、前年度から約2億円増えた。

 同課の担当者は「全国的に制度を利用する人が増えていることに加え、市の返礼品に魅力を感じていただけているのではないか」と話す。

 ただ、寄付受入額と流出額の差額は前年度から約2億円増えて約29億円。その差は拡大を続けている。

返礼品目1・5倍

 相模原市への寄付額を増やすため、市は返礼品や寄付方法の充実、PRを強化している。8月22日時点での返礼品は昨年同月比約1・5倍の709品目。種類が増えたことに加え、既存の返礼品の定期便やセット化などによって充実を図っている。

 市の担当者によると、キーボードやシャンプー、卵などが人気だという。手続きで使えるサイトは昨年の6種類から11種類に増えた。

現地決済型クラファン型も

 昨年9月には、手軽に寄付ができる現地決済型ふるさと納税サービス「ふるまちPay」を開始。スマートフォンから寄付を行い、その場で返礼品として市内の加盟店で使える電子クーポンを受け取ることができるというもので、市内への来訪者増加や地域経済活性化への効果が期待されている。市シティプロモーション戦略課の担当者によると、今年7月以降ホテルやレジャー施設が加盟し、利用者が増えてきているという。担当者は「加盟店、利用者数ともに増えてきているが、まだまだこれから。もっと増やしていけるよう周知に取り組んでいく」と話す。

 また、昨年は返礼品や寄付自治体ではなく寄付の使い道から寄付先を選ぶ「クラウドファンディング型ふるさと納税」も実施。3つのプロジェクトで実施しいずれも目標金額には届かなかったが、動物愛護を目的としたプロジェクトでは約258万円の寄付を集めた。

 市は寄付額を増やすため、今後も返礼品や寄付方法の充実、ふるさと納税制度を活用したシティプロモーションに取り組んでいくとしている。

9月上旬に完成した第二版と解説書。それぞれの札のサイズが初版よりも一回り大きくなった

橋本郷土カルタ 19年ぶりの改訂版が完成 まち、時代の変化を反映

 2006年に作成された「橋本郷土カルタ」の第二版が9月上旬に完成した。手掛けたのは橋本の歴史を知る会の有志から成る橋本郷土カルタ作成の会(金山勝郎代表)。初版の完成から19年が経過し、同会では「ほかの地域から引っ越してきた住民も多くなった。改めてカルタを通して橋本の歴史を知り、愛着を持ってもらえれば」と話す。

 橋本郷土カルタは、金山代表を含めた4人の有志によって19年前に作られた。当時は地域の協力を得て800部を作成。すぐに完売になったという。初版は現在も橋本図書館で閲覧することができるが、「カルタを買いたい」「再販しないのか」という声が当時から多くあった。この19年の間に橋本はリニア中央新幹線の新駅の設置が決まり工事が進む。それを受けて相原高校や相模原協同病院は移転。高層マンションが次々に建ち、まちは大きく変化した。さらに、同会の井上研一さんが21年に「『橋本郷土カルタ』で巡る橋本の歴史と文化」というカルタの解説書を発刊。第二版への機運が高まる中、この解説書を副読本としてカルタを改訂しようと、24年4月に動き出した。

解説文を改訂

 実際に第二版の話し合いが始まった直後は、作成数や資金についての議論が多く交わされた。その後、発行のめどが立ったところで年明けから改訂内容についての話し合いが進んでいった。

 第二版は絵と読み札は初版のまま。読み札の裏面の解説文を改訂した。小さな変更を含めて25枚の解説に手が加えられた。中でも大きく変更があったのは移転した相原高校を読んだ「り」の札、会場が旭小学校から公民館に変わっているこどもまつりの「そ」の札、夏休みの終わりを読んだ天縛皇(てんばくこう)神社の「な」の札。「神社の祭礼は8月29日。初版が出た時は夏休みが8月31日までだったから読み札は『宿題すませ祭り行く』なんだけど、2019年に夏休みが8月24日までになったから、今の子には分からなくなった」と井上さんは改訂の一部を説明する。作業には苦労も多かったようで、阿部明子さんは「初版の良さを残しつつ解説文を何度も検証したが、見るたびに修正点が見つかってなかなか終わらなかった」と振り返り、「初版の4人の凄さを改めて実感した」と敬意を示す。

 初版の作成にも関わった金山代表は、完成した第二版を手にし「会員同士がカルタづくりを通して仲良くなったことが大事。皆さんが力を出して改訂版に携わってくれたことに感謝です」と話す。高城昌孝さんは「多くの地域の方の協力でつくることができた」と感謝を口にする。

 9月9日には、市役所で本村賢太郎市長に第二版の完成を報告。市内の公民館、図書館、学校に寄贈した。12月には橋本公民館のこどもまつりで毎年恒例の橋本郷土カルタ取り大会を予定しており、同会では「楽しく遊びながら橋本のことを学んでほしい。カルタ大会はこれからも長く続けていきたい」と話す。

販売は10月1日から

 第二版は解説書付きで1セット税込2千円。一般販売は10月1日(水)から。志美津屋(橋本6の39の8/【電話】042・773・3606)、めぐり報事務所(橋本5の39の1の202/【電話】070・4109・2811)で販売。10月12日(日)、13日(月・祝)は橋本公民館の入り口付近でも販売する。売り切れ次第終了。

ロードレースの元世界チャンピオンで障害者がオートバイに乗れるよう支援している 青木 治親さん 緑区在住 49歳

「上手くいくかもじゃん」

 ○…オートバイに乗りたい障害者の夢を叶えようと、2019年に公益社団法人SSPを立ち上げた。「パラモトライダー」と呼ばれる障害者ライダーが箱根ターンパイクを走行するイベントを開催するため、8月22日からクラウドファンディングを始めた。「障害があるからといって諦める必要はない。周りの人が応援する気持ちも大事。輪を広げていきたい」。静かな語り口の中に確固たる信念を感じさせる。

 ○…ロードレースで名を馳せた「青木3兄弟」の三男。90年代に世界チャンピオンに君臨し、現在はオートレースで活躍している。事故で下半身不随となった兄・拓磨さんをオートバイに乗せたことがきっかけで活動を始めた。「どうせできない」「何で危ないことするの」という雰囲気を感じたが、常に優勝を目指すレーサーが折れるはずがない。「じゃあやってやんよ」

 ○…子どもの頃、父が買ってきたポケットバイクに駐車場で乗ったのが全ての始まり。週末は父に連れられ3兄弟で一日中バイクに乗った。「ずっとバイク」。兄弟の絆が強く、「拓磨がバイクに乗って楽しそうな顔を見たら嬉しいし、一緒にレースできるのも嬉しい。バイクを続けられる環境を作るのが兄弟の役目」。

 ○…年間200日はレース場におり、それ以外の時間はSSPの活動に捧げる。レース場に移動する道中に営業の予定を入れ込むこともある。「健常者がわざわざ隔たりを作っている。あれダメこれダメって言うけど、やってみたら上手くいくかもじゃん。可能性を遮断せず、みんなで解決する方法は絶対あるから」。忙しい日々の息抜きは「レース」。人生という名の道をバイクとともにひた走る。

相模原市合唱連盟合唱祭出演時の様子

入場無料 相模原市の混声合唱団 コール・ユーテヌが公演 10月5日 南市民ホールで

 混声合唱団「コール・ユーテヌ」が10月5日(日)、相模原南市民ホール(南区相模大野)で「コール・ユーテヌ2025コンサート」を開催する。相模原市文化芸術発表・交流活動支援事業補助金交付事業で、(社)日本合唱指揮者協会、相模原市合唱連盟後援。

 「コール・ユーテヌ」は全国高等学校総合文化祭の合唱部門に派遣されていた「神奈川県合同合唱団」のOB・OG会を母体に2004年に結団し、相模原市合唱連盟に加盟している一般の合唱団。30代から70代までと幅広い年代の相模原市民を中心に合唱祭などへの参加やコンサート開催、施設訪問などを行っている。

 今回の公演では指揮を倉本潤季氏、ピアノを東夏子氏が務め、主な曲目に「風になりたい」、「Ubi Caritas」、「マツケンサンバII」などを予定。招待演奏として相模原中等教育学校コーラス部「コール・アンドゥミ」が出演し、一般参加者とのステージもある(受付終了)。代表の森下和彦さんは「多彩な楽曲が楽しめるのが本公演の魅力」と話す。

 会場の南市民ホールは森下さんらが所属していた旧県立相模大野高校のコーラス部が定期演奏会を行った思い出深いホール。老朽化に伴い来年3月末で閉館する同ホールで「感謝の気持ちを込めて歌いたい」と語った。

 入場無料。開場午後1時30分、開演2時。詳しくは同団HP(下記にリンクあり)を参照。

店舗同様に商品を実際に見て買い物を楽しんだ

星の子第3保育園 移動販売で買い物支援 地域から感謝の声 「交流の場にも」

 星の子第3保育園の駐車場(相原2の10の19)で9月10日、イオン橋本店による移動販売が初めて行われた。

 同園のある相原2丁目付近は、近隣にあったスーパーが相次いで閉店し、買い物に不便を感じている人が多くいるという。「近所の方や職員も徒歩圏内に買い物できるスーパーがない」と同園の職員は話す。そのような中、近隣の相原当麻田自治会館で4月から移動販売が始まり、同園もイオンに移動販売を打診。実現にこぎつけた。

 この日は16人が買い物を楽しんだ。通りすがりに移動販売を見つけ、食材を買ったという女性は、「この地域は買い物が大変。バスに乗ったり、長い距離を歩いて買い物をしている。ここに来てくれるとすごい便利。週2回くらいは来てほしい」。と笑顔を見せた。

 同園を運営する社会福祉法人篤星会の理事で事務長の小星直樹さんは「地域に買い物できるスーパーが無かったので実現できて良かった。核家族化が進み子ども、保護者、おじいちゃんおばあちゃんの3世代が交流できるような場になれば」と期待を寄せる。さらに、「これからもっと地域に開催を周知していきたい」と今後の継続に意欲を示した。

 なお、同園での移動販売は毎週水曜、午後3時から3時20分まで。
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親子で野球の楽しさを
ベイスターズ
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9月21日(日)サーティーフォー相模原球場
横浜DeNAベイスターズが9月21日(日)、年中園児から小学生までを対象にした親子のスポーツ体験イベント「B―PARK」をサーティーフォー相模原球場で開催する。... (続きを読む)

社会福祉チャリティー 「新日」が平塚で大会 10月4日、読者20人を招待

 「新日本プロレス 平塚市社会福祉チャリティー平塚大会」が10月4日(土)午後5時から、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で開催される。主催は(株)創。

 来年1月に引退する棚橋弘至選手の平塚ラストマッチとなる同大会。読者20人に招待券をプレゼント。チケットは1人1枚。希望者はハガキに平塚大会観覧希望・住所・名前・年齢・職業を明記し、〒250-0034神奈川県小田原市板橋881の26(株)創 TN平塚大会読者プレゼント係へ。締切は9月20日(土)(当日消印有効)。(問)同社【電話】0465・23・0905

デフリンピックへの出場が内定したことを市長(左から2番目)に報告する佐藤さん、川口さん、桐生さん、野村さん(左から3、4、5、6番目)

デフリンピック 4選手が出場報告 相模原ゆかりのアスリート

 11月に日本で初めて開催される、聴覚に障害があるアスリートの国際大会「デフリンピック」への出場が内定した相模原市に在住・在勤・在学の4人が9月8日、本村賢太郎市長に報告した。

 この日、出場内定を報告したのは佐藤湊さん(中央区在住)と川口穂菜美さん(同区在勤)、桐生聖明さん(南区在住)、野村空和さん(同区在学)。

 中央区在住・在勤の2人は陸上競技に内定した。13年から3度のデフリンピック出場経験がある佐藤さんは幼少期より感音性の聴覚障害で、補聴器を装用する。小学5年の時にろう学校に転校。高校2年の時に棒高跳びを始めた。やり投げの川口さんは24年の世界選手権で6位入賞。デフリンピックは初出場となる。23年には知的障害者スポーツの世界大会で金メダルを手にした。

 サッカーに出場する桐生さんは生まれつき感音性難聴という障害がある。兄の影響でサッカーを始め19歳で日本代表に初選出された。09年から17年まで3度デフリンピックに出場してきた経験を持つ。

 水泳4×100メートルメドレーリレーに出場する野村さんは生まれつきの先天性重度感音難聴。2歳の時に右耳に、9歳で左耳に人工内耳手術を行っている。3歳頃からスイミングスクールで泳ぎ始めたという。

 4人から報告を受けた本村市長は「市民72万人が応援している。ベストを尽くして頑張ってほしい」と話した。

 なお、ICSD(国際ろう者スポーツ委員会)の定める参加国数の条件を満たしていなかったことから、この日を前にして女子棒高跳び種目が中止に。初出場時の銀メダルを超える結果が期待されていた佐藤さんだが、悔しくも今大会の出場を逃すこととなった。佐藤さんは「非常に残念だが、出場する皆さんが実力を発揮できるよう願っている」と話す。

9〜11月号の表紙

神奈川県 文化芸術の情報冊子を発行 特集は「かながわ県民文化祭」

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の9月〜11月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取り組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号では、9月から県内各地で行われる「かながわ県民文化祭2025」を特集。県、各市町村で開催される主なプログラムを紹介している。また、アンケートに答えてチケットやカレンダーが当たるプレゼント企画も実施している。

 冊子はA4判で、オールカラー32ページ。県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

市が公開した土地利用のイメージ

相模原駅北口地区 市が土地利用計画を策定 年内に国に提出へ

 JR相模原駅北口の相模総合補給廠一部返還地をめぐり、相模原市は8月29日、土地利用計画を公表した。業務系用途に重点を置いた骨子の内容に加え、今後の整備の進め方などが示された。計画は年内に土地を所有する国に提出される見通し。

 同地区は、米軍相模総合補給廠の約214ヘクタールの一部で、2014年9月に国に返還された約17ヘクタールのうち、道路・鉄道用地を除いた約15ヘクタール。用地は国の所有となる。

 市は今年5月に土地利用計画骨子を公表。7〜8月に実施したパブリックコメントでは125人から270件の意見が寄せられた。

 土地利用計画では、計画骨子に基づき業務系の用途に重点を置いた土地利用の方針、まちづくりのコンセプトが明確化された。パブリックコメントで寄せられた意見を踏まえ、交流にぎわい機能の例として示されていた「地域ホール」について「ホール(アリーナ含む)」と表現が変更された。一方、78件の意見があったスタジアム整備については、民設民営での実現が難しいとして含まれなかった。

5つの機能の複合化

 まちづくりのコンセプトは「グリーン×ライフ×イノベーションシティ」。「業務開発共創」「商業」「居住生活」「交流ハブ」「交流にぎわい」の5つの機能を配置、複合化することでまちのにぎわいや交流の創出を図る。整備においては民間活力を最大限活用するほか、地区全体でゼロカーボン(二酸化炭素排出量実質ゼロ)を目標とする「脱炭素型まちづくり」を目指す。基盤整備が完成するまでの将来像を見据え、段階的なまちづくりを検討する。

 市は現在、年内の計画提出に向けて調整しており、今後計画に沿った土地の処分および土地利用が図られるよう、必要な基盤整備と並行して用途地域、地区計画などを含む都市計画決定に向けて、国を含めた関係機関との協議を進めていくとしている。期間は土地処分まで5〜8年程度、その後の基盤整備に10〜20年程度を見込んでいる。

 同地区の土地利用をめぐって市は、20年にまちづくりコンセプト、22年に導入機能を定めた土地利用方針を策定。同年7月に学識経験者や公募市民、民間事業者ら11人で構成する検討会議を立ち上げ、導入機能の考え方や規模・配置の方向性について検討を進めてきた。

 24年には民間提案募集を実施。相模原市をホームタウンとするスポーツチーム4者によるスタジアム整備を含む提案などが提出されたが、市は「民設民営の条件に合致する提案がなかった」としていた。

ゲストと会場に集まった参加者

つながり、新たな創造を 「緑区100人カイギ」スタート

 緑区にゆかりのある人の話を聞き、つながっていくことで、地域のあり方や新たな価値観を創造していく「相模原市緑区100人カイギ」が9月6日、森のイノベーションラボFUJINO(森ラボ)で初開催された。

 100人カイギは2016年に東京都港区でスタート。毎回5人のゲストが登壇し、100人に達したら解散する。これまでに134地域で開催され(8月1日時点)、市内では「さがみはら100人カイギ」が18年から23年に開催された。

 記念すべき第1回のゲストは、相模原市緑区長の椎橋薫さん、一般社団法人クレアル代表理事の井上愛智さん、藤野商工会青年部50周年特別委員会委員長の山崎勇貴さん、シュタイナー学園高等部校長の浦上裕子さん、相模原商工会議所副会頭で公益社団法人相模原市観光協会副代表理事の原幹朗さんの5人。それぞれがバックボーンや地域に対する思いを述べていった。

5人が思い述べる

 山崎さんは、地域貢献への思いから地元の藤野で商工会青年部の一員として活動。放置竹林の課題に取り組み、竹明かりでライトアップする事業を初開催したと話した。

 井上さんは、今年5月に藤野に訪問看護ステーションを開所。「すべての命を掬(すく)う」ことを掲げ「赤ちゃんからお看取りまでの看護」について、経験談などを語った。

 浦上さんは、三鷹(東京都)にあったシュタイナー学園に子どもを入学させた当時の教育制度の矛盾などを指摘。学校が藤野に移転した経緯などを回想した。

 原さんは、学生・社会人時代を振り返りつつ、現在は行政の枠組みにとらわれない広域の観光振興に力を入れていると言い、来場者に自身が手掛けた鳥瞰図を配布した。

 椎橋さんは、「人をつなげたり楽しませたりすることが好き」と語り、区長としてのエピソードや地域のポテンシャルの素晴らしさに触れた。

 当日は48人が参加。藤野在住の男性は「これだけ緑区や藤野に興味がある人がいて驚いた。いろいろな人と話せたし、ここから新しい動きが生まれたら良い」とつながりの発展に期待した。

 次回の100人カイギの開催は11月15日(土)、午後3時から森ラボで予定している。

記念グループ展、20日まで ギャラリー誠文堂

 今年で開業20周年を迎えたギャラリー誠文堂(中央区中央)で4月から開催されている「20周年グループ展」。現在展示されているグループの展示(第18回/池田ジュンイチ・平田直子・菅野春佳・小山希)で最終回となる。9月20日(土)まで。入場無料。

 「発想の転換は芸術で」をコンセプトに、オーナーの中澤洋・知津子夫妻=写真=が二人三脚で歩んできた同ギャラリー。今回のグループ展には72人のアーティストの作品が展示された。

 洋さんは「今まで、当ギャラリーで個展を開いていただいた作家さんに感謝を伝えたくてグループ展を企画しました。何とか無事に最終回まできました」と笑みを見せ、「作家の皆さんの成長に役立てるよう、今後もこの場所を提供させていただきます」と語った。

 問い合わせは、同ギャラリーホームページ(https://www.seibun-dou.jp/)または、【電話】042・756・3178。
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講師の大豆生田さん

幸せ子育てのコツって? ソレイユさがみ 大豆生田さん講演

 NHK・Eテレ「すくすく子育て」で悩めるパパ・ママにアドバイスを送る専門家・大豆生田啓友(おおまめうだひろとも)さんが語る講演会「『幸せ子育て』のコツって?」が10月25日(土)、ソレイユさがみ(橋本駅北口イオン橋本店6F/シティ・プラザはしもと)のセミナールーム1で開催される。時間は午前10時から11時30分まで。相模原市主催。

 相模原市の父親の育児参画推進事業として開催される講演会。講師の大豆生田さんは、玉川大学教育学部の教授で日本保育学会理事、日本こども環境学会理事、こども家庭庁のこども家庭審議会委員なども務める。当日は幸せな子育てのコツのほかに、「子どもも、パパもママも、みんなのウェルビーイングのために」を副題に持続的な幸福などについて講演する。

 参加無料。2歳から未就学の子どもについては無料の保育あり(要予約)。定員は申込順で40人。申し込みは9月19日(金)から。

 講演会に関する問い合わせ、申し込みはソレイユさがみ【電話】042・775・1775。

チラシを持つ市健康増進課の高橋さん

歩いて健康と景品ゲット 相模原市 健活チャレンジ

 市の健康づくり事業「健活!チャレンジ」が9月からスタートした。期間中にウォーキングなどの健康づくりに取り組むと抽選で400人以上に景品が当たる。対象は市内在住・在学・在勤の18歳以上の人。

 健康への取り組みを市民に習慣付けてもらうことが目的。個人部門に加え、23年からは5人以上のグループ部門も設けられ、昨年は28チームが参加した。

スマホ・レポートで

 参加者はスマートフォンのアプリを活用して登録を行う。期間中に1日平均6000歩以上のウォーキングを10日以上続けると景品の応募資格が付与される。グループ部門は参加事業所・団体の代表者による登録が必要。スマホを持っていない人や歩くのが困難な人は、健康づくりの目標を設定し、レポートを市健康増進課に提出することで参加できる。

 同課の高橋紀人さんは「誰でも気軽に参加できる取り組み。景品も充実しているので多くの市民に健活チャレンジをしてもらいたい」と話す。

 開催期間は個人部門は26年2月28日(土)まで。グループ部門は10月1日(水)から12月31日(水)まで。問い合わせは市コールセンター【電話】042・770・7777へ。

関東大会への意気込みを語る山崎さん

商工会青年部主張大会 「心に灯り」ともして臨む 藤野・山崎さん、関東大会へ

 神奈川県商工会青年部連合会の「第38回主張大会」が7月10日、南足柄市文化会館で行われ、藤野商工会青年部の山崎勇貴さん(42)が優勝した。10月1日(水)に栃木県で開催される関東ブロック大会へ神奈川県代表として出場する。

 各地域の商工会青年部に所属する会員が日頃の活動や体験を通じて得た学びや地域振興への思いなどを発表する同大会。山崎さんは「静かな湖面、灯る灯り」をテーマに、県北ブロック予選会に臨んだ。ここ数年、ブロックでは連続優勝を収めている同商工会。「会の代表に選ばれちゃったなーという気持ちはあったけれど、プレッシャーや緊張はなかった」と振り返る。元々、人前に立つのが好きだという山崎さんは堂々と発表を終え、予選をトップで通過した。

小さな波紋を大きなうねりに

 藤野商工会は今年で50周年の節目の年を迎えた。記念特別委員長を任された山崎さんは仲間と話し合いを重ね、放置竹林を整備、伐採した竹で竹灯りを作り藤野駅周辺をライトアップするイベントを記念事業として企画。そのイベントには代々藤野に住む人、移住者、全ての人を巻き込み、「オール藤野で挑んだ」という。大会では周辺地域が抱える問題、藤野への思い、自然環境整備を青年部が中心となって行い地域を牽引することの大切さを説いた。

 県大会開催時にはイベントが終了していたため、予選とは少し内容を変更。放置竹林から生まれた「灯り」が人々と交り、人々の心をともす灯りへと変わるさまを言葉にした。そして、「小さな波紋でも情熱を注げば、やがて地域全体を揺らす大きなうねりとなる」、そう会場で訴えた。「今日で終わり、そう思っていたのに次もあるって」と笑顔で語る山崎さん。同商工会が関東大会へ出場するのは約30年ぶり。近づく大会を前に「みんなの思いを胸に魂をぶつけてきます。心に灯りをともし、その灯りを関東全体に広げてきます」と力を込めた。

絶景と爽快感を味わえる新アトラクション(写真はイメージ/さがみ湖MORI MORI提供)

さがみ湖MORI MORI 絶景、爽快の新アトラクション 『青空ペダル』9月13日オープン

 アドベンチャーリゾート・さがみ湖MORI MORI(若柳)に新アトラクション『青空ペダル』が9月13日(土)から登場する。

 標高370mから望む絶景と爽快感を同時に体験することができる新メニューは、ペダルをこぎながらレールを進む二人乗りの自転車型アトラクション。同園の自然地形を最大限に生かした点が特徴で、石老山をはじめとする山々や雄大な相模湖の自然など、360度の絶景パノラマを楽しめる 。乗客はまるで空を飛んでいるかのような浮遊感を得られるとともに、約100メートル下に広がる遊園地エリアを一望でき、高所ならではのスリルも味わうことができる 。さらに、夜間は幻想的なナイトアトラクションとしても楽しめる。コースの全長は約175m 。所要時間は約4分間。

 利用料金は800円。フリーパスの利用可。フリーパスは大人4500円〜、小人・シニア3700円〜。利用条件などの詳細は同園のウェブページ(https://www.sagamiko-resort.jp/aozorapedal/)で確認を。