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公開日:2025.09.18
橋本郷土カルタ
19年ぶりの改訂版が完成
まち、時代の変化を反映
2006年に作成された「橋本郷土カルタ」の第二版が9月上旬に完成した。手掛けたのは橋本の歴史を知る会の有志から成る橋本郷土カルタ作成の会(金山勝郎代表)。初版の完成から19年が経過し、同会では「ほかの地域から引っ越してきた住民も多くなった。改めてカルタを通して橋本の歴史を知り、愛着を持ってもらえれば」と話す。
橋本郷土カルタは、金山代表を含めた4人の有志によって19年前に作られた。当時は地域の協力を得て800部を作成。すぐに完売になったという。初版は現在も橋本図書館で閲覧することができるが、「カルタを買いたい」「再販しないのか」という声が当時から多くあった。この19年の間に橋本はリニア中央新幹線の新駅の設置が決まり工事が進む。それを受けて相原高校や相模原協同病院は移転。高層マンションが次々に建ち、まちは大きく変化した。さらに、同会の井上研一さんが21年に「『橋本郷土カルタ』で巡る橋本の歴史と文化」というカルタの解説書を発刊。第二版への機運が高まる中、この解説書を副読本としてカルタを改訂しようと、24年4月に動き出した。
解説文を改訂
実際に第二版の話し合いが始まった直後は、作成数や資金についての議論が多く交わされた。その後、発行のめどが立ったところで年明けから改訂内容についての話し合いが進んでいった。
第二版は絵と読み札は初版のまま。読み札の裏面の解説文を改訂した。小さな変更を含めて25枚の解説に手が加えられた。中でも大きく変更があったのは移転した相原高校を読んだ「り」の札、会場が旭小学校から公民館に変わっているこどもまつりの「そ」の札、夏休みの終わりを読んだ天縛皇(てんばくこう)神社の「な」の札。「神社の祭礼は8月29日。初版が出た時は夏休みが8月31日までだったから読み札は『宿題すませ祭り行く』なんだけど、2019年に夏休みが8月24日までになったから、今の子には分からなくなった」と井上さんは改訂の一部を説明する。作業には苦労も多かったようで、阿部明子さんは「初版の良さを残しつつ解説文を何度も検証したが、見るたびに修正点が見つかってなかなか終わらなかった」と振り返り、「初版の4人の凄さを改めて実感した」と敬意を示す。
初版の作成にも関わった金山代表は、完成した第二版を手にし「会員同士がカルタづくりを通して仲良くなったことが大事。皆さんが力を出して改訂版に携わってくれたことに感謝です」と話す。高城昌孝さんは「多くの地域の方の協力でつくることができた」と感謝を口にする。
9月9日には、市役所で本村賢太郎市長に第二版の完成を報告。市内の公民館、図書館、学校に寄贈した。12月には橋本公民館のこどもまつりで毎年恒例の橋本郷土カルタ取り大会を予定しており、同会では「楽しく遊びながら橋本のことを学んでほしい。カルタ大会はこれからも長く続けていきたい」と話す。
販売は10月1日から
第二版は解説書付きで1セット税込2千円。一般販売は10月1日(水)から。志美津屋(橋本6の39の8/【電話】042・773・3606)、めぐり報事務所(橋本5の39の1の202/【電話】070・4109・2811)で販売。10月12日(日)、13日(月・祝)は橋本公民館の入り口付近でも販売する。売り切れ次第終了。
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