藤沢版【9月19日(金)号】
関係者やブースターらの前で壇上に上がり、今季に向けた意気込みを語る内田キャプテン(左)と選手、コーチ陣=11日、藤沢市民会館で

湘南UBC 狙うは「プレーオフ進出」 B3参戦から4季目、いざ開幕

 藤沢、茅ヶ崎、厚木、寒川の3市1町を拠点に活動するプロバスケットボールチーム「湘南ユナイテッドBC」が11日、2025―26シーズンティップオフパーティーを藤沢市民会館で開き、新体制を発表した。B3リーグ参戦から4季目を迎えようとする若いチームは「プレーオフ進出」に狙いを定め、開幕戦へと挑む。

 新チームは外国籍選手3人を含む6人を加え、契約継続した選手を合わせて14人で構成した。昨季に続き内田旦人選手がキャプテンを、副キャプテンはB2リーグ「福島ファイヤーボンズ」から移籍した伊集貴也選手が務める。またヘッドコーチだった堀田剛司氏がゼネラルマネージャーに、アシスタントコーチだった鈴木友貴氏がヘッドコーチに就任した。

 一昨季は8強入りし、プレーオフ進出を果たしたが、昨季は17チームのうち11位、23勝29敗で幕を閉じた湘南UBC。この日会場には関係者やブースターら約120人が集まる中で、壇上に上がった鈴木ヘッドコーチは「ディフェンスを強化し、他チームとの違いを出していく。プレーオフ進出は最低限の目標。一戦一戦全力を尽くし、感動と勇気を与えることを約束する」とあいさつした。

 今季のスローガンは「UN1(・)TE」。関わる全ての人と一致団結し、リーグ1タフなチームとなり、最もレベルが高く選ばれたチームのみ参戦できるBリーグワンを目指すという思いを込めた。内田キャプテンは「苦しい時こそ自分が先頭に立ち、チームで戦っていく。皆さんもUN1(・)TEの一部になってほしい」と呼びかけた。

 開幕戦は27日(土)と28日(日)、ホームの秩父宮記念体育館で岐阜スゥープスと激突する。
桜とパラオ桜を組み合わせた作品を背にする横井さん(右から2番目)ら=本人提供

華道家横井紅炎さん 桜でつなぐ日本とパラオ 太平洋戦争激戦地で平和祈る

 太平洋戦争時は日本の占領地で、日米激戦地にもなったパラオ共和国。平和と鎮魂、友好の願いを込め、11年前から現地で桜を生け続けてきたのが藤沢在住の華道家、横井紅炎さん(64)だ。戦後80年を迎え、両国の絆をより深めようと、生け花イベントを企画している。

 横井さんが初めてパラオを訪れたきっかけは、趣味のダイビングだった。ボートで海へ出ていたところ、遠くの島がピンク色に見えた。「まるで島全体が満開の桜に包まれているよう」と感じた横井さん。後に、その島が太平洋戦争中に日本軍が「サクラ、サクラ、サクラ」と玉砕を意味する電文を残し自決したペリリュー島だったことを知った。「亡くなった日本の人々が桜を見たがっている。私が生けなければ」。華道家としての使命感に駆られた。

「ずっと見たかった」

 桜を生ける機会が訪れたのは2年後。現地から「横井さんに日本の文化を教えてほしい」と依頼があり、生け花パフォーマンスと体験イベントを開催することになった。

 実際に桜を生けると、現地住民からの反響は大きかった。「占領時に日本人から桜の話を聞いた人がずっと覚えていた。春に咲く鳳凰花という赤い花を『パラオ桜』と呼び、お花見をする文化も残っていた」。横井さんが2つの桜を組み合わせた作品を作り上げると、現地住民からは「これが桜か。ずっと見たかった」との声が上がった。検疫の都合で生花を持ち込めず、良質な造花を使用していたことを伝えると、「枯れずにずっと残るね」と喜ばれたことが忘れられないそうだ。

 戦時下、ペリリュー島で繰り広げられた日米による攻防戦は、74日間にわたる激戦だった。日本軍の戦死者は1万人を超え、最後に残ったのは34人。現地住民には軍の玉砕を前に疎開指示が出された。こうした背景を踏まえ、横井さんは「悲惨な戦争があったのに、当時を知る人も若い子も日本の思い出を大切にしてくれていた。私にできるのは、本物の日本文化を伝え続けること」と力を込める。

再び現地へ

 戦争を経験した世代が少なくなる中で、これまで自ら現地へ足を運ぶことで"絆の糸"を紡ぎ続けてきた横井さん。コロナ禍では協力団体の経済状況が悪化したため、一昨年は自費で渡航し、イベントを敢行した。ただ直通便の廃止などで来年2月の企画は難航しており、現在開催に向けた寄付を募っている。「花は人々を笑顔にできる。戦後80年の今、再び現地で桜を生けられたら」

 寄付に関する問い合わせは横井さんのインスタグラム(@kouenyokoi)まで。

全日本卓球選手権大会などに出場する選手を多く輩出する岸田クラブの代表 三木 朋子さん 湘南台在住 50歳

父から紡ぐ卓球、次世代へ

 ○…生涯スポーツとしても人気の卓球。クラブには、5歳〜90代まで通い、全国大会出場を目指す子どもたちもいれば、趣味として楽しむ人もいる。「それぞれ目指す場所は違えど、卓球が好きで上手になりたいという思いは同じ」とコーチ陣と役割を分担しながら個々のレベルアップを図る。「『卓球やってて良かったな』と思ってもらえるよう心がけている」

 ○…中学校教諭の父が卓球部の顧問をしていたため、卓球は幼い頃から身近な競技だった。本格的に始めたのは、10歳の頃。中学に入学すると、父が娘や教え子に部活後も練習できるようにと、自宅横に卓球場を建てた。「驚いたけれど、遊び場が増えてうれしかった」と当時を振り返る。高校は強豪、仙台育英でプレー。大学以降は楽しむことに重きを置きながら卓球を続けてきた。

 ○…20年ほど前に定年退職した父は、卓球場を活用し、クラブ運営を開始した。自身は、息子が卓球を始めたタイミングで父を手伝うようになった。父は4年前に他界。代表を引き継いだ。「クラブの中で私は”厳しいお母さん”という立ち位置かも。上手な子をさらに厳しく育てるのは、実業団出身の夫に任せている」といい、バランスを見極めながら指導に当たっている。

 ○…平日は練習、土日も全国各地で行われる大会に出場する子どもたちに引率し、月に1度は泊りで遠征する卓球づくしの日々。「遠征先で早起きして散歩するのがリフレッシュ方法かな」。クラブの壁には大きく「感謝」の文字を掲げる。「プレーは1人ですることが多い。でも、そこに行き着くまでは1人じゃない」。自身もたくさんの支えとともに、卓球人生を歩んできた。その経験をチームの母として若き選手に紡いでいく。

リフトアップでボールをキャッチする選手

関東大学ラグビー 秋葉台で開幕選手ら奮闘

 秋葉台公園球技場で13日、「関東大学ラグビー秋季公式戦」の開幕戦が行われた。

 一試合目はリーグ戦1部の法政大学と流通経済大学が熱戦を繰り広げ、14対26で流通経済大学が勝利した。2試合目は対抗戦Aグループの慶應義塾大学と青山学院大学が戦い、32対18で慶應義塾大学が勝利した。

 開催地の市長として試合を観戦した鈴木恒夫市長は「秋葉台での開催はうれしい。ラグビー好きの地域住民が集まることで、地域の活力とラグビー振興、どちらにも良い影響があるのでは」と期待感を示した。

ボトル印刷の一例

ふじキュン♡ボトルいかが? いざに備える防災グッズ

 阪神・淡路、東日本、能登半島と大地震が起きるたび、災害に向けた備えの大切さが再認識される。タウンニュースではいざという時に役立つアイテムがまとまった「防災ボトル」に、藤沢市公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」のイラストと団体名などを印刷したオリジナル商品の取り扱いを開始した。

役立つ5点セット

 水などを入れられるフタ付きボトルに入っているのは【1】救助要請を知らせる笛【2】LEDライト【3】ペットボトルキャップ1杯の水で元のサイズに戻る圧縮タオル【4】保温大判アルミシート【5】ジッパーバッグの5点。ボトルは500ミリリットルのスリムサイズで飲用にも使用できる。

300本から取り扱い

 取り扱いは300本から可能で、価格は1本あたり880円(税込)。また、防災トイレや安否確認タオルなど、さまざまな防災グッズの中から選びたいという人には、総合カタログも無料で届けるサービスも実施中。

 問い合わせは、営業推進部【電話】045・913・4141(平日午前9時〜午後6時)。
<PR>
【シニア・主婦必見】あなたの経験が、孤立する親子を救う力に――。家庭訪問ボランティア「ホームビジター」募集
【シニア・主婦必見】あなたの経験が、孤立する親子を救う力に――。家庭訪問ボランティア「ホームビジター」募集
(一社)おやこえっせ
「産後うつで外出できない」「病院・役所に行けない」「公園デビューが難しい」「産休後の社会復帰が不安」――。悩みに寄り添うのが、家庭訪問型子育て支援「ホームスター... (続きを読む)

市内最大級イベントが半世紀

 「藤沢市民まつり」が27日(土)と28日(日)に開かれる。1974年から実施され、今年で50回目を数える市内最大級のイベント。昨年は北部で行われた「湘南台ファンタジア」(今年は10月25日(土)、26日(日))と合わせると、35万人を超える来場者でにぎわった。郷土愛あふれる市民が主役となる企画が目白押しだ。

 藤沢駅・市民会館の周辺、秋葉台文化体育館・公園、遊行寺の大きく分けて3つのエリアで行われる大規模な催し。

 藤沢駅北口のサンパール広場や地下広場、市民会館など周辺の「藤沢エリア」では、約1万人が参加する名物の「南北大パレード」をはじめ、青森、山形、福島といったご当地の名産を味わえる「絆ブース」やフラステージなどが設けられる他、辻堂のロボット展示施設「ロボテラス」が手掛けるロボやマシンの体験、石川県輪島市の和太鼓チーム「輪島・和太鼓 虎之介」による能登半島地震復興を願うステージを予定。

 「遠藤・御所見エリア」では秋葉台文化体育館・秋葉台公園を会場に、市内の吹奏楽部などが多数出演する「マーチングフェスタ2025」や千葉県、茨城県のバンドも集結して熱いパフォーマンスを繰り広げる「2025マーチング祭湘南藤沢オープン」(有料)が行われる。また、地元太鼓保存会による演奏、本や手づくりアクセサリーを販売するマルシェ、フリーマーケットもある。

 今年2月に開山700年を迎えた遊行寺周辺の「遊行寺エリア」では、浮世絵すりや片瀬こまの体験、骨董市、屋台村、特別企画として紙芝居師・イラスト作家のゴリラせんせいによるオリジナル紙芝居「遊行寺物語」の口演、国登録有形文化財の旧桔梗屋店蔵で野菜などを販売するマルシェも同時開催される。

キッチンカーも集結

 27、28の両日、「市民会館周辺エリア」では「キッチンカー祭り」が開かれる。27日は午前10時から午後6時まで、28日は正午から午後5時まで、湘南の人気店など計14店舗が集結する。

 50回の節目を迎え、実行委員長の増田隆之商議所会頭は「奥田公園で手作りのイベントとして始まった藤沢市民まつり。長年にわたり支えてくださった市民・行政・警察・商店会・参加団体・企業の皆さまに心より感謝申し上げます。ぜひ会場にお越しいただき記念すべき50回目を一緒に楽しみましょう」と呼びかけている。

皇大神宮の人形山車

50回を記念し特別企画も

 藤沢市民まつりが今年、第50回を迎えることを記念し、27日、28日の2日間、特別企画が展開される。

 27日には、福島県いわき市「スパリゾートハワイアンズ」からフラガールが市民会館大ホールとサンパール広場ステージで優雅なフラダンスを披露する。また、能登半島地震で被災した輪島市から「輪島・和太鼓 虎之介」が出演する。世界レベルの実力を持つ彼らが、藤沢で勇壮な太鼓の音を響かせる。会場を巡る「デジタルスタンプラリー」も開催される。藤沢・遊行寺エリアに7カ所のポイントが設けられ、スタンプ数に応じて豪華景品や特製ミニ半纏などが当たる。

 28日の南北大パレードでは鵠沼皇大神宮の人形山車が参加。約8メートルの壮麗な山車が練り歩く。遊行寺の守護神である藤澤諏訪神社の神輿も初登場する。

 バスケットボールB3リーグ「湘南ユナイテッドBC」の開幕戦も注目だ。27日は午後3時、28日は午後2時から秩父宮記念体育館で岐阜スゥープスと激突する。各日、先着1千人には特別記念ハリセンが進呈される。

治療中の今もマイクに向かって幅広い情報を届ける田畑さん

レディオ湘南 田畑さん 「言葉は受け取る側のもの」 がん体験から得た心得

 日本人の最も多い死亡原因で、2人に1人が一生のうちに一度はかかるといわれるがん。9月の「がん征圧月間」に合わせ、乳がん手術を経験した「レディオ湘南」のパーソナリティー、田畑智朱希さん(47・善行出身)に、がんの発見から治療を通じた心境の変化などを語ってもらった。

*  *  *

 ――がん発見の経緯と告知された時の率直な気持ちを教えてください。

 「右胸のしこりが気になっていました。健康診断ではなく、別の手術で2019年4月に市民病院に訪れた際、泌尿器科の先生に相談すると『検査受けてみたら。医師が嫌だったら変えればいいし』と勧められたことで楽になり、乳腺外科でエコー検査をしました。でも判定は微妙で、白黒はっきりさせたい私は精密検査を受けました。その時、がんが見つかりました。人生で初めて死を意識しただけでなく、全摘か、部分切除か、胸や髪がなくなって見た目も変わってしまうのか、など不安があふれ、鏡の前で毎日泣いていました」

 ――手術から治療までの流れは。

 「手術日や必要な検査日を決めなければならなかったため、落ち込む暇はありませんでした。同年6月に手術し、4日間入院した後、すぐに仕事に復帰できました。不幸中の幸いで、私の場合はがん初期にあたるステージ1だったので、術後は放射線とホルモンの治療だけで、抗がん剤治療はなかったです。ただ胸は2倍くらいに腫れ上がって痛かったり、ホットフラッシュの症状が出たりして、つらかったです」

 ――がんを乗り越える上で支えとなったのは。

 「レディオ湘南で番組をしていた麻倉未稀さんも乳がんの経験者で、悩みを話すことで救われ、安心しました。感謝の気持ちでいっぱい」

 ――昨年がんを公表しました。リスナーからの反応はありましたか。

 「『大変だったね。知らなかったよ』という声も寄せられ、何だか頑張ったことを褒められているようでうれしかった」

 ――人生観や仕事の向き合い方に変化は。

 「乳腺外科に3カ月に一度、婦人科に半年に一度行き、服薬も続けています。『大丈夫』と他人から言われても、そんなわけはない。もちろん、しんどいこともあります。私自身、言葉を扱う仕事だからこそ、安易な共感や表現は避けるべきと”はっ”と気づかされました。言葉は受け取る側のものですから」

 ――最後に読者へメッセージを。

 「手術代や治療が長いことなど、当事者にならないと分からないことが意外に多いです。健康で仕事ができることは幸せ。早期発見、治療のため、まずは検診に行くことをおすすめします」

人が行き交う石畳の上で笑顔を見せる飯田理事長

商店街が大好きだ にぎわい保つ「地域のパートナー」 鵠沼海岸商店街振興組合 飯田昌明理事長

 潮風香る海の玄関口。色とりどりの石畳を、ビーチサンダルで行き交う人びと。海を目指す人だけではなく、この商店街目当てで来る利用客も多い。2万人以上が訪れるという祭り「鵠の宵まち市」は今年、暑さ対策から10月10日(金)に開催。「歩行者天国なのでのんびり楽しんでもらえる」と飯田理事長は話す。

 近年は若い世代が運営するカフェや雑貨店と、古くからある魚屋や酒屋が混在して軒を連ね活気を見せる。「新規開店が2020年以降で50店舗。入れ替わりもあるが、みんなこの街に店を出したくて待っている状況」。人気の秘訣とは何か。飯田理事長は「商店街は各分野のエキスパートがそろっている。近隣住民が知恵袋として、各店の専門知識を気軽に利用できる距離の近さが昔からある」と解説する。

 その歴史は古く、発祥は明治時代にさかのぼる。当時鵠沼の気候は肺病治療に適しているとされ、療養・別荘地として利用されていた。「藤澤宿から商人が御用を聞きに来る中で、ここに店を持つようになったのが商店街の始まりとされる」。その後は旅館「東屋」などを始めとする観光産業でも知られるようになり、今の繁栄につながっている。

 一方、未来への取り組みも欠かさない。若い店主たちの提言もあり、インスタグラムなどSNSを活用し、まちの魅力を発信。今年は近隣小学校からの職業体験も商店街で受け付け、好評を得ている。また道幅を増やしていく取り決めや、街路灯の明るさ強化、利用客の増加に伴う防犯カメラ拡充など「人に優しい商店街」というスローガンを体現するように、きめ細やかな整備も行ってきた。「これからも地域の人のパートナーであり続ける」と誓った。

藤沢で最も多いのは? きょうは「苗字の日」

 きょう9月19日は「苗字の日」。1870年のこの日、平民も苗字を名乗って良いとする「平民苗字許可令」が布告されたことに由来する。藤沢市内の苗字事情について調べてみた。

 市市民窓口センターによると、市内で最も多い苗字(読み)は、スズキさん。市長も含まれる。その数は約8100人。次いでサトウさん、タカハシさんと続き、ワタナベさん、サイトウさん、タナカさん、コバヤシさん、イトウさん、カトウさん、ナカムラさんの上位10氏で全体の約11・5%を占めるという。

 全国的に多い苗字が市内でも上位にランクインする一方、地域に深く根付いた苗字も存在する。辻堂地区が顕著だ。古くから続く特定の「17氏族」(石井、櫻井、吉田、山田、植木、森、落合、川延、高橋、相澤、門倉、廣野、曾我、田中、齊間)が地域の中心を担ってきた歴史がある。辻堂市民センターの資料を見ると、同令布告当時は辻堂村160戸のうち、7割以上にあたる130戸をこれらの家々が占めていたそうだ。

フリガナ登録

 それぞれの家で受け継がれてきた苗字や氏名だが、今年5月の法改正により、戸籍の氏名にフリガナが追加されることになった。

 これに伴い同センターでは、7月から8月にかけて本籍地から仮のフリガナを通知した。誤りの場合には来年5月25日(月)までに届け出が必要となるため、市では現在、本庁舎1階に専用窓口を開設している。

 同センターは「終了間際は混雑が予想されるので、届け出はお早めに」と呼びかけている。

シュート体制に入る選手(左)

強豪争うリーグ開幕 VANGUARDSが初戦勝利

 藤沢市を練習拠点に活動している車いすバスケットボールチーム「神奈川VANGUARDS」(西村元樹代表)が13日、秩父宮記念体育館で関東強豪5チームの総当たり戦「WB SUPER LEAGUE」の開幕戦に臨み、白星を飾った。

 初戦の相手は昨年度、日本車いすバスケットボール選手権大会の決勝で争った「埼玉ライオンズ」だった。午後2時、ティップオフ。開始早々から、キャプテンを務める前田柊選手が操る車いすの車輪が相手選手との激しい接触の影響で故障し、離脱するというアクシデントに見舞われた。しかし、チームの連携が崩れることはなかった。第1クォーターを17対6で制し、その後も安定したプレーを見せ、63対37で勝利を収めた。

 50年ほど前に前進チームが発足した神奈川VANGUARDS。選手の半数以上が、東京パラリンピックや世界選手権の日本代表に選出されており、日本選手権では3連覇を果たすなど全国屈指の力を持つチームだ。

 試合終了後、西村代表は「開幕戦での勝利は大きな自信となり、今後の試合に生きてくる。会場に駆けつけてくれた人たちの熱い声援のおかげ」と感謝を示した上で、「藤沢で練習している成果を、藤沢に住む人たちの前で発揮できてうれしい。これからもワクワク感を与えられるような試合で、日本一を目指しますので応援よろしくお願いします」と観客に呼びかけた。

 同チームの次戦は12月6日(土)、ポートアリーナ(千葉県)で「千葉ホークス」で行われる。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

お詫びと訂正

 9月12日号藤沢版「市内果樹品評会 優等賞に青木さんと安田さん」の記事に誤りがありました。果樹品評会が開かれたのは「今月19日」ではなく、正しくは「先月19日」でした。また「Aoki果樹園」の住所は「遠藤」ではなく「高倉」、「安田果樹園」は「高倉」ではなく「長後」でした。読者ならびに、関係者の皆さまには大変ご迷惑をお掛けいたしました。この記事をもって、訂正してお詫び申し上げます。

「感謝」の文字が壁に大書された岸田クラブでラリー

湘南台小6年 三木さん 粘りでつかんだ全国3位 岸田クラブから4度目の挑戦

 3年後に控えるロサンゼルス五輪への出場が期待される長崎美柚選手など、全日本選手権やインターハイ出場選手を数多く輩出するのが、湘南台に拠点を置く卓球クラブチーム「岸田クラブ」(三木朋子代表=人物風土記で紹介)だ。先ごろ、兵庫県で開かれた「全農杯2025年全日本卓球選手権大会」では、所属する三木梢愛さん(湘南台小6年)がホープス(小学5・6年)女子の部で3位入賞を果たした。

 梢愛さんは、5月に行われた県予選を2位で通過し、全国への切符を手にした。

 ホープス女子の部には171人がエントリー。大会直前まで6つ年上の兄と練習するなどして技術力を高めたかいもあり、初戦から準決勝まで4試合を全てストレート勝ちした。「粘りながらチャンスを狙い、撃ち返すことができた」と好調だったものの、優勝には手が届かなかった。

 11月に上海で開かれる「東アジアホープス卓球大会」への出場も決まっている三木さん。国外の舞台は初で、「環境やボールも日本とは違う。今まで以上に調子を出すことは難しい」と言いながらも、「自分の力を出せるよう準備していきたい」と意気込んでいる。

 母で代表を務める朋子さんは「チームからは9人が出場し、ベスト16に3人が残れた。現地の高校の協力もあって、試合前に練習を行い、それぞれ良い状態で本番に臨めた」と振り返った。

契約書を手にする最上氏(左)と錣山親方

大相撲藤沢場所 31回目の開催決まる 14日、協会で契約締結

 藤沢春名物として知られる大相撲藤沢場所(最上重夫勧進元/(株)湘南営繕協会代表取締役)が来年4月11日(土)に行われることが決まった。

 最上氏が8日、(公財)日本相撲協会(東京都墨田区)で、巡業部の錣(しころ)山親方(元小結・豊真将)を訪問。巡業契約を交わした。

 席上、錣山親方は、30回の節目を迎えた4月の藤沢場所に言及。満員の来場者を前に最上氏が31回目の開催を問う湧きあがった大きな拍手を振り返り「40回、50回と続けてほしい」と期待を伝えた。

 会場は例年同様、藤沢市秋葉台文化体育館。30回の節目を超え、新たなステージに入った藤沢場所。最上氏は「巡業部の方々も藤沢市民を大切にしてくださっている。私としては、今後もみなさんが喜んでくださる藤沢場所を開催するのみです」と決意を語った。

 大相撲藤沢場所は1990年に初開催。その後、コロナ禍などで中止になったこともあったが、全国の巡業で継続年数最長、開催数最多を誇る。内容も藤沢場所でしか見られないトーナメント戦や、地方巡業ならではの公開稽古など見所も多く、これまで全てで満員御礼が出ている。

 加えて最上氏が活動を支援している日本赤十字社の献血キャンペーンも同時開催。同会場での実施の他、市内各地で献血者を集め、巡業とセットのモデルとしても注目されている。

太鼓に踊り グルメ満載 マロニエ祭

 社会福祉法人マロニエ会(石川636の25)で10月13日(月)、「第34回マロニエ祭」が開かれる。

 和太鼓演奏(美晴太鼓)やダンス発表(宝島ダンススタジオ)、ジャンボかるた取り、チアダンス(GLAFITS)、沖縄三線(宮道耕一郎)の他、多彩なキッチンカーも出店する。

 駐車場がないため、主催者は公共交通機関の利用を呼びかけている。

 時間は午前10時から午後3時。雨天決行。

 詳細はマロニエ会のインスタグラムから。

ホームスタート事業を始めるおやこえっせの前田代表(右)と菊地さん

(一社)おやこえっせ 「ホームスタート」始動へ 子育て悩む親に寄り添う

 藤沢・茅ヶ崎で放課後等デイサービスや保育園運営請負などの事業を展開する(一社)おやこえっせ(茅ヶ崎市・前田かおり代表理事)がこのほど、家庭訪問で子育て支援を行う「ホームスタート」事業を開始した。県内事業者では2例目。藤沢市、茅ヶ崎市が対象となる。

 ホームスタートとは、乳幼児や未就学児の子育てに悩む世帯に訪問するボランティア活動。NPO法人ホームスタート・ジャパンが展開しており、32都道府県約120地域で活動している。

 本事業の特徴は親の自立支援を行う点だ。「家事や子育ての代行ではなく、自らできるようになるための支援」と前田代表は解説する。同サービスへの依存を防ぐため、1回2時間計4〜8回のボランティア訪問で精神と生活面の安定を図る。

 産後うつで外出ができない人や、育休後の社会復帰への不安、公的機関の利用方法がわからないなど子育ての悩みは多岐に渡る。「人口流入が激しい両地区では、孤独の中で子育てしている人が多いのでは」と前田代表。子育てに関わる事業を行う中で、産後うつに苦しむ人の多さや、近くに頼れる人がおらず子育てに悩む親の存在を知った。「自分で子育ての情報を調べるのにも限界があり、行政サービスでも訪問回数などの制約が多い。児童福祉のノウハウを生かしながら何とか助けになる方法はないかと調べ、同サービスを見つけた」

 運営に携わる菊地牧子さんも、子育ての悩みを抱えていた親の一人。「周りに親族や知り合いがおらずいつも不安だった。少しでも親御さんの助けになれば」と話す。

 事業はボランティアが集まり次第開始される。現在同団体ではボランティアを募集している。条件は子育ての経験があり、12回の研修に参加できる人。「子は地域の宝。親子の支援をしたい人はぜひ参加してほしい。研修は簡単に受講できるのでお気軽にお問合せいただければ」

 詳細は同団体【電話】080・3498・5943。

人材不足解消 経営者にヒント 10月24日 無料セミナー

 藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町の事業者らを対象にした無料の「人材不足解消セミナー」が10月24日(金)、ロボット企業交流拠点ロボリンク(藤沢市藤沢559)で開催される。人手不足の解消を目指す事業者に、採用と省人化の両面からヒントを提供する。主催は湘南広域都市行政協議会。

 セミナーは2部構成。

 第1部では、ハローワーク藤沢の担当者が講師を務め、管轄エリアの労働市場の現状について解説する。効果的な求人広告の出し方など、採用に直結する実践的なノウハウも紹介する。

 第2部では神奈川県産業振興課の担当者が、ロボット導入による省人化の事例やその必要性について語る。セミナー後には、ロボリンク内の施設見学も予定されており、実際のロボット技術に触れる機会も提供される。

 業種不問。要予約。先着30人。

 詳細、申込は湘南産業振興財団HPか【電話】0466・21・3811。

地域市民の家無料貸し出し 利活用へ事業者募集

 藤沢市は、市内にある「地域市民の家」を民間事業者に一定期間お試しで利用してもらい、将来の利活用に向けたあり方を探る「トライアル・サウンディング」を実施している。各施設は来年2月1日(日)まで利用可能で、料金は無料。市は現在、事業者を募集中だ。

 地域市民の家は、市民誰もが自由に語らい、学び、触れ合う場として、1975年度から「小学校区に1施設」を目標に整備が進められた。2007年度には全小学校区以上となる41カ所に配置され、今では年間40万人を超える利用がある。

 トライアル・サウンディングは、自治会町内会の加入率が年々減少するなど、地域交流の希薄化が懸念される現状を踏まえて市が企画。新たな価値を生む提案を事業者から受け付けている。

 参加資格は法人、個人事業主、任意団体で所定の条件を満たす人。詳細は市ホームページから。

 問い合わせは市民自治推進課【電話】0466・50・3516。

手話言語の理解深めて 23日 江の島で催し

 手話言語の理解促進を図るイベント「手話言語の国際デー2025inふじさわ」が9月23日(火)午後5時から、江の島サムエル・コッキング苑で開かれる。

 世界ろう連盟(WFD)の設立日である同デー。江の島シーキャンドルが「世界平和」を表す青色に灯され、ステージではフラダンスや手話コーラスも披露される。

 問い合わせは同実行委事務局のメール(info@fujisawa-deaf.org)。

新江ノ島水族館 「すてきな愛称つけて」 7月生まれのオットセイ

 新江ノ島水族館では、7月に誕生したミナミアメリカオットセイの赤ちゃん(メス)=写真=の愛称を募集している。

 母親は「ライラ」、父親は「ムサシ」。赤ちゃんは誕生時の体重4・2kgから7・72kg(9月10日現在)まで増え、すくすく成長。現在はライラと共に館内を散歩したり、アザラシプールで泳いだりして元気な姿を見せているという。担当者は「すてきな愛称をつけて」と呼びかけている。

 募集は10月5日(日)まで。館内にある二次元コードを読み込むか、専用の応募用紙で申し込む。命名者1人には、同館の年間パスポートと公式キャラクター「あわたん」のぬいぐるみが贈られる。愛称は11月8日(土)に、同館ホームページと館内で発表される。

 (問)同館【電話】0466・29・9960

見守り、入浴介助など介護・福祉ロボが集結 9月26日 ロボリンクでイベント

 ロボット企業交流拠点のロボリンク(藤沢市藤沢559・6階)で9月26日(金)、介護、福祉分野を中心にロボット活用に興味のある事業者向けの無料イベント「介護・福祉ロボット大集合」が行われる。午前10時から午後5時。

 当日は介護・福祉の現場で実際に活躍するロボットの展示や「ロボット介護機器・ICTの効果的な活用について」と題した基調講演、ロボット企業各社による製品、技術の紹介、個別相談会が行われる。

 定員は50人。事前申し込み制。詳細、申込は同施設HPか【電話】0466・90・3490。

江ノ電鵠沼駅前のベンチでくつろぐ親子(1955年)

藤沢の100年振り返る 大正から平成の写真募集

 藤沢市内の大正・昭和・平成時代にかけての街並みや日常風景を記録した写真集「写真が語る藤沢市の100年」が、来年3月中旬(予定)に刊行される。現在、企画元のいき出版が写真の提供を呼びかけている。

 募集しているのは、当時の様子がわかるような町並み、景色、建物、祭り、学校、鉄道、行事、日常風景などの写真やネガ。自身や家族が撮影したものが対象となっている。

 (問)いき出版【電話】0258・89・6555

やぐらを見物する来場者=30日

夕暮れ照らす提灯 天嶽院で盆踊り

 天嶽院(渡内1の1の1)で先月30日と31日の2日間、恒例の「ふれあい盆踊りat天嶽院」が開かれ、近隣に住む親子連れや小中学生など約4600人が来場した。

 柄沢、並木台、渡内北、渡内西、渡内、天嶽院下、赤坂下、高谷、小塚、弥勒寺の計10自治町内会との共催で開かれた同イベント。当日は敷地内駐車場にやぐらが登場し、提灯の明かりが辺りを彩った。参加者はやぐらを囲んで盆踊りを楽しんだほか、地元団体によるフラダンスやお囃子なども披露された。会場にはやきそばやくじ引きなど夏祭りならではの屋台も出店し、長い列ができていた。

 30日に、浴衣を着た小学2年生の娘と一緒に参加した女性は「親子で楽しめた。近頃は夏祭りに参加できる機会も少ないので、子どもと来られてよかった」と話した。