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藤沢 人物風土記

公開日:2025.09.19

全日本卓球選手権大会などに出場する選手を多く輩出する岸田クラブの代表
三木 朋子さん
湘南台在住 50歳

父から紡ぐ卓球、次世代へ

 ○…生涯スポーツとしても人気の卓球。クラブには、5歳〜90代まで通い、全国大会出場を目指す子どもたちもいれば、趣味として楽しむ人もいる。「それぞれ目指す場所は違えど、卓球が好きで上手になりたいという思いは同じ」とコーチ陣と役割を分担しながら個々のレベルアップを図る。「『卓球やってて良かったな』と思ってもらえるよう心がけている」

 ○…中学校教諭の父が卓球部の顧問をしていたため、卓球は幼い頃から身近な競技だった。本格的に始めたのは、10歳の頃。中学に入学すると、父が娘や教え子に部活後も練習できるようにと、自宅横に卓球場を建てた。「驚いたけれど、遊び場が増えてうれしかった」と当時を振り返る。高校は強豪、仙台育英でプレー。大学以降は楽しむことに重きを置きながら卓球を続けてきた。

 ○…20年ほど前に定年退職した父は、卓球場を活用し、クラブ運営を開始した。自身は、息子が卓球を始めたタイミングで父を手伝うようになった。父は4年前に他界。代表を引き継いだ。「クラブの中で私は”厳しいお母さん”という立ち位置かも。上手な子をさらに厳しく育てるのは、実業団出身の夫に任せている」といい、バランスを見極めながら指導に当たっている。

 ○…平日は練習、土日も全国各地で行われる大会に出場する子どもたちに引率し、月に1度は泊りで遠征する卓球づくしの日々。「遠征先で早起きして散歩するのがリフレッシュ方法かな」。クラブの壁には大きく「感謝」の文字を掲げる。「プレーは1人ですることが多い。でも、そこに行き着くまでは1人じゃない」。自身もたくさんの支えとともに、卓球人生を歩んできた。その経験をチームの母として若き選手に紡いでいく。

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