藤沢 文化
公開日:2025.09.19
商店街が大好きだ
にぎわい保つ「地域のパートナー」
鵠沼海岸商店街振興組合 飯田昌明理事長
潮風香る海の玄関口。色とりどりの石畳を、ビーチサンダルで行き交う人びと。海を目指す人だけではなく、この商店街目当てで来る利用客も多い。2万人以上が訪れるという祭り「鵠の宵まち市」は今年、暑さ対策から10月10日(金)に開催。「歩行者天国なのでのんびり楽しんでもらえる」と飯田理事長は話す。
近年は若い世代が運営するカフェや雑貨店と、古くからある魚屋や酒屋が混在して軒を連ね活気を見せる。「新規開店が2020年以降で50店舗。入れ替わりもあるが、みんなこの街に店を出したくて待っている状況」。人気の秘訣とは何か。飯田理事長は「商店街は各分野のエキスパートがそろっている。近隣住民が知恵袋として、各店の専門知識を気軽に利用できる距離の近さが昔からある」と解説する。
その歴史は古く、発祥は明治時代にさかのぼる。当時鵠沼の気候は肺病治療に適しているとされ、療養・別荘地として利用されていた。「藤澤宿から商人が御用を聞きに来る中で、ここに店を持つようになったのが商店街の始まりとされる」。その後は旅館「東屋」などを始めとする観光産業でも知られるようになり、今の繁栄につながっている。
一方、未来への取り組みも欠かさない。若い店主たちの提言もあり、インスタグラムなどSNSを活用し、まちの魅力を発信。今年は近隣小学校からの職業体験も商店街で受け付け、好評を得ている。また道幅を増やしていく取り決めや、街路灯の明るさ強化、利用客の増加に伴う防犯カメラ拡充など「人に優しい商店街」というスローガンを体現するように、きめ細やかな整備も行ってきた。「これからも地域の人のパートナーであり続ける」と誓った。
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