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藤沢 社会

公開日:2025.09.19

(一社)おやこえっせ
「ホームスタート」始動へ
子育て悩む親に寄り添う

  • ホームスタート事業を始めるおやこえっせの前田代表(右)と菊地さん

 藤沢・茅ヶ崎で放課後等デイサービスや保育園運営請負などの事業を展開する(一社)おやこえっせ(茅ヶ崎市・前田かおり代表理事)がこのほど、家庭訪問で子育て支援を行う「ホームスタート」事業を開始した。県内事業者では2例目。藤沢市、茅ヶ崎市が対象となる。

 ホームスタートとは、乳幼児や未就学児の子育てに悩む世帯に訪問するボランティア活動。NPO法人ホームスタート・ジャパンが展開しており、32都道府県約120地域で活動している。

 本事業の特徴は親の自立支援を行う点だ。「家事や子育ての代行ではなく、自らできるようになるための支援」と前田代表は解説する。同サービスへの依存を防ぐため、1回2時間計4〜8回のボランティア訪問で精神と生活面の安定を図る。

 産後うつで外出ができない人や、育休後の社会復帰への不安、公的機関の利用方法がわからないなど子育ての悩みは多岐に渡る。「人口流入が激しい両地区では、孤独の中で子育てしている人が多いのでは」と前田代表。子育てに関わる事業を行う中で、産後うつに苦しむ人の多さや、近くに頼れる人がおらず子育てに悩む親の存在を知った。「自分で子育ての情報を調べるのにも限界があり、行政サービスでも訪問回数などの制約が多い。児童福祉のノウハウを生かしながら何とか助けになる方法はないかと調べ、同サービスを見つけた」

 運営に携わる菊地牧子さんも、子育ての悩みを抱えていた親の一人。「周りに親族や知り合いがおらずいつも不安だった。少しでも親御さんの助けになれば」と話す。

 事業はボランティアが集まり次第開始される。現在同団体ではボランティアを募集している。条件は子育ての経験があり、12回の研修に参加できる人。「子は地域の宝。親子の支援をしたい人はぜひ参加してほしい。研修は簡単に受講できるのでお気軽にお問合せいただければ」

 詳細は同団体【電話】080・3498・5943。

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