中区・西区・南区版【9月25日(木)号】
(左から)ALSOKの太田憲介横浜支社支社長、栢木伊久二社長、横浜支社の小出健参与

ALSOK横浜支社 防災で内閣総理大臣賞 体制整備の取組などが評価

 2025年の防災功労者内閣総理大臣表彰の表彰式が9月17日、総理官邸で行われ、ALSOK横浜支社=西区=が受賞した。全国で個人14件、団体58件の受賞のうち神奈川県からは同社を含め2件のみが選定。積み重ねてきた防災体制の整備の取り組みなどが評価された。

 ALSOK横浜支社は21年7月に西消防団に入団し、横浜市消防団協力事業所に認定された。現在、社員14人が消防団員として活動する。独自の研修を年2回実施しているほか、西消防団の上級救命講習、車両解体救助訓練、水難救助訓練、隣接消防団との遠距離送水訓練、消防団協力事業所の活動発表会などに積極的に参加してきた。西消防団第一分団の粉川尚人分団長は「受賞は、ALSOKの地域や行政との連携が認められたものでうれしく思う。さらなる躍進を期待したい」と話した。

 さらに、こうした活動を社内報などでALSOKの他支社に共有。県内では川崎支社と横浜北支社も市消防団協力事業所に認定され、活動の輪が広がりつつある。同社3支社の消防団員数は計28人となり、全国的に消防団員の確保が課題となる中、団員増加にも貢献した。

 23年に締結した市水道局との協定では、災害時に給水所の運営に協力することとし、地域防災力の向上に貢献。みなとみらい地区に設置されている4カ所の災害用地下給水タンクを給水所として立ち上げ協力し、警備員による人員整理をはじめとした運営上の保安措置、応急給水の補助、夜間の給水所警備などを担うとしている。

まちづくり大賞も

 翌24年には同社と西消防団、市水道局が連携し積み上げてきた実績が評価され、「警備会社による消防団協力事業所と水道局との災害協定を通じた取り組み」が、総務省消防庁が主催する「防災まちづくり大賞」の消防庁長官賞も受賞した。太田憲介横浜支社長は「今回の表彰を励みに、本業を生かした地域貢献をより推進していきます」と話した。

横浜市 AI推進チームを発足 データ分析、業務効率化

 横浜市では業務効率化を図るため、人工知能(AI)の導入を進めている。9月2日付の人事異動では、AIを活用した市民アンケートの分析や、行政業務の効率化に取り組む部局横断型のチーム(AIイノベーション推進担当)を新たに発足させた。

 チームのメンバーは総務局、政策経営局、デジタル統括本部の3部局にまたがって、部長級から係長級まで約10人を招集。それにサポートメンバーが加わり、それぞれの部局の役職との兼務となっている。

 第一の取り組みとしては、市政運営にあたって実施する市民アンケートやパブリックコメント(意見公募)において、AIを活用してデータを収集、分析。特に市民ニーズの高い窓口サービス、子育て支援、防災対策などの分野で、政策立案につなげていく。

 また、企画書や議事録の作成など、内部事務作業の効率化も急務として掲げる。人口減少に伴い、職員数の確保が厳しくなる中、代替ができるような業務はAIを活用して効率化を目指す。市役所内でも導入状況にはバラつきがあり、各部局の活用促進も課題の一つとしている。

市民満足度向上へ

 2022年11月に対話型AIサービス「ChatGPT」がリリースされ、瞬く間に広まっていったAI技術。これまでも市は、23年11月の実証利用に始まり、24年10月に生成AIを本格的に導入していた。

 本紙が今年2月に実施した県内33市町村の生成AI導入状況に関するアンケートでは、市はあいさつや議会想定問答文案の作成、文書の校正、アイデア出しなど、さまざまな場面でAIを活用していると回答。セキュリティ面の担保、人材育成などを課題としながらも、業務の時間短縮、人手不足の解消など一定の効果を認めていた。

 8月に再選した山中竹春市長もデータ分析やAI活用による政策最適化を掲げ、今回初めて専門チームを組織した。市総務局の担当者は「AIの活用によって、政策、行政サービスの両面で市民満足度の向上、行政コストの最小化を目指していきたい」としている。

「横浜エクセレンス」に新加入した期待のルーキー クーリバリ セリンムルタラさん 南区六ツ川在住 18歳

地元横浜で全力プレー

 ○…昨シーズン優勝・B2に昇格したプロバスケットボールクラブ「横浜エクセレンス」に新加入。地元・横浜でプロとしてのキャリアをスタートする。10月12・13日に横浜武道館で行われるホーム開幕戦を前に「1年目のルーキーらしく全力でプレーし、チームに貢献できるようにがんばりたい」と宣言する。

 ○…永田台小、六ツ川中出身のハマっ子。セネガル人の父と日本人の母を持つ4人兄弟の3男。「尊敬する人は母。家族の仲がいいですね。子どもの頃、映画の帰りにみなとみらいで大道芸を見るのが楽しみだった」と嬉しそうに語る。兄の影響で小2でミニバスチーム「永田台ビーバーズ」に入ってからはバスケ一筋。6年生の時はチームに下級生しかおらず、全ポジションを1人でこなしたという逸話も。この頃からプロを目指し「サインは小学生の時に考えた」とはにかむ。

 ○…高校はバスケの強豪校に入学したが、練習中のケガがきっかけで1年の秋に退学。「将来どうなるんだろうと本当に不安で。プロを諦めることも考えた」。しかし、大好きなバスケを続けたいという思いは消えず、知り合いを頼って「千葉ジェッツふなばしU18」へ。入団時のメディカルチェックで膝の靭帯が断裂していたことが分かりリハビリを経て復帰。その後は圧倒的な身体能力を強みにリーダーとしてチームをけん引した。通信高校に通いながら、学業とバスケを両立する。

 ○…「タラちゃん」の愛称で親しまれ、明るいキャラクターとあどけない笑顔に早くもファンが多数。趣味は「ご飯巡り」で「努力すれば報われる」が座右の銘だ。地元出身のルーキーとして期待を受け「失敗を恐れず、日々成長し続けたい。横浜を代表する選手になれたら」と話した。

横浜駅西口にオープンした「KOMEHYO YOKOHAMA」

リユース文化の拠点目指し 「コメ兵」が横浜西口に神奈川初の旗艦店オープン 

 ブランドリユースの株式会社コメ兵=本社・愛知県名古屋市=が9月12日、横浜西口エリアに「KOMEHYO YOKOHAMA」をオープンした。KOMEHYOの旗艦店として、神奈川県内では初となる。

 約5000点のブランド品を揃え、主にバッグやジュエリー、衣料、時計の4つのジャンルを扱う。同社は横浜駅前に出店した理由を「買取専門店は多いが販売まで行うリユースの総合店舗は少ない。都内や県内各地からのアクセスもよく、需要が高いエリアだと思った」と説明。特に主力商品のロレックスは、横浜エリアの客層にあわせて6割以が女性ものだという。

 KOMEHYO YOKOHAMAの店長を務める永井慎太郎さんは「数千円のハンカチから1万円台のアクセサリーまで、ブランド品としては手に取りやすい価格の商品も多数扱っている」と話し、これまで中古ブランドを利用してこなかった客層にも積極的にアプローチしていきたい考えを示した。

 地域密着を掲げ

 店舗デザインにも「横浜らしさにこだわった」と、東日本エリア営業部長の鈴木祥央さん。店舗外観には港町横浜をイメージしたコンテナをモチーフに採用。店内の壁面には地元企業とコラボレーションした環境にやさしい素材や横浜のシンボルカラーであるブルーがあしらわれている。

 山内祐也代表取締役社長は「今後は周辺エリアの小中学校で、鑑定教室などの出張授業や職業体験も積極的に受け入れたい」とし、「地域に根差した店舗にしていきたい。横浜のリユース文化の拠点になれたら」と話している。

横浜港郵便局2階ロビー内に設置された防災コーナーの前で上遠野局長(左)と市総務局地域防災課長の河合さん

感震ブレーカーで通電火災防止へ 横浜市が普及促進 横浜港郵便局で9月30日まで展示も

 大規模な地震発生が危惧されるなか、横浜市は通電火災対策として、揺れを感知すると自動で電気を遮断する「感震ブレーカー」の普及を進めている。9月11日には、中区日本大通にある横浜港郵便局(上遠野(かとおの)正志局長)内で、メディア向けに装置のデモンストレーションが行われた。

 現在同局の2階窓口ロビーでは、9月の「防災月間」にあわせて防災コーナーを設置している。横浜市の防災に関するパネルや映像のほか、感震ブレーカーも展示され、郵便局の利用者が熱心に見学する様子が見られた。防災関連の展示は9月30日まで行われる。

 デモンストレーションを行った横浜市総務局地域防災課長の河合良太郎さんは、「市民に防災情報を伝える機会をいただきありがたい。これからも積極的に発信していきたい」と語った。

重点地域は感震ブレーカーを全額補助

 阪神・淡路大震災では火災の61%、東日本大震災では65%が「通電火災」であったといわれる。地震の衝撃で破損したコードからの漏電や、ストーブと可燃物の接触、停電から復旧時の火災など電気に起因する「通電火災」には、地震の大きな揺れを感じて電気を自動で遮断する感震ブレーカーが効果的だとされる。

 横浜市では市内全域を対象に感震ブレーカー購入の一部補助を行っていたが、今年度からは中区、西区、南区、磯子区、神奈川区の一部の住宅密集エリアを「重点対策地域」と定め、同地域の世帯に関しては、全額補助する。申請は2026年1月31日まで、予算に達し次第終了。

 感震ブレーカーはバネ式、おもり玉式、コンセント差込式など自宅の分電盤の種類にあわせて、一部補助を使うと1700円から3900円程度の負担額で設置できるという。市の担当者は「避難時にブレーカーを切っておくことが大切だが、そのような場面でとっさに行動を取れなかったり、地震発生時に自宅にいないことも多い。ぜひ感震ブレーカーの設置を検討いただけたら」と呼びかけている。

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タウンニュースのシュウマイコラムでもおなじみ、シュウマイ潤さんがスペシャルゲストに登場する

横浜の夜をシュウマイとビールで満喫 シュウマイ潤さんがゲストに

 横浜名物であるシュウマイとクラフトビールに焦点を当てた一夜限りの特別イベント「シュウマイ×クラフトビールを楽しみつくす晩酌ナイト」が10月4日(土)、ニュウマン横浜6階のクラフトビアバー「800°DEGREES CRAFT BREW STAND」(2416MARKETエリア内)で開催される。

 ゲストには、地元・横浜国大出身のシュウマイジャーナリスト、シュウマイ潤(本名:種藤潤)さんを迎える。シュウマイ潤さんは日本シュウマイ協会代表理事を務め、これまでに2000種以上のシュウマイを食べ歩き、テレビ番組『マツコの知らない世界』などでも活躍。イベントでは、シュウマイの魅力を存分に語るトークショーが開催される。

 当日は、神奈川県内のブルワリーによるクラフトビールが飲み放題になるほか、シェフ特製のシュウマイとのペアリングが体験できる。また、グループに分かれて「クラフトビールに合う最高のシュウマイ」を考案するチームチャレンジも実施。同イベントを運営する横浜ファンカンパニーの工藤葵さんは「地元ブルワリーのスタッフも参加するのでぜひビールやシュウマイを楽しみながら交流を深めてもらえたら」と、参加を呼びかけている。

 午後7時から9時まで。参加費は5500円(飲み放題と食事付き)が含まれる。定員に達し次第、受付を終了する。申込みはhttps://peatix.com/event/4554338/view?k=42d94a37df3495787ea3b3eae48cd8bb748f956dまで。

10月9日まで「晩酌と読書」テーマのポップアップも

 会場エリアの2416MARKETでは「晩酌と読書」をテーマにしたポップアップショップを、10月9日(木)までの期間限定で開催中。神奈川発のクラフトビールやつまみ、晩酌を楽しくするグッズ、シュウマイ潤さん著書の『シュウマイの本』などが販売されている。

活動するメンバー

科学の魅力 子どもに NPOがスタッフ募集

 県内で実験や工作で子どもに科学の楽しさを伝える活動を行う認定NPO法人「おもしろ科学たんけん工房」が理科推進スタッフ体験講座の受講生を募集している。

 同NPOは理科好きの子どもを育てながら、科学の面白さを一緒に楽しもうと活動。講座は主に高齢者や主婦が対象。

 10月15日(水)、11月23日(日)、来年2月4日(水)にかながわ県民センター11階かながわコミュニティカレッジ講義室で行われる集合研修で、活動内容や子どもとの接し方を学ぶ。別日に個別実習も行い、アシスタントの役割を現場で経験する。申し込みは9月27日(土)まで。受講料3千円。事前説明会は10月1日(水)、かながわ県民センターで15階1502号室で午前10時から。同法人は「あなたの経験を次世代に伝えられる活動です」と参加を呼びかける。

 問い合わせは【電話】045・303・7132(山崎さん)。ホームページhttps://www.tankenkobo.com/からも申込み可能。

桜井さん(中央)と生徒の皆さん

天然藍の魅力知って みなとみらいで展覧会

 「藍の祭典 桜井靖子とアトリエブルーの仲間たち」が10月1日(水)から6日(月)まで、みなとみらいギャラリー ギャラリーBで開催される。

 アトリエブルーは、中区小港町で桜井靖子さん(80)が2019年から開催している藍染教室。教室は、植物のたでを乾燥、発酵させた天然藍の原料「すくも」を使用し、天然の木灰汁発酵建てで染めるのが特徴。

 温度や㏗の繊細な調整が必要とされる。扱うことが難しいが、環境にも身体にも優しい染料だ。

 生徒と合同の展示会は今回が初めて。生徒11人は開催に向けて、それぞれ幅約90cm×高さ170cmの大タペストリーの作品に挑戦。下絵書きから、約2年かけて制作してきた。約3年前から教室に通う林日南子さん(26)は、「作品が完成するまでの工程表なども展示する。多くの方に藍染について知ってほしい」と話す。

 桜井さんの幅100cm×高さ150cmのタペストリーを15連並べた作品をはじめ、約30点を展示。「時間をかけて作り上げた作品は汗と涙の結晶。ぜひ見に来てもらえたら」と桜井さん。

 入場無料。午前11時から午後6時(最終日は4時)まで。(問)桜井さん【携帯電話】090・3304・2569

来場を呼びかける同実行委員会のメンバー

本牧の丘でハワイアン 9月28日、午前9時30分から

 「ハワイアンフェスタ2025」が9月28日(日)、本牧山頂公園の観山広場で開催される。時間は、午前9時30分〜午後4時30分。本牧を拠点にする事業者らで構成される本牧イベント実行委員会が主催。

 同イベントは、本牧に米軍住宅地があった歴史からハワイの文化を通じて地域住民の交流や活性化を目指している。2018年から開始され、昨年は3千人が来場した。

 会場には、2つのステージと34のブースが並ぶ。出店数は過去最多。本牧ピザやウクレレ体験コーナーなど、飲食や物販、体験のブースがある。ステージ発表は、フラダンスや立野高校のチアダンスなどを予定。昨年に続き横浜市を通じて、必要とされる地域に全額寄付されるチャリティ缶バッジの販売も。

県警のシンボルマーク(写真下)の作者である伊藤さん

「県警マーク、知っていますか」 作者が明かす、正しい意味とは

 ある日、記者の元に1本の電話が入った。「神奈川県警のシンボルマークが間違った使われ方をしている」。電話の主は、約45年前にシンボルマークをデザインしたという伊藤吉治さん(84)=瀬谷区=。「神奈川のKと警察(ポリス)のP、真ん中には県の鳥・カモメ。囲んだ丸が団結を表しているんだ。それなのに…」。たまたま警察官が持ってきた県警のポスターとパンフレットを見てみると、丸がない。しかもその警察官にマークのデザインについて問うと「KSPですよね?」と。伊藤さんは「いつから丸のないマークが使われているのかは分からないが、カモメがSと言われるとは。当時のことを知る人がいなくなり、署内の人にさえマークに込めた本来の意味が伝わっていない」と肩を落とす。

全国初のシンボルマーク

 神奈川県警のシンボルマークは、当時の本部長が「全国初となる県警のシンボルマークを作ろう」と発案。絵心のある県警内の5人が集められた。当時警務部教養課の巡査部長だった伊藤さんもその一人で、啓発ポスターの挿絵や犯人の似顔絵なども頼まれる腕前だ。最初はみんなで1つのロゴを考える方向だったが「各自がデザインを出し合った方がよい」と伊藤さんが提案し、正月休み返上で考えたという。実は、署内選考では伊藤さんのデザインは一度落選している。再審を頼まれたデザイン会社のプロが、伊藤さんの作品や意図を一目見て採用。79年3月にお披露目された。正真正銘、作者だという証拠の表彰状には仰々しく「金一封を添えて」とあるが「袋に入っていたのは500円だった」という笑い話も。

 今もパトカーや各種啓発物などに使われているシンボルマーク。「マークに込めた意味も含めて選ばれたデザイン。だからこそ正しく丸を入れたかたちで使ってもらえたら」と切に願っている。

新体制発表会でお披露目された今シーズンの新加入選手とチアリーダーズのエレガンス(横浜市役所アトリウム)

横浜EX B2始動 熱き戦い誓う 10月12・13日、ホーム開幕戦

 中区拠点の男子プロバスケットボールクラブ・横浜エクセレンス(横浜EX)のホーム開幕戦が10月12日(日)・13日(月)、横浜武道館で開催される。

 昨シーズンはレギュラーシーズン首位、プレーオフ優勝という「B3リーグ完全優勝」の快挙を成し遂げた横浜EX。悲願のB2に昇格した今シーズンのテーマは「EXCEED ALL 超えていけ!」。開幕に先駆けて行われた新体制発表会の中で、桜井直哉社長は「B2にあがり厳しい試合もたくさんあると思うが、ブースター、チーム一丸となって取り組んでいきたい」と話し、さらに地域密着の活動を強化していくことを表明。会場には多くのファンが駆け付け、南区出身のクーリバリセリンムルタラ選手(18)=今号人物風土記=をはじめ、新しいユニフォームに身を包んだ7人の新加入選手が紹介された。

 9月27日(土)午後2時から横浜武道館で誰でも見学できる公開練習を開催。終了後には選手とのハイタッチも行われる。

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政治の村Students 高校生の政治との関わり調査
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大学生を中心とする若者が政治や地域を取材する「政治の村Students編集室」(運営:タウンニュース社)が9月3日、最新記事「高校生の生の声から政治への関心を考... (続きを読む)
様々な商品が並ぶ(昨年)

リラのいえバザー

 南区六ツ川にある患者・家族滞在施設「リラのいえ」のテラスで10月19日(日)、バザーが開かれる。10時〜13時。

 スペシャルイベントとしてプロバイオリニストの米田李咲さんのミニコンサート(11時〜)や子どもの衣類交換会を実施。室内では、マッサージや茶席、バルーンアートのコーナーも。現在、バザー用品の提供も募っている(本以外は新品・未使用に限る)。

 問い合わせはリラのいえ【電話】045・824・6014。

象の鼻テラスで布市 9月27日・28日

 布と手芸用品のリユースマーケット「めぐる布市」が9月27日(土)と28日(日)の午前10時から午後5時まで、象の鼻テラス=中区海岸通=で開催される。入場無料。主催は認定NPO法人森ノオト。

 寄付された布や手芸用品の販売、ハギレや端材を使ったワークショップ、布の寄付受付(1人1袋)が実施される。

中区 こんにちは区長です。

毎日歩いて健康にガイドブック刷新

 区民の健康増進のため中区役所などで無料配布している「てくてくウォークガイドブック」をこのたび大幅リニューアルしました。保健活動推進員の皆さんの全面協力のもと、実際に区内を歩いていただき、より安全に楽しめるコースに改善。トイレの場所から花の見所、おすすめスポット、消費カロリーまで記載され、エリア別に全8コース紹介しています。

 中区では現在、11地区約100人の保健活動推進員が、各地区で体力測定や体操などの活動を行っています。「特に高齢者は毎日できるだけ外出することが大切。気軽にできるウォーキングは健康づくりに最適です」と話してくれました。涼しくなる秋、ぜひ新しくなったガイドブックを片手に楽しみながら中区の街を歩いてください。

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1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)

特殊詐欺 被害額、前年比で倍増 県内被害件数も増、60億円超える

 神奈川県内の特殊詐欺の被害額が前年同期比で倍増している。神奈川県警察のウェブサイトによると、被害額は約34億9800万円増の約64億3300万円で、すでに昨年1年間の額に達する勢い。認知件数も1381件と379件増加。特に増加が目立ったのは「オレオレ詐欺」で約29億7200万円増だった。また、主な手口の認知件数が預貯金詐欺以外は軒並み増えている。※今年の数値は暫定値

「オレオレ」が7割

 今年7月末までのデータで県内の手口別の発生状況をみると、オレオレ詐欺の認知件数は736件、被害額は約46億7400万円。前年と比べ392件増え、特殊詐欺の被害総額の約7割を占める。

 だましの手口には「かばん等の紛失」「使い込み」「会社トラブル」「債権・保証人等」「痴漢・わいせつ行為」「妊娠・中絶費用等」「交通事故示談金」など。息子や孫、夫などを装い、差し迫った状況で現金を要求してくる。

 件数の増加が目立つのは、自治体や税務署、年金事務所の職員などを名乗り、ATM操作でお金を振り込ませる還付金詐欺だ。前年同期比で件数が102件増加し、224件。オレオレに次ぐ被害件数となった。その他の主な手口には、架空料金請求詐欺、キャッシュカード詐欺盗、融資保証金詐欺などがある。

幅広い年代が標的に

 年齢層では、昨年90%以上を占めていた60歳以上の被害が、約73%まで減少。若い世代から高齢者まで幅広い年代に被害が広がっている状況がうかがえる。

 発生は平日が約88%。時間帯をみると午前11時から午後5時までの間に約62%が発生しており、犯人は家族などの同居人などが留守になりやすい曜日や時間帯を狙っていることが推測される。
ビデオ通話で偽物の警察手帳などを見せて信じ込ませる手口も=提供/警視庁

警察官騙り、還付金、預貯金… 多様化する手口に注意

 認知件数、被害額ともに増加傾向にある特殊詐欺。オレオレ詐欺に始まり、還付金詐欺、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺などその手口は年を経るごとに多様化している。

 近年、全国的に増えているのが警察官を騙るケースだ。この手口は、警察官を装った相手からの「あなたの逮捕状が出ている」「口座が不正に利用されている」といった電話から始まることが多い。「このままでは逮捕することになる」と脅し、メッセージアプリなどのビデオ通話をかけさせ、偽物の警察手帳や逮捕状を見せて相手を信じ込ませるという。続けて「逮捕されないためには、あなたの資金を調査する必要がある」などと話し、指定の口座へ入金させることなどで金品をだましとる。

 特殊詐欺の被害は高齢者が中心だが、「警察官騙り」は、比較的若年層の被害も確認されており、各警察署は世代に関わらず注意をするよう、呼びかけている。

 また、スマートフォンなどを使ったSNS上のやり取りを繰り返して被害者を信用させる手法も最近増加している手口の一つ。投資資金や投資の利益の出金手数料などの名目でお金をだましとる「SNS型投資詐欺」や恋愛感情を利用した「ロマンス詐欺」などにも注意が必要だ。

携帯にも詐欺電話

 詐欺の電話は固定電話だけではなく、携帯電話にもかかってくる。不審な電話がかかってきたら、話をうのみにすることなく、一度切って、家族や警察に相談することが肝要だ。

 また、神奈川県内警察署の電話番号の末尾はすべて***0110になっているが、詐欺電話の中には番号を指定して、あたかも警察の番号のようにみせかける手口もある。ディスプレイされた電話番号の末尾が***0110になっていても油断せずに、家族や地元警察に相談を。

安心して住めるまちへ

野毛や伊勢佐木町、福富町などの繁華街では、依然として悪質な客引きが見受けられます。毎月1回のパトロールをはじめ、地元町内会や警察、関係団体と連携した啓発活動を行い、地元住民や来街者に注意喚起を呼びかけています。検挙は難しいですが、成果をあげるべく努力しています。また、特殊詐欺の被害も懸念事項の一つ。地域の高齢者に向けた詐欺防止の啓発や防犯についての講習会などをできるだけ開催し防止に努め、安心して住めるまちづくりを実現していきます。

販売中の「トマトサラダ&玉ねぎ醬油ドレッシング」

富士シティオ 未利用玉ねぎ活用の新商品販売 美味しく生まれ変わり

 スーパーマーケットを運営する富士シティオ(株)=中区日本大通=は、未利用の玉ねぎを活用した「玉ねぎ醤油ドレッシング」と、それを使用した「トマトサラダ&玉ねぎ醤油ドレッシング」を9月から発売している。

 この商品は、食品加工の過程で生じる未使用素材に新たな価値を見出す「アップサイクル」の取り組みから誕生した。

 同社の人気商品であるカツ丼の玉ねぎは、食感の良い中心部のみが使われる。そこで、これまで未利用だった繊維が硬い外側や根元部分を粉末化し、ドレッシングに生まれ変わらせた。

 生の玉ねぎ換算で約40%相当量が配合されており、玉ねぎの香ばしさと、「とろっと」した食感が特徴だ 。

 「玉ねぎ醤油ドレッシング(25ミリリットル)」は49円、「トマトサラダ&玉ねぎ醤油ドレッシング」は377円で販売中。継続して販売予定で、現時点では販売終了日は未定。

 担当者は、「今後も持続可能な食の循環を目指し、アップサイクルの取り組みを展開していきたい」と話した。

試合前にあいさつした小林さん

サッカーYSCC横浜、元AKB48のスタジアムアナウンサーが卒業

 サッカーYSCC横浜のホームゲームでスタジアムアナウンサーを務めていた小林茉里奈さんが、出産に伴い9月21日に行われたヴェルスパ大分戦をもって退任した。

 小林さんはアイドルグループAKB48の元メンバーで、現在はフリーアナウンサーとして活動。YSCCのスタジアムアナウンサーは今季から就任し、試合中は生配信の実況を行うスタジアムDJの折原亘さんの代わりに、ゴール時や選手交代のアナウンスを務めていた。夫は同クラブに所属する新里涼選手。

 試合前には退任式が行われ、ファン・サポーターに向けて感謝のあいさつを行った。

 試合はYSCCがヴェルスパ大分相手に1対2で敗れたが、後半のYSCC得点時にはゴールを告げるアナウンスが会場に響いた。

横浜市会議事堂(左)(資料写真)

横浜市会 委員会資料を開会と同時にネット公開

 横浜市会は9月9日に始まった第3回定例会から、常任委員会や特別委員会などで使用される資料を委員会開会と同時に市会ホームページで公開することにした。

 委員会資料は市側が市議への説明用として作成している。これまで傍聴席には紙の資料が配布されていたが、ホームページへの資料公開は早くても委員会の翌日となっており、インターネット生中継の視聴者は審議中に資料を確認することができなかった。資料には写真や図が掲載されることもあり、ネット視聴者からは「資料が手元にないと議論の内容が理解しづらい」との声が上がっていた。

 今後は原則として委員会の開会時刻に市会ホームページで資料が公開される。当面の間、傍聴席への紙資料の配布は継続されるという。

5連敗を喫し雨の中サポーターに挨拶するYSCCの選手たち

サッカーYSCC横浜、1年でのJリーグ復帰が消滅 関東リーグへ前代未聞の降格危機

 サッカーJFLの第22節が9月21日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われ、中区本牧を拠点に活動するYSCC横浜はヴェルスパ大分に1対2で敗れた。

 YSCCはこれで5連敗となり、通算成績は4勝5分け13敗の勝ち点17で、16チーム中最下位。残り8試合でJリーグ参入要件の2位以内に入る可能性がなくなり、1年でのJ3リーグ復帰が消滅した。

 YSCCは成績不振で解任された長嶺寛明前監督の後任として、埼玉県社会人リーグなどで指導経験のある尾松剛監督が7月に就任。初戦の第17節に勝利したものの、以降は勝利なし。第20節で最下位に転落していた。

 JFLの年間最下位は地域リーグ(YSCCは関東リーグ)へ降格する。Jリーグを経験したクラブが地域リーグ以下に降格したことはこれまでになく、前代未聞の危機に瀕している。

終了間際の失点で5連敗

 この日の試合も開始早々に失点。後半、コーナーキックからクラブ最古参のDF西山峻太選手がこぼれ球を押し込む執念のゴールで同点に追いついたものの、終了間際に勝ち越しゴールを奪われ敗戦した。

 尾松監督は「勝ちにつなげられないことに対しては本当に申し訳なく、その気持ちを50億倍ぐらいに濃縮したものがあればそれを伝えたい、というぐらいの思い」と表現しつつ、「(引き分けで)勝ち点1を拾うサッカーではなく、勝ち点3を取りに行くということだけに執着して体現していきたい」と決意を述べた。

講師の話を聞く参加者(9月17日、保土ケ谷区公会堂)

「防災をツールに人材スカウトを」 横浜市が町内会担い手確保へ講座

 横浜市は、町内会活動の新たな担い手確保につなげてもらうことを目的にした「自治会町内会担い手発掘・仲間づくり講座」を行っている。

 講座はこれまでに3回実施。9月17日に保土ケ谷公会堂で行った3回目には町内会長ら約90人が参加。東京都三鷹市の町内会長で、住民同士の交流で防災力向上を進めている竹上恭子さんと子育て世代に響く防災企画を行うNPO法人「M―plug」理事の冨川万美さんが実例を語った。

 竹上さんは「防災をツールに活動できそうな人をスカウトしてほしい」と述べ、町内会に加入していない人へのアピール策として、「お茶会に誘うこともある」と自らの取り組みを語った。

 最終の4回目は9月30日(火)午前10時から正午まで、市役所1階の市民協働推進センターで開催。参加無料。申込受付中。問い合わせは市市民局地域活動推進課【電話】045・671・3624。

同公演の参加者=同団体提供

声楽家団体アンフィニ 「オペラを歌おう」南区・磯子区合同コンサート 200人を超える来場者で賑わう

 磯子区の杉田劇場で9月1日、「オペラを歌おう 南区・磯子区ジョイントコンサート」が開催され、200人以上の来場者が訪れた。

 同公演は、横浜市内でオペラ教室を展開する声楽家団体アンフィニが主催するもので、日頃の練習成果を発表する場として毎年開催されている。

 当日は南区と磯子区の受講生らが、これまで練習を重ねてきたオペラの名曲を披露し、会場は温かい拍手に包まれた。

 「オペラを歌おう」は現在、横浜市内7区(鶴見、神奈川、南、緑、磯子、都筑、瀬谷)で開講されており都筑区、瀬谷区教室は今年4月に新たに開講した。講師は藤原歌劇団や二期会で活躍する現役のオペラ歌手。

 同団体の秋山泰一代表は「オペラの名曲を皆さんと練習し、コンサートホールで歌ってみたいという夢をお持ちの方、ぜひお待ちしております」と呼びかけた。

鶴見区の「BARDUHN ドイツ デリカテッセン」が販売するソーセージ

横浜市内の商店街12店舗が高島屋に出店 9月24日〜30日「LOVE YOKOHAMA」

 横浜市内の商店街で販売されている菓子や惣菜が販売される企画「LOVE YOKOHAMA」が9月24日(水)から30日(火)まで、横浜高島屋で行われる。

 市経済局が行う「繁盛店づくり支援事業」の一環で、商店街の活性化と販路拡大を目的にしている。24日から27日までの前半は5店舗、28日から30日の後半は7店舗が参加する。

 市は2016年度から同事業を行っており、過去の参加店舗からは「普段とは違う客層にアピールできた」「商品開発の経験値が上がった」などの声が出ている。

 営業時間は午前10時から午後9時。同局は「身近な商店街の店舗の味を楽しんでほしい」と呼びかける。参加店舗と主な販売商品は次の通り。

 ▼24日〜27日▽BARDUHN(バルドゥーン)ドイツ デリカテッセン(鶴見区・鶴見銀座商店街)…無添加ソーセージ食べ比べセット▽黒滝洋菓子店(保土ケ谷区・和田町商店街)…レーズンサンド▽横浜大飯店(中区・横浜中華街発展会)…エッグタルト、中華胡麻団子、マーラーカオ(中華風カステラ)▽スカイキング(保土ケ谷区・天王町商店街)…カツサンド▽南粤(なんえつ)美食(中区・横浜中華街発展会)…南粤翡翠雲呑冷麺▼28日〜30日▽メリハリベイク(保土ケ谷区・星川商店会)…バスクチーズケーキ▽ブランケットドーナツ横浜元町(中区・元町クラフトマンシップ・ストリート)…ドーナツ▽炭火焼とりあえず(保土ケ谷区・星川商店会)…熊本あか牛トモサンカク重▽横浜 反町 ダ・ホーリー(神奈川区・反町駅前通り商店街)…ポルチーニ茸のクリームラザーニャ▽la colline factory(ラ コリーン ファクトリー)(磯子区・洋光台駅前商店街サンモール)…シューラスク▽MAGICAL RELEASE(マジカル リリース)(中区・元町クラフトマンシップ・ストリート)…オーガニックローズ・ハニー▽こまちカフェ(戸塚区・戸塚宿ほのぼの商和会)…こまちカフェのクッキー缶

イベントのチラシ

南区・中村地区で9月20日に恒例イベント「レインボーフェスタ☆みなみ」

 南区の中村地区の地域交流を目的としたイベント「第16回 レインボーフェスタ☆みなみ」が9月20日(土)午前10時から午後2時まで、中村地区センターとどんとこい・みなみ、中村小学校体育館で開催される。

 会場では移動動物園(バンブーパーム)やチアダンス(横浜CDS☆CIEL)、大道芸人アスカさんによるパフォーマンスなどのほか、南中学校の生徒による和太鼓演奏も披露される。

 スポーツ体験コーナーでは、南区さわやかスポーツ普及委員会によるスポーツ体験やY.S.C.C.横浜によるサッカー体験も楽しめる。模擬店では地域団体による飲食物の販売も行われる。南区マスコットキャラクター「みなっち」と南区社会福祉協議会のマスコット「トモニー」も登場予定。

 問い合わせは同フェスタ実行委員会事務局(どんとこい・みなみ)電話045・264・2866。

映画のセットを模した8番出口の看板の前で「8」のパネルを持つ二宮和也さん

横浜出身・川村元気監督の『8番出口』が大ヒット 主演の二宮和也さんが御礼舞台あいさつ

 横浜市金沢区出身の川村元気さんが監督を務める映画『8番出口』が、8月29日の公開から3日間で興行収入9億5391万円(観客動員数67万1840人)を達成し、2025年公開の実写映画1位を記録した。現在も記録は伸び続け、9月15日現在で興行収入は31億円(観客動員数220万人)を突破している。

 この快挙を記念して、主演の二宮和也さんが9月13日に都内で行われた大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。作品に対する思いや来場者への感謝の気持ちを伝えた。

 同作は世界的に大ヒットした異変探しゲーム『8番出口』を、実写映画化したもの。ストーリーのないゲームの実写化ということで、公開前から大きな話題を集めていた。地下通路に現れる異変を見つけたら戻り、なければ進んで出口を目指す。異変を見落とすと振出しに戻ってループする−−。そんな地下通路で「迷う男」を二宮さんが演じている。

 二宮さんは公開前の不安だった心境を吐露し「一歩間違えれば、東宝出禁ですよ」と苦笑い。撮影中も見に来た映像のプロたちが口々に「現場の世界観はしっかりしているけれど、これを映像化したらどうなるんだろうね」と言いながら帰っていったというエピソードを披露した。そのため、大ヒットや周囲の反響にうれしさもひとしおな様子。「僕にとっては奇跡が起きまくっていて、すべていい方に行った」と安堵した。また、公開からの興行収入などの記録が司会者から発表されると、「二宮、堂々と東宝の正面入口から入ることができます」と明るい表情に。自身のキャリアの中での位置づけとして「間違いなく自分が出ているシーンが一番多い作品」「へんてこな作品」と評し、「10年、20年経って振り返った時、かなり大きな点になっていると思う」と話した。

世界からも注目

 同作は、既にアジア・ヨーロッパなど100以上の国と地域で上映が決定し、各国の映画祭に招待されるなど海外からも大きな注目を集めている。9月8日には「第50回トロント国際映画祭」(カナダ)で公式上映を実施。上映後の舞台あいさつに登壇した川村元気監督が、観客からの質問に答える場面も。終了後、川村監督は「映画ファンが多く集まる、素晴らしい映画祭だと感じた。『ゲームをどのように映画化したのか』『映画的表現によって観客にルールをどう理解させていったのか』といったテクニカルな質問が多く、また、日本でも最近見られる現象ですが、『あれはどうやって撮影しているのか』『あの伏線にはどのような意味があったのか』といった疑問を通して、映画を謎解きのように楽しんでいる印象を受けた。作品に込めた伏線を回収しながら盛り上がっている様子が、映画体験としてユニークなものになっていると感じた」とコメント。5月に招待されたカンヌ国際映画祭に続き、手応えを感じている様子だった。