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公開日:2025.09.19

横浜出身・川村元気監督の『8番出口』が大ヒット 主演の二宮和也さんが御礼舞台あいさつ

  • 映画のセットを模した8番出口の看板の前で「8」のパネルを持つ二宮和也さん

  • 舞台挨拶の様子は全国143館に生中継され、二宮さんが1人で40分間話した

  • パネルから顔を出してポーズを決める場面も

  • トロント国際映画祭の舞台あいさつで話す川村元気監督(写真左から2人目)©2025 映画「8番出口」製作委員会

 横浜市金沢区出身の川村元気さんが監督を務める映画『8番出口』が、8月29日の公開から3日間で興行収入9億5391万円(観客動員数67万1840人)を達成し、2025年公開の実写映画1位を記録した。現在も記録は伸び続け、9月15日現在で興行収入は31億円(観客動員数220万人)を突破している。

 この快挙を記念して、主演の二宮和也さんが9月13日に都内で行われた大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。作品に対する思いや来場者への感謝の気持ちを伝えた。

 同作は世界的に大ヒットした異変探しゲーム『8番出口』を、実写映画化したもの。ストーリーのないゲームの実写化ということで、公開前から大きな話題を集めていた。地下通路に現れる異変を見つけたら戻り、なければ進んで出口を目指す。異変を見落とすと振出しに戻ってループする−−。そんな地下通路で「迷う男」を二宮さんが演じている。

 二宮さんは公開前の不安だった心境を吐露し「一歩間違えれば、東宝出禁ですよ」と苦笑い。撮影中も見に来た映像のプロたちが口々に「現場の世界観はしっかりしているけれど、これを映像化したらどうなるんだろうね」と言いながら帰っていったというエピソードを披露した。そのため、大ヒットや周囲の反響にうれしさもひとしおな様子。「僕にとっては奇跡が起きまくっていて、すべていい方に行った」と安堵した。また、公開からの興行収入などの記録が司会者から発表されると、「二宮、堂々と東宝の正面入口から入ることができます」と明るい表情に。自身のキャリアの中での位置づけとして「間違いなく自分が出ているシーンが一番多い作品」「へんてこな作品」と評し、「10年、20年経って振り返った時、かなり大きな点になっていると思う」と話した。

世界からも注目

 同作は、既にアジア・ヨーロッパなど100以上の国と地域で上映が決定し、各国の映画祭に招待されるなど海外からも大きな注目を集めている。9月8日には「第50回トロント国際映画祭」(カナダ)で公式上映を実施。上映後の舞台あいさつに登壇した川村元気監督が、観客からの質問に答える場面も。終了後、川村監督は「映画ファンが多く集まる、素晴らしい映画祭だと感じた。『ゲームをどのように映画化したのか』『映画的表現によって観客にルールをどう理解させていったのか』といったテクニカルな質問が多く、また、日本でも最近見られる現象ですが、『あれはどうやって撮影しているのか』『あの伏線にはどのような意味があったのか』といった疑問を通して、映画を謎解きのように楽しんでいる印象を受けた。作品に込めた伏線を回収しながら盛り上がっている様子が、映画体験としてユニークなものになっていると感じた」とコメント。5月に招待されたカンヌ国際映画祭に続き、手応えを感じている様子だった。

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