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公開日:2025.09.25

特殊詐欺
被害額、前年比で倍増
県内被害件数も増、60億円超える

 神奈川県内の特殊詐欺の被害額が前年同期比で倍増している。神奈川県警察のウェブサイトによると、被害額は約34億9800万円増の約64億3300万円で、すでに昨年1年間の額に達する勢い。認知件数も1381件と379件増加。特に増加が目立ったのは「オレオレ詐欺」で約29億7200万円増だった。また、主な手口の認知件数が預貯金詐欺以外は軒並み増えている。※今年の数値は暫定値

「オレオレ」が7割

 今年7月末までのデータで県内の手口別の発生状況をみると、オレオレ詐欺の認知件数は736件、被害額は約46億7400万円。前年と比べ392件増え、特殊詐欺の被害総額の約7割を占める。

 だましの手口には「かばん等の紛失」「使い込み」「会社トラブル」「債権・保証人等」「痴漢・わいせつ行為」「妊娠・中絶費用等」「交通事故示談金」など。息子や孫、夫などを装い、差し迫った状況で現金を要求してくる。

 件数の増加が目立つのは、自治体や税務署、年金事務所の職員などを名乗り、ATM操作でお金を振り込ませる還付金詐欺だ。前年同期比で件数が102件増加し、224件。オレオレに次ぐ被害件数となった。その他の主な手口には、架空料金請求詐欺、キャッシュカード詐欺盗、融資保証金詐欺などがある。

幅広い年代が標的に

 年齢層では、昨年90%以上を占めていた60歳以上の被害が、約73%まで減少。若い世代から高齢者まで幅広い年代に被害が広がっている状況がうかがえる。

 発生は平日が約88%。時間帯をみると午前11時から午後5時までの間に約62%が発生しており、犯人は家族などの同居人などが留守になりやすい曜日や時間帯を狙っていることが推測される。

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