平塚・大磯・二宮・中井版【11月7日(金)号】
昨年のパレードの様子

大磯まつり 「明治仮装」に歴史あり 11月8日(土) ロングビーチ駐車場で

 今年で4回目となる「大磯まつり」が11月8日(土)、大磯ロングビーチ第1駐車場で開催される。午前11時〜午後6時。大磯らしい潤いづくり協議会主催。同協議会の芦川博昭会長は、「大磯の歴史を紐解き、伊藤博文などに扮する仮装パレードなど、明治時代にスポットを当てて開催してきた。たくさんの人に楽しんでもらいたい」と話す。

 大磯ゆかりの偉人に扮する仮装の歴史は、戦後復興や海水浴期間中の集客のため1954年に初開催された「大磯カーニバル」にまで遡る。「親や近隣の人たちの話では、テレビ放送されたり、有名な女優さんが来たりしたこともあったとか。大磯まつりのルーツを感じます」と芦川会長。今年の大磯まつりでも、伊藤博文や大隈重信に会える明治仮装パレード(午後2時〜)のほか、偉人シールラリー(午後1時〜4時)が行われる。

 当日は、午前11時の開会宣言の後、大磯高校生徒による「磯高戦隊イソホークス」の演劇や、大磯・国府中学校吹奏楽部の合同ステージなどを実施。その他、「令和の『富くじ』大抽選会」(午後4時〜)、大磯スカイランタンフェスティバル(午後5時40分〜/先着400個販売/3千円)を予定。キッチンカーや屋台の出店も。詳細は同まつりHP。
建学祭で販売する様子

東海大学×障がい者福祉事業所 新製品を共同開発 平塚市と交流提携40周年

 平塚市と東海大学の交流提携40周年記念事業として、学生と障がい福祉事業所が、ひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」(平塚市役所本館1階)で販売する新製品をこのほど共同開発した。これに先駆け、11月1日〜3日に同大で行われた第71回建学祭で販売され、完売するほどの盛況ぶりをみせた。

 新製品の開発は、公募で集まった同大の藤原巧翔さん、宮津博睦さん、樋川奏映さんの3人と、障がい福祉事業所「サンメッセしんわ」(高根)、「貴峯荘」(達上ヶ丘)、「みんなの家ミミ」(横内)を中心に行われた。学生は6月から数回にわたり事業所を見学。「SDGsの取り組みを製品開発に生かしたい」というアイデアのもと、何度も改良を重ね、9つの新製品が完成した。

 サンメッセしんわでは、湘南ゴールドを皮ごと使用したパンを開発。餡の製造に苦労したというが、爽やかですっきりとした味わいに仕上がった。貴峯荘では、布製品のペンケースやポーチ、ランチョンマットを縫製。交流40周年を記念し作成されたロゴマークがあしらわれている。みんなの家ミミでは、神奈川県森林協会の間伐材(ヒノキやスギ)を使用した「ヒノキの守」を開発。ヒノキをチップ状にしパッケージングしたもので、ハンガーに掛けられるようになっている。

 11月1日〜3日に同大湘南キャンパスで行われた建学祭では、各日200個用意された「湘南ゴールドぱん」は完売。その他の製品も売れ行きがよく、開発に携わった3人は「自分たちのアイデアが採用されてうれしい」と声をそろえた。リーダーの藤原さんは「今回障がい福祉事業所の方々とつながった縁を大切に、交流提携50周年まで『ありがとう』で販売してもらえるように頑張りたい」と話した。

 同事業は、同大の学生と地域の障がいのある人が交流を深めるきっかけとなり、障がい福祉事業所で作製した新製品を通して、障がいへの理解や心のバリアフリーを推進するもの。

 新製品は11月4日以降、ひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」で販売されている。

第20回「平和を語りつぐ」代表を務める 三代沢 史子(ちかこ)さん 平塚市中原在住 83歳

平和への思い、描き続けて

 ○…2003年から平塚市内で続くイベント「平和を語りつぐ」。今年は11月12日から平塚市中央公民館で開く。「戦後80年ということもあり例年より多くの市民団体が集まって開催する。皆さんが今思う世界と平和を伝えるイベントにしたい」。立ち上げから携わり、20回目の節目を迎え思いを新たにする。

 ○…画家の父のもとに生まれ、絵画と音楽に興味を持ち音大の声楽科へ。子ども向けに音楽教室を開き、40歳から画家活動も本格化させた。1995年には絵本『わすれない あの日』を出版。3歳の頃、疎開先の福岡県で空襲に遭った記憶をもとに描いた。

 ○…活動の中で平和を強く意識した出来事がある。1989年、旧ユーゴスラビア(クロアチア共和国ドブロヴニク市)を取材旅行で訪れ、現地でできた友人が、独立のための戦争に巻き込まれた。自分事に感じ、いてもたってもいられず救護基金を設立するなど奔走。「戦争のない平和な世界を祈念して制作を続ける」。以降個展は「史子平和展」と銘打ち、国内外で開催。海外の個展に合わせて現地の大学や病院に絵画の寄贈もしてきた。昨年は沖縄県でも個展を開き、現地の人から「平和のメッセージを伝えてくれてありがとう」との声に、続けることの意義を感じた。

 ○…「平和を語りつぐ」では代表を務めるとともに毎年、新作を描き展示。自宅には今年展示する100号サイズの大型の絵画を準備している。オイルクレパスで塗られた上に暗色を覆いかぶせ、一部分を削り取って下地を浮き上がらせる。カラフルな色合いには、平和への思いと強い意志が伺える。「何歳になっても、世界の情勢が変わっていく度に、その時その時の思いを描いて発表していきたい」
試合後に会見する山口監督

湘南ベルマーレ 山口監督が退任 J2降格決定後発表

 サッカーJ1リーグの湘南ベルマーレは10月31日、山口智監督が今シーズン限りで退任することを発表した。

 同チームはシーズン開幕3連勝を飾るも10月26日に行われたアビスパ福岡戦で敗れ、19試合勝利無しで来シーズンのJ2降格が決定していた。

 山口監督は2021年に就任。最高順位は22年の12位で、毎年降格争いに巻き込まれていた一方で、若手選手の育成力に優れていた。

 2022年ワールドカップ日本代表に選ばれた町野修斗選手をはじめ、大橋祐紀選手、田中聡選手などを日本代表に輩出したほか、今シーズンでは鈴木淳之介選手、福田翔生選手、畑大雅選手を海外クラブに送りだしてきた。

 クラブは「選手を成長させながら勝利を目指すという、大変難しいミッションに果敢に挑戦し続けてくださいました。クラブとしては、これからも成長を続けるため、新たな指揮官を迎える決断をいたしました」などとコメントを残した。
茨選手にエールが送られた

東京2025デフリンピック キャラバンカーが巡回 茨選手へエールも

 11月15日(土)〜26日(水)に日本で初めて開催される「東京2025デフリンピック」の認知度向上と気運の醸成を目的に全国を巡回しているキャラバンカーが、10月29日に平塚市役所を訪問。大会成功へ向けたセレモニーやパネル展示が行われた。セレモニーには平塚市在住でデフリンピック水泳競技日本代表の茨隆太郎選手が参加し、応援に駆けつけた参加者からエールが送られた。

 茨選手は、男子100ⅿバタフライをはじめ、200ⅿバタフライ、200ⅿ個人メドレー、400ⅿ個人メドレー、200ⅿ自由形、400ⅿ自由形、200ⅿ平泳ぎ、400ⅿメドレーリレーの8種目に出場。茨選手はデフリンピックの特徴を話した上で「手話でコミュニケーションをとる様子を実際に見ていただき、デフリンピックの雰囲気を体験してほしい」と話した。

 平塚市からの選出は、茨選手のほか、柔道男子90kg級と団体戦に出場する水掫(もんどり)瑞紀選手(東海大学2年/柔道部所属)。平塚市にゆかりのある選手は、平塚ろう学校卒業で女子バレーボールの中田美緒選手、長谷山優美選手、高浜彩佑生選手ほか、4×400ⅿリレーなどに荒谷太智選手(東海大学3年/陸上競技部所属)が出場する。

 セレモニー終了後、キャラバンカーは小田原市に向けて出発した。
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相続放棄は複雑?
高木司法書士に聞く コラム【3】
相続放棄は複雑?
裁判所に書類提出
相続放棄は、家庭裁判所に書類を提出して行います。遺産を相続人の一人に集中させるために他の相続人が財産をもらわない場合は、相続放棄ではありません。相続放棄をし... (続きを読む)
落合市長から感謝状を受け取る片倉会長(右)。手前が寄贈した車両

平塚市に次世代車両寄贈 経進会 40周年で

 今年40周年を迎えた経済団体・平塚経進会は11月1日、ホテルサンライフガーデンで記念式典とコンサートを開いた。

 同会は記念事業としてトヨタ製の次世代モビリティ「C+walk」2台を購入し平塚市に寄贈。式典の来賓として出席した落合克宏市長に片倉章博会長から目録が手渡され、市長から感謝状が贈られた。

 あいさつに立った片倉会長は「この次世代モビリティを先日オープンしたばかりの海の公園ひらつかシーテラスや中心街などで活用していただければ。私が視察した豊田市では総合公園の中で貸している。落合市長には寄贈した車両を活用して社会実験をしていただきたい」と話した。

 式典には河野太郎代議士や常盤卓嗣平塚商工会議所会頭、森正明県議会議員ら多数の来賓が出席。会員やその家族と親交を深めた。また、式典の前にはコンサートも開催。ものまねショーが会場を盛り上げ、歌手の澤田知可子さんが名曲『会いたい』などを披露し、観客を魅了した。
相談会の様子

平塚湘南RC 「なんでも相談会」盛況 50組が来場

 平塚湘南ロータリークラブ(佐藤隆良会長)が主催する「第20回市民のためのなんでも相談会」が11月1日、平塚プレジールで開催され、50組が来場した。

 同事業は、クラブの会員が法律、相続、税務など幅広い相談に応じるもの。毎年無料で開催しており、地域貢献の一環として好評を博してきた。

 今年は、昨年までと会場が異なるなどの変化もあったが、開始前から10組以上が並ぶほどの盛況ぶり。佐藤会長は「この相談会は、地域で事業を展開している会員たちの専門知識を生かせる場を作ろうとやってきたもの。定番の事業として、今後も継続していきたい」と話していた。
8年ぶりに復活するボールコースター

2025浅間祭FINAL 「最後に楽しい思い出を」 11月8日・9日 平塚市青少年会館

 平塚市青少年会館を利用している団体が中心となり、企画・運営を市民が行う手作りのイベント「2025浅間祭FINAL」が、11月8日(土)と9日(日)に開催される。時間は8日が午前10時30分〜午後4時、9日が10時〜3時30分。会場は青少年会館と文化公園周辺。雨天決行(荒天中止)。主催は浅間祭実行委員会と平塚市。

 市民同士の交流を深めることを目的に1992年から実施されており、今回で32回目。2026年3月に同館が閉館することに伴い、今回が最後の祭りとなる。昨年は2000人ほどが来場している。

 期間中は、20以上の団体による趣向を凝らした手作りの模擬店やサークル活動を体験できるブースの出展、バンドの演奏やミニ列車(8日のみ、3時まで)企画もある。屋外では、うどんやポップコーン、チュロス、焼き鳥、お好み焼きなどの飲食も多数出店される。

 目玉は8年ぶりに復活する、高さ3ⅿ×横4ⅿ×縦6ⅿほどの「ボールコースター」。プラスチックのパイプを連結し、蛇腹式のダクトや漏斗を組み合わせたもの。透明のパイプを使用しているため、ボールが転がる様子が楽しめる。同祭実行委員会広報担当の櫻井仁さんは、「今年で最後の浅間祭となってしまうけれど、2日間思いっきり楽しんで、良い思い出を作ってほしい。ぜひ遊びに来て」と呼びかけている。

 問い合わせは市青少年課【電話】0463・71・5950。当日は【電話】0463・32・7029。

大磯ガイド協会 湘南アルプスを縦走 英語解説あり 参加募集

 NPO法人大磯ガイド協会が12月6日(土)、外国人または外国人同伴日本人限定の英語ガイド付き湘南アルプス縦走ハイクを実施する。前日当日雨天中止。

 午前9時に大磯駅前南広場受付開始。大磯駅・白岩神社・湘南平(昼食)・高麗山・高来神社・化粧坂・大磯駅(解散は午後2時半頃)。約8Km、約5時間。定員30人(先着順)。参加費5百円。11月29日(土)締切。弁当・飲み物・手袋持参。ハイキング用靴着用。ガイド協会HPから英語で申込み。(問)同会【メール】oisoguide.wto@gmail.com

20回目の「平和を語りつぐ」 11月12日〜 中央公民館

 第20回「平和を語りつぐ」が、11月12日(水)〜17日(月)に平塚市中央公民館2階市民ギャラリーで開かれる。午前10時〜午後6時(最終日のみ3時30分)。主催は「平和を語りつぐ」実行委員会(三代沢史子代表=人物風土記で紹介)。

 20回目の節目を迎えたイベント。今年は「戦後80年・世界の今と平塚」と題し開催。会場では、NHKスペシャル「封じられた”第四の被爆”なぜ夫は死んだのか」の上映とトーク(15日2時45分〜4時)、沖縄在住の写真家・山本英夫さんによる講演「沖縄から見える戦争への道 断絶を超えるために」(16日2時〜3時30分)などのほか、映写、紙芝居、証言が披露される。

 期間中会場には、ガザ在住の画家・ソフェールさんの絵日記、写真家・山本さんの写真のほか、絵画やポスター、参加市民団体活動の紹介なども展示される。

 入場無料。問い合わせは同実行委員会渡辺さん【携帯電話】090・1048・5004。

優良建設工事を表彰 平塚市の19社25件

 「令和7年度平塚市優良建設工事」の表彰式が10月28日、平塚市消防署本署で行われ、受賞した19社が出席した=写真。

 表彰は1974年に始まり、表彰式は今回で49回目。市が発注した建設工事の中から他の模範となる工事を称えている。今回は2024年度に完成した117件(総額約63億円)の中から19社・25件が選ばれた。

 表彰された事業者は以下。(五十音順・敬称略)▽飯塚設備工業(株)/飯塚卓代表取締役▽(株)S&C/徳嶽政暁代表取締役▽(株)エス・ケイ・ディ/長谷川辰巳代表取締役▽(株)尾崎建設/尾崎将士代表取締役▽(株)甲斐組/今村佳広代表取締役▽神奈川山菱設備(株)/新倉弘子代表取締役▽(株)金子電機空調/金子努代表取締役▽(株)共栄建設/廣岡康之代表取締役▽(株)栗原電設/栗原博史代表取締役▽(株)三興/吉川裕之代表取締役▽(有)三光土木/林栄始代表取締役▽(株)下田商会/下山田勇樹代表取締役▽(株)鈴木組/脇山俊代表取締役▽匠建設(株)/佐藤豊明代表取締役▽(株)伊達建設/松下幹徳代表取締役▽(株)中澤組/中澤雄二代表取締役▽西山建設(株)/西山厚代表取締役▽(株)日東建設/武井良之代表取締役▽増田工業(株)/石川むつ子代表取締役
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少年野球 45回目の紅葉山旗杯 大磯冠に69チーム参加

 神奈川県湘南親善学童軟式野球リーグの45回目となる「大磯紅葉山旗杯」が11月15日から大磯町運動公園野球場ほかで開催される。10月25日には抽選会が実施され、出場する69チームの関係者や岩田情理事長、池田東一郎会長らが出席した。

 岩田理事長は「皆さんのおかげで45回を迎えられた。子どもたちのためにこれからも頑張って大会を盛り上げたい。50回を目指す」と謝辞を述べた。例年始球式も務めている池田会長は「世界に野球で羽ばたく町、県にしたい」と意気込んだ。
多色のコントラストが映えるざる菊園(11月3日撮影)

「愛情たっぷり」ざる菊 平塚市土屋 ゴルフ場横

 ゴルフ練習場・グリーンパール(土屋2418)横の畑で、黄、赤、薄紫、紫、白色約1600株のざる菊が見ごろを迎えている。

 市民団体「仲間で作るざる菊園」(成川清会長)の12人が愛情込めて育てている。同団体の横山邦夫さんは「11月20日頃まで楽しめる」と話した。
テープカットが行われた

ひらつかシーテラス 開園4日間で2万人超 魅力は「眺望」

 湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業「ひらつかシーテラス」の開園式典が10月31日に行われ、平塚市や事業者ら約140人が参列した。

 あいさつに立った落合克宏平塚市長は、「平塚市の魅力となるシーテラスの開園をうれしく思う。ユニバーサルデザインなので、誰でも気軽に平塚の海に来ていただければ。眺望が一番の魅力」と話した。式典では記念品として、積水ハウス株式会社から貸し出し遊具が16台、日本たばこ産業株式会社からスタンド灰皿とパーテーション設備が贈呈された。

 テープカットには平塚市立花水小学校の6年生5人が参加し、式典に花を添えた。その後、ウミネコザクラの記念植樹が行われ、2カ所に植えられた。

 11月1日〜3日にはオープニングイベントを実施。キッズダンスやフラダンスなど多彩なパフォーマンスをはじめ、ふわふわ遊具やイージーローラーなども登場し、10月31日と合わせて4日間で2万1267人が来場する盛り上がりをみせていた。
入居者と交流する選手ら

湘南ベルマーレ 介護施設で交流 入居者から若手選手にエール

 湘南ベルマーレの新人選手5人が10月22日、平塚市の高齢者介護施設を訪問し、利用者と交流した。

 地域密着を掲げる同チームの新人研修の一環として行われ、介護付きホーム「SOMPOケアラヴィーレ湘南平塚」には本多康太郎選手、渡邊啓吾選手が訪問した。

 選手が入居者の部屋を訪問し交流すると、利用者からは「大きいですね」「試合頑張ってね」といった声が掛けられた。

 その後、選手が考案したボールや風船を使った体操、レクリエーションなどが行われ、入居者から選手にパスが渡る場面では拍手が沸いた。

 入居者の男性は、「サッカー選手と会えてうれしかった。湘南のために頑張ってほしい」と話した。

 交流を終えた渡邊選手は「みなさん元気で、自分も負けてはいられない」と話し、本多選手は「目を見て手を握って話してくれて、力をもらえた。応援を結果につなげたい」とシーズン終盤への決意を語った。
発表する6班のメンバー

横内中学校 街灯代わりに「発光植物」 生徒がまちづくり提案

 平塚市立横内中学校の総合的な学習の時間で10月24日、3学年による「平塚のまちづくり」に関する発表が行われた。

 全校生徒や保護者、教諭200人が見守る中、代表で選ばれた3つの班が、修学旅行で訪れた大阪万博で学んだことを取り入れながらプレゼンをした。

 一番評価が高かった6班は、住み続けたいまちを目指すために、発光植物を植えることを提案。「平塚市は治安が悪いと言われるので、暗い道を明るくしたい。発光植物は街頭と違い、スペース確保に困らない」とアイデアを出し、班長の野々垣愛子さんは「大阪万博のパビリオンでヒントを得てみんなで考えた」と話した。

 4月に市企画政策課が生徒に行ったまちづくりに関する講演会がきっかけとなった今回の発表。同課の臼井勇斗さんは、「新しい視点の発表だった。修学旅行での学びをこれからも大事にしてほしい」と話した。
星槎ポーズを取る部員ら

県優勝で全国決める 星槎国際女子バスケ部

 神奈川県高等学校秋季バスケットボール大会の決勝が10月26日に横浜で行われ、星槎国際高校湘南の(大磯町)女子バスケットボール部が優勝し、全国大会への出場を決めた。

 同大会では、県内の成績上位12校がトーナメント制で戦った。同校はシード校として、準々決勝で横浜清風高校に66対49、準決勝で横浜立野高校に89対63で勝利した。

 決勝では今年のインターハイ予選で敗れた鵠沼高校と対戦。チームの強みであるオランレワジュ ザイナブ アビデミ選手(1年)の高さを生かしながら、試合序盤から固い守備で失点を抑え、主将の小林楓(ふう)梨(り)さん(3年)を中心とした攻撃で前半を9点リードで終えた。第4クオーターで16点差までリードを広げたものの、鵠沼高校の追い上げにより1点差に縮まる。最後は決死のディフェンスで60対59で勝ち切った。

 小林主将は「試合の入り方がよく、リードを作れた。追い上げられて焦りはあったけど、仲間と前向きな声かけができた」と勝因を語った。

大舞台での1勝を

 創部以降、全国大会に6回出場するも勝利経験が無い同チーム。高校生の大会で一番の大舞台ともいわれる大会に向けて原田学監督は「高校最後の大会で今度こそ全国の舞台を勝ち進みたい」と意気込んだ。

 全国大会は12月23日から東京都で開催される。

コスモスが見ごろ 平塚土屋農場に1万本

 荒井商事株式会社が運営する「平塚土屋農場」(平塚市土屋555の3)の500坪の敷地に、ピンクや紫、白など、色とりどりのコスモス1万本が咲き誇り、見ごろを迎えている=写真。

 コスモスは9月上旬に植えられ、10月下旬に開花。11月15日(土)ごろまで楽しめるという。同農場では「コスモスを植えたのは初めて。夏に植えたひまわりのこぼれ種も咲いている。お客様に喜んでいただければ」と話す。営業時間は、火〜金が午前9時〜午後3時、土・日が9時〜4時。月曜休業。アクセスは秦野中井ICより約5分。無料駐車場45台完備。
発表する同会議所の林さん

平塚JC 竹で大磯に観光客を インバウンド需要を模索

 外国人観光客のインバウンドによる地域活性化を目指す平塚青年会議所(安藤慶理事長/平塚JC)は10月16日、大磯町保健センターを会場に大磯町のインバウンド需要拡大を目指した事業を開催した。

 「結ぶ:地域資源の未来」と題した今回は、同町の高麗山に放置された竹林の問題解決と、環境資源の活用に焦点を当て実施。竹林環境保全に取り組むかながわトラストみどり財団の壹崎昌和さんや、竹あかり鑑賞の事業を展開している(株)金子電機空調の金子誠さん、東武トップツアーズ(株)の手島大輔さんから、活動内容やまちづくりのためのアドバイスを聞いた。

 手島さんは「夜にどれだけ滞在してもらうか、お金を使ってもらうかが大事。イルミネーションを実施する地域が多いので、竹あかりは良い。自分のまちを楽しく守ってもらいたい」と話した。

 同会議所の地域バリュー向上委員会の林敬太委員長は、大磯町を通る東海道五十三次の活用にも注目し、「浮世絵になっている場所を回遊するのはどうか」と竹以外でもまちを楽しめると提案。これに対し手島さんは「浮世絵は欧米で価値があると再認識されている。そこに体験を入れると価値が高まるのでは」と答え、同委員会の酒井亮太朗副委員長は、「車移動では入りにくい場所、駐車場がない場所にも行けるサイクリングをしてもらうのも良いのではないか」と訴えた。

 全ての発表を聞いた安藤理事長は「身近なところに魅力がある。竹あかりを通して竹の価値に気づいた。地域の課題を解決しつつ、商品化ができれば」と話した。
最優秀賞を受賞した第6分団の演技の様子

秋晴れの消防操法大会 平塚市内全19分団が披露

 平塚市消防団消防操法大会が11月1日、平塚市総合公園内の平塚のはらっぱで開催された。平塚市内の全19分団が参加し、団員たちが訓練を重ねてきた「小型ポンプ操法」を披露した。

 同操法は4人1組で、消防ホースを3本延長し、放水によって火点標的を倒すまでの安全・確実性と所要時間を評価するもの。火災現場でけがなどをしないために必要な基礎訓練となっている。

 最優秀賞に第6分団、優秀賞に第15分団、優良賞に第14分団、特別賞に第9分団が選ばれた。

 小澤雄一消防団長は「転倒やホースの落下もなく、技術の向上を感じられた大会だった」と話していた。
読書会で感想を話す参加者ら

本語らいあい60年 二宮町読書会

 読書を通じて参加者同士の交流を深める二宮町の読書会(田中徳子会長)が10月29日、生涯学習センターラディアンで発足60周年記念会を開催した。

 同会は、1965年に二宮町図書館読書会として発足され、82年に現在の形となった。県内で最も古い読書会といわれる。月に1回、参加者が共通の1冊について感想を語り合う形式で活動しており、毎回10人以上が参加している。

 記念会では、70代女性の恋愛を描いた『最後のひと』を読んだ読者と、著者の松井久子さんが参加し、感想や意見の交換を行う姿もあった。

 田中会長は「自分では体験できない事柄でも、本を通じて知ることができる素晴らしさと、その感想を話し合うことで参加者と共有できることが楽しい」と、意義について述べた。

シーテラスでも同時開催 9日 サンサンマルシェ

 青空マーケット「SunSunマルシェ」が11月9日(日)午前10時〜午後2時、湘南海岸公園(平塚市高浜台34の1)で開催される。

 毎月第2日曜日に実施されるマルシェで、今回は野菜や菓子、観葉植物、地元作家の手作り雑貨、ペットグッズなどを販売するブース、キッチンカー約70店舗が並ぶ。

 10月31日にオープンした「ひらつかシーテラス」(龍城ケ丘19の1)でも同時開催され、14店舗が出店。出店者一覧は同マルシェHPから。

犬猫譲渡会と施設見学 11月30日県動物愛護センターで

 保護犬猫の譲渡会と保護施設の見学ツアーが11月30日(日)、神奈川県動物愛護センター(平塚市土屋401)で開催される。時間は午前11時から午後3時まで。参加無料。

 当日は、ガラス越しに犬猫の自由見学(触れ合いは不可)、登録ボランティア団体による保護猫の譲渡会を実施。施設見学ツアーや景品のあるクイズラリーも開催される。白衣試着・聴診体験、マイクロチップ読み取り体験、パネル展示(いのちの教室・ペットの災害対策)も実施。

 譲渡会では当日の譲渡はなし。施設見学ツアー以外は申し込み不要。施設見学ツアー(1回30分程度で複数回実施)は事前申し込み制で各回先着20人。定員になり次第受付終了。詳細は同センターホームページへ。

 問い合わせは同センター【電話】0463・58・3411。
イベントのフライヤー

県弁護士会 ボードゲームで学ぶ経済 11月30日 参加者募集中

 ボードゲームで未来を体験できる「きみも消費者マスター!」が11月30日(日)、神奈川県弁護士会館4階で開催される。午後1時〜3時。参加費無料、事前予約制(先着順)。

 対象は小学生とその保護者20組40人。ボードの「ライフリテラシーゲーム」を用い、税や社会保障、金融、経済などが学べる「超リアルな人生ゲーム」に挑戦する。主催の県弁護士会では「身近な消費者問題を知るきっかけになれば」と参加を呼びかけている。

 問い合わせは県弁護士会法律支援係【電話】045・211・7702。

中井町 プロ選手が直接指導 11月29日 中央公園で野球教室

 プロ野球独立リーグの神奈川フューチャードリームスによる野球教室が11月29日(土)、中井中央公園内の星槎中井スタジアム(比奈窪580)で開催される。午前10時(9時30分受付)から午後1時。参加無料。中井スポーツパートナーズ主催。

 同リーグ2025シーズンで地区優勝を果たした同チーム所属選手が指導する。

 対象は小学生野球チームまたは個人参加も可能。先着100人。事前申し込み制。雨天中止。

 当日は運動できる服装、グローブ、運動靴、水筒、帽子を持参する。

 参加希望者は11月14日(金)までに、氏名、年齢、連絡先電話番号、野球経験の有無を明記し、「1129神奈川FD野球教室」の件名で【メール】nakai89@ceres.ocn.ne.jpに送る。

(問)同団体(中井中央公園)【電話】0465・81・3894午前8時30分〜午後5時受付。休(月)

大磯町議会が半期に一度の報告会 11月9日と11日に保健センターや国府支所で

 大磯町議会主催の「議会報告会2025秋」が11月9日(日)に保健センターで、11日(火)に国府支所で開催される。いずれも午後6時〜8時。9日のみ、Zoomでも参加可能(11月6日(木)参加申し込み締め切り)。会場参加は申し込み不要。

 第1部(6時〜6時40分)では令和6年度決算報告&質疑応答、第2部(6時50分〜8時)ではグループトークを実施する。親子スペースあり、託児はなし。

 問い合わせは大磯町議会事務局【電話】0463・61・4100。
入野太鼓保存会の畠中親子(緑半纏)と平塚博市博物館の祭りばやし研究会のメンバー

【寄稿】平塚市の「入野ばやし」を後世につなげ タウンニュース市民ライター「相模国神社祭礼・添田悟郎」

 〜入野の八坂神社に伝承される貴重な祭り囃子〜

 平塚市入野(いの)の八坂神社に伝わる「入野ばやし」は入野にしか伝わっていない珍しい祭り囃子(ばやし)で、祭礼時の巡行中に演奏されない曲は特に“間物(まもの)”と呼ばれ、演奏される機会は非常に少ない。平塚市を含め近隣に伝わる祭り囃子の殆どが、1曲あるいは2曲程度しか伝承されていないが、入野ばやしは9種類という多くの曲をキザミなどでつなぐ構成となっていて、非常に難易度の高い祭り囃子である。昔から「入野は太鼓が上手い」と言われ、かつての入野は近隣の地区にも太鼓を教えていたほどで、その技術の高さは現在でもなお健在である。今回は、「入野ばやし」をテーマとした。「相模国神社祭礼」は神奈川県内(旧相模国)の神社の祭礼を中心に紹介するウェブサイトで、伊勢原市在住のわたくし添田悟郎が運営している。神社祭礼の活性化を主な目的とし、文献調査と実際の祭礼の取材を行っている。

 平塚市博物館のサークルの一つである「祭りばやし研究会」では、2022年からこの入野ばやしの習得に取り組んでいて、ようやく一通り演奏ができるようになったことから、今年10月11日に行われた同会の定例会に初めて「入野太鼓保存会」の中心的な2人の伝承者である、畠中直人(はたなかなおと)さんと畠中皓暉(こうき)さんの親子に来ていただき、交流会を開催する運びとなった。

入野ばやしに失われた笛を

 平塚市内で伝承されている祭り囃子では、田村の八坂神社に伝承されている「田村ばやし」と、四之宮の前鳥神社に伝承されている「前鳥囃子(さきとりばやし)」の2つが平塚市の重要文化財に指定されている。しかしながら、入野ばやしの太鼓は非常に上手いが、残念ながら笛が無いために重要文化財には認められなかったという話は以前から聞いていた。

 私は同系統の祭り囃子の笛の伝承者の一人として、この貴重な入野ばやしに失われた笛を取り戻したいという思いから、2018年ごろから入野ばやしの太鼓の譜面化と笛の編曲・作曲に取り組んだ。残念ながらかつて入野で吹かれていた笛の音源は残されていなかったため、私が約30年前に二宮町の故・守泉長次氏から習ってきた大山囃子の笛を基本に編曲し、入野にしかない「大間昇殿」などの曲は自分で作曲を行った。初めて入野の太鼓に合わせて笛を吹かせて頂いたのは、2019年4月に行われた入野の八坂神社の例大祭の時で、翌年の平塚市中央公民館で行われた「第44回 ひらつか民俗芸能まつり」では、入野太鼓保存会のメンバーとして笛を演奏させて頂いた。

高難度の太鼓に四苦八苦

 入野ばやしに念願の笛を入れることはできたが、当時、感じていたことは入野でしか伝承されていない入野ばやしの伝承者が少ないということである。平塚市の重要文化財として登録されている田村ばやしと前鳥囃子は広く認識されているが、肩書の何もない入野ばやしが今後消滅する可能性が頭によぎったのである。そこで、私が指導を担当させて頂いている平塚市博物館の「祭りばやし研究会」で、入野ばやしを練習曲とすることで伝承が継続される可能性が高まるのではという考えから、平塚市博物館館長の浜野達也さんと、祭りばやし研究会のサークル担当である学芸員の福田麻友子さんに相談し、祭りばやし研究会で入野ばやしを練習することが決まった。

 それまで祭りばやし研究会では簡易的な入野ばやしを練習する機会はあったが、完全な入野ばやし全曲を会員に習得してもらうには正確で分かり易い譜面の準備が不可欠であった。幸いにも入野ばやしの太鼓の譜面は笛を編曲・作曲する際に既に作成していたので、更に畠中直人さんからアドバイスを頂き、会員に配布できる状態に完成させた。しかしながら、会員の殆どが地元の太鼓連に所属しない未経験者であっため、実際に練習を始めると入野ばやしの難易度の高さから習得には困難を極めた。会員の皆さんの中にはかなりのストレスを感じた方もいたと思われるが、地道に、できる曲を少しずつ増やして行った。私が手ごたえを感じ始めたのは今年に入ってからである。祭りばやし研究会で毎月1回の定例会以外に、練習日が毎月1回設定されていて、私は仕事の関係で出席したことは無いが、どうやらそこでかなり積極的に練習をしているようで、会員の方々の努力によりレベルが急激に上がって来たのを実感した。今年の夏ごろには入野ばやしの全ての曲が何とか演奏できるようになり、入野の畠中親子に当会との交流会を打診したのである。

畠中親子の圧巻の演奏

 交流会では最初に祭りばやし研究会が入野ばやしを演奏し、畠中親子に感想を頂いた。本家を前にして流石に緊張したようで、いつも通りの演奏ができなかったが、何とか最後までやりきることができ、畠中親子からは「失敗しても最後まで演奏を続けることが大事」というお言葉を頂いた。続いて、入野太鼓保存会の畠中親子が太鼓を、私が笛を演奏して研究会の会員に入野ばやしを聴いてもらい、曲の合間で質疑応答を取るかたちで進行した。ありがたいことに、畠中親子には入野の祭礼で実際に使用している締太鼓を持参して頂き、平塚市特有の甲高い音を実際に体感することができた。最初の屋台囃子の演奏を終えて会員に感想を伺ったが、間近で聴く圧巻の演奏に会員は只々言葉を失い、なかなか意見が出てこなかったことが印象的であった。その後は畠中直人さんの分かり易い解説に会員の緊張が徐々にほぐれたのか、曲が進むにつれて質問が多く出るようになった。最後に畠中親子と研究会の会員との合同演奏が行われ、定例会終了後も畠中親子に直接話を伺う会員もいるなど、非常に充実した時間を共有することができた。

交流会を終えて

 私がこの交流会の中で一番印象に残ったことは畠中皓暉さんが祭りばやし研究会の演奏に対する感想で述べた、「もう少し強弱を付けて演奏した方がいいですよ」というコメントで、確かに畠中親子の太鼓に合わせて笛を演奏していた私でも、その強弱は十分に感じられる程で、会員の方々もその違いに納得していた様子であった。皓暉さんはまだ高校3年生だが、私が同じ年でこのコメントが出せたかという問いには全く自信がなく、彼の能力の高さと入野ばやしに対する強い熱意を感じたのであった。

 交流会を終えた会員からは「同じ曲を演奏しているのに全くの別物」とか、「バチがまるで別の生き物の様に動いている」など、多くのコメントが寄せられ、今後の会員のモチベーション向上につながったことに対し、畠中親子には心から感謝したい。また、近年の少子高齢化に伴い祭り囃子に携わる人口が減少し、多くの太鼓連および囃子連が継続に不安を抱えていると思われるので、今後も祭り囃子の活性化の為に尽力していきたい。

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