戻る

平塚・大磯・二宮・中井 トップニュース社会

公開日:2025.11.07

東海大学×障がい者福祉事業所
新製品を共同開発
平塚市と交流提携40周年

  • 建学祭で販売する様子

 平塚市と東海大学の交流提携40周年記念事業として、学生と障がい福祉事業所が、ひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」(平塚市役所本館1階)で販売する新製品をこのほど共同開発した。これに先駆け、11月1日〜3日に同大で行われた第71回建学祭で販売され、完売するほどの盛況ぶりをみせた。

 新製品の開発は、公募で集まった同大の藤原巧翔さん、宮津博睦さん、樋川奏映さんの3人と、障がい福祉事業所「サンメッセしんわ」(高根)、「貴峯荘」(達上ヶ丘)、「みんなの家ミミ」(横内)を中心に行われた。学生は6月から数回にわたり事業所を見学。「SDGsの取り組みを製品開発に生かしたい」というアイデアのもと、何度も改良を重ね、9つの新製品が完成した。

 サンメッセしんわでは、湘南ゴールドを皮ごと使用したパンを開発。餡の製造に苦労したというが、爽やかですっきりとした味わいに仕上がった。貴峯荘では、布製品のペンケースやポーチ、ランチョンマットを縫製。交流40周年を記念し作成されたロゴマークがあしらわれている。みんなの家ミミでは、神奈川県森林協会の間伐材(ヒノキやスギ)を使用した「ヒノキの守」を開発。ヒノキをチップ状にしパッケージングしたもので、ハンガーに掛けられるようになっている。

 11月1日〜3日に同大湘南キャンパスで行われた建学祭では、各日200個用意された「湘南ゴールドぱん」は完売。その他の製品も売れ行きがよく、開発に携わった3人は「自分たちのアイデアが採用されてうれしい」と声をそろえた。リーダーの藤原さんは「今回障がい福祉事業所の方々とつながった縁を大切に、交流提携50周年まで『ありがとう』で販売してもらえるように頑張りたい」と話した。

 同事業は、同大の学生と地域の障がいのある人が交流を深めるきっかけとなり、障がい福祉事業所で作製した新製品を通して、障がいへの理解や心のバリアフリーを推進するもの。

 新製品は11月4日以降、ひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」で販売されている。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

平塚・大磯・二宮・中井 トップニュースの新着記事

平塚・大磯・二宮・中井 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS