秦野版【11月14日(金)号】
4部門の賞状を持つ椎野代表

金井酒造4部門で優等賞 鑑評会で県内初の快挙

 秦野市唯一の酒蔵である(株)金井酒造店(堀山下)が10月30日、東京国税局酒類鑑評会の清酒4部門全てで優等賞を獲得した。4部門全てで賞を獲ったのは、神奈川県では初だという。

 この鑑評会は毎年、酒造技術基盤の維持・向上と東京国税局管内で自醸された酒類の認知度向上を図るために行われている。清酒4部門及び本格焼酎部門の5つの部門から成り、金井酒造店は清酒の各部門に出品した。

 優等賞を受賞したのは、清酒吟醸部門の『白笹鼓大吟醸』、清酒純米吟醸部門の『黒笹BLACK』、清酒燗酒部門の『白笹鼓本醸造』、清酒純米燗酒部門の『黒笹Classic』。黒笹シリーズの2種は、昨年も優等賞を受賞している。同社代表の椎野祐介さんは「4部門全てで優等賞をいただけたことはありがたく、一歩また前進できたと思う」と話す。

「地域に酒蔵残す」

 金井酒造店は明治元年創業の酒蔵で、秦野の名水で仕込んだ酒『白笹鼓』で知られている。しかしコロナ禍などで業績が悪化したため、2023年4月、椎野さんが代表に就任し事業再生に向けて再スタートを切った。以来、伝統の技術を受け継ぎながらも、近年のトレンドを取り入れた酒造りにも挑戦している。「『地域に酒蔵を残す』ことを目標にしているので、地元からおいしいと思われる酒造りをしていかないといけない。これまでの試行錯誤が評価してもらえたことがうれしい」と喜びを語る椎野さん。今年は「よりおいしい酒造り」を目指し、酒をろ過するフィルターの改善や、手動で行っていたもろみの温度管理を自動化するなど、生産性向上にも努めているという。

 同社では、12月頃から今回の受賞酒の飲み比べセットを直売所で販売予定。「ギフトなどに使っていただき、秦野のお酒を広めてもらえたら。蔵をより身近に感じてもらえる環境づくりもしてきたい」と話している。
開通が延期となる工事区間(NEXCO中日本提供)

新東名高速道路 全線開通 1年以上の遅れ 高松トンネルの工事難航

 中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)が11月5日、新東名高速道路の全線開通時期が予定していた2027年度から1年以上遅延する見込みであることを発表した。開通時期は「今後、工程精査を進め、高松トンネル完成の見通しが立った段階で改めて公表する」としている。

 新東名は、海老名市門沢橋にある海老名南ジャンクション(JCT)から愛知県豊田市岩倉町の豊田東JCTまで、約253Kmを結ぶ高速道路。2012年の御殿場JCT-浜松いなさJCT開通を皮切りに、各インターチェンジ(IC)やJCTが順次開通。22年4月16日の新秦野ICと秦野丹沢スマートIC開通に伴い、全線開通は新秦野IC-新御殿場ICの約25Km区間を残すのみとなっていた。

 今回の延期は、11月4日のE1A新東名高速道路(海老名南JCT〜御殿場JCT)連絡調整会議(第7回)開催結果として発表された。

 脆弱な地山の断続的な出現、トンネル内空断面の変形、24年9月の突発湧水発生など工事が難航している高松トンネルで追加実施したボーリング調査の結果、今後の掘削においても同様の現象が想定されると判明。残り700mほどの未掘進区間を、有識者に相談しながら適切な対策を行い月50m程度と順調に進み貫通したとしても少なくとも1年以上の時間を要し、その後トンネル覆工や舗装・設備工事も必要であると報告された。

 NEXCO中日本では「引き続き安全を最優先に工事の進捗を図りながら工程短縮に努め、1日も早い開通を目指す」としている。

 新東名は当初、20年の全線開通を予定していたが、23年度に延期に。その後、中日本高速道路(株)東京支社秦野工事事務所管轄の新秦野ICから県境(山北町)の間で工事を進めていた高松トンネルで脆弱な地山や断層破砕帯が確認され、27年度開通に再度延期となっていた。

「第1回神奈川よさこいまつり」の実行委員長を務める 塩谷 雄一郎さん 戸川在住 48歳

目的達成へ一直線

 ○…よさこい界隈での愛称「しおピー」が、イベント成功へ奔走する。小田原、秦野、本厚木、海老名、相模大野駅周辺の5市11会場で11月22・23日、「出雲大社相模分祠奉納 第1回神奈川よさこいまつり」が初開催される。発起人として実行委員長を務め、広域の一大イベントに楽しみと不安が同居する。「演者、観客がまた来たいと思えるか。それが自分に課せられた使命」と語る。

 ○…構想は1年以上前から。各県の代表的なよさこいイベントを紹介するテレビ番組で、神奈川県は空欄になっていた。しかし、近隣だけでも自身が責任者の「よさこいご縁まつり」(秦野)や「ODAWARAえっさホイおどり」、「Ebinaよさこい」、「相模原よさこいRANBU!」と催しはある。ただ、会場規模などの問題で新たな参加チームを断ることも。各運営者に声を掛け、連携し会場を多く設けることで受け皿を拡大。「神奈川を代表するよさこいまつりを作ろうと呼びかけ、賛同してくれた。感謝しかない」

 ○…秦野で生まれ育ち21歳で結婚。今から約20年前、妻と娘が小田原のよさこいチームへ入ろうとしたことが自身の未来を変えた。チームの加入条件は、家族全員の参加。「なんで人前で踊らなきゃいけないの」。そう思ったのは最初だけで、「自分が1番はまってしまった」と妻を横目に苦笑い。今では、秦野を拠点に約160人が在籍する「teamIZUMO」の代表も務めるほどのめりこんだ。

 ○…「踊りだけでなく、人とのつながりが魅力。社会人になっても『友達』が増えるのがおもしろい」。楽器の鳴子(なるこ)さえあれば、曲も振付も自由なよさこい。「派手な衣装で煌びやかに踊る姿を楽しんで」と目を輝かせる。
過去開催の様子

Ⅹマスハワイアンフェス 東公民館で12月13日

 秦野市立東公民館(東田原1538の3)で12月13日(土)、「クリスマスハワイアンフェスティバル」が開催される。午後2時から4時まで。

 ウクレレやバンド演奏、フラのステージが行われる同フェスティバル。第1部は同館のウクレレ講座の生徒による演奏と「みんなで歌おう」、第2部はハワイアンバンド「ホクレア・アイランダース」とプアルル・フラスタジオによるハワイアンショー、第3部はバンド演奏に合わせ未経験者でもフラが楽しめる企画を予定。

 参加費500円(お茶代含む)、定員60人(事前申込制)。申し込みは東公民館ウクレレ同好会の鈴野さん【携帯電話】080・4081・4873へ。
表彰状と優勝カップを持つ佐藤君

陸上クラブハピネスAC 佐藤君が大会新で日本一 男子コンバインドA

 秦野市を拠点に活動するHappinessAC所属の佐藤一志君(北小6年)が11月2日、日清食品カップ第41回全国小学生陸上競技交流大会に出場。男子コンバインドAで大会記録を更新し、全国制覇を果たした。

 コンバインドAは、80mハードルと走高跳の2種目の記録を得点化し、合計点で競う種目。80mハードルでは大会唯一の11秒台の11・98秒、走高跳は147cmの記録で、自己ベストを7cm更新する結果となった。「1位になってやると思って大会に挑んだ。高跳で147cmを出せたとき、大会新を出せるかもと思った。テンションが上がって、楽しかった。良い大会だった」と佐藤君は振り返る。

長年の努力実る

 佐藤君は1年生時から同クラブに所属。1・2年生ではバルシューレというボール遊びの指導を受け運動能力や感覚を養い、3年生時から大会に挑戦して実践を積んできた。指導者の古藤涼平さんは「1年生時は特別足が速かったわけでもなかった。本人の努力が実った」と語る。

 来年4月から中学生になる佐藤君。ハピネスACで陸上を続けていく。「400mも得意なので、中学生になったら4種競技に挑戦したい。全中1位を目指す」と展望を語った。
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名水シンポジウム内で行われたパネルディスカッション

秦野名水の訳探る サミットに500人

 第39回全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会「名水サミットinはだの」が11月8日にメタックス体育館はだので行われた。

 この日は「名水というのには訳がある」をテーマに、名水シンポジウムを実施。初めに、秦野盆地湧水群や秦野名水の歴史と取り組みが紹介された。続く基調講演では、5人の講師が、秦野盆地の地形や地下水流動の特徴、地下水汚染対策など様々な観点から、「秦野名水」の理由を解き明かしていった。

 パネルディスカッションでは、高橋昌和市長や秦野市出身のシンガーソングライターではだのブランドアンバサダーの立石純子さんら5人がパネリストとして登場。横浜国立大学大学院の小林剛教授がコーディネーターを務め、同テーマについて話し合った。高橋市長は「曽屋水道や地下水汚染の改善など、多くの人々の保全の輪が連綿と続いて今の秦野名水がある」と話し、「今後は表丹沢の山がもたらす恩恵を受けながら、秦野名水の魅力を発信し、保全と利活用に取り組んできたい」とまとめた。

 会場外では「第20回秦野市里山まつり」も行われ、サミットの参加者500人を合わせて、約2千人が来場した。

園児が「一日消防士」に

 秦野市消防署西分署で11月4日、虹と風保育園(小島英希園長)の園児による一日消防士体験が行われた=写真上。

 この取り組みは、秦野市内のこども園や保育園などからなる幼年消防クラブ(37園・クラブ員1638人)のクラブ員に消防業務を体験してもらうことで、防火意識を高めると共に秦野市消防へ興味を持ってもらおうと実施している。今回は虹と風保育園の園児14人が参加。はじめに一日消防士に任命された子どもたちは、消防職員の服に着替えたり、消防車や救急車などを見学した。

 その後、防火衣に着替えて放水体験。消防職員が実際に現場で使用しているホースを使い、勢いよく出る水を火点に向けた。うまくできた園児たちは、うれしそうに笑顔を浮かべていた。
NITTANパークおおねにある横山さんの野外彫刻「天空の塔」

秦野は”彫刻のあるまち” 約40年前からある身近な芸術

 風景の中に溶け込む野外彫刻。駅前、カルチャーパークやNITTANパークおおねといった公園など、数多く彫刻が設置されている秦野は”彫刻のあるまち”でもある。今年度は市制施行70周年を記念し「第6回秦野丹沢野外彫刻展 OMOTAN Sculpture Award」も行われ、そこで選ばれた2作品が新たに表丹沢の麓に設置予定だ。普段はあまり気にしていないが、実は私たちの暮らしのすぐそばにある秦野の彫刻--。その歴史と彫刻への想いを取材した。

いつでも誰でも鑑賞できる彫刻

 秦野市は1986年、水や緑を背景に、その場にふさわしい彫刻を設置し、人々にうるおいと安らぎを与える都市空間の創出を目指した「彫刻のあるまちづくり事業」をスタート。翌年に初の「丹沢野外彫刻展」を開催し、入賞した17点を制作・展示、展示会後はカルチャーパークを中心に設置した。

 89年には秦野駅北口広場のまほろば大橋の完成を記念し、2回目の彫刻展を実施。続いて、93〜94年に渋沢駅北口、97年に秦野駅南口、03〜04年におおね公園(現NITTANパークおおね)にそれぞれ設置する彫刻を公募し、彫刻展を実施している。彫刻展以外にも鶴巻温泉駅前や渋沢駅南口などに市民の目に触れやすい場所に野外彫刻が設置され、まさに「彫刻のあるまちづくり」が進められてきた。

 秦野市文化振興課によると、現在管理する彫刻数は野外・室内を含めて54基。同課は「野外彫刻の魅力はいつでも・誰でも鑑賞でき、直接触れて感じられるという点。日常の中で芸術作品に気軽に触れる機会を作り、文化芸術を身近に感じ、彫刻やまちに愛着を持ってもらえれば」と話す。

 04年度からは、市は彫刻の日常点検や清掃を行うボランティア「彫刻愛し隊」の取り組みを実施。また、市民参加型の「野外彫刻鑑賞アートウォーク」や東海大学との連携事業「彫刻を触る★体験ツアー」などを行い、彫刻設置をしていない間も、まちの中にある資源を活用し、啓発に努めてきた。

70周年記念し新たに2基設置

 今年度は市制施行70周年を記念し、およそ20年ぶりに第6回彫刻展を開催。全国から公募し、91点のマケット(模型)作品の中から2点が「70周年記念賞」として選ばれた。現在、今年度中の設置に向けて制作が行われている。

 設置されるのは市が進める「表丹沢魅力づくり構想」に基づき、表丹沢の麓である県立秦野戸川公園とはだの丹沢クライミングパークだ。同展にアドバイザーとして関わった彫刻家の横山徹さん(71・渋沢在住)は「野外彫刻は場所がとても大切なので、設置場所の選定には苦労しました」と話す。

自然と調和し息づく”彫刻”

 横山さんも過去の彫刻展に出品し、「COSMIC RING」(まほろば大橋)、「風景の器」(渋沢駅北口)、「天空の塔」(NITTANパークおおね)の作品3基が設置されている。

 野外彫刻の魅力は「自然や風景の中にあることで、人の想像力をかきたてること。彫刻によって風景が変わるし、彫刻自体も日の光や季節によって見え方が変わるのも面白いところだと思います」と話す。昔から美術が好きで、とりわけ立体物に興味があった横山さん。金沢美術工芸大学在学時に二紀展で入賞し、卒業後は彫刻家として生きていくことを決めた。

 秦野には30年程前に一度引っ越し、その後各地を転々とした後、10年程前に峠地区に居を構えた。現在は、自宅兼アトリエで創作活動にいそしむ。横山さんが自身の作品に使う小松石は、真鶴でとれる石だ。小さいものだと、大磯の海岸や、秦野市内の川で石拾いをすることもあるそう。自然石の良さを残しつつ、形を整えていく。テーマは『自然との対話』だ。

「秦野は自然が豊かで、郷土の滋賀県にも雰囲気が近い。混み入っていないから、作品の制作もしやすいです」

「自分の好きな彫刻見つけて」

 「こうして長く『彫刻のあるまち』を地道にまちづくりとして進めているのは、全国でもあまりないのでは」と横山さん。文化振興課の担当者も「例えば、秦野駅南口にある彫刻は市民が気づかずにベンチとして座るなど、ある意味で風景に溶け込んで受け入れられている証しだと感じている。それぞれの特徴を知り、ぜひ、ご自身が好きな彫刻を見つけてください」と話す。

 市は現在、「彫刻巡りデジタルスタンプラリー」を実施中。これを機に、毎日通る道や場所に溶け込んでいる彫刻を探してみるのも面白いのではないだろうか。

限定40人観覧受付中 森の中の音楽会 11月30日 奥津国道美術館

 奥津国道美術館(秦野市曽屋1758)が開催する人気コンサート”森の中の音楽会”。今月は11月30日(日)の開催。午後3時開演(4時30分終演予定)。現在観覧予約を受付中。

 今回は「ギターとピアノによるDialogues in Music Concert」と題し、Takeshi Nishimotoさん(ギター)と小西麻美さん(ピアノ)を迎える。

 2人の奏者による対話形式の即興音楽「Sacrifice」をはじめ、チェスにまつわる新旧の音楽や初演作を織り込んだ、清新なプログラムが予定されている。

 来場予約制・先着40人。デザートセット付・入館料込みで3500円。小学生以下1500円。2歳以下は膝上鑑賞無料。予約は同美術館【電話】0463・26・7312(午前10時から午後4時)へ。水・木休館。
2025年4月〜11月8日までのクマの目撃情報マップ(秦野市ホームページより引用)

市内クマ目撃、10月に4件 秋は遭遇率高まる

 東日本を中心に相次ぐクマ被害。秦野市では今年度、4月〜11月8日現在で7件のツキノワグマ目撃情報があった。7月〜9月は各月1件、10月は4件だった。

 ツキノワグマは、神奈川県内では主に丹沢山地に約80頭生息すると推定されている。臆病な性格だが、子連れの親は強気。秋になると冬眠を前にして餌を求めて活発に活動するため、人と遭遇する可能性が高くなるという。餌を求めるうちに、人里に出没することもある。

 秦野市内での昨年度1年間の目撃情報は24件。山中だけでなく羽根付近や弘法山公園駐車場のほか、人家に近いかみくさやま公園付近でも目撃情報や足跡・フンなどの痕跡が見つかっていた。こうした状況を受け、市は目撃情報があった付近での煙火による追い払いや、捕獲したクマの学習放獣などを実施していた。

今年度は山中目撃のみ

 今年度は、大倉尾根登山道駒止茶屋付近や西山林道ゲートから1Kmほど先の地点など、7件とも人里から離れた山中の目撃情報となっている。ツキノワグマは早朝・夜間の出没が多く、「単独行動や朝夕の時間帯を避け、音のするものを持ち歩いてほしい」と市農業振興課は話す。

 人家近くでクマを目撃した、痕跡を見つけた場合ははだの都市農業支援センター【電話】0463・81・7800へ。

小学生の陸上教室 12月〜 参加者募集

 秦野市陸上競技協会は、陸上競技の基礎的なトレーニングを通して個々の走・跳・投力の向上を図ることを目的に陸上教室「楽しく陸上競技に親しもう」を開催する。後援は秦野市と秦野市スポーツ協会。現在、参加申込を受付中。

 元全国大会入賞者や箱根駅伝出場者から学ぶことができる陸上教室。実施日は12月13日〜2026年2月7日までの土曜日で全8回(1月3日を除く・雨天中止)。予備日は2月14日・21日・28日。会場は秦野市カルチャーパーク陸上競技場、陸上競技場周回コース他。時間は午後2時から3時15分まで。受講者は陸上競技ができる服装で参加し、シューズ、タオル、水分補給用飲料を持参する(必要に応じて着替えとマスクも持参)。参加者、付き添い者は陸上競技場へ入場の際、必ず「小学生陸上競技教室のため入場します」と入口の窓口に伝える。

 対象は2年生以上の小学生。先着30人。参加費は3500円(8回分・スポーツ傷害保険料を含む)。申し込み締め切りは12月7日(日)、参加費の振込は12月8日(月)まで。参加申し込みは同協会ホームぺージの専用フォームから。問い合わせは同協会の原さん【携帯電話】090・2642・4193へ。
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韓国から訪問したメンバー。右から5人目がチェ副市長

韓国・坡州市と友好20年 訪問団と秦野で節目祝う

 秦野市と韓国・坡州(パジュ)市が2005年に友好都市提携を結んで20年が経過したことを祝い、11月3日、記念パーティーが秦野商工会議所で開かれた。坡州市からの訪問団25人、秦野・坡州友好協会、これまでの交流事業で韓国へ派遣された秦野の若者ら約130人が出席し、今後の友好関係を誓った。

 冒頭、友好協会の福森登会長が「これまでの交流に感謝し、友好関係をさらに深めていきたい」とあいさつ。訪問団のチェ・ビョンガプ坡州副市長も、「市民交流が長く続くことを祈っています」と語った。

 両市は、青少年派遣や少年サッカー交流事業などを展開している。
試合後に会見する山口監督

湘南ベルマーレ 山口監督が退任 J2降格決定後発表

 サッカーJ1リーグの湘南ベルマーレは10月31日、山口智監督が今シーズン限りで退任することを発表した。

 同チームはシーズン開幕3連勝を飾るも10月26日に行われたアビスパ福岡戦で敗れ、19試合勝利無しで来シーズンのJ2降格が決定していた。

 山口監督は2021年に就任。最高順位は22年の12位で、毎年降格争いに巻き込まれていた一方で、若手選手の育成力に優れていた。

 2022年ワールドカップ日本代表に選ばれた町野修斗選手をはじめ、大橋祐紀選手、田中聡選手などを日本代表に輩出したほか、今シーズンでは鈴木淳之介選手、福田翔生選手、畑大雅選手を海外クラブに送りだしてきた。

 クラブは「選手を成長させながら勝利を目指すという、大変難しいミッションに果敢に挑戦し続けてくださいました。クラブとしては、これからも成長を続けるため、新たな指揮官を迎える決断をいたしました」などとコメントを残した。
サツマイモを掘り出す参加者

秋の味覚を自分で収穫 みんなの食堂すえひろ

 みんなの食堂☆すえひろ(剱持真弓代表)が11月2日、NITTANパークおおねそばの畑で収穫体験を行った。

 みんなの食堂☆すえひろは、昨年11月に立ち上がったコミュニティ食堂。ほうらい会館で毎月第3水曜に実施し、子どもだけでなく大人も利用することができる。

 今回は、同食堂として初となる屋外イベント。剱持代表が利用者に旬のものを知り、自分で収穫して食べるイベントを企画したいと思っていたところ、畑の所有者から打診があり実現した。

 当日は、募集で集まった利用者家族がサツマイモとカキの収穫を体験。サツマイモは同食堂で苗植えから行っている。参加者は「実際に実っているところを子どもが学ぶことができた」「土に触れる体験ができて良かった」と話した。
講演のチラシ

講演会で人権考える 22日 保健福祉センター

 人権・男女共同参画を考える会2025「世界9万5000Km 自転車ひとり旅から考える人権」が11月22日(土)、秦野市保健福祉センター多目的ホールで開催される。主催は秦野市、秦野市教育委員会、秦野市人権擁護委員会、はだの市民が創る男女共同参画推進会議。午後2時から3時30分。参加無料。

 講師は旅行・グルメ作家の石田ゆうすけ氏。自転車で7年半かけ、無帰国で世界一周。デビュー作『行かずに死ねるか!』が累計20万部を超えるヒットとなる。講演回数は300回を超え、「夢」「多様性理解」「いじめをなくすために」等をテーマにしたユーモアあふれる講演は、学校や企業で好評を博す。

 参加は事前申込制・先着順。秦野市市民相談人権課に電子申請、電話(【電話】0463・82・7618)、ファクス(0463・82・7410)、メール(s-soudan@city.hadano.kanagawa.jp)、ハガキ(〒257-8501秦野市桜町1の3の2)のいずれかの方法で申し込む。当日は午後1時から「人権作品表彰式」も開催。問い合わせは同課へ。

詐欺防止に感謝状 秦野警察署

 秦野警察署(浅田二郎署長)は11月4日、特殊詐欺被害を未然に防止したとしてセコム(株)神奈川本部秦野営業所の相馬隆道さん(41)に感謝状を贈呈した=写真。

 相馬さんは10月28日、マックスバリュ東田原店でATMの点検作業をしていたところ、携帯で通話をしながらATMを操作する市内在住の80代男性を発見。不審に思い声をかけたところ、警察官を騙り現金を振り込ませようとする詐欺であることが判明し、会社を通じて通報したという。

 10月末現在、秦野署管内の特殊詐欺発生件数は37件(昨年比23件増)、被害総額は約1億1924万円。被害が増える年末に向け、秦野署では注意を呼び掛けている。
会場となる秦野市休日歯科診療所

無料で口腔がん検診 秦野伊勢原歯科医師会

 秦野伊勢原歯科医師会(井上泰会長)は12月11日(木)、口腔がん無料検診を実施する。会場は秦野駅前農協ビル3階の秦野市休日歯科診療所。時間は午前9時30分から。

 検診は同会会員ならびに東海大学病院口腔外科の専門医が行う。対象は市内在住で口内炎などの症状がある人。希望者は、はがきに住所、氏名(ふりがな)、年齢、性別、電話番号を記入し、〒257―0051秦野市今川町1の3秦野伊勢原歯科医師会事務局まで郵送する。11月28日(金)必着。定員は50人。申込み多数の場合は抽選となる。結果は、後日郵送で通知される。

 問い合わせは同会事務局【電話】0463・83・3117へ。

市民功労に1個人3団体 秦野市が70周年式典で表彰

 秦野市は11月3日、「秦野市功労者等表彰」を行った。今年度は市民功労表彰に1個人3団体、感謝状贈呈100人・23団体が選ばれた。受賞者は次の通り(敬称略)。

 【市民功労表彰】▽個人/遠藤好雄、▽団体/おはりばこ、本町第九友愛チーム、本町第五友愛チーム

 【感謝状】◎委員の職▽監査委員/田中紀光、▽民生・児童委員/〈本町地区〉大澤玲子、島津誠一、安居院孝文、〈南地区〉井上美佐江、中村江美子、西田聖子、杉崎さつ子、大瀧美和、山田俊子、高橋かおる、〈東地区〉野田正行、大津博、佐藤サカヱ、〈北地区〉谷口惠子、露木恵美、小林和江、伊澤孝、笠原テル子、草山恭代、内野三郎、〈大根地区〉今井伸江、関口眞知子、山内利子、〈西地区〉遊坐洋子、神永貞彦、桑原喜美代、山下史枝、石井玄、井上豊、菅野清、〈渋沢地区〉今重隆子、関野清美、鈴木正三郎、小畑義子、土橋典子、上中きよみ、井上みどり、〈末広地区〉塩澤勉、竹村淳子、中村順子、坂間操、尾上ひろ美、〈南が丘地区〉吉田いずみ、今井明美、高部啓子、山間正敏、渡邉やす子、〈広畑地区〉高橋恭子、小川明美、〈鶴巻地区〉高石保江、渡邉俊夫、大島憲子、長濱さをり、芦川しのぶ、田口志鶴子、工藤徳一、〈堀川地区〉三橋祐子、水越いち乃、村上由紀子、久保寺えり、▽社会福祉審議会委員など/藤村和静、▽高齢者保健福祉推進委員会委員/コッシュ石井美千代、▽文化財保護委員会委員/小川直之

 ◎委員以外の職▽保護司/作田敦子、山口信幸、▽学校医/小林綾子、宇山洋平、川西慧、草山正臣、▽学校薬剤師/内海誠司、鈴木忠大、水落達子、▽青少年相談員/榎本光二、添田有治、穴見重幸、宮國則紹、黄木えり子、込山克二、稲葉光、北村功、中津川重光、▽青少年指導員/遠藤利明、下田克成、竹中金之助、石田昭、石井智紀、田村幸久、宮本英信、▽自治会長/栗原幸一、山口治夫、竹原孝、北見悦郎、清水貞夫、宇佐美昭吾、村上廣数、諸星常平、村田史樹、関野辰夫

 ◎ボランティア関係/長谷川菊男、くずはの家・えのきの会、はだのネイチャー・ウオッチング・クラブ、くずはの家ボランティアの会、エクシードシニアクラブ、Happy Flower Garden

 ◎寄附関係/第一生命保険(株)、(株)島半、日本たばこ産業(株)神奈川支社、中栄信用金庫、市防火・危険物安全協会、(株)秦野エルピーガス共同販売事業センター、秦野ライオンズクラブ、(株)アイエンス、日本発条(株)、(株)ウイルプラスホールディングス、相模原商事(株)、さがみ信用金庫、渋沢共有地管理組合、(公財)北野生涯教育振興会、(株)ノジマ、十全堂(株)、(株)NITTAN、秦野あづまライオンズクラブ
前回寄贈された食品の一部

中栄信用金庫 フードドライブ受付中 各支店で12月30日まで

 地域の子どもたちを取り巻く課題解決に向けた「子どもの未来応援プロジェクト」に取り組んでいる中栄信用金庫(本店・秦野市元町/北村圭一理事長)。

 今回も12月30日(火)まで同金庫の各支店で「フードドライブ」を実施する。家庭や企業で眠っている食品や防災備蓄品などの寄付を受け付けている。提供できる食品は【1】常温で保存できる【2】開封されていない【3】賞味期限が明示され残り2カ月以上あるもの。

 寄贈された食品は同金庫からフードバンクかながわを通して、子ども食堂などに届けられる。

 同金庫が前回(2025年7月1日から8月29日までの2カ月間)実施したフードドライブでは、1859点、600・62kgに及ぶ食品が集まった。同金庫では「今回も地域の子どもたちのためにご協力いただければありがたいです」と話している。

 フードドライブに関する問い合わせは中栄信用金庫業務部【電話】0463・81・1852へ。

上地区でかかし一堂に 23日まで展示中

 秦野市柳川の「生き物の里」周辺の田んぼに、11月10日から手作りかかしが展示されている。

 上地区のかかしまつりは昨年、15年ぶりに復活。今年は上幼稚園や上小学校、柳川児童館を含め19体の出展があった。会場には、市内くずはの家のマスコットキャラクター・もりりんや、アニメキャラクターの作品も。近くのバス停も装飾され、まつりに彩りが加わった。

 同まつり実行委員会の和田稔さん(73)は、「散策しながらゆっくり見てもらえれば」と話す。展示は23日(日)まで。

退職公務員連盟主催 郷土史研究家・写真家が講演 27日堀川公民館 

 神奈川県退職公務員連盟秦野支部が11月27日(木)、写真家と郷土史研究家を招き堀川公民館で講演会を開催する。

 同連盟は、公務員をはじめとしたすべての働く人々の老後の社会保障と、活力ある高齢社会構築に貢献することを目的に活動。講演では写真家の市川節子さんが「大地に躍動する命たち」、郷土史研究家の三武英行さんが「相州曽谷村の十日市場について」を語る。

 午前10時〜正午。一般参加可。無料。参加希望者は、11月25日までに石井さん【携帯電話】090・1259・5156へ連絡を。
ZARD駅メロ応援ライブなどパフォーマンス多数(写真は過去)

えびす講まつり今年も 23日 渋沢駅南口

 渋沢駅前商店会が主催する「えびす講まつり」が11月23日(日)、渋沢駅南口を会場に開催される。時間は午前11時から午後4時。

 日頃の愛顧に感謝するため、同商店会が行っている祭り。当日は渋沢駅南口が歩行者天国となる。

 会場では、子ども向けのゲームコーナやふわふわドーム、ワゴンセールの他、キッズダンスやよさこいダンス、ZARD駅メロ応援ライブなどのパフォーマンスが行われる。200円でポニーの乗馬が体験できる他、アヒル・モルモット・ウサギなど小動物とも触れ合える「ふれあい動物園」も実施。例年人気の福みかん配布も行われ、子どもから大人まで楽しめるイベントとなる。問い合わせは渋沢駅前商店会・肉の松屋【電話】0463・88・0205へ。
告知チラシを持つ鶴巻温泉活性化協議会の川上拓郎さん

鶴巻温泉ジビエマルシェ 弘法の里湯で初開催

 鶴巻温泉ジビエマルシェが11月22日(土)、弘法の里湯(秦野市鶴巻北3の1の2)第一駐車場を会場に初開催される。時間は午前11時から午後4時。入場無料。荒天中止。鶴巻温泉ジビエマルシェ実行委員会主催、秦野市後援。

 もともと旅館で猪鍋を提供するなど、ジビエと縁のある鶴巻温泉地域。新宿から約1時間という立地や、弘法山や丹沢・大山に登山・ハイキング客が訪れている状況を生かすため、地元商店らが2020年から「ジビエの食べられる街鶴巻温泉」として、飲食店でのジビエメニュー提供やジビエ商品開発などのまちおこしを行っている。

 今回は「弘法の里湯利用者に、いかに地域に周遊してもらうか」というかねてからの課題にアプローチするための取り組みとして企画。最も登山客や弘法の里湯利用者が多い11月末の行楽シーズンに合わせ実施することで、ジビエの取り組みを広く周知する。

個性豊かな料理ズラリ

 当日は白髭食堂、ダイニングS、串やいち、IKOI Caffe Dining、ジャパン・マルチハンターズ、川上商会が出店。猪肉の串カツ、猪肉フランク、鹿汁、猪肉ポルペッティーニ、猪肉・鹿肉・ヒグマ肉の串焼き、猪・鹿のジビエソーセージ、「イノシシ肉のキーマカレー」、「シカ肉のキーマカレー」の販売が行われる。問い合わせは、鶴巻温泉活性化協議会の川上さん【電話】0463・77・1313、または野原さん【電話】0463・78・1708、市産業振興課【電話】0463・82・9646へ。
リサイタルのチラシ

秦野在住の若手演奏家が登場 ”ピアノ連弾”リサイタル 12月7日 タウンニュースホール

 秦野在住の若手演奏家「北原香菜・多田衣織によるピアノデュオリサイタル」が12月7日(日)、タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩1分)で開催される。午後2時開演(1時30分開場)。

 北原香菜さん、多田衣織さんともに厚木高校卒業後、現在、お茶の水女子大学文教育学部の音楽表現コースに在学中。クレッセント音楽教室に在籍し、ピアノを石井晶子さんと小坂圭太氏に師事している。当日は「4手のピアノ・ソナタニ長調K.381」(モーツァルト)、「小組曲」(ドビュッシー)、「主題と変奏Op.73」(フォーレ)、「スペイン狂詩曲」(リスト)ほか。2人4手(連弾)の演奏に加え、ソロ演奏も。将来が楽しみな2人による演奏に注目が集まる。

 入場料は一般1500円、大学生以下1000円、親子ペア券2000円(予約制・自由席・未就学児入場不可)。予約優先。当日払い。

 予約・問合せは、同公演事務局【電話】0463・81・1211へ。

音楽情報 ムノツィル・ブラス来日 11月22日 小田原で公演

 世界中に熱狂的なファン多数。オーストリアから来日するムノツィル・ブラス=写真=は、トランペット3名、トロンボーン3名、チューバ1名の計7名で構成される世界的に有名な金管七重奏団。超一流の演奏テクニックと心に響く美しいハーモニー、そしてユーモアとブラックジョークがたっぷりの型破りなパフォーマンスは、まさに予測不能なエンターテインメントの宝庫。今公演は「シュトラウス STRAU$$」と題し、生誕200年のヨハン・シュトラウス2世の楽曲を中心としたプログラムとなる。

 公演情報は以下のとおり。●日時/2025年11月22日(土)、午後2時開演(午後1時開場)、●会場/小田原三の丸ホール 大ホール、●チケット/一般5000円、18歳以下1000円(枚数限定)、未就学児入場不可。(問)同ホール【電話】0465・20・4152へ。

農産物品評と即売 JAはだの本所で14日〜

 「第61回秦野市農産物品評会」が、11月14日(金)からJAはだの本所(平沢)などで開催される。14日の審査のほか、15日(土)に一般公開、16日(日)には出品物が即売される。

 市内農家がネギや青パパイヤ、サツマイモ、ミカン、バラ、カーネーションなどの農産物と、味噌や粕漬け、梅干し、ジャムなどの食品加工類を農産物品評会実行委員会に出品する。今年度は300点が出品される予定で、優良なもの20品を表彰して市民に即売する(食品加工類除く)。

 審査後の一般公開は、JAはだの本所3階虹の間で15日午前9時から午後3時まで。出品農産物の即売は、はだのじばさんず敷地内で16日午前9時から正午まで。

 品評会は、農産物の栽培技術向上と優良品種の普及を図ることと、広く市民に紹介することで農業に対する理解を深めてもらおうと毎年開かれている。昨年度は192点、一昨年度は226点が出品された。

ベルマガ通信(Jリーグ湘南ベルマーレ:戦評) 責任をとる文化なき降格決定後の快勝 11月8日J1第36節 ホーム湘南 5 – 2新潟

 リーグ戦で勝ち点3を取り切るのに、約半年の時間がかかった。5月11日の東京ヴェルディ戦以来となる20試合ぶりの勝ち点3は、5得点のホーム快勝。この試合を「長いシーズンの一試合」として切り取れば、大量得点での勝利に胸が躍る。

 しかし、J2降格が決まったチーム同士の一戦は、決して緊張感のある試合だったとは言い切れない。すべて結果論になるが、今季の湘南ベルマーレは「クラブとして残留のために手を尽くしきったのか」。湘南選手達のポテンシャルを示す形となった快勝を経て、その疑問が消えることはなかった。

 湘南以外の降格2チームは、シーズン途中で監督交代を決断。一方で2度の監督交代を決断し、降格圏から浮上したクラブもある。指揮官の交代が状況好転の全てではないが、それを機に残留を果たしたチームがある。今季は3選手がシーズン途中で海外移籍を果たしたが、海外移籍の前から勝利は遠く、勝利に必要な戦力だと判断していたなら引き止めることも責任者には必要。だからこそ思う、湘南に欠けているものは「責任をとる文化だ」と。

 2019年、湘南ベルマーレは監督による選手・スタッフへのパワーハラスメント行為が発覚し、Jリーグがその行為を事実と認定。監督退任を余儀なくされた。19年シーズン途中に浮嶋敏監督がスクランブルで指揮を執り、その後、当時コーチであった山口智監督に指揮官のバトンがわたる。山口監督就任からの約5年間、「上位5位以内を狙う」と公言していたが、一度も果たされることなくJ2降格決定後に今季限りでの監督退任の発表がされた。

 ファン・サポーターにプロスポーツクラブの内情すべてを示すことは必要がない。ただ、ファン・サポーターに隠していた行為があったクラブである。責任者が責任をとらないクラブだと、不信感を抱いている人も湘南地域にはいるだろう。パワーハラスメント行為による監督交代以降、明確な監督継続基準はクラブから示されず、そして公言は果たされず、監督継続の一手で突き進んだ。現場の体制を変えるタイミングも、責任者が責任をとるタイミングも、この5年間の中で確実にあったはずだ。

 責任をとる文化のないクラブのままでは、トップリーグ5位以内は夢物語で終わる。

 プロの責任者は「責任を負う」ことが仕事である。示したいビジョンがあるのならオープンに。隠蔽した未来で実を結ぶことはないと、このクラブの過去が教えてくれている。(ベルマガ記者 スポーツライターすぎさきともかず)
もう写真だけでもワクワクが止まらない!必聴&必見の公演 ©Maria Frodl

世界の観客を魅了する”金管七重奏団” 音楽情報 ムノツィル・ブラス来日  11月22日 小田原で公演

 吹奏楽ファン必聴。世界中に熱狂的なファン多数。オーストリアから来日するムノツィル・ブラス=写真=は、トランペット3名、トロンボーン3名、チューバ1名の計7名で構成される世界的に有名な金管七重奏団。超一流の演奏テクニックと心に響く美しいハーモニー、そしてユーモアとブラックジョークがたっぷりの型破りなパフォーマンスは、まさに予測不能なエンターテインメントの宝庫。

 今回の小田原公演は、ワルツといえばだれもが思い浮かべる、あの『美しく青きドナウ』を作曲した「ヨハン・シュトラウス2世」の生誕200年を祝うもの。「シュトラウス STRAU$$」と題し、ヨハン・シュトラウス2世の楽曲を中心としたプログラムとなる。

 クラシック、ジャズ、ポップス、自作の楽曲までを自由自在に操り、言葉の壁を越えて世界の観客を魅了し続けているムノツィル・ブラス――。彼らの抱腹絶倒のコメディセンスと、息をのむような音楽性の融合が楽しめる。吹奏楽部で研鑽を積んでいる学生にもお勧め。18歳以下のチケットは1000円となっている。公演情報は以下の通り。

 ●日時/11月22日(土)、午後2時開演(午後1時開場)、●会場/小田原三の丸ホール大ホール、●チケット/一般5000円、18歳以下1000円(枚数限定)、未就学児入場不可。三の丸ホール窓口・Webで発売。(問)同ホール【電話】0465・20・4152へ。