秦野 人物風土記
公開日:2025.11.14
「第1回神奈川よさこいまつり」の実行委員長を務める
塩谷 雄一郎さん
戸川在住 48歳
目的達成へ一直線
○…よさこい界隈での愛称「しおピー」が、イベント成功へ奔走する。小田原、秦野、本厚木、海老名、相模大野駅周辺の5市11会場で11月22・23日、「出雲大社相模分祠奉納 第1回神奈川よさこいまつり」が初開催される。発起人として実行委員長を務め、広域の一大イベントに楽しみと不安が同居する。「演者、観客がまた来たいと思えるか。それが自分に課せられた使命」と語る。
○…構想は1年以上前から。各県の代表的なよさこいイベントを紹介するテレビ番組で、神奈川県は空欄になっていた。しかし、近隣だけでも自身が責任者の「よさこいご縁まつり」(秦野)や「ODAWARAえっさホイおどり」、「Ebinaよさこい」、「相模原よさこいRANBU!」と催しはある。ただ、会場規模などの問題で新たな参加チームを断ることも。各運営者に声を掛け、連携し会場を多く設けることで受け皿を拡大。「神奈川を代表するよさこいまつりを作ろうと呼びかけ、賛同してくれた。感謝しかない」
○…秦野で生まれ育ち21歳で結婚。今から約20年前、妻と娘が小田原のよさこいチームへ入ろうとしたことが自身の未来を変えた。チームの加入条件は、家族全員の参加。「なんで人前で踊らなきゃいけないの」。そう思ったのは最初だけで、「自分が1番はまってしまった」と妻を横目に苦笑い。今では、秦野を拠点に約160人が在籍する「teamIZUMO」の代表も務めるほどのめりこんだ。
○…「踊りだけでなく、人とのつながりが魅力。社会人になっても『友達』が増えるのがおもしろい」。楽器の鳴子(なるこ)さえあれば、曲も振付も自由なよさこい。「派手な衣装で煌びやかに踊る姿を楽しんで」と目を輝かせる。
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