秦野 社会
公開日:2025.11.14
市内クマ目撃、10月に4件
秋は遭遇率高まる
東日本を中心に相次ぐクマ被害。秦野市では今年度、4月〜11月8日現在で7件のツキノワグマ目撃情報があった。7月〜9月は各月1件、10月は4件だった。
ツキノワグマは、神奈川県内では主に丹沢山地に約80頭生息すると推定されている。臆病な性格だが、子連れの親は強気。秋になると冬眠を前にして餌を求めて活発に活動するため、人と遭遇する可能性が高くなるという。餌を求めるうちに、人里に出没することもある。
秦野市内での昨年度1年間の目撃情報は24件。山中だけでなく羽根付近や弘法山公園駐車場のほか、人家に近いかみくさやま公園付近でも目撃情報や足跡・フンなどの痕跡が見つかっていた。こうした状況を受け、市は目撃情報があった付近での煙火による追い払いや、捕獲したクマの学習放獣などを実施していた。
今年度は山中目撃のみ
今年度は、大倉尾根登山道駒止茶屋付近や西山林道ゲートから1Kmほど先の地点など、7件とも人里から離れた山中の目撃情報となっている。ツキノワグマは早朝・夜間の出没が多く、「単独行動や朝夕の時間帯を避け、音のするものを持ち歩いてほしい」と市農業振興課は話す。
人家近くでクマを目撃した、痕跡を見つけた場合ははだの都市農業支援センター【電話】0463・81・7800へ。
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