茅ヶ崎・寒川版【12月5日(金)号】
インタビューに答える鈴木健二署長

茅ケ崎警察署 「一人ひとりに届く対策を」 鈴木健二署長にインタビュー

 タウンニュース茅ヶ崎・寒川編集室では、茅ケ崎警察署(鈴木健二署長)の協力のもと、「警察防犯安心・安全特別号」を企画した。歳末の交通安全週間と、詐欺電話が増える年内最後の年金支給日を前に、鈴木署長は本紙のインタビューに「一人ひとりに届く対策を行っていきたい」と話し、さまざまなキャンペーンを行っていく考えを示した。

 ――特殊詐欺被害が後を絶ちませんが、ここにきて発生件数が鈍化してきていると聞きました。

 「茅ケ崎署が管轄する茅ヶ崎市と寒川町エリアでは、昨年から特殊詐欺被害が県内ワーストでした。しかし、ここ最近でやっと発生件数が鈍化してきました」

 ――何が成果につながったのでしょうか。

 「『一人ひとりに届く対策』を行っていることでしょうか。ペデストリアンデッキなどで行う大きなキャンペーン活動に加えて、『生活の中に沁みる』ような取り組み、例えば、スーパーに協力してもらってのアナウンスやビラ配り、朝のラジオ体操におじゃまさせてもらったりもしました。他にも、地域を良く知るまちぢから協議会や、被害者になりやすい高齢者と接点の多い医師会、歯科医師会とタッグを組んだり、包括支援センターと連携してケアマネジャーに協力してもらったり。以前の施策が市民に届いているかを検証し、署員からアイデアを募るなどして、とにかく地道な活動にも力を入れてきたのが奏功したのではないでしょうか。とはいえ、気を緩めず、他人事ではなく自分事として引き続き注意してください」

 ――学生などの若い力の協力もあるとか。

 「文教大学と2013年に『神奈川県警察と文教大学とのサイバー犯罪の防止に係る連携協力に関する協定』を締結しました。以来、同大学情報学部情報システム学科の学生が、サイバーボランティアとして活躍しています。先日も、子どもたちに向けたネットリテラシー教育研修を行ってくれました。近年は、SNSからの闇バイト募集や、SNSに誘導する特殊詐欺も多くなっています。そのため、高齢者だけでなく若者も被害者になるケースが増えています。そこで、私たちのような年配者ではなく、インターネットやSNSに明るい学生と協力して対策を練ることで、防犯につなげていきます」

 ――交通安全の面ではいかがでしょうか。

 「痛ましいことに、今年はすでに死亡事故が4件発生しており、事故件数は増えています。管内では相変わらず自転車と高齢者が関係する事故が多い傾向にあります。幸いにも、全国的に報じられているような高齢ドライバーによる大きな事故は、管内では発生していません。ただ高齢になって運転される方には、体力や認知機能の衰えを十分に認識し、免許の返納を考えた際には『安全運転相談ダイヤル』(#8080)にご連絡いただきたいと思います」

 ――自転車盗の被害も多いそうですね。

 「自転車盗の約7割が無施錠で被害にあっています。カギをかけるだけで地域の犯罪件数が減るので、ぜひ徹底していただきたいです」

地域守るつながり

 ――昨年社会に不安を与えた強盗事件は。

 「管内では、『トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)』が絡むような、類似の強盗や未遂事件は発生していません。ただ、強盗や空き巣に狙われにくくする環境づくりは大切です。犯人の多くは下見をしていると言われます。普段から地域とのつながりを強くすることが、凶悪犯罪の防止につながります」

 ――最後に読者にメッセージをお願いします。

 「茅ケ崎署では、特殊詐欺や犯罪、交通安全対策として、一人ひとりに届く地道な対策を行っていきます。関係各所や皆さまと連携して推し進めていければと考えているので、引き続きご協力をお願いいたします」
茅ヶ崎市斎場の入口=提供

茅ヶ崎市斎場 市町民火葬料 有料化へ 来年4月から1万円

 茅ヶ崎市が、茅ヶ崎市斎場(茅ヶ崎市芹沢)の市民の火葬室利用料を2026年4月から有料化する方針を発表した。

 11月25日の市定例記者会見で明らかにしたもの。現在開会中の市議会定例会に、関連する費用として、1018万円を盛り込んだ補正予算案を提出している。

 茅ヶ崎市斎場は1993年5月に開設。当初は火葬室利用料は全て無料だったが、現在は茅ヶ崎市民と提携を結んでいる寒川町民が無料で、市外在住者の場合は8万円(12歳以上の人)などとなっている。

 同斎場の利用件数は高齢化により年々増加。開設翌年の94年度は1400件だったが、24年度は3385件となった。

 一方で開設から33年が経過して老朽化が進んでいることに加えて、今後も件数が伸びていく見込みのため、運営費や修繕費に充てるため有料化を決めたという。12歳以上だった人は1万円、それ未満だった人は6千円が来年4月以降必要となる。こうした動きは他市でも進んでいるといい、県内では平塚市と真鶴町・湯河原町の斎場が無料。藤沢市と厚木市は1万円、横浜市では1万2000円となっている。

 市は有料化により年間で約3400万円の収入を見込む。担当者は「永続的に斎場を運営していくための有料化となります。ご理解ご協力をお願いします」と話す。

友引日も開場

 また同斎場では、遺体の火葬までの期間を短縮しようと、亡くなる人が多いという1月から3月にかけて、通常では閉場していた友引日14日のうち10日を開場して、受け入れ枠数を拡大する。
戸別収集の様子=提供

茅ヶ崎市 戸別収集実験地区を拡大 来年度から3エリアで

 茅ヶ崎市はこのほど、2026年4月からごみの戸別収集に関する実験事業を新栄町、東海岸北3丁目、元町の3エリアで実施する、と発表した。同事業については今年4月から市内8エリアで実施されており、市民からは好評という。市は「他の場所でも効果や影響を検証したい」とする。

 戸別収集は各家庭の敷地の公道に面した場所に出されたごみを回収する方式。従来のステーション方式と比べ、ごみを出した人が明確になり分別が進むなどのメリットがある。一方でプライバシーや防犯上の不安、コストの増加が課題とされている。

 市はこうした効果や影響を具体的に把握するため、今年4月からJR茅ケ崎駅周辺や市北部の芹沢など8エリア(約6600世帯)で、燃やせるごみを対象に実験事業をスタートさせた。

 これまでに実施エリアの市民を対象に行った意見交換会などでは「ごみ出しが楽になった」や「集積ステーションの管理負担が軽減された」「事業者による不適正排出が減った」など、概ね好意的な意見が多かったという。

 そこで26年4月から新たに3エリア(約2700世帯)で事業を実施することを決定した。期間は27年3月末までの1年間の予定。今年4月からすでに行われている地区でも事業を継続する。

 今後はチラシの配布や説明会の開催などにより、対象地区での周知を進める。併せて現在事業が行われているエリアでの減量効果や組成分析を進め、3月上旬に公表する予定。市資源循環課では「結果を分析し、事業実施についての方針の決定に生かしていきたい」としている。
自身の著書で特殊詐欺被害防止を訴える琴崎さん

寒川町在住琴崎京子さん 詐欺の実体験を著書に 「1件でも被害が減るように」

 寒川町在住の琴崎京子さん(70)は、自身が 寒川町在住の琴崎京子さん(70)は、自身が体験した振り込め詐欺の手口を克明に綴った実録書『私はこうして騙された! 実録・振込め詐欺の罠』をこのほど出版した。巧妙な罠と被害の全容は、現在も後を絶たない特殊詐欺の実態を浮き彫りにしている。

 琴崎さんが被害にあったのは、今年5月の連休明けにかかってきた一本の電話だった。犯人は「介護保険の過払い金がある。期日までに手続きをすれば返金できる」と告げた。琴崎さんは、「そんなこともあるだろう」と疑うことなく呼びかけに応じたという。

 その後犯人は、「手続きを行う必要がある」と偽り、近所のATMまで誘導。電話口で繰り返し「時間がない」と急かし、「まるで催眠術にかかったように指示に従ってしまった」と琴崎さんは振り返る。言われるがまま残高などを伝え、気づいたときに振込手続きが完了。「この時初めて詐欺被害にあったのだと気付いた」という。その後警察署に向かい、振込から約20分後には口座も凍結したが、すでに残高はなかった。

 還付金詐欺の常套手段であるこの手口は、特に高齢者を狙い、言葉巧みにATMを操作させ、指定口座へ送金させるものだ。「今日中に」「すぐに」と急かして冷静な判断を奪う。

 被害後、琴崎さんはしばらくの間落ち込んでいたというが、「泣き寝入りしてしまう人が多い。この悔しさを伝えたい」と出版を決めた。本には、犯人の巧妙な手口だけでなく、被害にあわないための心構えや対処法など、実際の経験をもとにした注意喚起の内容が詳細に記載されている。

 琴崎さんは「具体的な手口を知っていても、いざそうした場面に出くわした際に、冷静な判断ができなくなってしまいがち。自身の経験を通して書いたこの本を、一人でも多くの人に届け、被害を防げたら」と話す。

 同書は本体価格890円(税込・電子書籍)。アマゾンにて販売中。

特殊詐欺はすぐそばに

 茅ケ崎警察署管内でも特殊詐欺の被害は多く発生している。実際、今年1月1日から10月末(速報値)の被害件数は75件で、被害総額はおよそ2億6200万円だった。茅ケ崎署では改めて「電話で『お金』の話が出たら、一度電話を切り、すぐに家族や警察に相談を」と呼びかけている。

た。巧妙な罠と被害の全容は、現在も後を絶たない特殊詐欺の実態を浮き彫りにしている。  琴崎さんが被害にあったのは、今年5月の連休明けにかかってきた一本の電話だった。犯人は「介護保険の過払い金がある。期日までに手続きをすれば返金できる」と告げた。琴崎さんは、「そんなこともあるだろう」と疑うことなく呼びかけに応じたという。

 その後犯人は、「手続きを行う必要がある」と偽り、近所のATMまで誘導。電話口で繰り返し「時間がない」と急かし、「まるで催眠術にかかったように指示に従ってしまった」と琴崎さんは振り返る。言われるがまま残高などを伝え、気づいたときに振込手続きが完了。「この時初めて詐欺被害にあったのだと気付いた」という。その後警察署に向かい、振込から約20分後には口座も凍結したが、すでに残高はなかった。

 還付金詐欺の常套手段であるこの手口は、特に高齢者を狙い、言葉巧みにATMを操作させ、指定口座へ送金させるものだ。「今日中に」「すぐに」と急かして冷静な判断を奪う。

 被害後、琴崎さんはしばらくの間落ち込んでいたというが、「泣き寝入りしてしまう人が多い。この悔しさを伝えたい」と出版を決めた。本には、犯人の巧妙な手口だけでなく、被害にあわないための心構えや対処法など、実際の経験をもとにした注意喚起の内容が詳細に記載されている。

 琴崎さんは「具体的な手口を知っていても、いざそうした場面に出くわした際に、冷静な判断ができなくなってしまいがち。自身の経験を通して書いたこの本を、一人でも多くの人に届け、被害を防げたら」と話す。

 同書は本体価格890円(税込・電子書籍)。アマゾンにて販売中。

特殊詐欺はすぐそばに

 茅ケ崎警察署管内でも特殊詐欺の被害は多く発生している。実際、今年1月1日から10月末(速報値)の被害件数は75件で、被害総額はおよそ2億6200万円だった。茅ケ崎署では改めて「電話で『お金』の話が出たら、一度電話を切り、すぐに家族や警察に相談を」と呼びかけている。

原爆をテーマにした朗読会を開催し、今年で30年目を迎えた 宇都 純子さん 鎌倉市在住 76歳

朗読で核被害の実相伝える

 ○…広島・長崎の原爆の実相を知ってもらおうと朗読会を行う団体「ヒロシマを考える会・神奈川」の代表を務める。メンバー5人で年に1回、茅ヶ崎で自主講演を行っており、12月9日には茅ヶ崎市民文化会館で節目となる30年目の会を開く。「身近な人たちにこそ、原爆について知ってほしいと活動を続けてきた」と思いを口にする。

 ○…今回取り上げる『小さな島の大きな悲劇』は、広島湾に浮かぶ似島(にのしま)にあった陸軍検疫所の衛生兵だった小原好隆さんの手記。原爆投下後、検疫所は野戦病院となり、多くの被爆者が送られ、亡くなっていった。「初めて読んだ時には何もできずに死んでいった被爆者に対する小原さんの思いを受け止め切れず、読み進められなかった」。だが今年、似島を訪ね、防空壕など戦争の傷跡を見て回ったことで「小原さんの経験を伝えたいという思いが強くなった」という。「手記のなかには、君が代を歌いながら亡くなっていった子どものエピソードもある。小原さんの残した記憶にできるだけ迫りたい」

 ○…朗読を始めたのは45年前。小和田公民館のグループに参加したのがきっかけ。後に、秦野の公民館から依頼を受けて原爆の朗読会をするようになり、同団体が発足した。元々は芝居が好きで「舞台女優になるのが夢だった」。50代で鎌倉の市民劇団に所属し、情熱を注いだのは一番の思い出。一昨年は喜劇の朗読劇にも出演した。

 ○…朗読会は「年に一度、原爆と向き合う場」とし「これだけ人間の形が変わってしまう兵器が存在し続けていいのか、私たちはもっと原爆を知らなければ」と危機感を募らせる。「会を通じ、亡くなった方の思いを一人でも多くの方にわかってもらえたらうれしい」

クリスマス展覧会 9日〜SZK

 SZKギャラリー(茅ヶ崎市元町4の32)で12月9日(火)〜21日(日)に毎年恒例の「SZKクリスマス展覧会」が開催される。午前11時30分〜午後6時(最終日5時)。入場無料。今年は21人の作家が集まり、年末を彩る。(問)design@szk.jp
茅ヶ崎FMアンバサダーコンテストで大賞に輝いた中谷さん(前列左から3番目)

アンバサダーに中谷さん 茅ヶ崎FMコンテストで大賞

 茅ヶ崎の魅力を発信するアンバサダーを決める茅ヶ崎FM主催のコンテストが11月15日、ラスカ茅ヶ崎で開催され、茅ヶ崎市在住の中谷琉偉さん(21)が最高賞の茅ヶ崎FM賞に選ばれた。

 書類選考、2次審査を通過した11人が本選に出場。出場者は特技を生かし会場を盛り上げた。

 とりわけ、横浜の温浴施設で熱波師を務めている中谷さんは、タオルを小気味よく振り回す躍動感あふれるパフォーマンスで観客を魅了。会場から大きな歓声が上がった。

 最高賞を受賞した中谷さんは「乗りの良い人が多く、うまく会場を巻き込むことができた。多くの人に活力を与えられるように活動していきたい」と抱負を述べた。

 中谷さんは今後、ラジオ出演やイベントの広報活動などを行うことになっているが、同局では各賞の受賞者にもさまざまな場面で協力を得たい考えだ。

 他の受賞者は以下の通り(敬称略)。ラスカ茅ヶ崎賞=大川風羽、もしもし☆コールミーテレフォン賞=北尾結菜、イシバシハザマ石橋賞=石田樹、特別賞=金子咲陽・石原漣
寒川神社境内ガイドの様子=提供

古絵図もとに寒川巡る 12月20日開催 参加者募集

 寒川町観光協会では、「さむかわ観光ガイドクラブ」の案内で寒川神社の迎春ねぶたや周辺地域を散策する「古絵図で巡る寒川神社ウォーク」の参加者を募集している。

 日時は12月20日(土)の午前9時〜午後0時30分。当日は、9時までに寒川神社太鼓橋(神池橋)前に集合。同社でお祓いをうけ、神門に取り付けられる「迎春ねぶた」を鑑賞後、境内を案内。正式参拝をした後、宮山神社、西善院などを散策しながら、地場産の野菜や花を求めて「JAさがみわいわい市寒川店」に立ち寄り、さむかわ中央公園で解散となる。

 参加費は2000円。定員は先着20人(最少催行人数13人)。希望者は寒川町観光協会ホームページ内専用申込フォームから申し込みを。締め切りは12月15日(月)(定員に達した場合は終了)。

(問)同協会【電話】0467・75・9051
過去の様子=提供

餅つき大会 14日、三島大神で

 NPO法人萩桜会主催の「第9回ふるさとふれあい餅つき大会」が12月14日(日)、三島大神境内で午前10時から。餅(200円)がなくなり次第終了(午後2時頃見込み)。雨天中止。

 野菜や花きの販売なども。問い合わせは同会・小島さん【携帯電話】090・2424・9895へ。
紙面づくりを説明する本紙記者

松林中生が職場体験 本紙記者から紙面制作学ぶ

 茅ヶ崎市立松林中学校の生徒3人がこのほど、タウンニュース茅ヶ崎・寒川編集室で職場体験を行った。

 同校2年生の「総合的な学習」の一環として実施されたもので、編集などの職種に関心のある生徒が本紙を希望した。

 発行形態や紙面づくりにかかわる顧客、取材先などについて本紙記者が説明。「取材に臨む前には準備をする」や「話を聞くときは『聞いていますよ』と明確にリアクションする」といった取材姿勢などについても触れると、真剣に聞き入っていた。生徒からは「相手のことをよく調べてから話を聞くことは今後活用したい」といった声が聞かれた。

円蔵小でワークショップ

 茅ヶ崎市立円蔵小学校体育館で12月7日(日)、クリスマスワークショップが開催される。午前10時から正午。円蔵小学校区青少年育成推進協議会が主催。

 当日は「大工さん」と一緒にくぎ打ちやカンナ削り、丸太切り、ネームプレートづくりに参加できる。(問)080・8756・7155、または(メール)enzosuishinkyo@gmail.com

文化会館でXmasコン 12日 定番曲など披露

 茅ヶ崎市民文化会館で12月12日(金)、クリスマスコンサート「おしゃこんクリスマススペシャル」が開催される。午後6時30分開演(6時開場)。音楽企画グループ・ちがさきサウンドが主催。チケットは1500円で、申し込み受付中。

 ホワイトクリスマス、きよしこの夜などクリスマスソングを歌う。出演はメゾソプラノの斉藤博子さん、ソプラノの松橋靖子さん、ピアニストの中丸ちひろさん。

 申し込みは斉藤さん【携帯電話】090・4394・5915へ。
以前同所で行われた駅ピアノ

小出のピアノを弾こう 12月5日・6日、ラスカ入口側で

 誰でも自由に演奏できる駅ピアノ「弾いてみよう 小出のピアノ」が12月5日(金)・6日(土)にラスカ茅ヶ崎3階正面入り口付近で開催される。両日とも午前11時から午後6時まで。主催は小出地区まちぢから協議会。

 「小出のピアノ」は77年前、オルガンしかなかった小出小学校に地域住民が贈呈した。老朽化や故障などで長く使われなくなっていたが、有志らの募金活動によって2019年に修復された。

 駅ピアノは3年前から開催され、今回で4回目。主催者は「多くの人によみがえったピアノの音色を聞いてほしい」と話す。演奏希望者は直接来場を。

 問い合わせは小出地区コミュニティセンター内同協議会【電話】0467・54・6525(受付時間は午前9時から午後9時まで、月曜休館)。
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原爆伝える朗読会 9日 市民文化会館

 「ヒロシマを語る会・神奈川」が主催する朗読会が12月9日(火)、茅ヶ崎市民文化会館1階練習室兼ミニホールで開催される。午後2時開演(1時30分開場)。参加費は1500円(高校生以下無料)。

 同団体は毎年原爆の朗読会を行っており、今年で30年目を迎える。今回の題目は、「小さな島の大きな悲劇〜一衛生兵が見た似島検疫所附属病院〜」。衛生兵だった小原好隆さんがつづった手記をもとに、その記憶をひも解いていく。

 朗読は代表の宇都純子さん=人物風土記で紹介=、ピアノは土屋照代さん、福島寿郎さんが演出する。宇都さんは「80年前の8月6日、たくさんの被爆者が運ばれた似島の内部についてこれほど詳細に記された記録は他にないのではないか。『9日まで空を見上げることはなかった』というほど必死のあわただしさを私たちに伝えている。この朗読会を皆さんが原爆を考える機会にしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 申し込みは宇都さん【携帯電話】080・6534・3173またはメールmidorigo@hotmail.co.jpへ。
以前同館に集まった食糧

「食品ロス削減を」 フードドライブ第3弾を実施

 食品ロスを削減する目的で12月15日(月)から25日(木)、茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)でフードドライブが実施される。受付時間は午前9時から午後9時。

 フードドライブとは家庭で余っている食品を集めて支援が必要な人や団体に届ける活動。同館に集まった食料は茅ヶ崎市役所資源循環課を通じて支援先に届けられる。

 支援できる食糧は「賞味期限が3カ月以上のもの」「未使用や未開封のもの」「常温保存が可能なもの」「食品表示があるもの」。米、塩、砂糖などの賞味期限表示義務のないものは表示がなくても可能。

 (問)同館【電話】0467・88・1331

フリー校利用者へ補助広がる 県が今年度から支援制度

 不登校になる児童・生徒の増加を受けて、民間団体や個人が運営する「フリースクール」に通う子どもが増えている。一方で公立学校などに比べて保護者の経済的な負担が大きいことから、授業料の一部を補助する制度を設ける自治体も現れている。神奈川県も今年度から、こうした市町村を財政的に支援する仕組みをスタートさせた。

増加続く不登校

 文部科学省の調査によると2024年度、全国の小・中学校の不登校児童・生徒の数は35万3970人で、過去最多を更新した。10月29日に県が発表した「令和6年度神奈川県児童・生徒の問題行動・不登校調査」でも、昨年度の不登校児童・生徒数は公立小・中学校合計で2万4250人に上り、昨年度より621人増加している。

 こうしたなか、新しい学びの場として注目されているのがフリースクールだ。はっきりとした定義はないものの、文科省のホームページでは「不登校の子どもに対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設」とされている。県内では神奈川県学校・フリースクール等連携協議会と連携している団体だけでも35ヵ所にのぼる。

 一方で民間が運営するため、公立学校などと比較すると保護者の経済的な負担は大きい。15年に文部科学省が行った調査によれば月額利用料(授業料)の平均は約3万3千円。1〜5万円程度の施設が多いとされる。

 コロナ禍中に小学生だった子どもが不登校になりフリースクールを利用したある保護者は「経済的負担もそうだが、送迎などが必要となって仕事を続けられなくなるなど、生活への影響は大きい」と話す。

3市で補助制度

 独自に保護者を支援する自治体も増えている。鎌倉市は23年9月、フリースクールの授業料等の一部を補助する制度を導入した。

 その後、海老名市が24年7月、相模原市も今年10月から同様の仕組みをスタートさせている。

 こうした状況を受けて県は今年度、「神奈川県フリースクール等利用児童・生徒支援事業補助金」を創設した。

 制度の最大の特徴は、フリースクール等に通う児童生徒の保護者を支援する事業を実施する「市町村」に対して県が財政補助を行うこと。

 県担当者は「保護者や児童生徒により身近な市町村を支援することで、地域の実情に応じた支援ができる」とし、今年度は260人分3120万円の予算を確保した。

導入求める声も

 現在、茅ヶ崎市、寒川町では同様の支援制度がなく、導入を求める声が上がり始めている。

 茅ヶ崎市では9月に開催された市議会定例会に「茅ヶ崎市内の不登校の子どもたちの学びの保障に向けた取り組みについての陳情」など2件が文教常任委員会に提出され、採択された。

 内容はフリースクールに通う子どもへの支援とともに、安心できる居場所の整備、多様な学びの場の確保を求めるもの。陳情を提出した菊地萌さん(茅ヶ崎市内で里山での居場所・学びの場づくりに取り組む『わわわのわ』代表)は「不登校になる子どもが増加し、家庭だけで子どもたちを支えることが難しくなっている。学校だけでなく、地域や社会全体で子どもを見守るとともに、学びを確保する仕組みがあれば」と話す。

 支援制度について茅ヶ崎市は「他市の状況を見ながら調査研究をしているところ」とし、寒川町では「現状では不登校の件数について顕著な増加はなく、検討はしていない」としている。
グルメ、体験、ステージなどで盛り上がりを見せたアルバックフェスティバル

「アルフェス」に4500人 各種イベントが盛況

 アルバック茅ヶ崎本社・工場で11月15日、「アルバックフェスティバル」が開催され、延べ4500人の来場者が詰め掛けた。

 今回は「つながる ひろがる 真空の輪」がテーマ。昨年よりも同グループの事業内容や「真空技術」への関心を深めてもらえるよう、さまざまな体験型コンテンツを充実させ、工場見学、クリーンルーム入室体験、エアシャワー体験を実施した。また新たに海外グループ会社による文化体験も行われた。

 各種体験には子ども連れが列をなしたほか、地元団体などによるステージでのミニライブや演奏もイベントを盛り上げた。来場者は社員食堂の昼食メニュー販売をはじめ、キッチンカーや屋台などで地元グルメに舌鼓を打ちながら、思い思いに楽しんでいた。

 盛況のうちに「アルフェス」を終えたのを受け、同社担当者は「アルバックグループではこれからも地域の皆さまとの交流を深め、活性化に貢献していきたい」と話している。
(上)ハワイ島ヒロで行われたメリーモナークフェスティバルでのフラの披露(下)市長表敬に訪れた同教室の生徒15人

レイラニ 25年ぶりフラの祭典出場 市長表敬で報告

 20年以上の歴史を持つ茅ヶ崎市東海岸北のフラ教室「フラ・ハラウ・オ・レイラニ」(小川美穂子代表・以下レイラニ)がハワイ島ヒロで行われた「フラのオリンピック」と言われる「メリー・モナーク・フェスティバル」への出場を受け11月13日、佐藤光市長を表敬訪問した。

 今回で62回目を数える同大会は「フラ愛好者にとって現地で観戦できるのも夢のような大会」とされ、本選の競技会にはハワイアンの血統を持つ師範が率いるハワイトップグループしか出場できないという厳しい基準のもとで開催されている。

 レイラニは昨年8月に行われた群馬県伊香保での競技会で総合優勝に輝き、25年ぶりに出場権を獲得。今年4月の本大会の前夜祭に日本代表として総勢61人で参加した。4年に1度日本代表がこのステージに招待されるようになってから、オール日本人でフラを披露した教室は2団体しかないという。

 大会では5000人の観衆を前に20分間のステージで7曲を披露。会場では「Chigasaki Japan!」と何度もコールされ、熱気に沸いたという。この模様は地元誌でも、「茅ヶ崎市の小川美穂子先生率いるハラウ。彼女たちが見せた優雅で穏やかなフラアウアナのパフォーマンスはハワイの外でもフラが愛されていることを温かく伝えてくれる生きた証だった」と紹介された。

 小川代表は「25年の間に自分たちも成長し、この大会にふさわしい姿で出場できたことが誇らしく、メディアでも取り上げられるなど皆に認めてもらえた。フラの憧れの舞台に立てて幸せ」と振り返る。

 祭典の最終日には沿道に数千人の観衆が並ぶロイヤルパレードにも参加。大会と同じく「Chigasaki Japan!」の声援を浴びながら参加生徒全員がヒロの町を練り歩いた。

 レイラニは1998年に発足。現在3歳から80代までの150人が所属している。小川代表がケアヴェ&トレイシー ロペスに師事して以降、毎年ハワイの大会に出場し、優勝、入賞など好成績を収めてきた。小川代表は「立つのが難しいハワイのステージでフラをすることを目指してきた。これらからもそこをモチベーションにして皆と楽しくレッスンをしてきたい」と笑顔で話す。
司会を務める龍口さん

婚活パーティー参加募集 21日 茅ヶ崎FM主催

 茅ヶ崎FM(エボラジ/89・2MHz)が主催する婚活イベント「茅ヶ崎ご縁日和」が12月21日(日)、茅ヶ崎カフェで開催される。午後6時30分から8時30分。結婚相談所シーブリーズ湘南が協力。現在、参加者を募集している。

 同FM番組のコーナーとの連動企画。推薦者・紹介者がいることが参加条件で、対象は茅ヶ崎市と近郊に住む未婚(離婚歴あり、子ども連れも可)の30代から50代の人。募集は男女とも10人ずつ。費用は男性4千円、女性1千円(フリードリンクとプチブッフェ含む)。当日は番組MCの龍口健太郎さんが司会を務める。申し込みは関連リンクへ。
宣誓する選手代表=提供

日頃の鍛錬の成果競う 茅ヶ崎市空手道選手権大会

 2025年度茅ヶ崎市総合体育大会空手道競技兼第41回茅ヶ崎市空手道選手権大会が11月16日、茅ヶ崎市総合体育館第一体育室で開催された。

 当日は未就学児から熟年世代まで、204人が出場。日頃の練習の成果を競い合った。

 大会関係者は「昨年を大きく上回る参加者があり、来年の茅ヶ崎市空手道連盟創立50周年記念大会に向けて弾みとなった」と話していた。

 各部門の優勝者は表の通り(敬称略)。
優勝トロフィーを手に笑顔を見せる内田さん

一輪車内田岬希さん ハーフマラソン5連覇 「来年は日本記録更新を」

 静岡県で11月に行われた全日本一輪車マラソン大会で、東海大学2年の内田岬希(みさき)さん(20・茅ヶ崎市十間坂)がハーフマラソン(21・975Km/中学生から50歳まで対象)の部で5連覇を達成した。タイムは1時間2分01秒。

 今大会には以前、長距離種目で敗れたことのある佐藤颯星(りゅうせい)選手が出場していた。そこで内田さんは、序盤で逃げたうえで佐藤選手が追い上げてきた場合には、並走してチャンスをうかがうプランを立てた。

 大会当日は風が強かったため、風対策用の一輪車で臨んだ内田さん。スタートから10Kmまで先頭を走り続ける。途中、佐藤さんが迫ってきたのを見ると作戦を変更。折り返しから下りにかけてペースアップし、競技場が近づいてきたところで短距離勝負に持ち込み、そのまま先頭でゴールテープを切った。

 レース後、2人は互いに健闘をたたえ合ったという。

相手寄せ付けない走りを

 前人未踏の5連覇を達成したものの「日本記録を更新したかった」と悔しさをにじませる内田さん。理想のレースとして「相手を寄せつけず、最後まで自分のペースで走り切ること」を掲げ、さらなる飛躍を誓う。

 来年は世界大会が大きな目標だが、6月には自身の総合優勝5連覇が掛かる、全日本一輪車競技大会のトラックレース部門を控える。「自分と向き合いながら頑張りたい」とさらなる高みを目指している。

オレオレ詐欺が多数 警察官装う手口も

 特殊詐欺被害が後を絶たない。茅ケ崎警察署が管轄する茅ヶ崎市と寒川町では、元日から10月末時点(速報値)で約75件、約2億6200万円の被害が発生している。

 内訳では、オレオレ詐欺が47件・被害額約2億1800万円で、そのほとんどを占めている。13件が還付金詐欺で同3900万円。オレオレ詐欺は、携帯事業者をかたり「あなたの携帯番号が悪用されている」、銀行員をかたり「あなたの口座がマネーロンダリングに使われ犯罪者に収益を提供している」などというものや、かかってきた電話が自動音声で「携帯電話が使えなくなる」というものもあるという。そこからSNSなどに誘導し、中には警察官を装って、偽物の警察手帳を提示する例も。手口はますます巧妙化しているという。

SNS型詐欺に注意

 「必ず利益が出る」などと誘う投資詐欺や、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭を送付させるロマンス詐欺なども増えている。特殊詐欺が身内の愛情、優しさを利用する卑劣な犯罪だとすれば、SNS型詐欺は人の心理につけこんだ狡猾な犯罪。茅ヶ崎・寒川エリアでは、投資詐欺は5件で4000万円、ロマンス詐欺は5件で9000万円の被害があった。

 被害にあわないための注意点として、同署生活安全課担当者は、「警察官がSNSで警察手帳を出すことはありません。海外からの通知の電話番号には出ないこと。携帯電話会社のサービスで設定もできます。そのなかで電話やSNSで『お金』『キャッシュカード』『還付金』などのキーワードが出てきたら詐欺の可能性が高いと考え、すぐに警察や家族に連絡、相談をしてください」と呼び掛けている。
朝礼時に行われた講話

アゼリアうみ風で交通安全講話

 就労継続支援・生活介護事業所「アゼリアうみ風」(茅ヶ崎市松林)で11月10日、茅ケ崎警察署員を招いた安全運転講話が行われた。

 交通安全を目指して、同施設職員から依頼して行われたもの。利用者送迎に出る前の時間に、同署の小川巡査部長が「無茶・無理・ムラ・無駄の、4つの『む』をしないことが大事」などを伝えたのち、「気を付けていってらっしゃい」と出発する車両を、敬礼して見送った。同施設の高橋靖志さんは「意識を高め、安全運転につながれば」と話した。

 同署では、希望する企業や団体などに出向いて、交通安全講話を行っている。
コキアの箒づくり

文教大生 サイバー防犯教室 補導員とふれあいも

 茅ケ崎警察署で10月14日、文教大学学生による、サイバー防犯教室が行われた。

 茅ヶ崎市内の小学校の児童を対象に行っており、今回は円蔵小の有志児童19人を対象に開催。文教大のサイバー防犯ボランティアがスライドを使いながら児童に「ネットに依存しないために時間を決める」「トラブルを避ける使い方を覚える」「困ったときは大人に相談」などを伝えた。

 後半は、茅ケ崎警察署

少年補導員による社会参加活動として、コキアを使った箒づくり体験を行い、署の生垣に来年使用するコキアを植えた。
イベントでの渡辺さん

「ひとりで悲しまないで」 被害者支援自助グループ「ピア・神奈川」

 被害者支援自助グループ「ピア・神奈川」は、犯罪や事故などで家族を亡くした人に寄り添い、心のケアなどを行っているボランティア団体。

 発起人の渡辺治重(はるえ)さん(茅ヶ崎市在住)は阪神淡路大震災の直後、ボランティアに参加しようとバイクで現地に向かっていた大学生の長男を、無謀運転の車にはねられて亡くした。

 「毎日泣いているばかりだった」という渡辺さんをさらに苦しめたのは、被害者たちが頼れる環境が整っていない現実だった。「どこに、誰に相談していいのか全く分からなかった」という。

 そこで2003年に同団体を設立。現在は茅ヶ崎や横浜を拠点に、被害者やその家族の相談に同じ経験を持つメンバーが対応し、生活の支援なども行っている。

 10月21日と22日には、茅ヶ崎市役所1階市民ふれあいプラザで行われた被害者支援の啓発イベントに参加。被害者を傷つけてしまう言葉や役に立つ受け答えを書いた「被害者の現状」などについてのパネルを展示した。

市役所に相談窓口

 ピア・神奈川では09年から、茅ヶ崎市役所市民相談課で「犯罪被害者等支援相談」を行っている。日時は毎月第1・3水曜日の午前10時〜午後3時((問)【電話】0467・82・1111)。

 相談は匿名でも受付。上記時間に電話できない際は、(メール)peer.kanagawa1@gmail.com

シーサイドマルシェ「真冬の饗宴」 12月6日 茅ヶ崎漁港で

 ちがさきシーサイドマルシェ「真冬の饗宴」が12月6日(土)、茅ヶ崎漁港駐車場南側多目的広場で開催される。午前9時から11時まで。

 活やりいかや寒風沖干し、ぶり、伊勢海老、生しらすなど、漁港直送の旬魚、海の幸がならぶ。茅ヶ崎沖を中心に、相模湾で獲れた旬の新鮮な魚を購入できるほか、新鮮地場野菜の直売、キッチンカーの出店もある。購入者先着100人には、あら汁1杯サービス。売り切れ次第終了。

 問い合わせは主催する茅ケ崎市漁業協同組合【電話】0467・82・3025へ。

長谷川書店 絵本とおはなし会 16日、ネスパ店6階で

 絵本とおはなし会が12月16日(火)、JR茅ケ崎駅北口そばの長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店6階ギャラリーで開催される。午後3時から。

 同店が展開している読書推進活動の一環。毎回テーマに沿った絵本を7〜8冊選び、ボランティアが読み聞かせを行う。今回のテーマは「ふゆのドキドキわくわく」。入場は無料、予約等は不要。(問)同店【電話】0467・88・0008

サンタになって本を贈ろう  18日まで4書店で受付

 サンタ・プロジェクトちがさきが12月18日(木)まで、茅ヶ崎市内4カ所の書店で行われている。

 期間中に長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店(元町1の1)と南口駅前店(幸町2の10の106)、川上書店ラスカ茅ヶ崎店(元町1の1ラスカ5F)、といだ書店(若松町9の34)の店頭に提示してある性別や年齢が書かれたカードをもとに、その子に贈りたい絵本や児童書など(800〜1500円程度が目安)を選んでレジまで持参すると、包装されメッセージとともにクリスマスに同市の児童養護施設「白十字会林間学校」と障害児放課後等デイサービス「遊びリパークリノア」の子どもたちに届けられる。

 「サンタクロースになって子どもたちに心を贈りませんか?」と関係者。問い合わせは同プロジェクト代表山田恵子さん【電話】0467・85・2815まで。

ステージなど目白押し 6日 高砂コミセンまつり

 高砂コミュニティセンター(茅ヶ崎市中海岸1の2の42)で12月6日(土)、高砂コミセンまつりが開催される。午前10時30分から午後3時。同実行委員会が主催。

 ステージ披露を通じて同施設で活動する団体を紹介するとともに、さらなる施設利用の促進と地域交流の活性化を図る。

 ステージでは、太鼓やオカリナなどの演奏、歌や体操、フラ、フリースタイルダンス、ベリーダンス、カントリーダンス、詩吟、ウクレレなどさまざまなジャンルのパフォーマンスを披露。そのほか、フードドライブ、着物のリメイク、各種ワークショップに加え、飲食ブースでは焼きそば、から揚げ、弁当などの販売も。担当者は「ぜひ多くの方が来場して楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 会場には駐車場が無いため、公共交通機関や自転車(茅ヶ崎小学校に駐輪可能)で来場を。問い合わせは同施設【電話】0467・57・0891へ。

小出のピアノを弾こう 12月5日・6日、ラスカ入口側で

 誰でも自由に演奏できる駅ピアノ「弾いてみよう 小出のピアノ」が12月5日(金)、6日(土)にラスカ茅ヶ崎3階正面入り口付近で開催される。両日とも午前11時から午後6時まで。主催は小出地区まちぢから協議会。茅ヶ崎市・茅ヶ崎市教育委員会が後援。

よみがえった音色

 「小出のピアノ」は77年前、オルガンしかなかった小出小学校に、地域住民から贈呈されたもの。老朽化や故障などにより長く使用されなくなっていたが、同協議会を中心とした募金活動によって2019年に修復された。

 ピアノの音色や人々の思いを、たくさんの人に感じてほしいと3年前から開催されており、今回で4回目。昨年は2日間で約180人が参加した。同校の校歌やクラシック、茅ヶ崎ゆかりのミュージシャンであるサザンオールスターズの曲などが演奏された。「77年前の音を聴いて、弾いて、触れてみてほしい」と主催者。

 演奏希望者は直接来場を。5日午前10時30分からはオープニングセレモニーが開催される。問い合わせは小出地区コミュニティセンター内【電話】0467・54・6525(受付時間は午前9時から午後9時まで・月曜休館)。

ベルマガ通信(Jリーグ湘南ベルマーレ:戦評) クラブが変わる時が来た、のか? 11月30日J1第37節 ホーム湘南1-0清水

 新潟に大勝した前節から3週間、シーズン終盤の熱狂が冷めてしまうインターバルはどうなのだろうか。すでにJ2降格が決まり、山口智監督の退任も発表されていたので、湘南ベルマーレは伸び伸びとしたプレーで、開幕戦以来のホーム完封勝利。連勝を飾った。監督会見もこれまでになく明るく、饒舌だった。いつもこのくらいのしゃべりをして欲しかったのが本音だが。

 そして、この3週間の間にクラブに激震が走った。選手からクラブの営業に転身した島村毅氏の退社・独立の発表を皮切りに、長年クラブを支えて来た眞壁潔会長と、クラブのレジェンド選手でもあった坂本紘司社長の代表取締役退任が発表されたのだ。

 J1に上がって8年、万年J2からのエレベータークラブと揶揄された湘南ベルマーレが長くJ1に留まった功績もさることながら、近年の停滞への責任を追及する声が上がっていたのは事実。

 サポーターの声を聞くと、J2降格、監督交代もあり、経営陣の交代を支持する声もありながら、来季以降の経営体制に不安を覚える声も多い。

 他クラブを見ると、神戸、町田など、カリスマ社長が採算度外視の力を注いだことでの躍進も目に付く。しかし、ベルマーレの規模、親会社の体力、市民クラブの成り立ちなどを踏まえると、不安を覚えるのもやむを得ない話だ。果たして、親会社がクラブ運営に前のめりになって躍進していくのか。それとも規模を縮小して、売却などの道に進むのか。

 J2降格、すでに報道されている実績ある監督の招へい、これらを機に改めて、ベルマーレの反骨心、地域密着なども含めた、着実な一歩を歩むのかを見つめていきたい。

(ベルマガ編集長 有坂玲)