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公開日:2025.12.05
寒川町在住琴崎京子さん
詐欺の実体験を著書に
「1件でも被害が減るように」
寒川町在住の琴崎京子さん(70)は、自身が
寒川町在住の琴崎京子さん(70)は、自身が体験した振り込め詐欺の手口を克明に綴った実録書『私はこうして騙された! 実録・振込め詐欺の罠』をこのほど出版した。巧妙な罠と被害の全容は、現在も後を絶たない特殊詐欺の実態を浮き彫りにしている。
琴崎さんが被害にあったのは、今年5月の連休明けにかかってきた一本の電話だった。犯人は「介護保険の過払い金がある。期日までに手続きをすれば返金できる」と告げた。琴崎さんは、「そんなこともあるだろう」と疑うことなく呼びかけに応じたという。
その後犯人は、「手続きを行う必要がある」と偽り、近所のATMまで誘導。電話口で繰り返し「時間がない」と急かし、「まるで催眠術にかかったように指示に従ってしまった」と琴崎さんは振り返る。言われるがまま残高などを伝え、気づいたときに振込手続きが完了。「この時初めて詐欺被害にあったのだと気付いた」という。その後警察署に向かい、振込から約20分後には口座も凍結したが、すでに残高はなかった。
還付金詐欺の常套手段であるこの手口は、特に高齢者を狙い、言葉巧みにATMを操作させ、指定口座へ送金させるものだ。「今日中に」「すぐに」と急かして冷静な判断を奪う。
被害後、琴崎さんはしばらくの間落ち込んでいたというが、「泣き寝入りしてしまう人が多い。この悔しさを伝えたい」と出版を決めた。本には、犯人の巧妙な手口だけでなく、被害にあわないための心構えや対処法など、実際の経験をもとにした注意喚起の内容が詳細に記載されている。
琴崎さんは「具体的な手口を知っていても、いざそうした場面に出くわした際に、冷静な判断ができなくなってしまいがち。自身の経験を通して書いたこの本を、一人でも多くの人に届け、被害を防げたら」と話す。
同書は本体価格890円(税込・電子書籍)。アマゾンにて販売中。
特殊詐欺はすぐそばに
茅ケ崎警察署管内でも特殊詐欺の被害は多く発生している。実際、今年1月1日から10月末(速報値)の被害件数は75件で、被害総額はおよそ2億6200万円だった。茅ケ崎署では改めて「電話で『お金』の話が出たら、一度電話を切り、すぐに家族や警察に相談を」と呼びかけている。
た。巧妙な罠と被害の全容は、現在も後を絶たない特殊詐欺の実態を浮き彫りにしている。琴崎さんが被害にあったのは、今年5月の連休明けにかかってきた一本の電話だった。犯人は「介護保険の過払い金がある。期日までに手続きをすれば返金できる」と告げた。琴崎さんは、「そんなこともあるだろう」と疑うことなく呼びかけに応じたという。
その後犯人は、「手続きを行う必要がある」と偽り、近所のATMまで誘導。電話口で繰り返し「時間がない」と急かし、「まるで催眠術にかかったように指示に従ってしまった」と琴崎さんは振り返る。言われるがまま残高などを伝え、気づいたときに振込手続きが完了。「この時初めて詐欺被害にあったのだと気付いた」という。その後警察署に向かい、振込から約20分後には口座も凍結したが、すでに残高はなかった。
還付金詐欺の常套手段であるこの手口は、特に高齢者を狙い、言葉巧みにATMを操作させ、指定口座へ送金させるものだ。「今日中に」「すぐに」と急かして冷静な判断を奪う。
被害後、琴崎さんはしばらくの間落ち込んでいたというが、「泣き寝入りしてしまう人が多い。この悔しさを伝えたい」と出版を決めた。本には、犯人の巧妙な手口だけでなく、被害にあわないための心構えや対処法など、実際の経験をもとにした注意喚起の内容が詳細に記載されている。
琴崎さんは「具体的な手口を知っていても、いざそうした場面に出くわした際に、冷静な判断ができなくなってしまいがち。自身の経験を通して書いたこの本を、一人でも多くの人に届け、被害を防げたら」と話す。
同書は本体価格890円(税込・電子書籍)。アマゾンにて販売中。
特殊詐欺はすぐそばに
茅ケ崎警察署管内でも特殊詐欺の被害は多く発生している。実際、今年1月1日から10月末(速報値)の被害件数は75件で、被害総額はおよそ2億6200万円だった。茅ケ崎署では改めて「電話で『お金』の話が出たら、一度電話を切り、すぐに家族や警察に相談を」と呼びかけている。
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