保土ケ谷区版【12月5日(木)号】

横浜市ごみ処理 燃やすプラ3割削減 10月開始の新分別ルールで

 10月から横浜市内9区でプラスチックごみの新たな分別が始まった。開始月10月4週間の燃やすごみに含まれるプラスチックの資源量は1295tで、2022年の基準年度の約3割にあたる591tを削減(速報値)。市はさらにプラごみ削減を進め、地球温暖化の原因となる温室効果ガス削減につなげたい考えだ。

 市のごみの総量は分別やリサイクルが生活に定着し、順調に減少してきた。ごみ処理の基本計画「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」で目標に掲げていた「ごみと資源の総量10%削減」は、2023年度に2年前倒しで達成。一方で、温室効果ガスの削減は、思うように進んでいないのが現状だ。

 温室効果ガスはごみ処理の過程でも排出される。うち9割はプラスチックなどの石油由来のごみ焼却によるもの。市は、温室効果ガスの削減には、プラごみの削減が必要不可欠と考え、新たな計画「ヨコハマプラ5(ご)・3(み)計画」を今年1月、策定した。

目標1人5・3kg減

 計画では燃やすごみの中に含まれるプラごみを30年度までに年間2万t削減することを目標としている。市民1人あたりに換算すると削減量は年間5・3kg。

 目標達成のため、10月からプラごみの新たな分別を9区で開始。燃やすごみとして回収していた「プラスチックのみでできているもの」も資源として活用される。

 10月4週間の燃やすごみに含まれるプラスチック資源の量は1295t(速報値)で、1886t(基準年度)から約3割の591t削減した。これは、市民1人あたりの年間削減量に換算すると4・7kgにあたる。

 市担当者は、燃やすごみに含まれたプラ資源の半数近くがラップやチャック付きポリ袋だったといい、「啓発に引き続き力を入れ周知が進めば、目標値の5・3kgも視野に入る」とする。プラごみの分別は来年4月から、全18区で実施される予定。「温室効果ガス削減といっても、具体的に何をしたらいいか思い浮かびにくいが、ごみの分別も立派な行動。身近なアクションが繋がることを知って、きっかけにしてほしい」と話した。

笑顔の記念撮影

今井少年野球部 創部50周年祝い記念式典 「良き伝統を継続したい」

 今井小学校を拠点に活動する「今井少年野球部」(小野純一代表)が11月30日、仏向町の「日本料理広美」で創部50周年を祝う記念式典を開催した。小野代表は「良き伝統を続けていくために努力していく」と話した。

 今井少年野球部は1974年に「少年ソフト部」として発足した。翌年に「今井少年野球部」に改称し、76年には保土ケ谷区少年野球春季大会に初出場した。以来、野球を通じた子どもたちの心身の健全育成を主眼に置いた指導が続けられてきた。保土ケ谷区少年野球連盟(葛西清夫会長)によると、同連盟の所属チーム数は約50年前に35チームだったが少子化の影響で廃部が続き、現在は合同チームを含めた16チームだという。

 今井少年野球部には現在女子部員を含め18人が在籍しているが、過去には部員の減少で存続の危機に見舞われたことも。同部はその都度SNSの活用など様々な工夫で危機を乗り越えて、今年度は同連盟主催の区民大会で3軍チームが春と秋の連覇を果たした。

 式典には歴代監督や来賓など約50人が出席。あいさつに立った小野代表は、これまでの指導者に対して「子どもたちの指導や育成にご尽力頂きありがとうございました」と感謝の言葉を送り、「昨今では少子化や他スポーツの人気などの影響で部員数確保が困難という問題を抱えているがこうして50周年を迎えることができた。今後もこの良き伝統を続けていくために努力していきたい」と語った。

 同部の50年の歴史を振り返る内容で作成された記念動画も上映され、目に涙を浮かべる保護者の姿も見られた。

 同部キャプテンの吉野結貴くんは「50年も続いているのはすごいことだと思う。今は『峯ニオーシャンズ』や『鎌谷クラブ』との合同チーム『MIK』として大会に出場しているけど、今井だけで大会に出られるようになればいい」と話した。

今年創部50周年を迎えた「今井少年野球部」の監督を務めている 相沢 祐介さん 今井町在住 37歳

地元の仲間と共に成長

 ○…3年前からチームに携わり、2年前から監督を務めている。小学4年の息子が入部した時は部員が2人だったが、SNSでの広報などが実を結び、現在は息子と娘を含め18人が所属する。「妻は野球のルールを全く知らなかったが、今では試合のスコアをつけている。子どもだけでなく、保護者も野球を好きになることでチームに一体感が生まれた」といい、組織の成長を喜ぶ。

 ○…藤塚小、橘中の出身で小学1年で野球を始めた。小中では捕手として投手の兄をリード。中学は硬式野球チームの中本牧リトルシニアでプレーした。横浜高校に進学。渡辺元智監督(当時)の指導を受けて主将も任された。個性派ぞろいの部員をまとめることに苦労したが、渡辺監督の「お前がやらなきゃ誰がやる」という言葉に背中を押された。今井少年野球部では選手全員に責任感などを持ってもらおうと、日替わりの主将制を採用。渡辺監督の熱い言葉の数々が指導に生かされているという。

 ○…「少年野球は小学校の同級生と共に汗を流すもの」と地元志向を大切にする。自身が甲子園に出場した際に小学校の同級生が自分事のように喜んでくれて、地元からの温かい応援が力になった。「学校生活が最優先」という考えも大切にしており、勉強などが疎かになった選手は練習から外す。野球道具の手入れも選手に徹底させ、保護者への感謝の気持ちを忘れないように呼び掛ける。

 ○…保土ケ谷消防団に所属。「今井少年野球部にゆかりのある団員もいて、共通の話題で盛り上がる」とほほ笑む。自身が入っていた少年野球チームでは父親が監督で祖父がコーチだったが、今は自身が監督で父親がコーチの立場。親子3代にわたる指導者魂で子どもたちを導いていく。

山中市長 再選出馬は「考えられる状況ではない」

 横浜市の山中竹春市長は12月4日の定例会見で来年夏の市長選への立候補について、「残された任期をしっかりやることだけを考えている。今は出馬を考えられる状況ではない」と述べた。

 山中市長の後援会が11月25日に発足し、同日に行われた集会に約1千人(主催者発表)が集まったことに関しては、「会を開いてくれたことは大変ありがたく思っている。残りの任期をしっかり頑張れというメッセージだと思っている」と感想を語った。

表彰を受けた関係者ら

交通安全意識向上に 合同表彰式 功労者称える

 長年にわたり交通安全に貢献した人を称える「保土ケ谷区交通安全功労者合同表彰式」が11月29日、保土ケ谷警察署の講堂で行われた。保土ケ谷交通安全協会の板橋悟会長は「引き続き正しい交通ルールの遵守を徹底し、まちの安全を守る活動にご協力をお願いします」とあいさつした。

完成作品を披露する(左から)修さん、平石社長、岩井さん、加藤さん

東川島町経師ひらいし 「匠の技」 中学生に伝授 繊細な表装作業披露

 書画や屏風、襖、障子などの表装を手掛ける「経師ひらいし」=東川島町=を営む平石匠社長と父・修さんが11月26日、職業体験で同店を訪れた西谷中学校の生徒を指導した。

 平石社長と修さんは経師と呼ばれる職人で、襖の貼り替えや掛軸などの修復を美しく仕上げる技術を持つ。昨今、のり付けなどの作業を機械で行う企業が増えているというが手作業にこだわり、仕事に繊細さを追求する。地域に根差した経営を大切にしており、これまでにも保土ケ谷区内各地の中学校の職業体験を受け入れてきた。

 今回、同店での職業体験に参加したのは西谷中の岩井陽哉さん(2年)と加藤翔さん(同)。2人は幼少期からものづくりが好きで、経師の仕事に興味を示したという。

 当日は同店が事前に裏打ちした岩井さんと加藤さんの書作品を色紙に貼り付ける作業を指導。2人はカッターを使って書道用紙を色紙の大きさに合わせたり、のり付けの工程を平石社長と修さんに習った。「はけに均等にのりが付かない」と苦戦しながらも、岩井さんは「陽」、加藤さんは象形文字で「魚」と記した書を色紙に貼り付けた。

 平石社長は「今は無駄だと思うことも後になって生かされることがある。時間に余裕がある学生のうちに、いろいろなことに興味や関心を持って勉強してほしい」と、2人にエールを送った。

エントリーはこちらから

エントリーを受付中 ファミリーマラソン大会

 保土ケ谷区スポーツ推進委員連絡協議会と保土ケ谷区などが共催する「第33回かるがもファミリーマラソン大会」が2025年2月16日、県立保土ケ谷公園で開催される(雨天決行、荒天中心)。ファミリーで楽しめる同大会のエントリーを1月6日まで受け付けている。2・5・10Kmの部が用意されており、参加料は1千円から4千円。完走者には記録証が即日発行されるほか、各部門5位までの表彰と、保土ケ谷区在住者の1位には区民賞として表彰される。

 (問)保土ケ谷区地域振興課【電話】045・334・6305。

啓発物を手渡す警察官(中央)

「交番の日」に啓発 警察官、イオンで活動

 保土ケ谷警察署(本田悦二郎署長)が「交番の日」の11月27日にイオン天王町ショッピングセンターでキャンペーンを行った。買い物客らに自転車盗などの犯罪に気を付けるように呼び掛けた。

 1871年(明治4年)11月27日に神奈川県に警察組織の一つとして、「邏卒(らそつ)課」(現在の地域部の原型)が設置。交番の日は、その職務規則の中に交番という用語が使われたことが由来だ。

 キャンペーンでは、保土ケ谷署の警察官らがチラシやティッシュなどの啓発物約300部を配布。交番の機能を持ったワンボックス型の車両「アクティブ交番」も登場し、警察官が住民の身近な困り事などへの助言を送った。子どもとの交流も大切にし、アクティブ交番のペーパークラフトもプレゼントした。

 同署地域課地域企画係の伊藤力警部補は「保土ケ谷の安全・安心を全力で守りたい。皆さんが事件や事故に巻き込まれないように呼び掛けていきたい」と話した。

勉強会の様子

情報発信の方法学ぶ 広報担当者ら30人参加

 保土ケ谷区役所で11月30日、自治会町内会の情報発信交流勉強会が行われ、区内の自治会・町内会の会長や広報担当者ら30人が参加した。

 同勉強会は、自治会町内会の加入率の向上やさらなる活性化に向けてデジタルの活用を推進する保土ケ谷区の主催。

 「株式会社LOCAL JAPAN」の頼栄明代表取締役を講師に招き、区が実施した区民意識調査の結果で住民の多くが「つながりが必要」と感じていることや、18歳から49歳の約4割が祭りや運動会などの住民同士の交流イベントであれば地域活動に参加できると回答していることが参加者に伝えられた。頼氏は「自治会町内会の都合ではなく参加できることに参加してもらうことが課題解決につながる」とし、デジタル発信ツールはホームページなどの「プル型」、LINE公式アカウントなどの「プッシュ型」、インスタグラムなどの「フロー型」の3パターンがあり、それぞれに特徴があるのでいくつかのパターンを併用することが理想だとした。その後はツール別の事例紹介。広報担当者らから運用方法などが発表された。

 また、後半では「まち×学生プロジェクトplus」の原島隆行常務理事がファシリテーターとなり各自治会町内会が抱える情報発信に関する悩みや成功事例などの情報共有をするワークショップが行われ、参加者は交流を深めた。

「お待ちしています」

B型事業所をオープン 坂本町「ニャトワン」

 高齢者が飼っているペットの健康チェックや飼養支援を行っている地域のコミュニティカフェ「ニャトワン」(坂本町155)は、11月から就労継続支援B型事業所「ニャトワンCOLORS上星川」を新規にスタートさせた。現在利用者を募集している。

 カフェスタッフ、ハンドメイド品制作、イベントスタッフ、WEB制作・デザインなどの作業が選択可能で、個々の得意な分野を見つけることができる。利用時間は午前9時30分から午後3時の間で1日30分からスタートできる。また、週1日でOK。事業所に来られない場合は在宅での作業をすることもできる。希望者には昼食有り。工賃は1日1千円から。就労支援を受けることもできる。見学や体験も受け付けている。

クリスマスパーティ

 また、12月22日(日)には「ニャトワンクリスマスパーティ」を開催する。午前10時から午後3時まで。正午からお子様カレーが無料配布されるほか、ビンゴゲーム(午後1時から)などに無料で参加できる。そのほか、お絵描きせんべいの販売などを予定している。

 B型事業所やイベントに関する詳細・問い合わせは【電話】050・5373・8783へ。

沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

歓喜の行進 30万人祝う ベイスターズ 日本一パレード

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。赤レンガ倉庫前などを通り、横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1・5Kmを1時間かけて進んだ。ゴール地点であいさつした牧秀悟選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督は「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した」とファンに感謝。「来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」と2年連続日本一を目標に掲げた。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
<PR>
【神奈川・東京多摩ご当地ギフト】お土産、名産、年末年始のご挨拶、お取り寄せなど
【神奈川・東京多摩ご当地ギフト】お土産、名産、年末年始のご挨拶、お取り寄せなど
神奈川・東京多摩で長年愛され続けている・注目、トレンドの「手土産」「お年賀」「名産品」とは?年末年始に贈りたい、地域密着のタウンニュース記者だからこそ知り得る「... (続きを読む)
作業を終えた同会会員

ホタル飛び交う環境守る 市沢・仏向の谷戸に親しむ会

 保土ケ谷区内の仏向町と市沢町(旭区)にまたがる谷戸の環境保全活動を続けている「市沢・仏向の谷戸に親しむ会」(藤川信子代表)が11月30日、年内最後の活動を行った。

 同会は谷戸に生息するゲンジボタルの保護に力を入れており、2011年度環境省環境保全功労者表彰を受賞している。会としては年間10回、川の清掃や水質調査、草刈りなどの活動を35年継続。ホタルが飛翔する時期(5月下旬から7月上旬)には、発生目撃数や水温の調査を行う。

 30日の活動では、新設された物置内の整理と周辺の整備のほか、花壇にチューリップやアネモネなどの球根を植える作業を行った。

 作業後は、会員同士で持ち寄った焼き菓子や柿などを囲みながら担当ごとに活動内容を報告した。また、会員の一人が10月に実施した植物調査の内容も発表され、人口的な区域では特にイヌタデ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウなどが多い一方、水が多い区域ではミゾソバ、サワシロギク、ツリフネソウが見られたことが報告された。

 藤川代表は「35年前は700から800匹のホタルが飛び交っていたけど今年は200匹程度だった。この貴重な自然環境を何とか維持して、次世代につなげていかないといけないという気持ちで活動している」と思いを語った。

財団の襟川恵子代表(右)と襟川芽衣評議員

襟川教育財団 母子家庭の子に学資金 返済不要、来年度から

 (公財)襟川教育財団=横浜市港北区=は11月21日、シングルマザー家庭で、経済的な理由から進学や受験を諦めざるを得ない子どもたちのために、返済不要の給付型奨学金「えりかわ学資金」の募集を2025年度から始めると発表した。

 対象は県内在住のシングルマザー家庭の子どもで、中学生(2、3年生)、高校生、大学1年生で5人ずつ。応募には前年度の成績や学校長の推薦などが必要。給付額は中学・高校生が月5万円(年60万円)、大学生が同6万円(同72万円)。学習塾や通信講座、家庭教師などの受講料、参考書などの購入費などに使用可能(大学生は制約なし)。給付は卒業まで継続される。募集は25年3月17日から5月15日。7月に採否が通知される。

 同財団は、大手ゲーム開発会社・(株)コーエーテクモホールディングス会長の襟川恵子代表が23年3月に設立。

 自身もシングルマザー家庭で育った襟川代表は「同じ一人親世帯でも母子家庭の年収は父子家庭の半分以下。大学進学率は通塾率と比例していることから、その負担解消に役立てば」と学資金の意義を語った。

 また、襟川代表の娘で財団の評議員を務める芽衣さんも「シングルマザーの子どもたちが安心して勉学に励んでもらえるよう支援したい」と話した。

 募集要項に関する問合せは同財団公式サイトの「お問い合わせ」(https://foee.or.jp/contact)から。

着なくなった服がよみがえる(高校生作・提供)

リメイク服・小物を募集 1月10日までに応募

 今あるものを楽しく使い切る、循環できるファッションへ―。3月22日・23日にみなとみらいで行われる「かんきょう文化祭」のリメイク作品展とファッションショーで披露する服や小物の作品案を募集している。主催はかんきょうデザインプロジェクト。

 審査を通過した作品は当日ショーでモデルが着用、または会場に展示される予定。入賞者には賞品もあり。

誰でも応募可

 アップサイクルやリペアなど環境問題に関心のある人で、年齢問わず応募が可能。1人3作品以内。1月10日必着。【メール】info@kankyo-design.orgに、作品の写真や絵コンテなどを添付し、名前、電話番号、年齢、職業を記載の上応募。審査通過者のみ2月末までに現物を納品。作品テーマなど詳細は、公式サイトhttps://kankyo-design.org/で確認。
ポスターに使用された「ハイエナの女王」と作家の奥津大希さん

神奈川県の障がい者作品展に約6千人来場 横浜赤レンガ倉庫で「ともいきアート展」

 神奈川県が主催する「第1回かながわともいきアート展〜生きること、表現すること〜」が11月15日から24日まで横浜赤レンガ倉庫で行われ、県内外から約6000人が来場した。

 障がい者アートを「ともいきアート」と称し、県内各地で展示を行ってきた県が、その魅力をもっと多くの人に伝えたいと開催。今回の大型展示では県内在住、在勤、在学、通所する障がい者から募集した作品123点と県内の障害福祉サービス事業所6団体の招待作品77点、合わせて200点を展示。作家らがワークショップを開くなど、来場者は作者の個性と魅力が表現された作品ひとつひとつに足を止め、感嘆の声を上げていた。

 受賞作品、受賞者は次の通り。敬称略。▽大賞…「 不滅の国」 萌木さく▽準大賞…「TUKI 」川戸由紀▽神奈川県知事賞… 「冬の空」ベイ▽審査委員特別賞…「乱暴にやさしく。」 助六(中津川浩章委員)、「 無題 」MAKI(加藤弘子委員)、「顏」 RUKA(小林涼子委員)、「LOVE COLLEAGUES(あいするなかまたち)」 ミモ・ザ・シータ(セインカミュ委員)▽オーディエンス賞…「猫のパズル コアラ」ねもとおさむ▽かながわ地方創生SDGs賞 …「ちから」 渡邉真理▽ともいき賞… 「元気」 佐野仁美、「まきしまきしまきし」 川又悠生、「縫う」 田中努、「大好き」 川村遼亮、「歯医者さん」 小山翔平

生物指標を用いた水質評価結果と下水道普及率の変化(市資料から)

横浜の河川水質調査 50年目で初の全地点高評価 背景に下水道普及、市民意識変化

 横浜市が行う川に生息する生物調査に基づく河川水質評価の結果が11月28日に発表され、調査を行った全41地点で「大変きれい」と「きれい」の評価となった。全地点の高評価は1973年の調査開始以来初めて。

 この「河川生物相調査」は、河川の水質調査を目的にほぼ3〜4年ごとに実施。市内を流れる鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川の6水系41地点を夏冬に調査していて、確認された生物から河川の水質を評価するため、魚類、底生動物、付着藻類、水草などの生物指標を定めている。今回発表されたのは2022年冬季、23年の夏季調査分。

 1984年調査時のデータを現在の指標で評価すると、河川の水質は「大変きれい」と「きれい」が31%だった。水質は徐々に改善され、今回初めて全調査地点で「大変きれい」と「きれい」が100%となった。

 調査を行う市環境科学研究所は「水質が改善したのは、現在ほぼ100%となっている下水道の普及が大きく影響している」と分析し、「市民や事業者の環境に対する意識が変化し、不法投棄や工場排水の垂れ流しなどが減ったことも大きい」としている。

初確認の生物も

 今回の調査では、サヨリやキチヌといった魚類7種、底生動物8種、付着藻類22種が初めて確認された。

 同研究所は「今後も市民の方々に、人間と自然の関係を自分ごととして考えてもらえるよう、啓発活動を行っていきたい」と話している。

詳細は二次元コードを読み取り確認を

歩いてポイント貯める「ほどウォーク」 2025年2月2日まで

 ウォーキングアプリでスタンプを集めると、景品として保土ケ谷区オリジナルグッズがもらえるイベント「ほどウォーク」が2月2日(日)まで開催している。参加費無料。参加対象は区内在住・在勤者で先着300人に景品が贈られる。

 天王町・星川、上星川、西谷、権太坂の4エリアのチェックポイントを巡り、各地点でアプリを起動し「スポット検索」のボタンを押すとチェックインが完了。6カ所以上の対象スポットを訪れて応募できる。

 チェックポイントは公共施設や、境木地蔵尊(権太坂エリア)など各地域ならではのスポットも含まれている。各地点の場所はアプリ上のマップにも表示される。

 景品交換は、保土ケ谷区役所5階の健康づくり係54番窓口で達成したことが分かるアプリ画面とアンケートに答える、または達成画面のスクリーンショットをメール(ho-kenkou@city.yokohama.lg.jp)に送信。問い合わせは区福祉保健課健康づくり係【電話】045・334・6345へ。

沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

ベイスターズ 歓喜のパレード 日本一を30万人祝福 ファンも参加し1.5Km行進

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1.5Kmを1時間かけて進んだ。

 オープンカーには三浦監督や南場智子オーナー、牧秀悟選手、青葉区出身の大貫晋一投手らが乗り込み、三浦監督は時折、席から立ち上がって手を振っていた。

 ゴール地点であいさつした牧選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督も「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した。来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」とファンに感謝した上で2年連続日本一を目標に掲げた。

 選手らが乗ったバスの後には、クラウドファンディングに参加したファンが歩いて行進し、参加型のパレードとなった。桑原将志選手のファンだという南区から来た小学3年生の男児は「選手を近くで見られて良かった。桑原選手は大きかった」と興奮気味に話していた。

会場となる天王北公園

12月11日、天王北公園に林佑香さん 交通安全イベントで

 年末の交通事故防止運動を目的としたイベントが12月11日(水)午後2時30分から、国道16号宮田三丁目交差点にある天王北公園で行われる。

 当日は一日警察署長にタレントの林佑香さんを迎えてパレードを実施。林さんを乗せたオープンカーが同公園を出発し、アクティ店天王町商店会やYCVテレミン商店街などを走る。

 パレード終了後、同公園で住民の交通安全に対する意識を高めるイベントを開催。林さんへの質問コーナーのほか、宮田中学校吹奏楽部による演奏が披露される。初音丘幼稚園の園児が「交通安全のお約束」の3項目を唱和する。詳細は保土ケ谷警察署【電話】045・335・0110へ。

餅つき大会の様子(過去)

12月8日に和田杉山神社で餅つき大会 和田西部町内会が企画

 和田西部町内会(宇佐美勝彦会長)が主催する「お餅つき大会」が12月8日(日)、和田杉山神社を主会場として行われる。

 コロナ禍も感染症対策を徹底した上で開催するなど、一度も取り止めることなく継続してきた恒例行事で今年で36回目。同町内会の住民に限らず、誰でも気軽に参加できることから地域の垣根を越えた交流が毎年生まれている。地域活性化に取り組む横浜国立大学の学生団体「ワダヨコ」も運営に携わり、町内会の役員らと共に行事を取り仕切る。

 当日は石臼を用意し、午前8時から餅つきを開始。10時30分ごろから、1パック2個入り(白餅、あんこ餅、きなこ餅)を300円で販売する。1杯100円で豚汁の提供も。売上金などの一部は保土ケ谷区社会福祉協議会に寄付される。問い合わせは宇佐美会長【携帯電話】090・1407・4440へ。

産業功労者6人と山中市長(右から4人目)、上野会頭(同5人目)

横浜の経済発展に貢献した産業功労者6人を表彰

 市内経済の活性化や産業分野で地域活動に貢献した市内事業主をたたえる「横浜市産業功労者」の表彰式が11月26日に市庁舎で行われ、6人が表彰された。

 今年度の受賞者は、梱包資材販売業の北川商事=中区=の北川剛司代表取締役社長、種子や苗木などを生産・販売するサカタのタネ=都筑区=の坂田宏代表取締役社長、物流事業を展開する丸全昭和運輸=中区=の野口正剛相談役、債権管理回収を行う山田債権回収管理総合事務所=西区=の山田晃久代表取締役、地域活性化に貢献した妙蓮寺=港北区=の山本玄征代表役員、各種情報システムの設計・開発を手掛けるクロステック=港北区=の渡邉安好代表取締役会長の6人。受賞者に山中竹春市長から表彰状が手渡された。

 北川氏は、商店街支援に取り組み、「元町 クラフトマンシップ・ストリート」の地域ブランディング形成に尽力。伊勢佐木交通安全協会副会長や伊勢佐木防犯協会常任理事として、地域社会の安全に貢献した。

 坂田氏は、公益財団法人サカタ財団を設立し、学生への奨学金助成事業に取り組んだ。流通業界に関する講演会や、市内商業取引の促進を目的とした商談会を開催するなど、地域商業の振興・発展に貢献した。

 野口氏は、横浜商工会議所副会頭として商工業の改善発達に尽力するとともに、総務委員会委員長として政策の審議立案に取り組んだほか、横浜市開港記念会館100周年の記念事業でも地域振興・発展に尽力した。

 山田氏は、不動産や債権をはじめ、事業経営で起こる複雑な問題に対するワンストップサービスの提供に尽力したほか、中小企業のIT化、海外販路開拓、外国人材の雇用や中小企業の海外事業展開の推進に努めた。

 山本氏は、寺院の活動のほか、商店街と連携して境内でラジオ体操やジャズコンサートを開催するなど、地域活性化に尽力。観光産業に関する講演会や他都市との交流事業に取り組み、地域振興・発展に貢献した。

 渡邉氏は、産学連携事業「横浜インターンシップ制度」の拡充に努めたほか、中小企業のIT化推進を目的としたイベント「よこはまITフェア」の開催に寄与するなど、地域商工業の振興・発展に大きく貢献した。

150年・100年企業表彰も

 功労者の表彰式と併せて創業から150年、100年を迎えた同会議所の会員企業の顕彰式も行われ、上野孝会頭から各企業の代表者に表彰状が手渡された。

 受賞企業は次の通り。▽150年…ホンマ=中区=▽100年…トシダ=西区=、柳田エンジニアリング=南区=、かもめパン=南区=、電商会=中区=、ニップン横浜工場=神奈川区=、まるこ家具店=港南区=、東亜リアルエステート=鶴見区=、栗田園=中区=、豊商会=西区=、旭平硝子加工=鶴見区=、タテヨコ=瀬谷区=、ロイヤルホール=中区=。

vol.532 ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや 「師走の花」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJr モネ。瀬戸ケ谷町に住む2歳のミニチュアシュナウザー。

 寒さが厳しくなってきたね。皆さん、いかがお過ごしですか。散歩が大好きなボクだけど、北風が吹きつける日は苦手なので途中で抱っこ散歩に変更。ピンク色の花をつける山茶花の垣根、大きな柿の木になるオレンジ色の実、黄色い銀杏の葉、地面を見下ろすと、落ち葉が道を這うように風に舞っているね。人の目線で感じる景色もよいものだよ。

師走の花言葉

1日:ドラセナ:幸福。2日:ユーカリ:思い出。3日:ラベンダー:あなたを待っています。4日:山茶花:謙譲。5日:ポインセチア:祝福。6日:雪の下:軽口。7日:梅もどき:朗報。8日:寒椿:愛嬌。9日:月桂樹:栄光。10日:コニファー:不変。11日:まんねん草:静寂。12日:青木:初心貫徹。13日:葉ボタン:祝福。14日:サイネリア:快諾。15日:オキザリス:輝く心。16日:はんのき:剛勇。17日:ベコニア:親切。18日:もみ:昇進。19日:くろがねもち:魅力。20日:アイビー:友情。21日:スペアミント:情の深さ。22日:セントポーリア:深窓の美女。23日:オリーブ:平和。24日:やどりぎ:征服。25日:ヒイラギ:先見の明。26日:千両:富貴。27日:やつで:分別。28日:熊笹:抱擁。29日:ホオズキ:偽り。30日:やぶこうじ:明日の幸福。31日:ゆず:健康美

 励みになる、共感できる、そんな花言葉を見つけたら、一輪、飾ってみたらいかがですか。自分への応援歌、いや、応援花になるね。

次回「手洗い励行」

今日は何の日:国際ボランティアデー