藤沢版【7月11日(金)号】
基本設計の優先交渉権者に選ばれた共同体が提案したイメージ

市民会館周辺再整備事業 委託先第一候補決まる 管理・運営計画と基本設計で

 藤沢市は4日、老朽化が進む市民会館や旧南市民図書館の建て替えに合わせ、市民ギャラリーなど近隣公共施設を複合化する生活・文化拠点再整備事業の管理・運営計画と基本設計の策定業務を委託する第一候補となる優先交渉権者を発表した。管理・運営計画は(株)JTBコミュニケーションデザイン(東京都港区)を代表企業とするグループ、基本計画は(株)安井建築設計事務所(大阪市)を代表企業とする共同体。今後市と両者は契約協議を行い、来月中には基本協定と3者協定を締結する予定だ。

 市民会館は1968年に開館。1300席を超えるホールや展示場、集会場などを備え、音楽や演劇を中心に市民の文化芸術発信拠点として長年親しまれてきた。

 ただ半世紀以上が経ったことで建物の老朽化が進み、市は建て替えを決めた。公共施設を複合化する生活・文化拠点再整備事業は「Okuda Urban Renovation Project」の略で「OUR Project」と名付けられ、市民会館、南市民図書館、市民ギャラリー、アートスペース、文書館、常設展示室、青少年会館、市民活動推進センター、生涯学習室の既存施設9カ所の機能を集約。また、市民会館近くにある旧近藤邸や奥田公園などの再整備も視野に入れる他、敷地の有効活用のため、内水浸水対策施設の整備も検討。旧南市民図書館跡地に雨水ポンプ場を新設し、既存の藤が谷ポンプ場の排水能力を活用することで機能分散を図る。

 事業対象地の敷地面積は約3万5816平方メートル、新築複合施設の延べ床面積は約1万6220平方メートルを想定。総事業費は約198億円を見込んでいる。

テーマは「ファーム」

 管理・運営計画の提案では「みんなでたがやそう ふじさわMIRAIファーム」と銘打ち、藤沢市制100周年に向けて施設全体をオープンスペースと捉え、多様な活動を感じる場にすることに加え、市民参画を実現する枠組み、収益性の確保などを挙げた。

 基本計画の提案では、対象地を「OKUDAカルチャーファーム」(未知なる文化に出会う場所)と位置づけた。市民自らが興味を示し、あらゆる活動に参加したくなる環境を整備する。

 市は、民間事業者のアイデアやノウハウを施設の運営や設計などに反映させるため、市と共に管理・運営を担う事業者と基本設計を行う事業者を先行して選定することに。高度かつ専門的な技術力や企画力、提案力などが必要な業務のため、2月から公募型プロポーザル方式で提案を受けつけた。管理・運営計画には3者が、基本設計には6者が参加表明。1次審査を通過した事業者が先月、プレゼンを行い、優先交渉権者が決定した。

 2026年度中に管理・運営計画策定と基本設計を実施し、31年4月の供用開始を目指す。

米屋の苦境、市内でも 供給不安で「入荷なし」 閉店も

 昨年から不安定な状態が続く米の供給量。昨夏は5kgあたり2千円台前半だった米の価格が、今は4千円を超える水準で、一部スーパーマーケットでは購入制限も設けられている。そんな中、まちの米屋では、米が入荷しないことなどを理由に店を閉じるケースが全国で散見されている。市内も例外ではなく、小売店では厳しい状況が続いている。

 帝国データバンクによると、2024年度の米屋の休廃業は88件となり、2年連続で増加。仕入れ量の確保や仕入れ値の高騰に合わせた価格引き上げの難しさが影響し、業績が悪化したケースが多い。今年度も閉店や廃業、倒産が増加する可能性が高いという。

 実際に市内でも、湘南台駅周辺で3月に1店舗が閉店。別店舗でも「米の入荷がなく、在庫がなくなり次第、閉店」といった内容の張り紙が貼られるなど、経営の困難さがうかがえる。

仕入れ量で差

 長後で1950年から米屋を営む「丸屋本店」=写真=の店主・諸節英人さんは米の入荷に関して「仕入れ先により差が出ている」と話す。同店は、飲食店や施設などへの販売がほとんどで、1度に仕入れる量も多く、大手問屋との取引でこれまで通り仕入れられているという。

 一方で、消費者への販売が中心で、仕入れ量が少ない店舗は、新米が出てくる前で問屋側の在庫が不足するこの時期に、米が回ってこないといったケースもあるという。同店では現在経営などに大きな影響は出てはいないものの、不安定な供給状況から、新規の取引は中止。既存の得意先に販売する量の確保を最優先しているという。

減反、酷暑、輸出増が影響

 こうした不安定な需給の背景には、生産量の減少がある。国内では1971年から国による減反政策で主食用米の収穫量が導入前と比べ半減。試験導入前の68年は1445万トンあったが、23年の収穫は660万トンほどとなった。加えて海外での和食ブームで、過去5年間の輸出量は20年に比べて2・3倍の約4万5千トンに。さらに、23年は猛暑や大雨などで全国的に市場に出せないほどに米の品質が低下。「令和の米騒動」の引き金となった。

 市農業水産課によると、現在市内の水田は約100ヘクタール、年間の収穫量は500トンほどある。ここ数年で収穫量の大幅な変化はないものの、昨年度の収穫時は暑さの影響で白濁米の増加や、カメムシの発生で斑点米という米が黒くなる現象などが起こった。また、今年も6月から雨が降らず酷暑が続き、昨年同様にカメムシが発生。収穫にも影響を及ぼす可能性が高いという。

 JAさがみの担当者は「気候変動による影響は今後も予想され、供給不安は続く可能性が高い」とする。他方、県内では生産者の高齢化もあり、土地の貸し出しなどで次の担い手も出てきているが、「水田はじりじりと減少している状況」と危惧を口にする。

 日本人の生活に欠かせない米。国内の需給バランスが簡単に崩れる状況下で、食卓の不安は今後も続きそうだ。

「うみべのFARMERS MARKET」の実行委員長を務める 菅原 平さん 茅ヶ崎市在住 42歳

地域耕せ”ワクワク”で

 ○…人々が集まるイベントや仕組みを創出する「コミュニティデザイナー」として、湘南地域を中心に活動する。昨年10月から藤沢駅北口サンパール広場などで開催しているイベント「うみべのFARMERS MARKET」に立ち上げから携わる。目指すのは、地産食材の生産者と消費者が直接繋がり、会話できる場所。「双方にとって得がある。海外にあるような日常に溶け込むマーケットを作りたい」と目を輝かせる。

 ○…小学生の頃、よく一人で卵焼きを作って家族に味を褒められた。以来、料理漫画ばかり好んで読んでいたり、初バイトは地元の定食屋だったりと、気づけば食は身近な存在に。これまで、イタリアンやフレンチ、ビアガーデン、カフェなど幅広いジャンルの店で調理や接客をこなした。しかし、新型コロナウイルスが猛威を振るい、飲食業界にも大きな打撃を与えた。そんな中、店周辺での交流をきっかけに、地域のつながりの大切さを実感。次第に地域活動の楽しさに目覚め、子ども食堂なども主催した。

 ○…3年前、これまで当たり前に手にしてきた食材が「手元に届くまでの過程を知りたい」と、農業研修に参加。農家から手ほどきを受け、実際に農作業を行った。当時の経験や仲間の存在は、現在の活動にもつながっている。「当時、研修生4人でバンドを組んだ。名前は『YESか農家』」。

 ○…うみべのFARMERS MARKETを機に人の輪が広がり、新たな担い手から「出店したい」との声も増えた。「大切にしているのは地域で同じ思いを持つ人を集めることと、よりワクワクする方を選ぶこと」。信条に従い、今後も生産者の支援につながるような取り組みを模索していく。

参院選 期日前投票始まる 市役所本庁舎他8カ所

 7月20日投開票の参議院議員通常選挙の期日前投票が4日、始まった。

 投票所は、4日から藤沢市役所本庁舎1階の市民ラウンジに設置された他、12日からは鵠沼、辻堂、明治、善行、湘南台、長後、御所見、7つの市民センター、18日には同市役所分庁舎にも開設される。

 受け付けは投票日の前日、19日までで、時間は午前8時30分から午後8時までとなっている。

 同投票所を使えるのは今年4月2日までに住民登録の届け出をし、その後も引き続き藤沢市に住む人。もしくは4月3日以降に市外に転出したが、藤沢市での住民登録が3カ月以上あった人。

 タウンニュース「政治の村」では、参院選立候補者のアンケートを実施。回答をウェブ上で公開している。「政治の村」で検索を。

鬼気迫る表情でゴールを守る内田旦人選手(昨季)

プロバスケ湘南UBC ファンクラブ会員募集 早期入会割引、今月末まで

 藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町を拠点に活動する男子プロバスケットボールチーム「湘南ユナイテッドBC」では現在、ブースター(ファン)クラブ会員を募集中だ。7月31日(木)午後1時までに入会すると、早期割引が適用される。

 「今秋開幕する新シーズンに向け、ホームでの足固めは不可欠。皆さんの応援が選手・監督の力になる」と同チーム。B3リーグ参入から4季目を迎えようとする中、さらなる高みを目指そうと勢いをつけたい考えだ。

 年会費はプラチナ1万2千円→1万円、レギュラー3千円→2千円、ジュニア(高校生以下)1千円。全て税込。有効期限は来年6月末まで。

 ホームゲームは【第1節】岐阜スゥープス戦(藤沢市民まつり同時開催)/9月27日(土)・28日(日)/秩父宮記念体育館【第3節】八王子ビートレインズ戦/10月10日(金)・11日(土)/秋葉台文化体育館。小中高生、藤沢市在住・在勤者は2階自由席に無料招待される。

 入会申し込みは専用フォーム(https://subc-fc.com)から。問い合わせは同チーム事務局のメール(info@shonan-united.com)。

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7月30日 九十九太一コンサート
画家・九十九伸一さんの息子で、スペインを中心に活躍する九十九太一さんの「エレキチェロコンサート VIRTUAL CITY BCN」が7月30日(水)、シリウス・... (続きを読む)

キャンパスに大輪 SFCで花火200発

 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学園祭「七夕祭」が5日と6日に開催された。初日の夜は5分間にわたり、約200発の花火が打ち上げられた=写真。会場に集まった人々は、それをうっとりとした表情で眺めていた。

 学生が主体となって運営した同イベント。近隣に住む高齢女性は「遠藤は花火が上がるお祭りが少ないから、見られてうれしいわね」と感慨深げに話した。

地元野菜の魅力発見 17日、駅前で夕涼み

 藤沢駅北口のサンパレット広場とサンパール広場で今月17日(木)と9月18日(木)、夕涼みを兼ねて地元の新鮮な食材や料理を楽しめる「ゆうべのFARMERS MARKET」が開催される。午後4時から8時。

 (一社)藤沢駅周辺地区エリアマネジメントの主催。昨年10月から毎月開催されてきたイベント「うみべのFARMERS MARKET」(菅原平実行委員長=人物風土記で紹介)の特別企画。夏季限定で開催時間が変更され、夕涼みをしながら地元の食を味わえる。

 会場には、湘南地域の生産農家から新鮮な野菜を直接購入できる販売ブースやフードトラックが登場。地元野菜を使ったコラボメニューも提供される。デポジット制で環境に配慮したリユース容器「Megloo」も活用される。

 詳細は、同イベントのインスタグラム(@umibeno_farmersmarket)から。

12・13日見学会 介護ヘルパー・デイサービス併設の安心な住まい

 サービス付高齢者向け住宅「ウィズリビングへいあん亀井野」(亀井野3286)が7月12日(土)と13日(日)の2日間、試食付き見学会を開催する。事前予約制、各日午前10時〜午後3時。

 ホテル・レストラン部門口コミランキング神奈川エリア第1位のシェフが料理を監修。モデルルームを用意し、安心と安全に配慮した充実の設備やサービスを公開する。「ご来場の際は感染対策にご協力を」と担当者。小田急線「善行駅」往復の送迎バスあり。

 申し込み・詳細は【電話】0466・90・0180(担当/大津・山口)

取材に応じる宮戸CEO

経産省 支援事業に採択 「がんが怖くない時代へ」 元藤沢市議のベンチャー

 元藤沢市議会議員の宮戸みつるさんがCEO(最高経営責任者)を務め、バイオ研究の分野で実績を上げているベンチャー企業、ISM(株)(本部・藤沢)が、経産省の成長型中小企業等研究開発支援事業に採択され、国の政策に位置づけられることとなった。宮戸さんは「がんが怖くない時代をつくりたい」と意気込む。

 採択されたのは、同社他、国立がん研究センター、慶應義塾大学などと研究を重ねてきたがんの早期発見から治療までを一貫で行う創薬事業。世界初の技術が用いられており、今後、国立岐阜大学も参加する。

 内容はこうだ。従来の検査ではがんが大きくならないと確定的な発見が難しかったが、同社の技術では、微小ながんでも存在を確定でき、早期発見につながる。治療では、がん細胞のみを攻撃し、周辺の細胞への影響がないため、副作用がでない。加えてがん細胞が発する転移の原因物質も破壊する。国立がん研究センターで行われた実験では原発がん、転移がんともに「顕著な抑制がみられた」という。

 宮戸さんは「革新的ながん検査薬と、副作用のないがん治療薬になる」と自信をのぞかせる。実用化は「今後数年」とし、公的保険の適用を視野に入れている。

 また、国内にとどまらず、世界展開の足場固めも同時進行。すでに国際特許庁に出願をすませ高評価を獲得した。

亡き妻の供養に

 開発のきっかけはコロナ禍にあったおよそ4年前にさかのぼる。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、細胞間の情報伝達物質などを通して、重症化、軽症化の判断基準を特定。その技術を活用して、今回のがん検査、治療薬の開発につなげたという。

 個人的な思い入れもある。「かつて妻をがんで失った。この技術を世界に広めることが供養にもなる」と力を込めた。

 開発は大阪市の研究本部で進めていく。

北警察署玄関前で短冊を飾る園児ら

北警察署で七夕飾り ときわぎ保育園児ら

 藤沢北警察署(笠原健司署長)で2日、「管内の安全を願う七夕祭り」が開催され、円行のときわぎ保育園の園児25人が参加した=写真。

 当日は笠原署長が子どもの安全を守る4つのルール「おおだこポリス」について説明した。その後園児たちは願い事を書いた短冊を、同署警察官友の会が寄贈した竹に吊るした。

 竹は全長約7メートル。同署正面玄関前に立てられた。唱歌『たなばたさま』が流れる中、竹の頭頂部付近にはどこからともなく蝶が舞い、園児たちは盛り上がっていた。

 友の会からは防犯や事故防止を啓発する塗り絵や文房具、パトカーのペーパークラフトなどが配られた。笠原署長は「真剣に聴いてくれてよかった。みんなの願いが叶いますように」と話した。

仕事場でのビッグ錠さん

戦後80年 語り継ぐ記憶 空襲と焼け跡 描いた思い 漫画家 ビッグ錠さん

 『包丁人味平』などの作品で知られる漫画家のビッグ錠さん(85)。大阪に生まれ育ち、壮絶な空襲体験や戦後の焼け跡の記憶が今なお残る。約40年後に描かれた『風のゴンタ』には、当時の自分と同じ世代の少年たちがたくましく生きる姿が映し出されている。漫画を通じて次世代の子どもたちに自身の体験を伝える意義を語ってもらった。

日常に迫る空襲の脅威

 生まれ育った大阪市旭区大宮は淀川に近く、市内の端に位置する。1945年春には、大阪の中心地にあった砲兵工廠への空襲が行われた。「週に何回も警報が鳴るような状況だった」。3月の神戸大空襲の夜には、近所の人たちと淀川の土手から見た。「神戸の方の空が真っ赤に燃えていた」と当時を語る。

 同年6月になると、旭区にも戦火が及ぶようになった。父親は洋裁店を営む傍ら、消防団に所属していた。空襲に備え、店の地下にはコンクリート張りの防空壕が作られていた。「毎日のように続く空襲で、その日も防空壕に避難したが、焼夷弾がもたらす熱気で、中にいられなくなった」。たまらず地上に出ると、目の前には想像を絶する光景が広がっていた。商店街を走る市電は止まり、線路の上では人々が列をなし、北を目指して歩いていた。

生死を分けた母の判断

 乳母車に乗る2人の妹と母とともに、親戚の家がある守口方面への列に加わった。  

 途中、多くの人が淀川の方へ向かっていた。「人はああいう時、熱気から逃れるため川に向かう。自分らも、ついそっちへ行こうとした」

 その時、布団をかぶって反対側から逃げてきた女性が「あっちへ行ったら機銃掃射やで!」と叫んだ。その一言で、母は川へ向かうのをやめた。「淀川の辺りは機銃掃射で多くの人が亡くなったと後から聞いた」。母のとっさの判断が、一家の命を救った。

 守口市で終戦の日を迎えた。「家の奥で、おふくろが『戦争終わったで!』と大きな声で叫んでいたのを覚えています。もうあの爆弾が降ってくる日々が終わるんだと、幼いながら本能的にほっとした」

戦後の風景と『風のゴンタ』

 「自分の戦争体験は、兵隊に行ったわけではない。だが、生き残った者たちもまた苦しみを味わった」。連日の新聞報道で餓死者のニュースが入ってきた。「家も、食べる物も、着る物もない。空襲で家族を失った子どもたちが大勢いた」

 現在ビッグ錠さんの公式ホームページで読むことのできる『風のゴンタ』は1988年、漫画雑誌に掲載された。そこには戦後、洋裁店として米軍相手に商売をしていた様子から、子どもたちの秘密基地や遊び場となった焼け跡での日常、混沌とした闇市の風景、不発弾の事故、戦災孤児の生き方までがリアルに描かれている。

 制作のきっかけは、図書館で出合った子どもたちの空襲体験の画集に衝撃を受けたこと。「当事者である自分なら、記憶と資料を比較しながら、創作で語り継ぐことができる」。図書館や書店で資料にあたった。「創作の上では、資料と記憶をイメージの中で重ね合わせていく」。創作者として力を尽くした。

 「戦争は始まってしまったら止められない。その予兆を感じたら、自分で考え、自分で調べて、絶対ダメだという声を上げなければいけない」。その言葉は80年の時を超え、現代を生きる私たちに重く響く。

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探検で見られる「ダヴィンチ」

楽しく健康、納涼祭 湘南慶育病院で7月19日

 湘南慶育病院(鈴木則宏院長・遠藤4360)で7月19日(土)、地域住民も参加できる「慶育納涼祭」が開催される。

 当日は病院ならではの企画がもりだくさん。手術支援型ロボットとして知られる「ダヴィンチ」が見られる病院探検ツアーや、機能に加えスタイルの良さが話題の次世代型電動車椅子WHILLの体験を始め、野菜摂取の推定量や、骨の密度や強度がわかるベジチェック&骨ウェーブ測定会、心音・血流音体験、嚥下障害のある人でも飲みやすいとされる液体とろみをつけた炭酸飲料の試飲会などを実施。訪問看護ステーションから夏の過ごし方のアドバイスなども行われる。

 さらにマルシェエリアとして、変わり種の野菜や地元で採れた果実、コーヒー、その場で食べられるスイーツなどの提供も行われる。

 同病院の担当者は「地域の皆さまが楽しみながら健康を考えられる一日にしたい。ぜひご参加を」と呼びかけている。

 参加無料。午前9時から午後3時。詳細は同病院ホームページなどで。

美容師の櫛で同級生の髪をとかす生徒

高倉中で職業講話 美容師や介護職など体験

 高倉中学校で4日、働くことの意義や進路への興味関心を高めてもらおうと、職業講話の授業が行われた。市内外の中学生に向けデジタル副教材「地域のお仕事ガイドブックDX」を発行する静雲堂が事務局となり、同教材に登場する市内企業が講師を務めた。

 この日は2学年の生徒118人を対象に、ネクサス大浩、ウエスタンデジタルテクノロジーズ、神田交通、さんこうどう、KENJEグループ、湘南ベルマーレ、湘南乃えん、グリーン警備保障の8社がそれぞれの仕事内容を説明。生徒たちは事前に決めた2職種の授業を回り、職業についての理解を深めた。

 美容院を展開するKENJEグループの授業では、働き方についてなど生徒から質問が挙がったほか、櫛やクリップなど実際に使う道具を手に取って体験する姿も見られた。

ウォーリー×テラモ 夏休みにコラボイベント 「おでかけえのすい」も

 テラスモール湘南と絵本『ウォーリーをさがせ!』のコラボイベントが7月19日(土)〜8月31日(日)、同館で行われる。

 期間中、ボーダーアイテムを身につけて来館すると、対象店舗で特別なサービスが受けられる。また、館内に設置されるラリースポットの二次元コードを読み取り、スタンプを獲得するデジタルラリーも開催。全てのスタンプを集めると、先着で限定ステッカーが進呈される(全3種)。そのほか、館内に巨大なパネルや装飾も登場。デザインは20種あり、江の島や茅ヶ崎サザンC、えぼし岩など湘南エリアの名所が34カ所が隠れている。

 新江ノ島水族館で飼育する海の生き物を楽しめるコンテンツ「おでかけえのすい」も同時開催。「絵本みたいな本物の世界」をテーマに、絵本の世界を体験できる特設スポットや相模湾に生息する生き物の展示、トリーターによる生物解説ショー、えのすい公式キャラクター・あわたんのグリーティングなど盛りだくさんの内容だ。

 詳細は同館ホームページから。

鵠沼伏見稲荷で夏祭り 8月8日、9日、11日に開催

 鵠沼伏見稲荷神社で8月8日(金)、9日(土)、11日(月)の計3日、夏祭りが開催される。

 8日は午後6時半から9時まで。宵宮祭として、焼きそばなどの夜店の出店の他、境内舞台でハワイアンバンドによる演奏やマジックの披露、音楽ライブなどが開催される。

 9日は本殿祭。一年に一度の大祭として、神座の扉が開かれる。雅楽同友会が舞楽を奉納する。一般参加は参拝のみ。

 11日(月)は神幸祭。神輿・山車の町内巡行が行われる。午後0時半から宮出し、午後6時宮入り。鵠沼マリンロードは午後2時から6時まで交通規制が行われる。

 (問)同神社【電話】0466・36・5803

金子会長(右)から寄付を受けた野際施設長

打戻神友會 聖園子供の家に寄付 41団体が賛同・支援

 藤沢市内の神輿会「打戻神友會」(金子健太会長)が3日、みその台の児童養護施設「聖園子供の家」(野際良介施設長)に20万円の寄付を行った。

 寄付金は、同会が今年5月に初開催した「神友會祭」で各団体から受けた寄付によるもの。宇都母知神社の境内や周辺などで神輿を担いだ。開催に際し、湘南地区の友好団体や個人、横浜市、県外からは静岡県、茨城県など各地から賛同と支援が寄せられた。

 同会は「子どもたちに元気にすくすく育ってほしい」とし、「他の団体にもこうした活動が広がるきっかけにしていただければ」と話した。

 野際施設長は「とてもありがたい。活動の原動力として大切に利用させていただく」とし、「地域の人たちとの交流を通じて、施設の子どもたちが人と関わる場を作っていきたい」と語った。

アートスペースで展示作品を解説する鈴木さん

かこさとし作品展が開催 市内2会場で8月下旬まで

 絵本作家の故・かこさとしさん(1926─2018)が生誕100年(数え)を迎えることに合わせ、辻堂神台の市アートスペースと南藤沢の市民ギャラリーで「かこさとし作品展〜これまでの100年、そして未来へ〜」が開催されている。アートスペースでは8日から開かれており、8月24日(日)まで、市民ギャラリーでは8月6日(水)から23日(土)まで。観覧無料。

 アートスペースでは、「わたしたちのまち」というテーマで73点を展示する。古代から現代までの街並みを描いた1987年刊行の「かこさとし♦しゃかいの本」シリーズの一冊『わたしのまちです みんなのまちです』の複製原画が並ぶ。

 また、戦争体験を描いた『秋』や『くらげのパポちゃん』の複製原画を展示、その他、かこさんの青春時代を描いた『過去六年間を顧みて』や、『だるまちゃんとかみなりちゃん』を下書きとともに展示する。

 市民ギャラリーではテーマを「未来に伝えたいこと」とし、未来に向けた思いが語られた『未来のだるまちゃんへ』の複製原画を展示。歌をテーマにした『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』や、『あそびの大惑星』、『あがりめさがりめだいじなめ』なども並ぶ予定だ。

 開催に際してかこさんの長女・鈴木万里さんは「夏休みにお子さんが無料で見ることができるのは、かこが一番喜ぶスタイル」とし、「藤沢市の全面的な協力で開催することができ感謝している」と話した。

がん撲滅チャリティー 「新日」が横浜で大会 8月8日、読者20人を招待

 19回目となる「新日本プロレス がん撲滅チャリティー横浜大会」が8月8日(金)午後6時30分から、横浜武道館で開催される。主催は(株)創。

 来年1月に引退する棚橋弘至選手の横浜ラストマッチとなる同大会。本紙では読者20人に招待券をプレゼントする。チケットは1人1枚。希望者はハガキに横浜大会観覧希望・住所・名前・年齢・職業を明記の上、〒250-0034 神奈川県小田原市板橋881の26/(株)創 TN横浜大会読者プレゼント係へ。7月25日(金)必着。問い合わせは(株)創【電話】0465・23・0905。

藤沢クラブのメンバーら

藤沢クラブ準優勝 県児童バレーボール大会

 児童が参加するスポーツ少年団同士の交流の場として開催されている「神奈川県スポーツ少年団エンジョイ!バレーボールフェスティバル」の決勝大会が6日、平塚市で開かれ、藤沢クラブが準優勝した。

 今大会には、県内から16チームが参加。藤沢クラブは1回戦のユニコーン(綾瀬市)戦を21対1、21対9と圧勝すると、次のリトルエンジェルス(川崎市)をフルセットの接戦の末撃破。波に乗り、準決勝の田名バレーボール(相模原市)戦は再びセットカウント2対0で破り、決勝にコマを進めた。

 決勝の対戦相手は港南台ジュニア。善戦は見せるが、地力で勝る相手に失点が続き、優勝の二文字に手が届かなかった。

 藤沢クラブ代表の荒井勝男さんは悔しさをにじませるも「選手の成長が見られるいい大会だった。次は優勝できるよう、みんなで練習に励んでいきたい」と話した。

竹のレーンを転がっていったミニトマトの行き先を目で追う子ども

“ずるっ”と涼感じて 長後駅前で流しそうめん

 ドキわくランド長後駅前店前で6日、流しそうめんのイベントが行われた。七夕に合わせ、子ども食堂を運営する長後ファイト実行委員会(NPO法人ことりのおうち/高見広海代表)が企画。親子連れなど多くの人が訪れ、涼しげな雰囲気の中、ひんやりとした麺を堪能した。

 普段子ども食堂を利用する中学生や湘南工科大学のボランティアサークル「ウミソコ」メンバーらがスタッフとなり、そうめんのほか、ミニトマトやキュウリなどを地元産の竹のレーンに流した。それをキャッチした子どもたちは次々に口へと運び、「たくさん食べた。お腹が爆発しそう」などと満足げに話した。会場には募金箱も設置され、今後の子ども食堂の運営に活用される。

江の島の夜空に輝く大輪の花火(過去/提供)

ふじさわ江の島花火 10月18日に開催決定

 秋の夜空を彩る恒例の「2025ふじさわ江の島花火大会」が10月18日(土)、片瀬海岸西浜で開かれることが分かった。市や市観光協会などでつくる実行委員会が、4日に発表した。

 花火大会当日は午後6時から30分間、約1千発の花火が打ち上げられる。昨年の最大号数は4号玉で、到達高度160m、開花時半径65mだったのに対し、今年は到達高度500m、開花時半径240mにおよぶ20号玉を用意。また、昨年の来場者約3万3千人に対し、実行委は今年4万人の来場を想定している。「昨年度の開催状況を踏まえ、来場者の安全対策に万全を喫すると共に、さらなるにぎわいの創出を図ります」と実行委。

 打上場所は片瀬海岸西浜沖(台船使用)から。荒天中止、順延なし。

 問い合わせは実行委(市観光協会内)【電話】0466・55・4141。

百花繚乱 YAMAYURI 行け!全国制覇

 女子学童野球神奈川県選抜チーム「YAMAYURI」のメンバーに、藤沢市在住の2人が仲間入りした。今春行われたセレクションには約70人が参加。選考を勝ち抜いた18人に選ばれた。「素晴らしい子がそろっている」と金子末松監督。一人一人が優れた集団の意で「百花繚乱」を掲げ、「あきらめない!くじけない!なげださない!失敗を失敗に終わらせない」という精神を貫く彼女たち。8月14日(木)に岡山県で開かれる全国大会に向け、練習に余念がない。

ピンチをチャンスに

 「ドンマイ」「ナイスピッチング」――。

 5日、今年の新メンバーがそろった相模三川グラウンドで仲間を鼓舞するのは、浜見小6年の多田羽那さん。セレクションでは「私よりも上手い選手が多くて合格できないと思った。でも声出しなら自信があった」と振り返る。

 2つ年上の兄の影響で、小学校入学前に地元チーム「ニーニョス・ブラボス」へ。「四つ葉のクローバーを摘んで遊んでいたけれど」と母の千恵さんは入団当時の娘を懐かしむが、ハートの強さを武器にチームをけん引。選手唯一の女子ながら現在キャプテンを任され、八部球場で開かれた市野球協会学童部春季大会1部リーグでは選手宣誓を堂々と披露。チームを優勝にも導いた。

 ”ブンッ”とキレのあるスイングを見せる。バットの感触を楽しんだのか、少しほほ笑んだ。帰宅後に毎日素振りをし、決しておごらず努力を積み重ねる。「思いきりぶつかってきなさい」と母のエールを背中に受けながら、その声でチームを盛り上げ、ピンチをチャンスに変えていく。

目指せ真の“二刀流”

 伸びのあるストレートが”バチン”とミットに食い込む。マウンドに立っているのは、御所見小6年の長谷川凛さん。「御所見ジュニアーズ」の4番キャプテンだ。

 3つ年上の兄を追いかけ、小学校入学後に競技を始めた。すると、才能が開花。もともと肩の強さには自他ともに定評があったが、セレクションで測定してみると、直球はマックス100キロあることが分かった。

 打撃面でもライナー性のある当たりを得意とし、投打で活躍。憧れの選手は「大谷翔平選手」と照れ臭そうに語る。

 「夢みたい」。喜々とした表情で、県選抜に入った喜びを噛みしめる。並み居る強豪を相手に戦うことを心から待ち望んでいるようだ。そんな娘の姿に母のますみさんは「一勝一勝、楽しんで」といい、優しく見守る。

 昨年の全国大会では、1回戦敗退で幕を閉じたYAMAYURI。「まずはスタメンを勝ち取りたい」と背筋を正し、「目標はもちろん全国制覇」と強い意志を瞳に宿らせる。熱き思いを白球に乗せ、御所見の”二刀流”が大舞台へと挑む。

川名清水谷戸で見つかったイシガケチョウ(3日、上村さん撮影)

イシガケチョウ 南方系の蝶、藤沢でも 自然観察指導員の上村さん観察

 国内では紀伊半島以南の四国や九州、沖縄などに生息する「イシガケチョウ」が、藤沢市内で観察された。片瀬山在住の上村文次さん(75)が3日、川名清水谷戸の草地にいたところを見つけた。温暖化で北上しているチョウの一種だ。

 白地の羽に薄墨色の線が乱れたように引かれ、その名の通り石崖のよう。前羽は尖り、後羽には尾状突起があり、ところどころにオレンジ色の部分も見られる。ヒラヒラと紙切れが舞うように飛び、驚くと蝶には珍しく葉の裏にピタリとくっついて静止する。

 学生時代から半世紀以上あらゆる蝶を観察し続け、現在「蝶友会」を主宰する自然観察指導員の上村さんによると、静岡の一部でも近年発見された報告があるという。上村さん自身も29年前に熊本で出くわした以来の再会で、「まさか藤沢で見られるなんて」といい、子どものような笑みを浮かべる。ただ「うれしい反面、温暖化の影響なので少し複雑」とも。「今後は気候に慣れ、定着するのでは」と推測する。

ライトアップされる瑞心門(昨年)

幻想的な”光の絵巻” 19日から「江の島灯籠」

 夏の夜をカラフルに彩る「江の島灯籠」が19日(土)から始まる。大小1千基の灯籠が島内に並び、辺りは幻想的な光に包まれる。8月31日(日)まで。

 市や観光事業者などでつくる湘南藤沢活性化コンソーシアムの主催で、18回目を迎える事業。2023年秋には「関東三大夜灯」に認定された。

 「空気をデザインする」をテーマに、空間にまつわるクリエイションを手掛けるVELVETA DESIGNによる”光の絵巻”の荘厳な演出を味わえる。また浴衣や甚平で訪れた人には、オリジナル手ぬぐいのプレゼント企画も(数量限定)。

 会場は江島神社、江の島サムエル・コッキング苑、江の島シーキャンドル、御岩屋道通り、江の島岩屋ほか。点灯時間は午後6時〜8時30分(土日祝、8月12日(火)〜16日(土)は9時)。雨天荒天時は中止の場合あり。

 問い合わせは市観光センター【電話】0466・22・4141。

車いすで選手をエスコートする高齢者

市内介護事業所 “おばあちゃん”がエスコート 鎌倉インテルとコラボ

 市内で介護事業所や放課後等デイサービスを運営する(株)ぐるんとびーがこのほど、鎌倉インターナショナルFC(以下、鎌倉インテル)とコラボイベントを開催した。同社は今年から、鎌倉インテルのスポンサーを務めている。

 この日は、午前中に同チームのホームグラウンド・ゴールドクレストスタジアム鎌倉で対神奈川県教員SC戦が行われ、選手入場に同社の利用者が参加。放課後等デイに通う子どもたちだけでなく、介護事業所に通う高齢者が選手をエスコートし、会場を和ませた。

 午後からは「フレンドリーイベント」として、元サッカー日本代表の橋本英郎さんや同チームに所属する高橋諒選手が登場。集まった約100人の参加者とサッカー即席チームでのミニゲームやキーパー対決などを楽しんだ。

 同社スタッフの川邊祐詩さんは「経験の有無に関わらず、参加者それぞれがピッチの上で”主役”になれた。プロ選手と交流でき、特別な機会になった」と話した。

上・あいさつする最上氏と駆け付けたと黒岩知事(提供)

県日赤紺綬有功会 最上氏会長再任 3期目へ 「交流深め支援力強化を」

 日本赤十字社の支援組織、神奈川県日赤紺綬有功会の総会が2日、横浜市の県民共済プラザビルで開かれ、亀井野で総合建設業を経営する最上重夫氏が3期目の舵取りを任された。任期は2年。

 最上氏は1990年、勧進元を務める大相撲藤沢場所を通して日赤に寄付したことが始まりで、紺綬有功会の活動に参加。日赤の「人間を救えるのは人間だけだ」に共感したという。

 以降、医療機関を支える募金や献血活動の拡大などに注力。特に藤沢場所と連動した献血は全国最大級として評価が高く、昨年も最大量を更新した。県会長の就任は藤沢支会会長の活動を経て2021年から。

 総会当日は、県内から多くの会員が集結。最上氏の再任決定後は、今年度の事業計画を発表。活動を充実させるための会員の増強、県内の赤十字施設への支援強化に向けた特別事業募金の実施、会員相互の理解を深める視察研修の実施などが挙げられた。

 再任した最上氏は取材に対し「少子化が進み、献血絶対数が減少していく。高校生などへの献血PR、年齢上限の緩和、不適合を出さない体調管理の促進が必要」と危機感と打開策に言及。加えて世界的な災害の頻発を例に、「赤十字活動は備えが重要。支援は起きてからではなく、今が大事だ」と力説した。

 また、会場では日赤神奈川県支部支部長を務める黒岩祐治知事も来場。赤十字有功章などの伝達も行われた。

 当日の表彰者は以下の通り。敬称略。

 銀色有功章▽金井大悟(横浜市)▽(株)Peace Real Estate(同)/金色有功章▽神奈川県民共済生活協同組合(横浜市)/社長感謝状▽今野邦廣(横浜市)▽細谷正二(同)▽松井貞雄(同)▽最上重夫(藤沢市)▽(株)井口(横浜市)▽(株)徳永ビル(同)▽(株)日章メンテナンスサービス(川崎市)/厚生労働大臣感謝状▽生明伊世子(川崎市)▽大田順子(横須賀市)▽大田豊(同)▽蕭敬意(横浜市)

鈴木市長(右から2番目)に要望書を手渡した池田会長(左から2番目)

幼稚園協会 市に要望書提出 人材確保策など5項目

 藤沢市内29園が加盟する特定非営利活動法人藤沢市私立幼稚園協会(池田清会長)は7日、「令和8年度藤沢市予算に対する要望書」を市に提出した。

 池田会長は、他市と比べ市内は幼児教育の場として恵まれた環境にあることを鈴木恒夫市長に述べた。一方で、人材確保の難しさや共働き世帯の増加による幼稚園希望者の減少などを考慮し、来年度予算に向けて要望を伝えた。要望は▽幼稚園教諭等キャリアアップ助成金の創設▽人材確保のための「就職フェア」への補助金創設▽子ども子育て支援新制度園への移行を検討する幼稚園への支援継続▽「特別支援を必要とする子どもたち」への支援に対し、幼稚園と行政の連携強化と補助申請手続きの簡素化▽「子ども誰でも通園制度」の令和8年実施に向け、より幼稚園が参加しやすい制度設計構築の5項目。

 鈴木市長はそれぞれの要望に理解を示しつつ、「長きにわたる幼児教育への尽力に感謝している。市としても時代変化に合わせた支援を考えていきたい」と話した。

ウォーリー×テラモ 夏休みにコラボイベント 「おでかけえのすい」も

 テラスモール湘南と絵本『ウォーリーをさがせ!』のコラボイベントが7月19日(土)〜8月31日(日)、同館で行われる。

 期間中、ボーダーアイテムを身につけて来館すると、対象店舗で特別なサービスが受けられる。また、館内に設置されるラリースポットの二次元コードを読み取り、スタンプを獲得するデジタルラリーも開催。全てのスタンプを集めると、先着で限定ステッカーが進呈される(全3種)。そのほか、館内に巨大なパネルや装飾も登場。デザインは20種あり、江の島や茅ヶ崎サザンC、えぼし岩など湘南エリアの名所が34カ所が隠れている。

 新江ノ島水族館で飼育する海の生き物を楽しめるコンテンツ「おでかけえのすい」も同時開催。「絵本みたいな本物の世界」をテーマに、絵本の世界を体験できる特設スポットや相模湾に生息する生き物の展示、トリーターによる生物解説ショ―、えのすい公式キャラクター・あわたんのグリーティングなど盛りだくさんの内容だ。

 詳細は同館ホームページから。

フクロクジュクラゲ(新江ノ島水族館提供)

フクロクジュクラゲ 赤ちゃん珍種ゆらり えのすい他で世界初展示

 新江ノ島水族館と共同研究先の4水族館でこのほど、各水族館で育成された珍種「フクロクジュクラゲ」の同時展示が始まった。これまで生まれたばかりの同種が水族館で展示されたことはなく、今回が世界初となる。

 同種は傘が縦長の直方体に近い形をしており、七福神の「福禄寿」に似ていることが名前の由来。国内での採集記録は希少という。

 今年3月、福山大学内海生物資源研究所(広島県)の飼育水槽に偶然、謎のクラゲが発生。同大からクラゲの発生源「ポリプ」の一部が、新江ノ島水族館ほか3つの水族館に送られ、それぞれの館で育成が進められた 。並行して形態分析や遺伝子解析が行われ、同種と判明。世界初展示が4館同時に実現した。

 同館は「珍しい種の発見だけでなく、ポリプの行動や稚クラゲの成長を詳細に観察できた。大学と水族館の連携が功を奏した結果」と話す。

 今回の展示は稚クラゲの状態といい、今後は成熟サイズを目指していくという。

参院選 期日前投票始まる 藤沢市役所本庁舎7月4日から

 7月20日投開票の参議院選挙の期日前投票が4日、始まった。

 同投票所は、4日から藤沢市役所本庁舎1階の市民ラウンジに設置されたほか、12日からは鵠沼、辻堂、明治、善行、湘南台、長後、御所見、7つの市民センター、18日には同市役所分庁舎にも開設される。

 受け付けは投票日の前日、19日までで、時間は午前8時30分から午後8時までとなっている。

 同投票所を使えるのは今年4月2日までに住民登録の届け出をし、その後も引き続き藤沢市に住民む人。もしくは4月3日以降に市外に転出したが、藤沢市での住民登録が3カ月以上あった人。

 タウンニュース「政治の村」では、参院選立候補者のアンケートを実施。回答をウェブ上で公開している。「政治の村」で検索を。