戻る

藤沢 スポーツ

公開日:2025.07.11

百花繚乱 YAMAYURI
行け!全国制覇

 女子学童野球神奈川県選抜チーム「YAMAYURI」のメンバーに、藤沢市在住の2人が仲間入りした。今春行われたセレクションには約70人が参加。選考を勝ち抜いた18人に選ばれた。「素晴らしい子がそろっている」と金子末松監督。一人一人が優れた集団の意で「百花繚乱」を掲げ、「あきらめない!くじけない!なげださない!失敗を失敗に終わらせない」という精神を貫く彼女たち。8月14日(木)に岡山県で開かれる全国大会に向け、練習に余念がない。

ピンチをチャンスに

 「ドンマイ」「ナイスピッチング」――。

 5日、今年の新メンバーがそろった相模三川グラウンドで仲間を鼓舞するのは、浜見小6年の多田羽那さん。セレクションでは「私よりも上手い選手が多くて合格できないと思った。でも声出しなら自信があった」と振り返る。

 2つ年上の兄の影響で、小学校入学前に地元チーム「ニーニョス・ブラボス」へ。「四つ葉のクローバーを摘んで遊んでいたけれど」と母の千恵さんは入団当時の娘を懐かしむが、ハートの強さを武器にチームをけん引。選手唯一の女子ながら現在キャプテンを任され、八部球場で開かれた市野球協会学童部春季大会1部リーグでは選手宣誓を堂々と披露。チームを優勝にも導いた。

 ”ブンッ”とキレのあるスイングを見せる。バットの感触を楽しんだのか、少しほほ笑んだ。帰宅後に毎日素振りをし、決しておごらず努力を積み重ねる。「思いきりぶつかってきなさい」と母のエールを背中に受けながら、その声でチームを盛り上げ、ピンチをチャンスに変えていく。

目指せ真の“二刀流”

 伸びのあるストレートが”バチン”とミットに食い込む。マウンドに立っているのは、御所見小6年の長谷川凛さん。「御所見ジュニアーズ」の4番キャプテンだ。

 3つ年上の兄を追いかけ、小学校入学後に競技を始めた。すると、才能が開花。もともと肩の強さには自他ともに定評があったが、セレクションで測定してみると、直球はマックス100キロあることが分かった。

 打撃面でもライナー性のある当たりを得意とし、投打で活躍。憧れの選手は「大谷翔平選手」と照れ臭そうに語る。

 「夢みたい」。喜々とした表情で、県選抜に入った喜びを噛みしめる。並み居る強豪を相手に戦うことを心から待ち望んでいるようだ。そんな娘の姿に母のますみさんは「一勝一勝、楽しんで」といい、優しく見守る。

 昨年の全国大会では、1回戦敗退で幕を閉じたYAMAYURI。「まずはスタメンを勝ち取りたい」と背筋を正し、「目標はもちろん全国制覇」と強い意志を瞳に宿らせる。熱き思いを白球に乗せ、御所見の”二刀流”が大舞台へと挑む。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

藤沢 ローカルニュースの新着記事

藤沢 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS