中原区版【7月25日(金)号】
木製の投票箱に1票を投じる生徒

中原支援学校住吉分教室 自分の考え、1票に込め 住吉高校で模擬投票授業

 県立住吉高校(木月住吉町)で7月18日、参議院選挙に合わせた3年に1度の模擬投票の特別授業が行われ、同校に分教室がある県立中原支援学校の高校生35人も投票に臨んだ。生徒たちは誰に託すのかを自分で考えて投票用紙に記入し、実際の投票所と同じようにしつらえた教室で投票箱に思いを込めた1票を投じた。

 住吉高校で行われる模擬投票の特別授業は、公共(現代社会)の授業を受ける2年生全員と政治経済を選択している一部の3年生が任意で参加。今回は7月20日の参院選に立候補した実際の候補者を対象に実施し、同校に住吉分教室がある中原支援学校の1年生から3年生の生徒たちも模擬投票を体験した。

 会場入り口に座った受付係が、有権者として参加した生徒一人ひとりの投票(入場整理)券と本人確認を行い、投票用紙を交付。生徒は緊張した面持ちで投票用紙を受け取り、投票記載台で自分の思いを託した候補者の名前を書き込んだ。使われた投票箱は、川崎工科高校の生徒が手作りした本物と同じサイズの木製品。投票管理者役の教員が監視する厳粛な雰囲気の中、生徒たちは順番に投票用紙を投函(とうかん)して行った。

 中原支援学校の生徒会長を務める川又匠さん(3年)は、投票を終えるとほっとした表情を見せた。「初めての経験だったので緊張した。でも、模擬投票をきっかけに政治への関心が高まり、真剣に考える機会になった」。同校の添木博校長は「生徒たちは事前授業で国政について学んだ。卒業後に就職する生徒も多く、昨今の物価高や最低賃金などの生活に直結することに関心が高いようだ」と分析する。

 川又さんは「立候補者がもっと若者の興味を持つような公約を掲げてくれると、若い人が投票することにつながると思う」と話し、「投票を体験してみて、自分の一票が貴重なものだと感じた」と思いを口にした。

 住吉高校では障害の有無など個々の違いや課題を超え、全ての生徒が同じ環境で学び合い、共生社会を構成していくことを目指す「インクルーシブ教育」の視点から、体育祭や文化祭で生徒らの交流の場を設けている。今回の模擬投票もそうした取り組みの一つ。住吉高校の梅澤広昭校長は「自分の考えを表明する機会として、1票を投じることの大切さを知ってもらいたい」と思いを込めた。今後、模擬投票の投票率や各候補者への投票数などは1カ月後を目安に集計され、教育委員会へ報告される予定。

ゆずなさんの演奏に耳を傾ける聴衆

川崎駅東口駅前広場 路上演奏、登録制に 8月1日から試行実施

 川崎市は、川崎駅東口駅前広場での路上演奏を登録制にする制度を8月1日(金)から試行実施する。演奏者は今後、登録証である「川崎駅東口ストリートミュージックパス」を発行し、ルールを守った演奏を求められる。

 連日多くの演奏者でにぎわう川崎駅東口駅前広場。市が「音楽のまち・かわさき」をうたっていることもあってか、駅前の演奏は一つの名物にもなりつつある。

 ただ近年、演奏者の増加に伴い、大音量で演奏する人や大勢の観客を集める人などが増え、苦情や通報につながるケースも多くなったという。昨年9月に上京したゆずなさん(21)は、当初新宿などで演奏していたが、規制が厳しくなったために、現在は週1〜2回ほど川崎で演奏している。同じように川崎に流れてくる仲間も少なくないという。「特に休日は演奏者が多くて、土曜日に演奏する場所がなかったこともある」と語る。

 市は昨年11月終わりから12月頭までの1週間で、約70組の演奏者を確認している。安心して演奏活動を行える環境づくりと、今後も路上演奏を川崎の音楽資源として守っていくために、ルールの策定を行った。

場所・時間をルール化

 演奏可能なエリアは同駅前広場の指定場所のみで、時間は正午から午後9時まで。1組の持ち時間は最長1時間で、毎時00分に交代となる。また演奏者はA4以上のサイズで印刷した同パスの掲示や、大音量での演奏の禁止、アンプを使用する場合は1組1台(出力10W以内目安)など、多岐にわたるルールの順守が求められる。市の担当者は「市が警察に道路使用許可を申請し、ルール化に至った。こちらから押しつけるのではなく、みんなで守っていくようなものにしたい」と話す。

 同パスの登録は既に開始しており、試行期間は8月1日(金)〜2026年3月31日(火)まで。それ以降の実施については、2月末に公表予定。パスへの登録やルールの詳しい内容は「音楽のまち・かわさき」ウェブサイトに記載されている。

 ゆずなさんは、登録制になったことはSNSで知ったと話し、申請も既に済ませたという。「私たちのためを考えて制度を作ってくれているのが嬉しい。これから堂々と演奏できるのは良いことだと思う」と笑顔を見せた。ただ演奏する場所がなかった経験を踏まえ、「事前に場所を予約できるような仕組みがあると、もっと良いかもしれない」とさらなる制度の改善に期待を込めた。

元住吉でまちづくりを行う「スミヨシクラブ合同会社」の代表社員を務める 伊藤 俊介さん 木月在住 47歳

「元住吉が好きだから」

 ○…モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合、商店街会員と一緒に出資し、6月に合同会社を設立した。商店街加盟店の多様化によるイベント時の運営の人手不足解消、外部の企業やクリエイターとの連携を行い、商店街を中心に地域全体でのまちづくりを推進していくことが目的だ。「代表社員ではあるけど1人ではできないので、みんなと協力してまちの活性化に取り組んでいきたい」と抱負を語る。

 ○…生まれも育ちも元住吉。一緒に出資したほかのメンバーも幼い頃からの仲間。県内有数の商店街でみんなで育ち、育てられてきた。「下町感があり、治安もいいし、暮らしやすい。だから仲間もみんな離れていかないんです」と笑顔で元住吉愛を語る。生まれ育った町だからこそ、商店街への思いは人一倍強い。それが合同会社の設立にもつながった。

 ○…商店街の青年部に所属し、元住吉のヒーロー「トリオン」の企画に携わってきた。誕生から10年以上が経過し、キャラクターも定着。合同会社では、防災・防犯にも力を入れ、ハザードマップの作成、関係機関と連携した防災訓練などに取り組んでいく意向だ。ヒーローの企画も防災・防犯もすべては、将来のまちを担う子どもたちのため。「楽しく、住みやすいまちをつくっていきたい」と力強い。

 ○…父親は商店街の理事長で、市商連、区商連の会長を務める。商店街の発展を支えてきた父親の背中に憧れてきた。「父は偉大。同じことはできない。自分はやれることをやるだけ。このまちを好きだという気持ちは負けないですけどね」とはにかむ。妻との出会いも元住吉。働く人、利用する人、住む人の笑顔をつくり、守ること。それを自身の目標として仲間と共に追求していく。

最優秀を受賞した奥村さん

社明運動 中学生標語を表彰 非行・犯罪ない地域へ宣言

 犯罪や非行を防止し、更生を地域ぐるみで支えようと総務省が進める「社会を明るくする運動」。同中原区推進委員会は7月17日、「第75回社会を明るくする運動中原区大会」を中原市民館ホールで開催した。中原区内の中学生を対象に募集した標語の表彰式などを行った。

 会の冒頭、あいさつに立った松本陽子推進委員長は、同運動が始まった経緯を紹介しながら「大勢の方々の手によって、ここまでくることができた」と謝辞を述べた。続けて、「刑務所や少年院から出てきても皆さん困っている。そういう時、保護司が地域の中に溶け込み、地域のことを知っていると力になり、それが犯罪予防になる。犯罪や非行のない地域社会にしていきたい」と力強く語った。

 その後、毎年区内の中学生を対象に実施している社明運動の標語の表彰式が行われた。今年は3922作品が集まり、そのうち、最優秀賞には今井中2年の奥村帆貴さんの作品「変わるのは まわりじゃなくて 自分から」が選ばれた。他にも、優秀、優良作品が10作品選ばれ、表彰状が手渡された。中原区保護司会犯罪予防活動部会の井元雄一部会長による講評が行われ、「最優秀作品には、シンプルな言葉で力強く、普遍的なメッセージが込められている。主体性を持って行動することの大切さを伝えてくれている」と評した。

 その後、中原警察署生活安全課の担当者による「特殊詐欺について」の講話、西中原中合唱部による演奏が行われた。

 なお、標語の最優秀賞に選ばれた奥村さんの作品はステッカーとして区内各所に掲示される。また優秀作品は、中原市民館1階ロビーに7月31日(木)まで掲示されている。

市長のもとを訪れた児童

ロボット大会で世界へ 市内教室の児童、表敬訪問

 ロボットを製作しながら科学を学ぶ教室「(株)ロボット科学教育Crefus」の武蔵小杉校、新百合ヶ丘校に通う児童が世界大会出場を報告するため、7月17日に川崎市役所を訪問し、福田紀彦市長に結果と抱負を述べた。

 同社は、新百合ヶ丘に本部を構え、全国に教室を展開。今回、同教室の武蔵小杉校に通う川上アレクサンダーさん(小5)、小木曽勇政さん(小5)、岩田将隆さん(小3)、比嘉悠人さん(小3)、新百合ヶ丘校に通う瀬戸舞香さん(小5)、瀬戸遥香さん(小3)、伊能榮人さん(小3)、並木勇瑠さん(小2)の児童8人が、6歳から10歳までの青少年を対象にしたロボット競技大会「FLL」の東日本大会に出場。優秀な成績を収め、今年2月に開かれた全国大会で上位4チームに選ばれた。武蔵小杉校の4人のチームは、今年4月にアメリカで行われた世界大会に出場し、チームポスター部門を入賞した。新百合ヶ丘校の4人のチームは、8月に中国で開かれる世界大会に出場する。

 世界大会に出場した武蔵小杉校の児童らは「楽しかった。いろいろな国の人のアイデアを聞けて面白かった」と話した。これから世界大会に臨む新百合ヶ丘校の4人は「経験が大事。楽しい大会にしたい」と意気込みを語った。福田市長は「素晴らしい経験をしていることに心強く感じた。皆さんのアイデア、考え方、つくっていくものが世の中の課題を解決していく。これからも勉強を続けてほしい」とエールを送った。

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愛好家の力作一堂に 市民館で写真展

 区内を中心に活動している松愛写真クラブの作品展が中原市民館ギャラリーで7月25日(金)から30日(水)まで開催される。午前10時から午後5時(初日のみ1時から)。入場無料。

 作品展のテーマは「瞬(と)季(き)のかほり」。同クラブのメンバー5人が手掛けた作品が一堂に会し、技術と感性が融合した写真の数々が展示される。

 同クラブを主宰する村松克芳さんは、公益社団法人日本写真協会や、日本風景写真協会会員で神奈川二科会や国際文化カレッジの総合写真展に入選経験を持つ。会社員時代を経て、写真に関する生涯学習第1級インストラクターの資格も取得し、写真サークルを主宰するほか、写真教室で指導している。問い合わせは【メール】fkmmrmz@gmail.com。

練習の成果を披露する子どもたち

内藤アカデミー 児童がダンス披露 120人が発表会で熱演 

 下小田中で学童保育、学習塾を手掛ける「内藤アカデミー」で7月18日、「アカデミーミュージカル・フェア」が開催され、同施設に通う児童たちのダンスなどの発表が行われた。

 当日は、学童クラスと、放課後スクールの子どもたち計120人が、手作りの歯ブラシを使ったダンスや、歌、ギターなど、これまで練習を重ねてきた成果を発表。会場を訪れた保護者ら約130人から大きな拍手が送られた。

 ゲストの腹話術師・しろたにまもるさんが相棒のゴローちゃんと一緒にステージを披露。しろたにさんが戦中や原爆の話をゴローちゃんと一緒に子どもたちに伝えた。

 同アカデミーの内藤幸彦教室長は「暑い中でも子どもたちが頑張って発表してくれた。家族の絆を深めるいい機会になった」と振り返った。

本出版 「科学者目指す青少年へ」 藤嶋氏が特別監修

 川崎市の名誉市民で、(公財)東京応化科学技術振興財団(中丸子)の理事長を務める藤嶋昭氏が特別監修した本「目指せ!科学者4」が、このほど北野書店(幸区)から出版された。

 日本の最先端の研究を、中高生にも分かりやすく紹介。科学への関心を高められるように、同財団が表彰する「向井賞」を受賞した科学者、ボランティア活動している2団体の成果を紹介している。1500円。購入は近くの書店で。

前回のヘアカット会場

理美容で途上国支援 5日 チャリティーカット

 川崎市内の理美容師らで組織されるNPO法人プリックジャパンビューティー(菅原司郎理事長)は8月5日(火)、チャリティーカットイベントを、川崎市生活文化会館(高津区溝口1の6の10/愛称・てくのかわさき)で開催する。

 「世界の子どもたちに教育と自立、夢と希望を」と、社会貢献活動として年一度開催し、25回目。寄付金で開発途上国の子どもたちの教育を支援しようと、小学校を建設する取り組みを続けている。これまでに、カンボジアに5校、ネパールに1校を建設している。

 当日は理美容師らが無償で協力し、ヘアカットなどのサービスを提供。一般の利用者が寄付として一定の金額以上を支払う仕組みで、ヘアカットやネイルは1千円以上、眉カットは500円以上などのメニューがある。フードドライブも実施。

 午前10時から午後4時(受付3時)まで。イベントの問い合わせは美容室ルカ【電話】044・819・7077。

犬の置物を愛でる利用者

新城いこいの家 新しい看板犬誕生 7月末まで名前を募集

 新城いこいの家(新城1の2の4)に新しいマスコットがやってきた――。

 そのマスコットは、陶器でできた犬の置物。同施設の運営委員の一人が、ある家庭で引き取り手のなかった置物を手に入れ、「看板犬」にと同施設に寄贈したものだ。

 6月に施設にやってきたその犬の置物は、入り口付近に置かれ、利用者から頭をなでられたり、思い思いに名前を呼ばれ、かわいがられているという。

 そこで、同施設では「看板犬」となったこの置物に名前を付けようと、現在施設内に投票箱を設置し、名前を募集している。施設スタッフによると、ダルメシアンに似ていることから「ダルちゃん」、映像機器メーカーのキャラクターから「ビクちゃん」、ダジャレで「ウラメシアン」などとつける人などもいるという。ある利用者は「昔犬を飼っていたから、うれしくて」と笑顔で犬を愛でていた。

 同スタッフは「ここに来て下さるのはシニアの方々で、皆さんかわいがってくれている。7月いっぱい名前を募集しているので、来館された際はぜひ投票を」と呼び掛けている。

「みんなの力」で広がる地域の輪 中原区町内会連絡協議会会長 松川正二郎

 町内会・自治会では、自分たちの住む地域をより良くするために考え、協力して活動しています。地域の防災・防犯・交通安全・福祉・環境美化等の幅広い活動を行っており、安全で安心して暮らし続けられるまちづくりに日々取り組んでいます。

 近年は少子高齢化や地域のつながりの希薄化が進む中、町内会・自治会の果たす役割は一層重要になっています。地域で声をかけ合い、助け合う力が非常時には何よりの力になります。

 当協議会をはじめ各町内会・自治会においては、関係団体と連携し、様々な世代の皆さまに「魅力あるまち」として感じていただけるよう、安全で安心な住み良いまちづくりに取り組んでいます。今後も皆さまの声を大切にしながら、地域に根差した取組みを推進してまいりますので、ご支援とご協力をお願い申し上げます。

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安全安心を確保する 中原警察署長 菅健司

 中原区の上半期の犯罪発生件数は505件で、昨年同時期に比べ54件少なくなっています。発生した犯罪件数の中で自転車盗難は約36%を占めています。被害に遭わないためにも必ず二重ロックをお願いします。

 また、息子や警察官をかたる詐欺や投資詐欺などは45件発生し、被害総額は約1億9千万円にも上っています。若い世代が警察官をかたった詐欺の被害に遭うケースが増えています。『お金の話が出たら詐欺です』。すぐに電話を切って警察に相談してください。

 次に人身事故は213件発生しており、昨年同時期に比べ35件も多くなっています。特に自転車が関わる事故は約45%を占めています。交通ルールを守り、マナー向上に努めましょう。

 中原区の皆さんの安全・安心を守るため署員一丸となって活動してまいりますので、ご理解・ご協力をお願いします。

新たな総合防災訓練に向けて 中原区長 沖本里恵

 中原区では、地震・風水害時の避難所の運営や自主防災組織の活動支援を行うとともに、大規模な地震が発生した時の武蔵小杉駅周辺地域の防災対策などを推進していますが、今年度はさらに、毎年実施する総合防災訓練において新しい試みに取り組んでいます。

 従来の訓練は、学校を会場に避難所開設訓練とあわせて各種体験・啓発ブースなどを体験していただいていますが、今年度は新たに風水害をテーマに地域の公園を会場とした訓練や、災害時の在宅避難に重点を置いた、会場に行かなくても参加できる訓練などに取り組んでいるところです。

 学校の避難所は地震により自宅に住むことが困難になった方に向けて開設されますが、自宅が無事な場合は在宅避難をしていただくことになりますので、区民の皆さまにつきましても、日頃の防災対策の取り組みをよろしくお願いいたします。

安全安心な中原区を目指して 中原消防署長 小川晶

 市内では、昨年より火災が増加している中で、中原区では火災が減少しています。しかし先般、上平間で住宅火災が発生し、住民の方がお亡くなりになるなど大きな火災も発生しています。近年は、火災原因として電気火災が増加し、モバイルバッテリーや電気コンセント等の身近な電気機器から出火するケースが大変多くなっています。こうした電気器具類に異常が無いかよく点検していただきたいと思います。

 昨年過去最高を記録した救急件数ですが、今年はそれを上回るペースで推移しております。これから暑くなる時季を迎え、熱中症の増加などで救急需要が高まることが予想されますので、救急車の適正な利用にご協力をお願いいたします。

 中原消防署では、地域の皆さまとともに中原区の安全安心のため、全力で取り組んでまいりますのでご協力をお願い申し上げます。

飛躍発展する中原区 中原区商店街連合会会長 伊藤博

 日頃は中原区の商店街をご利用いただき、厚く御礼申し上げます。

 この数年、中原区の発展は目覚ましい限りです。人口は26万9千人を超え、川崎市7区の中で一番の人口密度です。

 その発展を遂げる中原区には、23の加盟商店街が有ります。市内の商店街連合会の中で、中原区商店街連合会が一番活発な商店街活動を実施しています。

 各商店街のイベントやお得情報など、ホームページにアクセスしていただけたら幸いです。

 今年も10月19日(日)に開催される「なかはら『ゆめ』区民祭」での射的ゲームや、昨年に引き続き実施するウオーキングラリー、また中原区と連携して実施する「地域と連携した街づくり事業」にも多くの区民の皆さんのご参加をお待ちしています。

 ポスター・チラシ・ホームページ・区民だよりをご覧ください。

つながる力で、PTA活動をさらに豊かに! 中原区PTA協議会会長 大島朋恵

 中原区PTA協議会では、区内公立小中聾学校26校のPTAと教職員の代表とで連携し、情報を共有し交流を深めています。活動の場として主に運営委員会、会長情報交換会では活発な意見交換を行い、家庭教育学級、まなP(まなぶPTA)フォーラムではPTA会員や子どもたちと共に学ぶ場を設けています。活動の中で共通の課題に対して様々な学校PTAとしての意見を発表していただき、より効果的な解決策が見つかることもあります。この情報共有の場が各学校のPTA活動、ひいては子どもたちのより良い環境づくりにつながればと思っています。今後も各学校の経験を積極的に共有し、連携を深めていくことで、中原区のPTA活動がより活発に、そして参加する保護者の皆さんが楽しみながら活動できる基盤となることを信じつつ、協議会として様々な活動に取り組んでまいります。

地域の相談役として寄り添い続ける 中原区民生委員児童委員協議会会長 田邉靜江

 中原区では、現在276人の民生委員児童委員が、厚生労働大臣より委嘱を受けて活動を続けています。

 毎年行っている区民祭でのアンケート調査では民生委員児童委員を知っている人、活動も知っているという人が、年々増えてきました。

 民生委員の信条は、地域社会の実情を把握し、常に公正な立場であらゆる生活上の相談に応じ、自立の援助に努め、明朗で健全な地域社会づくりに努めること。

 活動は守秘義務を有した上での地域住民の心配事・不安事の相談相手として寄り添い、専門機関へのつなぎ役です。住民を見守り、安心して暮らせる地域づくりの身近な相談役として、幅広い世代に対して今後も隣人愛をもって笑顔を届けてまいります。

 今年の12月1日をもって3年に一度の改選になります。新たな民児協をご期待下さい。

「安心して暮らせる福祉のまちづくりを」 中原区社会福祉協議会会長 原新次

 この度、中原区社会福祉協議会の会長を拝命しました。本会では次の点を踏まえて、取り組みを継続していきます。

 今年度は、川崎市が策定した「地域包括ケアシステム」が「具体的に行動する」第二段階のシステム構築期の最終年度にあたります。また、市・7区社会福祉協議会が一体となり策定した「第6期地域福祉活動計画(令和6年度から令和8年度まで)」の中間年になります。今日、複雑・多様化する福祉課題や、地域活動の担い手不足など、地域福祉を取り巻く環境は厳しさを増しております。こうした状況の中、「誰もが住み慣れた地域で、安心して暮らすことのできる福祉のまちづくり」の実現に向け、住民の皆さまをはじめ、町連、地区社協、地区民児協、保護司会、社会福祉関係施設及び団体、行政と連携・協力して、地域福祉の推進に取り組んでまいります。

高齢者講習のイメージ

丸子橋河川敷の利活用 川崎市 高齢者講習を開催 一部駐車場の無料開放も

 多摩川にかかる丸子橋河川敷(中原区)の利活用事業に取り組む川崎市は、新たな事業として河川敷の駐車場を利用した自動車の高齢者講習を7月14日から始めた。

 丸子橋河川敷ではバーベキュー利用者によるゴミ投棄などの問題が深刻化したため、2012年から河川管理者の国と川崎市、地域住民による連絡会で検討を重ねてきた。協議内容を踏まえ、一般のバーベキューを禁止のうえ実証実験を経て、2024年度からは市が公募で選定した業者がキャンプやバーベキューを事業として運営する方式を導入。季節ごとに河川敷での映画上映会や水上サイクリングの体験会なども開催した。

 新たにスタートした高齢者講習は、70歳以上の高齢者が免許更新の際に道路交通法で義務化されているもので、平日は閉鎖されてきた河川敷の約300台の駐車場スペース、約1万3千平方メートルを活用する。75歳以上の免許更新に必要な「認知機能検査」も受講できる。

 講習は平日のみで、料金は1時間で4千円、2時間で8千円。認知機能検査は1500円。申し込みや問い合わせは「たまがわ高齢者講習専門校」【電話】044・866・2665。

 講習実施日には80台分の駐車場を無料開放し、休憩所も開設する。駐車場の無料開放は10月までで、実績を踏まえて活用方法を決めるという。

4選を果たした牧山氏(20日、横浜市中区)

参院選 立民・牧山氏トップで4選 国民・籠島氏、自民・脇氏、参政・初鹿野氏が初議席

 第27回参議院選挙は7月20日に投開票が行われた。改選議席4に対して16人が立候補した神奈川県選挙区では、立憲民主党の現職・牧山弘惠氏(60)が73万1605票を獲得し、4選を果たした。国民民主党新人・籠島彰宏氏(36)、自民党新人・脇雅昭氏(43)、参政党新人・初鹿野裕樹氏(48)が初当選を決めた。3選を目指した公明党現職・佐々木さやか氏(44)は議席を失った。

立民・牧山氏 食料品消費税0%を

 トップ当選した牧山氏は「多くの方が物価高に苦しんでいることをまちを歩いて実感した。食料品の消費税を0%へ引き下げ、ガソリンコストの25円値下げを実現したい。生活に寄り添える政治を全うしたい」とあいさつ。選挙戦を通じ、排外主義的な主張が大きくなってきたことに対しては憂慮を示し、「世界情勢を鑑みると自由を重んじるあらゆる国と手を携えなければならないこの時期に間違ったメッセージを与えてしまってはいないか危機を感じている」と語った。

国民・籠島氏 手取り増への期待感じる

 籠島氏は元農水官僚。選挙戦では玉木雄一郎代表が何度も応援に入っていた。国民民主党は参院神奈川では初の当選。籠島氏は「『手取りを増やす』と訴え、多くの有権者からの期待を感じた。若い世代や年配者からの政治を変えてもらいたいとの思いが票になったのだと思う」と述べ、「海外にいた経験から日本と海外の賃金格差を感じる。これを埋めていくための持続的な賃上げを実行していかなければならない。農水省出身の経験を生かし、コメ政策の改革にも取り組みたい」と意欲を示した。

自民・脇氏 党への信頼取り戻す

 脇氏は神奈川県の元局長。選挙戦では小泉進次郎農水相や菅義偉元首相らが精力的に応援。18日には石破茂首相が横浜市緑区へ応援に駆け付けた。脇氏は「県庁を辞めてからの11カ月間、多くの人と話をして、この国を動かしているのは、それぞれの方の力と思いなのだと実感した」と感想を語り、「私に信頼を託していただいた県民に感謝したい。政治への信頼、自民党への信頼を取り戻せるよう、私にできることは成果で、結果で返す。それしかない」と決意を述べた。

参政・初鹿野氏 薄かった反応、次第に大きく

 初鹿野氏は元警察官。参政党への注目が集まる中、最終日の19日は、公示日に続いて神谷宗幣代表が2度目の応援に入り、横浜市港北区での応援演説に多くの支援者らが集まった。大接戦となった4議席目の当確が報じられたのは午前4時ごろ。関係者と抱き合って喜んだ初鹿野氏は「最初は街頭で話していても反応は薄かったが、次第に数十人、数百人と集まるようになった。(有権者は)減税などの経済政策や外国人政策に共感したのでは」と述べ、「愚直にやるべきことを一生懸命やっていきたい」と抱負を語った。

公明・佐々木氏 逆風で接戦に敗れる

 佐々木氏は初鹿野氏との接戦に敗れて議席を失った。落選の報を受け、「大変厳しい、逆風の中の戦いだった。私の力不足でこの接戦を制することができなかったことを心からお詫び申し上げたい」と支援者に陳謝。「国内外の課題、主に物価高を中心とした多くの国民が感じている不安を公明党はしっかりと受け止めて、もう一度原点に立ち返って、寄り添っていく必要がある」と前を向いた。

共産・浅賀氏 4度目挑戦も届かず

 共産党新人の浅賀由香氏(45)は4度目の参院選挑戦となったが、今回も及ばなかった。浅賀氏は選挙戦を振り返り、「消費税減税の財源を明確に示したり、外国籍の人のせいで生活が苦しくなっているわけではないことを、根拠を示しながら戦うことができた唯一の候補者だったと思う」とし、「自民党の裏金問題への反省のなさや物価高対策の遅れを指摘し、自公が議席を減らすことに貢献できた」と述べた。

 神奈川県選挙管理委員会によると、選挙区の投票率は60・30%で前回の2022年を5・79ポイント上回った。

子ども記者8人 「大師海苔」の謎に迫る 「川崎の歴史の本」企画

 「子ども記者」が川崎市内の歴史に迫るワークショップが7月21日、殿町小学校(川崎区)で開かれ、市内の小学5〜6年生8人が、このエリアの地場産業だった海苔の養殖について取材した。

 川崎市制100周年を記念し、市民に親しまれる新たな「市史」を作る「川崎の歴史の本」プロジェクトの一環。市民参加型の本づくりを進めており、「子ども記者」の取材内容も収録される。

 21日は「子ども記者」が殿町小を訪問。かつてこの地域は海苔と貝類の養殖場として発展したが、工業化とともに埋め立てが進み、工場排水による海の汚染も追い打ちをかけ、1971年に地域住民が漁業権を放棄。「大師海苔」の生産者が消滅した。小学校には当時の道具を集めた海苔資料室や生活道具を展示する郷土資料室があり、「子ども記者」たちは二つの資料室を見学。その後、この地域で生まれ育ち資料室開設に尽力した石渡美由喜さん(84)に、一人ずつ質問した。

 「海苔づくりのコツは?」の質問には、「程よい厚さに漉(す)く技術。みなさん努力したと聞く」と石渡さん。「海苔養殖が消えた理由は」の問いには、「海が埋め立てられて工業地帯になり、川崎が公害の街になったから」。記者たちは石渡さんの答えに耳を傾け、懸命にメモしていた。

 稗原小5年の男児は、「焼いたら『いい緑色』になるのがいい海苔と聞いて、なるほどと思った」。西丸子小5年の男児は、「川崎の海苔に関する資料は大切だと思った」と感想を述べた。

「夢パまつり」にぎわう 子どもも大人も泥んこ 市内外から1500人

 多様な子どもたちが集える社会教育施設「川崎市子ども夢パーク」(高津区)で7月21日、夏の恒例行事「夢パまつり2025 泥でつながる〜遊びのまっどぐち〜」が開かれ、子どもも大人も泥んこ遊びを楽しんだ。

 「子ども夢パーク」は2003年7月23日にオープンしたことから、その祝賀イベントとして毎年7月下旬に「夢パまつり」を開いている。

 今年も子どもたちが存分に泥んこになって遊べるよう、常設と特設の2本のウォータースライダーのほか、「泥遊びエリア」や「シャワーエリア」、紙製の魚を釣るコーナーなどを開設。最高気温が35度近い猛暑となったが、川崎市内外から親子連れなど約1500人が次々と来場し、子どもたちは我先にとウォータースライダーや「泥遊びエリア」で泥にまみれて大はしゃぎ。率先して泥んこになり歓声を上げる大人の姿も見られ、「夢パーク」を運営する認定NPO法人「フリースペースたまりば」の理事長・西野博之さんも泥の池に転がり、「気持ちいい」と堪能した。

 幸区から家族4人で来場した中山理子さんも、2歳の長男と一緒に泥遊びに興じたという。「大人になっても子どもと一緒なら、思いっきり泥んこになれる。このお祭りが毎年楽しみ」と話していた。

昨年10月に春日台公園で開かれたイベント

バスケゴールの利用調査 小田7丁目公園で実施 10月に川崎BT教室も

 2023年度に取りまとめた「公園等における若者文化施設等と連携した施設整備の考え方」に基づき、川崎市は小田7丁目公園(川崎区)にバスケットゴールを設置し、来年2月まで実証実験を続ける。

 市は地域の子どもや若者が日常的にスポーツに触れることができる街づくりを目指し、22年度から御幸公園(幸区)や鷺沼公園(宮前区)などで実証実験を実施のうえ、「公園等における若者文化施設等と連携した施設整備の考え方」をまとめた。

 以後はこの「考え方」をもとに、春日台公園(高津区)や虹ヶ丘公園(麻生区)など6カ所で仮設のバスケットゴールを設置のうえ利用状況を調査する実証実験を重ね、結果をふまえて順次、バスケットゴールを常設化してきた。

 小田7丁目公園は7カ所目の実証実験会場で、7月22日に移動式バスケットゴールが設置された。10月12日(日)には実験の一環として、川崎ブレイブサンダースアカデミーのコーチによる小学生向けバスケットボール教室を開催する予定だ。希望者は9月30日までに申し込みが必要(応募者多数の場合は抽選)。

 問い合わせは川崎市みどりの保全整備課【電話】044・200・2389。

アップコン株式会社 作ろう「ミニチュアの自然」 テラリウム講座、参加募集

 川崎市に本社を置くアップコン株式会社が7月26日(土)と27日(日)の2日間、カワスイ川崎水族館(川崎ルフロン10階)で「テラリウム制作ワークショップ」を開催する。

 「テラリウム」とは、ガラス容器などの透明な器の中に陸上の生物を飼育・栽培する技術のひとつ。今回のワークショップでは同社が独自に開発したウレタン製の基盤材「テラタン」を用いて、自分だけのミニチュアの自然空間を制作し、持ち帰ることができる。

 時間は両日午前11時〜、午後1時30分〜、午後3時〜の3回で各約60分。体験料は3千円(税込)で、小学生以下の参加者には高校生以上の保護者同伴が必要。また参加に際し別途、カワスイ川崎水族館の入館チケットまたは年間パスポートが必要となる。(問)アップコン株式会社【電話】044・820・8120

川崎郷土研究会 多摩川の治水と灌(かんがい)解明 中原図書館で夏期講座

 川崎郷土研究会が主催する夏期講座が中原図書館で8月2日(土)に開催される。午前10時から正午。事前申込み制。

 講座のテーマは「武蔵国稲毛荘・丸子荘の治水と灌漑」。現在の高津区、中原区、幸区に所在した稲毛荘と丸子荘。条里制遺構の存在と、多摩川流路が左岸へ片寄っている「不自然さ」が指摘されている。それらの原因と、古代から室町時代の多摩川右岸の治水と灌漑の様子を解明し、稲毛荘・丸子荘域の支配体制を探求する。講師は、國學院大學栃木短期大學教授の菱沼一憲氏。

 定員は先着70人。参加費は、資料代として500円。申込みは、氏名、連絡先を添えて、メールか電話、FAXで。申込み、問い合わせは、同会・関口清さん【電話】・FAX044・411・6356(午前9時〜午後6時)。【メール】k1404@jasmine.ocn.ne.jp。

昔話を聞きながら夕涼み 8月7日 中原図書館

 読み聞かせグループ・おはなしの小箱による「夕涼みおはなし会」が8月7日(木)、中原図書館で開催される。

 小学生の部は午後4時30分から5時15分、中学生から大人の部が7時から8時(各部とも20分前開場)。『世界でいちばんきれいな声』『たにし長者』など、国内外の昔話の読み聞かせが楽しめる。同グループは1985年に結成。40年間、図書館や区内の小学校で「語り」を中心にしたお話し会を続けている。

 入場無料。申込み不要で、直接会場へ。(問)中原図書館【電話】044・722・4932

コーチの指導でレースに挑戦する参加者

GO!GO!!フロンターレ

富士通スタで真夏のトレーニング!

 富士通スタジアム川崎で8月2日(土)、過酷なトレーニングイベント「Spartan SGX 真夏のガチンコWorkout2025」が開催される。世界最高峰の障害物競技、スパルタンレースのオフィシャルコーチが直接指導を行う。小雨決行。

 4歳から13歳対象の「キッズ部門」(40人、午後3時20分〜)と、14歳以上対象の「一般部門」(100人、午後4時30分〜)に分かれて実施。キッズ部門では、走る、跳ぶ、運ぶなどの多様な動きを取り入れたプログラムを用意。一般部門では、ランニングと10種のエクササイズを組み合わせたレース形式のユニークな競技に挑戦する。体力レベルに応じて、初級から上級まで3つのカテゴリーから選べるため、自分の限界に挑戦したい人から、レースの雰囲気を味わいたい人まで楽しめる。

 また、今回は初の試みとして、筋肉量や体脂肪量を詳細に測定できる「InBody測定会」も行われる。

 参加費はキッズ部門が1000円、一般部門は3500円〜4500円(川崎市民は割引制度あり)。申し込みは専用フォームから、8月1日(金)午後9時まで受け付け。(問)同所【電話】044・276・9133

画像は川崎フロンターレ