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公開日:2025.07.25
川崎駅東口駅前広場
路上演奏、登録制に
8月1日から試行実施
川崎市は、川崎駅東口駅前広場での路上演奏を登録制にする制度を8月1日(金)から試行実施する。演奏者は今後、登録証である「川崎駅東口ストリートミュージックパス」を発行し、ルールを守った演奏を求められる。
連日多くの演奏者でにぎわう川崎駅東口駅前広場。市が「音楽のまち・かわさき」をうたっていることもあってか、駅前の演奏は一つの名物にもなりつつある。
ただ近年、演奏者の増加に伴い、大音量で演奏する人や大勢の観客を集める人などが増え、苦情や通報につながるケースも多くなったという。昨年9月に上京したゆずなさん(21)は、当初新宿などで演奏していたが、規制が厳しくなったために、現在は週1〜2回ほど川崎で演奏している。同じように川崎に流れてくる仲間も少なくないという。「特に休日は演奏者が多くて、土曜日に演奏する場所がなかったこともある」と語る。
市は昨年11月終わりから12月頭までの1週間で、約70組の演奏者を確認している。安心して演奏活動を行える環境づくりと、今後も路上演奏を川崎の音楽資源として守っていくために、ルールの策定を行った。
場所・時間をルール化
演奏可能なエリアは同駅前広場の指定場所のみで、時間は正午から午後9時まで。1組の持ち時間は最長1時間で、毎時00分に交代となる。また演奏者はA4以上のサイズで印刷した同パスの掲示や、大音量での演奏の禁止、アンプを使用する場合は1組1台(出力10W以内目安)など、多岐にわたるルールの順守が求められる。市の担当者は「市が警察に道路使用許可を申請し、ルール化に至った。こちらから押しつけるのではなく、みんなで守っていくようなものにしたい」と話す。
同パスの登録は既に開始しており、試行期間は8月1日(金)〜2026年3月31日(火)まで。それ以降の実施については、2月末に公表予定。パスへの登録やルールの詳しい内容は「音楽のまち・かわさき」ウェブサイトに記載されている。
ゆずなさんは、登録制になったことはSNSで知ったと話し、申請も既に済ませたという。「私たちのためを考えて制度を作ってくれているのが嬉しい。これから堂々と演奏できるのは良いことだと思う」と笑顔を見せた。ただ演奏する場所がなかった経験を踏まえ、「事前に場所を予約できるような仕組みがあると、もっと良いかもしれない」とさらなる制度の改善に期待を込めた。
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