鎌倉版【8月15日(金)号】
『二の舞〜』(左)と句集『由比ヶ浜』の著者・庵原さん

庵原高子さん 「書くことが一番幸せ」 芥川賞候補だった91歳

 かつて芥川賞の候補となりながらも、子育てで一度ペンを置き、現在「遅れてきた青春」を楽しむ女性作家がいる。由比ガ浜在住の作家・庵原高子さん(91)だ。今年は、戦前戦後の子ども時代をベースにした『”二の舞を演じるな”物語』(田畑書店)、初の句集『由比ヶ浜』(冬花社)を立て続けに発刊。「死ぬまで書く」と笑う庵原さんを取材した。

 1934年、8人兄妹の末っ子として東京市麴町区(現・東京都千代田区)に誕生。制服や国民服に使われる羅(ら)紗(しゃ)の商人として、ゼロから成功を収めた父のおかげで、使用人が何人もいる裕福な幼少期を過ごしていた。

戦争で暗転

 だが、戦況が悪化し、家族で茨城県の利根川の近くへ疎開。野菜や川魚など、食べ物には比較的困らなかったが、「真夜中でも東京の空が真っ赤になって、私の家も焼けるんだろうなと土手から見たのを覚えている」。

 自宅や父の店も消失。戦後の財閥解体、農地改革で財産を失った一家は鎌倉市長谷へ移り住んだ。当時の鎌倉は、戦前の避暑地の雰囲気から一転。駅前には闇市、海岸近くにはダンスホール、米兵に連れ添う女性の姿も増えていったという。

 転居により朝5時に起き、東京の白百合学園中高へ通う生活が始まった。夏目漱石に芥川龍之介、林芙美子など、横須賀線の車内で小説の世界に没頭するうち、自身も創作を始めた。

 だが、高齢の父母が共に倒れ、19歳上の兄の家に預けられることに。昔ながらの「家長」の兄には「小説なんぞ書くと、今に臍(ほぞ)を噛むぞ(後悔するぞ)」ときつく言われた。「年の離れた末っ子。小説を書きたいなんて自己主張はできなかった」。大学受験も失敗。暗黒の日々だった。

光指すもペン置く

 ある時、知人の誘いで「里見弴に会えるかも」という好奇心で劇団鎌倉座へ。その日は里見弴には会えなかったが、後に夫となる「光り輝くよう」な男性と運命の出会いを果たした。58年に結婚し、翌年には『降誕祭の手紙』が第40回芥川賞候補に選ばれた。

 この年は該当なしだったが、長編連載を持ち、執筆業が波に乗る中で妊娠が判明。何があっても書き上げるという作家魂と「早く跡継ぎを」という姑の願いとの板挟みの中、妊娠中毒症でドクターストップがかかってしまった。お腹の子の無事も分からない状態で、なんとか書き上げたが、「最終回の出来は良くなく、周囲の期待を裏切ってしまった」。無事生まれた息子にも指導してくれていた山川方夫氏にも後ろめたさを感じた。

30年分取り戻す「今」

 創作をやめ、子ども2人を育てた後、89年に慶應義塾大学の通信教育課程に入学。文学部英文学科で学んだ6年間は「遅れてきた青春時代」だった。さらに山川氏が結んだ縁にも救われた。三田文学の坂上弘編集長から執筆しないかと声がかかったのだ。

 約30年の空白を埋めるように、再び執筆活動にのめり込み、11作品を出版してきた。書斎で向き合うのは、コクヨの原稿用紙からパソコン画面に変わったが、「いつもムクムクと湧いてくるものがある」と、創作意欲は尽きない。

 現在は、『二の舞〜』の続編執筆に奔走中。「書くことが一番幸せなんですよね」と笑った。

受賞ワインを手にする夏目さん

鎌倉ワイナリー コンクールで2銘柄銅賞 神奈川県で初の快挙

 長谷にある鎌倉ワイナリー(夏目真吾代表取締役=人物風土記で紹介)のワイン2銘柄が、世界三大ワインコンクールの一つDecanterWorldWineAwards2025(DWWA)で銅賞を受賞した。7月25日には鎌倉市役所で松尾崇市長に受賞を報告。神奈川県内のワイナリーでは初の受賞に夏目さんは「世界的なコンクールで認められてうれしい。鎌倉をワインの産地にしたい」と話す。

 DWWAは、英国ロンドンを拠点とするワイン専門誌「Decanter」が主催する世界最大級の国際ワインコンクール。2025年は57カ国から1万8000本以上の出品があり、専門審査員による厳しい選定が行われた。

 夏目さんが出品したのは、酸味と果実味のバランスが取れた「山形シャルドネ2023」と、白ブドウを皮ごと発酵させた風味と甘味に優れる「デラウェアピンクオレンジ2024」。共に長谷の自社醸造所で発酵・熟成から瓶詰まで行ったものだ。

 会社員時代はエンジニアだったという夏目さん。22年に創業したワイナリーでは「感覚よりもデータ」での醸造にこだわる。果汁の糖度や酸度、窒素などの成分を数値化して分析し、品質の改善を繰り返してきた。

 空気を通す特殊な樹脂製の「エッグタンク」など、最新機器も積極的に取り入れている。夏目さんは「創業3年目で2銘柄が同時に受賞できたことは驚き。これからの励みにもなる」と笑みをみせる。

次は鎌倉のブドウで

 ワインの味の決め手となるブドウについて、現在は山形県の契約農家が育てたものを使用しているが、夏目さんは「鎌倉産ブドウを使って鎌倉で醸造するワイン」を夢に描く。既に関谷などの農地で木を育てており、毎朝5時からブドウの手入れをするのが日課となっている。

 ブドウは湿度が高い環境では病気になりやすく、全国的に有名な産地に比べ鎌倉での栽培は「厳しい環境」と夏目さんは話す。

 一方で、「内陸の産地にはないメリットもある」という。ブドウは環境適応性が高く、沿岸部の鎌倉では潮風で一度は枯れたとしても、再び葉を広げ実をつける。塩分はミネラルとして土に含まれ、地下水となってブドウの味を変える。沿岸部ならではの昼夜の温度差も、良い色づきなどを促すという。「元々砂漠地帯の植物だけに、厳しい環境に強い。これまでにない海のワインを作ることで鎌倉のまちに貢献していきたい」と構想を膨らませる。

 鎌倉ワイナリーについて詳しくは同店(長谷1の11の18/水曜・木曜定休)または鎌倉ワイナリーwebワインショップ(https://kamakurawine.base.shop)へ。

鎌倉ワイナリーの代表取締役を務める 夏目 真吾さん 津西在住 56歳

突き進む 夢追い人

 ○…「20年はかかると思ったのに創業3年で一つめの夢が叶った」。喜びに声が弾む。世界三大ワインコンクールの一つDWWAで2銘柄が銅賞を獲得。元エンジニアならではの果汁分析での品質改善は目覚ましく「初年度の出来はお世辞にも良くなかった。それが短期間で世界に認めてもらえるほどになった」と、手応えは確信に変わる。

 ○…愛知県出身。醸造地を訪ねてヨーロッパを放浪するなどワインにのめり込んだが、会社員になってからコピー機などの商品開発に脇目も振らず没頭した。しかし、仕事の一環で参加した経営塾で「第二の人生をどう歩むか」の質問に胸を突かれた。「このままで良いのか」。疑問は心に広がったが、答えは自分の中にあった。「好きだったワインを作りたい」

 ○…元々は妻の望みだった鎌倉暮らしだが、海と山、温かな人柄に今や鎌倉愛は人一倍。高い湿度と塩害もある鎌倉はブドウには厳しい環境。「最初は『できるわけない』と言われ続けた」と苦笑する。農地を探すも門前払い。資金調達もままならない。「でも絶対鎌倉で作りたい」。歯を食いしばり続けるうちに「仕方ないなぁ」と周囲が手を差しのべてくれた。自宅の庭でわずか5本から始まった栽培は、関谷と七里ガ浜の農地で6千本が実を結ぶほどに。鎌倉産ブドウを使い鎌倉で作るワインでの受賞。第二の夢は目前だ。

 ○…仕事に追われる毎日に「3人の子どもたちも家族サービスをあきらめてる。父親としては全然ダメ」と肩をすぼめる。ワインの味はブドウで決まる。そしてブドウは古木になると収穫量は落ちるが実の品質が跳ね上がる。今の木々は、やがて希少な宝になる。「子どもたちの誰かが受け継いでくれたら」。それは密かな、第三の夢。

筆の楽しさ知って 全4回書道講座

 日本総合書芸院主催の書道講座が鎌倉生涯学習センター(小町)で開催される。開催日は9月3日(水)、17日(水)、10月1日(水)、22日(水)の全4回。時間は各日共通で午後2時から4時。定員は20人。参加費は2千円。

 楷書・行書・草書体を学び、筆で書く文字の美しさと楽しさを知る。書道具は主催者で用意。参加申し込みは同院【電話】0467・23・2100へ。

こどもタウンニュースは年2回発行

鎌倉編集室より 熱中小学生の情報募集

 タウンニュース鎌倉編集室では、9月30日に発行する小学生向けの新聞「こどもタウンニュース」で、「何か」に熱中している小学生の記事を掲載します。

 対象は、鎌倉市在住の小学生です。スポーツや楽器演奏で好成績を修めている子、生き物が好きで知識が豊富な子、伝統芸能に挑戦している子、勉強好きで高レベルの検定試験に合格した子など、ジャンルは問いません。応募いただいた方の中から、何人かを取材させていただく予定です。

 ご希望の方は、熱中している内容と名前、学校名、学年、住所、連絡先などを添えてご応募ください。8月22日(金)締切。

 情報提供は、鎌倉編集室【電話】0466・55・4777、またはメールでkamakura@townnews.co.jpへ。

被爆ピアノを保管する矢川さん

県倫理法人会 「被爆ピアノ」で平和訴え 8月28日 横浜市のホール

 戦後80年、いま私たちが伝えたいことは――。

 (一社)神奈川県倫理法人会が、広島で被爆したピアノを使用する「ピースコンサート」を東急新横浜線・新綱島駅直結のミズキーホール(横浜市港北区)で8月28日(木)、開催する。午後5時〜8時。横浜市教育委員会後援。

 当日は広島市在住の調律師で被爆ピアノを保管する、矢川光則さんが参加。全国で平和の重要性を伝えるコンサートを行う思いを語る。また、同会に加入する県内音楽関係者などが多数ステージにあがり、明るく喜びに満ちた音色を響かせる。

 参加費3000円。定員400人(事前申込制/当日参加も可)。

(問)>同会【電話】045・315・2433(14日〜17日は受付は休みになる)

上/参拝者から寄せられた「和歌」を紹介する小岩宮司、下/子どもや学生からと思われる作品

鎌倉宮 粋な「歌合」が話題 宮司と言葉のキャッチボール

 鎌倉宮(二階堂154)で、小岩裕一宮司(53)と参拝者が和歌を通じて心を通わせる「歌合(うたあわせ)」が話題を呼んでいる。互いの歌を交わすことで、言葉の奥にある人々の思いに寄り添う宮司の姿がそこにあった。

 歌合とは、平安時代から鎌倉時代にかけて貴族の間で流行した和歌の優劣を競う遊戯。

 学生時代に短歌研究会の会長を務めるなど、和歌に深い造詣を持つ小岩宮司は、2017年の宮司就任時から「和歌で何かできないか」と考えていたという。

 そこで生まれたのが、22年に始まった「歌合」だ。境内の休憩所に設けられた「歌合コーナー」には、子どもから高齢者まで、幅広い世代の参拝者が詠んだ和歌が展示されている。詠み手は和歌を「和歌ポスト」に投函し、それに対し小岩宮司が直筆で返歌を記す。「みんな個性がある。こんなにおもしろいキャッチボールはない。本当にやりがいのある交流の一つ」と小岩宮司は話す。

 寄せられるのは、日々の喜びや感謝、時には愚痴や嘆きが込められた歌もある。小岩宮司は、そうした歌の気持ちを否定することなく、「別の角度から光を当てるように美しい言葉」で返す。

 31文字に無限の世界が広がる和歌を通じて、宮司と参拝者が紡ぎ出す心の交流。寄せられた和歌はこれまでに約450首に上り、小岩宮司は「返歌合わせ1000首に達したら何か形に残したい」と夢を語る。

 鎌倉宮では、8月19日(火)・20日(水)に「例祭」が行われる。

取材に応じる兼松さん

国策映画と大船撮影所 小津組カメラマン 兼松熈太郎さん

 戦時下、国策として戦意高揚作品が数多く作られた。当時、鎌倉市に大船撮影所を構えていた松竹株式会社もその一つ。同社と、小津安二郎監督の撮影チーム「小津組」カメラマン・兼松熈太郎(きたろう)さん(88歳・鎌倉市在住)に話を聞いた。

 映画作品では、トップスターそろい踏みの国策映画『開戦の前夜』(1943年)、疎開を促進するための『歓呼の町』(44年)、アニメでは、鎌倉の漫画家・横山隆一の『フクちゃん』も真珠湾攻撃をテーマに戦意高揚作品が作られた。

 人情劇を十八番とする松竹だけに「当時も本音では作りたくなかったはず」と社員は語る。田中絹代出演の『陸軍』は、「木下惠介監督が作品を撮れなくなる覚悟」で作った作品だ。国策映画でありながら、出征する息子の後を必死で追いかけ、複雑な表情で案ずる母の姿を描いた。反旗を翻すことは決して許されない時代。絶妙な表現で反戦の思いを乗せた。

名監督作品にも軍歌

 松竹を代表する名監督、小津安二郎も戦時下に国策映画を作っている。『父ありき』(42年)では、ローアングルや固定撮影などの小津調はそのままに、徴兵検査や軍歌が登場する。

 57年に松竹に入社した兼松さんは、カメラマンとして小津監督を支えた。明け方まで共に過ごす家族のような「小津組」だったが、戦時下の作品作りを語る先輩は「誰もいなかった」。

 戦時下、兼松さん自身はまだ幼く、松竹少女歌劇団のスターだった母と弟と共に新宿区から岐阜県へと疎開。空襲警報が鳴り、防空壕に入ろうとした時、「お位牌を忘れた」と家族で引き返した後、防空壕の入り口で爆弾が破裂した。「中にいたら蒸し焼けだった」

 終戦後、都内に帰ると自宅は見る影もなかった。父は早くに亡くなっており、祖母を頼って生活の場を確保した。食料は母が工面してくれた。

 「長男なんだから、お母さんを助けてやらないと」と両親の仲人だった松竹の城戸四郎社長の計らいで、高校卒業後に入社。右も左も分からないまま、家族のためにと撮影の技術を学んだ。

 『彼岸花』などの名作にも携わり、「映像を娯楽として楽しめる良い時代だった」と懐かしむ。その後もCMやドキュメンタリーの撮影に熱中。「ハワイ行きの日本丸に1カ月乗ってね」と軽快に語る兼松さん。平和や戦争への思いを尋ねると、少し考え、「私には大それたことはいえないよ」と口をつぐんだ。
「牧選手の豪快なバッティングが好き」と香月さん

鎌倉レッドサンOBが始球式 横浜ベイの冠試合で

 横浜DeNAベイスターズのオフィシャルスポンサー・(株)ジェイコム湘南・神奈川=中区本町=(京克樹代表取締役社長)は、7月29日から31日までの3日間、「キッズSTAR☆NIGHT」のイベントスポンサーを務めた。

 同イベントは、野球を通して子どもたちの心身ともに健全な未来に貢献したいという思いで2016年から開催している。30日には、第10回J‥COMCUP学童軟式野球大会2024の優勝チーム「鎌倉レッドサン」に所属していた香月優成さん(中1)=藤沢市在住=を招待し、始球式が行われた。

 香月さんの投げた力強いボールがミットに収まると、観客からは大きな歓声が上がった。

 投球後、香月さんは「横浜スタジアムのマウンドに立つのは初めてで緊張したけど、いい球が投げられたと思う」と表情を緩めた。現在は湘南クラブに所属する。「まずはクラブで日本一になって、甲子園に出場、ベイスターズでプロ野球選手になりたい」と話す香月さんにとって、夢への第一歩の日となった。

 京社長は「ジェイコムは地域とともにある。少年野球含め、これからも地域の人たちを応援していきたい」と話した。

シンポジウムの様子

ペットや観光客の避難は 大船でシンポジウム

 大船の医療法人社団All for Kamakura(長谷川太郎理事長)が8月2日、鎌倉芸術館集会室で災害時のペットや観光客の避難について考えるシンポジウムを開催した。

 会場には約50人が集まり、長谷川理事長が「私たちに何ができるのかを一緒に考えていけたら」とあいさつ。「鎌倉市の避難所の考え方」をテーマに松尾崇市長が講演したほか、鎌倉市観光協会専務理事の大津定博さんが「避難時の観光客について」、湘南獣医師会の澤柳千医師が「ペットの避難って?」をテーマにそれぞれ実例などもあげながら解説した。

 後半では、参加者が数人のグループに分かれ、ペットとの避難で必要な事や、自分が観光客であるケースを想定した避難所の理想などについて話し合った。参加者からは「ペットを連れた人は災害弱者であるという視点を学んだ」「通訳アプリの有効性を体験できてよかった」などの感想があがった。

美しいハーモニーと優れた表現力で定評ある清泉女学院音楽部

清泉女学院音楽部 グランプリで世界選手権へ 東京国際合唱コンクール

 城廻の清泉女学院高校音楽部が7月25日から27日にかけて東京都の第一生命ホールで行われた第7回東京国際合唱コンクールに出場し、学校合唱部部門と室内合唱部門で1位を獲得した。グランプリ選でも優勝し、来年ポーランドで開催される世界合唱選手権大会(World Choral Championship)に出場する。

 これまでにも多数のコンクールで金賞や優勝の経験を持ち、美しいハーモニーが世界的に評価される同部。4月のブダペスト国際合唱コンペティションでは36人で参加したが、3年生が引退した今回のコンクールは1、2年生21人で臨んだ。

 人数が少なくなることで全体の声量は下がるものの、それを補うために旋律の明瞭さを際立たせ、同部の魅力であるハーモニーに磨きをかけた。「広すぎず、響きの良い第一生命ホールが会場だったこともプラスになった」と佐藤美紀子顧問は語る。

 2部門1位とグランプリ優勝に加え、国内合唱団の最優秀賞である文部科学大臣賞も獲得。部長の平山咲葵(さつき)さん(2年)は「本当にうれしい」と満面の笑み。来年の世界選手権に向けて佐藤顧問は「より一層、多種多様な表現力を身に付けたい」と新たな課題を見据え、「聴いていただく皆さまも自分たちも楽しめる歌をこれからも届けていきたい」と話す。

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浄明寺の漏水事故に支援金 申請は10月31日まで

 県企業庁は、鎌倉市浄明寺地内で6月28日に発生した漏水事故に伴い休業した店舗等に対し、支援金の支払いを行う。

 対象は、同事故に伴い断水した地域に店舗等があり、当日に休業(一部休業を含む)を余儀なくされた法人または個人事業主。県営水道を使用しており、水道料金の滞納をしていないことなど、条件あり。

 対象地域は、鎌倉市十二所、浄明寺1丁目〜6丁目、二階堂、西御門1丁目〜2丁目、雪ノ下1丁目〜5丁目、雪ノ下、扇ガ谷2丁目〜4丁目、小町1丁目〜3丁目、大町1丁目〜4丁目と6丁目〜7丁目、材木座2丁目。

 支援金は店舗ごとの算出となるため、申請方法などは専用ウェブページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r4a/keieika/kyugyoshienkin.html)で確認を。

 申請期間は今年10月31日(金)まで。問い合わせは、鎌倉水道営業所休業支援金専用窓口【電話】0467・22・7212へ。

 また、濁り水による被害は、法人・一般問わず水道料金の減額や給水機等の修理等の費用を補償する。これについては、鎌倉水道営業所【電話】0467・22・6200へ連絡を。

プレーで知るプロの技 Bリーグ選手が鎌倉へ

 プロバスケットボールBリーグの選手らが小学生を指導する「サマークリニック」が8月2日と3日、上町屋の三菱電機鎌倉体育館で開催され、地元ジュニアチームに所属する小学生など約180人が参加した=写真。

 鎌倉市スポーツ協会と鎌倉市バスケットボール協会が主催。11年目の今回は、10人のプロ選手が参加した。2日の男子5・6年生の指導では、試合形式の実践的な練習が行われ、プロ選手と小学生が一緒にコートを走った。

 華麗なドリブルやノールックのパスなどプロの技に小学生たちも見入っていた。プレーした小学生は「スピードが段違い」「楽しい」と興奮気味に語った。

 市バスケットボール協会の担当者は「回数を重ねるごとに参加する小学生やプロ選手が増えている。子どもたちにとって、良い刺激になる。選手の皆さんには本当に感謝です」と話す。

優勝した丁村さん(保護者提供)

深沢小3年 丁村さん空手で全国優勝 「師範や仲間に感謝」

 「第51回全日本空手道連盟剛柔会全国空手道選手権大会」が7月26日、27日に元気フィールド仙台(宮城県)で行われ、深沢小学校3年の丁村啓仁(はると)さんが小学3年男子組手の部で優勝した。

 トーナメントで競われた同大会。丁村さんは「全国大会なので初戦から簡単な試合は一つもなかった」と振り返る。集中力が切れないように試合外はリラックスするように努めたというが、「絶対に勝つ」と強い気持ちで毎試合に臨んだ。頂点に立ち、「素直にうれしかった」と喜びを笑顔で表現した。

 5歳で空手を始めた丁村さん。剛柔流空手会 誠明館に所属し、練習に励んでいる。

 今回の優勝を「誠明館の師範や先生そして仲間たちのおかげ」と感謝を忘れない。

 次は8月21日から24日に東京武道館で開催される「第25回全日本少年少女空手道選手権大会」に出場予定だ。「がんばりたい」と闘志を燃やす。

 

 

タイワンリス=市内

鎌倉市 タイワンリス情報発信 捕獲知識など不定期発行

 鎌倉市は、国の特定外来生物に指定されているタイワンリス(日本名・クリハラリス)の捕獲に関する情報をまとめた「鎌倉市タイワンリスニュース第1号」を7月に発行した。不定期発行で市ホームページで閲覧できる。

 大きなしっぽのタイワンリスは観光客から人気がある一方、果実を食べたり、電線をかじったりするなどの被害が後を絶たない。

 市では2000年から鳥獣保護管理法に基づく捕獲許可と、おりの貸出を開始。09年には、タイワンリス防除実施計画を策定。市民が自宅の庭などで捕獲できるように、希望者には従事者証を交付している。捕獲した個体は、市が無料で回収する。えさ代は自己負担。

 捕獲数は、増減を繰り返しながらも増加傾向にあり、23年は過去最多の2861頭を記録した。市職員は「これまでは、山の実りに合わせて増減の傾向はあったが、なぜ突然増加したかは、専門家でも理由ははっきり分からなかった。街中に出てきた個体が多かったのかもしれない」と話す。市も24年7月から市内での捕獲を開始している。

捕獲名人の秘訣も

 ニュースでは、市内での捕獲の歴史や地域別の捕獲上位地点、おりの上手な使い方、有効なえさなどの情報を掲載。さらに、「捕獲名人」の市民のインタビューも読むことができる。

 市では、相談があった市民に捕獲従事者証の案内や、リスの動線を考えておりを設置する場所を提案するなどしている。