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公開日:2025.08.15
鎌倉ワイナリー
コンクールで2銘柄銅賞
神奈川県で初の快挙
長谷にある鎌倉ワイナリー(夏目真吾代表取締役=人物風土記で紹介)のワイン2銘柄が、世界三大ワインコンクールの一つDecanterWorldWineAwards2025(DWWA)で銅賞を受賞した。7月25日には鎌倉市役所で松尾崇市長に受賞を報告。神奈川県内のワイナリーでは初の受賞に夏目さんは「世界的なコンクールで認められてうれしい。鎌倉をワインの産地にしたい」と話す。
DWWAは、英国ロンドンを拠点とするワイン専門誌「Decanter」が主催する世界最大級の国際ワインコンクール。2025年は57カ国から1万8000本以上の出品があり、専門審査員による厳しい選定が行われた。
夏目さんが出品したのは、酸味と果実味のバランスが取れた「山形シャルドネ2023」と、白ブドウを皮ごと発酵させた風味と甘味に優れる「デラウェアピンクオレンジ2024」。共に長谷の自社醸造所で発酵・熟成から瓶詰まで行ったものだ。
会社員時代はエンジニアだったという夏目さん。22年に創業したワイナリーでは「感覚よりもデータ」での醸造にこだわる。果汁の糖度や酸度、窒素などの成分を数値化して分析し、品質の改善を繰り返してきた。
空気を通す特殊な樹脂製の「エッグタンク」など、最新機器も積極的に取り入れている。夏目さんは「創業3年目で2銘柄が同時に受賞できたことは驚き。これからの励みにもなる」と笑みをみせる。
次は鎌倉のブドウで
ワインの味の決め手となるブドウについて、現在は山形県の契約農家が育てたものを使用しているが、夏目さんは「鎌倉産ブドウを使って鎌倉で醸造するワイン」を夢に描く。既に関谷などの農地で木を育てており、毎朝5時からブドウの手入れをするのが日課となっている。
ブドウは湿度が高い環境では病気になりやすく、全国的に有名な産地に比べ鎌倉での栽培は「厳しい環境」と夏目さんは話す。
一方で、「内陸の産地にはないメリットもある」という。ブドウは環境適応性が高く、沿岸部の鎌倉では潮風で一度は枯れたとしても、再び葉を広げ実をつける。塩分はミネラルとして土に含まれ、地下水となってブドウの味を変える。沿岸部ならではの昼夜の温度差も、良い色づきなどを促すという。「元々砂漠地帯の植物だけに、厳しい環境に強い。これまでにない海のワインを作ることで鎌倉のまちに貢献していきたい」と構想を膨らませる。
鎌倉ワイナリーについて詳しくは同店(長谷1の11の18/水曜・木曜定休)または鎌倉ワイナリーwebワインショップ(https://kamakurawine.base.shop)へ。
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