平塚・大磯・二宮・中井版【9月5日(金)号】

平塚市 シャトルバスの路線再編 途中乗降可能なコミバスに

 平塚市は、市内北東部の大神地区と平塚市民病院(南原)を結ぶシャトルバスを、途中の停留所で乗降可能なコミュニティバスへと運行ルートを再編する。新ルートでの運行開始は12月を予定。市内の東西の移動手段を増やす狙いがある。

 シャトルバスは2005年1月、大神地区周辺の医療機関不足解消を目的に平日に運行開始。大神から市民病院へ往路(1日4便)は途中停留所で乗車のみ、復路(1日1便)では降車のみに限られている。

 大神地区では23年に開業した大型商業施設「ジアウトレット湘南平塚」内に複数の医療機関が開院したことなどを背景に、市は「運行20年が経過し一定の医療機関不足が解消された」として再編を検討してきた。

 再編されるコミュニティバスは、田村車庫を始点とする市民病院への既存のルートを概ね維持。旭地区から市役所・保健センターをつなぐルートを新設する。

 既存の車体を活用し座席数は11、定員36人(運転手含む)。運賃はこれまで大人260円、小学生130円で前払い・一律料金であったものを、後払い・距離に応じた運賃に変更予定。現状の現金払いに加え、交通系ICカードでの支払いにも対応予定。途中停留所での乗降が可能になることに伴い、「中乗り・前降り」に変更される。

 シャトルバスの利用者数は、2012年〜15年の年間約9500人をピークに20年には約5000人、24年度は約6700人だった。

 市交通政策課によると「大神地区からの利用者は極めて少ない」といい、シャトルバス停留所の「大神」「真芳寺」「寄木神社前」「柳の内」「農協神田支所前」「相模神田」は廃止予定。「廃止エリアも民間のバス路線はある。現在の周辺環境に合わせて再編を進めている」と同課。

 市は市議会9月定例会にバス停の新設や改修などの関係費819万2千円を計上した一般会計補正予算案を提出した。
表敬訪問した同会メンバーら(提供写真)

金目中教育力ネット 国土交通大臣表彰を受賞 落合市長を表敬訪問

 金目中学校区地域教育力ネットワーク協議会(黒部栄三会長)が8月22日、2025年度道路愛護等に顕著な功績のあった団体に対する国土交通大臣表彰を受賞。同月26日に落合克宏平塚市長のもとを訪れ、喜びを報告した。

 同会は、07年度から県道612号上粕屋南金目線沿い(南金目交差点〜JA湘南金目支店)の両側の花壇に、花植えや除草、水やりなどを実施している。落合市長は「長年にわたる地域のボランティア活動が高く評価されたと思う。今後も長く継続してほしい」と話した。

中学生に活躍の場を道路愛護の活動を評価

 金目中学校区地域教育力ネットワーク協議会は、1997年度に金目中学校区青少年健全育成連絡協議会から改組し、設立。地域社会の中で、同中学校区の子どもたちが世代間交流や自然体験、ボランティアなどを積み重ね、生きる力を育むことを目的に、通学合宿や灯ろう流し、芸術文化子ども体験教室など、様々な活動を行っている。

 今回評価された花壇の花植えは、金目中のボランティアを中心に、年に2回植え替えを行っているほか、除草作業や水やりを実施。今年は6月に、マリーゴールドとサルビアを合わせて1100本ほど植栽した。

 黒部栄三会長は「中学生の活躍の場を提供したいという思いで、会を運営している」と話す。今回の表彰を受け、「継続は力なり。長い間の活動が認められてうれしい。これからも地域のみなさんに潤いを与えられるように、中学生たちと頑張っていきたい」と喜びを語った。

 同表彰は、8月を「道路ふれあい月間」とし、道路愛護等の活動を行い功績が顕著な民間の団体と個人を表彰するもの。1958年度に創設され、2025年度は神奈川県内で3団体が選ばれた。市では、13年度の下郷自治会以来、12年ぶりの受賞となる。

相州わかなご席亭会の代表を務める 佐野 文則さん 二宮町山西在住 57歳

話芸の心地良さ知って

 ○…相州わかなご席亭会は、若手落語家の桂銀治さん(30)を二宮町の人に知ってもらいたいとの思いから昨年初めて開催され、今回で4回目。「わかなご(若魚子)」と名付けられた同会は、若手芸人が立派に出世するようにと、かつて二宮でも漁獲されていた出世魚のブリにちなんだもの。桂さんの人物描写や役の演じ分けの自然さに「話しの世界が見える」と称賛。「若い人が日本の伝統芸に打ち込んでいる姿を見てほしい」と期待を込める。

 ○…二宮町で生まれ育ち、「大きな観光地はないけど、住民が良い人ばかりで町の財産」と地元愛があふれる。大学卒業後は会社員として平塚で勤務。30代の頃、テレビドラマ『タイガー&ドラゴン』をきっかけに落語ブームが起き、自身も「話芸の心地良さ」に魅了された。同会の発足は、新宿で見た桂さんの落語にメンバーが「衝撃を受けた」とほれ込んだことがきっかけ。会の飲み仲間と「この飲み代をかき集めたら呼べるんじゃないか」と一念発起し、2024年3月に席亭会を立ち上げた。

 ○…趣味は南米の民族音楽「フォルクローレ」で、5人組バンドを組んで演奏することも。ケーナやサンポーニャといった楽器で『コンドルは飛んでいく』などを演奏する。「みんなでひとつのことをするのが楽しい」。そう話す朗らかな笑顔の周りには、自然と仲間が寄ってくる。

 ○…「桂さんも二宮に馴染んできてくれてうれしい」と笑顔で語る一方、同会設立当初は寄席の運営知識はゼロだった。そんな状態から今では寄席だけでなく、若手落語家が新ネタを披露する「おろしたて落語会」も毎月開催するほど。若手の落語家の活躍の場と、町民が落語を楽しむ時間を作り続ける。

子育てや福祉などに増額 大磯町・二宮町で補正予算

 大磯町、二宮町はそれぞれ9月議会に補正予算を上程した。

大磯町

 大磯町は、障がい者福祉や住宅安全対策など一般会計で約5億1120万円を増額し、総額133億972万4千円となった。

 主な歳出は、地域生活支援等事業(41万円)、トラクターやビニールハウスなどの農業機械や施設等を導入するための補助制度など農地活用・鳥獣対策事業(719万円)、住宅安全対策事業(303万円)など。

 地域生活支援等事業として、大磯町は二宮町・大磯町障害者自立支援協議会と共催で、映画『咲む』の上映会を実施する。9月27日(土)、ノジマ大磯スクウェア3階大研修室で午後1時〜4時20分。要申し込み。問い合わせは障害福祉センター【電話】0463・73・4530。

二宮町

 二宮町は8月26日、定例記者会見で、2025年度補正予算案を発表した。一般会計では、歳入歳出総額に2億3351万4千円を追加し、総額105億2295万8千円となった。

 子育て支援対策事業としては、「こども会議」の組織・運営に43万5千円が計上された。

 同会議は意見が尊重されるまちづくりを目指した「こどもの権利条例」の策定に向けて、こどもの意見を取り入れるためのもの。同会議のサポートを行うファシリテーターを委託し、こどもが安心して意見を表明できる環境づくりを行う。

取材を受ける長谷川さん

助け合いの記憶残り 明石町在住の長谷川さん

 平塚市明石町在住の長谷川則子さん(94=旧姓・山田)は、現在の中央地下道の近くにあった乾物問屋に生まれた。1945年7月16日深夜から17日未明にかけての平塚空襲では、妹と二人で逃げた経験もある。「すぐ隣で焼夷弾が直撃している人を見た。空襲警報が解除され、母が迎えに来てくれたとき、妹を助けただけでも自分の責任は果たせたとほっとした」と忘れられない夜を振り返る。

 平塚第一尋常小学校(現崇善小)1年生の時に病気で姉を亡くし、2人の兄と2歳下の妹、両親の6人家族だった長谷川さん。

 小学校卒業後は藤沢市片瀬の乃木高等女学校(現湘南白百合学園中学)まで、平塚駅から電気機関車を乗り継いで通った。

 戦争の影響で運転手も少なく、運行本数が足りないため、電気機関車はいつでも超満員。「窓から乗り込んだり、貨物列車に乗ったりしたこともある。人に揉まれて、肩で留めるワンピースの制服のボタンが取れないかとひやひやしてた」と笑う。

妹と逃げた夜

 平塚空襲の夜、長谷川さんは離れの倉庫の2階で妹と寝ていた。母屋にいた父に起こされ、枕元の防災ずきんを着け、救急袋に姉の位牌を入れて、竹べらを手に妹と海の方面に向かった。「一番上の兄は陸軍兵役学校に行っていたので不在。父、母、下の兄は家に残り、布団や畳などの家財道具を全部近所の空き地に避難させたそう」。次々に落ちてくる焼夷弾から上がる炎に砂をかけたり、竹べらで叩いたりして消火しながら、「きっと誰か迎えに来てくれる」と信じて、妹と心細い夜を過ごした。

 家族は無事だったものの、自宅は焼失、近所も焼け野原。俵のまま保管されていた砂糖は焼けて飴になっていて、道行く人に父が振舞うと、「まだあるか?」と訪ねてくる人もいたという。下の兄が学徒動員先の関東特殊製鋼からもらってきた古材でバラックを建て、畳を入れた時も、近所の人が「たまには畳で寝かしてほしい」と訪ねて来た。防空壕に入れていて奇跡的に無事だった柱時計は駅に向かう人たちが時間を確認しに見に来るほどだった。「大変じゃない人なんていないような状況だったから、みんなで助け合った記憶もたくさんある」

 お盆には孫たちが集まり、戦争の話を初めて聞かせたという長谷川さん。「平和は待ってたって来ない、自分たちでつくるものだと伝えたい」と話していた。

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六所神社 9月7日は櫛魂(くし)まつり 歌謡ショーや福引も

 相模國総社の六所神社(大磯町国府本郷935)で9月7日(日)、「櫛(く)魂(し)まつり」が開かれる。

 大神輿渡御・六所太鼓は午後1時〜。1時30分からは、マーチングバンドやフラダンス、和太鼓衆「遊楽」の演目披露もある。その他、滝さゆりさんの歌謡ショー(3時30分〜)、県無形文化財「鷺の舞」(4時〜)、福引抽選会(4時30分〜)など盛りだくさん。

 9月6日(土)・7日には、不要となった人形や縁起物、手紙をお祓いする「お焚上げ」を実施。受付は午前9時〜午後4時30分。初穂料は一体1千円〜。

新日本プロレス 読者20人を招待 10月4日 平塚総合体育館

 2026年1月に引退する棚橋弘至選手の平塚ラストマッチ「新日本プロレス Road to KING OF PRO★WRESTLING 2025平塚市社会福祉チャリティー」が10月4日(土)、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で開催される。午後5時開始。主催は(株)創。

 同大会の収益金の一部は、市社会福祉基金へ寄付される。

 本紙では読者20人に招待券をプレゼントする。チケットは1人1枚。希望者はハガキに平塚大会観覧希望・住所・名前・年齢・職業を明記し、〒250―0034神奈川県小田原市板橋881の26(株)創 TN平塚大会読者プレゼント係へ。9月19日(金)必着。問い合せは(株)創【電話】0465・23・0905。

若手落語家の寄席 9月6日 二宮町民センター

 第4回相州わかなご寄席「銀治・小助 寄席の二人会」が9月6日(土)に二宮町町民センター(二宮961)で開催される。午後2時開演(1時30分開場)。相州わかなご席亭会(佐野文則代表=人物風土記で紹介)の主催。

 当日は、桂銀治さんと春本小助さんの2人が出演する。木戸銭は1500円、高校生以下は1000円。来場には公共交通機関の利用を呼びかけている。予約は専用フォームから。

 問い合わせは同会【メール】sosyu.wakanago@gmail.com。

ポスターを持つ吉野教育長と公明ひらつかの議員ら

いじめ防止ポスター寄贈 市内小中学校へ啓発

 NPO法人再チャレンジ東京は8月26日、吉野雅裕教育長にいじめ・自殺防止を啓発するポスターを寄贈。平塚市議会会派・公明ひらつか(秋沢雅久代表)が橋渡し役を務めた。

 いじめ・自殺防止ポスターコンテストや標語コンテストで優秀賞を受賞した作品を表記したポスターなどが、市内の小中学校45校へ寄贈される。

 吉野教育長は「いじめはあってはならない。いじめ防止のためにも、各学校に配布し啓発していきたい」とし、出席した議員は「先生方にも好評をいただいている。ポスターの掲示により、意識がより高められることを期待したい」と話した。

大磯ガイド協会 吉田茂に迫る講演会 郷土資料館と共催

 NPO法人大磯ガイド協会と大磯町郷土資料館の共催で9月23日(火)、記念講演会「吉田茂と大磯」が開催される。ノジマ大磯スクウェア3階大研修室で午後1時30分〜3時30分。

 國學院大學文学部史学科准教授の柴田紳一氏が登壇。定員150人(先着順)。参加無料。参加希望者は同協会ホームページまたは電話で申し込む。9月20日(土)締切。(問)同協会【電話】0463・73・8590(平日午前9時〜午後5時)。

クリマサリの出来を確認する部会員

「幻の芋」今年も甘く クリマサリ出荷始まる

 農地減少などさまざまな要因で「幻の芋」とも呼ばれるクリマサリの出荷が8月25日から始まった。JA湘南甘藷(かんしょ)部会の部会員が平塚営農経済センター集荷場で、出荷規格を確認する「目合わせ会」を行った。

 クリマサリは、水はけの良い砂地が広がる大野地区で1960年ごろから栽培がスタート。ホクホクとした食感と上品な甘さが「栗にも勝る」おいしさということから名づけられ、現在、平塚市内15の農家で栽培されている。

 高橋努部会長によると、今年はクリマサリが大きく膨らむ七夕頃に雨が少なく、サイズは小さいものの、甘みは強く感じられるという。油との相性が良く、「天ぷらや大学芋がおすすめ」と高橋部会長。JA湘南直売所「あさつゆ広場」などで販売中で、出荷は11月上旬までを予定している。

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移転した高根台病院

高根台病院が移転 団地再生事業エリアに

 医療法人研水会(田邉享史理事長/61)が運営する高根台病院が7月1日、平塚市高根から高村に移転した。

 移転先の平塚高村団地は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が団地再生事業を進めている。田邉理事長は「1981年に高根に開設した高根台病院の建物の老朽化に伴い移転先を考えていたところ、団地再生事業のことを知り、手を挙げさせてもらった」と移転経緯を話す。

 新院は鉄筋コンクリート造の地上4階建てで、236床ある。「市民の方にとっては、高齢の方が来院するイメージがあると思いますが、高校生から受診していただけます。内科、インフルエンザワクチン、発熱外来、健康診断などを受け入れているので、困ったら来てください」と田邉理事長は呼び掛ける。

 同院内には8月1日、介護施設あさひの郷も移転オープン。100人が入所できる。来年2月には、社会福祉法人研水会の高根台ホームサテライトがオープン予定。平塚市と連携し、「地域医療福祉拠点」としての役割を担っていく。

寄付する自らの髪の毛を手にする古橋さん(右)と美容師の宮崎さん

平塚市の古橋さん 伸ばした髪、必要な人へ 3年かけヘアドネーション

 病気などで頭髪を失った子どものウィッグ(かつら)用に髪を寄付する「ヘアドネーション」に協力するため、平塚市立神明中学校2年の古橋茉大(まひろ)さんが8月下旬、3年間伸ばした髪を切り関連団体へ寄付した。

 20日午前。両親と「HAIR SALONRui.」(四之宮)を訪れた古橋さん。3歳の頃から担当という美容師・宮崎美喜さん(40)に「挫折せず頑張ったね。良く手入れできてる」と声を掛けられると笑顔を見せた。髪を複数の束にして丁寧にハサミを入れてもらうと、古橋さんは「すっきりした。必要な人に役立ててほしい」と話した。挑戦を見守ってきた父・剛一さん(52)は「伸ばしていくうちに本人の『困っている人のために』という強い意志を感じた」と振り返った。

 きっかけは小5の夏。テレビ番組で同年代の子がヘアドネーションをする姿を見たこと。「やってみたい」と両親に宣言した。もともと短髪で、一般的に寄付できる31cm以上に伸ばすには2年かかることが分かったが、決意は揺るがなかった。

 日々のケアは、洗髪の後にトリートメントとブローを欠かさず、趣味の昆虫採取や標本作り、魚釣りの時は一本に束ねて暑くてもめげなかった。

 友人はすぐに理解してくれたが、髪が肩まで伸びると初対面の人に「女の子ですか」と言われたことも。気にはならなかったが、理由を説明しても「ヘアドネーション」が認知されていないことを実感。古橋さんは「自分の経験をきっかけに多くの人に知ってもらいたい」と力を込めた。

 切り終えた長さ53cmメートル、163gの髪の毛は医療用ウイッグを無償提供する団体へ寄付した。
ゲームを楽しむ参加者

違い認め共に楽しむ 福祉施設でゲーム

 世代やハンディキャップの有無を問わず参加できる「インクルーシブeスポーツ体験会」が8月21日、進和学園サンメッセしんわで開催された。

 主催は平塚市障がい福祉課。実施団体は、平塚市内で不登校やひきこもり改善支援に取り組むNPO法人ぜんしん(柳川涼司理事長)。

 参加したのは、同施設の利用者やスタッフ、勝原小や旭小の児童、ひきこもり当事者など約30人。太鼓やスポーツを疑似体験できるゲームを一緒に楽しんだ。

 進和学園の利用者・高橋寛さん(76)は、「今回のゲームをやったことがなかったので楽しかった」と感想を話し、同課の小嶋謙さんは「障がいのある方も不登校の人も、社会参加のきっかけにしてほしい。健常者の子どもたちには、理解する場になったのでは」と話した。

昨年の様子(提供写真)

土屋でばらの丘文化祭 9月15日ローズヒル

 社会福祉法人つちや社会福祉会が敬老の日に開く恒例イベント「第51回ばらの丘文化祭」が9月15日(月・祝)につちやホーム・ローズヒル・ローズヒルケアセンター(平塚市土屋2198の7)で開かれる。午前10時30分から午後3時30分。

 当日は「アンサンブル音づくり」によるコンサート(1時15分〜)が開かれるほか、施設利用者による発表を予定。利用者や地域の子どもたちの作品展示も実施。即売会ではパン、野菜、イタリアンジェラートのほか、リンパケアなども受けられる。豚トロ高菜丼や中華ちまき、米粉クレープやフライドポテトなどキッチンカーの出店も。

 少雨決行。荒天時中止の場合は、9月14日(日)午後5時までに各施設のSNS(Instagram)上で告知される。

 問い合わせは同法人【電話】0463・58・6677。

大磯町民のゴルフ大会 参加者を募集中

 大磯町ゴルフ協会は、町スポーツ協会と共催の秋季町民大会の参加者を募集中。大会は10月20日(月)、平塚富士見ccの大磯・平塚コースで、1ラウンドの新ぺリア競技。

 対象は満20歳以上の大磯町在住、在勤、出身者で定員180人。参加費は1万7千円(プレー費、昼食等含む)協会員は1万5千円。セルフプレーでコース選択不可。

(申)協会HPか、住所、氏名(フリガナ)、性別、【電話】を記入し事務局〒259―0102大磯町生沢1150の1【FAX】0463・72・0353へ。9月24日締切。(問)簑島利文さん【携帯電話】090・2406・2449/事務局(精興商事内)【電話】0463・72・1256

佐藤くん(中央)と福田支部長(右)と池田町長

極真会館西湘支部 空手道の型で準優勝 国府小5年 佐藤さん

 大磯町立国府小学校5年生の佐藤碧翔(あおと)さんが8月26日、大磯町の池田東一郎町長を訪問し、5月に行われた極真会館2025全関東型競技空手道選手権大会(埼玉県)の小学5年男女混合での準優勝を報告した。佐藤さんは、9月に岐阜県で開催される極真会館全中部空手道選手権大会にも出場する。

 極真会館神奈川西湘支部(福田達也支部長)の大磯道場に通っている佐藤さん。優れた運動能力と表現力の高さで、オンラインで行われた型の世界大会で3位になったことも。

 佐藤さんは「スタミナをつけて頑張りたい」と話し、池田町長は「大磯から世界へ飛躍してほしい」とエールを送った。

橋爪実行委員長(左から4人目)と実行委員

9年ぶり はしご酒 平塚駅南地区に賑わいを

 平塚駅南側周辺の飲食店を飲み歩きしてもらう「第9回平塚ぶらりはしご酒」が10月7日(火)、9年ぶりに開催される。午後5時から10時まで(最終受付8時)。

 平塚駅南口商店街の飲食店22店舗が参加。各店舗は、料理1品とドリンク1杯を提供。参加者は指定された3軒と自由に選べる2軒、計5店舗を回る。

 街に活気を呼び込もうと、駅南口の飲食店経営者が協力し、2011年に初開催。普段行き慣れない店に気軽に入ったり、お気に入りの店を発見したりして楽しんでもらうもので、飲食店側も自慢の味や雰囲気を広くPRする場にしている。

 同イベントの実行委員長を務める龍公亭の店主・橋爪淳さんは「予想以上に参加店舗が集まった。その分、大勢に楽しんでもらいたい」と意気込む。

 前売りチケット(5千円)は、参加店や平塚商工会議所で9月7日(日)から販売する。当日の受付は、JA平塚ビル1F(八重咲町)。

(問)龍公亭【電話】0463・21・4056

平塚音訳赤十字奉仕団 「音訳」を基礎から学ぶ 全5回受講者募集

 平塚音訳赤十字奉仕団は、録音図書の作成方法を学び、視覚障害者への支援を学ぶ「録音図書作成のための音訳初級講習会」を10月3日から11月7日の毎週金曜日(10月24日は除く)に全5回で実施する。

 会場は平塚市福祉会館2階第三会議室(追分1の43)で午後1時30分から3時30分。

 対象は、講習受講後に平塚音訳赤十字奉仕団で活動できる人、自宅で音訳し、パソコンで録音・編集ができる人。平塚市外の人も可。受講料500円。募集人数は8人(先着順)。

 書籍などのパソコンを使って音読し、録音図書を作成する。音訳の技術と編集のためのパソコン操作の指導も実施。持ち物は筆記用具、飲み物。

 受講希望者は、平塚市社会福祉協議会ボランティアセンターへ電話または来所で受付。氏名、電話番号を伝える。受付開始は9月8日(月)午前9時から。

 申し込み・問い合わせは同会【電話】0463・33・0007。

意見を発表する児童ら=提供写真

自然の未来を考える 二宮で小中学生が体験学習

 二宮町の小学生と中学生が、環境問題について体験しながら学ぶ「こども版気候市民会議」が8月24日に開催された。

 昨年行われた「にのみや気候市民会議」の小中学生版として、5月から全4回にわたって開催され、延べ17人が参加した。

 同会議は、体験学習を通じて環境への理解を深めることを目的としており、これまで、自然素材を使った竹ランタン工作、町内の森などを訪れる自然探検ツアーなどが実施された。

 最終日には、これまでの学びをもとに、参加した児童らが3つのグループに分かれ、二宮町の未来の環境について意見交換を行った。児童からは「森をたくさん増やす」ことや、「立ち止まって振り返る」をキャッチフレーズにした取り組み案などが発表された。また、便利さと引き換えに失われた自然を取り戻すための具体的な方法として、環境をテーマにしたボードゲームやダンス、映画の制作、定期的な話し合いの場の設置などが提案された。

 参加した大木隆之将さんは「他の人と話すことでアイディアや楽しさが増した。もっと環境や世界を楽しくしたくなった」と話した。

開廊15周年の記念展 大磯町 ぶたのしっぽで

 大磯町にあるギャラリーぶたのしっぽ(大磯1292)の開廊15周年を記念した展覧会「ぶたのしっぽ展」が9月6日(土)〜12日(金)に開催される。午前11時〜午後5時(最終日は3時)。10日(水)休廊。観覧無料。

 出展者は以下(敬称略・順不同)▽宮前礼子▽杉山映子▽長嶋彩羽▽石井行▽山崎輝美▽蒼天社▽ときのま▽柏木正詞▽柏木いずみ▽和田圭以▽Miyuki H▽今関冨美▽Setu▽月と星のランプ

(問)同ギャラリー【電話】0463・61・0516

木造耐震住宅の相談 9月26日 中井町役場で

 「我が家の出張相談会」が9月26日(金)、中井町役場3階大会議室で行われる。午後2時〜4時。参加無料。

 当日の耐震セミナーでは、一級建築士の猪股正雄氏が木造住宅の耐震化のポイントなどを分かりやすく説明する。個別相談会では簡易診断を行い、建築物の耐震性をチェックする。

 対象は中井町在住で、1981年5月31日以前に建てられた木造住宅を所有し、居住している人。耐震関係で相談したい人など。定員はセミナー20人。個別相談3人。

 申し込み、問い合わせは町まち整備課【電話】0465・81・3901。

サポーターに対峙する指揮官と湘南イレブン。それでも愚直に勝点3を追い求める

ベルマガ通信 失態 ベンチワークの無策で勝利を逃す8月31日 ホーム 湘南 4-5 G大阪

 3月に加入したFW小田裕太郞選手による待望の湘南初得点は、山口智監督に向けた最高のプレゼントだった。その直前、得点機会阻止でDF舘幸希選手が退場していたからだ。

 前半で得た2点差は、僅か後半10分で失い、逆転を喫し負けた。会場に居るものが皆思ったことだろう「なぜ後半開始からDFを投入しないのか」という点だ。失点を喫した後、DF大岩一貴選手を投入しているだけに、余計見栄えが悪い。

 試合を振り返って、1失点目の判定について言及するあたり、指揮官は冷静な判断を欠いていたのではないか?少なくとも、この試合の敗因は1失点目には無い。

 後半序盤の2失点を振り返り、ボールへの寄せ方を語るあたり、視点は細部に向かいがちで大局を見ていない。

 後半に向かうに当たって「二田理央選手と小田選手はまだ行けると判断した」というのは4点目でも狙ったのだろうか?

「プランが沢山ある中で、実行しなかった」と語る前に、この試合こそ決断と割り切りが必要ではなかったか?

 山口智監督の話を聞くと、理想を追い求める求道者のように感じるときがあるが、勝負師ではないと断言できる。ダニエル・ポヤトス監督は、3失点を喫した前半を「しっかりと支配できて手応えがあった」と振り返っており、言葉通りにしてやられた結果となった。

 少なくとも3対2で勝てた試合を、ベンチワークで落とした指揮官との対比が色濃く出た形となった。残された試合は10試合、このままで良いわけは無い。

(ベルマガ・浜地隆史)