川崎区・幸区版【10月17日(金)号】
多くの人が訪れた譲渡会

保護猫ボラ団体 譲渡会1年で手応え 川崎区からエリア拡大視野

 ボランティア団体「川崎市地域猫活動サポーター NeKo SanDo」主催の保護猫譲渡会が10月11日、島忠ホームズ川崎大師店(川崎区中瀬)で開催された。買い物の途中などで立ち寄った多くの人々が、猫たちの様子を見学。同団体の長山真里代表(53)は「10年20年と続けていきたい」と意気込む。

 当日は同団体が保護した猫26匹のほかに、動物愛護団体・犬猫救済の輪から11匹、他団体や個人から5匹、計42匹が参加。訪れた人々は名前やワクチン接種の有無などが書かれたプレートを見ながら、猫たちの様子を見て歩いた。この日、同団体の保護猫の中で譲渡されたのは3匹、後日の受け渡しが確定したのは2匹だった。大田区から訪れた親子連れは、以前知り合いから譲り受けた野良猫を自宅で飼ったことがあると話しながら、「今は家の都合で飼うことができないが、せめてもの気持ちで募金してきた」と活動への賛意を示した。

「息の長い活動に」

 同団体は2022年に活動をスタート。ネズミ算式に増え、住民にふん尿被害などをもたらす猫たちを憂慮し、約400匹のTNR(トラップニューターリターン、不妊去勢手術)などを行ってきた。譲渡会は動物の保護活動に取り組む島忠の協力を得て、24年8月から毎月1回のペースで開催。これまでに147匹を譲渡してきた。長山代表は「地域の人から『次回はいつなの?』と問い合わせをもらうこともある」と反響を実感。「今は川崎区だけだが、今後は幸区などエリアの幅を広げて、息の長い活動にしていきたい」と展望を語った。
落合教育長に提言を渡す高木さん

子ども委員の高校3年生 「意味ある子ども参加を」 教育長らに政策提言

 川崎市の課題を子どもたち自身が話し合う「川崎市子ども会議」の委員を務める高校3年生の高木萌伽さん(17)が市に対して「子どもの権利」に関する政策提言を行い、10月8日に市役所(川崎区)で落合隆教育長らと対面した。提言を受けた教育長は「大切な提言をいただいた」と感謝を述べた。

 高木さんは中学1年から子ども会議の委員だ。18歳になると委員の資格を失うため、今年を「子ども最後の年」と位置づけ、春には子ども会議の活動で感じたことを市に伝えようと心に決め、今年7月に提言書を川崎市あてに提出した。

 タイトルは「意味ある子ども参加が推進される川崎市を目指して」で、2点について提言した。

 1点目は「学校で子どもの権利学習の質を向上させ、授業数を増やすこと」。今春に市が公表した「子どもの権利」に関する意識調査で、「子どもの権利条例」を「名前も内容も知っている」と答えた子どもが11・4%と、2003年の45・2%から減少した点を踏まえ、「子どもの権利が定着していない」と指摘した。

 2点目は「子どもに意見を聞いたときは、その後どうなったのか、検討の経緯と実現の可否の理由を分かりやすく教えること」を求めた。子ども会議から市長への提言である「報告書」や会議の拡大版「カワサキ☆U18」の議論が、行政に生かされたのかが分からず、「きちんとフィードバックして欲しい」と感じていたという。

意見は尊重される

 市の子どもの権利条例では、15条「参加する権利」の中で「自分の意見を表明し、その意見が尊重されること」を権利として保障している。

 今年7月下旬に高木さんからの提言が届き、市側は対応について関係部署間で検討。子ども会議の運営担当である市教育委員会の地域教育推進課を中心に、「書面での回答ではなく、高木さんが子ども会議で考え続けた思いを尊重する形」を考えたという。

 8日は落合教育長のほか教育政策室の人権教育担当室長、こども未来局青少年支援室長らも同席。教育長は「この提言はとても大切。よりよい川崎に向けて共に頑張りたい」と謝意を伝え、市の現在の取り組みなどを説明。地域教育推進課の二瓶裕児課長は「フィードバックの方法を含めて取り組みを振り返り、しっかりお伝えしていきたい」と伝えた。

 高木さんは「ご対応いただけたことに成果を感じられた。子どもの意見に対し、市が動いてくれていることも確認できた。挑戦してよかった」と話していた。

佳珠教育書道会の会長を務め「かわさきの教育書道展」を開催する書家  野口 佳珠(けいじゅ)さん(本名:野口三佳) 川崎区内在住 50歳

文字に魂を込める機会を

 ○…デジタル社会だからこそ「動物の毛に墨を付けて文字を書く素晴らしさを衰退させたくない」と力を込める。思いを込めて字を無心で書く書道からは「集中力や忍耐力。そして言葉が学べる」と語る。主宰する書道教室では3年に1度展覧会を開催。「作品を作る責任と挑戦心」を生徒に養ってもらうためにテーマは自由。毎年、歌詞や漫画の題名など多彩な作品もあり「柔軟な発想力に驚く」と話す。24日から開催する書道展には109人、計226点の作品が並ぶ。「当日を迎えるのが楽しみ」

 ○…名古屋市出身。母が寺の娘で卒塔婆などを書いており、幼稚園の頃に「私も書道をやりたいと話した」のがこの道に入った契機。何度も辞めたいと思った。だが父に「自分で決めたこと」と諭され、高校まで書道教室に通ったが、賞には縁がなく、自信が持てなかった。それでも書くのが楽しく書道の専門学校に進学。今でも指導を仰いでいる師に出会い「書道は線を魅せる芸術」と教わり、書道の魅力にまた一歩足を踏み入れた。

 ○…結婚を機に川崎市へ。子育てに追われ、長らく書道を離れた。転機は息子が通う学童。囲碁など多様な催しが行われており、自身も書道を教えられることを先生に提案。開催してみると保護者から「普段はどこで教えているの」などの声があり、これを機に2012年より書道教室の開講に挑戦。生徒から評判も良く、約500人の生徒を教えてきた。

 ○…家族は夫と子ども2人。趣味のヨガは「リラックスもできて無心になれる」と一呼吸も大事。2015年には毎日書道展の毎日賞を初受賞。「自分が納得した字が書けることは稀」と述べ、それでも「人生を通して向き合える物があることに感謝」と話す。

地域の助け合い、考える 11月1日 幸区役所

 長寿化が進み、一人暮らしや高齢夫婦世帯が増える現代。介護や病気への不安を軽減する仕組みとして注目されている「地域包括ケアシステム」について学ぶ、「地域で安心して暮らすために」と題した講演会が11月1日(土)、幸区役所3階ホール(同区戸手本町)で開催される。参加無料。先着40人。Zoomを用いたオンラインでの参加も可能。

 講師は川崎市立看護大学准教授の木全(きまた)真理氏。市内の事例を紹介しながら、介護予防やフレイル対策、最期の迎え方について考える。

 申し込みは同区役所地域みまもり支援センター【電話】044・556・6730、【FAX】044・556・6659、または直接窓口へ。同区役所ウェブサイト内の専用フォームからも申し込み可能。

飲食コーナーの風景=提供

10月18日 心ふれあう一日に 第43回幸区民祭

 43回目を迎える恒例の幸区民祭が10月18日(土)、幸区役所一帯(同区戸手本町)で開催される。午前9時30分から午後3時30分。荒天中止。

 今年は「心のふれあう ふるさと さいわい」が合言葉。地元の関係諸団体で構成される幸区民祭実行委員会が主催で、区民手作りのイベントだ。

 当日は、飲食や物販、展示、啓発を目的とした59団体が出店。ゆめ広場の中央舞台では、区内在住・在勤・在学の19団体などが、和太鼓やフラダンス、よさこいソーランなどを披露する。

 幸市民館でのカラオケ大会や、さいわい健康福祉プラザでの手話体験、幸スポーツセンターでのパラスポーツ体験など(同時開催のプラザ祭り・スポセン祭り)、近隣施設でも催しが目白押し。問い合わせは、同区役所総務課【電話】044・556・6603。

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集まれ!駅前ハロウィーン
10月25日
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ルフロン前と銀柳街
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押し花サロンシンフォニー 川信本店で作品展 約100点を展示

 「押し花サロン シンフォニー」(川崎区大師駅前)が10月20日(月)から24日(金)まで秋の作品展を、川崎信用金庫本店1階ロビー(川崎区砂子)で開く。コロナ禍以来6年ぶりの開催となる。

 同サロンは押し花アーティストとして活躍する石渡美彌子さんが主宰。今回はサロンのインストラクターや生徒の押し花絵画約100点を展示。石渡さんは「牧野標本と現代の作家たち展」(日本ヴォーグ社主催)に特別出品した「爛漫」(縦82cm×横64cm)と歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次之内川崎 六郷渡舟」を題材にした押し花アートを飾る。

 入場無料。午前9時から午後4時まで。初日は午後1時から、最終日は午後3時まで。

 問い合わせは、石渡さん【電話】090・2492・8048。

備蓄食の受け渡しを行う関係者ら

労福協 3万8千食の備蓄食寄贈 地元企業と連携

 川崎労働者福祉協議会(村松秀幸会長)はこのほど、地元企業と連携し、ひとり親世帯や学生向けの食料品を、2回に分けてフードバンクかながわに寄贈した。

 今回寄贈したのは、企業が災害時のために備蓄している備蓄食の中から、賞味期限が間近に迫ったもの。1回目にはNEC玉川事業所、2回目にはJFEスチール京浜事業所と連携し、それぞれ7400食(約1トン)、3万1000食(約5トン)、計3万8400食(約6トン)を贈った。

 村松会長は「引き続く物価高などで個人の協力は厳しさを増している。企業が保有している備蓄食が集まれば、多くの方を救うことにつながるはず。この連携を今後も広げていければ」と展望を話した。

土のう袋づくりに取り組む子どもたち

渡田小で 住民500人が防災訓練 津波避難も体験

 川崎区田島町の市立渡田小学校で10月4日、防災訓練と津波避難訓練が行われた。地域住民ら約500人が参加し、煙体験や災害時のごみ対策などを学んだ。

 川崎区では市内の中でも津波による被害が起きる可能性があり年に一度、市と合同で訓練を実施している。

 津波避難訓練では、近隣の大型マンションの住民も参加。参加者は、徒歩でイトーヨーカドー川崎店や渡田小学校の屋上へ避難、また要救護者搬送なども行われた。

 総合防災訓練では、聴覚障害や発話が困難な人でも緊急通報ができる「NET119」の体験や、過去にペットのケアで避難が遅れた事例があることから、生体の犬を用いた避難訓練などを実施した。

 区の危機管理担当者は大型マンションの方が安全で快適な場合もあるとし「状況に応じて在宅避難も推奨。訓練に参加して判断の選択肢を増やして欲しい」と話した。

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記念写真に納まる関係者

川崎区在勤井上さん、小松さん 初期消火で火災延焼防止 臨港署から感謝状

 川崎区大川町の路上で9月6日に発生した火災を発見した井上裕太さん(29)さんと小松雅幸さん(40)が初期消火活動で被害を最小限に抑えたとして、川崎臨港消防署(杉山哲男署長)から感謝状が贈られた。

 火災は午前5時41発分頃発生。不自然な煙を確認し、バイクが燃えていたという。2人は火災現場の近くの事業所に勤務。事業所から消火器を持ち出して消火活動を行ったという。

 表彰式は10月9日に川崎区池上新町の同署で行われ、杉山署長が「勇気ある行動で火災の延焼防止につながり、被害を局限することができた」と感謝した。

 感謝状を受け取った井上さんは「無我夢中だったが火事が大きくならずに済んでよかった」と述べた。

ポスターを手にPRする中根さん

10月25日川崎区桜本で 「ガザ 素顔の日常」上映会 「平和を考える契機に」

 パレスチナ自治区ガザの人々の日常を追ったドキュメンタリー映画「ガザ 素顔の日常」の上映会が川崎区桜本のみんなの家(在日大韓基督教会川崎教会)で10月25日(土)、開催される。

 ガザは、東京23区の6割ほどの面積で約200万人が暮らし、多くの人が貧困にあえいでいる。イスラエルが壁で囲み、物資や人の移動を制限しているため、「天井のない監獄」とも呼ばれる。

 作品は2019年に製作。現地で暮らすサーファーやラッパー、40人の子どもがいる漁師のおじいさんら個性豊かな人々が力強く生きる姿が描かれ、「世界で最も危険な場所」や「紛争地」など多くの人が抱くガザのイメージとは違う一面を発見することができる。

 ガザを巡っては、イスラエルとイスラム組織ハマスとの間で2023年から戦闘が繰り広げられていたが、今年10月10日に停戦合意が発効したばかり。上映会を主催する「いい映画を観る会」の中根正一さんは「ガザは軍事的緊張に度々さらされている場所だが、『平和が欲しい。ただ普通に暮らしたい』と願うガザの人々の素顔が写し出されている。この2年間の戦闘で多くの子どもたち、市民が殺され傷ついた。映画は戦闘前のガザの状況を伝えているが、どの国であっても人を殺すことは決して許されない。ガザの人々の暮らしを(僅かでも)知って本当の『平和』とは何か、私たちに何ができるか考えるきっかけになれば」と話す。

 時間は午後2時と6時で開場は各30分前。定員は各回70人。チケット代は大人1000円、小学生〜18歳が500円。申し込みは、専用フォームから。問い合わせはメールii.eiga.wo.miru.2023@gmail.comで受け付けている。
とどろきアリーナ

ブレイブサンダース主催 中原区で採用合同説明会 スポンサー企業4社

 男子プロバスケットボールのBリーグ1部「川崎ブレイブサンダース」は11月16日(日)、ホームゲームの会場となる東急ドレッセとどろきアリーナ(中原区)で、スポンサー企業による採用合同説明会を開催する。参加者はこの日の試合を無料で観戦できる。

 川崎ブレイブサンダース主催の採用合同説明会は2回目。今回は(株)ホンダクリオ共立(本社・宮前区)、日本ダスト(株)(川崎区)、(株)セレモニア(同)、高和電氣工業(株)(多摩区)の4社が説明会を実施する。

 川崎ブレイブサンダースの広報担当者は「全国的な人手不足の中、日ごろクラブを支えてくださるスポンサー企業のみなさんからも『採用が厳しい』との声が聞かれ、クラブとしても協力できることをしたいと考えた。まず説明を聞いてみたいという人もぜひ参加を」と呼びかける。

 説明会はとどろきアリーナのラウンジで、午後1時30分〜2時45分。終了後、午後3時5分開始の茨城ロボッツ戦を観戦できる。

 希望者は10月31日(金)までに、クラブの公式ウェブサイト上の申込フォームから事前受付が必要。定員は30人で、応募多数の場合は抽選の上、当選者に11月7日(金)までにメールで通知が届く。

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腸から始める、健康づくり 11月15日、川崎商工会議所

 川崎市民が健康について楽しく学べるイベントとして親しまれている「健康デー」が11月15日(土)、川崎商工会議所2階で開催される。川崎おとな塾が主催。

 今回は「腸」がテーマ。ハンドマッサージやお腹に効く運動、野菜の摂取量測定体験などができる。ひまわり調剤薬局から薬剤師の鈴木猛弘氏、川崎幸病院から大前芳男医師、網木学医師らによる腸に関する講演も。

 落語家 喜楽亭笑吉さんの特別講演もあり盛り沢山な内容となっている。

 参加無料、午前11時から4時まで。2人以上での来場には特典も用意。詳細は同塾事務局神奈川東部ヤクルト販売【電話】0120・8960・39。

海辺の村「ハマ川崎」を知る 東海道かわさき宿で

 川崎市市民ミュージアムが東海道かわさき宿交流館(川崎区本町)で企画展「ハマ川崎-海と陸の狭間をたどる―」を開催している。

 川崎の臨海部は、江戸時代の新田開発を機会に埋め立てが始まり、陸地が広がった。後に海苔養殖や塩づくり、作物栽培など半農半漁の生活を送る人による海辺の村が広がったが、今は海と陸との境目も曖昧だという。

 展示では、この海と陸との狭間の地域を「ハマ川崎」と称し、海辺の村が工業地帯へと変わりゆく過程を江戸時代の絵図や近代の都市計画関係の資料などからたどる。

 観覧料無料。午前9時から午後5時まで。12月11日(木)まで開催。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は開館)。詳細は同ミュージアム【電話】044・712・2800

特別仕様の「クリーンかわさき号」の正面

唯一の廃棄物専用列車 クリーンかわさき号30年 時代と共に積み荷も変化

 国内で唯一の廃棄物専用列車「クリーンかわさき号」が、運行開始から30周年を迎えた。当初は「ごみ運搬列車」として誕生したが、時代と共に積み荷が変わり、今ではリサイクル資源を運ぶ正真正銘の「クリーン列車」だ。川崎市は今後1年間に渡り、記念イベントを開催する。

 午後6時1分、JR貨物梶ヶ谷ターミナル駅(宮前区)から貨物列車「クリーンかわさき号」が出発する。最大16両編成の列車上のコンテナには、市内のごみ処理施設から集まる焼却灰やプラスチック資源が満載だ。JR川崎貨物駅を経由し、神奈川臨海鉄道末広町駅までの約23Kmを運行。コンテナを浮島処理センター(川崎区)に向かうトラックに引き渡し、翌朝にはカラのコンテナと共に復路を走る。

北部の人口増で誕生

 「クリーンかわさき号」は1995年10月に国内初の廃棄物専用列車として運行を開始した。発端は90年代初めの川崎市北部の人口急増だった。ごみ処理が追い付かず、市はJR貨物の路線を活用し、北部地域で発生した廃棄物を浮島処理センターへ運ぶ運用を開始。普通ごみや粗大ごみ、空き缶や空き瓶など、時代と共に積み荷が増えたが、市内のごみ処理施設の整備が進むと共に積み荷の種類が減り、今では焼却灰とプラスチック資源のみに。

 加えて温室効果ガスを抑制する効果もある。市の推計によると、2023年度に排出した二酸化炭素の量は2万4600kgで、同じ輸送量をトラックで運んだ場合(25万3400kg)の10分の1以下だった。その名の通り「クリーン列車」へと変化を遂げた。

 市では独自の知見を活かし、様々な災害被災地にコンテナを貸与し、災害廃棄物の受け入れ処理をしている。95年の阪神・淡路大震災では約1万9000t、2016年の熊本地震では約1000tの廃棄物を受け入れ、現在も能登半島地震の被災地から受け入れ処理している。

 30周年を記念し、市は鉄道写真やイラストを募集している。詳細は市の公式サイトへ。

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神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
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1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)

外国人父母向け 保育園の申し込みを知る 川崎区職員が解説 

 川崎区役所職員が、外国人の父親と母親を対象に保育園の申し込みをテーマに詳しく紹介する「多文化コミュニティひろば」が10月18日(土)、かわさき多文化共生プラザコミュニティスペース(川崎市役所南庁舎2階)で開催される。午後2時から4時まで。

 保育園の種類や認可保育所などの申請、手続きの流れ、保育園以外の子どもの預け先などが分かる。中国語、ベトナム語、フィリピノ語、英語の通訳もある。  

 申し込みは、多文化コミュニティひろばのサイト内にある専用フォームから。

左から宮部氏、國谷氏、山田氏、福田氏、関口氏、野末氏

川崎市長選 立候補予定者が持論披露 川崎JC公開討論会

 10月12日告示、26日に投開票される川崎市長選挙の立候補予定者6人が10月7日、ラゾーナ川崎プラザソル(幸区堀川町)で開催された公開討論会に出席した。主催は20歳から40歳までの経営者らで組織するまちづくり団体、(一社)川崎青年会議所(川崎JC)。

 参加したのは、立候補の表明順に会社員の國谷涼太氏(25)、現職の福田紀彦氏(53)、社会福祉法人理事の野末明美氏(60)、出版社CEOの宮部龍彦氏(46)、前市議会議員の山田瑛理氏(42)、清掃員の関口実氏(67)の6人。関係者を含め約80人の聴衆が討論会を見守った。

5つのテーマで討論

 討論のテーマは、まちづくり計画、教育、出産育児の3つのほか、参加者から事前に募った質問の中から、20〜30代の若者へのスタートアップ支援策、20〜40代の社会参加を加えた5つ。6人は各テーマ3分の持ち時間の中でそれぞれの主張を述べた。その後は1人5分の持ち時間で、政策アピールを行った。

 公開討論会の様子は川崎JCのユーチューブチャンネルで、選挙当日の26日まで配信されている。

(10月10日起稿)

ウォーミングアップ見学の風景

GO!GO!!フロンターレ

「選手仮装TAG缶」を手に入れよう!

 川崎フロンターレは、10月18日(土)の清水エスパルス戦(明治安田J1)で開催される恒例の「KAWAハロー!ウィンPARTY」に合わせ、選手の仮装写真をデザインしたオリジナル飲料缶「TAG缶」を販売する。10月31日(金)までの期間限定。

 毎年選手の仮装が同クラブ公式Ⅹ(旧ツイッター)で話題の同イベント。今年は全選手の仮装が楽しめるTAG缶が登場し、イベントを盛り上げる。味はレモンスカッシュとウーロン茶の2種類。販売場所はAnker フロンタウン生田(多摩区)、フロンタウンさぎぬま(宮前区)、富士見公園パークセンター(川崎区)の3カ所で、場所によって選手の缶が異なる。

 3施設すべてで商品を購入した、後援会員限定のキャンペーンも実施。3施設分の缶を並べて写真を撮り、「#カワハロTAG缶」のハッシュタグを付けてXにポストすると、11月8日(土)のファジアーノ岡山戦(明治安田J1)で行われるウォーミングアップ見学への招待(抽選5人)などが当たる。各施設の公式Ⅹのフォローが必須。11月2日(日)締切。(問)富士見公園【電話】044・276・9133

画像はいずれも川崎フロンターレ

川崎競輪場 魅力紹介コーナー 九ちゃん通信

改修工事前最後の催し秋の川崎競輪場まつり

 メインスタンドの屋根改修工事のため、11月1日から来年7月31日(予定)まで本場開催が休止される川崎競輪場で秋祭りのファミリー向けイベントが10月25日(土)・26日(日)の2日間、西広場・メインスタンド前で開催される。「今年の川崎競輪レース日のラストイベント。家族で、友人同士で楽しんでいただければ」と、同競輪場関係者は来場を呼び掛ける。

 会場では小動物とのふれあいやエサやり、ポニー乗馬体験が楽しめる移動動物園をはじめ、「ハロウィンダンス教室」などが行われる。「こどもカラオケイベント」は自由参加で1曲歌うごとにガラポン抽選に挑戦でき、クオカードなどの景品が当たる。25日には現役の競輪選手がスペシャルゲストとして参加し、カラオケを熱唱する予定。

 この日開催される1レース目の競輪の1着当てクイズも実施。同競輪場マスコットキャラクター・九ちゃんのグリーティング、選手応援隊や現役選手による物販などのイベントも行われる。また、ハロウィーンシーズンにあわせ、仮装をして川崎競輪総合案内所に来場した先着100人にお菓子セットをプレゼント。午前10時から実施し、無くなり次第終了。

 同競輪場は10時オーオープン。開催時間は両日とも10時30分から午後3時30分。入場無料。詳細は同競輪場ウェブサイトを参照。