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公開日:2025.10.17
保護猫ボラ団体
譲渡会1年で手応え
川崎区からエリア拡大視野
ボランティア団体「川崎市地域猫活動サポーター NeKo SanDo」主催の保護猫譲渡会が10月11日、島忠ホームズ川崎大師店(川崎区中瀬)で開催された。買い物の途中などで立ち寄った多くの人々が、猫たちの様子を見学。同団体の長山真里代表(53)は「10年20年と続けていきたい」と意気込む。
当日は同団体が保護した猫26匹のほかに、動物愛護団体・犬猫救済の輪から11匹、他団体や個人から5匹、計42匹が参加。訪れた人々は名前やワクチン接種の有無などが書かれたプレートを見ながら、猫たちの様子を見て歩いた。この日、同団体の保護猫の中で譲渡されたのは3匹、後日の受け渡しが確定したのは2匹だった。大田区から訪れた親子連れは、以前知り合いから譲り受けた野良猫を自宅で飼ったことがあると話しながら、「今は家の都合で飼うことができないが、せめてもの気持ちで募金してきた」と活動への賛意を示した。
「息の長い活動に」
同団体は2022年に活動をスタート。ネズミ算式に増え、住民にふん尿被害などをもたらす猫たちを憂慮し、約400匹のTNR(トラップニューターリターン、不妊去勢手術)などを行ってきた。譲渡会は動物の保護活動に取り組む島忠の協力を得て、24年8月から毎月1回のペースで開催。これまでに147匹を譲渡してきた。長山代表は「地域の人から『次回はいつなの?』と問い合わせをもらうこともある」と反響を実感。「今は川崎区だけだが、今後は幸区などエリアの幅を広げて、息の長い活動にしていきたい」と展望を語った。
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