平塚・大磯・二宮・中井版【11月14日(金)号】
町民が演じた劇「二宮ミライ史物語」

二宮町 町政施行90周年に1万人 「未来」描いた演劇も

 二宮町(村田邦子町長)は11月3日、町政施行90周年を迎えた。この日、町生涯学習センターラディアンで記念イベントが開催され、町民たちが未来を描いた演劇などを披露。会場には約1万人が来場し節目を祝った。

 二宮町は江戸時代、一色、中里、二宮、山西、川匂の5つの村が合併した吾妻村が前身。東海道線二宮駅の完成や避暑地として別荘建設が進み近代化を遂げた。この発展を受け、1935年11月3日に二宮町が誕生した。

 1955年以降は百合が丘団地建設で人口は急増。西湘バイパスと小田原厚木道路全線開通により利便性が向上、商店が増え、地域団体も次々に結成された。

 暮らしの基盤整備が進む中、首都圏のベッドタウンとしての地位を確立し、93年には人口3万人を突破した。現在は人口減少にあるが町は今後、子育て環境の充実などを中心に、安全安心なまちづくりを目指している。

新たな時代に向けたまちづくり

 記念式典で村田町長は「先人の積み上げた歴史、文化を守り、育て、さらに住みやすいまちとして、新たな時代に向けた様々なまちづくりに取り組んでいます」とあいさつした。

 町では今年度、「こどもまんなか元年」をうたっており、イベントはこどもをテーマにした企画が多く行われた。会場では、町の未来を担うこどもたちの視点に立った「こどもの権利講演会」や、パネルディスカッションなどが行われた。

 町民が演じる町の歴史を舞台にしたオリジナル劇「二宮ミライ史物語」では、より良い町にするために話し合う町民を出演者が熱演。劇が終わると、客席からは大きな歓声と拍手が沸いた。観劇した二宮町在住の男性は「感動した。良いものを見せてもらった」と声を弾ませた。

 イベントを楽しんだ30代の夫婦は「10月に引っ越してきたばかりだったけど町のことがよく知れて、人も良い雰囲気で素晴らしいところに来たと思う」と喜びを語った。

 夜には、葛川河川敷から色鮮やかな花火が打ち上げられ、8000人の見物客が楽しんでいた。
作品を手に笑顔の小沼さん

全国書道コンクール 平学・小沼さんが最優秀 国立新美術館に展示

 「第75回全国書道コンクール」(全日本書芸文化院主催)の結果が10月31日に発表され、平塚学園高校1年の小沼(おぬま)心優(みゆ)さん(中井町在住)が、毛筆の部で最優秀大賞に選ばれた。小沼さんは「まさかこんなに大きな賞をいただけるとは思わなかった。うれしい」と笑顔で喜びを話す。

 小沼さんは同コンクールの毛筆の部に出品。優れた筆跡を持つ古典を手本にし書写する「臨書」で、王羲之の『蘭亭序』の中から「少長咸集」の4文字を抜き出して書した。小沼さんは「字を見たときに書きやすそうだなと思った。筆の動きが面白そうだったので、この部分を選びました」と話す。

 平塚学園高校の書道部に所属し、週2回の部活動に励んでいる小沼さん。今回の作品は、部活動の時間に9月から20枚ほど練習し、納得のいく作品に仕上げることができたという。「審査では、筆の使い方を見られることが多いので、線のきれいさや、形に気を付けて書くことを意識しました」と振り返る。

師に恩返しを

 小沼さんは6歳のころから地元・中井町にある書道教室に通い、腕を磨いてきた。今回の受賞を受け、「書道の先生にも恩返しができたと思う」と笑顔で話す。

 また小学校5・6年時に担任だった教諭から、筆をプレゼントしてもらったことがあるといい、「私に期待を込めてくれたのだと思う。もったいなくて使うことができないのですが、お守りにしています」と話す。

 小沼さんは今後の目標について、「将来は書道アートの職に就いて、世界中に広めることができたら。今まで支えてくれた先生や家族に恩返しができるよう、これからも賞を取れるような作品を書いていきたい」と意気込んだ。

 同コンクールには、一字書の部1464点、毛筆の部5263点、硬筆の部1574点など合わせて8696点の応募があった。

 小沼さんの作品は、12月11日(木)〜22日(月)まで国立新美術館で開催される「公募 第54回全書芸展」の会場内に展示される。午前10時〜午後6時。

11月15日からギャラリーuminecoで個展を開催する立体造形作家の 井上 仁行(まさゆき)さん 大磯町大磯在住 52歳

溢れだす ものづくりの粋

 ○…手を伸ばして触れてみたくなる質感と、細部に渡るギミックに心くすぐられる立体造形作品を生み出し、出版社「学校図書」の算数や数学の教科書の表紙を手がけてきた。ギャラリーuminecoでの個展(11月15日(土)〜29日(土))では、教科書の表紙に採用された作品を展示。学年ごとに学ぶ単元の要素を取り入れた作品は、子どもたちへ「ものづくりの楽しさ」を伝えるメッセージのようにも映る。

 ○…兵庫県加古川市出身。小さい頃から、工作が好きな子どもだった。小遣いを握りしめて向かうのは、地元の小さな模型店。「お店のおばさんがいつもにこにこ迎えてくれた」と懐かしむ。ラジコンの流行もあり、モーターやギアを自己流に改造し、競争させて遊んだ。「今振り返っても、良い学びの機会だった」と目を細める。

 ○…高校卒業後、筑波大学に進み、生産デザインや総合造形を学んだ。社会人になってからも同級生4人と借りた共同アトリエで創作を続け、勤めていた企業のアート系の部署が無くなるのをきっかけに、雑誌や広告で使う小道具を制作する事務所を設立。2006年に、現在の屋号「パンタグラフ」として再スタートした。約10年に渡り『日経パソコン』の表紙を手がけ、15年には表紙作品をまとめた『パラレルワールド御土産帳』を出版。「休みなく常に表紙アイデアを考えていた。1つのお題に対して何十個でも案を出した。未だに当時のスケッチにヒントをもらいます」

 ○…愛娘の小学校入学を機に横浜から大磯へ移住した。大磯うつわの日や大磯ブックマルシェにも積極的に参加。「大磯には面白いアーティストがたくさんいる。地域活動に参加しなきゃ損だと思って」と地域への輪も広げていく。
稽古する子どもたち

大磯のキッズダンスチーム 小中学生が『初恋』演じる 島崎藤村作品を会話劇に

 大磯町大磯の「sakurayaキッズダンス」に通う女子小中学生が11月29日(土)(午後2時30分〜)と30日(日)(正午〜、午後2時30分〜)に鴫立庵で、島崎藤村の詩『初恋』をテーマにした演劇「りんごの初恋」を上演する。

 大磯小学校と国府小学校の4年生7人と、大磯中学校に通う6人が参加。同ダンスチームを主宰する舞踊家の桜井美香さんが、演劇の振り付けや出演の経験をきっかけに、「子どもたちが挑戦する機会を作りたい」と発案した。

 晩年を大磯で過ごした島崎藤村の作品の中から、子どもたちに合う題材として『初恋』を選び、脚本の執筆もした桜井さん。小学生と中学生、それぞれ異なる「初恋」への認識の機微や、淡い戸惑いを、会話劇とダンスに落とし込んだ。

 大磯小4年生の萩本向日葵(ひまり)さんは、「長い台詞もあって難しかったけど、演劇は楽しい。最初の歩いていくシーンに注目してほしい」と話していた。

 「りんごの初恋」はおおいそ文化芸術祭参加作品「小さなカケラの旋律」の一つで、劇団青年団の女優によるパフォーマンス集団「スネークさん」の「終わるように始まる」と連続上演。チケットは一般2千円、25歳以下1500円、小学生1千円。

 問い合わせは桜井さん【メール】tokinokakeratachi@gmail.com。
晴れ着で参拝する様子

地域で祝う七五三 田村八坂神社で

 田村八坂神社(平塚市)で11月3日、七五三行事が執り行われ、水色や緑、赤、黄色、紺色など色とりどりの晴れ着を着た地元の子ども12人と家族らが訪れた。

 拝殿での神事に出席した参拝者は、沖津善弘宮司から祈祷を受け、同社の氏子からは千歳あめと木札が贈られた。

 境内には、子ども達を祝うために大神輿や子ども神輿、八坂神社菊花愛好会(重田誠一会長)が育てた菊が並んだ。重田会長は「七五三行事で菊の展示を始めたのは、私の父親が神社総代だった1980年代から。子ども達を祝いたいという思いで続けている」と話した。現在は、同会に所属する19人の会員が菊を育てている。

 毎年披露される、市指定重要文化財の「田村ばやし」は、同社の外まで響き渡った。

 田村に住む土岐莉衣咲さん(7)と咲絢さん(3)は姉妹で祝われ、母親の佳奈子さんは「上の娘が3歳の時もここに来た。知人が祝ってくれるのでうれしい」と笑顔で話した。
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『里山(妙義)』(右)と稲葉さん

日展入選 自然の色彩追求し 平塚市在住 稲葉悦子さん

 「油絵の色づくりにこだわり続けてきて良かった。雲の上の存在の日展にやっと届いた」。稲葉悦子さん(77)は洋画部門で初めての入選「新入選」を果たした。昨年、初出展時の落選を経て喜びもひとしおという。

 入選した油絵『里山(妙義)』は実際に訪れた妙義山で感銘を受けた山と道をスケッチ。色を重ね続けて完成させた。

 油絵との出合いは40歳の頃、夫の赴任先のアメリカだった。「自然豊かなケンタッキー州の緑色に魅せられた」。デッサンからスタートし、1年後に油絵具に触れると、色づくりにはまった。帰国後も山や花などを描き続けている。

 油絵は色を何層にも重ねて濃くしていくのが性に合うといい、「感動したものを会派の先生のアドバイスを受けつつ作品にしていきたい」
『龍渓』(右)と金谷さん

日展入選 3年連続シリーズ作品で 平塚市在住 金谷研介さん

 金谷研介さん(75)は工芸美術部門で3年連続入選。板状に形成した粘土と砂金釉を使い、オブジェを制作した。

 今回の出展作品『龍(りゅう)渓(けい)』(高さ56、横40、奥行26cm)は、闇に閉ざされた渓谷にひっそりと龍の影が横たわっている場面をイメージしたもの。「その静けさは不安を抱えながらも、やがて澄んだ光へと変わり、人々の心を優しく包み込み未来への歩みを支えている」と説明する。

 7月に開催された「現代工芸美術展 鎌倉展」で、日展の宮田亮平理事長に同シリーズ作品の講評を受けた金谷さん。「全体を2つに分けることを提案してくださったので、実践した。砂金釉を全体にきれいに塗ることもできて、今までで一番の作品になった。宮田理事長からも格段に良くなったと言われた」と誇らしげに語った。
『自刻像』(右)と服部さん

日展入選 自刻像で2度目の受賞 二宮町在住 服部憲一さん

 服部憲一さん(79)は自身の顔を写実的に彫り上げた『自刻像』を制作して彫刻部門で入選を果たした。2023年にも入選しており、2回目となる。

 服部さんは自らの写真を見ながら粘土を使い首から原型を形づくり、石膏にしてブロンズで仕上げた。鼻筋や額の丸み、頬の凹凸、髪の毛の質感などを丁寧に表現した。

 自らの顔と向き合いながらの制作に「正直自分良い顔だなと思った」と明るく笑い「何度受賞してもうれしい」と喜んだ。

 服部さんは同作品の制作中に脳梗塞で倒れ作品は完成したものの、利き手が不自由になり彫刻刀を扱う木彫りは難しくなってしまった。

 それでも制作意欲の尽きない服部さんは、「粘土などいろいろなものに挑戦したい」と意気込んだ。
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ここいこすまいるるーむを利用する乳児と保護者

ここいこすまいるるーむ 医師・看護師と連携 病児保育室が開所1年

 病気中または病気の回復期の子どもを預かる病児保育室「ここいこすまいるるーむ」(平塚市岡崎238の1)が、11月1日に開所から1年を迎えた。同保育室は医療法人感謝の郷(小宮山学理事長)が運営。同法人のありがとうみんなファミリークリニックに隣接している。

 同保育室の2024年11月1日〜2025年10月31日までの利用件数は488件(登録者数339人)、利用人数は139人だった。内訳は1歳児が134件で最も多く、次いで0歳児が127件、2歳児が54件となっている。利用者の居住地を見てみると、平塚市内が415件、秦野市51件、伊勢原市19件と続く。症状は熱やせきなどの風邪が一番多く、胃腸炎やインフルエンザなどの利用もあるという。

 同保育室に勤務する保育士の栁田紀子さんは、「病気の子どもを預けてもいいのか不安に思う保護者もいる。クリニック併設で、医師や看護師との連携もとれているので、安心して預けてほしい」と呼びかける。同保育室では病児保育室がどのような場所か知ってもらうため、毎月第3土曜日に「ここいこサロン」を実施している。次回は11月15日の午後2時〜3時30分を予定。

 市内にはここいこすまいるるーむのほかに、病後児保育室なでしこ(宮の前)、麦・もんもん病児保育室(松風町)がある。市内在住または保護者が市内在勤・在学の生後6カ月児〜小学生が利用可能。施設利用には病児保育ネット予約サービス「あずかるこちゃん」でアカウントを作成し、予約時には医師連絡票が必要となる。
『無我』(右)と伊藤さん

日展入選 光と陰を意識 大磯町在住 伊藤宏美さん

 伊藤宏美さん(70)は2年連続で工芸美術部門に入選を果たした。「入選すると思っていなかった。体調を崩して家族に心配されたけれど、作るのが楽しいという思いで取り組んだ」

 2種類以上の素材や技法を組み合わせて制作するミックスドメディアの作品を制作している伊藤さんは、自宅に保管しておいた発泡スチロールやアルミホイルなどを使用。「いつか使えると思って。役に立ち良かった」と話した。

 タイトルの『無我』(縦162cm、横112cm)は、余計なことを考えずに流れに身を任せて水引をキャンバスに配置したことに由来する。

 制作する中で、陰陽の世界を意識するようになったという。「光があるから陰があるし、その逆もある。何を表現しているかは、見る人に感じてほしい」と紹介した。

不登校、ひきこもり改善 11月15日 青少年会館

 不登校やひきこもり改善支援を行うNPO法人ぜんしん(柳川涼司理事長)が11月15日(土)、平塚市青少年会館(浅間町12の41)で進路相談会やレクリエーションを開催する。午前10時から午後5時。参加無料。

 対象は不登校やひきこもり状態にある若者やその保護者。当日はゲーム対戦やバドミントンなどが楽しめるほか、元当事者の親へ相談や意見交換ができる。

 定員12人程度。事前申し込み制。問い合わせは同法人【電話】0463・23・1177。
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アンパンマンに学ぶ防災 12月7日 市民活動センター

 ひらつか防災まちづくりの会が主催する防災講演会が12月7日(日)、ひらつか市民活動センターで開催される。午後1時30分〜4時。入場無料。

 東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授でテレビ、ラジオなどのメディアに多数出演する柳瀬博一氏が講師を務める。

 国民的キャラクターアンパンマンを手掛かりに「平塚の防災のポイント」を話す。

 定員60人。ZOOM参加可能。事前申し込み。

(問)同会山田さん【携帯電話】090・1659・4343
勲章を持つ後藤さん(右)と二宮さん

秋の叙勲 元消防団の2人が受章 後藤さんと二宮さん

 内閣府は11月3日、2025年秋の叙勲・褒章の受章者を発表した。元平塚市消防団副団長の後藤昌司さん(70/夕陽ケ丘)と二宮光正さん(68/上吉沢)は、それぞれ賜った瑞宝単光章の勲章を手に顔をほころばせる。

被害最小限に

 後藤さんは、1984年に平塚市消防団に入団。31年間4分団(港分団)で活動した後、今年退団するまでの10年間、団本部で南消会(なんしょうかい)の担当として富士見、浜岳、駅前、港、松原、西海岸分団を統括しながら副団長を務めた。

 消防団での一番印象深かったできごとは、火事になった平塚駅前のビルの消火活動をしたこと。「隣のビルの屋上から放水した。終わった後に自分たちがいた建物の1階にも燃え広がっていたことを知って驚いた」と命懸けの活動を振り返る。

 心掛けていたことは「被害を最小限にすること」だという。分団員の安全を気に掛けながら、延焼を防ぐことに細心の注意を払った。

 受章したことについて、「長年の地域貢献が選ばれる対象になったのかな。素直にうれしい」と喜んだ。

仲間は人生の宝

 二宮さんは、1989年に同団に入団。16分団(吉沢分団)で活動した後、今年退団するまでの11年間、団本部で西消会(せいしょうかい)の担当として湘南平、かまくら橋、金田、吉沢、土屋、岡崎、金目分団を統括しながら副団長を務めた。

 冬の寒い時期に深夜3時に出動命令が出たときもあった。「寝る時は、携帯電話を枕元に置いていた。辛い時もあったけれど、消防団では横のつがりや、色んな情報を交換できる友人ができた。それが一番の宝物」と笑顔で語る。

 1995年に行われた県の消防操法大会では、16分団が優勝。日頃の練習の成果が実を結んだ。「練習の後の飲み会が楽しかったことを覚えている」とほほ笑む。

 上吉沢で「(有)花工場」営む二宮さん。長く消防団を続けられたのは、家業や家庭を守る妻のお陰だと話す。「台風の時、店が大変でも消防団で家を出てしまう自分の代わりを務めてくれたことも。ありがたかった」と感謝を口にした。
常盤卓嗣会頭

平塚商工会議所 常盤会頭が4期目続投 副会頭3人も再任

 平塚商工会議所は11月4日、同商議所で臨時議員総会を開き、第30期の役員を選出した。会頭には常盤卓嗣氏(70)=株式会社トキワヤ代表取締役・平塚市商店街連合会会長=が再任。常盤氏の会頭は4期目となる。1期3年で、2028年10月31日までの任期となる。

 常盤会頭は第30期のスローガンとして前期に引き続き「街を元気にする商工会議所」を掲げ、「平塚市が策定した『平塚駅周辺地区将来構想』をふまえ、駅中心市街地の再開発について、さらに議論を深めていきたい。また、先日オープンしたひらつかシーテラスの有効利用を模索していく」と意気込みを語った。

 副会頭には、白石慎太郎氏(63)=株式会社白石興業代表取締役=が再任し4期目。そのほか、尾上達也氏(62)=平塚信用金庫理事長=も再任され、2期目となる。2024年11月から新たに副会頭を務めている今井雅之氏(57)=神奈川中央交通株式会社代表取締役社長=も再任となった。

 専務理事には長谷川進氏(66)が再任(4期目)し、常議員26人、監事2人が選任された。
入学式の様子

SBC 理美容師の夢へ一歩 通信課程に30人入学

 平塚市明石町にあるヘアスタイリスト養成校・湘南ビューティーカレッジ(SBC/井出隆夫校長)の通信課程25期生の入学式が10月14日、ひらしん平塚文化芸術ホールで挙行された。理容科11人、美容科19人が夢への一歩を踏み出した。

 入学した磯崎来希さんは「多くの人を笑顔にできる理容師美容師を目指し、仲間と切磋琢磨して頑張ります」と新入生代表として意気込みを表明。井出校長は「初心忘るべからずの心で、最後まで学業をやり遂げてください。学ぶことの喜びを実感していただきたい」と新入生たちを迎え入れた。
個展のDM

大磯町在住井上さん 算数を「かたち」で表現 教科書採用の作品を展示

 大磯町大磯在住の立体造形作家・井上仁行さん=人物風土記で紹介=が11月15日(土)〜29日(土)、ギャラリーumineco(大磯町東小磯311の15)で個展「算数・数学のかたち展」を開催する。午前11時〜午後5時。20日、23日、27日は休廊。

 「パンタグラフ」の屋号で、立体造形や立体アニメーション、ゾートロープなどの制作を手掛けてきた井上さん。今回の展示では、算数や数学の教科書の表紙グラフィックに使用された様々な立体オブジェとラフスケッチ、メイキングの様子を展示する。

 詳細は「パンタグラム」ホームページまたは、同ギャラリーのInstagram「UMINECO_OISO」。
レスキュードローンで要救助者へ救命具を落下した

海岸エリアの安心安全強化 レスキュードローン実証実験

 海岸エリアの安心安全対策強化を目的に10月29日、平塚海岸でレスキュードローンの実証実験が初めて実施された。主催の同実証実験実行委員会(数田俊樹実行委員長)メンバーをはじめ、河野太郎衆議院議員や近隣市町の議員ら36人が参加した。

 当日は北東の風が強く吹く中、模擬溺者の救助活動のほか、上空からの位置確認と追尾、救命具を迅速に要救助者へ投下するなどの実証実験が行われた。ビーチパークから海水浴場やシーテラス南側海上、平塚新港周辺へレスキュードローンが出動した後、AEDの投下や音声注意喚起などが行われた。数田実行委員長は「飛行速度を上げることや要救助者にピンポイントで救命具を落下させることが困難だった」と振り返る。

 ドローン機体とパイロットを提供した(株)湘南ネットワークの安藤晋代表取締役は、「ドローンを用いることで、捜索や救命具の投下など迅速、安全な救助が期待できる反面、飛行が天候や電波状況に左右されるため万能ではなく、訓練を重ねて経験を積む必要性を感じる」と課題を話した。

 今回の実証実験の結果は、今後の官民連携の中で、海岸エリアの安心安全対策の強化に活用される。数田実行委員長は「将来的には、湘南エリアにおける広域連携も視野に活動していきたい」と展望を話した。
パソコンの画面に向かい自己紹介する生徒と教諭

韓国とオンライン交流 湘風高校で現地の生徒と

 県立平塚湘風高校で11月5日、韓国の高校とのオンライン交流会が行われた。選択授業で韓国語を選択した生徒向けの授業の一環。教員同士の縁から実現し、現地の水莞(スワン)高校とオンラインでつないだ。

 開始前、韓国語担当の冨山真裕美教諭は「聞き取れない時は韓国語で『ゆっくり話して下さい』と伝えれば大丈夫。落ち着いて」とアドバイス。その後生徒はグループに分かれて「アンニョンハセヨ」と、スクリーン越しに手を振ってあいさつした。氏名などの自己紹介を韓国語で行い、水莞高校の生徒は日本語で対応しながら交流を深めた。

 参加した西野綾華さん(2年)は「今までに習ったフレーズを使って話せて良かった」、松本蒼空(そら)さん(同)は「次回はもっとたくさん話したい」と話した。次回の交流は来年を予定。
除幕式の様子

提携35周年で記念石碑 平塚市とローレンス市

 平塚市とアメリカ合衆国ローレンス市の姉妹都市提携35周年を記念して、「平塚市国際交流協会」(福澤正人理事長)がこのほど記念碑を建立し、市に寄贈した。市役所本館南側中央入り口前に設置されている。

 10月21日は除幕式が行われ、平塚市の落合克宏市長や福澤理事長、ローレンス市のブラッド・フィンケルダイ副市長、交流に尽力したケヴィン・ボートライトさんなどが出席した。

 福澤理事長は「石碑を通して市民に姉妹都市提携のことを知ってもらい、より一層友情を深めたい」と話し、ケヴィンさんは「永遠の友情の象徴になってほしい。誇りに思う」とあいさつし感謝を述べた。
披露されたシーツアート

子どもの笑顔きらり 祭りが大盛況

 神奈川県立子ども自立生活支援センター(平塚市片岡)で10月25日、「きらり祭」が開催され、多くの来場客で賑わいをみせた。

 体育館には、横3ⅿ×縦2mほどの大きなシーツに「きらり祭」と一文字ずつ書かれたシーツアートが掲示された。このシーツは、平塚北ロータリークラブ(山田裕会長)から提供されたもので、文字や絵は子どもたちによって描かれた。

 「来場者に楽しんでもらいたい」との思いから、子ども実行委員会を発足。8月から複数回にわたり実行委員会を開催し、準備を重ねてきた。

 当日は「ようこそきらり祭へ」など、歓迎の文字をしたためた手作りうちわや色紙、ミニ花束を配布したほか、この日のために練習を重ねたバンド演奏やダンスが披露され、子どもたちは充実した表情だった。
地域安全運動作文の入賞者

平塚市 地域防犯の活性化へ 防犯協会が推進大会

 平塚市地域安全運動推進大会が11月7日、市立横内小学校で行われ、市防犯協会員や警察署員など約390人が参加した。式典では各賞の表彰や、地域安全運動作文で金賞を受賞した永森灯さん(6年)が作文を朗読。その後、神奈川県警察音楽隊による演奏などが行われた。

 主催の市防犯協会・志村吉一会長は「この大会が各地域の防犯活動の活発化につながることを願っている」と話した。

 平塚市防犯協会会長賞を受賞した同校児童は以下の通り(敬称略)。▽地域安全運動ポスター金賞/平野詩織(6年)、銀賞/勝結斗(同)、軸屋璃乙(5年)、銅賞/柿崎柊摩(6年)、佐川綾希(5年)、木村七夕美(同)▽地域安全運動書道金賞/角田篤浩(4年)、銀賞/沢田結衣(同)、迫田彩叶(3年)、銅賞/朝田光優(4年)、菅井愛梨(3年)、多田愛梨(同)、地域安全運動作文金賞/永森灯(6年)、銀賞/今井瑞貴(同)、添田憂(5年)、銅賞/千本茉里(6年)、菅井梨央(5年)、平野愛佳莉(同)

 防犯功労者受賞者は以下の通り(敬称略)。▽防犯栄誉銀章/井上三平(旭北)、下野玉枝(東中原)▽防犯栄誉銅章/石川英夫(金田)▽名誉会長(市長)表彰/片倉富美子(東中原)、福田英子(旭南)、亀井常道(中原)▽平塚警察署長表彰/山田一彦(なでしこ)、小泉一男(旭南)、尾上守保(花水)、富樫房江(旭南)、芦澤久男(東中原)、眞壁武嗣(旭南)、布川孝義(南原)、野口昇(旭南)、吉川良子(金田)、布田集(旭南)、上原智子(金田)、重田孝(金目)、瀬戸清登(金田)、塚本幸雄(ふじみ野自主防犯パトロール隊)、滝口勝昭(金田)、本多正博(岡崎)▽平塚市防犯協会会長表彰/和泉春治(港)、吉見年弘(土屋)、佐野美知子(なでしこ)、平嶋辰吾(土屋)、吉川誠(花水)、蓑島裕子(土屋)、石山美保子(八幡)、情野朱(土屋)、草川富夫(中原)、岡田すみれ(平塚警察署少年補導員連絡会)、織田治郎(旭南)、金子美穂(平塚市青少年補導員連絡協議会)、松谷孝三(旭南)、石川トミ江(ふじみ野自主防犯パトロール隊)、五條薫(旭南)、松が丘小学校PTAみまもりサポーターズ(東中原)、細野良子(旭南)
ドリブルとシュート練習をする園児ら

ベルマーレコーチが指導 園児がサッカー楽しむ

 平塚市のつくし幼稚園で10月29日、サッカーJ1湘南ベルマーレのコーチによる巡回事業が行われた。

 子どもたちに外で身体を動かすことの楽しさを知ってもらおうと、同クラブが2007年から県内9市11町のホームタウンにある幼稚園・保育園を対象に実施。年間約200回行っている。

 当日はベルマーレフットボールアカデミーのスタッフ2人が来園し、年中組約50人にボールを使ったウォーミングアップやパスなどを分かりやすく指導した。

 最後に行ったミニゲームでは、園児がゴールを決めると、同じチームの仲間が自分のことのように喜んだ。

 同園の尾崎士和事務局長は「子どもたちが積極的に参加してくれたのは、楽しかった証拠。こうした機会をもらえて、ありがたい」と話した。
目録を渡す大井支社長(中央)ら

明治安田 健康と子育てに役立てて 平塚市に130万円寄付

 明治安田生命保険相互会社平塚支社(大井浩嗣支社長)が10月28日、健康増進や子育て支援事業に活用してほしいと、平塚市に132万393円を寄付した。

 同社の地元の元気プロジェクトの一環として実施している、従業員と会社の拠出を合わせた寄付「私の地元応援募金」から寄付されたもので、今回で7回目。同支社は今年度、管轄する24の自治体に約1850万円を寄付している。

 同日行われた贈呈式では大井支社長は落合克宏平塚市長を訪問し目録を手渡した。

 大井支社長は「長期的な視野で地域に還元していきたい」と話した。

平塚、中井でざる菊見頃

 平塚市農の体験・交流館(寺田縄457の5)付近に咲くざる菊が見ごろを迎えている=写真。白、ピンク、黄、赤色など6種類、直径約60cmのざる菊約175株がずらりと並ぶ。

 ざる菊の手入れをする金田花の会(舩木徹会長)によると、今年は11月末ごろまで楽しめるという。

 中井町の半分形(はぶかた)にあるざる菊(=写真)は赤、黄、白、ピンク色など約500株が咲き誇る。

 中井町在住の関野ケイ子さん(79)が管理しているもので、17、8年前にもらった鉢から始めたところ、年々増えていった。

 11月14日から数日間が見ごろだという。
長岡さん(左)と松信さん

中学生がプログラミング 平塚で職場体験

 平塚市宮の前に本社を置くTANOTECH株式会社で10月29日、国府中学校の職場体験の受け入れを行い、同校2年生の松信成紀さんが、技術レクチャーや同社の非装着・非接触型の自立支援ツール「TANO」の体験などを行った。

 プログラミングを学ぶレクチャーでは、同社の長岡雄治CTO(最高技術責任者)が指導。一つのボタンクリックで遊べる「ワンキーゲーム」のアイデア出しを行った。紙に書き出しプレゼンした松信さんは「武器を投げるイメージで的に当てるゲームを考えた。キーの押し方の強弱はワンキーに含まれるか」など積極的に質問。長岡さんがAIを活用し改善策を伝えた。長岡さんは「大切なのは、課題に気付く力と解決する力」とアドバイスした。
参加者が協力してチューリップの球根を植えた

「きれいに咲いて」 企業、八幡小児童が植栽

 平塚市内の製造業など47事業所で構成される「平塚地区環境対策協議会」(三宅仁会長)が11月5日、イシックス馬入のお花畑で相模川の現状調査・清掃、植栽を行った。今回で22回目。

 当日は同会メンバーをはじめ、八幡小学校3年生児童や教職員、馬入花畑の会など約170人が参加。参加者が一列になり花壇に白、赤、黄色、桃色の約4000個のチューリップの球根を植えた。参加者は「しっかり掘って」「きれいに咲くといいな」と声を掛け合って作業を進めた。その後、グループ毎に河川敷でごみ拾いを行った。

 三宅会長は「相模川を守るために、毎年小学校や企業などが参加してくれて感謝している。子ども達に環境を守る大切さが伝わっていけば」と話した。チューリップは来年春に開花予定という。
イベントのチラシ

市民の力 まつりで体験 約50団体が物販など

 第19回ひらつか市民活動センターまつりが11月23日(日)、ひらつか市民活動センターと崇善公民館(平塚市見附町1の8)で開催される。午前10時〜午後3時。

 会場内を10カ所回ると記念品がもらえるスタンプラリーのほか、川柳大賞&市民活動団体ポスター大賞の表彰式、SOZENマーチングバンドの演奏などが行われる。また、当日は同センターで活動する約50の市民団体がボードゲームやクラフト、ハンドセラピーなどの体験、パンや小物の物販、紙芝居などのパフォーマンス、活動展示なども実施する。

(問)同センター【電話】0463・31・7571。
「アカバナトケイソウ」

湘南「花の会」が写真展 11月18日〜市美術館

 「第3回湘南『花の会』写真展」が、11月18日(火)〜24日(月)に平塚市美術館市民アートギャラリー(西八幡1の3の3)で開かれる。

 午前9時30分から午後4時30分(初日は1時から、最終日は3時30分まで)。

 横浜から小田原のエリアの写真愛好家30人による作品を展示。各自が花の種類や場所などテーマを持って撮影した、四季折々の花や風景150点の力作が並ぶ。

 「花の魅力を多くの人に伝え、新たな視点で楽しんでほしい。写真展が日常の喧騒から離れ、自然の息吹を感じるひと時となれば」と同会。

 問い合わせは、同会代表笹尾敏子さん【電話】0463・23・8929。
大磯なごみ牧場の磯姫牛

大磯町 「磯姫牛」と「大磯マコモ」がメンチに 11月15日から町内3カ所で300個限定販売

 大磯町は農業振興を目的に、大磯産の牛肉「磯姫牛」と特産品の「マコモタケ」を使った「季節限定 磯姫牛メンチ 秋の大磯マコモ」を11月15日(土)から町内各所で一斉に販売する。

 磯姫牛は、町内で初めての肉牛農家として、子牛の繁殖から肥育までを一貫して行う「大磯なごみ牧場」が生産している牛肉。メンチの開発も同牧場が中心となって進めたもので、大磯マコモのB級品の有効活用を目標の一つとして、マコモタケの葉を肉牛の飼料とし、肉牛の排せつ物で生産された堆肥をマコモタケの肥料として活用。資源循環させている。

 磯姫牛メンチは1個400円(税込)。販売店舗全体で合計300個を販売し、売り切れ次第終了。販売場所はオオイソコネクト(大磯1398の6/11月24日(月)まで)、地場屋ほっこり(大磯1009/11月15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)、24日(月))、食べられる直売所 EARTH TRACK Garden(西小磯70/11月15日(土)のみ)。

 問い合わせは大磯町産業振興係【電話】︎0463・61・4100。
民俗芸能まつりのチラシ

平塚市 伝統芸能を披露 11月16日 中央公民館

 第49回ひらつか民俗芸能まつりが11月16日(日)、平塚市中央公民館大ホールで開催される。午後1時開演(0時30分開場)。主催は同まつり実行委員会と市教育委員会。

 市内の各地区には、古くから伝承されている伝統芸能が多数あり、これらを広く市民に紹介し、その理解と認識を深め、将来にわたり伝承していくことが目的。

 公演は人形浄瑠璃芝居の部と甚句の部、囃子太鼓の部の3部構成。人形浄瑠璃の部では、三人遣いを伝承する「相模人形芝居前鳥座」と一人遣いを伝承する「湘南座」、高校のクラブでは数少ない一人遣いの文楽部のひとつ、高浜高校文楽部が出演。甚句の部では、「眞土神社甚句保存会」が出演し、囃子太鼓の部では、今年結成50年目の「前鳥神社囃子太鼓保存会」が出演する。

 入場無料、事前申し込み不要。問い合わせは市社会教育課【電話】0463・35・8124。

ガイドと文化財めぐる 11月22日 菩薩像など

 文化財保護委員のガイドを聞きながら中井町指定の文化財や遺跡をたずねて歩く「文化財めぐりウォーキング」が11月22日(土)に開催される。午前9時から正午。参加無料。

 中井町役場を出発し、上岩井戸横穴墓群、広翁院、大久保自治会館の十一面観世音菩薩像、半分形自治会館の大日如来坐像などを巡り、役場へ戻る約3Kmの行程。

 先着20人。希望者は18日(火)までに、メール、電話、窓口などで、氏名・住所・電話番号を明記し申し込む。

(問)生涯学習課【電話】0465・81・3907

大磯らしい潤いづくり協議会 レシートラリーに豪華賞品 応募は11月30日(日)まで

 大磯らしい潤いづくり協議会は11月30日(日)まで、豪華賞品が当たる「わくわく大磯レシートラリー」を開催している。

 同事業は、レシートラリー参加店舗で期間内に買い物したレシートを集め、買い物額の合計に応じて抽選に参加するもの。買い物総額1万円・5千円のコースがあり、JCBギフトカードやプリンスホテルチケット、大磯迎賓舘や、國よし、松月の食事券のほか、「めいどいんおおいそ」登録店の商品などが当たる。

 応募は店舗や大磯町商工会にある専用の応募用封筒にレシートを入れて応募箱に入れるか、市販の封筒に住所、氏名、連絡先、希望のコースを記入したものを同封し、〒255─0003大磯町大磯927の12大磯町商工会レシートラリー係に郵送。

 問い合わせは同商工会【電話】0463・61・0871。

ベルマガ通信 責任をとる文化なき降格決定後の快勝 11月8日J1第36節 ホーム湘南 5 – 2新潟

 リーグ戦で勝ち点3を取り切るのに、約半年の時間がかかった。5月11日の東京ヴェルディ戦以来となる20試合ぶりの勝ち点3は、5得点のホーム快勝。この試合を「長いシーズンの一試合」として切り取れば、大量得点での勝利に胸が躍る。

 しかし、J2降格が決まったチーム同士の一戦は、決して緊張感のある試合だったとは言い切れない。すべて結果論になるが、今季の湘南ベルマーレは「クラブとして残留のために手を尽くしきったのか」。湘南選手達のポテンシャルを示す形となった快勝を経て、その疑問が消えることはなかった。

 湘南以外の降格2チームは、シーズン途中で監督交代を決断。一方で2度の監督交代を決断し、降格圏から浮上したクラブもある。指揮官の交代が状況好転の全てではないが、それを機に残留を果たしたチームがある。今季は3選手がシーズン途中で海外移籍を果たしたが、海外移籍の前から勝利は遠く、勝利に必要な戦力だと判断していたなら引き止めることも責任者には必要。だからこそ思う、湘南に欠けているものは「責任をとる文化だ」と。

 2019年、湘南ベルマーレは監督による選手・スタッフへのパワーハラスメント行為が発覚し、Jリーグがその行為を事実と認定。監督退任を余儀なくされた。19年シーズン途中に浮嶋敏監督がスクランブルで指揮を執り、その後、当時コーチであった山口智監督に指揮官のバトンがわたる。山口監督就任からの約5年間、「上位5位以内を狙う」と公言していたが、一度も果たされることなくJ2降格決定後に今季限りでの監督退任の発表がされた。

 ファン・サポーターにプロスポーツクラブの内情すべてを示すことは必要がない。ただ、ファン・サポーターに隠していた行為があったクラブである。責任者が責任をとらないクラブだと、不信感を抱いている人も湘南地域にはいるだろう。パワーハラスメント行為による監督交代以降、明確な監督継続基準はクラブから示されず、そして公言は果たされず、監督継続の一手で突き進んだ。現場の体制を変えるタイミングも、責任者が責任をとるタイミングも、この5年間の中で確実にあったはずだ。

 責任をとる文化のないクラブのままでは、トップリーグ5位以内は夢物語で終わる。

 プロの責任者は「責任を負う」ことが仕事である。示したいビジョンがあるのならオープンに。隠蔽した未来で実を結ぶことはないと、このクラブの過去が教えてくれている。(ベルマガ記者 スポーツライターすぎさきともかず)