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平塚・大磯・二宮・中井 社会

公開日:2025.11.14

秋の叙勲
元消防団の2人が受章
後藤さんと二宮さん

  • 勲章を持つ後藤さん(右)と二宮さん

 内閣府は11月3日、2025年秋の叙勲・褒章の受章者を発表した。元平塚市消防団副団長の後藤昌司さん(70/夕陽ケ丘)と二宮光正さん(68/上吉沢)は、それぞれ賜った瑞宝単光章の勲章を手に顔をほころばせる。

被害最小限に

 後藤さんは、1984年に平塚市消防団に入団。31年間4分団(港分団)で活動した後、今年退団するまでの10年間、団本部で南消会(なんしょうかい)の担当として富士見、浜岳、駅前、港、松原、西海岸分団を統括しながら副団長を務めた。

 消防団での一番印象深かったできごとは、火事になった平塚駅前のビルの消火活動をしたこと。「隣のビルの屋上から放水した。終わった後に自分たちがいた建物の1階にも燃え広がっていたことを知って驚いた」と命懸けの活動を振り返る。

 心掛けていたことは「被害を最小限にすること」だという。分団員の安全を気に掛けながら、延焼を防ぐことに細心の注意を払った。

 受章したことについて、「長年の地域貢献が選ばれる対象になったのかな。素直にうれしい」と喜んだ。

仲間は人生の宝

 二宮さんは、1989年に同団に入団。16分団(吉沢分団)で活動した後、今年退団するまでの11年間、団本部で西消会(せいしょうかい)の担当として湘南平、かまくら橋、金田、吉沢、土屋、岡崎、金目分団を統括しながら副団長を務めた。

 冬の寒い時期に深夜3時に出動命令が出たときもあった。「寝る時は、携帯電話を枕元に置いていた。辛い時もあったけれど、消防団では横のつがりや、色んな情報を交換できる友人ができた。それが一番の宝物」と笑顔で語る。

 1995年に行われた県の消防操法大会では、16分団が優勝。日頃の練習の成果が実を結んだ。「練習の後の飲み会が楽しかったことを覚えている」とほほ笑む。

 上吉沢で「(有)花工場」営む二宮さん。長く消防団を続けられたのは、家業や家庭を守る妻のお陰だと話す。「台風の時、店が大変でも消防団で家を出てしまう自分の代わりを務めてくれたことも。ありがたかった」と感謝を口にした。

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