港北区版【3月13日(木)号】
館校長と思い出話をする卒業生とその家族

太尾小 50周年の幕開けへ 地域と学校 知る場に

 太尾小学校(館雅之校長)は3月8日、創立50周年記念企画「太尾ふるさとサロン」を開催。第1回目となる今回のテーマは「太尾小に集まろう!」。卒業生や地域住民が校舎を訪れ、歴史や思い出を語り合う場となった。

 同イベントの主催は、太尾小学校創立50周年記念実行委員会(竹崎理浩委員長)。令和7年度から始まる周年イヤーのコンセプト"歴史を紡ぎ 共に育む 未来の種"のもと、児童だけでなく、卒業生や地域住民にも学校を身近に感じてもらおうと企画された。竹崎委員長は「太尾小を核として、老若男女がつながる地域にできれば。50周年という節目に改めて広めたい」と、思いを語る。

思い出を語らう

 「太尾小に集まろう!」は、在校生や卒業生に限らず、誰でも参加できる企画として実施。当日は、卒業生や地域住民の飛び入り参加も見られた。参加者たちは校舎を探訪し、当時の思い出などを語り合った。

 2008年卒業の横山日香さん(大曽根在住)は、夫と1歳の娘と飛び入り参加。「卒業式ぶりに来たけど、思ったより当時のままで。とても懐かしい」と笑顔を見せた。1990年卒業の女性(大倉山在住)は「校舎の中は、いろいろ変わってきれいになって。でもあのイルカの絵=写真下=は変わらない」と、共に参加した同級生たちと思い出話に花を咲かせていた。

今後のイベント

 「太尾ふるさとサロン」は全4回を予定。第2回は6月14日(土)「太尾(大倉山)をもっと知ろう!」、第3回は11月9日(日)「学校を語ろう!」、第4回は2026年2月11日(水)「記念コンサート」を開催する。

 館校長は「この機会に学校や太尾(大倉山)の歴史を振り返り、地域との絆を深める場を設けられたら」と期待を込めて語った。なお、記念式典は2025年12月14日(日)に同小学校での開催が決定している。
災害用トイレトレーラー=横浜市提供

横浜市 機動的な避難設備導入へ 全国初「TKB」で環境改善

 横浜市は災害時の避難生活支援策として来年度、全国の自治体として初めて、トイレ・キッチン・ベッドの「TKBユニット」を導入する。公園などでの設置を想定し、今後、運用方法を検討していく。

 市は昨年の能登半島地震の状況などを踏まえ、地震防災対策を大幅に強化するため、3月中に「新たな地震防災戦略」を策定する予定。市民から避難所のトイレやプライバシー、就寝環境を心配する声があることを受け、誰もが安心して避難生活を送ることができるようにする備蓄品などの購入のため、25年度予算に9億7412万円を盛り込んでいる。

 災害時の避難所に必要とされる「トイレ・キッチン・ベッド」を略したTKBユニットは、従来の地域防災拠点とは別に、新たな避難生活支援策の一つとして取り入れる。25年度はトイレトレーラー5台、キッチンカー1台、簡易ベッド(コット)300台を購入する。被災状況に応じて公園や競技場などでの設置を想定している。

 能登半島地震では、災害後の避難生活による体調悪化などが原因で亡くなる「災害関連死」が300人を超えた。市は避難所の環境を改善する一環として、全国の自治体に先駆けてTKBユニットの導入を決めた。電源や居住用テントなど付随する資機材も併せて購入、試験的に導入する。これらの予算額は3億2千万円。

能登での支援実績も

 市総務局によると、ユニットを使う対象者や具体的な運用方法は「イタリアなどの先進事例を基に、今後検討していく」としている。市は「災害用トイレトレーラー」を約1年間、輪島市の避難所に派遣し、支援活動を行った実績もある。トイレトレーラーは、水洗用のタンクや手洗い場が備え付けられた移動式の仮設トイレで、洋式便器が備わっている。仮設トイレは和式が多いため「きれいで使いやすい」という声もあったという。

 同局の担当者は「これまでの取り組みと併せて、市民の皆様が安心して避難生活を送ることができる仕組みを構築していきたい」と話した。

綱島駅東口周辺開発事務所の所長を務める 木村 信一さん 綱島西在勤 57歳

賑わい創出のきっかけに

 ○…昨年3月に港北区民文化センターがオープンしてからすぐに、綱島駅東口の再開発等を行う「綱島駅東口周辺開発事務所」に配属。2023年の新綱島駅開業を皮切りに次々と再開発が進んでいる中、前任者から襷を受け取った。所長として「皆さんが生活する中で工事などを行うため、安全にスピード感を持って事業を終わらせることが使命」と力強く語る。

 ○…着任してから約1年、「駅西側と東側の人の行き来が増えた」と綱島の変化を語る。今後は、無電柱化の整備や池谷家住宅主屋の西側に商業施設が建設されるため、工事費の高騰や人手不足などの影響に対処しながら、区画整理事業の2026年度の完了に向け奔走中だ。また、新綱島駅と綱島駅の間の「綱島駅東口駅前地区」では、商業・業務施設や都市型住宅などを建設する再開発の事業化も進める。

 ○…大学時代は土木工学を専攻。地元である泉区(分区前は戸塚区)の交通網の貧弱さを感じたことを契機に、道路局に入所した。以降、ほとんど道路整備などに携わってきた。同事務所に配属される直前は、みなとみらい・東神奈川臨海部推進課に所属し、組合の区画整理を担当。これまで得た知識と経験を生かし、現在も地権者に寄り添いながら協議などを行っている。忙しい日々の中でも、家族との温泉旅行が癒しに。「寒い中で入る温泉が好きで。特に奥飛騨と東北がお気に入り」と目を細める。

 ○…再開発事業が完了すると同事業からは手が離れるため、地元の人や区役所が中心となって行う賑わいづくりをサポートする役目も。昨年11月には、商店街とコラボしてまちびらきイベントを実施した。「賑わいのある街になってほしい」と展望を語る。

スポセン 40周年迎えイベント 地元農家の朝市も

 港北スポーツセンターの40周年記念イベントが3月22日(土)、同センターで開催される。

 16歳以上対象の「エンジョイテニス」は午前9時から10時50分。受付は開始15分前から。定員20人。特別価格500円、当日支払い。雨天中止。

 また、ロビーでは午前9時から午後5時まで、朝市を開催。地元農家「ながさわファーム」による、採れたて野菜やイチゴの販売。完売次第終了。

 ほかに、ノルディックウォーキング、ピックルボール、かけっこ教室、ボッチャ体験など、事前申込(定員になり次第締切)が必要なイベントも行われる。

 詳細、問合せは同センター【電話】045・544・2636へ。

イベントを知らせるチラシ

横浜市電知る企画展 菊名で写真・模型を展示

 び・すけっと菊名(菊名4の4の22)で3月20日(木)午前11時から午後4時まで、「写真と模型でよみがえる横浜市電〜懐かしの菊名駅・国鉄横浜線・東急東横線」が開催される。入場無料、予約不要。主催は社会福祉法人横浜共生会び・すけっと菊名、NPO法人 フラットハート。

 横浜市電の記録や記憶を集める・学ぶ・伝える・残す活動を行う「しでんの学校」による写真・模型の展示企画。1970年頃の横浜市電・国鉄横浜線・東急東横線に関する写真展示や横浜市電の模型走行、菊名駅の今昔写真などが展示される。東急東横線 横浜駅〜桜木町駅間「営業最終日(2004年1月30日)の前面展望の映像上映」やみなとみらい線開業当日(同年2月1日)の映像上映も。感染対策のため、マスクの着用を。

 問い合わせはび・すけっと菊名【電話】045・401・0880へ。

商店街巡りで豪華賞品 デジタルスタンプラリー

 (一社)横浜市商店街総連合会(石川清貴会長)が主催する「よこはま あっち!こっち!商店街ウォーク デジタルスタンプラリー」=写真(チラシ)=が、3月31日(月)まで開催中だ。

 これは同事業に参加する約150の商店街に一つずつ設置されたスポット店舗の店頭ポスター内二次元コードを読み込むと、スタンプを貯めることができる。取得スタンプ数に応じて、横浜の人気ホテルのペア宿泊券(10万円相当)やペアランチ券(1万円相当)、5000円相当の共通商品券が抽選で126人に当たる。参加は無料でアプリのインストールも不要。詳しくは市商連のホームページで確認を。

左から植本社長、吉川社長、下田教育長、酒井支社長

防災学習の支援に感謝状 中1向けに教材配布

 「はまっ子防災プロジェクト」の協賛企業を代表し、(株)ペガサス、明治安田生命保険相互会社、奈良建設(株)に3月5日、横浜市教育委員会から感謝状が贈呈された。

 同プロジェクトは、防災用品の販売製造を行う(株)ペガサスが、防災への意識を高めてもらおうと市に提案したことから始まり、市と市教委との共創事業となった。中学生の学びを起点に地域の自助と共助を図る企画であり、公立中学校の1年生に副読本「はまっ子防災ガイド」の配布などを行っている。

 3年目を迎え、これで全学年に届けたことになる。また、今年度は163社が協力した。下田康晴教育長は、「驚くべき連携。お力添えに感謝いたします」と話した。

 (株)ペガサスの吉川元宏代表取締役社長は、「協賛企業が費用対効果を高いと感じられるようにすることが今後の課題」と語りつつ、「(各所との)連携により財産を築けた。全国にも広げていきたい」と期待を膨らませた。明治安田生命保険相互会社の酒井喜久支社長は、「(公立の)全中学生の手に渡った。ご家庭に訪問する時に『載っている』と話題に上がり、ありがたい」、奈良建設(株)の植本正太郎代表取締役社長は、「東日本大震災から14年。当時赤ん坊だった中学生に届けることは実践的で協賛できることが光栄」と語った。

設置された情報ステーション

新横浜駅 帰宅困難時の行動確認 東日本大震災以降継続し

 地震等の災害により、交通機関がマヒした際に多数の帰宅困難者が発生することが見込まれる新横浜駅周辺で3月6日、「混乱防止対策訓練」が行われ、行政機関・鉄道事業者のほか周辺町内会・自治会、企業など32団体・約130人が参加した。

 2011年の東日本大震災発災時に同駅周辺では、約4000人の帰宅困難者が発生し、近隣の公共施設や民間企業で一時受入れが行われた。このような教訓を踏まえ、翌12年に同協議会が発足。以来、帰宅困難者への迅速な対応を目的に訓練は行われている。

 訓練当日、竹下幸紀港北区長は「震災のあった14年前、新横浜駅には3路線が通っており、1日の乗降者数が約11万8千人だった。現在は5路線、一日約18万人となっており、当時の帰宅困難者数を上回ることは間違いない。より連携を深め、混乱を避けるための情報伝達の手段などを確立できれば」と話した。

 訓練は、相模湾を震源とするマグニチュード7・8、区内最大震度6強の地震が発生し、鉄道機関の運行が停止したことを想定。対策本部のほか、各路線に情報提供ステーションを分散して設置し、周辺各施設・機関の情報収集及び伝達、避難先の人員配分が行われた後、一時避難先までの誘導訓練が実施された。

 横浜市交通局・新横浜管区の鳥海武駅長は「本番さながらの訓練で、駅員たちにも良い経験になったと思う。課題も見えたので、今後に役立てたい」と話していた。
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かつての温泉行楽地を写した写真

港北図書館 「東京の奥座敷」展示 所蔵パネルや絵葉書など

 港北図書館で3月31日(月)まで、パネル展「つなしま今昔〜綱島に温泉があった頃〜」を開催している。かつて「東京の奥座敷」と称された温泉行楽地・綱島。当時の綱島の様子を、同館や港北区役所が所蔵するパネルや絵葉書、写真、図書などの展示で紹介している。

 (問)同館【電話】045・421・1211

左から染谷さん、高野さん、遠藤さん

「消防」「地域防災」切り取る フォトグランプリ表彰

 港北消防署で3月7日、第4回港北消防フォトイベント「BAE1グランプリ」表彰式が開催された。

 区内で撮影した消防、防災に関する写真が35点集まり、4作品が入賞した。最優秀賞を受賞作品は『安全・安心の街へ』(高野郁男さん)、優秀賞は『放水開始!』(染谷絢香さん)、『ホース構え!カメラ構え!』(高橋奏太さん)、『放水、はじめ!』(遠藤修平さん)。表彰式には高野さん、染谷さん、遠藤さんが出席した。

 入賞作品はいずれも、出初式での一瞬を捉えた写真が選ばれた。審査員長を務めた有賀由一さんは、それぞれの作品に対して、構図や使用レンズの特徴を生かした表現などを評価した。

 高野さんは、「30年近く趣味で写真を撮っている。もしかしたら優秀賞を獲れるかもしれないと思ったら、最優秀賞で驚いた」と話した。染谷さんは、「『これは撮りたい』と思ってスマホで撮影した。まさか評価いただけるとは。偶然が重なった」と笑みを浮かべた。遠藤さんは、「消防には縁があり出初式が好き。写真も好きで、3本平行に並んだ様子がきれいに撮れた」と語った。

 入賞作品は、アピタテラス横浜綱島で3月14日(金)まで展示される。

真剣に授業を聴く生徒ら

横浜労災病院 中学生に命の大切さ伝え 産婦人科医の出張授業

 横浜労災病院による出張授業が3月4日、城郷中学校で行われ、同病院産婦人科副部長の大井由佳さんが、3年生約210人を前に講演した。

 これは市が行う横浜市産科拠点病院事業の一環として、地域に向けた教育・啓発活動として行うもので、横浜労災病院が実施主体となり、市教育委員会や医療局と協働し、区内4中学校の協力のもと実施。「いのちの大切さや尊さ」などを中学校卒業前の生徒に伝え、今後の人生に役立ててもらう狙いがある。

 大井さんはスライドを活用し、産婦人科の説明から、月経(生理)についてや妊娠のメカニズムなどをイラストやデータを見せながら解説。流産や妊産婦死亡率などにも触れ、「自分も周りの人たちも、どんな人も命を懸けて生まれてきた」と語り、「周りの人を大切にしてください」と伝えた。また、人間関係や性的接触、避妊、性暴力・ハラスメントなどについても言及し、「自分の行動に責任を持つこと」を強く訴えた。

 授業後、生徒代表として大井さんにお礼を伝え、「帰ったら母に感謝を伝えようと思う」と感想を述べた女子生徒は、「初めて聞くことも多く、『知ることの大切さ』を感じた。今は感じていないが、月経のトラブルなど、困ったら頼るところがあると聞けて良かった」と話した。大井さんは「未来を担う中学生たちに、自分がいかに大切な存在であるかを伝えたかった。知識を得て、大人になるにあたって、場面場面で反射的に正しく動けるようになってもらえたら」としている。

 同授業はほかに、日吉台西中、大綱中、新羽中でも実施された。

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賞品総額150万円

商店街巡りで豪華賞品 デジタルスタンプラリー

 (一社)横浜市商店街総連合会(石川清貴会長)が主催する「よこはま あっち!こっち!商店街ウォーク デジタルスタンプラリー」が、3月31日(月)まで開催中だ。

 これは同事業に参加する約150の商店街に一つずつ設置されたスポット店舗の店頭ポスター内二次元コードを読み込むと、スタンプを貯めることができる。取得スタンプ数に応じて、横浜の人気ホテルのペア宿泊券(10万円相当)やペアランチ券(1万円相当)、5000円相当の共通商品券が抽選で126人に当たる。参加は無料でアプリのインストールも不要。詳しくは市商連のホームページで確認を。

三好諒氏

参院選 れいわ 三好氏擁立へ 39歳、消費税廃止訴える

 れいわ新選組は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に元外務省職員の三好諒氏(39)を擁立することを決めた。

 三好氏は2013年に外務省入省、21年退職。22年から山本太郎参議院議員の秘書を務め、24年の衆院選で神奈川2区から立候補していた。3月11日の会見で「しがらみのない政治で消費税廃止や社会保険料の減免などを訴えたい」と述べた。

「おやこフロア」のイメージ(市提供)

中央図書館に「おやこフロア」 4月22日オープン

 横浜市は中央図書館=西区=の一部を親子向けのフロアにしリニューアルし、4月22日にオープンすることを発表した。

市は同館や野毛山動物園がある野毛山地区全体でまちづくりを進める「のげやまインクルーシブ構想」を掲げており、同館のリニューアルはその第一弾となる。

 計画では、同館1階全体を「のげやま子ども図書館」とし、喫茶店が入っていたレストランフロア部分を「おやこフロア」として改装する。同フロアは約300平方メートルで、未就学児と保護者を対象としている。

AIで絵本探し

 白木の本棚が並び、絵本のほかにおもちゃも置かれ、本を読むだけではなく、休んだり話したりできるようになっており、同構想の理念である「誰もが分け隔てなく、学び、楽しみ、やすらげる」を実践する場となる。AIを活用した絵本推薦システムを導入し、子ども向けの端末では、ロボットと連動して楽しく本を探せるようにする。フロアに設置する自動販売機では、紙おむつや液体ミルクを扱う予定で、「楽しく過ごせる場」を目指す。

 同館の担当者は「『赤ちゃんが声を出すので、図書館に行けない』と思っていた方にも安心して来ていただきたい」と話す。

 「のげやま子ども図書館」全体の完成は2026年度中の予定。「おやこフロア」のオープンと同日に野毛山動物園のふれあいコーナーや屋内休憩棟も新しくなる。

投票用紙を投函する児童

篠原中で横浜市長選の模擬投票 理想の街を考える

 篠原中学校(浜崎利司校長)で3月3日、港北区総務部統計選挙係による出前授業が行われた。

 社会科の授業の一環で3年生約210人が対象。自分が住む横浜に関心を持つこと、授業での学びと世の中をつなげることを狙いとしている。

 各クラスの代表が1人ずつ候補者となり、政策を演説。市の課題やカジノを含む統合型リゾートの誘致、市立中での全員給食の賛成・反対や意見、横浜市をどのような街にしたいかなどを述べた。市の人口グラフを引用して、少子化が課題だと訴える「政党」や、他県が実施している「子ども医療費の無料化」によって人口増加率が上昇した例を用いて横浜市にも取り入れようと発表する「政党」などが見られた。

 演説の後は、模擬投票を実施。実際の投票と同様に、投票用紙に候補者名を記入して投票箱に投函し、集計後に当選者が発表された。

 3年生の山口連太郎さんは「自分が納得する人に投票して、自分の意見を政治に反映させることの重要性を学んだ。みんなが住みたい、住みやすい横浜になってほしい」、高野幹太さんは「選管の方に協力していただき貴重な経験ができた。一票の大切さを知り、有権者になったら実際に投票に行こうと思った」と話した。

 統計選挙係の金川亜椰さんは、「市の情報を調べて演説を考えていただいた。今後も、横浜に興味を持ち続けてほしい」と期待を寄せた。

議論する(左から)山中市長、古川政務官、辻教授

大都市制度考えるシンポジウム 山中市長は「特別市」早期法制化訴える

 新たな大都市制度について考えるシンポジウムが3月8日、戸塚区民文化センター「さくらプラザ」で行われた。指定都市市長会の主催で横浜市の共催。

 前半は一橋大学大学院の辻琢也教授が横浜市などが目指す、道府県から権限や財源を得て政令市が独立する「特別市」について解説。後半は辻教授に山中竹春市長と古川直季総務大臣政務官を交えたディスカッションがあった。

 山中市長は県と市の二重行政の例を挙げ、「都市の活力を高められる」と特別市の早期法制化を訴えた。古川氏は「住民への影響があるかという視点で丁寧に議論を積み重ねるべき」と話した。

山中市長(前列中央)と両校の選手ら

高校野球 センバツ出場の横浜と横浜清陵が山中市長訪問

 第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)に出場する横浜高校=金沢区=と横浜清陵高校=南区=の選手や監督らが10日、横浜市役所を訪れ、山中竹春市長を訪問した。

 6年ぶり17回目の選抜出場となる横浜の阿部葉太主将は「全力で最後まで一生懸命戦いたい」と述べ、村田浩明監督は「窓から見える富士山のように日本一を目指す」と勝利を誓った。

 「21世紀枠」で春夏通して初の甲子園出場となる横浜清陵の山本康太主将は「甲子園で勝つという目標へ向けて頑張りたい」と話し、野原慎太郎監督は「今まで通りの野球で横浜市を盛り上げたい」と語った。また、村田監督とは以前から親交があり、「横浜高校と一緒に甲子園に出場できるのは、言葉では表せない思い」と感激した様子だった。

 山中市長は「横浜市民の期待を背負い、大暴れする姿を楽しみにしている」と活躍を願った。

 横浜は大会2日目の第2試合で市立和歌山と、横浜清陵は4日目の第1試合で広島商業とそれぞれ対戦する。

港北警察署管内 2件の不審者情報あり、万引き6件や部品ねらい2件、車上ねらい、オートバイ盗、特殊詐欺、器物破損、自転車盗など発生 2025年2月24日から3月2日の犯罪発生件数

 港北警察署は3月4日、同署管内における2025年2月24日から3月2日の犯罪発生件数を発表した。

 それによると、万引き6件のほか、部品ねらい2件、車上ねらい、オートバイ盗、特殊詐欺、器物破損、自転車盗などが発生した。また2件の不審者情報も寄せられた。

 部品ねらいは、樽町で2月12日午後5時から2月19日午前11時の間に発生。マンション駐車場に駐車していたところ、車両のバッテリーが盗まれた。同じく樽町で2月26日午前9時から午後5時の間、月極駐車場に車両を駐車していたところ、タイヤのホイールカバーを盗まれた。

 車上ねらいは、大豆戸町で2月25日午後10時から午後10時15分の間に発生。店舗駐輪場に自転車を駐輪していたところ、ライトが盗まれた。

 オートバイ盗は、下田町で2月26日午後10時から2月27日午前7時50分の間に発生。自宅敷地内に施錠をして駐輪していたオートバイを盗まれた。

 器物破損は、綱島東で2月27日午後1時から2月28日午前11時の間に発生。自宅マンション駐車場に駐車していたところ、車両の屋根部分を傷つけられた。

 不審者情報

 新羽地区では2月28日、ズボンを下ろすようにしゃがみこむ男性を目撃する事案が発生した。樽町地区では3月1日、下半身を露出しながらランニングする男性を目撃する事案が発生した。

詐欺電話に注意

 同署によると、区内において暴力団員をかたる犯人から「車両を傷つけられた。詫び金を払え」等の詐欺電話が入電しているという。「電話でのお金の話は詐欺です。必ず周囲の人や警察に相談してください」と同署では注意喚起している。

3月3日に行われた中学生の見学会=日吉台地下壕保存の会提供

参加者募集 平和の語り部を養成 日吉台地下壕ガイド講座

 慶應義塾大学日吉キャンパス内にある「日吉台海軍地下壕」のガイド養成講座が、2025年度も開かれる。主催は日吉台地下壕保存の会。

  第二次世界大戦中に掘られた地下壕を案内するガイドボランティアを育成するもので、過去の戦争遺跡を保存し、悲惨な戦争を繰り返さないための活動。

 講座は全4回で、4月12日から7月12日までの毎月第2土曜日に開催される。 第1回は慶應大学来往舎で、保存会の活動や見学会の進め方について学ぶ。 第2回はキャンパス外周から地下壕群の出入口などを巡るフィールドワーク。 第3回は東京大空襲の体験者の話を聞き、地下壕の概要を学ぶ。 最終回は「ガイドの手引き」の説明や、実際に案内を行うための習熟手順を学ぶ。

 参加費は資料代を含み3000円。 定員は20人で、メール(hiyoshidaichikagou@gmail.com)または電話で申し込みを。申し込み・問合せは【携帯電話】080・5612・6344(佐藤さん)へ。

小山正武氏

つま正・小山正武会長が横浜市長選に出馬の意向

 横浜中央卸売市場で野菜卸売業を営む(株)つま正の小山正武会長(76)が、任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に出馬する意向を3月8日に行われた自身のパーティーで発表した。次期市長選への立候補表明は小山氏が初めて。現職の山中竹春市長は同日現在、態度を示していない。

 小山氏はつま正やガトーよこはま・こまつな保育園などを展開するつま正グループを率いるほか、ライオンズクラブ国際協会330-B地区第47代ガバナーや各種団体の会長を歴任している。

 小山氏は「経済人や地域活動の経験・人脈を活かし、377万人都市の先頭に立って横浜を育てていきたい」とし、「横浜市民ファーストで市民の命を守る」として市民債を活用して防災拠点を兼ねた自校方式の給食室を公立小中学校に作ることなどを政策に挙げた。

横浜(上)と横浜清陵の部員ら(ともに1月24日の出場決定時)

センバツ高校野球 横浜は市立和歌山、横浜清陵は広島商業と対戦 組み合わせ決定、3月18日開幕

 横浜市内から横浜高校=金沢区=と県立横浜清陵高校=南区=が出場する「第97回選抜高校野球大会」(3月18日から甲子園球場)の組み合わせが3月7日に決まった。

 6年ぶり17回目の出場となる横浜は、大会2日目の第2試合で市立和歌山と、「21世紀枠」で初出場となる横浜清陵は4日目の第1試合で広島商業とそれぞれ対戦する。広島商業は横浜が優勝した昨年11月の明治神宮野球大会で準優勝している。

 大会が順調に進めば、横浜は19日、横浜清陵は21日に初戦を迎える。

各地の名物が販売される(横浜市提供)

東北・北関東の特産品が勢ぞろい 横浜市庁舎で3月13日・14日

 横浜市と再生可能エネルギーの創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品などを販売する交流物産展が3月13日(木)、14日(金)に横浜市役所1階アトリウムで行われる。

 市は脱炭素社会の実現に向け、これまでに再エネ資源を豊富に有する17市町村と協定を締結。現地で発電された再生可能エネルギーを市内の事業者が購入している。

 昨年に続いて今年も交流物産展を開催し、青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。神栖市の野菜、岩手くずまきワインなどの特産品が一堂に会する。

 13日は午後1時から6時、14日は午前10時から午後5時まで。詳細は脱炭素・GREEN×EXPO推進局カーボンニュートラル事業推進課【電話】045・671・2636へ。

港北童謡の会 みんなで歌う、童謡の会 3月18日 港北公会堂

 港北公会堂(大豆戸町 26の1)で3月18日(火)、第195回「港北童謡の会」が開催される。

 歌の指導は柴山秀明さんと柴山陽子さん、ピアノは三平順子さんが担当。開演の30分前からはヴィオラ・ダ・ガンバによる”お楽しみミニライブ”も開催される。「お気軽に歌って聴いてお楽しみください」と同会代表の計屋さん。

 午後2時開演(開場は30分前)。参加費990円。事前申込み不要、当日は直接会場へ。

 (問)計屋さん【携帯電話】070・5556・1491。

展示されている児童の作品

市会議事堂に児童の絵 「未来のまち」などテーマに

 横浜市会は市会議事堂に市内の児童が描いた絵画を3月25日まで展示している。より多くの市民に市会への関心を持ってもらうのが狙い。

 展示されている全55作品を描いたのは、議事堂見学や本会議を傍聴するために来庁した市内の小学生。「大人になった自分」「未来のまち」をテーマに自由な発想で描いている。展示された作品は、5月中旬に始まる第2回市会定例会のポスターにも掲載される予定。

 展示場所は市会議事堂3階受付前。 開庁時間は平日午前8時45分から午後5時15分(土日祝日は休み)。開庁時間外でもガラス越しに見学できる。問い合わせは横浜市会議会局【電話】045-671-3040。

作成したチラシを手にする下水道河川局の職員

「水辺愛護会」をもっと知って 横浜市がチラシ作成

 水辺の清掃活動などを行うボランティア団体「水辺愛護会」の制度を知ってもらおうと、横浜市はチラシを作成し、3月から駅などで配架を始めた。水辺愛護会は現在、市内に99団体あるが、会員の高齢化などで活動継続が難しいという課題を抱えており、市は「まずは制度を知ってもらいたい」としている。

 水辺愛護会制度は市民が水辺とふれあい、親しめるようにと市が1997年に創設。現在は市が維持・管理する水辺施設がない中区、西区、南区の3区を除く15区で99団体が活動。自治会町内会や商店会、学校、企業などに所属するメンバーが河川や水路、せせらぎ緑道などで清掃や除草活動を行う。団体の特色に合わせ、花壇づくりや生き物調査、小学校の学習に協力する団体もある。清掃や除草活動には水辺の規模や回数に応じて市から補助金が交付される。

高齢化・担い手不足課題

 制度を所管する市下水道河川局によると、団体の中には会員が高齢化し、活動の担い手が不足しているところも多いという。新たな会員や団体を発掘しようと、市は制度を知らせるA4判のチラシを作成し、駅などに配架した。また、今年度から水辺愛護会の活動を支援する専門職員を配置。市内公園の約9割に設けられている「公園愛護会」と同様に、愛護会が整備されていない水辺にも活動を広げられるように取り組んでいる。

 同局は「まずは水辺愛護会について知ってもらい、多くの河川に活動が広がれば」と話す。水辺愛護会に関する問い合わせは同局【電話】045・671・4215。

 

 

 

神奈川県 6〜29歳向け掲示板を運用 子ども・若者の声を反映へ、意見募集中

 神奈川県は、子どもや若者の意見を施策に反映させることを目的に、6歳から29歳までを対象にしたオンラインプラットホーム「みらい☆キャンバス」((https://mirai-canvas.liqlid.jp/)を運営している。

 「みらい☆キャンバス」では、掲示板、意見箱、WEBアンケート、オンラインワークショップの4つの手法から、ユーザーが好きな方法を選んで自分の意見を発信することができる。寄せられた意見は「こどもまんなか社会」の実現に向けて様々な施策を考えるための参考にするという。

 ニックネームを登録するだけで簡単に利用できるといい、現在もさまざまなテーマでアンケートや意見募集が実施されている。県は「日頃考えていることや、神奈川県の未来について、自由に意見を発信してほしい」と呼びかけている。