藤沢版【6月27日(金)号】

熱中症搬送数 先週だけで1・4倍増 急激な気温上昇が一因

 先週1週間(15日〜21日)で、藤沢市内の熱中症による救急搬送件数が急増した。市消防局によると、この期間中の熱中症搬送件数は10件と大幅に増加し、特に65歳以上の高齢者の搬送が7件と最多だった。5月1日からの集計結果は17件だったため、1週間で1・4倍となった。

 急増の背景には、6月に入ってからの大きな気温変動がある。藤沢市内の気温を見ると、上旬は比較的過ごしやすい日が続いたものの、中旬以降は真夏日を記録する日が増えた。15日は最高気温25度と平年並みだったが、18〜19日は3日連続で30度を超え、真夏日に。一方で、熱中症搬送件数は、気温が30度に近づいた17日が最多の4件、続いて多かったのが21日の3件だった。

 市消防局担当者は「高齢者は特に、のどの渇きや気温に対して体が鈍くなっている。暑さを実感していなくてもエアコンを付けるなど対策してほしい。日中だけでなく、夜間寝ている間に熱中症になるケースも多いので注意を」と呼びかけている。

木造帆船やまゆり 「ふね遺産」に認定 五輪の警備艇、江の島で保管

 江の島ヨットハーバーに保管されている木造帆船「やまゆり」=写真(NPO法人帆船やまゆり保存会提供)=が16日、日本船舶海洋工学会が認定する第9回「ふね遺産」に選ばれた。2本マスト(帆を張るための柱)で、1962年に神奈川県警の警備艇として建造され、その2年後の東京五輪ではセーリング競技の警備任務のほか、国内外の来賓用観覧艇としても活躍。「国内では43フィートの大型木造セーリング・クルーザーで現役の船は珍しく、日本のヨット史の中でも貴重」と評価された。

 同会は、歴史的で学術的・技術的に価値のある船舟類、その関連設備をふね遺産として認定している。社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝えると共に、国民の「ふね」についての関心・誇り・憧憬を醸成。大切に保存しようとする機運を高め、船舶海洋技術の裾野を形成することを目的にしている。

 ふね遺産にはこれまで「日本丸」「氷川丸」「海王丸」「第五福竜丸」などが認定されている。今回認定されたやまゆりは、ヨットとしては堀江謙一さんの太平洋横断の快挙を支えた「MERMAID」、今給黎教子さんの日本人女性初の単独世界一周を成し得た「海連」に並び、3艇目の栄誉となった。

 やまゆりは、1993年に設立された「やまゆり倶楽部」が保存活動を推し進め、2013年に「NPO法人帆船やまゆり保存会」を結成。現在約170人のメンバーが所属しており、動態保存と共に、海とヨットの魅力を広めてきた。また毎年4月から11月にかけて、親子を対象とした乗船体験「海風セーリング」も開いている。

 同法人の岡田昌巳理事長は「ふね遺産認定の名に恥じないように今までにも増して『直す・磨く・走らせる』の原点に立ち、次の世代につなげていきたい」と話した。

7月に団体戦で全国大会に出場する藤沢西高校競技かるた部を長年支える 永吉 寛行さん 藤沢西高校在勤 60歳

 ○…国語の非常勤講師として教鞭を取りながら週2日、放課後の練習に参加する。「生徒たちに1回でも多く、生声での練習をしてほしい」と優しい笑顔の中に熱い思いをのぞかせる。競技かるたとの出合いは1994年に西高へ赴任した時。自身の高校時代の恩師が顧問をしており、誘われたのがきっかけだ。

 ○…転機となったのはその翌年。創部4年目にして2度目の全国出場を果たすも予選リーグで大敗。悔しい思いをし、どうすればチームを強くできるかを考えた末、自身も競技かるたの世界へ。「部員たちと誰が先に個人最高クラスのA級に上がれるか競い合った」と懐かしむ。99年A級へ昇格してからは生徒たちを高みへと導いた。全国大会に8度出場するも、強気な采配だけでは決勝トーナメントに進めず悔しさをにじませたが、2005年に西高を離れることに。「若さ故の至らなさがあった、生徒たちに申し訳ない」と責任を感じ、その後も時々練習の手伝いをした。

 ○…異動するタイミングで内地留学制度を利用し、大学院へ。修士論文では百人一首の中で得意札であった藤原公任を研究。枯れてしまった滝の音はもう聞こえないが、名声は今でも轟いているという句に、「私もそんな生き方をしたい」とにっこり。また雅楽を得意とした公任に憧れ、龍笛を趣味とする。高校で教頭職に就いていたが、「もっと国語に携わっていたい」と一念発起し、19年に大学教授に転職。現在は鶴見大学文学部に勤めている。

 ○…「7年ぶりに全国大会へ進むこの年に、西高に携わることができてうれしい」と感慨深げ。出場する生徒たちにも「ベスト8に進んで、ぜひ近江神宮の空気感を味わってほしい」とエールを送る。

幼い頃の記憶を辿る沼上さん

戦後80年 語り継ぐ記憶 「ただ生きることに必死」 沼上登さん

 「あれ、さっき寝たばかりなのに、もう朝が来た」。1945年7月16日真夜中、平塚市を襲ったのは132機のB29。平塚市出身で、現在は藤沢市内で工務店を営む沼上登さん(85)は、生きるため必死に逃げ惑った夜を回顧する--。

 平塚市街の約7割が焦土し、死者227人、負傷者268人を出した平塚空襲。当時5歳だった沼上さんは、大きなサイレンの音で飛び起き、外は昼間のように明るかったという。「照明弾で街は明るく照らされ、建物は燃え火の海でした」。家族5人ばらばらで走り出し、沼上さんは、大人の陰に隠れてひたすら逃げた。「焼夷弾などとぶつかりパタパタと倒れていく人もいた。途中、深さ1m以上の川にぶつかると、たらいをかぶって逃げていた人が、それに乗せてくれて、どうにか山まで逃げ切った」。一晩明け、遺体が転がる中を無心で家路に戻ると、幸いにも家族全員無事に生き延びたが、自宅は全焼していた。「あの日の光景は今も脳裏に焼き付いてる。でも怖いとか悲しいとかそんな感情は通り越していた」。

1人で横浜の闇市へ

 それから1か月後には終戦を迎えるが、国内は深刻な食糧難に直面。沼上さん家族は、平塚市内の農家から物々交換で芋と米を仕入れ、おむすびやふかし芋にして、横浜市の闇市で売って生計を立てた。「当時の東海道線はいつも満員。子どもなら窓から乗せてもらえるからと、親は私一人で闇市に行かせた」。そんな生活が半年ほど続いた。

 小学2年生に上がる直前に父の実家があった茅ヶ崎市へ転居。ようやくバラックを離れるが、転校すると「こじきがきた」と同級生からいじめに。「栄養失調でやせ細った私と、食べ物に恵まれた農家の子とでは、まるで体格が違った。”いつか見返してやりたい”その思いが、今につながっている」。

 「なぜこんな馬鹿なことをしているのか」と、戦争に対する強い憤りを示す。「戦争は何のプラスにもならない。お互いに協調して解決すべきだ」と平和への願いを語った。

捕獲したジャンボタニシを見せる高校生(JAさがみ提供)

ジャンボタニシ捕獲せよ 一斉駆除に250人参加

 水田の稲を食い荒らすスクミリンゴガイ(通称・ジャンボタニシ)の一斉駆除が22日、大庭耕地で実施された。

 農家らで組織する城稲荷水利組合の主催で、農家関係者や近隣住民、児童生徒など約250人が参加。50リットルの肥料袋いっぱいに、6袋分のジャンボタニシと、有毒な卵を捕獲した。

 JAさがみの広報担当は「地域ぐるみの活動を続けてきたこともあり、大きな貝や卵は減っている。今後も続けていきたい」とコメントした。

<PR>
電動キックボード、30分何度でも乗り放題
「西湘・足柄レンたび」
電動キックボード、30分何度でも乗り放題
利用促進キャンペーン中
旅は旅でも、本レポートでは目的地ではなく、おすすめの移動手段について紹介します。その移動手段とは、次世代の脱炭素モビリティサービス「西湘・足柄レンたび」。電... (続きを読む)
<PR>
総合不動産のイエリスタ  神奈川県内全域に商圏拡大  ウスイ・ハート両社長に聞く事業展望
総合不動産のイエリスタ 神奈川県内全域に商圏拡大 ウスイ・ハート両社長に聞く事業展望
県東部を主軸とするウスイホームHD(株)(横須賀市・木部浩一代表)と湘南エリアに根付く(株)ハートグループHD(茅ヶ崎市・島崎亮代表)の両不動産事業者の持株会社... (続きを読む)

市薬剤師会 薬局でひと涼み 熱中症予防を呼びかけ

 藤沢市は、公共施設などで「暑さを避ける行動」の啓発を行い、熱中症による市民の健康被害を防ぐ「ひと涼み処」事業を今年も6月から実施している。

 これに呼応し、市薬剤師会は7月1日(火)から8月31日(日)までを強化月間と定め、市内各所の薬局で同事業を推進する。

 期間中、「ひと涼み処」のフラッグ=写真=を掲示した協力店舗を暑さをしのぐための施設として開放。誰でも自由に利用できる。また、体調不良や脱水症状が疑われる利用者がいた際には、経口補水液「OS─1」の提供を受けられる他、薬剤師による健康相談も可能となる。

 同会は「暑い日は決して無理せず過ごし、涼しいところで休憩を」と利用を呼びかけている。

親子で協力して収穫

「なかよしランド」 青木幼稚園 笑顔でジャガイモ収穫を体験

 青木幼稚園の農園畑「あおきの森」で6月14日、未就園児を対象とした同園「なかよしランド」恒例のジャガイモ収穫行事が行われた。

 同園の「なかよしランド」は、2・3歳の子どもたちとその保護者が有意義な時間を過ごせるよう企画されており、「英語で遊ぼう」や「七夕飾りを作ろう」など、多彩な交流が展開されている。

 当日は、農園畑に集合し、次々とジャガイモを収穫していった。歓声が上がる畑では、子どもたちの笑顔が弾け、自然の中で土の感触や収穫の喜びを感じている様子であった。同園は「日常生活では味わえない貴重な体験をしてもらった。ジャガイモのように個性豊かに成長してほしい」と話していた。

公共施設予約システム 改修に追加費用生じる可能性も

 藤沢市が今年1月にリニューアルした公共施設予約システム。施設の利用者から「操作方法が分からない」「予約ができない」といった声が市に多数寄せられ、混乱を招いている。新システムが導入されたばかりだが、改修に追加費用がかかる可能性もあることが分かった。23日に行われた市議会定例会で、井上裕介市議の一般質問に中山良平副市長が答弁した。

 井上市議は、例えば体育館全てを借りようとすると、コートの一部分や会議室、和室など1カ所ずつ何度も予約しなければならないことに触れ、「3〜4時間かけて申請した後、メールが100数件返ってきたという人もいる」などと操作面のみならず、運用面でも多くの課題があることを指摘。改善に向けた対応について質問すると、中山副市長は「利用者には周知不足、不便をかけてしまい、改めてお詫び申し上げたい。今後、改善内容によっては追加費用が生じる可能性も想定されるが、事業者と交渉、調整を行う中で、最も効率的かつ経済的な対応に努めていく。利用者から困りごとや相談が寄せられた際には、親身に寄り添った対応を行うと共に、庁内の関係部署が連携を図っていく。併せて担当職員のシステムに関する対応力のさらなる向上を目指したい」などと答弁した。

 その後も井上市議は「なぜこのような事態に至ってしまったのか。責任も踏まえて検証すべき」などと訴えた。

内海聡氏

参院選 無所属連合内海氏、出馬へ 50歳、医師で作家

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に、政治団体「無所属連合」代表で、医師で作家の内海聡氏(50)が16日、出馬を表明した。

 内海氏は筑波大学医学専門学群卒業後、病院勤務を経て2013年に医院を開院。昨年、都知事選、衆院選(神奈川15区)に出馬し、落選。

 17日の会見で内海氏はワクチン・医療行政の見直しのほか「移民、外国人優遇、中小企業冷遇の反対」などを掲げた。

河合道雄氏

参院選 チームみらい 河合氏擁立 教育改革など訴え

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)で、政治団体「チームみらい」は会社員の河合道雄氏(34)を擁立した。河合氏は東大卒業後、京大大学院で教育学を研究。教育系企業に勤める傍ら、新たな学びや機会を提供する民間団体「HLAB」に携わり、教育改革や格差是正などの課題と向き合う。河合氏は「デジタルや対面を通じ、一人ひとりの声を国に届ける政治が必要。透明性も高めたい」と訴える。

佐久間吾一氏

参院選 日本改革党佐久間氏を擁立 59歳、米軍人 叙勲剥奪訴え

 夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に、政治団体「日本改革党」は会社員の佐久間吾一氏(59)の擁立を決めた。

 佐久間氏は川崎市幸区出身で中央大学卒。2015、19年には川崎市議選に立候補し落選した。

 6月12日の本紙の取材に、佐久間氏は「消費税廃止、新型コロナワクチン接種後の超過死亡の責任追及、日本本土空襲を指揮した米軍司令官カーチス・ルメイ氏の勲章剥奪を訴えたい」とした。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

話題の演奏会 2つの「四季」饗宴

 世界最高峰の音楽家たちが奏でる「四季」を堪能--。東京都交響楽団の弦楽セクションの精鋭たちが、現代の最も優れたヴァイオリニストのひとりとして活躍するシュロモ・ミンツとともに、ヴィヴァルディとピアソラ、2つの「四季」を全楽章演奏する。

 長きにわたり聴衆を魅了してきたミンツの円熟した音色と、愛弟子である及川博史を中心とした都響弦楽メンバーの洗練されたアンサンブルが織りなす至高の音楽体験が可能だ。公演会場は小田原三の丸ホール(小田原駅徒歩13分)。8月11日(月・祝)、午後3時開演(午後2時開場)。全席指定4千円、18歳以下1千円、未就学児入場不可。同ホールHP、イープラス他で発売中。

 問い合わせは小田原三の丸ホール【電話】0465・20・4152(午前9時から午後8時)へ。

実行委員会の渡辺代表(左)とメンバーの栗本さん

慶応大学SFC 七夕祭「人生の1ページに」 7月5、6日 キャンパスで

 慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC・遠藤5322)の文化祭「七夕祭」が7月5日(土)、6日(日)に開催される。5日は午前11時から午後8時まで。6日は午前10時から午後3時までの開催となる。

 地域に開かれた文化祭として毎年多くの人が訪れる同イベント。36回目のテーマは「栞(しおり)」とした。人生を本に例え、七夕祭を訪れたすべての人の記憶の中でふと立ち止まるような思い出の1ページなりたい、との思いが込められている。

 実行委員長の渡辺壮太代表(3年)は「地域のつながりが強い藤沢で今年も文化祭ができてうれしい」と笑顔を見せ、準備に協力してくれたすべての人に感謝を、そして来場者の皆さんに最高の2日間を作り上げて恩返ししたい」と意気込む。また渉外担当として準備の前線に立った栗本悠季さん(3年)も「上京してきた身。ここを第二の故郷のように感じている」とし、「盛り上げていくので、ぜひご来場を」と呼び掛ける。

 当日は子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさん。特に初日のフィナーレを飾る打ち上げ花火は、「真上で花開くようで迫力も美しさも素晴らしいと思う」と渡辺さん。

 そのほか、祭りに欠かせない縁日企画や熱気あふれるライブ、浴衣レンタル(要予約)、同大らしい研究活動の紹介や教授の対談、SFC生を体験できる模擬授業が受けられるなど学術企画も用意されている。

 入場無料。詳細は、同イベント公式ホームページなどから。

会員らを前にあいさつする葉山支会長

献血 裾野拡大に尽力 日赤支援組織 活動の充実誓う

 日本赤十字社の活動を支援する民間組織、神奈川県日赤紺綬有功会藤沢支会の総会と懇親会が18日、銀座アスターで開かれ、今年度も献血活動や寄付の拡大などを誓った。

 当日は来賓、関係者を含めおよそ100人が来場。役員改選で続投が決まった葉山太一支会長は、県組織や実行委らと協力し過去最大量の血液が集まった大相撲藤沢場所と連携した献血キャンペーンなどの功績を披露しつつも、少子高齢化が進む中、遠くない将来の献血人口減少に対する危惧に言及。若年層に対して「献血の必要性を説く場面をつくりたい」と願いを語るとともに、「家族や友人の勧めがきっかけという人も多い。理解を深めるためにも一人でも多くの人に呼び掛けたい」と話した。

 また、来賓として訪れた日赤神奈川県支部事務局長の河鍋章氏は「県下で一番多いのが藤沢支会。団体、企業への呼びかけがけん引してくれる」などと感謝の意を示した。

 なお、名誉支会長で、県日赤紺綬有功会会長の最上重夫氏も激励に駆け付けた。

 同支会は前年度、献血キャンペーンのほか、市役所や北警察署、いなげやなどを会場に10回以上の献血活動に携わった。

作品の一部(湘南くじら館提供)

小さな石仏、掌に くじら館で展覧会

 仏像作家、小泉俊春さんによる展覧会「掌の上の石仏たち」が現在、ART&CAFE湘南くじら館(片瀬目白山1の3)で開かれている。会期は7月21日(月)まで。

 1890年に創業した石材店の4代目を務める小泉さん。20代から石材加工業に携わり、埼玉県石材業協会技能会代表、全国技能士会マイスター認定(2017年)、埼玉県石材加工国家資格検定委員、彩の国優秀技能者などの経歴をもつ。

 会期中は、石工歴50年の技と思いが満ちた作品約25点を展示。小泉さんは「手にした方の癒しとなる石仏を届けたいと考えています。身近に置いて、一緒に暮らす中で、その方の心のよりどころになるようにと願いながら彫っています。現代の生活に溶け込む石仏を創りたい」と展覧会に寄せる思いを語っている。

 小泉さんは7月5日(土)に在廊予定。午後1時から常立寺住職の服部功志さんをゲストに招き、ギャラリートークも行われる。事前申し込み不要。開館日時は金・土・日曜の正午から午後5時(7月21日のみ月曜開場)。入場無料。問い合わせは同館【電話】0466・21・9262。

辻堂市民センター 地域に新たな交流の場 第1・3金曜に子ども食堂

 辻堂市民センター(辻堂西海岸2の1の17)で今月、「辻堂こども食堂〜地域の食卓〜」が始まった。これまで辻堂団地で開催されていた同事業の開催場所を変更し、新たなスタートを切った形だ。「長後こども食堂」を運営するNPO法人ことりのおうちが主催し、アレセイア湘南高校フィールドカルチャー同好会をはじめ、地元企業や団体の協力のもと運営される。今後、年齢を問わず誰もが自由に過ごせる場として、毎月第1、3金曜日に開かれる予定だ。

 実施日の午後4時からは、年齢や立場を問わず誰もが自由に過ごせる「地域の居場所」として開放され、勉強や遊び、おしゃべりなどを通じて交流が楽しめる。その後、午後5時から7時までは食事の時間となり、高校生までの子どもは無料で利用できる。大人は200円以上の募金で食事が可能だ。同法人の高見広海代表は、「温かい食事の提供はもちろん、訪れる人たちが安心して過ごし、つながりを感じられる場所にしていきたい」と抱負を語る。

 問い合わせは同法人【携帯電話】080・3428・8792。
フラッグを手にする相原会長(左)と鈴木市長

藤沢法人会 旗が見えたら即避難 市に津波フラッグ寄贈

 藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町の事業者約3500社が加入する(公社)藤沢法人会(相原厚志会長)は16日、海開きを前に「津波フラッグ」を藤沢市に寄贈した。

 津波フラッグは聴力が弱い人や、波の音で音声での情報が届きにくい沖にいる人などにも津波に関する情報を伝達できるグッズ。同日の寄贈式で相原会長は「使うことがないのが一番だが万が一の時、一人でも多くの命を救うもの。各所において安全安心な海水浴を楽しんでもらえたら」と述べた。

 今回寄贈したのは、縦70cm×横84cmの旗とポール20セットと、建物の壁面に掲げ、遠くからの視認性が高い縦5m×横7mの1枚。夏場の海の家や、沿岸にある施設で活用される。

 鈴木恒夫市長は「藤沢はマリンスポーツや海水浴も盛ん。災害時には迅速な情報伝達と適切な誘導が求められる中、視覚による手段は非常に有効」と感謝を述べた。

アニメ『青春ブタ野郎』シリーズ 藤沢が「聖地」に デジタルスタンプラリー開催

 藤沢市は今月、アニメ『青春ブタ野郎』シリーズの舞台として(一社)アニメツーリズム協会による今年度版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に選出された。市観光協会は「今後も地域活性化及びインバウンド促進につながるよう貢献していきたい」とした。

 また、同シリーズ最新作『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』の放送が来月5日(土)から開始されることに合わせ、市観光協会と同作によるコラボ企画が始まっている。

 きょう27日(金)から8月31日(日)まで、作中に登場する藤沢・鎌倉の各スポットを巡るデジタルスタンプラリーが開催される。場所はテラスモール湘南や本鵠沼駅、御所ヶ谷公園など10カ所。全て回ると市観光センターで同作品ヒロイン・桜島麻衣のオリジナル名刺が贈呈される。

 参加は同協会公式ホームページの2次元コードから。

溜池の前に立つ御厨宮司(左)と少年の森・小雀所長

打戻・宇都母知神社 溜池祭を初斎行

 打戻の宇都母知神社(御厨浩和宮司)が来月6日(日)、同社の飛び地である藤沢市少年の森内の溜池「みどりの泉」で「溜池祭」を初めて斎行する。午前11時半から。

 溜池は1707年に作られ、周辺の耕作地の水源として利用されていた。御厨宮司は「水利問題のため周囲の人びとから委託され、神社の管轄となったと言われる」と紹介する。

 2021年には、江戸時代後期に描かれた「相州高座郡打戻村絵図」への記載が確認され、伝承が正しいことが証明された。その後護岸工事や水質調査を経て、今回の斎行を実現できることになったという。

 今年から同社が管理する水田への活用も始まっている。祭当日は豊穣への感謝と永続を祈る。御厨宮司は「市や市議会議員、そして少年の森の協力を経て行うことができる」として「神社が1600年間残り続けていることも皆さんのおかげ。氏子、参詣者や多くの人に見てもらい、次世代に思いを伝えていきたい」と話した。

 式典は誰でも観覧することができる。雨天でも斎行。問い合わせは同神社【電話】0466・48・9633。

司法書士の無料相談会 7月5日・19日

 県司法書士会湘南支部(池田将史支部長)は「司法書士無料相談会(面談)」を7月5日(土)と19日(土)、フジサワ名店ビル6階で開催する。午後2時30分から5時30分。

 同支部所属の司法書士が相続全般や遺言、相続登記、債務整理、過払請求、成年後見などの困りごとにアドバイスする。無料相談会は社会貢献活動の一環として第1、3土曜日に実施。申し込み不要。当日会場へ。(問)司法書士法人シーガル法務事務所【電話】0466・97・1196

意見を出し合う参加者たち

「おやじ」が情報交換 サミットで横のつながり強化

 「藤沢市おやじサミット2025」が21日、藤沢市民会館で開かれた。子どもたちが安全安心に遊んだり学んだりできる環境の整備や、学校を支援することを目的とした団体「おやじの会」。市内で活動する17団体、約40人が一堂に会し、互いに情報交換をしながら横のつながりを強化した。

 グループディスカッションでは、「勧誘の苦労」「イベントマンネリ化の打開策」の2つのテーマで意見を出し合った。勧誘方法の例としては、「幼稚園のイベントを手伝って、上に小中学生の子どもがいる親と仲良くなる」「PTAの活動報告にメンバー募集の内容を載せてもらう」などが挙がった。イベントマンネリ化の打開策では、「子どもと戦う。アームレスリング大会とか」「地域をパトロールしながら、そば屋やケーキ屋などの味も知り、郷土愛を持ってもらう」などのアイデアが出た。

 ファシリテーターを務めた「第一中おやじネットワーク」の沼上弦一郎さんは「市内は広く、北部と南部のおやじの会が交流する機会はあまりない。仕事をしながらボランティアで子ども、学校、地域のために汗を流すおやじたち。ここで得た良い刺激を熱量に変えていければ」と話した。

スケートボードの廃材を使用した作品例(江の島海水浴場協同組合提供)

夏休み企画 海の豊かさ知るアップサイクル 片瀬西浜・鵠沼海水浴場で参加募集

 夏休みにアップサイクルを通して海の豊かさを知るイベント「遊んで学ぶ、海のスクール」が7月から8月にかけて、片瀬西浜・鵠沼海水浴場で開かれる。イベントを主催する江の島海水浴場協同組合は現在、参加する小学生を募集している。

 アップサイクルは、捨てられてしまうものに価値を付けて新しい製品によみがえらせること。イベントでは、藤沢産の竹とスケートボードの廃材を使った竹灯籠づくりに挑戦する。同組合の担当者は「日本のしきたりや伝統技術を海と陸で作り上げていく、アップサイクルなイベントになれば」と呼びかけている。

 大きく分けて企画は4つ。内容は以下の通り。▽開校式&ユニフォーム藍染め体験/7月24日(木)、海の家西浜亭で。雨天決行、荒天順延。予備日7月28日(月)。▽竹取り/7月31日(木)、市内の竹やぶで。雨天順延。予備日8月4日(月)▽スケートボードの廃材を活用した竹灯籠づくり/8月5日(火)、県立湘南海岸公園サーフビレッジ多目的ホールで。雨天決行。▽竹灯籠流し・完成発表会/8月21日(木)、鵠沼エリアで。雨天順延。予備日8月26日(火)。

 時間や定員など詳細は、片瀬西浜・鵠沼海水浴場オフィシャルサイト(https://enoshimawest-kugenuma.com/)から。対象は小学1年生から6年生。参加希望者は、同サイト内にある専用フォームから申し込む(先着順)。

 イベントに関する問い合わせは、江の島海水浴場協同組合【電話】0466・22・8720。

ウスイホーム元会長臼井さん基金 子どもの居場所提供 最大200万円助成

 (公財)日本フィランソロピック財団は、次世代の若者の支援を目的に設立された「臼井伸二未来へつなぐ基金〜子どもの居場所提供支援〜」の第3回募集を開始した。

 同基金は地元不動産会社のウスイホーム(株)元会長の臼井伸二氏が立ち上げたもの。虐待やいじめなど様々な問題を抱える子どもに居場所を提供して必要な支援につなげる事業や不登校の課題に向き合う取り組みに対して助成を行う。児童養護施設出身者が新たに住まいを契約する際の初期費用を給付する。

 対象となるのは、横須賀市と藤沢市で無料塾やフリースクールなどの学習支援、家庭の事情で住まいや行き場を失っている若者や親子向けのシェルター開設などの事業を行う非営利団体。応募には2年以上の活動実績が必要となる。

 助成総額は850万円。1団体あたり上限200万円で4〜6団体の採択を予定している。公募締切は7月22日(火)。10月中旬に選考を行い、同月下旬に決定する。

 詳細は同財団のホームページ(https://np-foundation.or.jp/list/usui.html)を確認。

本紙の取材に応じる鈴木恒夫市長

”人づくり、まちづくり”前進 鈴木恒夫市長インタビュー

 ――ふじさわ「まち・ひと・しごと」ビジョン―第3期藤沢市まち・ひと・しごと創生総合戦略―が今年4月に策定されました。地域が目指すべき理想像の欄には「ウェルビーイング」の言葉が盛り込まれています。ウェルビーイングと藤沢市との関係、思いなどについてお聞かせ下さい。

 「コロナ禍を経て、改めて人の和やつながりの重要性を認識し直した中で、市民にとって大事なことは、その人らしくいられること、快適に生活できること、という思いを強くしています。それが「ウェルビーイング」の理念と合致し、まちづくりの軸であると考え、人へのウェルビーイング、まちへのウェルビーイングの2方面からの施策を展開しています」

 ――ウェルビーイングに関する市内の現況は。

 「施策の実現度などを調査する市民意識調査にある「誰もが快適に暮らせ、居心地の良いまちであること」の問いでは、昨年度80・1%でした。過去5年でみても、80%以上を保持。この結果は多くの市民が快適で、その人らしくいられるまちだと感じていると理解しています。藤沢市が持つさまざまな資源を活かし、利便性やエンターテインメント性を高めつつ生物多様性も大事に、人や自然と調和したまちづくりを進め、さらに多くの市民に藤沢の魅力を実感してもらえるよう、市民目線での市政を今後も展開していきたい」

 ――好事例は。まちづくり分野から。

 「社会・地域課題を捉えながら、まちに関わる市民、企業、働く人との共創を通じ、サスティナブルに進化し続けるまちづくりに取り組んでいます。「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」は昨年、まちびらき10周年を迎え、日本を代表する実稼働のスマートシティーで新たに包括連携協定を結び、「まちづくり」「環境」「健康・つながり」をメインテーマに取り組みを進めており、市の魅力アップや地域の活性化、市民サービスの質的向上を目指しています」

 ――健康分野では。

 「人生100年時代を迎え、全ての人がいつまでも住み慣れた地域で、心身ともに健康でいきいきと暮らすことを目指し、取り組みを展開しています。村岡地区は「湘南アイパーク」を中心に最先端の研究開発拠点が形成されており、幅広い業種や規模の産学官が結集。ヘルスイノベーションを加速する場として、多様な企業・団体が集積しています。最新技術やビッグデータを活用し、個々の健康を増進する取り組みが進み、村岡地区の市民を巻き込んだ企画も始まっています」

 ――環境・産業分野はどうでしょう。

 「環境保全と産業振興などのトレードオフや、そのシナジー効果を考慮しながら施策を進めることは、SDGsの達成に向けて重要だと捉えており、都市拠点の整備と自然環境との調和の両立を進めています。昨年実施したシティプロモーションのアンケートでは、藤沢市の魅力を「海・田園・川などの自然が豊か」と答えた人が最多でした。遠藤笹窪谷公園は湿地や樹林、草地などの多様な環境があり、そこに多くの生き物も住み、良好な自然環境を有しています。こうした貴重な自然環境を保全しつつ、地域の活性化を図っています。藤沢の「食」を支え、水源のかん養、治水、田園景観といった多様な機能のある水田や畑など農地の保全・整備も”自然豊かな環境都市ふじさわ”を守っていくために大事なことです」

 ――ウェルビーイングなまちを実現する上での課題は。

 「これからは経済的な価値観を求めるだけでは、多様な人々と良い関係を築けないと考えています。人口構造の変化や人口増減を見据え、『私』という一人称ではなく、『私たち』という複数形を意識し、人と人とがつながっていくことを目指した施策展開が必要と考えています。例えば、今後ますます加速すると思われる人手不足や担い手不足の問題、また多様なライフスタイルによる地域コミュニティーの希薄化も懸念されますので、つながる機会を増やしていくことが大切です。先ほど述べた市民意識調査は毎年行っていますが、重点施策への重要度を見ると「地域で災害への備えができていること」が最も高い。市民が重要とすることを施策展開し、それを実感してもらいたい。災害への対応は、地域や一人ひとりの行動や準備も重要なので、広報周知などの機会を増やすことが課題と感じています」

 ――こうした課題を踏まえ、今後予定している施策はありますか。

 「人への施策としては、少子化が進む中で、子どもや若者が安心して暮らせる「こどもまんなか社会」の実現に向け、子ども、若者が施策に対する意見を表明し、その意見を施策に反映することを含めた仕組みを構築すること。また多くの人が亡くなる「多死社会」にも突入しています。地域で身近に相談ができることや介護・在宅医療の需要拡大に向けた体制の構築、それぞれが望む最期を実現するための『尊厳』を大事にしながら安心して暮らせる地域づくりを進めていきたいです。人手不足や担い手不足の対応としては、建設DXを挙げます。建設部門での働き方改革を進めるため、情報共有システムを導入し、工事現場での確認作業や書類のやりとりの効率化を図ります。今後の建物の維持管理にもそのシステムの活用により利便性向上が期待できます。安全安心への対策では、津波避難対策として長距離避難を必要とする片瀬海岸3丁目で津波避難施設の整備を進め、夏頃の完成を目指しています。災害時でも、その人らしさ、尊厳のある生活を送れるよう、飲料水、トイレ、電源の確保といった避難所での生活環境の改善に取り組んでいきたいです」

 ――まちへの施策は。

 「老朽化した藤沢市民会館、および旧南市民図書館の建て替えに合わせ、市民ギャラリーなどの近隣公共施設(機能)の複合化、奥田公園の活用、ならびに周辺地域の内水浸水対策施設の整備を行う事業『OUR Project(生活・文化拠点再整備事業)』が始動しています。生活・文化拠点を育てるプレイヤーとなる市民、団体、地域コミュニティーや行政、民間事業者らが『出会う』『つながる』を創出し、知的好奇心を刺激する場となり、藤沢らしい取り組みが生まれる『地元創生の場』としていきたいです」

 ――最後にウェルビーイングなまちに対する将来的な展望を。

 「市民生活の基盤としてまず安全安心があり、平和や人権がある。そして地球環境が守られ、市民が健やかに過ごせることが大事だと考えています。少子高齢化や人口減少の問題も先々やってくる中にあり、藤沢が湘南の元気都市としてあり続けるということが大事な使命。これまでも一貫して人々の生活の暮らしやすさを目指してきました。その思いは変わらず、『郷土愛あふれる藤沢〜松風に人の和のうるわし 湘南の元気都市〜』をめざす都市像として、人づくり、まちづくりを大事にする市政を担っていきたい。マルチパートナーシップの下に、あらゆる人々と共に、それぞれが活躍できるまちづくりに努め、誰もがやりたいことが実現できる社会へ。一人ひとりの光が集まり、大きな輝きにして、未来を照らしていくことが、ウェルビーイングなまちにつながっていく。課題も多いが、それを糧に成長し、2030年のSDGsのゴール、その先にあるウェルビーイングの実現を目指していきたいです」

お天気キャスター・木原 実さんに聞く 「無理せず、ゴールを目指す」

――SDGs(持続可能な開発目標)をどのように評価されていますか。また、達成目標年2030年まであと、5年に迫っている状況です。

 「大前提として私はSDGsの理念は大賛成。しかしゴールまで5年は時間的に厳しいですね」

――その理由は。

 「国は環境・エネルギー問題に一時期は『車に乗るのをやめよう。公共交通機関を使おう』と呼びかけましたが、多くの人は不便だから応じません。でも自家用車をエコカーに変える人は増えました。無理や我慢をしない手法でゴールを目指す方が現実的です」

――具体的に何をすべきでしょうか。

 「気候変動対策でいえば、再生可能エネルギーの技術革新でしょう。太陽光発電や風力発電は使い始めたばかりの技術でノウハウが蓄積されていませんが、今後強力な研究開発をのぞみます。SDGsを提唱した国連が世界の科学技術を結集し、前進させていくことも一案です。残念ながら、ガザやウクライナの戦争もあり、それどころではない状況。しかし、 SDGsを本気で達成させるなら、世界のありようを考え直すべきです」

日常生活見直しを

――私たちの日常生活でできることは。

 「まずはごみ削減です。ご家庭の冷蔵庫の中で賞味期限が切れてるものありますよね。すぐに捨てませんか?お金と手間をかけて作った野菜、海で採ってきた魚が捨てられていく。消費期限を見て必要以上に買わないだけで済む。みなさん室内の消灯には熱心ですけど、食料を捨てることに罪悪感がないように感じます。僕は食いしん坊でケチん坊。少しくらい賞味期限が過ぎているものでも食べますよ(笑)」

――気象予報士として現在の地球環境は。

 「人間の力では気候変動を止められないだろうと思っています。コンピューターの計算ではじりじりと温暖化していくはずなんですが、実際は急上昇。一方、この冬の西日本の気温は低かった。自然は予測不能な変動を大きく起こします。温暖化で海水温も上がり強い台風が来ると言われており、実際、日本付近の海水温は過去にないくらい高くなりました。 けれども未だに1934年の室戸台風や1959年の伊勢湾台風を超える台風は来ていない。では異常気象とどう向き合うか。僕は対処療法だと思います。その環境に人が適応していくこと。SDGs的な対策を進めつつ、寒波や大雪、熱波や洪水に備える。天気予報は効果があります」

――最後に読者にメッセージを。

 「私は防災士でもあります。皆さん、災害が起きても喉元過ぎるとすぐ忘れる。だから繰り返し伝えていかなきゃいけない。準備できるのは災害の発生前、地震なら揺れる前。命を守るため、今やれること全部やってください。ひとりひとりのできることは限られています。しかし、知恵とお金を戦争や軍拡でなく、科学に投入すれば、安全で素敵な地球になります。みんなで実現させましょう」

世界的ハーモニカ奏者が演奏 寒川で8月23日(土)・前売券発売中

 寒川町出身で世界的クロマティックハーモニカ奏者・竹内直子さんのコンサートが8月23日(土)、寒川町民センターで開催される。世界ハーモニカフェスティバルで1位の経験を持ち、国際的に活躍する竹内さんが成田為三の「浜辺の歌」やA.ピアソラの「リベルタンゴ」といった名曲の数々を披露する。ピアノ演奏は石井滋子さん。

 午後12時30分開場、1時開演。前売券2000円/当日券2500円。前売り券販売店は、寒川町観光協会、巴屋、シマノ洋品店、カフェパパ&ママ、割烹北国、美容室ローラ、アトリエ森のきもち、ピッツェリア・ヴェルデ、町民センター、寒川町内各公民館、エコライフゆたか(JR茅ケ崎駅南口徒歩3分)、ギャラリー木の実(芹沢)など。未就学児不可。(問)事務局・杉山さん【携帯電話】080・3082・1057

スタッフの土屋さん

「おひとりさま」の不安ワンストップで解決 サン・ライフの「ライフリリーフ」に脚光

 自分の葬儀や逝去後の諸手続きなど、単身高齢者の悩みは多い。そんな悩みをワンストップで解決するのが、シニアライフを総合支援する株式上場企業グループのサン・ライフの「ライフリリーフ」だ。

 ニーズに合った介護施設の紹介から万一病院に入院することになった際身元保証を行うほか、必要な書類も作成。「私にもしものことがあったら…」という将来の不安に対しては、元気なうちに自身の葬儀の形式や埋葬方法などを決めておくことも可能だ。そのほか携帯電話の解約やSNSアカウントの削除などプライバシーに関わる事務処理まで依頼できる。

 スタッフの土屋ユカイさんは「地域密着の安心感を大切に、高齢者の不安や悩みを一緒に解決します」と話す。

■問い合わせ/【フリーダイヤル】0120・99・1169「ライフリリーフ相談室」

参院選神奈川選挙区 16人が立候補の意向 アンケート ウェブで公開

 7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙(改選定数4)で、本紙調べで6月20日現在、神奈川県選挙区には16人が立候補の意向を表明している。現職2人に、新人は14人。現時点で激しい選挙戦になることが予想される。

 本紙では立候補予定者を対象に全14問の独自アンケートを実施。回答を当社政治情報サイト「政治の村」で公開している(二次元コードから)。

 県内の6月2日時点の選挙人名簿登録者数は769万7043人。22年の前回選挙は補欠1を含む定数5で行われ22人が立候補。投票率は54・51%だった。

(6月20日起稿)

7月5日、消費生活展

 みんなの消費生活展「くらしフェスタ in Fujisawa」が7月5日(土)、明治市民センターで開催される。暮らしについての、さまざまな情報を多くの市民に知ってもらう機会として、これまでに56回開催されてきた同イベント。市内の消費者団体・企業が参加し、ワークショップや藤沢産野菜などの販売、エア遊具トランポリン、ふじきゅん♡との写真撮影も楽しめる。

 時間は午前10時から午後3時まで。問い合わせは、藤沢市消費生活センター【電話】0466・50・3573まで。