さがみはら中央区版【10月9日(木)号】
上溝南高校(右)と相模田名高校

上溝南、相模田名が統合 県立高校再編 2031年度

 神奈川県教育委員会は9月26日、県立高校8校を再編・統合し、4校を削減する計画案を発表した。市内では上溝南(上溝)と相模田名(田名)が対象となった。相模田名は2029(令和11)年度以降の入学生の募集を停止し、31(令和13)年度に統合する。新校は上溝南の敷地、施設を活用する。

敷地は上南 校名「検討」中学卒業者半減

 県教育委員会では、少子化を理由に16(平成28)年度から県立高校を削減する計画を進めている。市内ではこれまで20(令和2)年度に弥栄、相模原青陵が「相模原弥栄」に、23(令和5)年度に城山、相模原総合が「相模原城山」に再編・統合されてきた。県内の公立中学校の卒業者は1988(昭和63)年の12万人強をピークに現在は6万人強程度まで減少している。

 上溝南と相模田名は28年度から統合校設置に向けた準備を進める。相模田名は入学生の募集を停止することから29年度は2、3年生、30年度は3年生のみとなる。新校の校名について県は「今後検討」としている。

 なお現在、神奈川県内の県立高校に学区はない。

「文化引き継いで」

 今回の再編・統合について、県立高校の教諭に話を聞いた。教諭は過去、市内の県立高校が統合された際に現場に立ち会っていた。

 そのケースでは2つの学校が一つとなり、新校は両校から半数ずつの生徒で構成された。事前に交流会などを設け、統合に向けた機運を高めていったという。

 一方、今回のケースでは相模田名が29年度で募集を停止するため、新校に相模田名の生徒が通うことはない。新校の生徒は上溝南の在校生と新たに入学する生徒で占められる。そのため、相模田名が長年築いてきた伝統や校風が引き継がれない可能性がある。教諭は「これが寂しいところです。上溝南には相模田名の文化を引き継ぎ、新しい学校として歩みを始めてもらいたい」と語った。

 新校設置にともない校歌、制服も新しくなるものと思われる。「仕方がないことですが、こういったニュースは寂しい。ただ、生徒数が増えるため部活動が盛んになるなど良い面もある。いずれにしても今の中学生にしっかり説明をし、不安のない中で進路を検討する環境にしてほしいと思う」と指摘した。

私立無償化影響か

 また、市内の塾経営者は、県教育委員会が「断腸の思いで再編・統合を決断している」との前置きをしたうえで、並行して進められる「私立無償化」について「影響は大きいと思います。私の塾の範囲でいえば、無償化以前は私学への進学は1割未満でしたが、今では3割程度にまで増えています」と現状を語った。

キャンペーン活動に参加するプレ団員の2人

相模原に交通少年団を 「育成会」が昨年発足

 子どもたちが交通ルールを身に付け、地域の安全を守るため活動する「交通少年団」を相模原に作ろうとする動きがある。昨年10月、市内で子育て中の保護者ら5人が「育成会」を設立。今年中に交通少年団を発足させようと、現在は団員集めに奔走している。

 交通少年団は全国各地に見られる組織で、子どもたちが交通安全キャンペーン活動などを行う。人格形成や自治意識の醸成などが期待されているが、神奈川県内には存在していない。

 そこで「育成会」が立ち上がった。会長の棚橋由衣さんは6人の子どもを育てる母。「子どもを産むたび、この先このまちで安心安全が守られて過ごせるのかという不安が大きくなった。大人が守るのには限界がある」と話す。自身が幼少期に交通少年団で活動していたことを思い出し、手探りで活動を始めた。

 現在は「プレ団員」として棚橋さんの子ども2人が市内で活動している。棚橋さんは「子どもが楽しめるイベントは市内に多くあるから、まちの基本的な運営に子どもが参加でき、住んでいるまちに愛着を持てる団体にしたい」と話す。

 団の発足後は市内での啓発活動に加え、企業と連携した安全教室や地域の高齢者施設の訪問、警察署の見学、夜道の危険予測、清掃活動、宿泊体験といった活動の実施を構想している。「安全なまちを作る気持ちを持ってもらうことが将来的なまちの安全につながり、長い目で見たときに生きてくる」

資金などに課題

 活動を始めるにあたっては費用をどう捻出するかなどの課題がある。「他自治体では地元の団体のバックアップによって会費を抑えているところがある。金銭的な厳しさなど家庭の事情があっても幅広く参加できるように会費はできるだけ安くしていきたい」と棚橋さん。習い事に高額な出費をしなくても子どもたちにさまざまな学びや体験をさせられる地域の在り方を模索している。

 団員の対象は小学3〜6年生(2年生応相談)。団の発足に向けた活動や発足後の計画づくり、関係機関との調整などを行う大人たちの組織「交通少年団育成会」の会員も募集している(子どもの入団の有無に関係なく入会可能)。問い合わせは棚橋さん(メール/ksi.sagamihara@gmail.com)。

第25回フォトシティさがみはら2025でさがみはら江成常夫賞を受賞した 亀山 仁さん 南区南台在住 58歳

巡ってきた今を写す

 ○…2019年から24年までのミャンマーや周辺地域の人々の暮らしにカメラを向け、写真集に収めた。21年の国軍によるクーデター以降の国内の情勢を伝えることで「平和を考える記録」を残している。撮影と並行して、支援団体を立ち上げ活動も行う。母国を背に逃げてきた子どもや若者たちの未来を作るために、離れた場所から尽力し続ける。

 ○…ミャンマーを初めて訪れたのは05年。写真家に誘われた撮影ツアーだった。「モンゴルに行くツアーもあり悩んでいたら定員に達してたので、ミャンマーに行くことを決めた」。カメラマン人生のテーマとなる国との出会いはそんな偶然がきっかけだった。25回ほど現地を訪れた中で感じた最大の魅力は「人」。ファインダー越しに「表情や目の輝きから、人としての存在感」を強く感じる。「苦しい日々をもがきながら、必死に生きている姿が現れている」

 ○…カメラを持ち始めたのは30歳を過ぎたころ。それまではバドミントンに打ち込んでいた。写真の基礎は自宅近くのカルチャースクールで学び、モノクロ撮影も習得した。ミャンマーで帯同した写真家に言われた「来たバスに乗りなさい」という言葉をよく覚えている。今思えば、スクールでの学びやミャンマーを訪れたこと、出会いなど「『あの時行ってよかった』が今につながっている」

 ○…江成常夫賞を受賞し「『写真家としてちゃんとやっていけよ』と言われた気がする」。次の構想は定まっていないが、国内に安心して入れるようになるまで支援を続け、できる範囲の撮影をする。「自由に写真が撮れる、現地の友達と気兼ねなく会える日まで」カメラを持ち続けるきっかけになった国への感謝を込めて活動する。

「ダンロク」は「男性六重奏」という意味

「新堀」開校祝し公演 ギター六重奏 12日に

 新堀ギター音楽院 相模原教室(中央区相模原)の開校を記念し、10月12日(日)にギター重奏団「DANROK(ダンロク)」が無料公演を開催する。

 同ユニットは新堀グループ出身の男性6人が1997年に結成。クラシックを基盤に、ロックやラテン、速弾きなど幅広いジャンルを展開する。公演は【1】午前11時【2】午後1時【3】午後3時(各30分間)の3部制。定員は各回先着20人。

11日に慰霊祭 市民も献花

 「相模原市戦没者合同慰霊祭」が10月11日(土)に相模原市民会館ホール(中央)で行われる。午前9時30分から正午までで2部制。相模原市と相模原市戦没者遺族会(河本文雄会長)の共催。

 1部(9時30分〜10時30分)では、戦争の記憶風化防止のために神奈川県が取り組む「AI語り部」が被爆の記憶を語る。2部(11時〜正午)の式典では、市民も献花し追悼することができる。戦没者芳名録奉安から始まり、黙とう、国歌斉唱、追悼の言葉、平和の誓いなどの後、献花があり、そして戦没者芳名録を降納し式典を終える。慰霊祭への参列に関する問い合わせは市生活福祉課【電話】042・851・3170。

優勝トロフィーと賞状を手にした外園さん

空手の技道會 小2・外園さんが初優勝 一般、シニアの部でも入賞

 相模原市内を中心に活動する空手道場、NPO法人技道會(菊池孝明代表理事)の選手たちが9月21日、平塚総合体育館で行われた「第39回日本硬式空手道国際選手権平塚大会」に出場し、好成績を収めた。外園海誠さんが組手の男子小学2年の部で優勝したほか、子どもからシニアまで10人が入賞した。

 硬式空手道は、防具を付けて試合を行う空手競技の一種。同大会では形の部と組手の部の競技が行われた。主催は平塚硬式空手道協会。

 外園さんは試合を振り返り「緊張せずに戦えた。調子が良かった」と話した。外園さんは3歳の頃から同会で空手をはじめ、形の部では優勝の経験があったが、組手の部での優勝は今回が初だという。「次も誰にも負けず優勝を目指したい」と今後の目標を語った。菊池代表理事は「小さいころからの努力が実り勝つことができた」と外園さんの優勝を称えた。技道會には現在70人ほどが在籍し、市内の体育館などで毎週練習に励んでいる。

相模原断酒新生会 ソーシャルワーカーとの関わり方 市民会館で講演会 15日

 アルコールに関する悩みを抱える人が集まる自助グループ相模原断酒新生会(齊藤貞雄会長)が10月15日(水)、研修会を相模原市民会館で開催する。午後7時から8時30分まで。定員80人、入場無料。

 講師の東京通信大学の稗田(ひえだ)里香さんが「ソーシャルワーカーの役割」をテーマに講演する。ソーシャルワーカーとは福祉や医療、司法など多岐にわたる困りごとについて相談援助を行う専門職。アルコール依存症の分野においては、悩みを抱えている本人やその家族を医療機関や自助グループにつなげる役割を担っている。

 「依存症に悩む人を取り巻く環境において重要な存在のソーシャルワーカーを知ってもらう機会になれば」と齊藤さんは話す。問い合わせは齊藤さん【携帯電話】090・6039・6757。

JAXA准教授 宇宙に挑んだ人生語る 「夢は叶う」11月に講演

 JAXA宇宙科学研究所の准教授ではやぶさ2ミッションマネージャを務めた吉川真さんが11月15日(土)、相模原市立博物館(高根3の1の15)で講演を行う。午後1時から3時30分まで。参加無料。定員100人で10月20日(月)までに要申し込み。

 講演会は相模原市と座間市の教育委員会、相模原市が主催するもの。青山学院大学の吹奏楽愛好会による演奏などの後、吉川さんによる1時間30分ほどの講演「夢は叶う--宇宙へ挑んだ少年の物語」が予定されている。

 イベント終了後の午後4時からは今年7月にリニューアルオープンしたプラネタリウムの鑑賞会がある。チケット(500円)は当日に券売機で要購入。事前予約不可。

 問い合わせはさがまちコンソーシアム事務局内市民大学担当【電話】042・703・8550へ。

地域活動 人と団体 橋渡し 産業会館で12、13日

 「地域活動に興味はあるけどキッカケが…」「人とのかかわりを広げたい」「自分の趣味や経験を何かに生かしたい」。そんな市民と活動団体をマッチングする相談会が10月12日(日)、13日(月・祝)の2日間、相模原市立産業会館(中央)で開かれる。12日は午前11時から午後5時まで、13日は午前10時から午後5時まで。

 出展団体は▽相模原市22地区社会福祉協議会▽(公社)相模原市シルバー人材センター▽相模原市老人クラブ連合会▽相模原市自治会連合会▽相模原おもちゃドクターの会▽シニア活動の森(12日のみ)▽市民後見人の会さがみはら(同)▽理科で遊ぼう会(13日のみ)▽相模原市就職支援センター

専用の車両で支援する

高齢者らの「外出移動支援」 運行体制安定化へ 運転ボランティア養成

 自力で公共交通機関を利用出来ない人が買い物や通院などで出かける際に住民ボランティアらが送迎を担う「移動支援」。各地で広がりを見せている一方で、担い手の確保や運行の体制作りが課題になっている。

 相模原市内で福祉有償運送活動を行う認定・特定非営利活動法人相模原ボランティア協会(恒藤玲子会長)も同様の課題を抱えている。同協会では協会所有の福祉車両やボランティアの自家用車を使い移動を支援。しかし近年、高齢化を背景に、運転ボランティアの人数が減る一方、利用者ニーズは高まり、調整に苦慮しているという。

11月に講座

 このような状況を打開しようと同協会は、11月14日(金)に「運転ボランティア」を養成する講座を開く。会場は市立あじさい会館(富士見)6階の第1展示室。午後2時〜4時。市内在住・在勤・在学の普通車免許保有者が対象。定員は先着30人。活動内容や注意点などに加え、利用者の声やボランティアの体験談などを聞くことができる。(問)同協会【電話】042・759・7982。

宇宙グルメを手にするイベントの公式マスコット「ぎゃみみ」(右)と、ぎゃみみをイメージした装いのインフルエンサー、飯田さくらさん(@sakurahuwari415)。1日に行われた先行体験会で

これが宇宙の味? 11、12日 JAXAなどでイベント

ユニークグルメ提供

 市立博物館(中央区高根)やJAXA相模原キャンパス(由野台)の一部を会場に10月11日(土)・12日(日)の2日間、イベント「宇宙交差天SAGAMIHARA」が開催される。両日ともに午前11時から午後5時まで。

 宇宙をテーマにした雑貨やアパレルが並ぶクリエイターズマーケットやアート展示、プラネタリウムでのライブなどを楽しむことができ、期間中は「宇宙グルメ」も提供される。

 会場となるのは、博物館駐車場や2階休憩コーナー、JAXA相模原キャンパス内の食堂や売店。宇宙を旅した津久井在来大豆を使ったきなこ味のジェラートや、銀河をイメージした色合いのシフォンケーキなど、宇宙をモチーフにしたユニークな限定フードやスイーツが登場する。

 国際宇宙ステーション滞在中の宇宙飛行士のために開発されたビーフカレーも味わうことができる。

 問い合わせは主催の相模原市シティプロモーション戦略課【電話】042・769・9808へ。

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ラグビー相模原DB 田名グラウンドで感謝祭 ファンの間近で公式戦

 ラグビーリーグワン1部に所属する三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)が9月27日、普段練習場にしている田名のグラウンドに地域住民やファンを招待し「地域感謝祭」を開催した。今年新設された新大会「ライジング」の公式戦を行い、大勢のファンからの応援を受け見事勝利を収めた。

 このイベントは地域からの日頃の支援への感謝を伝える場として開催されたもの。およそ2500人が来場し、キッチンカーやラグビー体験、選手トークショー、抽選会などを一日楽しんだ。

 午後2時30分からは出場機会が限定されている選手や若手選手の出場機会確保、新たな有望選手の発掘を目的とする「ライジング」の初戦が行われた。対戦相手はリコーブラックラムズ東京。観客席から3メートルほどの距離で迫力の試合が展開され、ファンの呼称「ダイナメイト」たちの応援も熱を帯びた。

 相模原DBは前半14分で先制されるも38分で取り返し、同点で折り返した。後半は5トライを決める猛攻で圧倒し、38-21で白星をあげた。

 午前中からイベントに参加していた市内在住の50代男性は「ダイナボアーズは良くも悪くも選手・スタッフ・ファンの距離が近い。応援していたら自然と仲良くなる」とチームの魅力を語り、12月に開幕する新シーズンに向けては「プレーオフ・6強を目指して頑張って。また、全員怪我なくシーズンを終われるようにしてほしい」と話した。

地域が一つに

 会場にはこの日、全日本吹奏楽コンクールに市内で初めて出場するという偉業を果たした田名中吹奏楽部の姿があった。全日本出場にあたり必要になる多額の資金を集めるため、部員9人とその保護者らがチームの協力のもとチラシを配布。「知ってるよ」「頑張ってね」と声を掛けるダイナメイトの姿があり、会場アナウンスが同部の応援を呼び掛けると拍手が起こった。500枚のチラシが30分ほどでなくなった。

新シーズン12月開幕

 リーグワン2025-26シーズンは12月に開幕する。相模原DBの初戦は12月13日(土)の浦安D-Rocks戦。相模原ギオンスタジアムでのホスト試合初戦は12月21日(日)で、横浜キヤノンイーグルスとの「神奈川ダービー」となる。

40人ほどが細田さんの話に聞き入った

IES兄 原点は「のび太の宇宙開拓史」 図書館でサイエンスカフェ

 相模原市立図書館(鹿沼台)で10月4日、科学者とリラックスした雰囲気の中で交流するイベント「サイエンスカフェ」が開かれた。

 この日、ゲストに招かれたのは、小惑星探査機「はやぶさ2」のイオンエンジン担当であり広報も担当した「IES兄(あい・いー・えす・あに)」こと細田聡史さん。参加した40人ほどの市民は、持参した飲み物を口にしながら、第一線で活躍する細田さんが繰り出す宇宙の話に耳を傾けた。

 細田さんは宇宙へ興味を抱くきっかけとなった本として漫画「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」を紹介。さらに恩師・國中均さんの著書で「これを読んでいない電気推進研究者はモグリ」とされるほど業界ではメジャーという1冊、「イオンエンジンによる動力航行」を選書。この書籍を基に実験を繰り返したエピソードなどを話した。

独自映像や通信音声

 さらに、はやぶさ2プロジェクトマネージャ・津田雄一さんが上梓した「はやぶさ2最強ミッションの真実」の中から文章を抜き出しながら、当時のオリジナル映像や緊張感あふれる通信音声など貴重な資料を織り交ぜつつ当時の様子を回顧した。

 サイエンスカフェは、一般市民と科学者や研究者を繁ぎ、科学の社会的な理解を深める新しいコミュニケーションの手法として注目されている。

住宅の防犯対策に補助 国の交付金使い 相模原市

 闇バイトなどによる強盗事件やSNSなどのインターネットを通じて集まったメンバーが犯罪ごとに離散・集合を繰り返す「トクリュウ犯罪」、ニセ電話詐欺などが全国的に多発していることを受け、相模原市は住宅の防犯対策にかかる費用の一部を補助する。

 購入日及び申請日に相模原市内に居住し、住民登録をしている人が、今年10月1日以降に購入・設置した録画機能付きドアホンや屋外用防犯カメラ、屋外人感センサー付きライト、防犯フィルム、宅配ボックスなどの防犯対策用品の購入・設置費が補助の対象。今回、相模原市は国の交付金を財源に充て4千万円の予算を確保している。

 補助率はかかった費用の2分の1、上限2万円。申請受付は11月5日(水)から12月26日(金)まで(先着順・予算額に達し次第終了)。電子申請または各区役所地域振興課窓口で受付。申請書はまちづくりセンターや公民館などに配架される他、市ホームページからダウンロードできる。問い合わせは市交通・地域安全課【電話】042・769・8229。

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実行委員長の山崎さくらさん

「地域とつながりたい」 和泉短大が25日に学祭

 和泉短期大学(青葉2の2の1)が10月25日(土)、子ども向けの企画盛りだくさんの学園祭「いずみ祭」を開催する。日頃から子どもの保育などについて学んでいる学生たちが創意工夫を凝らして出店する。午前10時から午後3時まで。

 同短大は保育者を養成する学校。学生たちは教室での座学だけでなく、地域に開かれた「子育てひろば『はっぴい』」「おみせやさんごっこ」の運営などを通じ、子どもが楽しめる遊びや安全面への配慮などについて日々学習している。

 いずみ祭当日は射的やワニワニパニック、工作などを無料で遊べる学生企画の店が多く並ぶ他、サークルや有志によるダンスパフォーマンス、近隣中学校の吹奏楽演奏、自治会の焼き鳥販売、SC相模原のサッカーゲームなどが予定されている。

相談できるように

 いずみ祭の今年のテーマは「つながれ広がれ笑顔のWA!」。実行委員長の山崎さくらさん(児童福祉学科2年)は「和泉短大を知ってもらい、保護者が不安なときに相談してもらえるようつながりたい」と話す。保育の現場を経験した職員が多い同短大の特色を発揮できるよう、地域とのつながりを深めたい考え。

 学生同士でも一層つながりたいと意気込む。「いずみ祭では2学年合同でチームを作ってブースを出店することで互いに学ぶ機会にしたい。進路のことなどを相談できる縦のつながりができるように」

 山崎さんは当日、ボウリングの出店を企画している。「ボウリング場ではなく、祭りというみんなでわいわいしている中でやる達成感がいいと思う」と、学園祭でボウリングを行う意義を語る。

 当日まで残り20日を切り、現在は休み時間などを使って準備に励んでいる。「みんなで楽しめるように頑張っているのでぜひ足を運んでください」

古代の暮らしを体験 18日 旧石器ハテナ館まつり

 旧石器時代の歴史や文化財について学ぶことができる「旧石器ハテナ館(史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館/田名塩田)」で10月18日(土)、年に一度の「旧石器ハテナ館まつり」が開かれる。正午から午後3時まで。  岩絵具作り(先着60人)や土で作るアクセサリー(限定150個)、火おこしや弓矢など、古代の暮らしを体験することができるコーナーが多数用意される(すべて無料/一部整理券配布制)。旧石器時代の住居状遺構の中で行われる「石器づくりの実演と日本最古の建物のおはなし」は、【1】1時〜【2】2時〜の2回。荒天中止。

 同館は全国的にも珍しい、旧石器時代をテーマにした施設。史跡田名向原遺跡で発見された、約2万年前の住居状遺構が保存されているほか、縄文土器や古墳の副葬品なども見ることができる。(問)同館【電話】042・777・6371

愛称が決まったプラネタリウム前の市道

プラネタリウム前市道キャンプ淵野辺1号 愛称決まる 「銀河天の川通り」

 市立博物館(高根)のプラネタリウムのリニューアルオープンに合わせ公募された隣接道路「市道キャンプ淵野辺1号」の愛称が「銀河天の川通り」に決まった。

 市は「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」のPRとシビックプライド醸成につなげる狙いで愛称候補を募集。648件が寄せられた。JAXA(宇宙航空研究開発機構)と市が最終候補5案を決定。9月1日から15日までWEBで投票を受け付けていた。

得票率47%

 5つの作品で最も票を集め愛称に決まったのが「銀河天の川通り」。全1148票のうち47%にあたる534票を獲得した。応募者の栗山業平さんは「博物館とJAXA 相模原キャンパスを織姫、彦星になぞらえ、両者の関係性をより一層彷彿とさせる道になってほしいという願いで『銀河天の川通り』と名付けた」という。次点は406件を集めた「銀河はやぶさ通り」。この2つの作品で8割を超える票を集めた。

 「銀河天の川通り」は博物館とJAXAの間を通る道路で約350メートル。市シティプロモーション戦略課によると市内で愛称が付いている市道は、今回のケースで16例目だという。

警察署前の千日紅を観察する児童(写真上)、スワッグ作り(写真下)

富士見小4年生 地域の花でスワッグ作り 花壇再生Pの一環で

 市立富士見小学校の4年生は今年、総合学習の時間を使い学校内の花壇の再生に取り組んでいる。その活動の一環で9月25日、市役所さくら通りの花壇の整備などを行うF・Cボランティア(伊藤紀子代表)のもとを訪れ、同ボランティアが栽培した千日紅をもらい、植物を束ねた壁飾り「スワッグ」を作った。

 スワッグ作りに先立ち、児童らは同ボランティアの活動の様子を見学。代表の伊藤さんから制作に向けての千日紅の選び方や今年の生育状況などの話を聞いた。

 教室に戻り、各自が選んだ千日紅をまとめてスワッグを作成。花束の丈の調整やリボン結びなど慣れない作業に苦戦しながらも、オリジナルのスワッグを完成させた。講師を務めた和田恵美さんは「上手にできている。世界に一つしかないものを作れたかな」と話した。

全校の笑顔のために

 小学校の総合的な学習の時間は、横断的な内容について児童が自発的に学習・探求する授業。4年生の児童は「学校を良くしたい」という思いを起点に校内や地域に目を向け探求する内容を探す中で、同校の花壇があまり整備されていないことに気が付き、花壇の再生を年間のテーマに設定した。「毎朝必ず目にする花壇をきれいにすれば、全校児童や地域に笑顔を届けられる」と4年1組の荻野吏沙教諭は話す。

 F・Cボランティアとの関わりも、教員や児童らだけでは知識や実績が乏しいということで学校側からサポートを依頼した。「地域で活動する本物の人たちと関わることで児童の自発性も強くなる」と荻野教諭。今後は各クラスに分かれ、クラスごとの意見をもとに花壇再生を進めていく。

江成常夫賞を受賞した亀山さんの作品(写真=亀山仁さん提供)

PCS展 写真で見る平和 11日にシンポジウム

 「第25回フォトシティさがみはら2025受賞作写真展」が10月10日(金)から相模原市民ギャラリーで開催される。11日(土)には同展のオープニングイベントとしてシンポジウム「戦争と平和を見つめ直す」が開催される。午後2時45分から4時30分まで。

 同賞でさがみはら江成常夫賞を受賞した亀山仁さん=人物風土記で紹介=やさがみはら写真アジア賞を受賞したマイカ・エランさんらが登壇。コーディネーターに東京藝術大学名誉教授の伊藤俊治さんを迎え、戦後80年の節目の年に戦争の記憶を語り継ぐための写真の役割などについてのトークが展開される。入場無料。問い合わせはフォトシティさがみはら実行委員会事務局【電話】042・769・8202。

イベントのチラシ

「小さな音楽会」 無料のジャズライブ

 アンティーク風の調度品が揃った味のある空間でジャズが楽しめる「ちょっと素敵な小さな音楽会」が10月17日(金)、「ぎゃらりえAgha」(相模原4の10の9)で開催される。午後7時30分から。入場無料(チップのお願いあり)。

 会場は個展などを開くことができるオープンスペース。オーナーの大谷勇子さんは「演奏家の音楽活動を支援していきたい」との思いから不定期で音楽会を開催している。17日は横浜を拠点に活動するジャズクインテットPonte Mare(ポンテマーレ)を招く。

 問い合わせは大谷さん【携帯電話】090・4615・8280へ。

(上)ジャケット画像・(下)ラスタマンポーズをきめるセノン君とドラゴンチョップさん

レゲエDJ・CENON 自作詞で配信デビュー 『僕はレゲエが大好きの唄』

 今年、レゲエ業界をにぎわせている相模原市出身の若きDJ・CENON(本名:藤澤星音/以下セノン)が10月10日、自身が作詞を手掛けたデビュー曲『僕はレゲエが大好きの唄/sakana riddim』をリリース。同日、ミュージックビデオも公開する。

 セノン君は現在、光が丘小学校(光が丘)の2年生。2歳の時にレゲエと出会い、毎日何度も繰り返し動画を見るほど夢中になった。

 5歳の時、イベントのステージで初めてマイクを握ると、天性のパフォーマンスに周囲の大人たちは度肝を抜かれる。今回、セノン君をプロデュースした、レゲエミュージシャンのドラゴンチョップさんは「堂々とした振る舞いでみんなくらっちゃって」と、その瞬間を振り返る。

 以来、2人は親交を深め、「セノンの魅力をもっと多くの人に知ってほしい」と、ドラゴンチョップさんがプロデュースする形で楽曲のリリースを決めた。

 『僕はレゲエが大好きの唄』はセノン君による作詞。ドラゴンチョップさんが参加するバンド・AKAME ROCKERSが作曲したトラック『sakana riddim』に言葉を乗せていく。

 リリースを直前に控え、セノン君は「ビデオ撮影が暑かったなー。みんなに知ってもらえるのは、うれしい」と笑顔。ドラゴンチョップさんは「とてもいい仕上がり。楽しみにしてください」と声を弾ませた。

動画が『大バズリ』

 昨年からイベントの出演依頼の声が掛かることが増えたセノン君。今年は小原宿本陣アートフェス、市民桜まつりのステージにも立った。夏はレゲエのイベントが多い季節。8月に葉山で開かれたレゲエイベントにセノン君が飛び込み参戦すると、その様子は動画配信アプリに投稿され、200万回を超える再生回数があった(8月末時点)。自身のインスタグラム(https://www.instagram.com/cenon252

5/)にもその時の動画をアップすると、あっという間に再生回数は100万回を超え、いわゆる『大バズリ』。セノン君は「あまり覚えてないけど、マイクをまわしてもらえたのがうれしくて。楽しかった」とその時の様子を話す。一緒に会場にいた家族は「目をギラギラさせてね」と笑い、「レゲエをするために生まれてきたのかと思うこともある」とその才能に日々驚かされるという。

 ドラゴンチョップさんは「彼の凄いところは、いつも堂々としているところ。小学生だと親に言われるがまま、みたいな子もいるけれど、彼は全然違う。ほんと、モンスターですよ」と分析する。セノン君は今後の課題として「言葉の勉強」をあげ、「これからもっと、みんなが楽しめるようなレゲエを歌っていくので、よろしく!」と力を込めた。

 『僕はレゲエが大好きの唄』は、各音楽配信サイトや動画配信サイト・ユーチューブなどで、10月10日から聴くことができる。

盲導犬と視覚障害学ぶ 鶴園小で特別授業

 鶴園小学校(南区)で10月2日、(公財)日本盲導犬協会による特別授業「盲導犬小中学校キャラバン」が行われた。4年生約130人が参加し、盲導犬や視覚障害について理解を深めた。

 この日は視覚に障害のある三宅保子さんと盲導犬のウニカ、同協会職員が学校を訪問。視覚障害者の見え方や盲導犬との生活について解説した。盲導犬には判断できない情報の提供や特定の場所への誘導といった、周りの人の助けが必要な場面を想定した実演も行われ、児童たちは声のかけ方や支援方法を学んだ。飲食店の店員役として、時計の文字盤に例えて物の位置を伝える「クロックポジション」を用いた説明を体験した児童は「教えてもらわないとご飯を食べられないというのは大変だなと思った。クロックポジションは誰でも分かりやすいと思うので、これから使ってみたい」と話していた。

 同校では相模原ライオンズクラブ(LC)の協賛で23年度から学校キャラバンが実施されている。同LCの清水洋子会長は「毎年実施することで子どもたちが関心を持つきっかけになれば。クラブとして盲導犬支援を始めて30年。これからも続けたい」と話した。

相模原公園 立体花壇 ベゴニアに 来園者の幸運招く

 相模原公園(南区)のクスノキゲート近くに設置されている立体花壇「フラワーメリーゴーランド」がこのほど、フォーチュンベゴニアに入れ替えられた=写真。

 フォーチュンベゴニアは秋の低温・短日期に咲きやすい花。バラに似た豪華な赤・ピンク・白・黄色・オレンジの花々がミックスされた立体花壇は、来園者に「幸運」を与えるよう。花の入れ替えは四半期に一度。同園担当者によるとフォーチュンベゴニアは「10月中は咲いていると思われるが、気温が下がると枯れてしまうかもしれない」とのこと。

子育て支援大賞 誰の手に 24日 ユニコムプラザで

 子育てや家庭の支援活動を行う団体・個人の奨励を目的としたイベント「さがみはら子ども・子育て・ママ&パパ支援大賞2025」が10月24日(金)、ユニコムプラザさがみはら(南区)で初開催される。主催はNPO法人「さがみはら子どもの居場所サミット」。午後3時開演。入場無料。

 大賞が来場者投票によって決定し、受賞団体には副賞として賞金10万円が贈呈される。

 候補はエントリーのあった全14団体の中から選考によって選ばれた以下の6団体。「Kids Fine」(中央)、NPO法人「日本福祉リレーションシップ協会」(相生)、「バルーンアーティストたけちゃん」(南区)、「番田わくわく子ども食堂」(上溝)、NPO法人「ぴあっと」(緑区)、「子ども食堂&カフェラウンジ マルカート〜未来への一皿」(矢部)。

 (問)鈴木さん【携帯電話】080・5421・4605

商議所「お店大賞」 投票締切迫る 10月20日まで

 市内の「好きなお店」への投票を受け付け、多くの支持を集めた店舗を表彰する恒例企画「相模原お店大賞」の投票締切が10月20日(月)に迫っている。主催は相模原商工会議所「相模原お店大賞」実行委員会。受賞店舗は来年1月上旬に発表される。

 投票を受け付けているのは飲食業部門、小売・サービス業部門の2つ。投票方法は公式HP、投票用紙だけでなく、インスタグラム、XといったSNSからも可能(これまでの大賞受賞店は投票の「対象外」。歴代大賞受賞店はお店大賞のチラシ、HPで確認できる)。

 受賞店の決定は、投票で多くの支持を受けた店舗の中から審査、選考を経て決定する。投票した人の中から抽選で、デジタルギフトや宿泊ギフト券などのプレゼントも用意されている。問い合わせは実行委員【電話】042・753・8135

来場を呼び掛ける三階さん

ピンクリボン月間 マンモ受検率上げたい 13日 病院でコンサート

 乳がんの正しい知識を広め、早期発見の重要性を呼びかけるピンクリボン運動。毎年10月に世界中で啓発活動が行われている。市内でもこの運動を盛り上げようと、医師を中心に動き始めている。

 北里大学病院(南区北里)の乳腺甲状腺外科は10月13日(月・祝)、ピンクリボンキャンペーンと題し、病院内で同大医学部管弦楽団コンサートを開催する。今回初めて。

 コンサートは午前11時からと午後2時からの2部制。各40分程。会場は同院けやきサロン。曲目は花のワルツ、海の見える街など7曲を披露する。参加無料。

 中心となり企画した同科科長の三階貴史さんは「相模原市内ではピンクリボン活動が進んでいないように感じている。少しでも検診を受けることの機運を高めていければ」と期待を込める。

1割未満 

 三階さんが北里大学病院に来たのは5年前。診療する中で三階さんは「これほど重症化する前にもっと早期に見つけられなかったのか」と、強い危機感を募らせた。患者の中には『検診を受けていなかった』という人が少なくないという。

 相模原市は40歳以上の女性を対象にマンモグラフィと視触診による乳がん検診を実施している。神奈川県が公表している市の乳がん検診の受診率(21年度/40歳〜69歳)は14・4%。三階さんは「そのうちマンモ検診を受けている人は1割に満たない」と指摘する。

ムーブメントを

 こうした状況を受けて、市内でピンクリボン活動を進めようと三階さんや同院医師、看護師の呼びかけにより「ピンクリボンさがみはら実行委員会」を今夏に設立。乳がん経験者や病院医師、市内で検診を行う専門医などが参加している。

 同会の副会長を務め、自身も乳がんを経験した村上利枝さんは「乳がんは早期発見・早期治療が大きなポイント。自分の身体、乳房に関心を持つことによって、大切な命を守ることができるということを訴えていきたい。救える命は救いたい。この活動を相模原から県内に広げていけたら」と思いを話す。

 三階さんは「マンモ検診の受診率を上げて、乳がんで亡くなる人を減らすことが目的。地域全体を巻き込んでいければ」と話す。今後、活動に協賛する団体、企業を募っていくという。

店舗前で「M」のオブジェを持つ中村さん。「もちろん友達以外も大歓迎です」

地元開業夢実現「友達集まれ」 相模湖 屋台村に2店舗目

「いつか自分も」

 相模湖の湖畔に新しい飲食店「湖畔カフェM」が開店した。

 場所はサービス付き高齢者向け住宅「ふれあいの杜さがみ湖」(緑区与瀬)の隣に8月開所した屋台村。3区画あるうちの2店舗目として、9月12日にオープンした。

 経営するのは、地元・千木良在住の主婦、中村みゆきさん(54)。福祉業に関わる傍ら、ひとりで店舗を切り盛りしている。

 周囲の友人がカフェやサロンを展開する中で、「いつか自分も」と考えていたという。そんな折、同施設での出店者募集を知り、応募。それまでは繁華街の八王子や観光地の高尾で物件を探していたが、「地元という発想はあまりなかった。ただ、よく考えたら『友達を呼べる』ので、とても良いと思いました」と振り返る。

 カフェで提供するメニューは、小麦粉を使わない「グルテンフリー」が中心。自身が体調不良に悩む中で出合い、積極的に食事に取り入れたところ「だんだん体の具合が良くなりました」。店舗はラーメンやパンを通じて「その良さ」を伝えている。

 実は当初、開業について夫は反対していたという。ただ、中村さんは「やりたいことはやってみる」性格。準備からオープンに至るまでの間に夫婦間の理解が深まり、今では夫は店舗を手伝うことも。「良き協力者になってくれました。感謝しています」。オープンからおよそ2週間(10月2日取材)、店内は連日「友達以外」でもにぎわいを見せる。今後はピザなど新メニューの開発にも力を入れる予定だ。「夢が叶って良かった。地元を盛り上げていきたいです」

最後の枠募集中

 なお、施設を運営する「NPO法人ふれあい自然塾」(緑区西橋本)は、屋台村「3区画目」の入居者を引き続き募集している。志ある人に「初年度無償(水道光熱費を除く)で区画を貸し出す」。問い合わせは同法人【電話】042・774・3333へ。

最優秀賞に輝いた松永さんと作品

ラジオ番組発の絵画コン 最優秀賞は小5の松永さん

 地元FM放送局・FMHOT839(エフエムさがみ/83・9MHz)で放送中の番組「小島芙蓉の薔薇色美術あかでみー」が企画した絵画コンクールの表彰式が10月4日、光と緑の美術館(横山)で行われた。最優秀賞には小学5年生の松永咲希さんが描いた「ぐんぐん育つお花山」が選ばれた。

 番組のパーソナリティーを務める小島芙蓉さんが「自分にしか描けないものを描き、美術をきっかけに将来の進路を幅広く考えるきっかけになれば」との思いで企画したコンクール。相模原市周辺在住・在学の中学生を対象に作品を募集したが、中学生以外や市外に住む人からも参加したいとの要望があり途中から年齢、居住地不問で募集を行った。

 最優秀賞に輝いた松永さんは作品について「小さなお花からぐんぐんと育つお花をイメージした。大人になったら住んでみたい大きなマンションに好きなお店を黄色などの明るい色で描いた」と話した。小島さんは「中学生やそれ以外の人にも応募してもらえてうれしい。相模原が文化の発信地になりアートを広げていければ」と初のコンクールを振り返った。

 最優秀賞、優秀賞の7作品は同美術館で展示されている(12日(日)まで)ほか、受賞者の番組への出演も予定されている。

果敢にゴールに迫ったが、八戸の守備陣を前に無得点で敗れた

SC相模原 首位・八戸に痛い敗戦 PO(プレーオフ)圏と勝ち点「11」差

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原は10月4日、相模原ギオンスタジアムでヴァンラーレ八戸と対戦し、0─1で敗れた。4試合勝ちなしで順位はプレーオフ進出圏と勝ち点差「11」の12位に後退(10月5日試合終了時点)。海老名市内を候補地とするスタジアム整備計画を踏まえ、9月にJリーグからJ2ライセンスを交付されたものの、昇格へ向けては厳しい状況が続いている。

 この日はクラブの広報社員・ガミティにちなんだイベント「ガミティフェス」が開催され、今季最多の7735人が来場。雨の中多くのサガミスタが声援を届けたが、首位・八戸を相手に1点が遠かった。

 今季のリーグ戦は残り8試合。プレーオフ進出圏との勝ち点差が開いている現状についてシュタルフ悠紀リヒャルト監督は試合後、「簡単にひっくり返せるものではないが、自分たちが目指す場所は変わらない。計算上は不可能ではないし、上位陣との直接対決も残っている。大事なのは自分たちを磨き続けること」と語った。その上で、「今日は本当に信じられないぐらい多くの方が来てくれた。次こそは喜んでもらえるように、今日の『悔しいエナジー』を次にしっかりぶつけたい」と前を向いた。

応援団のロゴ

登録無料 相模原市が「JAXA応援団」を結成 団員募集を開始

 相模原市は、市に所在するJAXA宇宙科学研究所を応援するため、「JAXA応援団」を結成し、10月1日から団員を募集している。

 JAXA宇宙科学研究所は「はやぶさ」「はやぶさ2」「SLIM」などの数々のプロジェクトを成功させている。JAXAを応援したい企業・団体・個人が一体となってJAXAを応援する取り組みの一環として、市が中心となって「JAXA応援団」を結成した。

登録で受けられる特典は

 応援団員に登録すると、市が実施するパブリックビューイングや宇宙関連イベントの案内、JAXAの各種プロジェクトに関する情報提供などが受けられる。企業・団体には店舗などに掲示できるオリジナルステッカー、個人(希望者のみ)にはオリジナル団員証が送付される。

 登録は無料。特設サイト(下記にリンクあり)から随時申し込みが可能。

 問い合わせは市シティプロモーション戦略課【電話】042・707・7045。

SC相模原 GKバウマン選手 J3月間ベストセーブ受賞

 Jリーグの8月度月間表彰がこのほど発表され、SC相模原のGKノアム・バウマン選手がJ3リーグの月間ベストセーブ賞を受賞した。

 「うれしい気持ちはあるが、それよりもチームが勝ち点3を取れたことが一番重要だと思う」。選ばれたのは、8月30日に東大阪市花園ラグビー場(大阪府)で行われたアウェイFC大阪戦でのセーブ。両チームスコアレスで迎えた39分、ゴール前にいた相手選手がクロスに頭で合わせたボールを冷静にはじき返した。「毎試合、無失点に抑え、ゴールを守ってチームの力になりたいという気持ちでみんなと一緒に準備して望んでいます」。この日チームは後半に2点を奪い、試合開始時点で今季ホーム無敗だったFC大阪相手に勝利した。

ドミニカ代表に選出

 バウマン選手は今季、ギリシャのOFIから相模原に加入。カップ戦を含むほぼ全試合にフル出場し、「守護神」としてチームの堅守を支えている。その活躍は母国にも届いており、10月に国際親善試合に出場するドミニカ共和国の代表メンバーに選出された。「日本にきてすごくいい経験ができている。成長できていると思うし、来てよかったと思っています」

 最近は休日に日本のアニメを「(吹き替えではなく)日本語で、字幕を読んで」見ているという。「覚えるのは難しいです。ナルトやブリーチ、娘と一緒にポケモンも見ます」。「J3レベルではない」と評される能力の高さに加え、真面目で穏やかな人柄がサガミスタに愛されている。

「勝ち点少ない」

 J2昇格を目指す中、チーム状況は厳しく、負けられない戦いが続く。「勝ち点は少なすぎるし、当初に思った通りの結果にはなっていない」

 10月5日時点で昇格PO進出ラインとの勝ち点差は「11」。「最後の最後までチームのためにがんばりたい。応援には非常に感謝している。一緒に最後まで応援してほしいです」

芝野十段(市提供写真)

囲碁の芝野虎丸十段が相模原市の「ホームタウンアーティスト」第1号に 12月7日 市民会館での記念大会で認定式

 相模原市は10月1日、芝野虎丸十段を「相模原市ホームタウンアーティスト」の第1号に認定した。

 相模原市ホームタウンアーティスト制度は、次代を担う人材育成への協力や市のイベント参加、市のPR活動などを通じて、市の文化芸術イメージの向上に協力してもらうことを目的としている。市はこれまでにSC相模原、ノジマステラ神奈川相模原など4チームをホームタウンチームに、F1ドライバー角田裕毅選手、プロボクサー中谷潤人選手など6人をホームタウンアスリートに認定しており、ホームタウンアーティストはいわばこれらの文化人版。同市にゆかりがあり、国内外で広く活躍する若手文化人を認定するものとして新設された。

鶴園小、谷口中出身

 芝野十段は相模原市南区の市立鶴園小学校、市立谷口中学校出身。19年に19歳11ヶ月で史上初の10代名人を獲得し、史上最年少で九段昇段も果たした。20歳0ヶ月での二冠達成など、囲碁界で数々の最年少記録を打ち立ててきた。

 認定式は12月7日(日)に市民会館で開催される「虎丸カップさがみはら囲碁大会2025」内で行われる。

 昨年行われた虎丸カップではクラス別囲碁大会のほか、マルシェや囲碁体験会などが実施された。今年の大会の詳細は後日、市のホームページで発表される予定。

 今後、市はアーティストの情報を積極的に発信し、認知度向上を支援する方針。問い合わせは市文化振興課【電話】042-769-8202(直通)。

前回のコンテストステージで最優秀賞に輝いた上鶴間高校軽音楽部の4人組バンド「Crawl Ants」

「サガミハラロックフェスティバル」出演者募集中 来年2月開催、副賞はMV制作

 相模原市は10月31日(金)まで軽音楽イベント「SAGAMIHARA ROCK FESTIVAL」の出演バンドを募集している。若者の育成支援とシビックプライド向上を目的としたもので、2026年2月1日(日)、相模原市民会館ホールで開催される。

 参加ステージは、ライブを楽しむ「フェスステージ」と、オリジナル楽曲で技術を競う「コンテストステージ」の2つが用意されている。

 参加資格は市内に在住・在勤・在学のメンバーが3分の2以上を占めるバンドで、フェスステージは12歳から30歳まで、コンテストステージは12歳から18歳まで(25年4月1日時点)。

 コンテストステージの最優秀賞バンドには、副賞としてオリジナルミュージックビデオが制作され、市内を中心に放映される特典がある。

 参加費無料。事前の実行委員会や説明会への出席、フェスステージ参加者は当日運営への参加が必要。参加申し込みは専用フォーム(下記にリンクあり)から。

 詳細は市こども・若者応援課【電話】042-751-0091。 

出土地:当麻遺跡第3地点時代:縄文時代

今月はこの逸品!考古市宝展 超逸品!縄文時代の岩偶(がんぐう)(期間 10/1〜10/30)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 粘土で人形(ひとがた)に作られた土偶は、造形の美しさや独創性から、人気が高い縄文遺物です。祭祀遺物の代表格で、相模原市内でも230点ほどが出土しています。ところが近年の発掘調査で、石でできた土偶のような頭部が発見されました。ソフトボール位の大きさで、土偶と同じように目・口の表現と文様がある「岩偶(がんぐう)」です。縄文時代中期のものは極めて珍しく、全国的にも例のない新発見の超逸品。初公開です。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。