平塚・大磯・二宮・中井版【12月5日(金)号】
金メダル3つを含む7つのメダルを獲得した水泳の茨選手(本人提供写真)

東京2025デフリンピック 平塚勢がメダルラッシュ ゆかりの選手ら全員獲得

 日本初開催となった聴覚に障がいのある人の国際的なスポーツ大会「東京2025デフリンピック」が11月26日に閉幕し、女子バレーボールや水泳などに出場した平塚市ゆかりの選手たちが、金5つ、銀4つ、銅3つの合わせて12個のメダルを獲得する活躍を見せた。7つのメダルを獲得した水泳の茨隆太郎選手は、「お世話になった皆さんにいい泳ぎを見せられた」と大会を振り返った。

 平塚市内在住の茨選手は、水泳の男子200m自由形、200m個人メドレー、400m個人メドレーで金メダルを獲得。400m自由形、100mバタフライ、200mバタフライで銀、4×100mメドレーリレーでも銅を獲得するなど、「今までで一番モチベーションが高い」と挑んだ大会らしく、出場した8種目中7種目でメダルを獲得する圧倒的な強さを見せた。

 日本開催ということもあり、「お世話になった方々に感謝を伝えられる機会になった。応援の中で泳げたことが本当にうれしかった。夢のようで幸せな時間でした」と喜びをにじませた。

バレー・陸上も金

 平塚ろう学校卒業生の中田美緒選手、長谷山優美選手、高浜浜彩佑生選手が出場した女子バレーボールと、東海大学3年の荒谷太智選手が出場した陸上4×400mリレーで金メダルを獲得。また、平塚ろう学校出身の桐生聖明選手が男子サッカーで銀メダル、市内在住水掫(もんどり)瑞紀選手(東海大学2年)が男子柔道90キロ級と団体戦で銅メダルを獲得した。「平塚ゆかり」として送り出された選手たち全員がメダルを獲得する快挙となった。
神田保育園の完成イメージ図

平塚市 脱炭素推進に補正 神田保育園をZEB対応に

 平塚市は2027年4月に移転する神田保育園の「ZEB-Ready認証」取得を目指し、11月25日に開会した市議会定例会に、「子どもにも環境にも優しい保育園整備」として1千740万円の補正予算案を提出した。ZEB対応の公立保育園は、湘南エリア初となる。

 「ZEB」とは、省エネによって使うエネルギーを減らし、創エネによって使う分のエネルギーをつくることで、エネルギー消費量を正味ゼロにすることを目指した建物を指す。ZEBは4つの段階に分かれており、今回市が目指すのは、1次エネルギー消費量の削減率を50%以上とする「ZEB-Ready」。再生可能エネルギーの導入は必須ではなく、高効率な省エネ設備を導入することが特徴だ。市は今年6月に、脱炭素化を進めていくために温室効果ガス排出量の削減目標を定めた「平塚市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」を改定。同計画の中で、新たに建設する公共施設は、原則としてZEB-Ready相当以上とすることとしている。

 市保育課によると、ZEB化実現のため、当初予定していた整備内容を充実させ、空調機、断熱材等の省エネ性能を向上させる。今後、国が認める民間の建築物省エネ評価機関により審査され、建物完成スケジュールを踏まえ、27年4月に認定予定という。

 市の補正予算額は、12月補正で96億4360万円、既定予算額と合わせ2千491億9323万円が計上されている。

厚生労働大臣表彰 理容師美容師養成功労を受賞した 佐野 彰久(てるひさ)さん 平塚市菫平在住 55歳

顧客満足の育成に尽力

 ○…湘南エリアを中心に、理美容室などを展開する「ライオンファミリーグループ」の理・美容師養成校「湘南ビューティーカレッジ」で理容科教員として、長年に渡り、後進の育成に貢献したことが評価された。「運営する学校の生徒や店のスタッフが、様々なコンテストで優秀な成績を収めていることが認められたと思う」と喜ぶ。

 ○…小学生の頃から、地元・千葉県館山市の理容室で髪を切っていた。「シェービングやシャンプー、カット、マッサージが気持ち良くて、これを仕事にしたいと思った」と振り返る。理容師の専門学校を卒業後、仕事で平塚市に住んでいた兄の紹介で1989年に同グループの前身である井出理容館に入社。2年目になると、シャンプーの全国大会で入賞。腕を買われ、「シャンプー課長」という肩書きで後輩の指導にあたった。「後輩のミスは指導者の責任だということを、先輩たちの背中を見て学んだ」と自身を律してきた。2000年からは同グループ(有)テンフィートのオーナーとして、理美容室のほかに訪問美容を展開し、地域のニーズに応えてきた。

 ○…サーフショップを営む顧客の影響で、25年程前からサーフィンを楽しんでいる。今はバイクにも乗り、「波があればサーフィン、なければツーリング。どちらも無心になれるところが良い」と魅力を語る。

 ○…「技能五輪全国大会」の理容職種では、同グループの店舗スタッフが、多くのメダルを獲得してきた。10月にも「ヘア&ドライヘッドスパ サプリ」(二宮町)のスタッフが、銀メダルを2年連続で獲得。「グループでは、教育に力を入れている。教える側も上達するので、これからも育成を通してお客様の役に立てられたら」
ミニ門松のイメージ(提供写真)

明治記念大磯邸園 園内の竹でミニ門松 12月21日に制作 参加募集

 明治記念大磯邸園(大磯町東小磯295ほか)内の旧大隈重信別邸大広間で12月21日(日)、園内の竹や松を使った「ミニ門松づくり教室」が開催される。午後1時30分〜3時。無料。

 定員7組で、超えた場合抽選。参加希望者は、12月12日(金)までに同園に電話で申し込む。

 申し込み、問い合わせは同園【電話】0463・61・0101(受付時間/午前9時〜午後4時30分)。
ランタンを見て楽しむ来場者

手作りランタン公園彩る 中井町あかりの祭典

 中井町井ノ口の厳島湿生公園で11月29日、「あかりの祭典」が行われた。主催はあかりの祭典実行委員会。中井町と井ノ口地区自治会連合会が共催。

 同会会員や町内の園児・児童、地元住民らが制作した2500個以上のランタンにはアニメキャラクターや動物など、思い思いの絵が描かれており、木道の両脇を照らしたほか、ハート型や観覧車を模した展示も登場し、会場を幻想的な雰囲気に包んだ。

 実行委員長の尾上文男さんは「ランタンの作成も祭典も地域のみなさんの協力でできている。楽しんでいってほしい」とあいさつした。町内在住の79歳と77歳の夫婦は「毎年来ている。今年もきれいで楽しめた」と灯りに酔いしれていた。
2025年の特選の七夕飾り

七夕まつり開催時間延長 午後8時30分までに

 平塚市は11月25日、2026年に開催する「湘南ひらつか七夕まつり」の初日と2日目の開催時間を昨年より30分長い、午後8時30分まで延長すると発表した。

 同まつりは24年、25年は午後8時までの開催だった。主催する同まつり実行委員会(福澤正人実行委員長)は、まつりの目玉でもある七夕飾りを長く楽しみたいという来場客などの声を受け検討を重ね、延長を決定したという。

 福澤実行委員長は「今後、終了時刻を9時までにしていたコロナ前の時間に戻していけたら」と話した。

湘南ベルマーレ 眞壁氏が会長退任

 株式会社湘南ベルマーレは11月29日、12月9日付の役員人事を決議したことを発表した。

 2014年から代表取締役会長を務めてきた眞壁潔氏が退任となり、RIZAPグループ株式会社専務取締役の塩田徹氏が新会長に就任。23年から代表取締役社長を務めた坂本紘司氏に代わり、大多和亮介氏が社長に就任する。退任となった眞壁氏と坂本氏は取締役として役員を継続する。

 坂本氏は11月30日のホーム最終戦で「代表取締役は降りるが、来年もベルマーレに貢献していく」とサポーターに挨拶。退任者、新任者のコメントは12月9日に発信を予定しているという。
「湘南いちごチョコクランチ」を持つ鈴木さん

湘南いちごをチョコに 過熟果を有効活用

 JA湘南管内の、熟れすぎて市場には出回らないイチゴを使った「湘南いちごチョコクランチ」がJA湘南直売所「あさつゆ広場」や「あふり〜な」で販売されている。開発に携わった職員の鈴木翔太さん(31)は、「製品化を通じ、捨てられてしまう農産物の有効活用や農家さんの所得向上に繋げたい」と話す。

 「湘南いちごチョコクランチ」は、過熟イチゴをJA湘南が農家から買い取り、ピューレに加工して使用している。あさつゆ広場で販売されているジェラートにも用いられているが、土産物としての需要も叶えたいと、常温で持ち帰ることができる製品化を模索し、チョコレート菓子となった。イチゴの香りを残しつつ、サクサクとした食感が特徴だ。

 「お子さんのおやつとしても、地元産のものを選んでもらえたらうれしい」と鈴木さん。「イチゴの他にも、製品化することでより農産物のおいしさを広めたい」と話していた。1袋398円(税込)。販売は4月末までを予定している。
避難所設営の様子(提供写真)

大磯町 津波・土砂想定し訓練 町民ら1600人参加

 大磯町で11月16日、相模トラフ沿いを震源とする震度6強の大規模な地震が発生し、津波や土砂災害が発生したことを想定した大磯町総合防災訓練が町内全域で実施された。町内会や自主防災組織、関係団体が参加し、1部と2部を合わせて約1600人が訓練した。

 避難の際に支援が必要な町民を対象にした「個別避難計画」の確認や、町民が主体となって避難所運営が行えるよう、資機材の取り扱いなどを実践形式で学んだ。

 担当課職員は「大磯中学校でフルレイアウトで避難所資機材を展開したが、災害発生時には町民の方の協力が必須だと感じた」と振り返った。
カレンダーを紹介する職員

二宮の魅力を凝縮 観光カレンダー販売

 (一社)湘南にのみや観光協会が作製した「湘南にのみや観光カレンダー2026」が販売されている。吾妻山公園の桜や菜の花、せせらぎ公園のホタルが飛び交う写真など「第30回にのみや観光フォトコンテスト」の入賞作品を掲載。四季をまちの魅力とともに楽しむことができる。

 2カ月ごとにめくる見開きB3サイズで日付の下にスケジュールを書き込む余白がある。町内センター内にある特産品販売所「にの屋」で1部税込み500円で販売中。「季節を感じられる写真を見て、お楽しみいただければ」と協会スタッフ。

 問い合わせは同協会【電話】0463・73・1208。
落合市長(左から5人目)と記念撮影をする参加者ら

平塚JC 「七夕発展させたい」 学生が市長に提言

 平塚市にゆかりのある高校生や大学生などが市政の課題を考え市長に提言する「ひらつかタウンミーティング」が11月20日に市内で開催され、落合克宏平塚市長へ提言を行った。

 学生らは、「湘南ひらつか七夕まつり」で誰もがグルメを楽しめるようにしたいと、飲食ブースにアレルギー食品の表示をすることを提案。実際に今年のまつりで、一部のブースで表示したと報告した。

 これに対し落合市長は「実行力が素晴らしい。アレルギー表示は法律で義務化されていないので市としてすぐには進められないが、有意義な提案」と答えた。

 同日は、まつりで短冊や飾りに関する寄付をした神奈川トヨタ自動車(株)の社員も出席。同社の櫻庭淳一さんは「自分は茅ヶ崎市出身なので七夕まつりには思い出がある。これからも地域に根差した活動を続けていきたい」と話した。平塚市在住の今村美央さん(西湘高校2年)は、「普段、市長やトヨタの方と意見交換をすることがないので、貴重な経験だった」と目を輝かせた。

 主催した平塚青年会議所(平塚JC)の安藤慶理事長は「七夕まつりを続けることが目的ではない。どう発展させるかが大事なので、若い人に旗振り役として突っ走っていってほしい」と参加者にエールを送った。
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二宮町職員が576万円横領 4団体の口座から

 二宮町(村田邦子町長)は11月29日、都市部産業振興課の20代男性主事補による資金横領があったことを受け、記者会見を実施。当該職員を28日付で懲戒処分にしたと発表した。

 同主事補は事務局を務める二宮町園芸協会、二宮町有害鳥獣対策協議会、二宮町畜産会、二宮町農林水産まつり実行委員会の口座から2024年6月頃から34回ほどにわたり、計約576万円を不正に引き出し、投資及び遊興費等に充てていた。

 町は刑事告発に向け警察に相談しており、本人は全額弁済の意向を示しているという。
左から坂井さん、田中さん、友田さん、本杉さん

二宮中4人が優秀賞 県文化財保護ポスター

 県内の中学生を対象にした「第54回文化財保護ポスター」の入賞作品がこのほど決定した。応募のあった476点から52点が入賞し、二宮中学校2年生の4人が「優秀賞」に選ばれた。

 同事業は、次代を担う子どもたちに文化財を守る心を育んでもらう目的で毎年開催されている。同校では美術の課題として2、3年生が制作に取り組んだ。

「わたしたちの文化財」部門

 友田愛梨さんは、首里城を題材に選んだ。「燃えたりしているのに、何度も修復されてきたので、保護というテーマに合っていると思った」と話す。瓦屋根の描写に綿棒を使うなど工夫を凝らし、遠近法を用いた構図で仕上げた。「受賞できるとは思っていなかった。来年こそはもっと良い絵を描いて最優秀賞を目指して頑張りたい」と意欲を見せた。

 坂井みのりさんは「鉄造不動明王座像」を描いた。「文化財を調べていたときに不動明王の画像を見つけた。一瞬でイメージが頭に浮かんできて、その迫力に圧倒された」と振り返る。不動明王の迫力を出すため、影の質感、陰影のコントラストを意識して、赤色のグラデーションで燃え上がるような背景を描いた。「初めての応募で入賞してびっくりした」と話した。

「世界遺産登録をめざす鎌倉」部門

 本杉菜々花さんは校外学習で鎌倉に行った際に初めて乗った「江ノ電」をタイトルに制作した。「景色やレトロな雰囲気が良かった」と話す。踏み切りと江ノ電の景色を、淡い色使いで統一し、細かい影、空や海のグラデーションを繊細に表現した。元々絵が好きで過去にも絵画で入賞経験のある本杉さん。「驚きが大きかったけれど、うれしかった」と喜んだ。

 田中大翔さんは「もっと多くの人に知ってほしかったから」と「鎌倉大仏」を描いた。

 迫力を出すために、下から見上げた構図を意識した。大仏の写真を見ながら、衣のしわや顔の影などをさまざまな色を使い丁寧に描いた。田中さんは「自分の頑張って描いた絵が認められてうれしい」と笑顔を見せた。
出来栄えに太鼓判を押す吉川さん

平塚市吉川農園 暑さ対策が功奏か シクラメン出荷ピーク

 冬の贈答品として人気の「シクラメン」の出荷が現在、ピークを迎えている。平塚市万田の吉川農園によると、昨年は猛暑の影響で3週間ほど出荷が遅れたものの、今年は例年通りだという。

 同園では吉川雅幸さん(41)と父の尚良さん(69)の2人で作業にあたる。今年は昨年の教訓を生かし、暑さ対策としてバイオスティミュラント資材を導入。「シクラメンは暑さに弱く『夏越し』がテーマと言われる。この資材は、ストレスとなる暑さを和らげる効果がある」と吉川さん。鉢をスリット鉢に変更したことも大きかった。スリット鉢は、熱がこもりにくく、下に水が溜まらないため、健全な根を育成できるという。吉川さんは「その効果かはわからないけど、今年は順調に育った。例年通りの出来栄え」と笑顔で話す。

 同園では約500坪のガラス温室に、バイカラーが人気のプルマージュをはじめ、シュトラウスやシューベルトなどの定番はもちろん、今年は初めてキャンディーケーンとファルバラローズを栽培。約40品種の赤やピンク、紫、白など、色とりどりのシクラメンを育てている。

 11月20日から始まった出荷は、年末まで続く予定で、東京や川崎、厚木、小田原、静岡などの生花市場に約5000鉢の出荷を見込む。同園では直売、地方発送にも応じているほか、現在は、JA湘南大型農産物直売所「あさつゆ広場」(寺田縄)でも購入することができる。

 問い合わせは吉川農園【電話】0463・31・8064。
塗装作業を行う組合員

福祉施設を塗り替え 平塚塗装組合がボラ

 平塚塗装組合(服部智昭組合長)が11月22日、市内の障害者福祉施設で塗装ボランティアを行った。

 同組合は毎年、地域の福祉施設を対象としたボランティアを実施。今年は組合員13人が「共同生活援助事業所麦の家」(万田)の建物外壁や軒裏、漆喰部、木部などを塗り直した。服部組合長は「地域に支えられている組合。少しでも恩返しができればうれしい」と話した。

 参加事業者は以下の13社。▽(株)サイマ/(有)服部塗装工業/(有)ヒワタリ塗装工業/(有)富士見塗装/(株)牛川塗装工業/(有)長田塗装/原澤塗装/(有)瀧田/style/(株)タイセー塗装/(有)渚塗装/(有)慶和塗装/(株)シンワ建装
甲冑を試着する参加者

歩いて知る佐奈田与一 甲冑試着や詩吟披露も

 平塚市観光協会が11月24日、「佐奈田与一の郷めぐりと甲冑試着体験」を開催し、市内外から17人が参加した。

 佐奈田与一は、平塚市真田に城を築き、源頼朝の挙兵に応え25歳の若さで散った武将。ツアーでは、与一ゆかりの場所を約6時間かけて巡った。

 真田地区の田園風景や真田神社を訪れた後、与一の会の陶山豊彦会長による手作り甲冑見学と講話を楽しんだ。陶山会長は「昔は与一の命日に大勢がここを訪れたが、今はあまり来ない。盛り上げたいと12年前に会を発足した」と話す。

 戦国時代の甲冑試着で、参加者全員が武将を体験。また10月に制作報告された詩吟「佐奈田与一義忠」が披露され、参加者らは様々な角度から与一の生き様を学んだ。

 平塚市岡崎在住の小林茂夫さん(68)は、「与一ゆかりの場所は、行く度に発見がある。甲冑は重くて走るのが大変そうだなと感じた」と感想を話した。同イベントを企画した、観光ガイドボランティアの塩田貞吉さんは「多くの方の協力でボリュームある内容で開催できた」と感謝した。
賞状を持つ村田さん

2年連続 技能五輪で銀 二宮「サプリ」 村田さん

 理容室・美容室「ヘア&ドライヘッドスパ サプリ」(二宮町中里)に勤める村田海空(かいく)さん(23)が10月20日と21日、厚生労働省などが主催する「第63回技能五輪全国大会」の理容職種で銀メダルを2年連続で受賞したほか、11月18日に美容師の技術力向上を目的とするコンテスト「JUHA JAPON FESTIVAL2025」のファッションメンズ部門でも2位にあたるシルバー賞を2年連続獲得した。

 村田さんは「技能五輪は23歳以下しか出場できないので最後の機会だった。金を狙っていたので悔しいけれど、今の仕事に向いていることが改めて分かったし、大会に向けて憧れの先輩の指導を受けられて、今ある環境への感謝を感じられた。後輩たちにも積極的に出てほしい」と前向きに話した。

ぼんぼり作品募集 平塚八幡宮 3月15日必着

 平塚八幡宮は、2026年3月28日(土)と29日(日)に開催する「さくらまつり」で掲出するぼんぼり揮毫(きごう)の作品を募集中だ。

 揮毫とは、毛筆で絵や文字を書くこと。水墨画、俳句、和歌、書、絵画などジャンルは問わない。テーマは来年の干支である馬。同社は「桜と共にぼんぼりで境内を華やかに彩りましょう」と呼び掛けている。

 同社で所定の用紙を受け取り、3月15日(月)までに初穂料(千円以上)と共に作品を社務所に提出する。(問)【電話】同社0463・23・3315
ライトアップの様子(11月28日撮影)

大磯城山公園 水鏡に紅葉映え ライトアップで賑わう

 大磯城山公園の旧三井別邸地区で11月28日から3日間、「もみじのライトアップ2025」が行われた。不動池周辺など園内の約150本のもみじがライトアップされ、来場者はこぞってカメラに収めていた。

 平塚市から訪れた50代の女性は、「こんなに近いのに初めて来た。秋の定番にしたい」と声を弾ませた。

チケットプレゼント 藤井空ソロコンを平塚で 12月21日 ひらしんホール

 ひらしん平塚文化芸術ホールで12月21日(日)、藤井空さんのクリスマスソロコンサートが開催される。午後4時開場、5時開演。この公演チケットを本紙読者2組4人にプレゼント。

 ピアノとトランペットを同時に演奏するスタイルで話題の藤井さん。当日は自身の楽曲である『星砂』をはじめ、クリスマスの定番曲『戦場のメリークリスマス』や『Happy Xmas(War is Over)』などを披露。スペシャルゲストとして、三科かをりさんとKWRゴスペルクワイアも出演する。

 チケット希望者はメールの件名を「藤井空チケットプレゼント」とし氏名、〒住所、年齢、【電話】を明記し【メール】hiratsuka@townnews.jpへ。12月11日(木)締切。

 問い合わせは同ホール【電話】0463・79・9907。

よいもん市 平塚市役所 15日と16日

 平塚市観光協会が12月15日(月)と16日(火)、「みなくる平塚よいもん市in平塚市役所」を数年ぶりに開催する。

 同所1階多目的スペースで、冷蔵品のハム、ソーセージ、和菓子の他、協会オリジナルグッズなど、選りすぐりの「よいもん」を販売。時間は10時〜午後3時。問い合わせは同会【電話】0463・20・5110。
当時の様子を話す筆者

「私も騙されかけました」 30代男性記者の体験談

 「自分は詐欺にかからない」そんな慢心から、私は騙されかけました。

 +1の国際電話があったのは11月6日。仕事柄、知らない番号からの着信も珍しくないため、番号をよく確認せず、出てしまいました。すると、「岩手県警です」と名乗る声。「(私の本名)さんですか?財布を落としたことはありますか」と聞かれました。心当たりがあり、その通りだと答えると「あなたの口座が特殊詐欺の入出金に使われていて、容疑がかけられています」。頭が真っ白になりました。

 個人情報が漏洩していたのか、私の前住所も知っていました。相手からは「今から岩手県警に来られるか」「捜査中のため他人に話してはいけない」「電話を切ると容疑が深まる」など言われ、いきなりの電話ということで動揺もあり、信じてしまいました。

かけ直して発覚

 「電話での聴取」と言われ、職業や口座残高などを話し、1時間ほど経ったころ突然電話が切れました。疑われたくないと何度もかけ直しましたがつながらず、岩手県警のホームページを調べて電話すると「+1の番号でしたか?それは詐欺です。警察が国際電話からかけることはありません」と言われ安心したと同時に、詐欺だったんだと気がつきました。

 金銭被害はなかったものの、私の情報を話してしまいました。後から調べると典型的な手口で、同様の電話が同じ日にも警察署に多数あったようです。ショックと共に、自分は平気という過信の怖さを痛感しました。

 テレビやネットで注意喚起は見ていたものの、どこか他人事だったのかもしれません。まさか自分が騙されかけるとは。
前回寄せられた食品の一部

中栄信用金庫 各支店でフードドライブ 12月30日まで

 中栄信用金庫(本店・秦野市/北村圭一理事長)は、「子どもの未来応援プロジェクト」として12月30日(火)までフードドライブを実施している。同金庫の各支店で家庭や企業で眠っている食品や防災備蓄品などの寄付を受け付ける。

 提供できる食品は【1】常温で保存できる【2】開封されていない【3】賞味期限が明記され残り2カ月以上あるもの。アルコール類や生鮮食品、賞味期限の記載がないもの、外袋が破れているものは不可。各支店にフードドライブ用の専用ボックスが設けられているので、寄付できる人は支店まで持ち込みを。寄贈された食品は、同金庫から(公社)フードバンクかながわを通して食品を必要とする人や子ども食堂、母子支援施設などに届けられる。(問)同金庫【電話】0463・81・1852

デフ五輪銀 亀澤さんが講演 2月2日地域共生フォーラム

 地域共生社会を考える「令和7年度地域共生フォーラム」が2026年2月2日(月)に平塚市中央公民館小ホール(平塚市追分1の20)で開かれる。午後2時〜3時30分。主催は平塚市、(福)平塚市社会福祉協議会。

 講師に東京2025デフリンピック日本代表(デフ卓球)で同大会卓球女子団体戦銀メダリストの亀澤理穂氏を迎え、「誰もがチャレンジできる地域づくり〜地域共生社会の実現に向けて〜」をテーマに講演する。

 対象は平塚市内在住・在勤・在学者。定員100人(先着順・要事前申し込み)。申し込み期間は12月8日(月)午前9時から2026年1月16日(金)午後5時(予定人数に達した場合は受付終了)。

 申し込みは記事下部の関連リンクからか、平塚市社会福祉協議会【電話】0463・33・3100。

地域作業所連絡会 季節限定商品も登場 12月10日〜12日 展示即売会

 平塚市障がい福祉事業所による「冬の製品展示即売会」が12月10日(水)〜12日(金)、平塚市役所本館1階多目的スペースで開催される。午前9時〜午後4時(12日は3時半)。主催は平塚市地域作業所連絡会(赤部勉会長)。

 平塚市の障がい福祉事業所を利用している人たちが、施設職員やボランティアの支援を受けながら製作しているクリスマスや正月向けの季節限定商品をはじめ、焼き立てパンやクッキー、雑貨などを販売する。

 10日にはフードドライブ、11日にはインクルーシブeスポーツ体験会も実施。eスポーツを通して障がいへの理解や心のバリアフリーの推進を図る。(問)地域活動支援センターこぶし【電話】0463・34・2259
講座を受けた同社員ら

地域社会の「つなぎ役」へ 明治安田社員が養成講座受講

 明治安田生命保険相互会社平塚支社(大井浩嗣支社長)は9月26日、内閣府が推進する「つながりサポーター養成講座」を同支社で実施し、受講した社員約50人が「つながりサポーター」として登録された。

 同講座は孤独、孤立に悩む人を誰ひとり取り残さない社会を目指す内閣府の取り組み。日常の何気ない場面での気づきや声かけなどの意識づけを促し、声を上げやすい社会環境づくりをしていくための普及、啓発を目的にしている。

 受講者らは「孤独・孤立の何が問題か」「相談窓口を知ろう」などをテーマに講座を受けた。自分が困った時の備えとして、普段から「誰に相談できるか」を考えておくことや、周囲の人の悩みや困りごとには「気にかける」「相談窓口につなぐ」など、できる範囲で無理なくサポートすることの大切さを学んだ。

 受講した社員は今後、日々の業務などを通して、地域の困る人を支える役割を果たす。

大磯在住オダギリミホさん クリスマスをテーマにイラストレーション展 茅ヶ崎で12月2日〜27日

 大磯町在住のイラストレーター・オダギリミホさんが12月2日(火)〜27日(土)、すずの木カフェ(茅ヶ崎市元町4の32)でイラストレーション展「クリスマスに あの森の中で」を開催する。

 「大磯丘陵 里山歩きマップ」や「大磯にいた、ばかすキツネと小字地名マップ」など、大磯の自然と歴史についてを作品として残してきたオダギリさん。大磯の鳥「アオバト」や、大磯の里山に生息している野生動物を散りばめた、クリスマスにちなんだ作品などを展示する。

 時間は午前11時30分〜午後4時30分。日曜、月曜定休。

 展示に関する問い合わせはオダギリさん【メール】myon@duco.jp。

コラム【2】専門医が答える 目のお悩み相談室「黄斑上膜とは」

黄斑上膜とは?

 網膜の中心(黄斑)に膜ができる病気です。物が歪んで見えたり、視力が低下したりします。特に視野の歪みは、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

歪みってどんな感じ?

 左のチャートを使って片目を隠し、線がゆがんで見えないか確認してみてください。歪みがある場合は、早めの受診をおすすめします。

どれくらいの人がなる?

 健康診断で指摘されることも多くあり60代以上では5〜10%程度に眼底写真で黄斑上膜が認められると言われています。

治療について

 進行すると手術が必要ですが、手術の安全性は大きく進歩しており、多数の治療実績が報告されています。当院で行う硝子体手術の中でも黄斑上膜が最も多く行われています。歪みが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。早期診断が視力を守る第一歩です。

ベルマガ通信 クラブが変わる時が来た、のか? 11月30日J1第37節 ホーム湘南1-0清水

 新潟に大勝した前節から3週間、シーズン終盤の熱狂が冷めてしまうインターバルはどうなのだろうか。すでにJ2降格が決まり、山口智監督の退任も発表されていたので、湘南ベルマーレは伸び伸びとしたプレーで、開幕戦以来のホーム完封勝利。連勝を飾った。監督会見もこれまでになく明るく、饒舌だった。いつもこのくらいのしゃべりをして欲しかったのが本音だが。

 そして、この3週間の間にクラブに激震が走った。選手からクラブの営業に転身した島村毅氏の退社・独立の発表を皮切りに、長年クラブを支えて来た眞壁潔会長と、クラブのレジェンド選手でもあった坂本紘司社長の代表取締役退任が発表されたのだ。

 J1に上がって8年、万年J2からのエレベータークラブと揶揄された湘南ベルマーレが長くJ1に留まった功績もさることながら、近年の停滞への責任を追及する声が上がっていたのは事実。

 サポーターの声を聞くと、J2降格、監督交代もあり、経営陣の交代を支持する声もありながら、来季以降の経営体制に不安を覚える声も多い。

 他クラブを見ると、神戸、町田など、カリスマ社長が採算度外視の力を注いだことでの躍進も目に付く。しかし、ベルマーレの規模、親会社の体力、市民クラブの成り立ちなどを踏まえると、不安を覚えるのもやむを得ない話だ。果たして、親会社がクラブ運営に前のめりになって躍進していくのか。それとも規模を縮小して、売却などの道に進むのか。

 J2降格、すでに報道されている実績ある監督の招へい、これらを機に改めて、ベルマーレの反骨心、地域密着なども含めた、着実な一歩を歩むのかを見つめていきたい。

(ベルマガ編集長 有坂玲)