横須賀・三浦版【1月23日(金)号】
100人でステージに立つゴスペルスタイルクワイア「ジョイフルファミリー」。本番に向けて練習にも熱を帯びる

【横須賀市】よこすかフェスタ 「市民芸術祭」街全体へ拡大 上町商店街や博物館とも連携

 横須賀市内の市民有志らが企画・運営する文化芸術の祭典「よこすかフェスタ」が2月7日(土)・8日(日)の2日間、深田台の横須賀市文化開館をメイン会場にして開かれる。初開催した2024年5月は29団体の出演で、のべ4千人を動員。地域と文化芸術をつなぐ一定の役割を果たした。2回目となる今回は規模を大幅に拡大。青少年会館、市自然・人文博物館、上町商店街へとエリアを広げ、地域一帯を巻き込んだ「面」での展開を図る。 ジャンル横断 30超団体出演  同フェスは演劇、音楽、落語、アートなど市内で活動する文化団体の発表の場としてスタート。今回は参加・協力団体を広く呼びかけたことで30以上となった。  1日でひとつの作品を作りあげる演劇とダンスのワークショップや市内を中心に展開しているエコなマルシェとして知られる「エコルシェ」、キッチンカーによる飲食販売もある。  発起人で実行委員長の横田和弘さんは「前回は文化会館という『点』での開催だったが、今回は上町商店街などの協力も得て、街全体の『面』で捉えて文化の賑わいを広げていく」と意気込む。  運営はすべて市民の手づくり。昨年の実績が評価され、地元企業などのスポンサー支援も広がったものの、運営資金の確保は依然として課題。パンフレットの販売収益や参加費などで経費を賄う。「行政頼みではなく、市民の力で文化を育てる」というDIY精神に上地克明市長も全面的に応援の意を示しているという。  実行委では、将来的に同フェスを2・3年おきの開催(ビエンナーレ・トリエンナーレ形式)として定着させたい考え。市民発の文化を根付かせることを目指す。 不登校テーマの演劇も  今回の目玉の一つが、市自然・人文博物館で行われる短編劇。社会問題化している「不登校」をテーマにした「北風と太陽」を上演する。横田さんが主宰する劇団河童座と支援活動に携わる専門家などが連携し、演劇の切り口で解決の糸口を探る実験的な試みだ。  不登校は本人の「怠け」や「わがまま」と誤解されがちだが、実際には環境要因や心理的不安が複雑に絡み合うもので、「不登校の内面世界を体感することで支援のあり方を考えたい」と横田さん。鑑賞後には当事者や家族、専門家を交えたセミナーやワークショップも実施する。エンターテインメントの手法を用いて、現代の学校事情や多様な学びのあり方について理解を深める社会性の高いプログラムとなっている。上演は8日の午後1時30分から2時30分で観覧無料。  同フェスの参加団体と出演時間、チケット料金ほかは公式サイト(「よこすかフェス」検索)に詳細情報。全公演共通パス(6000円)なども販売している。
入居者の交流スペースとなるリビング

【三浦市】三浦市社会福祉協議会 独り身守るシェア生活 高齢者専用の共同住宅

 複数名が共同で生活する高齢者向けの「シェアハウス」がこのほど三浦市南下浦町菊名に開所した。三浦市社会福祉協議会が開設したもので、社協が主体となり同様の取り組みを手掛ける事例は全国で初めて。  「たすけあいのいえ『みうらん家』」と名付けられたシェアハウス。かつて介護施設として利用されていた建物を改装したもので、4・5畳を中心とした7つの個室のほか、入居者で共有するキッチンや風呂、テレビが設置されたリビングルームなどがある。  開所の背景にあるのは、社会問題になっている一人暮らしの高齢者の増加。福祉施設への入所を希望しても、親族との関係が希薄などの理由で身元保証人が見つからなければ、受け入れを拒否される現状がある。  こうしたなか、同社協は成年後見中核機関プロジェクトチームを昨年1月に結成。人生の最期に向けて自分らしく生きる準備をする「終活」の支援事業を検討する組織で、その一環として一人暮らしの高齢者の住まいに関する課題解決に向けて取り組んできた。  同社協では高齢者の住居用施設を保有しておらず、「頼れる家族がいない高齢者から住まいの相談を受けても、解決できるツールがなかった」と語る同チームリーダーの森祐貴さん。安否確認のために地域を巡回する体制は確立されても、孤独死の場に接するたびに悔しさを感じていたという。  そこで昨夏、複数人で生活をともにするシェアハウスの設置案が浮上。約半年かけて整備を進めてきた。同社協の杉山実会長は、「小さな施設だが、これをスタートとしてより大きく育てていきたい」と話した。 入居者交流の企画も  施設の外には共同で野菜を育てる畑地があるほか、リビングでは将棋や囲碁を楽しめる。社協職員による健康相談なども随時実施していく予定だという。森さんは、「入居者同士が交流し、生きがいをもって生活できる仕掛けをつくっていきたい」と話している。  同シェアハウスの入居条件は三浦市在住または市内に生活の本拠を有する満65歳以上で、自立した生活を送ることのできる人。いざという時の対応をスムーズに行えるように緊急連絡先や本籍などの情報登録、または自身の死後の支援計画作成が求められるが、身元保証人不要であることが大きな特徴となっている。  月額費用は家賃3万9800円、共益費1万5千円。敷金や礼金は不要。(問)同社協【電話】046・888・7347

三浦半島に点在する醸造所を紹介する「三浦半島ビアマップ」の作成者 小塚 正智さん 横須賀市林在住 41歳

”半島の喉越し”地図に綴る ○…「仕事終わりの一杯のために生き、ビールに肝臓を捧げている」。冗談めかして笑うが、その情熱は本物だ。本業のリハビリ職の傍ら、各地のブルワリーを巡り、醸造家とも顔を合わせながら歩いて集めた生の情報を、一つの形にした。昨年12月には改訂版となる第2弾を発行。愛好家たちのブルワリー周遊を後押ししている。 ○…三崎町諸磯出身。以前から地域のビアマップに憧れを抱いていた。「三浦半島には、世界大会で金賞を受賞するような実力派が揃っている。その魅力を知らないのはもったいない」という思いが2年前、未経験からのマップ作りに突き動かした。知人のイラストレーターに依頼し、実際に半島を一周してイメージを共有。商業的な利益よりも「まずは知ってほしい」という純粋なファン目線を貫く。 ○…単なる飲み手に留まらない。国内にわずか140人ほどしかいない「日本ビール検定1級」保持者の一人に名を連ねる。また、ビールの出来を評価する「ビアジャッジ」の資格も保有。醸造家から新作の意見を求められることもあるほど信頼は厚い。「知識が増えれば、1杯の価値がより高まる。その楽しさを伝えたい」。ビール製造の基となる発芽の体験会や、地域向けの講演会に登壇することもある、在野のビール研究家だ。 ○…「クラフトビールの魅力は自由なところ」。地元産の果実を使ったものから個性的な内装の店舗まで、半島には「ここだけ」の個性が光る。「マップを持って滞在してもらうことで、地元の商店や街全体の活性化に繋がれば」。今後は地域の諸団体と連携したスタンプラリーなどの施策も夢想中だ。愛する1杯を片手に、三浦半島を隅々まで-。そんな思いを掲げながら。

衆院選2026 神奈川11区 現職に1人挑む構図か

 衆議院解散に伴う衆議院選挙が1月27日(火)公示、2月8日(日)投開票に決まった。神奈川11区(横須賀市・三浦市)の情勢は、現職の小泉進次郎氏(44・自民)に新人の爲壮稔氏(72・共産)が挑む構図になりそうだ。 小泉氏は、農水相・現在就いている防衛相の実績をアピールしていく方針。米が浜通に事務所を開設する準備を進めている。 共産党三浦半島地区委員会常任委員の爲壮氏は、約40年、医療・福祉の現場に従事した経験を強調。外交による平和実現も掲げる。 立憲民主と公明が結成した新党「中道改革連合」は11区内において、目立った動きはない(1月20日寄稿)。
全員一斉のスタートシーン。スターターを上地克明市長が務めた

ソレイユの丘駅伝  絶景臨む園内コース快走 80回の記念大会に103チーム参加

 長井海の手公園ソレイユの丘を舞台に健脚を競う「ソレイユの丘駅伝」が1月18日、園内の特設コースで開催された。横須賀市の主催。80回を迎えた記念大会には、市内在住・在勤・在学の中学生以上で構成された計103チームが出場。冬晴れの空の下、ランナーたちは一本のたすきにチームの思いを込め、全長12・6Kmのコースを駆け抜けた。 コースは園内を周回する全5区間。起伏のある丘や相模湾を望む絶景の中、選手たちは白い息を吐きながら力走を見せた。各部門の優勝チームは【一般A】三浦学苑A【一般B(30歳以上)】横須賀連合【一般女子】三浦学苑【中学生男子】横須賀学院【中学生女子】追浜中学校総合Vの三浦学苑A「狙い通りの走り」 三浦学苑Aチームは、昨年11月の関東高校駅伝男子にオープン出場した石田優選手(3年)、夏坂水綺選手(3年)を中心とした編成で挑んだ。「ローカル駅伝だからこそ『三浦』の名に恥じない走り」がメンバーの共通認識。狙い通り、全区間をトップで走る完全優勝で大会を制した。石田・夏坂の両選手は、春から大学に進学して箱根路をめざす。

漢字の部首で戦うゲーム体験会開催 不登校の親の交流会も

 漢字の部首を組み合わせて戦うバトルカードゲーム「カンジモンスターズ」の体験会が2月1日(日)、横須賀市総合福祉会館で開催される。午後2時から4時。 不登校や学校に行き渋る親子の社会的孤立を防ぐことを目的に活動する「学校外の親子の居場所 よりどこ」の主催。勉強のおもしろさを伝えるゲームを開発するタンキュー(株)の森本佑紀さんを招き、漢字の読み書きが苦手でも楽しめるカードゲームを体験する。 0時15分から1時半まで、不登校の子どもをもつ親同士で話し合う「親カフェ」も実施。対象は学校外の学びに関連のある親子や支援者。詳細はInstagram「横須賀 よりどこ」で検索する。
上映当時の作品ポスター

映画『豚と軍艦』上映会 混沌の基地の街、青春の破滅

 戦後復興から成長期に向かう混沌とした時代。米軍基地のある横須賀を舞台にした今村昌平監督の映画作品『豚と軍艦』(1961年公開)の上映会が1月31日(土)、深田台の横須賀市文化会館中ホールで開かれる。 うわまち病院の閉鎖以降、上町エリアの商店街への客足が減少していることを受け、地域資源を生かした活性化に取り組む「よこすか人社プロジェクト」が企画した。エリア一帯への誘客を図るほか、作品上映を通じて、ある種の熱を帯びていた横須賀の一時代を振り返る。 作品のあらすじはこうだ。米兵相手の商売や売春、裏組織の抗争が繰り広げられる基地の街。暴力団「日森組」は米軍基地から出る残飯を入手して養豚を始め、主人公のチンピラ欣太(長門裕之さん)は飼育主任となる。欣太は組織の中での出世を夢見るが、裏切りや殺人が発生して状況は悪化。ついには警察の手が伸び、追い詰められた欣太は世話をしていた何百頭もの豚をどぶ板通りに放ち、逃走を図る──。クライマックスを飾る豚の暴走シーンは、日本の映画史に残る名場面として知られている。上映開始は午後6時30分。入場料500円。上映前の午後5時から戦後の横須賀史をテーマにしたトークもある。 問い合わせは、同プロジェクト【携帯電話】070・2790・9211。《作品に詳しい杉山一夫さんの解説》『豚と軍艦』は、1960(昭和35)年夏から秋にかけて横須賀でロケされ、昭和36年1月に封切られた、丸ごと横須賀が舞台の映画。時代背景は朝鮮戦争休戦(昭和28年)から売春防止法公布(昭和31年)の間。今村昌平監督はこの映画を「重喜劇」と呼んでいる。喜劇を支えているのが三大ギャグで、クライマックスのEMクラブ裏の豚の氾濫は、三つ目のギャグの終わりと重なる。話の骨子は十代の破滅的な純愛映画だが、今村は「パンパンの街・世界の赤線」と言われた当時の横須賀を、重い笑いで包み込んだのであった。
資料を基に作成した小冊子を持つ落合さん

三崎に眠る「戦時の体温」 古民家から資料 保全へ寄付募る

 三浦市三崎出身の字幕翻訳家・落合寿和さん(58・横浜市在住)は、父の生家である三崎の古民家から日本の近代史を物語る膨大な資料を発見した。行政からの公文書や親族間の書簡、戦時下の新聞、明治期の小学校の教科書など「当時の庶民が感じていた空気感が読み取れる」と落合さんは希少性を訴える。押し入れから見つかったこの資料群や家屋を保全していくため、クラウドファンディング(CF)を通じて寄付を呼び掛けている。 落合さんはこの資料群を、「100年前にハードディスクがあったなら、その中身がそのまま無事に出てきたかのような状態」と表現。そのどれもが、色褪せながらも当時の息遣いをそのままに留めている。戦争への足音伝える警察からの手紙 発見した資料の中でも、当時の社会情勢を色濃く反映しているのが、1940年当時、花暮の区長を務めていた落合さんの曾祖父のもとに届いた一通の茶封筒だ。差出人は、三崎警察署。中には、戦時体制下で物資の配給や価格を監視した警察組織「経済警察協議会」の名称があり、奢侈品(しゃしひん)(ぜいたく品)の製造販売制限規則などが記されている。特筆すべきは、その本文に「九月二十七日、目的を一にする独伊と同盟成り、全體(ぜんたい)主義国家は益々強化せるは、同慶に堪えず」と、日独伊三国同盟の成立を祝う文言が刻まれている点だ。落合さんはこれを「『奢侈品を作ってはならない』『売ってはならない』という制限が、国家総力戦体制の一環で、三崎という地域社会の隅々まで浸透させられていた」と当時の実情を読み解く。 このほか、日本の統治下にあった満洲国熱河省で働いていた大叔父が三崎に送ったとされる「満州日日新聞」やその明細、「集レ」「伏セ」といった日本語の軍事号令に対応する”満州語”の一覧表などもある。陸軍士官学校で使用されていたとされる教科書には、地形を利用した橋の建設方法や、ドイツ軍の事例を引き合いに出した設問もあり、具体的な軍事教範が記されている。 『白米食の廃止に就いて』と題された冊子もある。これは1938年に厚生省衛生局と国民精神総動員中央聯盟が発行したもので”白米は贅沢”と位置付けている。食生活から戦時体制への協力を求めた背景が伺える。保全に熱意 落合さんは2019年末に発見したというこれらの資料を保全していくため、一点一点スキャンして文字起こしを実施。現代語訳や詳細な解説を付した「復刻版」を制作した。今後、これを販売し、CFの資金と合わせて資料や老朽化が進む家屋の保全に充当していきたい考えだ。「100年前の歴史を100年後まで語り、つないでいきたい」 CFはキャンプファイヤーのサイトで2月6日(金)まで展開している。

創設100周年の横須賀南警察署 若者らと未来へ誓い

 横須賀市の南部エリアを管轄する横須賀南警察署で1月15日、同署の創設100周年を記念した「武道始式」が開かれた。上地克明市長ほか関係者らが出席し、署員と共に地域の安全・安心への決意を新たにした。 式典では、署員による柔道・剣道の武道訓練の成果発表に加え、神明中学校と湘南学院高校の生徒が演武に参加。横須賀総合高校書道部による書道パフォーマンスもあり、新たに署訓に定められた「使命感」の文字を大胆な筆運びで揮毫した=写真。 同署は1926(大正15)年6月、浦賀警察署として創設され、今年で1世紀を迎える。小島博署長は挨拶の中で、長きにわたり治安維持に尽力した先人や地域住民への感謝を述べるとともに、昨今の治安情勢や大規模災害への備えなどの課題を挙げた。警察の体制強化に加え、地域住民の協力が不可欠であることにも言及。「100年先、200年先も安心して暮らせる地域社会の実現に全力を尽くす」と結び、次の100年に向けた連携強化を呼びかけた。
新設されたキッチンスペースと中西代表理事

衣笠商店街に交流拠点新設 調理もできる「衣笠キッチン」

 多世代の交流拠点として、衣笠仲通り商店街の中心部に「衣笠キッチン」が1月19日にオープンした。  「商店街を利用する人が、ふらっと立ち寄れる居場所を作りたい」と、同協同組合が神奈川県と横須賀市の補助金を活用し、イベントスペースをリニューアルした。食を通じた交流もできるように、流し台やIHコンロなど、調理に必要な機能も新たに設けられた。  同協同組合では、認知症の当事者や家族が集う「オレンジカフェ」や子ども食堂の開催を企画していくほか、飲食関連で起業を考える人に事業を試す場として有料で貸し出すという。同代表理事の中西真理さんは、「多世代が混ざりあうことで生まれる安心感を、衣笠から発信したい」と話している。  利用に関する問い合わせは【電話】046・852・0696へ。
芝生で覆われた園庭には、登って遊べる築山が整備

横須賀市 久里浜に「南こども園」完成 多様な保育ニーズに対応

 横須賀市が公立保育園再編実施計画に基づいて新設整備を進めていた「南こども園」が久里浜に完成し、1月14日に関係者を集めて内覧会が催された。久里浜公園内にあったプールを解体して敷地の一部を転用したもので、事業費は約12・4億円。そのうち75%は、防衛省による補助金が充てられた。 0歳から5歳まで定員160人の規模は、市内の公立保育園では最大。老朽化した森崎保育園とハイランド保育園を統合し、幼稚園と保育所の機能を併せ持った「幼保連携型認定こども園」として多様な保育ニーズへの対応を図る。遊び心くすぐる仕掛け 1500平方メートルの敷地に建てられた園舎は鉄骨造3階建て。園児を迎える登園口は吹き抜けの広々した空間で、各保育室には扉がなく開放的な雰囲気だ。部屋と廊下を結ぶトンネルや穴倉のようなスペースなど、園児の遊び心をくすぐる仕掛けも随所に施されている。 設計にあたった一級建築士の井上知也さんは、「こちらの想像を超えるような、子どもらしい自由な発想で楽しんでほしい」と話していた。

横須賀市 日本食、母国より旨い? 国際交流員らとトークイベント

 国際平和の重要性を再認識することを目的としたイベント「市民平和のつどい」が1月31日(土)、横須賀市日の出町のヴェルクよこすかで開催される。横須賀市の主催。 今回は「知れば、世界がもっと身近になる」をテーマに、国籍を超えた「人と人の理解」に焦点を当てる。当日は、市国際交流・基地政策課で働く国際交流員のニコラさん(仏)、クインさん(米)、ケイトさん(米)の3人に加え、日本国内在住の陳さん(中)、トゥイさん(越)を含む計5人が登壇する。日本に来た経緯や海外の人から見た日本の印象、言語・文化・コミュニティ・生活習慣など、様々なテーマについて多様な視点で語り合うパネルディスカッションを実施する。 このほか、「日本料理は自国よりおいしい?」などの質問に登壇者がどう答えるか当てる三択ゲームや、5人との交流タイムも用意されており、楽しみながら異文化理解を深められる。 参加無料。会場は第1会議室。午後2時から4時。定員は抽選で48人。希望者は1月24日(土)までに、市HPか市コールセンター【電話】046・822・4000へ申し込む。

半島のブルワリー網羅 各店の特徴記したビアマップ

 横須賀市林在住の小塚正智さん=人物風土記で紹介=が、三浦半島に点在するブルワリーを中心にした「三浦半島ビアマップ」の第2弾を発行した=写真。愛好家としての「三浦半島のビールを多くの人に知ってほしい」という純粋な思いで製作に至った。 マップは、浦賀・久里浜、横須賀西部、三浦といった地域ごとにエリアを区分し、周辺の地図とともに店舗を配置。各店の詳細情報には、「日本ビール検定1級」を持つ小塚さんが自ら各地を渡り歩き、実際に喉を鳴らして仕入れた各店の特徴や定番商品、醸造のこだわりが独自の視点で綴られている。 元来、「ビール党」だった小塚さんはクラフトビールの流通が盛んになった10数年前から各地のブルワリーをめぐるようになった。SNSや醸造所を訪れる中で生まれる人との交流も魅力の一つだという。 今回の改訂版は約7000部を発行。A4判フルカラーで、デザインは専門のイラストレーターが手掛け、視覚的にも楽しめる仕上がりだ。 マップは現在、掲載されている各ブルワリーや一部酒店ほかで入手可能。小塚さんは「このマップが、三浦半島に長く滞在し、深く知ってもらうための『周遊の羅針盤』になれば」と、ビールを通じた観光振興に期待を寄せている。

池上コミセン初級講座 「自分史」事始め 年表作成、写真の整理から

 池上コミュニティセンター(横須賀市池上4の6の1)では、自分の歩んできた道のりを振り返りながら文章にまとめる「自分史」づくりに挑戦する全3回の初級講座を開講する。共催はタウンニュース社。 過去の記憶を整理しながら「人生の棚卸し」を行うことで脳の活性化を図り、参加者同士の交流にもつなげる。 「文章力に自信がない」「自分には書くような立派な歴史はない」と尻込みする人は少なくない。そうした不安を解消するため、同講座では原稿用紙に向かう前に、自身の年齢と当時の社会ニュースを照らし合わせる「自分史年表」を作成する。これを手元に置きながら思い出の写真を持ち寄って語り合うワークショップスタイルで進行する。 講師は自分史活用推進協議会認定アドバイザーの玄真琴さん。参加者には教材として、「簡単手作り自分史ノート」が手渡される=写真。 日時は3月2日・16日・30日の各月曜日の午前10時から正午。参加無料で定員12人(横須賀市民優先)。 申し込み・詳細は同コミセンのホームページ(https://communitycenter.jp/)を参照。

かなしんと横須賀建設業協会 災害時の店舗復旧で協定

 かながわ信用金庫(片岡祐二理事長=写真左)と横須賀建設業協会(永井福男理事長)は1月16日、「大規模災害時における応急復旧工事施工等に関する協定」を締結した。 店舗等が被災して営業継続に支障が出た際に、同協会に工事を依頼して早期復旧を図る。 金融インフラの停止による市民生活や企業活動への影響を最小限に留める狙いがある。能登半島地震では、液状化現象により店舗への進入ができなくなった事例があり、これを教訓とした。 同金庫は横須賀市内の町内会とも防災協定を締結しており、市内16の営業店で近隣住民へ飲料水や食料などの備蓄品を提供する体制をとっている。今回の協定により店舗の安全をいち早く確保することで地域支援を迅速化する。同金庫によると地域金融機関と建設業協会による復旧協定は全国でも例がないという。
武山初不動の縁起物の笹菓子

横須賀市 武 初不動で無病息災 28日、縁起物の販売も

 一年の無病息災を願う新年最初の縁日「初不動」が1月28日(水)、持経寺武山不動院(武1の3040)で行われる。 古くから漁師から豊漁や航海安全に厚い信仰が寄せられ、「波切不動」とも呼ばれる不動尊。例年、無病息災を願う参拝者が多く訪れ、境内では露店が並び、賑わいを見せる。 当日は武山観光協会が笹を釣り竿、ふ菓子を魚に見立てた名物の「笹菓子」(千円)を午前7時30分から正午まで販売するほか、同地域のマスコットキャラクター「武丸」の焼印が入ったどら焼き(270円)や、武丸パン(200円)などの販売もある。 詳細は同協会(西行政センター内)【電話】046・856・3157

シンポ 小規模校の教育力 不登校問題解決の一方策

 増加傾向にある不登校問題解決の一方策とされる「小規模特認校」について考えるシンポジウムが1月31日(土)、市民グループ「ヨコスカをよくする会」の主催で開かれる。 小規模特認校とは、学区の縛りがなく、市内のどこからでも就学を認める制度のこと。県内では不登校に特化した「不登校特例校(学びの多様化学校)」が大和市と鎌倉市に設置されているが、既存の学校を活用する「小規模特認校」も新たな選択肢として注目されている。 当日は、不登校問題に取り組むアンガージュマン・よこすかの島田徳隆理事長と汐入小学校学校運営委員で汐留町内会会長の山下香さんが意見を述べる。2人の話を通じて、これからの教育のあり方や小規模特認校の可能性について考える。 会場は汐入駅前の産業交流プラザ・交流サロン。午後1時30分開会。参加無料。 問い合わせは同会事務局【電話】046・827・2713。
ペリー上陸地「玉楠の木」(横浜開港資料館)

三郎助を追う ~もうひとりのラストサムライ~ 第21回 文・写真 藤野浩章

「またか。そなたの得意とする手だの」 ◇  大方の予想を半年も早めて日本へやって来た米艦隊。その理由は、ロシアの存在だった。  半年前の来航の後、ペリーは中国に滞在していたが、ロシアのプチャーチンが日本との交渉を開始するという情報を得たために、再び日本を目指したという。しかも、前回をはるかに凌ぐ規模での来日に、その本気度を見ることができる。  まず問題となったのが、交渉そのものをどこでやるか、ということ。その予備交渉は浦賀の館(やかた)浦(うら)で行われ、日本側は鎌倉か浦賀を提案するが、江戸に近づきたい米側との隔たりは大きかった。  そんな膠着(こうちゃく)状態の中「ニセ奉行」が再び登板する。香山栄左衛門である。彼がいないことに不審を抱いた米側からの"ご指名"で、別の役目だった香山が呼ばれたのだ。その効果か、本交渉は横浜村で行われることになったのだった。  本交渉の全権は林復斎(ふくさい)。幕府の頭脳とも言える重鎮がついに登場する。しかしこれは、圧倒的な軍事力でプレッシャーをかけてきた米に対して、エースが登板せざるを得なかったということかもしれない。二百年余り続いてきた「祖法」の鎖国政策が、あっという間に崩れようとしていた。  緊迫した状況の中、浦賀奉行所はサポート役に徹することになったが、本書では船大工の勘左衛門が"ニセ同心"として米船に乗る場面が描かれている。冒頭のセリフは、またもや奇策を繰り出してきた三郎助に対する戸田氏栄(うじよし)のもの。貪欲に学び続ける三郎助のスピリッツは、幕府を守る力として浦賀を越えていくことになる。

わたしのまちでいきる きょうだいの想い 編 【8】6人目の誕生、募る母の違和感「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」

 この連載では、障がいを持って生まれたうららの兄、蓮から見た妹の姿やきょうだい児として感じてきたことなど、さまざまなエピソードを紹介します。  お腹の赤ちゃんが生まれてくるその日を心待ちにする中、6回目の出産ともなると、様々な身体のトラブルが。お腹の張りが強く張り止めを服用したり、シロッカー手術をした箇所から出血を起こして入院になったりと、出産まで気は抜けませんでした。そして出産前日、子宮脱になりそのまま入院。翌朝には促進剤を使って出産となりました。決して楽なお産ではなく、6回目にして一番苦しい出産。それでも無事に産まれてきた娘と対面したとき、それまでの大変さは一瞬で吹き飛び、やっと会えた娘への愛おしさでいっぱいになりました。早く家族に会わせてあげたい。そんな想いでした。  娘を連れ自宅に帰ると、家族が増えまた一段と賑やかになった我が家の日常がやってきました。上の兄姉たちは妹をこれでもかと可愛がり、その友人たちも代わる代わる赤ちゃんを見に来るので、常に多くの子ども達で賑わっていました。  そんな中で唯一、上の子たちが学校へ行っている間は娘とふたりだけの時間。ゆっくりと穏やかに時間が流れ、私にとって最大の癒しの時間でした。少しずつ大きくなる娘に喜びを感じていたのも束の間、娘の成長に違和感を抱くようになったのは、娘が1歳を迎えようとしていた頃。つかまり立ちはするものの歩く気配がない。斜視が酷く目が合わせられない。1歳ごろにできるであろう手遊びも全くできない...。その違和感は日を追うごとにはっきりと、そして強くなっていきました。-次回に続く