小田原・箱根・湯河原・真鶴版【2月1日(土)号】
カウンターで迎える芸者衆

箱根湯本芸能組合 カフェバー「気軽に楽しんで」 芸者文化、裾野広げる挑戦

 芸者文化を継承する箱根湯本芸能組合が1月23日、事務所兼稽古場として使っていた見番(箱根湯本)の1階を「芸者カフェバーはな」としてオープンした。初日から満席になる盛況ぶりで、芸者衆は普段の「お座敷遊び」の時とは違うもてなしで来客を迎えていた。

 コロナ禍を機に宴席の数が激減したことを受け同組合は、「今までとは違う角度から営業ができないか」とさまざまな方法を模索し、対策を講じてきた。その一環として昨年春頃から、芸者が来客を迎えるカフェバーの開店に向けて改装などの準備を進めてきた。

 同組合に所属する芸者衆約130人の内、店舗には交代で3〜5人が出勤する。提供するドリンクは芸者衆が自ら厳選、料理メニューも稽古後に試作を繰り返して考案されたもので、軽いおつまみからピザなどの食事まで幅広い利用ケースに備える。

 箱根湯本駅から歩いて約5分の立地。国道1号沿いのセブンイレブンを曲がると、赤色の暖簾が掛けられた趣のある外観が見える。大きなガラスを採用し、通りからは店内の様子も伺える。同組合の舘美喜子組合長は「気軽にお越しいただけると思う。無理せず周りから愛されるお店にしていきたい」と話す。

 オープン初日から、通りがかりの観光客が来店する様子も。同組合の芸者、琴音さんは「普段はお座敷になじみのない人も気軽に来て楽しんでほしい」と話していた。

 営業時間は午後6時から午前0時。日曜、月曜定休。(問)同店【電話】0460・85・8639

第1回公演のワンシーン(劇団記念誌より)

市民劇団 こゆるぎ座が80周年 2月22日・23日 記念公演

 県内最古のアマチュア劇団で、小田原市を拠点に活動している「劇団こゆるぎ座」の創立80周年記念(第71回)公演が2月22日(土)・23日(日)、小田原三の丸ホールで行われる。

 同劇団は、終戦間もない1946年1月に小田原の学生たちにより創設。第1回公演は同年9月に御幸座で行った。

 設立時に作られた劇団の「萌芽理念」には、「藝術は人生の理想創造である」「劇團こゆるぎは地方文化の一部門として存在する」など若者の情熱が示されている。

 また、当時小田原に住んでいた劇作家の重鎮・北條秀司(1902-96)と劇団の若者が出会い、荒久の砂浜で稽古を受けたこと、作品の無料上演を特別に許可された記録も残る。

 以降、市民劇団として精力的に公演を重ね、1985年には神奈川文化賞を受賞した。

平和への祈り込め

 80周年公演の演目は「小田原大手前 終戦物語」。座付き作家・後藤翔如さんの作品で、1995年の創立50周年記念公演で初演。後藤さんの急逝による2009年の追悼公演以来の再演となる。

 物語の舞台は太平洋戦争終戦前後の小田原。大手前に暮らす畳店一家やそこに集う市民が、混沌の時代の中で力強く生き抜いていく姿を描く。

 関口秀夫代表(86)は、「終戦80年でもあり平和への思いを込めています。尊い人間性、社会性を感じていただければ」と話す。

 公演は大ホールで22日・午後5時開演、23日・午後1時30分開演。チケット(全席自由)1500円で、同ホール窓口、ハルネ小田原街かど案内所、平井書店で販売中。(問)こゆるぎ座【電話】080・3915・2211

令和6年度神奈川県スポーツ功労者表彰を受けた 田口 和夫さん 小田原市曽比在住 71歳

地域に根ざすスポーツの輪

 ○…体育・スポーツ振興に貢献した個人や団体を称える神奈川県スポーツ功労者表彰。長年にわたり、小田原市体育協会の理事や広報委員長を務め、組織の発展に尽力。また、桜井体育振興会の代表として、スポーツフェスティバルや球技大会など地域の活性化に貢献した。「先頭に立ってやるタイプではないので、周りの助けがあったからこそ続けてこれた」とほほ笑む。

 ○…高校を卒業後、大手オフィス機器メーカーに就職し、南足柄市の工場で働いた。電気主任技術者として設備の管理や保守に従事し、忙しい日々を過ごしつつ、社内のクラブ活動でバレーボール、テニス、山岳などに親しんだ。「体を動かすことが好きだからね」と定年後も変わらずスポーツをする日々。中でも最近はソフトバレーに夢中で、チームの若手から「そこはボール拾わないと」と遠慮のない言葉も心地良い。

 ○…会社員時代の仲間と集うカラオケも欠かせない楽しみのひとつ。10年以上続く集まりで月に1回、朝から夕方までたっぷり歌い続ける。持ち歌は演歌を中心に500曲以上。「歌う以上はうまくなりたい」と点数はパソコンで記録し、向上心をのぞかせる。90点以上を出す実力だが、「機械の判定だからね」とさらりと言った。

 ○…20年以上、桜井体育振興会の役員を務め、定年後に代表になった。参加者不足が課題となっていた自治会対抗の運動会を、自由参加型のスポーツレクリエーション形式に変えた。「競うより、楽しめる場にしたかった」と子どもから高齢者までが集い、新たなつながりが生まれた。「やりたい人が気軽に続けられる場があれば、それでいい」。これからも地域に根ざした活動を続けていく。

昨年の様子

リバティ小田原日本語学校 学びの成果を披露 三の丸ホールでスピーチ発表会

 外国人留学生に日本語教育を行うリバティ小田原日本語学校(倉田雅史理事長、長峯信哉校長)が2月7日(金)、小田原三の丸ホール(小ホール)で観覧自由のスピーチ発表会を開催する。

 地域で暮らす外国人が学業に励む様子を知ってもらおうと、これまでの学内イベントを刷新し、昨年初めて一般の来場も可能にしたリバティのスピーチ発表会。前回はペルーやネパール、フィリピンなどから来日した学生が日本語表現の難しさや母国のこと、日本での暮らしなどを発表した。

 当日は前半の部(午前10時〜)、後半の部(午後1時35分〜)があり、入出場自由。詳細は同校【電話】0465・23・4411(長峯校長)。

チケットプレゼント 劇団こゆるぎ座「終戦物語」

 「劇団こゆるぎ座」の創立80周年記念公演「小田原大手前 終戦物語」の観覧チケットを、10組20人にプレゼント。

 会場は小田原三の丸ホール。2月22日(土)(午後5時開演)、23日(日)(午後1時30分開演)共通、全席自由。

 希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、タウンニュースの感想を明記しハガキかメールで応募。

 宛先/〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「こゆるぎ座」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。2月7日(金)締切(必着)。応募多数の場合抽選。

商品を試食する岸さん(右)と槇さん

食品ロスに「美味しい」対策 規格外品でアイスを製造

 規格外の果物や野菜をアイスクリームに加工して販売するブランド「n!ce cream(ナイスクリーム)」がこのほど、地元農家のキウイを使った新作を発表、程よい酸味でミルクの味わいが引き立つ商品が出来上がった。

 これは小田原市に移住した20代女性2人による取り組みで、同ブランドを立ち上げた岸はつみさん(24)が「はれやか農園」(小田原市)の槇紗加さん(26)から規格外品を購入し、千葉県の牧場に委託して製造した。

 中学生の頃からボランティアに熱心だったという岸さん。規格外の作物が大量廃棄される一方、子ども食堂では食材が不足する現状を目の当たりにし、「この矛盾をなんとかしたい」と1年ほど前から『廃棄を減らして、美味しいを増やす』をコンセプトに活動を始めた。これまでレモンやトウモロコシなど、多様な農作物をアイスクリームにしてきた。

 「普段なら畑に捨ててしまうものを買ってくれるのでありがたい」と槇さん。同様の声が他の農家からも届き、岸さんは「いいサイクルが作れている気がする」と手応えを感じる。今後は小田原市のふるさと納税返礼品指定を目指すという。

 商品は同ブランドのオンラインショップで販売中(売切れ次第終了)。

参加者に講演する榎本さん

審判の視点を学ぶ サッカー協会が講演会

 小田原サッカー協会が昨年、早川公民館で審判講演会を行い、小学生の選手や指導者、審判員を含む約40人が参加した。講演会は将来、プロ選手だけでなく、審判員としてサッカーに関わる選択肢もあることを示す目的で初めて行われた。講師には同協会OBで、日本サッカー協会1級審判員の榎本一慶さんを招いた。榎本さんはJリーグの試合での判定についてや、ビデオ判定(VAR)の裏話などについて講演し、参加者は真剣に耳を傾けていた。

 額田総司さん(5年・湯河原サッカースポーツ少年団)は「審判は、選手と同じように走り、ファウルが見える位置や角度を考えてジャッジしてすごいと思いました。Jリーグのインテンシティ、フェアプレー、エキサイティングを踏まえて練習に取り組みます」と語った。

ベルマーレの坂本社長(左)と加藤市長

ベルマーレが開幕へ決意 小田原市を表敬訪問

 サッカーJ1リーグ・湘南ベルマーレの坂本紘司代表取締役社長が1月22日、ホームタウンのひとつである小田原市を表敬訪問し、加藤憲一市長と新体制の報告や地域連携について意見交換を行った。

 昨季は夏場以降に復調して、J2降格を回避した同チーム。ホームゲームでは5試合でチケットが完売し、売上も過去最高を記録した。また、昨年9月には「小田原ホームタウンデー」も開催し、小田原市の観光PRキャラクター「梅丸」が登場するなど盛り上がりを見せた。

 坂本社長は「昨年以上の順位を目指すことはもちろん、多くの方に楽しんでいただけるイベントも企画していきたい」と語った。加藤市長は「試合の熱気や応援の盛り上がりが、小田原のにぎわいにつながることを願っています」とエールを送った。

 同チームの開幕戦は2月15日(土)、レモンガススタジアム平塚で鹿島アントラーズと対戦する。

花粉を飛散する雄花の着花状況(南足柄市大雄町 令和6年11月11日撮影・県提供)

花粉飛散量県予測 スギ例年より「多い」 ヒノキ「例年並み」

 神奈川県が先ごろ、2025年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測を発表した。スギ花粉は例年より多く、ヒノキは例年並みになる見通し。

 スギの調査は今回が28回目で、24年11月に県内30カ所の林で実施。ヒノキは13回目の調査で、12月に40カ所の林で行われた。花粉を飛散させる雄花の着花量を調べて数値化し、過去のデータと比較して飛散量を予測した。

 調査結果によると、スギは23年の数値と過去28年間の平均値をいずれも上回り、過去5番目に高い値だった。ヒノキは23年の数値を下回り、過去13年間の平均値に近い値だった。

 スギもヒノキも夏期が猛暑だと雄花の着花量が多くなる傾向で、前年が多いと翌年は減る傾向。スギの着花量は24年7月と8月の記録的な猛暑の影響と、前年(24年春)の着花量がやや少なかったことによるもので、ヒノキは前年に多く着花した影響を受けたとみられる。

 例年スギ花粉は2月から4月にかけて、ヒノキ花粉は3月から4月にかけ飛散する。花粉飛散量は、神奈川県自然環境保全センター研究連携課のHPで公開されている。

真鶴町、水道料金改定へ 全体で2割の増収見込む

 真鶴町は、水道料金を改定する方針を明らかにした。老朽化した水道管の更新費用を確保し、水道事業の経営健全化を図る狙いだ。町議会3月定例会に条例改正案を提出し、可決されれば7月からの適用となる。

 町によると、町内の水道管は老朽化が進み、漏水事故の増加が深刻化。更新費用捻出のため、料金改定は避けられないと判断した。改定案では基本料金を最大29%値下げし、これまであった基本水量(基本料金に含まれる一定量の水の使用枠)を撤廃する。一方で、使用量に応じた従量料金を値上げする。結果、単身世帯など使用量の少ない世帯は水道料金が安くなる一方、使用量の多い世帯は値上げとなる。町による試算では、3691件中514件が料金減となるが、使用量によっては40〜50%台の料金増となる場合もあるという。全体として21・5%増となる約4100万円の増収を想定している。

 1月19日に町民を対象とした説明会を実施し、町は財源確保への理解を求めた。町によると、参加した9人の町民からは「使途を明確にしてほしい」などの声が上がったという。町では今後も説明会の開催を予定している。

2年ぶり晴れ舞台 出初式ではしご乗り

 冬晴れに響く喝采-。

 1月11日の小田原市消防出初式で、小田原古式消防記念会によるはしご乗りが披露された。

 同会では、小田原鳶職組合の先輩から若手職人らにはしごの「乗り子」の技を受け継いでいる。

 昨年は能登半島地震による式典の規模縮小ではしご乗りは中止になっており、湯川吉寛副組頭は「若手鳶にとって2年ぶりの晴れ舞台となってよかった」と話した。

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刀で邪気を払い火を渡る藤原住職

小田原 満福寺で火渡り 業火の試練で無病息災

 小田原市中里にある満福寺(藤原慈舟住職)で1月28日、恒例の「火渡り修行」が開催された。この修行は、関東一円から修験者達が結集し、山伏問答などの後、境内の庭につまれた旧年のお札やしめ飾りに火をつけ、その上を素足で渡ることで無病息災を祈願する伝統行事だ。

 この日は例年よりも強風に見舞われたが、多くの参拝者が地域に根付く恒例行事を観覧。風が舞う中、勢いが増した炎と煙に包まれながら渡る修験者の様子を固唾を飲んで見守っていた。

 今年初めて相模原市から娘と訪れたという青山寛子さん(72)は「炎の勢いと雰囲気に驚いた。修験者が放った矢も受け取れたのもよかった。乙巳で世代が変わるという年、自分も変わっていきたい」と話していた。

2階級の優勝ベルトを掛ける益田さん

キックボクシング 2階級制覇とMVP 蒼天塾の益田さん

 アマチュアキックボクシング大会、テンペストがこのほどBIOTOPIAアリーナ(大井町)で開催され、小田原市栢山の総合格闘技道場「蒼天塾」に所属する益田想獅さん(文命中・2年)が55kg級で優勝した。昨年9月の50kg級に続き、2階級制覇を果たした。

 パンチを中心に、素早い攻撃を繰り出すスタイルを得意とする益田さん。全国から猛者が集まった同大会でも、自身のスタイルを貫いた。

 1試合目は体力戦を戦い抜いて判定勝ち、2試合目は開始早々にハイキックを決めてKO勝ち。決勝戦の相手は中学3年生で、大きい体から繰り出される攻撃を数発受けるも、2―1の判定で競り勝った。益田さんは、全階級の優勝者約30人の中からMVPにも選ばれ、「実力を出し切った」と振り返った。

小田原・千代地区 150人で「山車曳き」

 小田原市の千代地区で1月12日、道祖神の祭礼行事「山車曳き」が行われた=写真。

 主催は千代連合自治会内に設置された千代山車実行委員会(隅田恭民会長)。同地区の山車曳きは1957年に山車の老朽化などを理由に中断されていたが、79年に地域で「千代を愛する会」を結成して復活。同自治会が老朽した山車を再建し、地域ぐるみで続けてきた。

 新型コロナの影響で一時休止したものの、2023年に再開。自治会内に立ち上げられた「千代子どもサークル」の子どもたちが昨年末から約1カ月をかけて太鼓の演奏を練習し、当日に向けて準備を重ねてきた。

 今年はおよそ150人が参加。地元団体の協力のもと、約8時間をかけて地域を回った。

 隅田会長は「皆さんに協力いただき、また子どもたちの演奏で地域が一つになり、実施することができた。今回の活動がさらに地域を元気づけることにつながればありがたい」などと振り返った。

箱根湯本芸能組合

新年会

◆箱根湯本芸能組合

 湯本富士屋ホテルで1月8日、新年賀会「華のにぎわい」を開催した。来賓を含む招待客約300人が訪れ、箱根の芸者衆約100人が迎えた。舘美喜子組合長は「今年は見番をカフェバーとして開店する。無理せず愛されるお店にしていきたい」と抱負を語った。

◆神奈川県行政書士会小田原支部

 1月11日、報徳会館で新年会を開催した。来賓や会員を前に、小泉伸支部長は「行政各所との連携をはかり、相談業務での協力体制を推し進めたい。また行政手続きのデジタル化にも協力して行きたい」と抱負を述べた。同日開催の研修会では、「国籍法の基礎を学ぶ」をテーマに業務のひとつである帰化申請の根拠法の理解を深めた。

◆小田原青色申告会

 小田原お堀端コンベンションホールで1月20日、賀詞交歓会を開催。納税表彰受賞者への記念品贈呈などが行われた。あいさつに立った志村宗男会長は、円安による物価高騰や定額減税などの経済情勢に触れ「暗い局面が多いが、知恵を出し合えば必ず難局を乗り切ることができる。明るく素晴らしい年にしていきたい」と抱負を語った。

◆小田原市土木建設協同組合

 1月20日に報徳二宮神社 報徳会館で賀詞交歓会を開催。神谷賢治理事長は、昨年発生した台風10号で災害復旧工事や業務委託で約40件の依頼に対応したことを報告。「災害が発生した際には早急に対応ができるよう、小田原市と連携をさらに深め、迅速な対応に向けて努力していきたいと考えている」と決意を示した。

◆小田原足柄納税貯蓄組合連合会

 1月23日、おだわら市民交流センターUMECOで賀詞交歓会を開催。小田原税務署長、県税事務所長らが祝辞で、同連合会への感謝を述べた。丸塚正子会長はあいさつで、「中学生の税についての作文」や商店街での街頭放送など昨年の事業を振り返り、「本年も租税教育の推進に取り組んでまいります」と抱負を述べた。

ビオラの魅力伝える 14日にコンサート

 弦楽器・ビオラの魅力を届けるコンサート「VIVA VIOLA」が2月14日(金)、小田原三の丸ホール・小ホールで午後2時から行われる=写真。1時開場で全席自由、入場無料(未就学児はホワイエでのモニター鑑賞のみ可)。主催は三の丸ストリングス。

 今回はヨーク・ボウエン「4つのヴィオラのための『幻想四重奏曲』」やリー・ハーライン「星に願いを」などを披露予定。正午からはホワイエで弦楽器クリニックもある。

 またバレインタインにちなみ、東北・能登地方復興支援としてフェアトレードチョコレートのチャリティー販売を実施する。主催者は「皆の愛を東北と能登地方にお届けします」と話す。(問)神馬さん【電話】0465・22・1044、【メール】j_viola2000jp@yahoo.co.jp

小田原高生2人を表彰 租税教室の感想文コンクール

 「第32回青色申告・租税教室の感想文コンクール」の表彰式が1月15日、県立小田原高等学校で行われ、最高位賞の小田原税務署長賞を同校の黒川理沙さん(1年)、同校最優秀賞を藤井愛莉さん(同)が受賞した=写真。

 今年度は小田原税務署管内12の高校で租税教室を開催。黒川さんは「税の当たり前」、藤井さんは「税の存在意義とは」を題材に執筆した。小田原青色申告会の志村宗男会長は「先生方の協力もあり審査を終えることができた。大変ありがたい」と話した。

その場でさばかれていく様子を家族で見学

豊川すずらん保育園 魚が食卓に並ぶまで 切り身になる過程を見学

 小田原市成田の豊川すずらん保育園(太田祥子園長)で1月17日、園児と保護者が参加した「魚の食育〜お魚の命をいただく〜」が行われた。

 これは同園が開園以来取り組んでいる恒例行事。この日は(株)春海水産(市内早川・牧野慎一郎代表取締役)のスタッフが約80cmのハマチを持参し、園児らは手際よくさばかれていく様子を見守った。

 園児は身を切り落とす際には感嘆の声を上げるなど、興味津々の様子。部位の話を聞きながら実物に触れ、普段食べている魚のことを学んでいった。

 作られた切り身はお土産となった今回、太田園長は「給食は魚メニューも多く、好きな園児が多い。料理になる前のことを知り、味わいながら話題や思い出になってもらえたら」と話した。

過去のイベント風景

曽我、小田原でイベント満載 五郎十郎市、マルシェ

 梅まつり期間中、曽我梅林で行われる寿獅子舞や、祭囃子などの催し以外にも曽我地域や小田原城周辺でイベントが開催される。

しもそが五郎十郎市

 しもそが五郎十郎朝市会が2月16日(日)、梅の里センター特設会場で「しもそが五郎十郎市」を開催する。午前10時から午後4時。雨天決行。

 日本三大仇討ちの一つ「曽我兄弟の仇討ち」に登場する兄・十郎祐成、弟・五郎時致の「曽我兄弟」から命名された同イベント。今年も地元商店が梅やミカン、野菜などの地場産品や加工品、土産品などを販売するほか、地元朝市会とキッチンカーによるグルメ企画も行われる。

 ゲストステージでは、午前11時からあべたけしさんがものまねライブを開催。ベンジャミンさんによるバルーンパフォーマンスも随時開催される。問い合わせは石塚さん【電話】080・1293・4917。

サンノマルシェ

 市観光交流センターにぎわい広場で2月2日(日)、「SANNOMARCHE」が開催される。午前11時30分から午後4時。入場無料、雨天中止。「誰でも気軽に楽しめる場所」「西湘・小田原のいいもの」をコンセプトにクラフト品やフードが並ぶ。(問)市観光交流センター【電話】0465・46・8403

きょうから梅まつり 開花は10日ほど遅れる

 曽我別所梅まつり観光協会と(一社)小田原市観光協会が主催する第55回小田原梅まつりが2月1日(土)から24日(月)まで開催される。今年も会場は富士山や箱根を背景に咲き誇る約3万5000本の梅が楽しめる曽我梅林と、天守閣や銅門、常盤木橋を背景に約250本の梅が咲く小田原城址公園。

 小田原の梅の歴史は古く、北条氏が統治していた以前から栽培されていた。戦国時代には兵糧用にするため、城下に梅の木が多く植えられたという。

 曽我別所梅まつり観光協会の川久保和美さんによると、今年の開花は例年よりも10日ほど遅れていて、開園式には早咲きの十郎は一部咲きの見込み。川久保さんは「広がる梅の木の下で春を感じながらゆっくりと花を満喫してもらいたい」と呼び掛けている。

街の雛(ひな)飾りを巡る人気企画 2月8日(土)から「おだわら雛の道中」

 小田原市内に30カ所以上設けられた雛飾りスポットを回遊する「おだわら雛の道中」が2月8日(土)から3月3日(月)まで行われる。21回目となる今回は小田原駅周辺に加え、国府津や鴨宮エリアも加わるほか、まちあるきイベントや着付け体験なども行われる。

 小田原では昭和中頃、この時期に女子が家々を巡り、雛飾りを見て回る風習があった。この文化を再現したのが「雛の道中」。期間中は小田原駅の観光案内所など各種施設に点在するスポットが載ったパンフレットを設置され、MAPを手に華やかな風物詩を巡るまちあるきが楽しめる。

人気の雛ストラップ

 雛飾りスポットは4エリアに分けられ、各スポットにスタンプを設置。パンフに3エリア以上のスタンプを集めると観光交流センターで特製雛ストラップが先着でプレゼントされる。関連イベントと合わせ、この時期に華やぐ小田原を満喫してみては。(問)小田原まちづくり応援団【メール】odawara@machien.net

真鶴港

真鶴港 真鶴町が再び指定管理者に 4月1日から4年間

 真鶴町は1月23日、神奈川県から真鶴港の管理運営を行う指定管理者として指定されたことを発表した。

 同港はこれまで町が指定管理者として管理してきたが、選挙人名簿の不正利用問題などで町政が混乱。「町政の先行きが不透明」とし、2024年4月からの管理を県が直接行うとし、指定管理者の選定手続きを中断していた。リコールによる町長選挙を行い新体制となった町が手続き再開の意向を示し、県は「町の体制は再び管理を任せられる状況」と判断。町を管理者として指定した。

 指定期間は今年4月1日から29年3月末までの4年間。同町まちづくり課は「真鶴港とその周辺も一体となってコラボレーションしていければ」と話している。

スポーツ功労者を表彰 28人5団体が受賞

 小田原市体育協会(江島紘会長)は1月10日、スポーツの普及に貢献し各大会で優秀な成績を収めた人を称える「2024年度小田原市体育協会表彰」を報徳二宮神社 報徳会館で行った。

 今年度は特別感謝状1人、感謝状6人、功労者表彰4人、特別優秀選手表彰2人、優秀選手・団体表彰15人、5団体が選ばれた。受賞者は次の通り(敬称略、カッコ内は経歴、種目)。

 【特別感謝状】▽故原義明(小田原市体育協会会長6年・副会長14年)

 【感謝状】▽江原明美(小田原市体育協会理事6年など)▽竹内清(小田原空手道協会会長8年など)▽岡田謹一(小田原弓道協会会長6年など)▽北川たつえ(小田原リズム体操協会会長6年など)▽種岡金二郎(東富水体育振興会会長6年など)▽渡辺光男(幸地区体育振興会会長9年)

 【功労者表彰】▽窪田一雄(小田原市陸上競技協会理事21年など)▽今野やよひ(豊川体育協会常任理事14年など)▽古谷清(小田原ソフトボール協会副審判長10年など)▽神保哲也(富士見バンビーナ指導者・監督28年)

 【特別優秀選手表彰】▽鳥居陽生(ゴールボール)▽岡菜々花(スノーボード)

 【優秀選手・団体表彰】▽大垣徹晃(陸上)▽宍野友哉(パワーリフティング)▽花王コスメ小田原フェニックス(ソフトボール)▽神保辰男(陸上)▽青木悠花(チアリーディング)▽五味陽日(ソフトテニス)▽ニャムバヤル・ドゥルグーン(相撲)▽高原契斗(相撲)▽根上航平(相撲)▽バトエルデン・バトボルド(相撲)▽旭丘高校ボウリング部男子・女子チーム(ボウリング)▽竹井梛都(水泳)▽長谷川彩美(水泳)▽亀山美紗希(水泳)▽北村大芽(バトミントン)▽相洋高校陸上部男子4×400m、女子4×400mリレーチーム(陸上)▽安藤雄哉(テニス)▽佐藤心結(ゴルフ)

神奈川県 新なでしこブランド披露 2月1日(土) マークイズMMで

 女性が開発に貢献した優れた商品やアイデアを県が認定する「神奈川なでしこブランド」事業。この新認定商品の認定式が2月1日(土)午後3時〜、マークイズみなとみらい(横浜市西区)で催される。

 認定商品の展示販売会やパフォーマンスは午前10時〜午後4時半。トークショーでは、女性の働き方研究所を運営する中山ゆう子氏が「自分らしい働き方」を語り、女性活躍にエールを送る。

 問い合わせは、同ブランド事務局【電話】045・210・5867へ。

過去の稚児行列の様子

華やかに稚児行列 「花まつり」参加者募集中

小田原市仏教会(阿川文叡会長)は、4月6日(日)に開催する「花まつり」の稚児行列に参加する「おちご」を募集している。3〜10歳の男女が対象。

 花まつりは、お釈迦さまの誕生日(4月8日)を祝う仏教行事。子どもの健康と健やかな成長を願い、稚児行列が行われる。

 当日は午前11時に小田原スポーツ会館(小田原市南町)に集合。記念撮影をして、午後1時に行列出発。華やかな衣装を身にまとい、小田原城周辺を練り歩く。

 先着30人。参加費一人5000円(衣装レンタル料、記念写真代など含む)。問い合わせ、申し込みは同会事務局陽雲寺(長谷川さん)【メール】younji_1476@joudo.netにメール、または【携帯電話】090・7271・1978にショートメール。名前、参加希望人数を明記して2月28日(金)までに申し込みを。

元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析 1/Fゆらぎ 1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

国内最高峰「Fリーグ」を楽しもう!

 上位リーグでファイナルシーズン突入の湘南は首位浦安に2─1勝利、2位しながわに1─3負けで6位。名古屋、立川、町田との試合を残すのみとなった。小田原アリーナを本拠地に湘南ベルマーレフットサルクラブが挑む、国内最高峰リーグ「Fリーグ」の魅力を届けたく始まった当コラム。

 「サッカーと比べて選手間密度が4倍」「本職GKを外してFP(フィールドプレーヤー)5人攻撃のPP(パワープレー)」など、フットサルならではの醍醐味も多く、とりわけ「セット」の概念も興味深い。選手交代自由のため、GKを除く「FP4人を1セット」とし、1度の交代で4人1セットを交代する。湘南は約2分間隔でセットを交代させながら、前後半各20分すべての時間帯でハイパフォーマンスを維持している。

 選手の特徴や相性、体力、相手チームのセット、残り時間など状況に応じたセット選択も各指揮官の腕の見せどころだろう。両チーム合わせて10数名が流れるようにout/inとなるシーンは圧巻だ。浦安、しながわの台頭で群雄割拠の様相を呈した18年目のFリーグもいよいよ佳境に。湘南の悲願の初優勝は…来季のお楽しみに。

 

takaの目 優勝は!?

これまで優勝は名古屋16回、そして大阪1回の2チームのみ。浦安、しながわの初優勝か、あるいは絶対王者名古屋の大逆転Vか…。湘南は5位フィニッシュなるか。

 

佐藤貴洋…

西湘高〜慶応大学を経て渡ったイタリアで日刊スポーツ「セリエA通信員」として元日本代表MF中村俊輔らを取材(2002〜07年)、帰国後はJリーグ、プロ野球などを取材(2007〜12年)。現在はライターやクリエイティブディレクターなどで活動中。小田原フットサルアカデミー(FAO)広報広聴委員会委員長。