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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2025.02.01

令和6年度神奈川県スポーツ功労者表彰を受けた
田口 和夫さん
小田原市曽比在住 71歳

地域に根ざすスポーツの輪

 ○…体育・スポーツ振興に貢献した個人や団体を称える神奈川県スポーツ功労者表彰。長年にわたり、小田原市体育協会の理事や広報委員長を務め、組織の発展に尽力。また、桜井体育振興会の代表として、スポーツフェスティバルや球技大会など地域の活性化に貢献した。「先頭に立ってやるタイプではないので、周りの助けがあったからこそ続けてこれた」とほほ笑む。

 ○…高校を卒業後、大手オフィス機器メーカーに就職し、南足柄市の工場で働いた。電気主任技術者として設備の管理や保守に従事し、忙しい日々を過ごしつつ、社内のクラブ活動でバレーボール、テニス、山岳などに親しんだ。「体を動かすことが好きだからね」と定年後も変わらずスポーツをする日々。中でも最近はソフトバレーに夢中で、チームの若手から「そこはボール拾わないと」と遠慮のない言葉も心地良い。

 ○…会社員時代の仲間と集うカラオケも欠かせない楽しみのひとつ。10年以上続く集まりで月に1回、朝から夕方までたっぷり歌い続ける。持ち歌は演歌を中心に500曲以上。「歌う以上はうまくなりたい」と点数はパソコンで記録し、向上心をのぞかせる。90点以上を出す実力だが、「機械の判定だからね」とさらりと言った。

 ○…20年以上、桜井体育振興会の役員を務め、定年後に代表になった。参加者不足が課題となっていた自治会対抗の運動会を、自由参加型のスポーツレクリエーション形式に変えた。「競うより、楽しめる場にしたかった」と子どもから高齢者までが集い、新たなつながりが生まれた。「やりたい人が気軽に続けられる場があれば、それでいい」。これからも地域に根ざした活動を続けていく。

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