平塚・大磯・二宮・中井版【6月13日(金)号】
基準水位について

津波災害警戒区域 平塚市 指定を「検討」 被害想定を明確化

 最大級の津波を念頭に避難対策を強化するため、国土交通省が進める「津波災害警戒区域」に今年3月、茅ヶ崎市が新たに加わり、湘南地域では平塚市を除く、藤沢市、茅ヶ崎市、大磯町、二宮町の2市2町の自治体が指定された。指定は神奈川県が行っており、指定を受けるには各市町の同意が必要で、平塚市は指定について現在「検討中」という。

  *  *  *  

 東日本大震災を踏まえ、2011年12月に「津波防災地域づくりに関する法律」が成立。この法律を根拠に神奈川県が県内の「津波浸水想定」を設定し、「津波災害警戒区域」を指定している。

 同区域は、津波が発生した場合、住民等の生命または身体に危害が生ずるおそれがあると認められる土地の区域で、この区域における津波による人的災害を防止するために「警戒避難体制を特に整備すべき」として指定された区域を指す。

 同区域への指定に伴い、「浸水深」に加え、新たに「基準水位」という浸水深に建築物等への衝突による津波の「せき上げ高」を加味した0・1m単位のデータが県から公表されるため、避難場所の高さが明確化される。そのほか、要配慮者利用施設等への避難確保計画の作成・訓練の義務化、指定避難施設等の指定が求められる。

大磯・二宮は指定

 二宮町は2021年3月に、大磯町は同年8月に指定されている。二宮町は「毎年総合防災訓練を実施する中で、津波浸水区域の訓練も行っており、防災意識が高まった」とし、大磯町は「指定を受けたことにより、被害想定が明確化された。22年度には新たにハザードマップも作成し、避難促進への効果を感じている」と話した。

 指定を「検討中」の平塚市は、「市民生活にどのような影響があるのか検討していく」と話した。

タロウさん(左)と彩乃さん

町民有志PRECIOUSPLASTIC OISO キャップから「大磯土産」 アオバト模して製品作り

 大磯町在住のアタナソフ彩乃さん(33)とクリエイティブプランナーの吉岡タロウさん(40)・由莉香さん(32)がペットボトルキャップを加工して製品を生み出す「PRECIOUS PLASTIC OISO」として活動している。大磯らしい土産需要も視野に製作を続けている。

 同事業はオランダのデザイナーがノウハウを公開している、個人でもプラごみを利活用できる取り組み。SDGsに興味があった彩乃さんは、3年前に活動を知り実践。友人の吉岡夫妻と、大磯のアオバトや、和菓子の木型を用いた魚のチャームなどを製作している。

 キャップは町内の福祉事業所「かたつむりの家」の利用者が集めたもの。中古のヒートプレスやパニーニメーカーで、チップ状にしたキャップを圧縮し、やわらかくして加工する。キャップによって溶け方が異なり「子どもたちもごみではなく素材として楽しんでいます」とタロウさん。

 5月の大磯ブックマルシェでは製品を初販売。彩乃さんは「今後は利益を社会に返していける仕組みを作っていきたい」と話していた。詳細はInstagram。

5月にフラダンスの全国大会で総合優勝した 鈴木 優子さん 平塚市松風町在住 45歳

フラで感謝を表現

 ○…茅ヶ崎市民文化会館で5月に開催されたフラダンスの全国大会「4th ALL JAPAN HULA CONTEST 2025」で、総勢41エントリーの頂点に立った。選曲したのは、大好きなカウアイ島の曲「アニニ マイン」。曲の物語を理解し、踊りや表情で伝えてられているかなど、内面まで問われる審査の中、「カウアイ島の自然の美しさや、亡き父や恩師への愛おしい気持ち、そして、支えてくれる人たちへの感謝を表現したかった」と、思いを踊りに込めた。

 ○…埼玉県出身。心理学を学ぶため20代後半にハワイ大学へ留学。同大の一般教養でフラダンスの魅力に触れた。帰国後、平塚市出身の夫と出会い、11年前から市内にあるフラダンス教室「ナ オピオ オ コオラウ イアパナ」で学んでいる。今回の大会挑戦は、同教室の師であるクム マイケルさんの勧めがきっかけだった。出場を決めてからの6カ月間は、日々自主練に励んだという。「先生たちと比べて自分はダメだとずっと思っていたけれど、優勝したことで、ありのままの私でいいんだと自信がついた」とほっとした表情で語る。

 ○…フラダンスだけではなく、留学時代に始めたサーフィンも人生の一部になっている。平塚市はもちろん、宮崎県やハワイで波に乗り自然に触れる。サーフィンフォトグラファーである夫のモデルを務めることもしばしば。2人が営むギャラリーは、多くのサーファーの拠り所だ。

 ○…フラダンサーとしての今後の目標は、「まず人として魅力があり、心身共に強いダンサーになること」。「フラは人生そのもの。踊りに全てが表れるので」と話す姿には、何事も謙虚に学び、周囲への感謝を大切にする気持ちが溢れている。

平塚市 温暖化対策計画を改定 Co2削減目標上方修正

 平塚市は6月2日、市の事務や事業における温室効果ガス排出量の削減目標を定めた「平塚市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」を改定した。

 政府目標を定めた「政府実行計画」の見直しに伴い、歩調を合わせる形で中長期的な数値目標を改定。目標値は「2030年度までに50%以上削減(13年度比)」に上方修正した(改定前目標35・1%)。このほか、ごみ処理広域化に伴う2町(大磯町、二宮町)の可燃ごみの焼却処分を含めた排出量での二酸化炭素算定方法に見直した。計画は25年度から35年度までの11年間。

 目標達成に向けた施策は▽30年度までに設置可能な公共施設の50%以上に太陽光発電設備の導入▽30年度までに公共施設のLED化100%▽30年度までに公用車を全て電動車化▽公共施設の建物と熱源のエネルギー性能向上(公共施設のZEB化)▽ごみ処理におけるプラスチック類焼却量の減量化-の5点。

 市はこれまで、防犯灯や道路灯などのLED化や公用車の電動化に取り組み、23年度までに排出される二酸化炭素を、13度比で事務事業で32%、業務部門では52%削減している。

 市環境政策課担当者は「市民、事業者の皆さんに脱炭素の意識を高めていただけるよう、市が率先して進めていきたい」とコメントしている。

 計画は市ホームページから閲覧可能。「平塚市地球温暖化対策実行計画 改定」と検索。

新会長に就任した関口さん

料理飲食業組合 新会長に関口さん 加入メリット伝えたい

 平塚市料理飲食業組合連合会の新会長に、「割烹 竹万」(花水台)の関口雄一さんが6月1日付で就任した。現在11団体、約450店が加盟する同連合会の会長交代は15年ぶりだ。

 個店が連合会に入る大きなメリットは、「食中毒のリスクにおける保険料が安くなること。組合ごとに集める会費は保険料に充てられます」と関口さん。年に複数回実施されることもある保健所の検査が、加盟店は年に1回で済むことも負担軽減になる。飲食店同士のつながりや相談の場が持てる点も大きな利点だ。

周知不足が課題

 しかし、高齢化による脱会と、若年層への周知不足で加盟店減少が課題となっている。関口さんは、「HPのリニューアルで情報発信を強化する」と展望を語る。

 同連合会は社会貢献の取り組みにも積極的で、これまで東日本大震災の被災地への炊き出しや平塚市聴覚障害者協会への非常用ホイッスルの寄付などを行っている。

 関口さんは2018年から平塚商工会議所飲食業部会の部会長も務めており、同連合会と連携した事業の開催にも尽力している。「平塚の賑わい創出には個人店の活性化が不可欠」であるとし、各店舗が互いに発展できる連合会の役割の重要性を訴える。

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「軽い、強い」浸水対策
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水嚢(すいのう)は「いわしや」で
昨年8月に発生した台風10号は、平塚市や二宮町を中心に甚大な被害をもたらした。SDGsの目標にある「気候変動に具体的な対策を」や「住み続けられるまちづくりを」を... (続きを読む)

ゲンコミ 「動ける身体」学ぼう 6月28日に講座

 二宮町の県営なのはなハイツ集会室で6月28日(土)、湘南大磯病院リハビリテーション室の高橋嘉一さんが講師を務めるゲンコミ生涯学習連続講座「動ける身体を保つため知っておきたいこと」が開催される。午前10時〜正午。参加費500円。ゲンコミ生涯学習部会主催。

 当日は、毎日の健康的な生活や運動が大切という考えのもと、身体が動かない、動かさないことによる障害「廃用症候群」などについて学ぶ。

 参加希望者は名前を記入し【メール】gakusyu@gen-comi.jpに申し込む。

ペットと飼い主が楽しむ様子

要法寺 初のペットイベント 供養祭も催行

 平塚市平塚にある要法寺で「ペットと楽しむフェスティバル」が5月24日に初めて開催された。主催はお寺deマルシェ実行委員会(手塚玲衣実行委員長)。

 来場者は、ペットに関連する手作りグッズやおやつが並ぶブースのほか、プロカメラマンによるペットの撮影会、ペットの保険相談会、キッチンカーなど約26店を楽しんだ。

 当日は、同寺の守屋宣成住職によるペット供養祭を同時開催。ペットの写真と共に参加する来場者の姿があった。守屋住職は「ペット供養祭は、このイベントがきっかけで初めて行った。また機会があれば実施したい」と話した。

 市内でペット専門の葬祭を手掛けている「(株)ペットセレモニー ウェイビー」もブースを出展。ペット供養の相談を受けていた。

 手塚さんは、「自宅にペットの遺骨があるがどうしたらいいか分からないと友人から相談を受け、そうした悩みがある人が足を運びやすい場を開きたいと要法寺のご住職に相談した」と開催のきっかけを話し、「ペット連れのお客さまの多さに驚いた。年に1回開催したい」と意気込んだ。

 愛犬と来場した市内の女性は「こうしたイベントは横浜まで行かないとないのでうれしい」と感想を話した。

受賞した絵本の表紙(本人提供)

平塚在住伊藤さん 動物と学ぶ「お金」の絵本 大賞で出版化

 平塚市岡崎在住のイラストレーター・伊藤文人さんが6月2日、「お金を学ぶ絵本大賞 sponsored by ソニー銀行」で大賞を受賞した。受賞した絵本は『動物村で考える お金ってなんだろう』。賞金が贈呈されるほか、受賞した絵本は出版化される。

 同絵本は、6〜8歳向けに「お金ってなんだろう」ということを、リスやパンダ、サルの3匹だけが暮らす小さな村の物々交換をモチーフに説いたもの。

 伊藤さんは「従来の童話を描いた絵本というよりも、面白おかしい教科書のような絵本。小学校のサブテキストになればうれしい」とコメントしていた。

 オリジナル絵本通販サイト「YOMO」や、大手通販サイトAmazonなどで購入できるほか、今後は書店にも並ぶ予定。24ページ、税込1430円。

親子で学ぶ環境教室 「地球っ子ひろば」参加募集

 子どもと親の環境教室「地球っ子ひろば」では現在、2025年度の参加者を募集している。同教室は、遊びながら地球温暖化などの問題を考え、自分に出来ることを見つけ実行に移す力を育てることを目的に、02年から活動を継続し、今年で23年目を迎えた。

 今年度の活動予定は、6月28日(土)、7月25日(金)、9月27日(土)、10月25日(土)、11月22日(土)、1月24日(土)を予定。時間はいずれも午前10時〜正午。場所は環境科学センター(四之宮)や大野公民館、総合公園など。対象は小学生と保護者。会費は1回500円(資料、材料代など)。

 同教室の齋藤美代子代表は「地球温暖化や海洋環境の悪化など様々な問題が顕著になってきました。子どもたちと自然に親しみながら活動しています」と話す。

 参加希望者は同教室代表の齋藤さん【携帯電話】090・5567・0876へ。

田植え作業する川口さん(6月5日撮影)

平塚市 「おいしい米を」田植え開始 各所で6月中旬まで

 県内トップクラスの米生産量を誇る平塚市内で、2025年産水稲の田植えがピークを迎えている。市内岡崎の川口一正さん(73)の田んぼでは、6月4日から田植えをスタートし、1週間ほどかけて合計75アールの田んぼで作業を進める。

 川口さんが育てているのは、平塚産のブランド米「はるみ」と神奈川県の奨励品種「てんこもり」、もち米。例年並みの猛暑が予想される中、「高温障害などの心配はある」というが、苗の育ちは順調だといい、今年も約3トンの収量を見込む。

「米離れ」危惧

 全国的に米価格の高騰が話題となる中、川口さんは「相応の値段で価格が落ち着いてもらわないと、『米離れ』につながってしまわないか心配」と危惧している。政府備蓄米の流通も見られるが、「古古古米と新米は別物。おいしい新米を届けられるよう育てたい」と話していた。

 市内の田植え作業は6月中旬まで続き、9月下旬から10月上旬に収穫の最盛期を迎える。JA湘南によると、2025年産の米の集荷量は1500トンを見込んでいるという。

コグニサイズ養成講座 参加者を募集

 平塚市高齢福祉課では現在、コグニサイズサポーターの養成講座の参加者を募集している。コグニサイズは、からだを動かしながら頭を使うことで、脳の活動を活発にする運動プログラム。

 講座の日程は、6月26日、7月3日、12月4日のすべて木曜日。午後1時30分〜3時30分。場所はトッケイセキュリティ平塚総合体育館第3体育室。参加費無料。

 対象は平塚市内在住在勤で、所属する団体等でコグニサイズを活用できる人。定員30人(予約制・先着順)。参加希望者は同課【電話】0463・21・9621。

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シャル・ラスカ チャリティコンサート 6月22日 ひらしんホール

 (株)JR横浜湘南シティクリエイト主催のチャリティコンサート「若き才能と、円熟の響き」が6月22日(日)、ひらしん平塚文化芸術ホール大ホールで開催される。午後2時開場、3時開演。

 コンサートには、日本を代表し世界的に活躍する指揮者・広上淳一さんと、ピアニスト・阪田知樹さんを迎える。オーケストラは木野雅之さん(現日本フィル・ソロ・コンサートマスター)率いるラスカ祝祭管弦楽団。

 入場料2000円(全席指定)。チケットは現在、同ホール窓口で発売中。なお、同コンサートの入場料の一部は、平塚市文化振興基金に寄付される。

梅雨告げるあじさい 市内で見ごろ

 平塚市明石町にある新宿公園で青や紫、白など色とりどりのあじさいが開花し始め、道行く人の目を楽しませている=6月6日撮影。

 あじさいは花の色が土壌の酸性度によって変化する珍しい花で、一般的に酸性は青、中性は紫、アルカリ性は赤に変化する。また白色など、土の影響を受けない種類もあるという。

危険物施設から出火した想定で訓練する様子

パイロット 危険物火災想定で訓練 はしご車で救出も

 (株)パイロットコーポレーション平塚工場で6月6日、危険物火災を想定した消防訓練が行われ、同工場の従業員で構成された自主防災組織や市消防本部、消防署の隊員ら約80人が参加した。

 訓練は「工場内の危険物施設から出火し、建物3階に従業員一人が逃げ遅れている」という想定で実施。従業員による初期消火や放水、はしご車による救出のほか、銀色の「耐熱服」の消防隊員が消火活動にあたった。

 松本典夫工場長は「消火機器の取り扱いなど、再度勉強になった。これからの防災に役立てたい」と話していた。

百番寄席 「二人会」を平塚で チケット販売中

 落語の神髄を堪能する湘南百番寄席「鯉昇・文治 二人会」が6月28日(土)、ひらしん平塚文化芸術ホール内の多目的ホールで開催される。午後3時開場、3時30分開演。百番落語会主催。

 瀧川鯉昇さんは1996年に文化庁芸術祭で優秀賞を受賞するなど活躍。桂文治さんは2011・12年に彩の国落語大賞を受賞している。

 全席自由で前売り券3千円、当日券3500円。チケット販売は同ホール総合受付窓口【電話】0463・79・9907または湘南ケーブルネットワーク【電話】0463・22・1213。

お天気キャスター・木原 実さんに聞く 「無理せず、ゴールを目指す」

――SDGsをどのように評価されていますか。また、達成目標年2030年まであと、5年に迫っている状況です。

 「大前提として私はSDGsの理念は大賛成。しかしゴールまで5年は時間的に厳しいですね」

――その理由は。

 「国は環境・エネルギー問題に一時期は『車に乗るのをやめよう。公共交通機関を使おう』と呼びかけましたが、多くの人は不便だから応じません。でも自家用車をエコカーに変える人は増えました。無理や我慢をしない手法でゴールを目指す方が現実的です」

――具体的に何をすべきでしょうか。

 「気候変動対策でいえば、再生可能エネルギーの技術革新でしょう。太陽光発電や風力発電は使い始めたばかりの技術でノウハウが蓄積されていませんが、今後強力な研究開発をのぞみます。SDGsを提唱した国連が世界の科学技術を結集し、前進させていくことも一案です。残念ながら、ガザやウクライナの戦争もあり、それどころではない状況。しかし、 SDGsを本気で達成させるなら、世界のありようを考え直すべきです」

日常生活見直しを

――私たちの日常生活でできることは。

 「まずはごみ削減です。ご家庭の冷蔵庫の中で賞味期限が切れてるものありますよね。すぐに捨てませんか?お金と手間をかけて作った野菜、海で採ってきた魚が捨てられていく。消費期限を見て必要以上に買わないだけで済む。みなさん室内の消灯には熱心ですけど、食料を捨てることに罪悪感がないように感じます。僕は食いしん坊でケチん坊。少しくらい賞味期限が過ぎているものでも食べますよ(笑)」

――気象予報士として現在の地球環境は。

 「人間の力では気候変動を止められないだろうと思っています。コンピューターの計算ではじりじりと温暖化していくはずなんですが、実際は急上昇。一方、この冬の西日本の気温は低かった。自然は予測不能な変動を大きく起こします。温暖化で海水温も上がり強い台風が来ると言われており、実際、日本付近の海水温は過去にないくらい高くなりました。 けれども未だに1934年の室戸台風や1959年の伊勢湾台風を超える台風は来ていない。では異常気象とどう向き合うか。僕は対処療法だと思います。その環境に人が適応していくこと。SDGs的な対策を進めつつ、寒波や大雪、熱波や洪水に備える。天気予報は効果があります」

――最後に読者にメッセージを。

 「私は防災士でもあります。皆さん、災害が起きても喉元過ぎるとすぐ忘れる。だから繰り返し伝えていかなきゃいけない。準備できるのは災害の発生前、地震なら揺れる前。命を守るため、今やれること全部やってください。ひとりひとりのできることは限られています。しかし、知恵とお金を戦争や軍拡でなく、科学に投入すれば、安全で素敵な地球になります。みんなで実現させましょう」

落合克宏市長と同クラブのメンバー

21クラブが寄付 福祉事業に10万円

 市内の経営者団体「21クラブ」(笠原信雄会長)が6月9日、平塚市(落合克宏市長)の福祉事業に対して10万円を寄付した。

 医師、弁護士、会社経営者などの11人で構成する市民グループ。創設当初から子育て支援センターへの遊具寄贈など30年以上、市の福祉事業を支援してきた。浄財は過去には福祉会館のいすに使われるなどしている。

 笠原会長は「寄付だけでなく、今後は人が参加してできるような支援活動も増やしていきたい」と話した。

 目録を受け取った落合市長は「長年の貢献、とても有難い。市民、こどものためになるようにしっかりと使わせて頂きたい」と感謝を述べた。

若者が創る中井考える 7月5日参加無料 

 中井町青少年育成のつどい「若者たちが創る中井」が7月5日(土)に中井町農村環境改善センター多目的ホールで開かれる。午後1時30分から3時30分(受付・開場1時)。

 オープニングは中井中学校吹奏楽部による演奏を実施。2時からは土肥潤也氏を講師に迎え、「若者たちが創る中井」の演題で講演が行われる。土肥さんは一般社団法人トリナス代表理事でNPO法人わかもののまち事務局長などを務め、焼津駅前通り商店街の空き店舗を活用した私設図書館を開館するなど、商店街の活性化に取り組んでいる。

 申し込み不要、参加無料。託児希望者は6月26日(木)までに中井町生涯学習課へ連絡する。

 問い合わせは同課【電話】0465・81・3907。

湘南芸術家協会が作品展 7月29日から市美術館内で

 第30回湘南芸術家協会展が7月29日(火)〜8月3日(日)、平塚市美術館市民アートギャラリーで開催される。午前9時30分から午後4時50分(初日は午後1時から、最終日は4時)まで。

 湘南芸術家協会(加藤利雄会長)の会員による工芸、写真、書道、絵画作品を約100点展示する。

(問)同会事務局大貫さん【電話】0463・55・4695

水上安全を学ぶ講習会

 心肺蘇生法などを学べる水上安全法短期講習会が6月28日(土)、大磯ロングビーチ競泳プール及びテント内で開催される。午前10時30分〜正午。受講無料。大磯町災害救護赤十字奉仕団主催。

 AED使用法や、溺者へのチューブを用いたレスキューなどの講習も行われる。

 対象は15歳以上の県民(大磯町在住・在勤者優先)。参加希望者は、6月20日(金)までに、住所、氏名、年齢、性別、電話番号、メールアドレスを明記の上、メールで申し込む。先着20人。

 詳細は6月21日(土)以降、参加決定者に別途メールで連絡される。

 問い合わせ、申し込みは内田さん【メール】ji1pgk@yahoo.co.jp。

トータルスコアで勝ち上がりを決め、勝利のダンスを踊る湘南イレブンに笑顔はなかった。プライムステージの2試合を成長につなげ、タイトルを掴みとりたい

ベルマガ通信 7年ぶりの準々決勝進出決定 ルヴァン杯プレーオフステージ第1・2戦 6月4日ホーム 湘南2-0磐田 6月8日アウェー 湘南0-1磐田

 JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンドに進出した湘南ベルマーレは、ジュビロ磐田とホーム&アウェー2試合を戦いトータルスコア2―1で勝利を収め、2018年以来となるプライムステージ(準々決勝)進出を果たした。

 ここまでの道のりは、決して順調とは言い難い勝ち上がりだった。3月に行われた1stラウンド1回戦のツエーゲン金沢(J3)とアウェーで対戦。後半のオウンゴールで勝利を収めた。続く2回戦は、V・ファーレン長崎(J2)を相手にFWルイス・フェリッピ選手の加入後初ゴールで先制するも、後半に失点を喫し延長戦に。延長前半にFW鈴木章斗選手が追加点を挙げ勝利した。

 J1チームとの対戦となった3回戦FC東京戦は、前半にPKを与える苦しい展開に。真ん中に蹴り込まれたPKを上福元選手は脚で間一髪セーブし、ピンチを防いだ。一進一退の攻防が続いた81分。裏へのパスを追ったMF藤井智也選手がラインギリギリでボールに追いつき、MF平岡大陽選手にラストパス。左脚で蹴り込んだシュートが決勝点となった。

 6月4日ホームで行われた磐田との第1戦は、FW根本凌選手のPKで先制すると、MF奥野耕平選手のクロスに合わせたMF奥埜博亮選手がスライディングで押し込み2得点で先勝した。中3日の6月8日にアウェー第2戦が行われた。山口智監督は「1戦目のことを頭に置くのはやめて、この試合にフォーカスしよう」と伝えゲームに臨んだ。ホームサポーターの後押しを受けた磐田の攻撃に対し「守備に回る時間が多く我慢が必要なゲームだった」と指揮官が語った通り、難しく苦しいゲームだったが、勝ち上がりの最低条件である1失点までに留めプライムステージ進出を勝ち取った。

 鈴木章斗選手は「勝ち抜けて、また次も試合ができることは成長につながる」と力強く語った。ルヴァン杯プライムステージは、第1戦が9月3日(水)、第2戦が9月7日(日)(対戦相手・開催地未定)に行われる。7年ぶりのタイトル獲得に向け歩みを進める湘南の選手たちに、声援という形で力強い後押しを。(ベルマガ・浜地隆史)