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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2025.06.13

5月にフラダンスの全国大会で総合優勝した
鈴木 優子さん
平塚市松風町在住 45歳

フラで感謝を表現

 ○…茅ヶ崎市民文化会館で5月に開催されたフラダンスの全国大会「4th ALL JAPAN HULA CONTEST 2025」で、総勢41エントリーの頂点に立った。選曲したのは、大好きなカウアイ島の曲「アニニ マイン」。曲の物語を理解し、踊りや表情で伝えてられているかなど、内面まで問われる審査の中、「カウアイ島の自然の美しさや、亡き父や恩師への愛おしい気持ち、そして、支えてくれる人たちへの感謝を表現したかった」と、思いを踊りに込めた。

 ○…埼玉県出身。心理学を学ぶため20代後半にハワイ大学へ留学。同大の一般教養でフラダンスの魅力に触れた。帰国後、平塚市出身の夫と出会い、11年前から市内にあるフラダンス教室「ナ オピオ オ コオラウ イアパナ」で学んでいる。今回の大会挑戦は、同教室の師であるクム マイケルさんの勧めがきっかけだった。出場を決めてからの6カ月間は、日々自主練に励んだという。「先生たちと比べて自分はダメだとずっと思っていたけれど、優勝したことで、ありのままの私でいいんだと自信がついた」とほっとした表情で語る。

 ○…フラダンスだけではなく、留学時代に始めたサーフィンも人生の一部になっている。平塚市はもちろん、宮崎県やハワイで波に乗り自然に触れる。サーフィンフォトグラファーである夫のモデルを務めることもしばしば。2人が営むギャラリーは、多くのサーファーの拠り所だ。

 ○…フラダンサーとしての今後の目標は、「まず人として魅力があり、心身共に強いダンサーになること」。「フラは人生そのもの。踊りに全てが表れるので」と話す姿には、何事も謙虚に学び、周囲への感謝を大切にする気持ちが溢れている。

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