港北区版【8月28日(木)号】
手作りのメッセージボードで感謝を伝える利用者ら

【横浜市港北区】ALSOK 福祉施設に車両寄贈 車いす2台搭載、送迎に活用

 綜合警備保障ALSOKの社会貢献活動として、福祉団体などを支援する公益財団法人ALSOKありがとう運動財団(東京都港区)が8月22日、日吉にある重症心身障がい児デイサービスわくわくさん日吉の扉(NPO法人扉)に福祉車両1台を贈った。利用者の移動に欠かせない車いす対応の福祉車両に、同法人では、「大変ありがたい寄付」と喜んでいる。

 当日は車両の納車とともにALSOK(株)横浜北支社の須藤勝彦支社長が施設を訪れ、NPO法人扉の山下容子理事長に目録を手渡した。

 寄贈された車両は最大7人乗りの日産セレナ。室内空間が広いため、ゆったり座ることができ、人を乗せたままの車いすを2台載せることも可能だ。同施設にもともと3台ある車両のうち、今回差し替える一台は長年使用し、走行距離が15万Kmを超えていた中古車。車いすが1台しか載せられなかったといい、山下理事長は、「車いす対応の車両でないと外出できない利用者は多い。2台載せられることで、送迎ルートも分けることができ、効率的な送迎につなげられる。ありがたく使わせていただきます」と感謝を述べ、「大きい車は運転が難しいという職員もいるが、今回寄贈していただいた車は運転しやすく、非常にうれしい」と喜んでいた。

 部屋を飛び出し、手作りしたメッセージボードを掲げ、感謝を伝えていた利用者ら。口々に「かっこいい」「早く乗りたい」などの感想を述べていた。

 車両側面には同財団のステッカーが貼られ、須藤支社長は「地域で頑張ってこられている団体を支援する社会貢献に向けた取組み。喜んでもらえてうれしい。今後もこうした取組みを続けていく」と話した。同財団では、今年3月までに社会福祉施設などに累計158台の福祉車両贈呈、205法人への活動助成金の贈呈、169カ所の被災地への災害義援金の贈呈を行っている。

横浜市内保育所 保育士不足で定員割れ 慢性的に厳しい採用

 横浜市の保育所に関する調査によると、今年4月時点で定員割れした市内保育所は1220園中525園。うち1割以上にあたる66園が保育士不足を理由とした。市は採用と定着の両面から支援策を講じるが、経年の数字は横ばいで、改善に至ってないのが現状だ。

 同調査は毎年行われており、今年は人数で181人足りなかった。例年、同程度の園数が保育士不足で園児を受け入れられず定員割れしており、慢性的に不足している状況が伺える。

 全国的にも不足は深刻だ。こども家庭庁が今年3月にまとめた全国調査によると、直近3年程度で人材の不足を感じている施設は全国で8割以上にのぼる。また今年1月の有効求人倍率では、全職種1・34倍に対して保育士は3・78倍(神奈川県3・51倍)と、引き続き高い水準で推移する。

 市内保育所はここ10年間で400以上増加。一方、市内保育士数も毎年増加しているが、需要に追い付いていないのが現状だ。24年度に配置基準が見直され保育士1人が担当できる園児数が減ったほか、来年度から「誰でも通園制度」が全国的に開始されるなど、さらに需要増が見込まれる。

 市内で複数の保育所を運営する法人は、実習生を積極的に受け入れるなど学校との関係を密にし、採用を安定させてきた。「それでも卒業生の数自体が減少し、新卒採用が厳しくなっていると感じる」と危機感を示す。年度途中での採用はさらに深刻で、「小さな民間保育所はかなり難しいと聞く」と話す。

処遇改善を支援

 市は、保育士不足の一因とされる給料などの処遇を改善しようと、支援を拡大してきた。保育士を目指す学生に対する修学資金の貸し付けは5年間、保育士業務に従事するなど条件を満たすと全額返還免除に。また、採用から10年間は月上限8万2000円の家賃補助を行うなど、様々な施策を講じる。また希望施設に保育士確保コンサルタントを派遣するなど施設への支援も力を入れる。市担当者は「複数年にわたり課題を解決する必要があり、一気に保育士を増やすことは難しい。雇用と定着の両面で取組を続けていく」とする。

八杉神社宵宮祭で披露する物語の脚本等を手掛けた「TOYBOX」の 藤貫 尚顕(なおあき)さん 篠原東在住 46歳

エンタメでつながる

 ○…「エンタメでつなごう!」が理念のクリエイター集団「TOYBOX」。昨年、横浜芸術高等専修学校とコラボし、八杉神社奉納演芸祭で学生らが演じた劇の脚本やプロジェクションマッピングの演出を手掛けた。「世代を超えて一緒に作る楽しさを実感した」。今年は前夜祭の「宵宮祭」で演劇やダンスが行われる。脚本・演出のほか、宵宮祭全体の企画・運営も。プレッシャーを感じながらも、「お祭りを通して世代を超えた交流をプロデュースしたい」と目を輝かせる。

 ○…新卒での就職先は証券会社。約60人いた同期は半年で半分が辞め、1年以上続けたのは4人だったという。「病んでいる人をどうにかしたい」という思いが芽生え、「感動する機会があれば病むことを減らせるのでは」と考えるようになり、会社を設立。また、「SNSなどでつながっていても、『心の充足』という意味ではつながっていないこともある」と話す。祭りや学校行事などにエンタメ要素を入れ、出会いの機会の量や質を高めようと活動を続けている。

 ○…篠原小、篠原中出身。大学進学で東京へ。40歳になってから地元に戻ってきた。同小の富士門やグリーンコーポは、友人と語り合った場所でもあり、甘酸っぱい気持ちがよみがえる場所でもある。昨年の同校とコラボした劇には恋愛要素が含まれており、「青春をなぞっているようだった」と照れ笑い。

 ○…宵宮祭で演じられる「八杉神社物語」。脚本担当として、「専門知識がない人でも楽しめるように」と関連本を読みこんだ。「参加者や来場者を楽しませながら、自分たちも楽しみたい」。また、「地域から、エンタメのことを相談してもらえるような存在になりたい」と展望を語った。

Zutto Dance Studio(大倉山)のパフォーマンスに見入る来場者

2025年 夏祭り⑮ 地域と学校つなぎ「ふるさと愛」育む 太尾小学校ふるさとまつり

 太尾小学校校庭・校舎で8月23日、ふるさとまつり実行委員会(竹崎理浩実行委員長)主催の「太尾小学校ふるさとまつり」が開催された。毎年同小夏休み最後の土曜日に実施されるイベントで、今年で15回目を迎えた。各町内会や近隣高校・大学・企業、そして同小の5・6年生が飲食物やミニゲームなどの露店を20以上出店。同小校庭と校舎は地域住民や卒業生、在校生家族など多くの人が賑わっていた。各ブースでの売り上げは全て学校経営を支えるための基金に充てられる。

 また、校庭で行われた"ショータイムプログラム"では同小マーチングバンド演奏や大倉山のダンススタジオ「Zutto Dance Studio」のダンスパフォーマンス、同小卒業生の相原桃さんによるフラダンス発表があり、来場者は大いに盛り上がっていた。

 竹崎実行委員長は「小学校に通う児童さんや地域住民、太尾に関わる皆さんに"ふるさと愛"を持ってもらいたい」と開催の意義を話した。続けて「会場の賑わいがコロナ禍前に戻ってきてうれしい」と喜びを口にした。
日吉本町東町会納涼盆踊り大会

2025年 夏祭り⑭ 今年もホコ天とコラボで「winwin!」 日吉本町東町会 納涼盆踊り大会

 日吉台小学校校庭で8月23日、24日の2日間、日吉本町東町会(米川武夫会長)主催の納涼盆踊り大会が開催された。

 やぐらには昨年同様、日吉商店街などの提灯が張り巡らされ、きらびやかなやぐらの周りで、参加者らは輪になり踊った。地元商店や町会団体による夜店に行列ができる中、同小学校150周年を記念して誕生したマスコットのぶんかちゃんも登場。子どもたちは代わるがわる撮影をするなどして、楽しんでいた。

 また昨年に続き、駅から学校までを結ぶ商店街「普通部通り」は歩行者天国になり、飲食ブースの出店やゲームなどのイベントを開催。米川会長は「通行者も安全だし、どちらのイベントもにぎわっていて、まさにwinwinだと思う」と商店会とのコラボを喜んでいた。

インタビューに答える松岡さん

被爆の記憶、作品に 高田西在住 松岡眞(本名・眞男)さん

 長崎県出身で高田西在住の松岡眞(本名は眞男)さん(95)は、画家としてさまざまな作品を生み出してきた。

 松岡さんの作品には、絵画の剥離剤を用いた手法で、キャンバスの絵の具を剝ぎ取った痕跡(自称「バイキン」)が散りばめられている。

 「バイキン」のある作品の一つに、長崎での記憶を描いたものがある。2015年に制作した油絵作品「夏・3.5Kmの記憶II(長崎市)」だ。100号(162.1cm×112.1cm)のキャンバスには、1945年8月9日、15歳の時に爆心地から3.5Km離れた場所から見た、B29から投下された原子爆弾が爆発した瞬間が表現されている。

 当時、長崎市の中心部付近で暮らしていたが、「空襲によって家が延焼しないように」と生家が倒された。強制疎開となり、標高約100mの場所にあった空き家に一家で移り住むことに。

 真夜中に空襲警報が鳴り、常に恐怖と隣り合わせだった生活。外で五右衛門風呂に入っている時に飛行機の音がして、風呂釜の陰に隠れたこともあったという。

 学徒動員で軍需工場に勤務しており、8月9日は夜勤のため日中は家にいた。B29が飛行しているのを見て、「偵察に来たんだな」と思ったが、午前11時2分、爆音が聞こえ閃光が走った。「見た途端、頭が空っぽになった。何が何だかわからなかったけど安全な方へ体が動いていた」

 天井板が落ちてくる中、四つん這いで玄関に向かい、散乱していたガラスの上をはだしのまま越えた。山道を上り、恐怖におののきながら這いつくばって見上げると、焦げ茶色の柱が空に向かって生き物のようにうごめいていた。

「描き残さねば」

 幼い頃から絵が好きで、大学2年の時に画家・野口彌太郎氏と出会い、師と仰いだ。卒業後は画家を目指して上京。

 制作していても、「自分が思っていることが画面に出てこない」と迷うことがあり、描き直そうと絵の具を剥ぎ取り、セピアをかけた状態のままアトリエに立てかけていると、ある時、「表現したい空間が見えた」という。50歳を過ぎた時のことだった。

 被爆して70年経ち、「絵描きとして見たものを描き残さねば」の一心で、鮮明に残っている記憶を元に、「夏・3.5Kmの記憶II(長崎市)」を描き上げた。深い青色のグラデーションがかかった背景で、中心には焦げ茶色の積乱雲。「バイキン」の中に、浦上天主堂が描かれているものも。作品は、長崎原爆資料館に寄贈された。

 胎児のようにも、魂のようにも見える「バイキン」。「『このように感じてほしい』という思いはない。絵が話すことを、見る人がどう感じるか」

港北区の新星を紹介!熱いぜ!ネクストジェネレーション インターハイ男子400mで銅メダルを獲得した

 今年、広島の地で7月末に開催された全国高等学校総合体育大会(インターハイ)陸上競技。港北高等学校(坂本聡志校長)の3年生・高橋千尋さん=写真=が、男子400mで見事全国3位の快挙を成し遂げた。初のインターハイ出場で自己ベスト更新、陸上強豪校の選手たちを抑え、見事な銅メダル獲得だ。

努力実った初舞台

 陸上競技を始めたのは中学1年から。バスケットボール部と迷い、友人に連れられ陸上部に入部。専門は高跳びだったが、高校入学後、顧問の勧めで400mを本格的に始めたという。「(400mは)初めは楽しいと思えなくて」と率直な気持ちを語るが「楽しくなったのはタイムが伸びて結果を出せるようになってから」とほほ笑む。2年生からは、スタミナ不足という課題克服のため、食生活の改善や練習メニューの変更にも取り組んだ。努力の結果、3年生で初めてのインターハイ出場権を獲得。「みんなの応援も後押しに。緊張よりも楽しみの方が大きかった」と語るように、全国の舞台で臆することなく自身の力を発揮した。

 一方で、同大会の入賞を目指して練習してきたことに対し「より高い目標を設定していれば、もっと上を目指せたはず」と悔しさもにじませる。この経験を糧に、U―20日本選手権や国民スポーツ大会で、インターハイの雪辱を果たすことを誓う。今後については「大学でも陸上を続けます。やるのも観るのも好きなので将来はまだ分からないけれど、何らかの形で関わっていきたい」と真剣な眼差し。港北高校の星、高橋千尋の今後に注目だ。

長谷部署長(右)から手渡された委嘱状と名刺を掲げるマリノスケ

港北消防署 マリノスケが一日署長に 市民に防火・防災を呼びかけ

 横浜F・マリノスの公式キャラクター「マリノスケ」が8月23日、一日港北消防署長に就任。当日の夜にF・マリノスのホーム戦が行われた日産スタジアム西ゲートに設置された消防ブースで、委嘱状交付式が行われ、港北消防署の長谷部宏光署長から、委嘱状とマリノスケの名前が載った巨大な名刺を手渡された。

 最高気温が35度を超える猛暑日となったこの日、消防ブースには、試合観戦に訪れたサポーターや子連れの親子などが大勢来場。マリノスケやほかのマスコットが見守る中、煙体験ハウスや地震体験車、消火器体験やスタンプラリーを楽しむ姿が見られた。

 長谷部署長は、「マリノスケの人気にあやかり、大勢の人たちに防火・防災の大切さをアピールできる良い機会となった。これからもタッグを組み、地域を守るため、力を合わせていきたい」と述べていた。

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白衣を着て調剤体験を行う子どもたち

「薬は正しく使って」 横浜市薬剤師会らが薬物乱用防止啓発イベント

 薬物乱用の危険性や防止啓発の重要性を伝える「薬物乱用防止啓発イベントin横濱」が8月21日、そごう横浜店前の新都市プラザ=西区=で開催された。同イベントは横浜市薬剤師会、横浜薬科大学、横浜市からなる実行委員会が主催。

 会場では薬物模型やパネル展示で危険性を訴えるとともに、各ブースで血管年齢の測定や漢方入浴剤を作るワークショップ、子ども対象の調剤体験などが行われ、多くの来場者で賑わった。

 市薬剤師会の坂本悟会長は「薬物は依存性が高く、一度でも使うとやめられなくなる。近年は大麻や覚醒剤だけでなく、かぜ薬などの市販薬を過剰摂取する『オーバードーズ』が若者の間で問題になっている」と説明。「薬は保護者が管理し、子どもが用法容量を守って正しく使っているか確認してほしい」と家庭に注意を呼びかけた。

直売所の前に立つ豊田さん親子

豊田梨園(新吉田東)の幸水が優秀賞 横浜夏季果樹持寄品評会

 今や横浜の名産品として定着した「浜なし」と「浜ぶどう」。その品質と栽培技術を競う「横浜夏季果樹持寄品評会」が8月22日、都筑区のJA横浜きた総合センターで開かれ、ナシ90点、ブドウ24点の114点が出品された。

 当日は県や市、農協の職員らによる審査員がそれぞれの出品物を比較。形や大きさ、糖度、傷の有無、熟度などを加味して順位付けを行った。

 その結果、新吉田東の豊田梨園(豊田勝美さん・真寛さん)の浜なし・幸水が優秀賞/神奈川県園芸協会長賞、港北区長賞、カクイチ賞を受賞した。また、順位が上位のナシの食味審査も行われ、豊田さんの幸水は食味大賞1席にも選ばれた。息子の真寛さんは「紫外線防止シートや、あえて摘芯(間引き)をせずに日焼け防止を心掛けた。ほかにもこまめに灌水したり、肥料も切らさぬようにしたりと、猛暑対策に注力した。評価されてうれしい」と喜んだ。父の勝美さんは、「今年は4月に降った氷混じりの雨の影響で傷ついたものが多く、収穫量は少なかったが、なんとか良いものを探して出品できた。息子が、同年代の仲間たちと研究しながら切磋琢磨した結果かな」と笑顔で話した。

 審査委員長を務めた神奈川県農業技術センター横浜川崎地区事務所の藤田信行所長は、「ナシは、猛暑に加え、少雨の影響で小玉傾向。ブドウはお盆前に雨が降り、夜気温が下がった日があったため、順調な着色につながった」と講評した。

 そのほか品評会の区内入賞者は新羽町の三橋憲一郎さん(幸水で優良賞/浜なしワイン賞と良好賞、シャインマスカットも良好賞)と新吉田町の山本慶彰さん(スカーレットで優良賞)。

横浜北YMCA 運動能力の測定会 下肢筋力や安定性測る

 スポーツプログラムの提供と、発達・教育支援を行う横浜北YMCA(菊名6の13の57)では9月16日(火)から19日(金)・22日(月)の5日間、運動機能測定会を開催する。会場は同施設1階ロビー。参加費無料。

 地域住民の健康を支えることを目的とした、下肢の筋力、素早さ、安定性(バランス能力)を測る催し。今回で3回目となる。

 測定は、椅子に座った状態から立ち上がる内容のため、膝や腰などに関節痛を持つ人は、同施設に相談を。

 各日午前10時30分から午後0時30分まで。測定時間は約10分。当日は動きやすい服装で来場を。測定時間の5分前には1階ロビーに集合。

 事前に電話での申し込みが必要で、申し込み時に希望日時を伝える。申し込みや問い合わせは、【電話】045・433・4321。

 また、10月28日(火)には、下肢筋群や歩行、握力などの測定、フリープログラムやレッスンクラスの体験会を行う予定。

 プログラムの詳細は、同施設のホームページから確認できる。

※10月28日の内容は、決まり次第公開

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毎月発行される広報誌を持つ中島会長

共助の体制づくりを 港北区災ボラ連絡会・中島会長

 地域の防災・減災活動の推進や被災地経済支援などを行っている「港北区災害ボランティア連絡会」の中島一郎会長に、防災の観点から見た港北区の特徴や災害に備える知恵を聞いた。

 港北区の人口約36万人に対して地域防災拠点は29カ所あるが、拠点となる体育館の面積を750平方メートルとし、一人当たり2平方メートルを確保すると、収容人数は375人になる。通路などを確保した場合は200人程度が限界になりそうだと言われている。中島会長は、「自助・共助・公助が重要だが、特に共助が大切」と語る。また、阪神・淡路大震災での救助活動にも言及。倒壊した家屋などに閉じ込められた人の中で、発災直後に「公助」である消防機関によって救助されたのは1・7%。友人、隣人、通行人に助けられた「共助」や自力での脱出や家族に救助された「自助」を合わせると、97・5%だった。

個人情報保護による孤立

 中島会長は、「表札を出さない人、自治会に加入しない人、隣人とあいさつを交わさない人が増えている」と口にし、「情報保護が行き過ぎて、過剰に憶病になっていないだろうか。共助の際、どこに誰が、何人家族が住んでいるのか知らなければ助けられない」と警鐘を鳴らす。

 防災は日頃から近所の人とあいさつを交わすといった、人間関係を築くことから始まるという。中島会長は「余裕がある人は、地元でボランティア活動に参加したり、近くの飲食店などに通い店主と顔見知りになったりすることも防災につながる。備蓄品も大事だが、隣人との付き合いを見直してみては」と話した。

昨年のステージ(TOYBOXのYouTube動画より)

横芸×TOYBOX 光と音の舞で魅せる 9月6日 八杉神社宵宮祭

 八杉神社で9月6日(土)に宵宮祭、7日(日)に例大祭と奉納演芸祭が行われる。宵宮祭では、横浜芸術高等専修学校とクリエイター集団「TOYBOX」によるプロジェクションマッピングとダンスなどのステージが披露される。

 同校は2023年から、同神社の奉納演芸祭で学生が朗読劇やダンスを披露するなど、コラボしてきた。昨年はTOYBOXも協力し、プロジェクションマッピングを演出。今年は同校とTOYBOXで、宵宮祭の企画・制作を担当することになった。

 宵宮祭は午後5時から8時まで。お面を描くワークショップや落語、ドラマ「相棒」出演俳優による怪談朗読、プロジェクションマッピング&ダンスが披露される「八杉神社物語」(脚本・TOYBOXの藤貫尚顕さん=人物風土記で紹介)などが予定されている。雨天中止。

 (問)【電話】045・642・3131、【メール】fuji@toybox.email

災害時の弱みに着目 津波シェルターオクト5 「高台へ逃げて」の代替案

 防災・防犯用品の販売などを行う(株)セットアップ横浜(新横浜・徳丸義洋代表取締役社長・奈良建設100%子会社)は現在、(株)クラミー技術研究所と地下型津波シェルター「オクト5」の共同開発を行っている。これは、水中に逆さに沈めた容器に空気が留まるのと同様の原理を応用し、内部に空気層を保持することで水の侵入を防ぐ、地下設置型の津波シェルター。さらに、潜水艦の扉に応用された技術により、水が内部に入り込まず、空気が圧縮されるのを防ぐ(株)クラミー技術研究所が取得した特許技術も特徴のひとつである。同シェルターは、従来の”高台への避難”に代わる新しい災害対策として、”地下への避難”に焦点をあてている。

命を諦めないために

 東日本大震災では津波の高さが40mを超える地域もあった。津波避難タワーといった高所への避難場所が各県で建設される中、高齢者や体の不自由な人にとって高台への避難が大きな課題となっている。「津波避難所がある県での取材で『あんなところ(遠くて)行けない』と高齢の方が言っていたことが印象に残っていて」と話すのは(株)セットアップ横浜営業本部長の山田紀雄さん。「高齢の方や体の不自由な方、多くの人の命を守るために、実用化に向けて模索中です」と真剣な表情で続けた。

 既存の津波対策である高台避難や津波避難タワーが抱える”時間内に到達できない”という課題に対し、同シェルターは行政施設や企業などの施設に併設し、高台避難と併用することで、避難困難者を救うための補完的な役割を担うことを目指している。

課題と戦略

 「建設には多額の費用がかかります」と思案顔の山田さん。防災先進県の高知県には現在、津波避難タワーが9棟あることを例に出し「災害は予測不能。行政や企業と連携し、スピーディに対策をとることが理想」と話す。現時点で実用開始時期は未定。まずは認知を広めるべく、奔走中だ。

区庁舎に掲げられた横断幕

皆で「シェイクアウト」を 自分の身を守る3動作

 港北区では、いつ起きてもおかしくない大地震に備え、地震発生時の安全確保行動を身に着ける「シェイクアウト訓練」を、9月1日から30日の間、各家庭や職場、自治会・町内会館などで実施するよう、呼び掛けている。

 シェイクアウト訓練とは、地震から身を守るための3動作、その場で【1】まず体勢を低く【2】頭を守り【3】動かない──を実践するもの。訓練用音源のダウンロードは区のWebサイト(「港北区」で検索)から。地震についての資料や備えに役立つ情報、子ども向けサイトなども紹介している。

 さらに、避難訓練や家具の固定、備蓄の購入・更新、自宅・職場の安全性のチェックなど、シェイクアウト訓練に「プラスワン」の取組みも呼びかける。総務課危機管理・地域防災担当係長の森崎健さんは「地震が起きた際、まずは自分の身を守る事が重要。そのことを知る機会にしていただければ」としている。

 問い合わせは総務課防災担当【電話】045・540・2206へ。

港北警察署 2件の不審者情報あり、6件の自転車盗・万引きのほか、オートバイ盗2件など発生 2025年8月18日から8月24日の犯罪発生件数

 港北警察署は8月25日、2025年8月18日から8月24日までに発生した犯罪件数を発表した。

 それによると、6件の自転車盗や万引きのほか、2件のオートバイ盗などが発生した。不審者情報は2件寄せられた。

 自転車盗は、綱島西・綱島東・日吉本町・日吉・新吉田東・師岡町で発生。盗難被害に遭った6件のうち5件が無施錠だった。同署では「自転車を駐輪する際は、ダブルロックを心掛けましょう」と注意喚起している。

不審者情報

 新横浜地区で8月22日、女性が知らない男から臀部を触られる事案が発生した。大倉山地区では8月23日、男子児童が自転車に乗車した男に追いかけられる事案が発生した。

詐欺電話に注意

 同署によると区内において、息子や区役所職員、警察官などをかたる犯人から詐欺電話が入電しているという。同署は「電話でお金の話が出たら詐欺です。必ず周囲の人や警察に相談してください」としている。

子ども実行委員を委嘱された児童・生徒が山中市長と記念撮影

国際平和活動に取り組む小中学生を「ピースメッセンジャー」に 横浜市が委嘱

 横浜市が行う「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」の本選に出場した小中学生に「よこはま子どもピースメッセンジャー」と「子ども実行委員」を委嘱するセレモニーが8月25日に市役所で行われた。今後、ピースメッセンジャーはニューヨークの国連本部を訪問するなどし、実行委員は募金の呼びかけを行う予定で、国際平和活動に参画する。

 市は毎年、国際平和のために自分にできることを小中学生に発信してもらうスピーチコンテストを開催している。今年は約4万8千人が参加。区ごとに審査を行い、代表者38人が7月22、23日の本選に出場した。そこで市長賞に選ばれた小学生2人、中学生2人の計4人を「ピースメッセンジャー」に、参加した38人をよこはま国際平和プログラム「子ども実行委員」として委嘱した。

「小さな一歩が大きな飛躍に」

 委嘱式では、山中竹春市長から子どもたちに委嘱状が手渡された後、懇談の場が設けられ、ピースメッセンジャーの4人がそれぞれ抱負を述べた。上飯田中=泉区=のリムケイクンさんは「自分の思いや考えを安心して伝えられる場を作りたい」、田奈中=緑区=の篠浦智香さんは英語を交えながら「一人の小さな一歩が大きな飛躍につながる」、本牧南小=中区=の小林空神(くうが)さんは「SDGsに興味を持ち、平和につながる活動をしたいと思った」、宮谷小=西区=の大丸優衣さんは昨年、長崎から転校してきたことを紹介した上で「自分たちが被爆者から直接話を聞ける最後の世代」と話し、平和な世界の実現へ語り継いでいきたいと述べた。

 子どもたちの話を聞いた山中市長は、自身が30歳の時に米国の研究所で働き、そこで多様性の重要さを認識した経験を話し、「皆さんが議論し、率先して行動しながら、熱意を持って発信を続けてほしい」と期待感を示した。最後に「誰もがいきいきと暮らせる社会を作っていきましょう」と呼びかけ、市が子どもとともに国際平和に取り組んでいくとした。

 委嘱式の後には初の実行委員会が開かれ、平和へ向けた「よこはま子どもピースメッセージ」を作成するなどした。

冊子を手渡す佐野局長

「読んで、備えて」 区内郵便局が防災冊子配布

 9月1日は防災の日。横浜市内の郵便局で防災や暮らしに役立つ情報をまとめたオリジナル冊子「防災と暮らしの安心情報」が、9月1日から無料配布される。

 2021年から始まり、好評につき毎年継続して実施している取組み。内容は、ローリングストックと呼ばれる備蓄方法や市避難ナビの紹介のほか、困った時の連絡先や家族と連絡を取りやすくするマイ・タイムライン作成シート、鶴見川の氾濫に備える内水ハザードマップなども盛り込まれている。

 横浜太尾郵便局の佐野隆宏局長は「港北区は鶴見川があるため、内水被害を心配されている方が多い。ゲリラ豪雨なんて、5年前には聞かなかった言葉。毎年更新しているので、ぜひお手元に備えておいて」と語った。

 冊子は区内27局に各50部ずつ用意。部数は限られているため、窓口に確認を。

9月1日 多彩な二重唱を披露 鶴見区文化センターで

 菊名在住の馬場睦子さん(メゾソプラノ)と桑原純子(ソプラノ)の、東京混声合唱団元メンバーからなるデュエットユニット「ふた色のリボン」が9月1日(月)、サルビアホール(鶴見区民文化センター)でコンサートを開く。午後5時30分開演、5時開場。ピアノは津村貴子さん。

 当日は、『花』『夏の思い出』などの馴染みのある歌曲や、メンデルスゾーン、フォーレなどの本格的な二重唱を披露。それぞれのソロ歌唱やピアノソロ演奏も。「”1+1=2”ではない、無限に広がる調べをお届けできれば」と馬場さん。

 チケットは当日4000円(前売3500円)、中学生以下2000円。予約・問合せは事務局【携帯電話】090・4418・5899へ。

アイスアリーナの氷を使った「ミニ雪山」

メモワール 岸根町の結婚式場「ソシア21」で子ども向けイベント ミニ雪山も登場

 冠婚葬祭業などを手掛ける株式会社メモワールが運営する結婚式場「ソシア21」=港北区岸根町=で8月23日、「メモワールグループ夏のキッズイベント」が行われた。

 同社が地域への感謝の思いを伝えるために実施したもの。今年3月にも実施し、好評だった。今回も事前に港北区内の幼稚園などに呼びかけを行ったこともあり、多くの家族連れが来場した。

 会場には横浜銀行アイスアリーナ=神奈川区=の調氷時に出た氷を使った「ミニ雪山」が登場し、大人気だった。ほかにも、射的などの縁日やキーホルダーなどの工作コーナーが設けられたほか、さまざまな職業の制服を着て記念撮影ができる企画もあり、にぎわいを見せた。

 3歳と5歳の女児と参加した母親は「工作が好きなので、子どもも喜んでいる。館内も広く、涼しい環境で楽しめるのは何より」と話した。

 同社の担当者は「今後も実施し、春と夏の恒例行事にしたい」と話した。イベントは24日も行われる。
プレミアム率は20%

「2割お得」の横浜市商店街広域プレミアム商品券 今年は抽選販売に 購入申し込みは9月5日まで

 横浜市商店街総連合会は、市の補助を受け昨年に引き続き発行する「横浜市商店街広域プレミアム商品券」の申し込みを8月18日に開始した。

 この商品券はスマートフォンを利用する電子式で、1口1万円で購入すると1万2千円分として利用できる。なお、利用額のうち4千円分は小規模店舗に限定される。発行総額は7億2千万円、販売総数は6万口。

 対象は市内在住・在勤・在学者で、1人3口まで申し込める。申し込みは9月5日まで特設サイト(https://yokohama-premium.starboss.biz/)で受け付けており、応募多数の場合は抽選となる。

 利用期間は10月1日から12月31日まで。先着順だった昨年は用意した販売枠が販売開始当日に完売したため、今年は事前抽選方式に変更した。また、市内在住・在勤・在学者に対象を限定した。

 申し込みや参加店舗などの詳細は特設サイトで順次公開予定。(問)【電話】0570・036070

発表されたロゴマーク

「KOUGEI EXPO」のキャッチコピー・ロゴマーク発表 伝統的工芸品の祭典、来年11月に県内で初開催

 来年11月に神奈川県内で行われる伝統的工芸品のイベント「KOUGEI EXPO in KANAGAWA」(伝統的工芸品月間国民会議全国大会神奈川大会)のキャッチコピーやロゴマークなどが8月19日に県から発表された。

 EXPOは伝統的工芸品への理解や普及を目的に、1984年から毎年開催地を変えて開催されており、県内で開かれるのは初めて。11月6日に小田原三の丸ホールで記念式典があり、7〜9日にパシフィコ横浜でメインイベントが行われる。

職人の技術や情熱を表現

 発表されたキャッチコピーは「つくる人に、物語がある。つかう人に、物語が生まれる。」で、コピーライターの佐藤潤一郎さんが考案した。職人の技術と想いが凝縮された歴史や工芸品が日本人の生活を支えてきた利便性、豊かさなどをあらゆる世代に届けられるようにとのコンセプトで考えられた。ロゴマークはグラフィックデザイナーで作家の堀内肇さんが制作した。葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」からインスピレーションを受け、工芸作家の情熱を伝え、動き出す様子を表現した。

 メインイベントでは、アニメと伝統文化を融合させた展示などを予定しているという。

 

 

福山氏は、山中氏の当選確実が報じられた後、自身のSNSなどでライブ配信を行い、視聴者へ感謝を述べた(インスタグラムから)(画像の一部を修整しています)

2025横浜市長選・回顧〈下〉 山中市政2期目へ 対話にSNSを活用も

 「全部の質問に答えることは難しく、申し訳ない。それでも、市長に当選しても皆さんとの対話は続けていく」――。横浜市長選投開票日前日の8月2日、候補者の福山敦士氏は動画サイトのライブ配信で、視聴者に向けて語りかけた。

 ネットを活用した選挙活動が当たり前になる中、今年7月の参議院議員選挙では、SNS戦略にたけた国民民主党や参政党が40代以下を中心に支持を拡大。市長選でも各候補者が演説会の告知や自身の主張を述べるなど、SNSでの情報発信に注力した。中でも田中康夫氏は、「X」(旧ツイッター)のフォロワーが7万人を超えており、選挙期間中も1日で数十もの投稿を続け、大きな発信力を持っていたといえる。

候補者を知る機会に

 その中で、SNSや動画サイトを”対話のツール”として活用する様子が目立ったのが福山氏だ。選挙期間中は、ライブ配信を複数回実施。230以上のコメントが寄せられた日もあり、「子どもが遊べるような公園の整備について、どう考えるか」「市長になったら、まず何に着手するか」といった視聴者の質問に答えた。また、ネット上などでの自身への批判に対しても、自らの言葉で回答することに努めていた。「有権者にとって、候補者を知る機会として、SNSでの情報提供は有効だったのではないか」と福山氏は分析する。

 一方、当選した山中竹春氏は、利用者が多い「X」は使わず、インスタグラムなどの投稿もあったが、内容は街頭演説の事後報告が中心。アカウントは事務局名義となっている。各SNSのフォロワー数は100人前後と少なく、田中氏と比べても発信力に大きな差があった。また、他の5候補者が参加したネット討論会に、山中氏の姿はなかった。

ネット世論と結果に乖離

 それでも山中氏の圧勝となった市長選。SNS上で山中氏への批判が多く見られた現状も踏まえ、福山氏は「『SNS世論』と結果に大きな乖離があった印象。組織票の影響が大きいと感じた」と振り返る。

 しかし、NHKが今年3月から5月に行った調査では、選挙の投票先を決める際、最も参考にするメディアとして、30代以下でSNSや動画共有サービスが最も多く選ばれた。もはや、選挙戦略はSNSを抜きに語れない時代となった。

 山中氏に対して市民との対話が少なかったという声もある。SNSが台頭する中で、どのように市民の声へ耳を傾けるのか。山中氏の2期目は8月30日に始まる。