さがみはら中央区版【9月4日(木)号】

市立児童クラブ 約20年ぶりの値上げへ 物価・人件費上昇により

 相模原市が8月25日、市立児童クラブの育成料を月当たり700円引き上げ6000円にする条例改正案を市議会に提出した。育成料は20年近く据え置かれてきたが、物価や人件費の上昇を受け、安定的な運営を目指して値上げするに至った。条例は可決されれば来年度から施行される。

 市立児童クラブは小学1年生から3年生までのうち、保護者が就労などで日中家庭にいない児童を放課後などに預かり、遊びや生活の場を提供する施設。相模原市内には67ある。

 市は2000年に育成料月額3000円を導入後、段階的に引き上げを行い06年に現在の月5300円に改定。それから現在に至るまで20年近く維持してきた。

 一方、児童クラブの運営費は物価高騰や人件費の上昇に圧迫されている。神奈川県の最低賃金は06年に717円だったが、24年には約1・6倍の1162円に。市は安定的に運営するため、育成料の値上げに動いた。

 また、国は児童クラブ運営費の2分の1相当を利用者負担とすることを基準として示しているが、相模原市の利用者負担は23年度決算額で35%程度。市は子育て世代の負担に配慮して40%までの引き上げを目指した700円の値上げを決めた。

市民の声

 育成料の値上げについて、市内の公立児童クラブで働いている支援員は「もう少し上げてもいい。育成料が安いというのもあるのか、『(児童クラブへの入会を)とりあえず申し込んでおこう』という人がいて、本当に必要な人が入れなかったりする。安いのは保護者からしたら助かるけど、収入がある人からしたらもう安すぎるかと思う」と話す。

 一方、現在児童クラブを利用しているという保護者は「あくまでも保護者目線から、この物価高騰社会は承知で」とした上で、「もし値上げするのであれば、それなりの受け入れ体制に改善していただきたい」と、児童クラブの体制改善を訴える。受け入れ学年を現在の3年生までから6年生までに拡大することや、兄弟姉妹割、所得制限の導入などを挙げていた。

 また、市立児童クラブを利用していないが市内で子育て中の保護者からは「さまざまな物の値段が上がり、それに合わせて給料が上がっていない」などと値上げを懸念する声が上がっている。

他自治体では

 児童クラブの運営形態や費用は自治体によって異なる。県内では大和市で物価高騰などの影響を受けた育成料値上げの動きが起こっている。大和市は6月、現行の6300円を来年度から1・6倍の10200円にする方針についてパブリックコメントを実施。反対意見が多く寄せられ、段階的な引き上げへと見直すことになった。

 政令市の横浜市では公設民営で「放課後キッズクラブ」を運営している。利用料は、午後7時まで利用できる区分で月額5000円。担当者に物価高騰への対応を聞くと、今すぐの値上げについて具体的な話は出ていないという。

待機児童も課題

 児童クラブを巡っては育成料の他にもさまざまな課題が議論されている。その一つが共働き家庭の増加などを背景とする待機児童の急増。市によると、25年の待機児童数は21年の87人から1・8倍の157人(いずれも5月1日時点)。市は場所の確保や受け入れ年齢の拡大を目指す方針を掲げて8月末までパブリックコメントを行った。

賞状を持つ河野さん(左)とメダルを首から下げる黒瀬さん

ルネサンス相模原24 水泳2選手が好成績 関東中学大会優勝、JO杯6位

 8月に行われた水泳大会で、スポーツクラブ&スパ ルネサンス相模原24(中央)で練習に励む2人の選手が好成績を残した。中学3年生の黒瀬優さんは関東中学校水泳競技大会の50m自由形で優勝、小学5年生の河野陽香さんは全国JOCジュニアオリンピックカップ(JO杯)50m平泳ぎで6位入賞した。

 中央中学校に通う黒瀬さんは、8月7日から9日に千葉県で行われた第49回関東中学校水泳競技大会に出場。1都7県の予選大会を勝ち抜いた上位6人が競う大会で、50m自由形で優勝、100mでも5位に入った。「得意としている50mは、エントリー予選を1位通過していたので優勝を狙っていた。前半にスピードを出して勢いをつけたことで後半逃げ切れた」と振り返る。

 大会での優勝は初めてという黒瀬さん。「春の大会で緊張して空回りし、後悔が残る結果だった。今回は深呼吸して歓声をシャットアウトでき集中して挑めた。練習の成果を出すことができた」と話した。

 森村学園初等部(横浜市緑区)に通う河野さんは、東京都で8月22日から26日に行われた第48回全国JOC夏季水泳競技大会に出場した。同大会は2度目の出場。「前回大会は予選敗退だったので決勝に残れたらと思って挑んだ」と話す。

 74人が出場した50m平泳ぎの予選を全体16位で通過。9位から16位までの選手で競うB決勝で37秒74を記録し6位入賞を果たした。「緊張せずリラックスして泳ぐことができた。悔しいところもあるけど今年の春に出た大会よりタイムが伸びていた。大会前の合宿でのコーチのアドバイスを生かしてうまくできた」と大会を振り返った。

 2人が次に目指すのは、来年開催される全国JO杯春季大会。「高校に入る前の最後の大会なので、日々練習を積んでいく」と黒瀬さん。

 河野さんは「まずは基準タイムを突破して大会出場を目指す」と意気込む。

7月に相模原税務署長に就任した 武山 晶則さん 東京都青梅市在住 60歳

冷静に、公正に

 ○…署長としての着任は2署目。「前任地は職員12人、市民6万人ほどだったので、今回は10数倍規模」。140人の職員とともに72万市民の税務行政を遂行する。「すでにやりがいを感じている」。着任時の訓示では「報連相」の徹底と「本人と家族の健康」を職員に呼び掛けた。「それぞれの担当が有機的に動き全体がワンチームになれたら」と意気込む。

 ○…税に携わる道に進み42年目。そのうち20年ほど、東京国税局の調査部で勤務した。大企業相手に「適正・公平な目を持つ」ことを心掛けていた。「気分や感情が出てしまうこともあるが、税務調査は情緒で判断してはいけない」。その意思は税務署勤務でも変わりなく、適正かつ円滑な納税業務の実現に務める。語りの端々に感じる冷静さは「『税務署の人』という役を全うしようとしているからかな」と笑いながら話す。

 ○…宮城県桃生郡河北町(現在の石巻市)出身。「田舎の純朴な学生だった」。高校生の時、進路選択で一度は大学進学を諦めたが「国税局に勤めれば夜間学部という形で叶う」と先生に勧められ、その道を歩み始めた。結果的に夜間学部も卒業することができたが「両方をやり切るのは大変だった」。高校、大学ともに商学系。学びのすべてが今につながり「うまくハマった」ように感じている。

 ○…署長を務める顔とは打って変わり、趣味では感情を開放する。自転車にヨガ、アリーナでの音楽ライブ鑑賞など充実した余暇を過ごす。3人の子育てが落ち着き、30年連れ添う妻と「仲睦まじく、互いの趣味を一緒に楽しんでいる」。ワークライフバランスを署長自らが体現し、「職員らにとって楽しむ見本になれれば」と笑みをこぼした。

相模湖湖畔で行われた撮影でポーズを決めるパティントンさん(撮影/吉川幸次郎)

「一緒にバレエを広めたい」 パティントンさん アトリエヨシノで撮影

 世界最古のバレエ団で知られる「パリ・オペラ座バレエ団」に所属するパティントン エリザベス・正子さん(21/中央区出身)が8月20日、バレエのレンタル衣装を手掛ける株式会社アトリエヨシノ(与瀬)で衣装モデルの撮影を行った。

 当日は、同社のラインナップから約10着を選び、相模湖湖畔や同社スタジオで撮影を行った。パティントンさんは「小さい時からアトリエシノの衣装はずっと着ていた。ガールズコレクションに出た時もグリーンの衣装で出演したのを覚えている」と振り返る。

 今回の撮影は、同社がモデルを募集していたところ、相模原市出身のパティントンさんが市内でバレエを広める活動をしている同社の思いに賛同し、「一緒に日本でバレエを広めていけたら」と意気投合し行われた。パティントンさんの母は「娘はアトリエヨシノさんの衣装を着て育ってきた。踊る度に衣装を着て、バレエを仕事にしようと思うようになり今がある。恩返しの気持ちもあって話が進んでいった」とも話す。

着実にステップアップ

 パティントンさんは、12歳で単身パリに渡り、2023年7月に19歳でパリ・オペラ座バレエ団に正式入団。5つあるうちの最も低い階級である「カドリーユ」からスタートし、3カ月後には「コリフェ」に昇格。今年1月に「スジェ」へとステップアップした。

 入団後すぐにコリフェへ昇格した時のことを振り返ると、「正式入団のうれしさもあって、コンクール(審査会)のプレッシャーを感じていなかったのが良かった。審査員からは公演を見ているようでナチュラルでうれしそうだったと評価された」と話す。さらに、「スジェ」へは「たまたまコンクールがなかった年で普段からの踊りが認められて」と笑顔を見せる。

 ここまでは順調にキャリアを積み上げているが、「ここからが1つの山」だと捉えている。「正直、スジェまでは実力で行ける。この先はソリストとしていかに個性を出していけるか」と話す。

 パティントンさん自身はテクニックを重視し、踊りをきれいにしたいというモチベーションでここまで来た。ここからはいかに自然に踊れるかがカギになると自身の踊りを分析している。しかし、表現しようとすればするほど、自然さは失われる。「練習しすぎるのも良くないのかもしれない。そんなことを思いながら自分にできることを見つけていきたい」。夢は最高位である「エトワール」になること。「いつその話が来ても良いように練習を頑張っていきたい」と意気込む。

「いつか相模原で」

 また、今年10月には相模湖でバレエフェスティバルが開催される。「このようなイベントが相模原で企画されていてとてもうれしい。いつか相模原でも踊れたら」と話した。

最新キーボードを体感 9月23日 相模大野でイベント

 ゲーマーやプログラマーに人気のハイスペックキーボードが相模原市で作られていることを知っていますか?--。ユニコムプラザさがみはら(相模大野)で9月23日(火・祝)、「さがみはらキーボードフェス2025」が開催される。全国にファンを持ち、ふるさと納税の返礼品としても人気のキーボードに触れることができるほか、eスポーツ関連のイベントも同時開催。参加無料。一部事前予約制。午前10時〜午後4時。相模原市主催。

 市内で生産しているキーボードの試し打ちやeスポーツ体験など、子どもから大人まで楽しめる催しが盛りだくさん。

 JAXA制作の月面ワールド「ルナクラフト」を使った子ども向けのマインクラフトワークショップや小中学生対象のタイピング大会、相模原産の平飼い有精卵「さがみっこ」を使った料理の試食会もある。

中学生が描く未来 議員として市に提言

 中学生が議員となって相模原の未来を考える「さがみはらジュニアハイスクール議会2025」最終日が8月8日に市内で開催された=写真。相模原青年会議所(JC/八木貴弘理事長)主催。

 参加したのは市内在住・在学の中学生20人。中学生議員たちは2日間にわたって行った議論を踏まえ、市議会議場で「『都市と自然のベストミックス』の今後のあり方は」「SNSをもっと活用するためには」などと市に質問した。その後、総務・こども文教・建設の3つの委員会ごとに、「リニア開通に伴った、自然を使った大規模な駅ビルをシンボルとして橋本駅周辺に作る」(建設委員会)といった政策提言を発表。本村賢太郎市長に提言書を手渡した。

 担当した同JCの原嶋伸広委員長は「企画を通して新たなコミュニティができ、また参加してもっと地域について学びたいという中学生が増えて嬉しく思う。来年はより多くの提言を提出できるよう我々も頑張っていきたい」と振り返った。

詰所の駐車場で夏休みの思い出のひとコマを提供した(写真は消防団提供)

久保消防団 玉落とさぬ秘技も 線香花火で夏の思い出

 上溝で活動する相模原市消防団中央方面隊第1分団第2部「久保消防団」が8月23日、詰所の駐車場で「久保線香花火大会」と銘打った催しを開いた。

 夏休みの思い出作りとともに消防団の存在を地域の人々に知ってもらおうと2018年から始まった取り組み。コロナ禍は開催が見送られたが、今回で5回目となった。

 地域住民50人ほどが集まり、2人1組でチームを編成。線香花火の玉を相手よりも長く落とさずにいられるかを競った。

 玉を落とさないよう独創性豊かな持ち方で挑む参加者も見られるなど、年齢を問わず真剣勝負が繰り広げられた。

プラネタリウム前市道 愛称 投票で決定へ WEBで受付 15日まで

 相模原市は市立博物館(高根)のプラネタリウムのリニューアルオープンに合わせ公募した隣接道路「市道キャンプ淵野辺1号」=写真=の愛称について、最終5案を選出した。現在、投票を受け付けている。

 「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」のPRとシビックプライド醸成につなげるねらいで愛称候補を募集。648件が寄せられた。その中から一次選考を行い、最終候補▼銀河天の川通り▼銀河はやぶさ通り▼銀河星空通り▼銀河夢通り▼星のしずく通り―の5つを選出。採用する愛称を市民投票で決定する。

 投票はWEBから。9月15日(月・祝)まで受け付ける。(問)シティプロモーション戦略課【電話】042・707・7045

市職員の名刺 公費活用も課題 「持たない」「自費で」という人も

 昨今話題となっている自治体職員の名刺をめぐる問題。「自費負担での発行が慣例」という声がある中で、北海道札幌市では今年度から一部の部局を除いて公費負担での名刺作成が開始された。相模原市職員の名刺の取り扱いについて調査したところ、今年3月に公費での作成が可能になったものの、課題がある状況だということがわかった。市職員労働組合の武田秀雄中央執行委員長に話を聞いた。

 相模原市の職員に関しても、これまで名刺の作成は自費負担となっていた。それぞれがオリジナルでデザインを施すため、用紙の向きやレイアウトなどが課内で異なっていたり、内勤のため持たないという選択を取る人も多かったという。武田委員長は「相模原市は政令市のなかでも名刺の所持率が低いと思う」と話す。

 職員や労働組合からの要望を受け、今年3月に公費での名刺作成が庁内で始まった。職員に向けた要綱の中には「名刺交換はビジネス上の一般的な慣例であること」や「シティプロモーションにも活用ができる」といった内容が明記されている。

 対象は業務上名刺交換をする機会がある人。共通デザインが用意されており、各部局がカラープリンターで指定用紙に印刷するか、印刷発注する。

 武田委員長によると、導入から6カ月が経ったが「それほど制度は浸透していない」という。公費負担で作成した名刺は一般的な企業の名刺と比べ、用紙の淵に「切り取り線」が残っているなど少し見劣りする。武田委員長は「本年度はこのような状況だが、次年度以降は申請の流れも変わってくると思う。まずは経過と職員の反応を見る」と話す。

他市の状況は

 県内ではデザインの統一などの規定はあるものの、横浜市、川崎市がともに全額公費負担での名刺作成を進めている。しかし状況は相模原市と同様で、役職によってはカラープリンターで印刷しているという。

銀河連邦佐久市産 果実2種 JAで販売 りんごとプルーン 16日

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)関連施設が所在する7自治体の交流組織「銀河連邦」に参加する、長野県佐久市の農家が育てたりんごとプルーンの販売会が9月16日(火)、JA相模原市農産物直売所「ベジたべーなmini」(中央6の10の10)駐車場で開かれる。午前10時30分から正午まで。

 りんごは1袋500円、プルーンも1パック500円で販売する(売切れ次第終了・生育状況及び混雑状況により販売数量を制限する場合有り)。

 同様の販売会が10月7日(火)にも予定されている。問い合わせは市農政課【電話】042・769・9232へ。

 「銀河連邦」はJAXAの研究施設がある7つの市町(北海道大樹町、岩手県大船渡市、秋田県能代市、宮城県角田市、神奈川県相模原市、長野県佐久市、鹿児島県肝付町)で構成。各自治体は共和国を名乗り、毎年各地で子ども留学交流事業やフォーラムを行っている。

バラの剪定体験 9月6日 相模原公園で

 相模原公園(南区)で9月6日(土)、バラの秋期剪定作業の無料講座が行われる。講師は樹木医の金原正道さん。バラの育て方や管理方法を学べる。時間は午後1時30分から3時30分までで、定員は先着20人。会場は同園研修室。参加者は剪定用のハサミを持参。参加希望者は同園【電話】042・778・1653へ。

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”好き”を叶える家づくり サートンホーム 家族で楽しむ催し 矢部のモデルハウスで14日

 矢部1丁目の(株)サートンホーム(加藤智代表取締役)のモデルハウスで9月14日(日)、イベントが開かれる。午前10時から。当日は「"好き"を叶える!」をテーマにした家族で楽しめる企画が用意されている。

 24時間365日、自分だけのプライベート空間をシアタールームやドッグラン、楽器演奏など、趣味に合わせて自由に活用することを提案し、趣味をとことん楽しむ住まいづくりを得意とする同社。今回のイベントは「ゴルフ好き」には見逃せない企画が揃っている。

 室内ゴルフで日本一になった人気ゴルフYouTuber・GENGENさんのワンポイントレッスンが受けられるシミュレーションゴルフ体験(予約制)や子ども向けのスナッグゴルフ体験、美容ブランドReFaの人気アイテムが当たる抽選会、子ども向けのおもちゃくじなど家族で楽しめる催しが多彩だ。

 会場では「"好き"を叶える」家づくりやリフォーム、不動産などに関する相談会が開かれる。シミュレーションゴルフ体験の予約や問い合わせは同社【電話】042・794・7049へ。

恒久の平和願う 亀ヶ池八幡宮で慰霊祭

 上溝の亀ヶ池八幡宮(根岸浩行宮司)で8月12日、「大東亜戦争終戦80年戦没者慰霊祭」が行われた。遺族会の会員や総代世話人、吟友会の会員らが参列。戦争で犠牲になった人々を追悼し、恒久の平和を祈った。

相模原納涼花火大会 6日に8千発 水郷田名

 相模原納涼花⽕⼤会が9月6日(土)、相模川高田橋上流(水郷田名)で開催される。午後7時から8千発を打ち上げる。

 会場には無料観覧エリアのほか、打ち上げ場所に近くステージイベントやキッチンカーなどを楽しめる市民協賛エリアが設けられる。市民協賛エリアは「一般来場者協賛チケット」(3千円〜)の購入が必要。大会公式HPやコンビニの複合機などから購入可能。専用情報ダイヤル【電話】050・1726・3263。

同園のブドウとナシ

ブドウとナシ 食べごろ 上矢部 岡本農園

 上矢部の岡本農園でブドウとナシが食べごろを迎え、直売と遠方への配送が始まった。

 同園で栽培しているブドウは藤稔・ナチュベアマリー・シャインマスカットの3品種。今年の夏は雨が少なかったため実りが良く、育て始めて10年のシャインマスカットは「これまでで一番の出来」と同園の岡本和子さんは話す。ナシは酸味が少なく甘みの強い「幸水」の旬が過ぎ、糖度と酸味のバランスが程よい「豊水」がよく採れる時期だという。

 ブドウもナシも先着順で、無くなり次第終了。注文や問い合わせは同園【電話】042・753・1028へ。

【1】準優勝に輝いた日大三ナイン【2】仲間に声援を送る野球部部員ら【3】多くの町田市民らがかけつけた観客席/提供写真(スタジオ千島)

日大三高野球部 堂々の甲子園準優勝 「1つにまとまっていった」

 淵野辺駅を最寄りとする日本大学第三高等学校硬式野球部が8月23日、夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)で準優勝した。

 強打で西東京大会を制した日大三は甲子園でも打ち勝ってきた。初戦の接戦を制すると次戦は初回から強打を集中。1、2回で7点を挙げ打撃戦を制すると、東東京代表の関東第一高校との東京対決となった準々決勝は中盤に打線がつながり、5得点。粘る関東第一を引き離した。

タイブレーク制し決勝戦

 優勝候補の横浜との激闘を制し波に乗る県立岐阜商業との準決勝は終盤に追いつくと、延長10回のタイブレーク(得点が入りやすい状況から攻撃を開始する特別ルール)で勝ち越し。決勝へと駒を進めた。

 「選手の邪魔にならないように見守っていきたい」と大会前に語っていた三木有造監督は「選手はがんばってくれた。試合を重ねるごとに集中力が増し、1つにまとまっていった」と振り返る。

相模原出身の主将2塁打で先制

 勝てば14年ぶり3度目の夏制覇となる沖縄尚学との決勝戦は「らしくない」展開となった。初回に相模原市出身でここまでチームを引っ張ってきた主将の本間律輝さんの2塁打で幸先よく先制するも、これまでのようにチャンスの場面であと一本が出ず、3対1で沖縄尚学に初優勝を献上した。「相手ピッチャーがよかったに尽きる」と三木監督は敗戦の弁を語り、「応援のため、多くの方に足を運んでいただけて幸せ。応援がすごい力になることを改めて知った」と話す。

「心からねぎらい」

 決勝戦を現地で観戦した小池百合子都知事は「チーム一丸となって戦い抜いたことに、東京都民を代表して心から拍手とねぎらいの言葉を贈りたい。このかけがえのない経験を通じて学んだことをこれからの人生に生かしてもらえれば」などとコメントした。

意見交換で発言する相模原市の本村市長(中央)と大槻和弘市議会議長(左)、西家克己副議長(右)

3市長ら「特別市」で連携 法制度化に向け意見交換

 相模原市、横浜市、川崎市の神奈川県内3政令市の市長と市議会正副議長が8月26日、相模原市内で懇談会を開催し、新たな大都市制度である「特別市」の法制度化に向けた連携について意見を交わした。

 今回座長を務めた相模原市の本村賢太郎市長は、今年5月、6月に超党派の国会議員、指定都市市長らで14年ぶりに開催された「指定都市を応援する国会議員の会」で、「次期地方制度調査会に特別市制度の法整備を含めた大都市制度の在り方の調査審議について諮問し、議論を進めること」を求める決議があったことを報告した。

 横浜市の山中竹春市長は、この3年間で国への要望などを通じて「機運が盛り上がってきている」と述べ、川崎市の福田紀彦市長も、総務省に研究会やワーキンググループが立ち上がったことを「大きな成果」とした。3市の市長らは意見交換後、制度の早期法制度化を目指し連携を深めることを確認した。

「熟度が不足」

 懇談会後の共同記者会見で横浜市や川崎市に比べて市制施行・指定都市移行からの歴史が浅いという指摘を受け、本村市長は「指定都市としての熟度が不足している」との認識を示し、「法制度化は必要」だと国に訴えていくとともに、特別市が市民生活に与える効果などを市民に粘り強く伝えていく必要性があるとした。

気軽にテニス楽しもう 15・23日 清新と古淵で体験会

 室内コートのテニススクール「Dテニススクール」の相模原校と古淵駅前校で9月15日(月・祝)と23日(火・祝)、初めてでも子どもから大人まで気軽に楽しめる無料のテニス体験会が開催される。要事前申し込み。

 相模原校(中央区清新6の1の20の2階)は両日午前9時から。対象は小学生と成人初心者。古淵駅前校(南区古淵2の15の5の2階)は両日午前8時から。対象は幼児、小学生、成人初心者。

 各回40分。用具の貸し出し無料。運動しやすい服装とタオル持参。詳細・申込は各校へ。担当者は「全くはじめての方歓迎です。一緒にテニスの楽しさに触れてみましょう」と話している。

 (問)相模原校【電話】042・703・1747、古淵駅前校【電話】042・707・0617

9〜11月号の表紙

神奈川県 文化芸術の情報冊子を発行 特集は「かながわ県民文化祭」

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の9月〜11月号をこのほど発行した=写真。

 文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号では、9月から県内各地で行われる「かながわ県民文化祭2025」を特集。県、各市町村で開催される主なプログラムを紹介している。また、アンケートに答えてチケットやカレンダーが当たるプレゼント企画も実施している。

 冊子はA4判で、オールカラー32ページ。県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

本に値段シールを貼る仕事体験の様子。作業のあまりの速さに運営スタッフが慌てている

スタッフサービス 障害児に職業体験 「多様な働き方知って」

 障害者雇用を推進する株式会社スタッフサービス・ビジネスサポート(鹿沼台)が8月19日、障害のある児童7人を対象に「キッズインターン」を開催した。障害者の仕事の選択肢が少しずつ広がっている中、そうした情報が当事者に行き届いていない現状に問題意識を持ち、さまざまな仕事を体験できる場を提供した。

 ブックオフグループホールディングス株式会社の特例子会社「ビーアシスト株式会社」と中央区を拠点とする市民団体「KidsFine」もイベントに協力した。

 子どもたちが体験した仕事は、オンラインでのパソコン業務と冊子の作成、商品の包装、本に値段シールを貼る作業の4つ。参加した小学5年生の藤井美羽さんは「冊子を作るときにホチキスでとめるところが楽しかった」と感想を話した。普段あまり使わないホチキスに触る新鮮な経験になったようだ。

 美羽さんの保護者は障害者の就労に関する情報を得られる場が少ないと感じていることなどから参加したという。障害がある同社従業員のトークセッションを振り返り、「高校を卒業したら就職するしかないと思っていたけど、訓練できる機関に入って自分に合うものをゆっくり見つけられるとわかった」と話した。

 イベントの担当者は「まだまだ先の話と思っている方も多いかもしれないけど、本当に興味があることは幼稚園や小学校の頃に出てくる。それを保護者が見つけるのが大事」と話した。

相模原市内で熱中症の搬送数増加 消防局が注意喚起「#7119活用を」

 相模原市消防局は、市民に対し熱中症への警戒を呼びかけている。

熱中症のサインと応急処置

 熱中症はめまいやだるさ、頭痛といった初期症状から始まるが、意識がぼんやりする、けいれん、まっすぐ歩けない、38℃以上の体温などの症状がある場合は重度な熱中症を疑い、涼しい場所へ移動させる、衣服をゆるめて首筋や脇の下など太い血管が通る部分を冷やす、意識があればスポーツドリンクなどを少量ずつ飲ませる(自力で飲めない場合は無理に飲ませない)などの応急処置を行う。

相談窓口と救急要請

 熱中症が疑われるものの救急車を呼ぶべきか迷う場合は、救急安心センター「#7119」に電話をすれば看護師等の専門家に相談ができる。

 消防局の担当者は「ただし相模原市を含む「042」で始まる市外局番の固定電話からだと、東京消防庁につながる場合があるため、固定電話からは【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119に電話して、県の「かながわ救急相談センター」に相談してほしい」と話す。

 ただ、消防局の担当者は「意識がない、呼びかけに応じない、けいれんが止まらないなど緊急性が高い場合は、迷わず「119番」に通報してほしい」と話す。

9月も暑さ続く

 相模原市消防局によると、今年6月から7月の熱中症が疑われる救急搬送者数は247人。区別では中央区97人、南区88人、緑区62人となった。

 気象庁が8月19日に発表した9月以降の3カ月予報では、関東甲信地方の平均気温は「高い見込み」であり、熱中症への警戒が必要と思われる。

先制ゴールを決めた加藤選手(右)と駆け寄る小笠原選手

SC相模原天皇杯準々決勝 下剋上ならずも大健闘 J1王者追い詰め堂々8強

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原は8月27日、レモンガススタジアム平塚(平塚市)で行われた天皇杯準々決勝でJ1のヴィッセル神戸と対戦し、1―1(PK2―4)で敗れた。

 クラブにとって初、コロナ禍で変則方式だった2020年を除くとJ3クラブとしても初の準々決勝進出。4強入りこそ叶わなかったが、前回王者でJ1リーグ2連覇中の強豪をPK戦まで追い詰め、「SC相模原」の名を全国に轟かせた。

格上に4連勝

 相模原は今大会、神奈川県代表として出場。1回戦で水戸(J2)、2回戦で名門・磐田(J2)を破ると、3回戦では過去天皇杯で2度優勝、今季のアジアチャンピオンズリーグエリート準優勝の強豪・川崎(J1)をPK戦の末に撃破。続くラウンド16でも秋田(J2)に勝利し、準々決勝に駒を進めた。

 クラブのこれまでの最高成績は3回戦進出。準々決勝に出場した8クラブは相模原を除いて全てJ1クラブだった。

DF加藤が先制弾

 相模原のジュニアユースと東海大相模高校出身のMF中山陸選手の加入後初出場・初得点で勝利した、週末のリーグ戦から中3日。警告累積による選手の出場停止などもあって、今季出場機会の少なかった綿引康選手や小笠原佳祐選手がスタメン入りした。

 闘志と自信に溢れたプレーで、王者相手に堂々と戦った。加藤大育選手・小笠原選手・綿引選手のDF3人を中心に粘り強い守備で相手の決定機を防ぎ、攻撃では両サイドの選手が躍動した。左サイドのDF高野遼選手は正確なクロスでチャンスを演出。右のFW藤沼拓夢選手は持ち前のスピード突破で観客を沸かせた。前半15分の先制弾は、フリーキックの流れから藤沼選手の折り返しに加藤選手が押し込んだ。終盤交代で入った選手たちも畳みかけるようにチャンスを生み出した。ピンチの場面ではGKバウマン選手がビッグセーブ。弾くことこそできなかったが、PKの場面でも相手キッカーたちの蹴る方向を見抜いていた。

 ゴール裏を埋め尽くしたサガミスタたちは試合後、最後まで諦めずに戦い抜いた選手たちを大きな拍手で称えた。

監督「誇りに思う」

 試合後、シュタルフ悠紀リヒャルト監督は「県予選の決勝戦に始まり、ここまで5連勝と駒を進めてきてくれた選手を誇りに思う。100%勝つつもりで来たので、最後チームを勝たせられなかった自分が悔しい。それでも、SC相模原という比較的新しい小さなクラブがチャンピオンチームと対等に戦えるということを証明できたと思う」と総括。PKを蹴る選手や順番は「自分が決めた」と話し、「外した選手に責任はないし、単純に自分が流れを読み切れなかったのかな」と振り返った。「自分たちのスタジアムじゃないのに多くの人が駆けつけてくれたことには感謝しかない。だからこそ、みんなを喜ばせて最後に踊って帰りたかった」

 チームは直後の30日、アウェイでFC大阪とリーグ戦を戦い、2―0で勝利。順位を9位に上げた。次のリーグ戦は9月6日(土)、ホームで長野と対戦する。

県内3政令市長らが意見交換で「特別市」へ連携強化確認 相模原市長は市民への周知・理解の重要性を強調

 横浜市、川崎市、相模原市の神奈川県内3政令市の市長と市議会正副議長が8月26日、相模原市内で懇談会を開催し、新たな大都市制度である「特別市」の法制化に向けた連携について意見を交わした。

 今回座長を務めた相模原市の本村賢太郎市長は、今年5月、6月に超党派の国会議員、指定都市市長らで14年ぶりに開催された「指定都市を応援する国会議員の会」で、「次期地方制度調査会に特別市制度の法整備を含めた大都市制度の在り方の調査審議について諮問し、議論を進めること」を求める決議があったことを報告した。

 横浜市の山中竹春市長は、この3年間で国への要望などを通じて「機運が盛り上がってきている」と述べ、川崎市の福田紀彦市長も、総務省に研究会やワーキンググループが立ち上がったことを「大きな成果」だとした。3市の市長と正副議長は意見交換の後、今後も連携を深め、特別市制度の早期法制化を目指すことを確認した。 

 懇談会後の共同記者会見では、黒岩祐治県知事が特別市に懸念を示していることについて質問され、本村市長は「特別市の法制度化は必要と国に訴えていく」と述べた。

 横浜市や川崎市に比べて市制施行・指定都市移行からの歴史が浅いという指摘に本村市長は「指定都市としての熟度が不足している」との認識を示し、特別市が市民生活に与える効果などを市民に粘り強く伝えていく必要性があるとした。

出土地:相原田ノ上遺跡時代:平安時代

今月はこの逸品!考古市宝展 平安時代の須恵器(すえき)の壺(期間 9/1〜9/29)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 相原田ノ上遺跡で発見された平安時代の壺です。10世紀に窯で焼いて作られた須恵器の製品で、最大径が7cmしかない小形の壺です。市内での出土例はなく、仏教に関係するものではないかと考えられています。竪穴住居の床下から発見されたことから、地鎮のために埋められたのかもしれません。古代の祭祀を語る逸品です。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。