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さがみはら中央区 文化

公開日:2025.09.04

「一緒にバレエを広めたい」
パティントンさん アトリエヨシノで撮影

  • 相模湖湖畔で行われた撮影でポーズを決めるパティントンさん(撮影/吉川幸次郎)

  • エトワールへの夢を語った(写真提供/株式会社アトリエヨシノ)

 世界最古のバレエ団で知られる「パリ・オペラ座バレエ団」に所属するパティントン エリザベス・正子さん(21/中央区出身)が8月20日、バレエのレンタル衣装を手掛ける株式会社アトリエヨシノ(与瀬)で衣装モデルの撮影を行った。

 当日は、同社のラインナップから約10着を選び、相模湖湖畔や同社スタジオで撮影を行った。パティントンさんは「小さい時からアトリエシノの衣装はずっと着ていた。ガールズコレクションに出た時もグリーンの衣装で出演したのを覚えている」と振り返る。

 今回の撮影は、同社がモデルを募集していたところ、相模原市出身のパティントンさんが市内でバレエを広める活動をしている同社の思いに賛同し、「一緒に日本でバレエを広めていけたら」と意気投合し行われた。パティントンさんの母は「娘はアトリエヨシノさんの衣装を着て育ってきた。踊る度に衣装を着て、バレエを仕事にしようと思うようになり今がある。恩返しの気持ちもあって話が進んでいった」とも話す。

着実にステップアップ

 パティントンさんは、12歳で単身パリに渡り、2023年7月に19歳でパリ・オペラ座バレエ団に正式入団。5つあるうちの最も低い階級である「カドリーユ」からスタートし、3カ月後には「コリフェ」に昇格。今年1月に「スジェ」へとステップアップした。

 入団後すぐにコリフェへ昇格した時のことを振り返ると、「正式入団のうれしさもあって、コンクール(審査会)のプレッシャーを感じていなかったのが良かった。審査員からは公演を見ているようでナチュラルでうれしそうだったと評価された」と話す。さらに、「スジェ」へは「たまたまコンクールがなかった年で普段からの踊りが認められて」と笑顔を見せる。

 ここまでは順調にキャリアを積み上げているが、「ここからが1つの山」だと捉えている。「正直、スジェまでは実力で行ける。この先はソリストとしていかに個性を出していけるか」と話す。

 パティントンさん自身はテクニックを重視し、踊りをきれいにしたいというモチベーションでここまで来た。ここからはいかに自然に踊れるかがカギになると自身の踊りを分析している。しかし、表現しようとすればするほど、自然さは失われる。「練習しすぎるのも良くないのかもしれない。そんなことを思いながら自分にできることを見つけていきたい」。夢は最高位である「エトワール」になること。「いつその話が来ても良いように練習を頑張っていきたい」と意気込む。

「いつか相模原で」

 また、今年10月には相模湖でバレエフェスティバルが開催される。「このようなイベントが相模原で企画されていてとてもうれしい。いつか相模原でも踊れたら」と話した。

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