さがみはら中央区版【11月20日(木)号】
稼働したLINE回覧板(写真右)を紹介する中央三丁目自治会役員(同上)

中央三丁目自治会 回覧板をデジタル化 情報の即時性確保

 中央三丁目自治会(高橋良典会長/約150世帯)が、LINE(ライン)のシステムを活用した「電子回覧板」の運用を今秋から始めた。現在は会員世帯の3割ほどに相当する50人ほどが「友だち」登録。従来の回覧板と併用しつつ、LINE方式の有用性を広めていきたいという。

 昭和40年代から宅地開発が進み現在は70代後半から80代のシニア層とその後新たに移り住んだ30代から40代を中心とした第二世代の住民で構成される中央三丁目自治会。多くの自治会と同様に会員の高齢化や自治会離れといった課題を抱えている。

 今年4月、新体制スタートと同時に三役と町内10区長が参加するグループLINEなどを新設した。連絡をスムーズに取ることができるなど、その有用性を実感した執行部は、以前から方式も含めた運用改定が話題に上っていた回覧板のデジタル化を思案。9月下旬から準備を進め、10月上旬に稼働を開始した。

届いた時には終了の情報も

 町内の高齢化が進み、共働き家庭が増えている実情もあってか、これまでは回覧板がスピーディーに回らず、全ての会員世帯を回り終える頃には催し事を案内する回覧物の内容が既に終わっていたこともあったという。LINE版であれば情報の即時性を確保することができる点も、導入へ向けた動きを後押しした。

 稼働から1カ月、現在の登録者数は50人ほど。画面には執行部が配信した回覧物がタイムライン表示され、登録者はここで即時に情報を手にできる。災害時には避難所の開設情報なども逐一、配信されるという。画面下部には自治会の会議資料を見られるページ、地域のニュースが閲覧できるページのリンクボタン、ごみの収集情報などがまとめられている。

 「安心・安全」の面からも期待される。例えば自宅で体調を崩し救助を求めることも可能だ。トーク画面に文章を入力すると自治会の三役にのみ通知される仕組みで、会話がやりとりできる。他の会員がこの会話を目にすることはない。

町内の店からのお得情報も

 始動させるにあたって重きを置いたのが「仕組みを簡易にすること」だった。その理由について役員の一人は「役員は年々変わっていく。作業がわずらわしかったらLINEで回覧する意味がないし、持続的でない」という。

 LINE版では月に200通までの配信は無料だが、それ以上は有料となる。仮に登録者が200人いたとすると1つの情報を送るだけで上限に達する計算だ。

 今後、トーク画面に町内の飲食店や商店、企業から「お得情報」の広告を掲出する予定もある。この収益を運用に充てる考えだ。

 担当役員は「『友だち』を増やすことが第一。LINEで回覧板が見られることを周知すると同時に、防災訓練などのイベントの際、登録方法を補助するなど地道に呼びかけたい」としている。

こども医療費 27年春から助成拡充 18歳まで実質無償に

 相模原市は11月12日、2027年4月から「こども医療費助成制度」の所得制限と一部負担金を撤廃する方針を発表した。これにより、市内の18歳までの小児医療費が実質無償化されることになる。

 市内の現行制度では助成対象は0歳から高校生世代(18歳到達後の年度末)まで。高校生世代には所得制限があり、中学生以上は一部負担金を設けている。

 市の子育て給付課によると25年4月時点で約8万4千人が助成対象で、新たに対象となる想定人数は高校生世代までの所得制限撤廃により約4600人、一部負担金の撤廃により約3万2千人(27年度の将来人口推計をもとに算出)。新たに必要となる予算額は年間約2億3千万円と見通している。

近隣市の動向

 本村賢太郎市長は同日の記者会見で、「本来は国が統一制度を創設すべき」という従来からの考えを述べた上で、「『子育てするなら相模原』というスローガンを掲げる市として、子育て世帯の負担軽減や近隣市の動向などを踏まえながら議論を重ねてきた」と話した。

 同課も「近隣の川崎市や横浜市の拡充の動きに加え、市議会からの緊急要望や請願が迅速な決定を後押しした」と背景を説明した。開始時期について市長は「各方面での調整が付けば早めることも考える」とした。

財源と削減効果

 今回の拡充に伴う一般財源の増額は、県の補助金対象外で全額が市の持ち出しとなる。一方で、これまで毎年行っていた所得制限に関する資格審査が不要になるため、業務委託費や人件費を含め、「年間で約1300万円の事務費が削減できる見込み」と同課は試算している。

年間約2・3万円の負担軽減

 新制度で特に影響が大きいのは、所得制限の対象となっていた高校生世代の子どもがいる世帯である。同課の試算では、高校生世代の家庭は年間で約2万3千円の負担が軽減される。

 また、自己負担が完全になくなることで、「コンビニ受診」など、不要不急の受診が増えることを懸念する声もある。市は「今後、新しい医療証を交付する際などに、適正な医療機関のかかり方について改めて市民に啓発活動を行っていく」方針とした。

プロゴルファーで11月28日から銀座で絵の個展を開催する 藤井 誠さん 多摩市在住 67歳

描き、奏で、振り抜く

 ○…これまで地元カフェで展示の機会はあったが個展は初めてのこと。しかも会場は「銀座」。「この絵も銀座なら15万円で売れるかな」とおどけてみせる。幼い頃、喘息の影響で外で遊ぶことが難しく、家の中で絵を描くようになったのがその始まり。「絵を描くのは自分にとって自然なこと。描かずにはいられない」。手持ちのノートはメモと豊かなイラストでいっぱいだ。

 ○…世田谷区の生まれ。3人兄弟の長男。都内の公立中学に通うなか、音楽にめざめた。「ビートルズが解散し、ハードロックが登場してくるようなタイミング。ロック史において大きな変化があった時期ですね」。高校に入るとギターを持ちバンドを始めた。「音楽どっぷり」の生活でその後、縁があり業界へ。マネージャーなど数々の著名ミュージシャンを支える仕事に従事。ただ、27歳のとき、たまたま見たテレビ番組に衝撃を受けた。

 ○…「1986年、ゴルフのマスターズで活躍するセベ・バレステロスやグレッグ・ノーマンが格好良く。もう光って見えて」。当時は月に1回嗜む程度だったが、これを機にプロをめざすと決意。テストを受けるも「基礎ができていない」と自覚しプレーヤーは諦め、教える立場を選択。アメリカ留学などもし視野を広げ、現在は市内外の練習場などで指導をする。

 ○…毎週、ラジオの生放送を担当している。大好きなゴルフの話をし、お気に入りのロックンロールをかける。ギターは今も現役で、毎年ライブハウスのステージにあがる。「ゴルフは年齢を重ねて少しずつうまくなっている実感があります。それが楽しい」。描いて奏でて振り抜く。どれも自分を表す大切なかたちだ。

横山公園 秋を楽しむ祭典 11月29・30日開催

 横山公園で11月29日(土)と30日(日)の2日間、「よこやまオータムフェスタ2025」が開催される。両日午前10時から午後4時まで。

 ハンドメイド作品の販売やワークショップ、キッチンカーなどの企画が盛りだくさん。同公園で飼育されているミツバチから採取したハチミツ「よこやまハニー」の販売に加えて、「よこやまハニー」を使ったプリンや鯛焼きの限定販売も予定されている。

 会場は同公園のメタセコイア並木&樹林広場。問い合わせは同公園管理事務所【電話】042・758・0886。
制作中のプラネタリウムの中で、星を映す仕組みについて説明する児童たち

富士見小6年3組 「学校にプラネタリウムを」 専門家招き改良方法を相談

 市立博物館のプラネタリウムが今夏リニューアルしたことを受けて、富士見小学校6年3組の児童7人が現在、手作りのプラネタリウムを校内に設置しようと学習に取り組んでいる。11月12日には宇宙やプラネタリウムに携わる大人たちを学校に招き、改良へ向けたアドバイスを受けた。全校児童が楽しめるよう、年度内の完成をめざしているという。

 制作中のプラネタリウムは、骨組みと布製の屋根でできた2メートル四方ほどのテントを活用したもの。同校の学校運営協議会の会長で、「中央地区子どもと大人共に学ぶ宇宙教室」実行委員長でもある牛尾良一さんが学校を訪れた際にテントの存在に気付き、協力を提案。宇宙・天文解説者でJAXA職員としても活躍する大川拓也さんと、箱根町を拠点に出張プラネタリウムを実施している「おさんぽ星」の山口珠美代表の訪問が実現した。

 3人が段ボールで覆われたテントに入ると、児童が細かい穴の開いた画用紙を屋根に重ねた。外からライトを当てると暗闇に星座が浮かび上がり、大人たちは「すごい!」「キラキラしてきれいだね」と大興奮。児童たちは手作りドームの中でこれまでの試行錯誤の道のりを説明し、星の映し方や構造について相談。大人たちの意見に真剣に耳を傾けていた。

 最後に大川さんがプラネタリウムの仕組みや歴史について解説。児童の一人は「星が好きなのは自分だけじゃないんだと思った」と大人たちの情熱に驚きながらも、「もっと改良したい」と意気込みを語った。
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特別対談 地域医療の未来を語る 本村市長×松本院長(総合相模更生病院)
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地域に根差した中核病院として相模原の医療を支えてきた総合相模更生病院が今年、創立80周年を迎えた。同院を運営する社会福祉法人ワゲン福祉会は、高齢者施設や保育園な... (続きを読む)

火災現場の避難者管理 効率化へ実証実験 相模原市消防局

 相模原市消防局は11月20日、火災現場における避難者の管理作業を大幅に効率化するため、(株)バカンおよび(株)グローバルキャストと共に、「避難者マネジメントシステム」を活用した実証実験を行う。

 今回の実証実験は、災害発生時に避難者の状況確認にかかる時間を短縮し、消防隊による救助活動の迅速化と正確性の向上を目的としている。従来の火災現場では、避難者の確認や安否情報の収集を紙や口頭に頼る場面が多く、混乱が生じやすいという課題があった。

情報を一元化

 「避難者マネジメントシステム」は、避難者がスマートフォンなどから自身の安否情報や避難場所を登録することを可能にする。これにより、消防隊や関係者が現場でリアルタイムに避難者の人数や安全確認の状況を一元的に把握でき、人命救助を最優先とする消防活動をデジタル技術で強力に支援する。

 市消防局は「現場での情報共有を円滑にし、人命救助の確実性を高めることが急務だ。今回の実証実験の結果を踏まえ、将来的な全域導入も視野に入れ、市民の安全・安心に資する取り組みを進めていく」としている。
タイヤを見せながら説明する(株)ダンロップタイヤの社員

タイヤに潜む危険を解説 自動車整備相模原支部がマイカー教室

 自動車の知識を学び、快適なカーライフに役立ててもらおうと自動車整備振興会相模原支部が11月9日、相模自動車整備協業組合(南区)でマイカー点検教室を開催した。

 年に1回の開催で、30回以上行われている同教室。今年は18人が参加した。座学の時間では、自動車整備士らが点検の際のポイントなどを指南した。今回は特別講習として株式会社ダンロップタイヤ相模原営業所の所長が講師として登壇。近年の猛暑におけるタイヤのバースト事故について、実際に破損してしまったタイヤを参加者に見せながらその危険性などを解説した。

 会場を工場に移し、参加者のマイカーのボンネットを開け、エンジンオイルの残量の確認やタイヤの空気圧など、自身でメンテナンスする際の注意点などを実技を交えて教えた。

 岸野富士雄支部長は「参加者の皆さんが想像以上にタイヤへの関心を示し、熱心に聞いてくれていたのが印象的だった」と話した。

180回目のバザール 23日 淵野辺駅下で

 淵野辺駅北口を中心に広がるにこにこ星ふちのべ商店会の恒例イベント「にこにこバザール」の第180回が11月23日(日)、オーロラデッキ下で開催される。午前11時から午後5時まで。

 今回は新たな企画「銀河をかけるペットボトルムーンサルト世界大会」を実施。少量の水が入ったペットボトルを投てきし、1回転させたのちに机に立たせられるかを競う大会。同会オリジナルのルールで1時から予選会、3時40分から決勝大会が予定されている。現在参加者を募集しており、優勝者には同会で使える商品券が賞品として用意されている。

 バザールの目玉イベントともいえる「大ビンゴ大会」も2時30分から行われる。

 佐藤幸一会長は「少し早いけど今年最後のビンゴ。いつもより豪華な景品を用意しているのでぜひお越しください」と呼びかけている。
市美化運動推進協議会の大木会長から表彰状が贈られた

29人13団体を表彰 街の美化活動などに功労

 相模原市内で美化活動や循環型社会形成の推進に尽力している個人や団体を表彰する「美化推進・4R推進関連合同表彰式」が11月15日に相模原市民会館で開かれた。この日は美化ポスター・標語コンクールの表彰式も行われた。中央区からの受彰は以下の通り(順不同・敬称略)。

▽美化運動推進功労者個人表彰/生方節子(清新)渡辺政昭(星が丘)高梨清(同)川上義弘(同)金井紀子(同)佐々木勝子(大野北)小島直子(同)松江千恵子(同)松崎ミヨ子(同)川原治樹(同)加藤千鶴子(上溝)若佐詔雄(同)小林充明(同)

▽同団体表彰/ひまわり公園ボランティア(光が丘)大和ハウス工業(株)神奈川西支店(中央)千代田2丁目桜通り美化ボランティアサークル(星が丘)四ツ谷養寿会(上溝)(有)キタバタケ(同)

▽美化ポスター:テーマ「きれいなまちづくり」優秀賞小学校低学年/濱田紗椰(大野北小1年)/同高学年/三浦芙優(淵野辺東小6年)藤村友珠(清新小6年)

▽美化標語最優秀賞/「分べつする?ごみにする? 心しだいで 未来はかわる」田代紗和(淵野辺東小4年)/同優秀賞/「ごみ減らそう 知恵と工夫で リサイクル」氏名非公表(清新小4年)「4R 未来の地球 守ろうよ」長嶋陽花莉(田名北小4年)
相模原税務署長表彰の被表彰者らと出席者

納税功労者を表彰 27の個人団体の貢献称える

 相模原税務署、相模原県税事務所、相模原税務署管内団体長会が11月13日、けやき会館(富士見)で令和7年度納税表彰式を行った。納税の申告や普及に尽力し、納税道義の高揚に寄与した27個人・団体に表彰状や感謝状を贈呈した。

 あいさつに立った武山晶則相模原税務署長は受彰者と関係団体に「長きにわたる申告納税制度の発展に敬意を表したい」と感謝を述べ、「税務行政のDX化を納税者の利便性の向上、徴収の効率化と高度化、事業者の負担軽減の3つの柱で取り組んでいる。これからも理解の上協力してもらえたら」と話した。

 受彰者を代表して壇上に上がった義澤彰さんは「このような表彰を受け、身の引き締まる思い。この受彰を励みにしてこれからも申告納税の発展に努めていきたい」と話した。

 財務大臣表彰や国税庁長官感謝状などの受彰者の披露も行われた。

 今年度の受彰者は以下の通り(敬称略)。

 ▼相模原税務署長表彰:相模原青色申告会=笠原久美子・伊原もとこ・門倉伸幸/相模原法人会=義澤彰・大森努・松田桂吾/相模原間税会=麦島真澄▼相模原税務署長感謝状:相模原青色申告会=竹本厚子・柴山申・小林喜一/相模原法人会=田所敬一郎・矢部浩司・井上康誠/相模原間税会=一木祐子▼租税教育推進校等相模原税務署長感謝状:相模原市立緑台小学校▼相模原県税事務所長表彰:相模原青色申告会=田所昇司/相模原法人会=小池重憲/相模原間税会=一木祐子/東京地方税理士会相模原支部=小谷健吾▼相模原税務署管内団体長会会長感謝状:相模原青色申告会=山本典康・原均・板垣謙太郎・竹澤直樹/相模原法人会=館脇智幸・高城秀之・座間浩一/相模原間税会=臼井貴彦

共和中吹奏楽同好会 3年連続のTBSコンへ 「指揮に応える」から「自分で」

 相模原市立共和中学校の吹奏楽同好会が11月24日(月・振休)、千葉県文化会館で行われる「第73期TBSこども音楽コンクール」東日本優秀演奏発表会に出場する。同大会への出場は3年連続で、市内では唯一の出場となる。

 同大会には7月から9月にかけて行われた地区大会で極めて優秀な成績を収めた関東地方の小中学生が参加する。同会ははっきりとしたメロディーが特徴的な「喜歌劇『小鳥売り』セレクション」を演奏予定。

1点差の悔しさ

 同会は7月に行われた「相模原吹奏楽コンクール」で金賞を受賞。しかし全体順位は3位と1点差の4位で惜しくも県大会への切符を逃した。顧問の田中嵩樹教諭は「夏のコンクールで『生徒が先生の指揮に応えようと頑張っていた』という評価を受けた」と話し、練習時には「自分で表現してごらん」と生徒らを鼓舞した=写真。

 今大会が受験前最後の大舞台となる副部長の新堀栞奈さん(3年)は、「みんなのおかげで3年連続でTBSこども音楽コンクールに出場できた。3年間の感謝をここにぶつけたい」と熱い思いを語った。
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神奈川文化賞 声優の野沢さんら4人 未来賞は小説家2人

 神奈川の文化の向上発展に尽力した人を県などが表彰する「神奈川文化賞」の贈呈式が11月3日、県立音楽堂=横浜市=で行われた。同賞は県と神奈川新聞社が共同で主催し今年度で74回目。

 今年度は社会学者の江原由美子さん(73)=横浜市=、美術評論家の酒井忠康さん(84)=逗子市=、コーエーテクモホールディングス代表取締役会長の襟川陽一さん(75)、声優の野沢雅子さん(89)=横浜市=の4人が受賞した。今後の活躍が期待される若い世代に贈られる「神奈川文化賞未来賞」には、小説家の辻堂ゆめさん(32)と脚本家・小説家の吉田恵里香さん(37)の2人が選ばれた。

 アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空の声などで知られる野沢さんは、約40年前から横浜市内で暮らしている。贈呈式は欠席したが、ビデオメッセージを寄せ、「たくさんの縁に恵まれた。支えてくれた人に感謝したい」と語った。

 同時に「神奈川スポーツ賞」の贈呈式もあり、車いすバスケットボールチーム「神奈川VANGUARDS」=藤沢市=、国民スポーツ大会スポーツクライミング競技少年男子神奈川県チーム、湘南工科大学附属高校テニス部男子団体チーム=藤沢市=、桐蔭学園高校ラグビー部=横浜市=、横浜高校硬式野球部=横浜市=が選ばれた。
会場入り口では満開の「さがみアンブレラブロッサム」がお出迎え

さがみはらフェスタ 5万人が来場 開場前から親子の列

 相模総合補給廠一部返還地で11月8・9日、大規模屋外イベント「さがみはらフェスタ」が開催された。2日目は雨が降り天候に恵まれない中での開催だったが、両日合わせて5万1000人の来場を記録。午前10時の開場前から入場待ちの列ができる賑わいぶりだった。

 相模原商工会議所青年部を中心に市青年工業経営研究会や津久井地区4商工会青年部など多くの団体が協力し、家族連れが一日中楽しめる祭りを作り上げた。

 テーマは「遊園地」で、ピンクの傘が咲き乱れる「さがみアンブレラブロッサム」や、およそ400基のLEDランタンが夜空を舞う「サガミハランタン」などのフォトジェニックな企画が会場を彩った。

 大型ドローン「空飛ぶクルマ」も登場し、高度30mまで上昇。転回や水平移動などの県内初のデモ飛行を行った。

 東正充実行委員長はイベントを振り返り、「子どもたちがステージを見ながら一緒に踊っているのを見てほっこりしました」と朗らかに語った。さがみはらフェスタ史上初の試みとなったキャッシュレス開催については「機械トラブルは少しありましたが、割とスムーズに、特段大きなトラブルはなく導入できた」と話す。今後、イベントの経済効果の測定を進めていくという。

子どもがまちづくり

 子どもたちが自分たちだけの架空都市「マーブルタウン」で仕事やまちづくりを学ぶ企画には、銀行や市役所など21の職業ブースが並び、2日間合計で約450人の子どもが来場した。

 「起業家」の仕事を体験した子どもたちは、この日のために作ってきたネイルチップやブレスレットなどをレジャーシートに並べて販売した。自分で授業計画を立てて国語の授業を行った子どももいた。

 企画した学生団体「ヒヤクキチ」のメンバー、北畑彩さん(市内在住・大学3年)は「こっち側の意見より子どもたちの意見を尊重するのが一番の思い。発想をめちゃくちゃ生かしてほしい」と語った。
個展で展示する作品を持つ藤井さん

人物風土記関連記事 ゴルファーが個展

 多摩市在住で地域ラジオ局「FMHOT839(83・9MHz)」で番組を持つ、プロゴルファーの藤井誠さん=人物風土記で紹介=が銀座で個展を開催する。

 期間は11月28日(金)から30日(日)までで開廊は午前11時から午後8時(30日は6時まで)。会場は「サロンドジュリエ」(東京都中央区銀座5の13の16)。タイトルは「見てくれ!俺の魂の絵を」。

 藤井さんが描きためたおよそ70点のアクリル画を展示。動物をモチーフにした作品を中心に色彩豊かな画風が特徴。

 ゴルフのティーチングプロで活躍する藤井さん。ゴルフ雑誌の編集長からレッスンページを任されたのが一つのきっかけ。幼いころから描くことに親しみはあり「せっかくだから挿絵を入れようと」。当初はモノクロだったが知人の勧めで色をつけたところ「表現の幅が広がった」。ひと月に1枚描いていき、たまった作品を地元の喫茶店で展示したところ「『買いたい』という人も出てきて。銀座じゃないから安いですよ(笑)。でも、うれしくてうれしくて」。今回の個展はそれ以来の開催となる。
JAXAで展示を見学する参加者

SDGs見て歩き JAXA、博物館など

 相模原市内を歩いて巡り企業や団体のSDGsに関する取り組みを学ぶ「さがみはら新たな魅力×SDGsツアー」が10月24日と11月14日に行われた。

 昨年度に続き開催されたこのツアーは、相模原ビジネス公務員専門学校(中央区)の観光学科で学ぶ留学生が運営を担当。当日の案内も行った。

 今回は市内在住・在学の学生を対象に参加者を募集。両日ともに淵野辺駅を出発し、国際交流ラウンジ、JAXA相模原キャンパス、相模原市立博物館を巡った。両日合わせて104人が参加し、各日3グループに分かれてスタート。11月14日のツアーでJAXAに立ち寄った一行は、宇宙科学探査交流棟で資料を興味深く眺めたり、施設内に設置されたロケットの模型を背に記念撮影を楽しんだ。参加者は「初めてJAXAに来た。宇宙に興味があるのでとても面白い」などと興奮気味に話した。

 今回のツアー開催にあたり、学生は事前に準備を整えて臨んだ。ツアーを終え運営に携わった学生は「案内する時は緊張したけど、参加者のみんなが優しく接してくれて良かった」、「時間管理や準備の通りにご案内するのは思っていた以上に大変だった」などと感想を話した。また、今回の参加者は学生だったため、運営メンバーや参加者同士にコミュニケーションが生まれ「有意義な時間になった」と引率した担当教諭は振り返った。
自店の「防災・備蓄品」陳列棚の前でスタンプを紹介する浦上代表理事

相模原事務用品協同組合 「防災スタンプラリー」初開催 中学生が講師役 けやき会館で28日

 相模原事務用品協同組合(浦上裕生代表理事)は、市立中央中学校の生徒を中心とした防災スタンプラリーを11月28日(金)、けやき会館会議室で開催する。ゲーム感覚で防災知識を学べる体験型の催しで、「文具×防災×SDGs」をコンセプトに、地域全体の防災力強化とSDGsの達成を目指す。イベントは午前10時から午前11時30分まで。中央中学校の生徒およびSDGsパートナーを対象に行われる。

 企画の核となるスタンプラリーでは、事前に地域の防災リスクや備えについて講義を受けた中学生が講師役を務める。シヤチハタ社製「防災スタンプラリー」を使いゲーム感覚で防災知識を学び、地域の災害リスクの把握や災害時のシミュレーションが可能になる。

 生徒たちが主体となり地域を巻き込む、新しい形の防災啓発イベント。体験を通じて知識を身につけ、それが減災につながることから、地域の防災力向上に大きく貢献すると期待される。

 主催者は「市内の自治会や防災協会をはじめとしたSDGsパートナーと協力し開催することにより、一番身近な地域のつながりが強化され、災害時に適切な行動ができるよう、市民の意識・行動変容を促したい」と話している。

W杯優勝メンバー加入 ラグビー相模原DB

 ラグビーリーグワン1部・三菱重工相模原ダイナボアーズにこのほど、南アフリカ代表で2019年のワールドカップ日本大会優勝メンバー、ルカニョ・アム選手=写真=が加入した。身長186センチメートル、体重97キログラム。「経験を生かし、チームメイトやファンの皆さまと今シーズン戦っていけることを楽しみにしています」とコメントしている。
5分で4桁×4桁までのかけ算を30問解いてみせた美濃部さんと、様子を見守る講師の下地さん

プリンス進学院美濃部さん そろばん全国 予選突破 市内から唯一

 上溝のプリンス進学院そろばん教室上溝校に通う美濃部碧昌(あおま)さん(上溝小4年)が9月に行われたそろばんの全国大会予選で好成績を収め、相模原市内から唯一、本選への切符を掴んだ。「うれしかった」と笑顔を見せ、本選では「得意な読み上げ暗算で入賞したい」と意気込みを語った。

 美濃部さんが出場するのは、「S―Oneリーグ」というそろばんの全国の頂点を決める大会(全国珠算連盟主催)。予選ではかけ算、わり算、見取り算の合計点を競った。美濃部さんは小学4年生以下の部門で27位につけ、上位50人までが出場できる本選に進むことになった。

 予選がある大会に出場するのは今回が初めて。美濃部さんの母は「本人的にもいつもと思い入れが違ったんじゃないかなと思う。結果が出た日は家に帰ってきて『本選行けるって』と自分から言ってきた」と語る。塾に通い始めた当初は1回1時間だった学習時間が、最近では本人の意思で1時間半や2時間の日もあったという。

先生と二人三脚

 美濃部さんは今回の大会に向け、講師の下地雅樹さんと二人三脚で準備を進めてきた。早く家に帰れる日も「下地先生に(問題を)読んでほしいから」と塾に残ることもあった。8月からの猛特訓で「3桁×3桁の問題まで暗算で速く解けるようになった」と努力の成果を振り返る。

 下地さんは「(美濃部さんは)苦手なことをやりたくないタイプ。手を変え品を変え、取り組んできた」と笑う。

 美濃部さんは取材時、4桁×4桁までのかけ算の問題を解いてみせた。周囲が騒がしい状況でも黙々と問題を解いており、集中力の高さをうかがわせた。

暗算4段も

 大会だけでなく、検定にも熱心に取り組んでいる。今年7月の暗算検定では、下地さんと同じ4段に合格。「先生に追いつきたいと思ってた。『追いついちゃった』と思った」と喜びをあらわにした。

 「S―Oneリーグ」本選は11月30日(日)に都内で開催される。
糖尿病に関して講演する木内医師

田名整形外科クリニック 「食事と運動が基礎」 糖尿病デーに合わせ講演

 「世界糖尿病デー」の11月14日に合わせ、田名整形外科クリニック内の糖尿病内科が8日、「糖尿病フェア2025」と題したイベントを実施した。健康相談会や医師・管理栄養士による講演会などを通して糖尿病との向き合い方などを解説した。

 同院が糖尿病内科・一般内科を開設した19年から毎年行われている催し。この日は10人ほどが来場し、血圧や血糖値などの測定も行われた。

 糖尿病専門医の木内久美医師による講演会では、糖尿病で通院する際に患者が意識すべきことや薬による治療での注意事項などについて解説。「体の状態によって薬の効果は変わってくる。糖尿病の治療のベースは運動と食事」と話した。参加者はメモを取りながら熱心に話を聞いており、講演後には質問する様子も見られた。

 木内医師はイベントについて「糖尿病の症状は分かりづらい。健康診断などの結果を見て不安に思った人が立ち寄れる機会を作ることができたらという思いで始めた」とし、「今年も血糖値などの数値が気になる人が来場してくれた。これからも糖尿病について伝えていけたら」と話した。
(左から)笹野会長、本村市長、藤本会長、田中実行委員長(写真=藤本会長提供)

青葉地区自治連 ゴルフ募金を寄付 今年で19回目

 青葉地区自治会連合会が10月に開催したチャリティゴルフコンペで集まった募金10万円を市社会福祉協議会に寄付した。チャリティゴルフ大会会長の藤本征志さんと田中昌洋実行委員長が11月7日に相模原市役所を訪れ、本村賢太郎市長立会いのもと、市社協の笹野章央会長に手渡した。

 同連合会が市社協に寄付を行うのは今年で19回目。現在の寄付総額は190万円を超えているという。コンペは2002年から開催されており、田中実行委員長は「運動会や盆踊りなどの参加者が減る中で企画を立ち上げた。ゴルフをプレーする人は地区内でも多いので毎回好評」と話す。今回は10月1日に相模原ゴルフクラブで行われ、約80人がプレーを楽しんだ。

 藤本会長は「来年は20回目の節目で寄付額も200万円を超える。何か催しができれば」と今後の展望を明かした。田中実行委員長は「先人達が続けてくれたから今年も寄付をすることができた」と話した。

けん玉用いてパフォーマンス KWC(けん玉ワールドカップ)予選に合わせ開催

 けん玉を用いていかに審査員を「ワックワク」させられるかをタイトルマッチ方式で争う「第1回天下一けん玉武道会」が11月15日、プロミティふちのべ(鹿沼台)で開催された。

 この日は広島県廿日市で「けん玉ワールドカップ2025」予選が開かれており、同会場は大会のリモート会場の一つだった。「天下一けん玉武道会」は、大会参加者と近隣住民向けにNPO法人けやきの会が独自に企画。子どもから大人までが「けん玉」をキーワードにさまざまなパフォーマンスを披露した=写真。

 王座を獲得したのは、自身がけん玉の仮装をして大きな「玉」を頭上や肩に乗せる演出を行った本多匠さん(7・八王子市在住)。会場を和やかな雰囲気に包んだ本多さんは、「うれしかった」と満面の笑みを見せていた。
大学で講義を受ける児童たち

淵野辺小5年4組 独自の「かんこ焼き」開発へ 麻布大学で特別授業

 津久井地域に伝わる郷土料理「かんこ焼き」を広める術を模索している淵野辺小学校5年4組の児童らが10月26日、麻布大学の大学祭を訪れ、商品開発などを学んだ。特定の教科にとらわれず、教科横断的な学習や探求活動を通して、課題解決能力や主体的な学び方を育むことを目指す「総合的な学習の時間」の学習の一環。

 「かんこ焼き」は、小麦粉の皮で山菜やきのこ、小豆などの具材を包み、焼いた後に蒸す「おやき」に似た料理。かんこ焼きの魅力発信に向けてオリジナルメニューの開発を思案している児童たちが同大学生命・環境科学部食品生命科学科へオファーしたことで特別授業が実現した。

 この日は同学科の教員が講義を担当。企業と連携し、企画から製造・販売までの食品開発過程を食品衛生の観点も含め総合的かつ実践的に学ぶ授業・実習で学生が手掛けている「オリジナル中華まん」の商品開発について話した。その後、児童たちは実習で開発された「中華まん」と「ブレンドハーブティー」を試食・試飲した。今後、同大学の「オリジナル中華まん」のレシピを参考に、「オリジナルかんこ焼き」開発を本格始動させるという。

 今回の取り組みは、「令和7年度第2回淵野辺小学校運営協議会」で掲げられた「地域や大学と連携した学びの充実」の一環。同大学の「高大接続・社会連携プログラム開発センター」と「食品生命科学科」が協働し、小学校の「総合的学習」と大学の「食品開発PBL・同実習」のタッグにより実現した。

けんぶんで文化講座 気分はアナウンサー 12月2日 参加者募集中

現役パーソナリティー話し方など指導

 南区麻溝台の相模原市立市民健康文化センター(通称・けんぶん)で12月2日(火)、地元FM放送局「FM HOT839」(83・9メガヘルツ)の現役パーソナリティーによるアナウンス講座が開かれる。時間は午前10時から11時30分まで。参加者募集中。

 講師を務めるのは、株式会社エフエムさがみの代表取締役でもある平岩夏木さん=写真(本人提供)。番組出演やナレーションなどで培った技術をもとに、話し方の基礎や発声、自己紹介や曲紹介といった実践的なアナウンス手法を指導する。当日は参加者の声を録音し、後日、番組内で放送する企画も予定されている。

 「話すことが苦手」「アナウンサーの話し方を学びたい」という人をはじめ、ラジオ番組に出演してみたい人や、自分の好きな曲を紹介してみたい人など、幅広い層を対象とする。

合計800円

 参加費500円(資料代300円)。定員は20人で、先着順。問い合わせ、申し込みは同施設【電話】042・747・3776。

秋の手作りマルシェ

 NPO法人けやきの会が就労継続支援B型事業所ブレンド(南区大野台1の5の2)で11月29日(土)、「秋の手づくりマルシェ」を開催する。午前10時から午後2時まで。

 当日はホットサンドやカレーなどのキッチンカーが出店するほか、ハンドメイド作品の販売、けん玉や切り絵のパフォーマンスなどが行われる。県立中央農業高等学校(海老名市)の卵も100パック限定で販売予定。問い合わせは同事業所【電話】042・750・7222へ。

相模原JC 若手経営者の出会いを創出 「令和の虎」出演者招き交流

 相模原青年会議所(JC/八木貴弘理事長)が11月13日、ソレイユさがみ(緑区)で「つながる若手経営者交流会」を開催した。配信リアリティ番組「令和の虎」に出演する経営者3人をゲストに招き、JCメンバーや地元の若手経営者ら約50人が交流を深めた。

 「令和の虎」は、一般人起業家である志願者が事業計画をプレゼンテーションし、投資家たる審査員(虎)が出資の可否を決定するという番組。この日は志願者として番組の出演経験がある同JCの村上翔一副理事長が司会を務め、(株)EMOLVA代表取締役・榊原清一さん、アンナアドバイザーズ(株)代表取締役・荒木杏奈さん、ecxia(株)代表取締役・宮本せなさんの3人の「虎」がゲストとして登壇。成功を支えた「出会い」や自身の経営哲学を語った。

利害関係のないつながりを

 国内外で不動産事業を展開する荒木さんは、カンボジアで起業した経験を踏まえ、社業に影響を与えた「出会い」を紹介。「有名な方、信用がある方と一緒に仕事をしていくと、自分自身の財産になっていく。良い人が良い人をどんどん呼んできてくれるので、そういった環境にするのが良い」などと語った。

 榊原さんは登壇者で唯一のJC卒業生として、JC活動とビジネスのつながりについて話題を広げた。自身の経験を踏まえ、「JCは利害なく出会いをくれるが、くれるだけ。いかにしてその出会いをチャンスに変えるか。やるべきことを一生懸命やっていれば、その先のしっかりした利害関係、ビジネスにつながっていく」と述べた。

 ホワイトニングサロンを全国展開する宮本さんも「利害関係だけではない人との出会いの大切さ」を熱弁。また本業以外の活動として東京都議会議員選挙に出馬した経験にも触れ、「可能性や価値観が広がった。経営者たるもの自分が進化して動かせるお金を上げていかないと人がついてこない。経営者は『自分の価値を上げること』が重要」と締めくくった。

 後半は参加者たちが「本業以外の活動に取り組む際の障壁の乗り越え方」をテーマにグループセッションを行った。本業や家庭と、JC活動をはじめとする「本業以外の活動」の両立の仕方、それを支える仲間や家族、従業員との向き合い方などについて経験や意見を共有。業種や業界を超えて語り合った。事業を担当した同JCの束原賜貴議長は「仲間とのつながりの大切さを実感できたと同時に、メンバーとゲストが対話することでリアルな話を共有できとても有意義だった」と手ごたえを語った。
獲物をめがけて

縄文に触れる 勝坂遺跡でおまつり

 「勝坂遺跡縄文まつり」が史跡勝坂遺跡公園(南区磯部)で11月3日に行われ、家族連れなど多くの人で賑わった。1926年に同地域で「勝坂式土器」が発見されたことにちなみ、縄文時代を感じてもらおうと市教育委員会が開催している。

 ペンダントづくりでペットを象ったものを作った児童は「縄文マニアの母と来た。初めてやって楽しかった」と満足そうに話した。

 「狩猟体験」と称した弓矢コーナーは列をなすほどの人気。体験した児童はボランティアのサポートを受けながら挑戦し、「思ったより難しかった」と話した。また、土器の野焼き実演や解説が行われ、訪れた人が縄文時代に親しんだ。
市内を走る消防職員=消防局提供=

相模原市消防職員が市内巡回マラソンで「予防救急」をPR 「救える命」守るため

 相模原市消防局は11月16日、増加する救急需要への対策として「予防救急」を呼びかける「市内巡回・健康祈願マラソン」を中央区と南区で実施した。市内消防局では初となるこのマラソンは「予防救急」の重要性を市民に呼び掛けるとともに、市民の健康祈願を目的としたもの。

 予防救急とは、救急車を呼ぶような怪我や病気を防ぐため、日頃から注意を払うことや対策を行うこと。同局は「ほんの少しの注意や心がけで救急搬送につながる事故や病気を未然に防ぐことができる」とし、具体例としては、転倒防止のための手すり設置、手洗い・うがいによる感染症予防などを挙げている。

 当日は予防救急のほか「上手な医療のかかり方」や「健康増進」の具体的な例が掲載されている「予防救急リーフレット」などが配布され、現在は消防署、メディカルセンターなどに配架されている。

「将来は救急隊員に」の声も

 巡回中には、事前に告知を見て到着を待っていた家族がおり、子どもから「将来は救急隊員になりたい」という声かけがあったほか、多くの市民から励ましや感謝の言葉が寄せられたという。

 走破後の取材に対し、同局は救急車は限りある資源であり、緊急性の高い人への到着遅延を防ぐため、適正利用への理解と協力を改めて訴えた。緊急時の119番通報は躊躇なく行うべきだが、迷った際は「#7119(かながわ救急相談センター)」の活用も推奨している。

 今回のマラソン形式の広報活動について、同局職員は「市民の気持ちや意見を直接うかがえた」ことと、「話題性による副次的な効果があった」と評価。今後は消防局の「予防救急」と健康福祉局の「上手な医療のかかり方」「健康増進」の連携をさらに拡充し、取り組みを広く深く浸透させたいとの展望を語った。詳しくは同局救急課【電話】042-751-9142。
告知チラシ

参加無料  犯罪被害者支援の重要性を訴える講演会 12月4日、市立産業会館で

 相模原市は「犯罪被害者週間(11月25日〜12月1日)」に合わせて12月4日(木)、「犯罪被害者週間講演会」を相模原市立産業会館多目的ホール(中央区中央)で開催する。犯罪被害者とその家族が置かれている状況や犯罪被害者支援の重要性について市民の理解を深めることが目的。

内容は二部構成

 第1部 は『想いと願い』と題して、京都アニメーション放火殺人事件の被害者遺族である渡邊達子さん・渡邊勇さんが登壇。事件で犠牲となった渡邊美希子さん(享年35)の遺族として、犯罪被害者支援の重要性を訴える。

 第2部は 『「被害者」の心と身近な人たちの心を考える』として、公認心理師・臨床心理士の辻孝弘さんが講師を務める。辻さんは現在、東京医科大学で学生や職員の相談を担当するほか、犯罪被害者支援などにも従事している。

本の回収も

 会場では同時開催として、読み終えた本や不要なCD・DVDなどを回収し、その買取り相当額を犯罪被害者支援センターに寄付する「ホンデリング」回収ボックスが設置される。

参加無料

 午後2時から午後4時30分まで。事前申込制で定員は100人(定員になり次第締切)。手話・要約筆記の対応もある。 申し込みは市交通・地域安全課の電話またはインターネット(下記にリンクあり)で。

 申し込み、問い合わせは同課【電話】042-769-8229。
パーソナリティーの篠崎さん、竹田さん(両端)と収録に参加した石田さん、北岡さん、賛助会員の沼倉教子さん(中央)

FM HOT839 「マルカート」がゲスト出演 子ども・子育て応援「パパラボ」

 地元FM放送局・FMHOT839(エフエムさがみ/83・9MHz)で放送中の「たけちゃんとたかちゃんの『パパラボ』」は、子どもたちと子育てに関わる人たちに向けた番組。11月後半は矢部にある子ども食堂&カフェラウンジ「マルカート〜未来への一皿」の高校生店長らがゲスト出演する。

「第3の居場所」

 「マルカート」は、不登校の経験をした高校生たちが中心となって、不登校の子どもたちのために運営する「第3の居場所」として今年6月にオープン。10月に「さがみはら子ども・子育て・ママ&パパ支援大賞2025」で大賞を受賞した。ラジオでは元教員の石田直樹代表と高校生店長の北岡奏翔さんが活動に対する思いを語る。

 石田代表は「次年度のNPO法人化に向けて活動を深めていきたいと考えている。子どもたちの居場所として地域の方に活動を知ってもらい、理解していただけたら」とコメント。パーソナリティーの篠崎孝之さんは「子どもへの接し方に関する疑問に2人が答えてくれた。不登校やゲームのやり過ぎ、こども食堂に興味のある方に聞いてもらえたら」と話している。

 「パパラボ」では、「子どもたちを気楽にしたい」をテーマに子どもたちを盛り上げる活動をする人や子育てを頑張る人を紹介・応援している。パーソナリティーは相模原市在住の「パパ」である篠崎さんと、同じくパパでバルーンアーティストの竹田望稔さん。毎週土曜日午後4時から。子どもたちやパパママからのメッセージも募集中。

相模原市内のインフルエンザ「警報レベル」に 学級閉鎖数は前週の2倍以上に

 相模原市内のインフルエンザの報告数が「警報レベル」に達し、学校の学級閉鎖が急増している。市の感染症情報センターが11月13日に発表した報告によると、11月3日〜9日(第45週)の定点あたり患者報告数は33.81人となり、「警報レベル」の基準(30.00人)を超えた。

 市内の市立小・中学校では前週の10月27日〜11月2日(第44週)の欠席者数は284人、学級閉鎖数は38クラスで、11月3日〜9日(第45週)は欠席者数544人、学級閉鎖数は81クラスと、この一週間でいずれも急増している。

南区・緑区で休校も

 相模原市学校保健課によると、市内のインフルエンザによる学級閉鎖は、市内3区の小学校45校220クラス、中学校9校18クラスで、特に南区の小学校で21校115クラスが閉鎖となり、その影響が最も大きい。休校は緑区・南区の小学校で各1校あった。(9月1日〜11月13日時点でのその把握数)。

 市は、手洗いやマスク着用などの基本的な感染予防対策の徹底を呼びかけている。
予防救急リーフレット

相模原市消防局が巡回マラソンを実施 11月16日、「予防救急」を呼び掛け

 相模原市消防局は「市内巡回・健康祈願マラソン」を11月16日(日)の午前11時から午後2時まで、中央区と南区で実施する。救急車の有効活用に繋がる「予防救急」のPRを目的としたもの。

救急出場件数は過去最多更新中

 全国的に救急需要が増大する中、相模原市でも救急出場件数と搬送人員数が2022年から毎年過去最多を更新している。市消防局は「限られた資源である救急車を有効活用するためには、救急車を呼ぶような怪我や病気を未然に防ぐ「予防救急」が大切」として、マラソンを通じてPRを行う。同局担当者によると、こうしたマラソンは市内消防局で初の試みという。

 消防職員は市内約20kmを巡回(各消防署所の通過目安時間は下記リンクを参照)し、各消防署所でチラシなどを配布。市民の健康祈願も行う。

プレゼントキャンペーンも実施

 マラソン当日は大塚製薬株式会社との包括連携協定に基づき、同社から提供された「カロリーメイト」が配布されるほか、消防局公式Instagramを活用したプレゼントキャンペーンも実施。【公式】相模原市消防局(sagamihar_fire)アカウントをフォローの上、当日Instagram(フィード)に投稿される「市内巡回・健康祈願マラソンのスタート前の様子」にハッシュタグ「#いつでも健康」を付けてコメントした人の中から抽選で5人に消防局特製マグカップがプレゼントされる(詳細は下記リンク参照)。

 マラソン実施に合わせて、市民の健康維持と医療機関の適切な受診を促すため、消防局と健康福祉局が連携して作成した「予防救急リーフレット」と「救急車カード」が配布される。リーフレットは11月17日(月)から消防署所、メディカルセンターなどに配架予定。

 雨天決行(警報発令時など荒天時は中止)。問い合わせは同局警防部救急課【電話】042-751-9142。

道保川公園 水辺でコンサート 19日 夕暮れ時に箏の調べ

 道保川公園(上溝1359)で11月19日(水)、秋風に吹かれながら箏の生演奏を楽しめる水上コンサートが開催される。午後5時開場・5時30分開演。

 世界で活躍する箏奏者・山本亜美さんが、一般的な13絃の箏と比較し低音域から高音域までの演奏が可能な「二十五絃箏」を奏でる。

 コンサートは収益の一部をホタルや共生する生き物の維持管理活動に充てる「ホタルフレンドリーイベント」という取り組みの一環。来場者は閉園後の公園で箏の演奏に浸りながら、環境保全にも貢献することができる。

 料金は水上のウッドデッキに設置されたA席が2000円(当日2500円)。岸辺のB席が1500円(当日2000円)。スペシャルキッズシートが500円(保護者がA席を予約している小学校低学年対象)。座席は先着順。予約・問い合わせは同公園管理事務所【電話】042・776・6484へ。
告知チラシ

参加無料 障害や世代を超えたアート体験「アートピザ」 12月7日、イオン相模原SCで

 相模原を中心に障害や世代を超えたアート活動に取り組む団体「フェース of ワンダー」が、参加型アートイベントを12月7日(日)、イオン相模原ショッピングセンター(南区古淵2-10-1)1階けやきスマイルガーデンで開催する。相模原市の後援。

段ボールやチラシで自由にピザ作り

 「アートピザを作ろう 冬のアート WITHフェースofワンダー」と題し、段ボールやチラシなどを自由に使って「アートピザ」を作ることができる。同団体代表の金子光史さんによると、この「アートピザ」作りは、10月に相模原市立富士見小学校の3年生との総合学習の時間でも実施され、好評を博したという。当日は、参加者が作った作品を飾る楽しいアート空間が生まれる予定だ。

 相模原・橋本を中心に活動する「楽レレ・ピクニック」によるウクレレ演奏も行われ、冬の素敵なアートの時間を彩る。

 午前10時から午後3時まで。参加無料。主催者は「みんなで輪になって世界一美味しいピザを作りましょう」と呼びかけている。問い合わせは金子さん【電話】090-7902-1193。