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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2025.11.20

プロゴルファーで11月28日から銀座で絵の個展を開催する
藤井 誠さん
多摩市在住 67歳

描き、奏で、振り抜く

 ○…これまで地元カフェで展示の機会はあったが個展は初めてのこと。しかも会場は「銀座」。「この絵も銀座なら15万円で売れるかな」とおどけてみせる。幼い頃、喘息の影響で外で遊ぶことが難しく、家の中で絵を描くようになったのがその始まり。「絵を描くのは自分にとって自然なこと。描かずにはいられない」。手持ちのノートはメモと豊かなイラストでいっぱいだ。

 ○…世田谷区の生まれ。3人兄弟の長男。都内の公立中学に通うなか、音楽にめざめた。「ビートルズが解散し、ハードロックが登場してくるようなタイミング。ロック史において大きな変化があった時期ですね」。高校に入るとギターを持ちバンドを始めた。「音楽どっぷり」の生活でその後、縁があり業界へ。マネージャーなど数々の著名ミュージシャンを支える仕事に従事。ただ、27歳のとき、たまたま見たテレビ番組に衝撃を受けた。

 ○…「1986年、ゴルフのマスターズで活躍するセベ・バレステロスやグレッグ・ノーマンが格好良く。もう光って見えて」。当時は月に1回嗜む程度だったが、これを機にプロをめざすと決意。テストを受けるも「基礎ができていない」と自覚しプレーヤーは諦め、教える立場を選択。アメリカ留学などもし視野を広げ、現在は市内外の練習場などで指導をする。

 ○…毎週、ラジオの生放送を担当している。大好きなゴルフの話をし、お気に入りのロックンロールをかける。ギターは今も現役で、毎年ライブハウスのステージにあがる。「ゴルフは年齢を重ねて少しずつうまくなっている実感があります。それが楽しい」。描いて奏でて振り抜く。どれも自分を表す大切なかたちだ。

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